| 【発明の名称】 |
受発光ユニットおよびそれを用いた光ピックアップ |
| 【発明者】 |
【氏名】山中 一彦
【氏名】井島 新一
【氏名】小野澤 和利
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| 【要約】 |
【課題】簡略な製造工程で製造できる受発光ユニットとそれを用いた光ピックアップを提供する。
【解決手段】基板と、基板の主面上に設けられた発光素子および受光素子と、発光素子および受光素子と光ディスクの間でやりとりされる光ビームの光路を調整するためのプリズム部材とを一体化してなる受発光ユニットであって、プリズム部材は、基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、第1面と第2面との間に形成される光路内に介設され、回折格子として機能する反射面とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板と、上記基板の主面上に設けられた発光素子および受光素子と、上記発光素子および受光素子と光ディスクの間でやりとりされる光ビームの光路を調整するためのプリズム部材とを一体化してなる受発光ユニットであって、上記プリズム部材は、上記基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、上記第1面と上記第2面との間に形成される光路内に介設され、回折格子として機能する反射面とを有していることを特徴とする受発光ユニット。 【請求項2】 請求項1に記載の受発光ユニットにおいて、上記反射面は、上記第2面から入射される光ビームを少なくとも2方向に分離して反射する機能を有することを特徴とする受発光ユニット。 【請求項3】 請求項2に記載の受発光ユニットにおいて、上記第2面の光ビームが通過する領域は、凹レンズとして機能するように形成されていることを特徴とする受発光ユニット。 【請求項4】 請求項3に記載の受発光ユニットにおいて、上記第1面の光が通過する領域は、凹レンズとして機能するように形成されていることを特徴とする受発光ユニット。 【請求項5】 請求項3に記載の受発光ユニットであって、上記第1面に透過型回折格子を設けたことを特徴とする受発光ユニット。 【請求項6】 受発光ユニットと対物レンズとを有する光ピックアップであって、上記受発光ユニットは、基板と、上記基板の主面上に設けられた発光素子および受光素子と、上記発光素子および受光素子と光ディスクの間でやりとりされる光ビームの光路を調整するためのプリズム部材とを一体化してなり、上記プリズム部材は、上記基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、上記第1面と上記第2面との間に形成される光路内に介設され、回折格子として機能する反射面とを有していることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項7】 請求項6に記載の光ピックアップにおいて、上記受発光ユニットと上記対物レンズとを共通して支持する支持部材をさらに備えることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項8】 請求項7に記載の光ピックアップにおいて、上記反射面は、上記第2面から入射される光ビームを少なくとも2方向に分離して反射する機能を有することを特徴とする光ピックアップ。 【請求項9】 請求項8に記載の光ピックアップにおいて、上記第2面の光ビームが通過する領域は、凹レンズとして機能するように形成されていることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項10】 請求項9に記載の光ピックアップにおいて、上記第1面の光が通過する領域は、凹レンズとして機能するように形成されていることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項11】 請求項9に記載の光ピックアップであって、上記第1面に透過型回折格子を設けたことを特徴とする光ピックアップ。 【請求項12】 主面上に発光素子と受光素子とを有する基板と、光ディスクに対向するように配置された対物レンズと、上記発光素子と上記受光素子と上記対物レンズとの間を通過する光ビームの光路内に介設された反射部材と、上記光路における上記反射部材と上記対物レンズとの間に介設された凹レンズ機能を有する光学部材と、を備える光ピックアップ。 【請求項13】 請求項12に記載の光ピックアップにおいて、上記基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、上記第1面と上記第2面との間に形成される光路内に介設された反射面とを有するプリズム部材をさらに備え、上記反射部材は、上記プリズム部材の上記反射面に設けられていることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項14】 請求項13に記載の光ピックアップにおいて、上記第2面は、凹レンズ機能を有し、上記光学部材は、上記プリズム部材と一体化されていることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項15】 請求項14に記載の光ピックアップにおいて、上記反射面に回折格子が形成されていることを特徴とする光ピックアップ。 【請求項16】 請求項15に記載の光ピックアップであって、上記基板と上記プリズム部材と上記対物レンズとを共通して支持する支持部材をさらに備えることを特徴とする光ピックアップ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームによって情報を記録または再生する光ディスク装置に関し、特に受発光ユニットおよびそれを用いた光ピックアップに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、情報機器の小型化・高性能化の要求が強く、レーザ光を利用して情報の記録や再生を行う光ディスク装置においては小型軽量化および高速記録・再生の実現のためにさまざまな試みがなされている。その中でも光ディスク装置に搭載される光ピックアップは、その大きさ・性能により光ディスク装置の大きさ・性能を決定する重要な部品である。 【0003】従来の光ピックアップは、対物レンズが保持されたレンズ保持手段のみを光ディスクに追随させて半導体レーザ素子からの出射光ビームを光ディスクの所定の位置に集光させる方式が一般的である(特開平10−177733号公報など)。しかし、対物レンズの移動によりコマ収差が生じるという問題がある。そのため、例えば対物レンズと発光素子(例えば半導体レーザ素子)と受光素子とを同一のレンズ保持手段に取り付け、このレンズ保持手段全体をフォーカス方向およびトラッキング方向に移動させるものが提案されている(特開平7−114743号公報および特開平2−141936号広報など)。 【0004】従来の光ピックアップについて、図11を用いて説明する。 【0005】従来の光ピックアップ2000は、レンズ保持手段2007を有し、レンズ保持手段2007には対物レンズ2004、受発光素子2001、第1ミラー2002、および第2ミラー2003が配置されている。受発光素子2001は、発光素子(不図示)と受光素子(不図示)とが集積され、収納容器2006に実装されている。レンズ保持手段2007には、トラッキングコイル(不図示)およびフォーカスコイル(不図示)が取り付けられており、弾性支持部材(不図示)により光ディスク装置内に固定され、レンズ保持手段2007はトラッキングコイルおよびフォーカスコイルにより微小な動作が可能になっている。 【0006】次に、従来の光ピックアップの動作について説明する。 【0007】受発光素子2001に設けられた発光素子からの出射光ビームは、第1ミラー2002と第2ミラー2003により反射された後、対物レンズ2004により光ディスク2005の所定の位置に集光される。集光された出射光ビームは、光ディスク2050上の記録・位置情報に応じた強度分布を有する光ビームとなって反射される。この反射光ビームは、再び対物レンズ2004を経て、第2ミラー2003および第1ミラー2002を反射し、受発光素子2001の受光素子に導入される。受光素子は、反射光ビームの強度分布を検出し、光電変換素子などが反射光ビームの強度分布を電気信号に変換する。この電気信号を、演算回路がトラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号として算出する。これらの誤差信号をもとにトラッキングコイルおよびフォーカスコイルに所定の電力変化を与えて電磁作用を生じさせ、これにより光ディスク2050の所定の位置に常に光ビームが集光されるようにレンズ保持手段2007を移動させる。 【0008】上記の光ピックアップ2000において、光ディスク2050からの反射光ビームは発光素子からの出射光ビームと同一の光路を通り受発光素子に戻るため、反射光ビームの一部を分離し発光素子と別の位置に配置された受光素子に導くための光学素子が必要となる。この光学素子の一つとしてホログラムが挙げられる。例えば第1ミラー2002の表面に回折格子を形成し反射型ホログラムとすることにより、光ディスク2005からの反射光ビームの一部を分離し受光素子に導くことができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の従来の光ピックアップにおいては、レンズ保持手段に対物レンズ、受発光素子、第1ミラー、および第2ミラーが配設されており、これらの部品をそれぞれ取り付ける際に光軸を合わせるなど光学的にアライメントする必要があるため、製造工程が複雑化し、それに伴って歩留まりが低下する問題がある。 【0010】本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、簡略な製造工程で製造できる受発光ユニットとそれを用いた光ピックアップを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の受発光ユニットは、基板と、上記基板の主面上に設けられた発光素子および受光素子と、上記発光素子および受光素子と光ディスクの間でやりとりされる光ビームの光路を調整するためのプリズム部材とを一体化してなる受発光ユニットであって、上記プリズム部材は、上記基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、上記第1面と上記第2面との間に形成される光路内に介設され、回折格子として機能する反射面とを有している。 【0012】このことによって、従来の光ピックアップでは別々の部品であった発光素子と受光素子と回折格子として機能する反射面とが一体化されて光ピックアップの1部品となるので、部品数を減らすことができる。すなわち、発光素子と受光素子と回折格子として機能する反射面とを一体化して製造することができるので、工程の複雑化や歩留まりの低下を抑制・防止し、高い精度で位置関係が調整された光学系を有する光ピックアップを低コストで製造することができる。 【0013】上記反射面は、上記第2面から入射される光ビームを少なくとも2方向に分離して反射する機能を有することが好ましい。 【0014】これにより、第2面から入射される光ビームを発光素子とは異なる位置に配設された受光素子に導くことができ、光ビームの詳細な強度分布を検出することができる。 【0015】上記第2面の光ビームが通過する領域は、凹レンズとして機能するように形成されていることが好ましい。 【0016】これにより、光ビームの直径を短い光路長で拡大することができる。光ディスク面で光ビームの直径を小さくするためには、光ビームの直径を光ピックアップの対物レンズの直径と同等以上に拡大して対物レンズに入射させる必要がある。従って、凹レンズを用いて光ビームの直径を従来よりも短い光路長で拡大することにより、光ピックアップを小型化および軽量化することができる。 【0017】上記第1面の光が通過する領域は、凹レンズとして機能するように形成されていることが好ましい。 【0018】これにより、第2面に加えて、さらに第1面の光が通過する領域の凹レンズとしての機能を調整することができ、球面収差の発生を抑制・防止することができる。 【0019】上記第1面に透過型回折格子を設けてもよい。 【0020】このことにより、発光素子からの出射光ビームは複数の方向に分離され、分離されたそれぞれの光ビームの詳細な強度分布を検出することができる。 【0021】本発明の光ピックアップは、受発光ユニットと対物レンズとを有する光ピックアップであって、上記受発光ユニットは、基板と、上記基板の主面上に設けられた発光素子および受光素子と、上記発光素子および受光素子と光ディスクの間でやりとりされる光ビームの光路を調整するためのプリズム部材とを一体化してなり、上記プリズム部材は、上記基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、上記第1面と上記第2面との間に形成される光路内に介設され、回折格子として機能する反射面とを有している。 【0022】このことによって、最も光軸調整が難しい発光素子と受光素子と反射面との位置関係の調整を、光ピックアップの組立時に行う必要がない。すなわち、発光素子と受光素子と反射面の位置関係の調整を受発光ユニットの組立時に行い、受発光ユニットと対物レンズの位置関係の調整を光ピックアップの組立時に分けて行うことにより、それぞれの部品の位置関係の調整の回数を減らすことができる。 【0023】上記受発光ユニットと上記対物レンズとを共通して支持する支持部材をさらに備える。 【0024】これにより、受発光ユニットと対物レンズとの間の距離を保った状態で、光ディスクに追随させることができ、対物レンズの移動によるコマ収差の発生を防止することができる。 【0025】本発明の光ピックアップは、主面上に発光素子と受光素子とを有する基板と、光ディスクに対向するように配置された対物レンズと、上記発光素子と上記受光素子と上記対物レンズとの間を通過する光ビームの光路内に介設された反射部材と、上記光路における上記反射部材と上記対物レンズとの間に介設された凹レンズ機能を有する光学部材とを備える。 【0026】このことによって、発光素子から出射される光ビームの直径を短い光路長で拡大して対物レンズに入射させることができる。すなわち、発光素子と対物レンズとの間の距離を短縮し、光ピックアップを小型化および軽量化することができる。 【0027】上記基板の主面に対向する第1面と、光ディスクとの間で光ビームの入出を行うための第2面と、上記第1面と上記第2面との間に形成される光路内に介設された反射面とを有するプリズム部材をさらに備え、上記反射部材は、上記プリズム部材の上記反射面に設けられていてもよい。 【0028】上記第2面は、凹レンズ機能を有し、上記光学部材は、上記プリズム部材と一体化されていることが好ましい。 【0029】これにより、反射部材と凹レンズ機能を有する光学部材とが光ピックアップの1部品となるので、部品数を減らし、且つ、軽量化することができる。すなわち、発光素子と受光素子と反射部材とを一体化して製造することができるので、工程の複雑化や歩留まりの低下を抑制・防止し、高い精度で位置関係が調整された光学系を有する光ピックアップを低コストで製造することができる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明による実施形態を説明する。簡単のため、各実施形態に共通する構成要素は、同一の参照符号で示す。 【0031】(実施形態1)図1Aは、本実施形態の受発光ユニット100を示す模式的な斜視図であり、図1Bは、図1Aに示したI−I線に沿った断面図である。図1C、図1Dおよび図1Eは、受発光ユニット100に設けられている受発光モジュール3、反射型ホログラム12および受光部7を示す図である。 【0032】本実施形態の受発光ユニット100は、図1A〜図1Cに示すように、台座2上に、受発光モジュール3とプリズム11とを備えている。プリズム11には、反射型ホログラム12および凹レンズ13が形成されている。受発光モジュール3は基板5を備えており、この基板5上に基板表面に対して45°に傾斜したミラー6、フォトダイオード等の受光素子からなる受光部7および半導体レーザ素子等の発光素子からなる発光部4が形成されている。反射型ホログラム12は、基板5の表面と45°の角度をなすプリズム11の表面に配置され、凹レンズ13は基板5の表面と90°の角度をなすプリズム11の表面に形成される。 【0033】反射型ホログラム12の回折格子は、図1Dに示すような曲線状に形成されている。この回折格子の複数の曲線は、例えば次式【0034】 【式1】
(ただし、A、B、C、D、Eは任意定数、λはレーザ光の波長、nは自然数を表す)で与えられる回折格子関数f(x,y)がf(x,y)=0を満たす点(x,y)の集合からなる曲線群であり、例えば本実施形態の反射型ホログラム12は、定数Eが大きい複数の曲線状の溝(図1D右側)と定数Eが小さい複数の曲線状の溝(図1D左側)とを有する回折格子が形成されている。 【0035】次に、本実施形態の受発光ユニット100の動作を説明する。 【0036】図1A〜図1Cに示されるように、発光部4から水平方向に出射された出射光ビーム20は、基板5上に形成されたミラー6でほぼ垂直方向に反射される。さらに、出射光ビーム20は、反射型ホログラム12によりほぼ水平方向に反射され、凹レンズ13によりビーム直径が拡大されて受発光ユニット100の外部に出射される。 【0037】受発光ユニット100からの出射光ビーム20は、本実施形態では図示しないが、例えば図11に示すように、対物レンズにより光ディスクの信号記録面に集光される。次いで、集光された出射光ビーム20は、光ディスクの信号記録面から反射される際に信号記録面の記録・位置情報に応じた強度分布を有する反射光ビーム21として凹レンズ13から再び受発光ユニット100内に入射される。レンズ13から入射した反射光ビーム21は反射型ホログラム12で90°反射されるが、そのとき、反射光ビームの一部は±1次回折光ビーム22となって受光部7に導かれる。 【0038】光ピックアップにおいて、発光素子4からの出射光ビーム20は、光ディスクの所定の位置に常に集光させなければならない。このため、光ディスクからの反射光ビーム21の強度分布を検出し、位置情報(フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号)に変換することにより、対物レンズあるいは光ピックアップ全体をアクチュエータ等により光ディスク面の所定の位置に合わせて微小可動させる必要がある。 【0039】本実施形態において、光ディスクからの反射光ビーム21の強度分布を検出する方法は、フォーカス誤差信号検出方法としてD−SSD(Double Spot Size Detection)法を、トラッキング誤差信号検出方法としてPP(Push Pull)法を用いている。これらの検出方法においては、反射型ホログラム12を、例えば図1Dのような左右で形状が異なる曲線状の回折格子により構成し、図1Eのような12個の受光素子31〜42を用いる。左右で形状が異なる曲線状の回折格子は、上記式1の定数A、B、C、D、Eの少なくとも一つを変化させる割合を左右で異なるようにすることにより実現することができる。本実施形態では、定数Eが左右で異なっている。すなわち、回折格子の格子間隔は、左部において小さく、右部において大きくなっている。なお、回折格子の格子間隔を左部において大きく、右部において小さくしてもよい。 【0040】反射光ビーム21の一部は、反射型ホログラム12で反射する際に、反射型ホログラム12の右部における±1次回折光ビーム22aと左部における±1次回折光ビーム22bとに分離される。±1次回折光ビーム22aは、回折格子の格子間隔が大きな反射型ホログラム12の右部で回折しているので2方向の光ビームのなす角度は小さく、±1次回折光ビーム22bは、回折格子の格子間隔が小さな反射型ホログラム12の左部で回折しているので2方向の光ビームのなす角度は大きい。これらの±1次回折光ビーム22aおよび22bは、理想的には受光部7において図1Eに破線で示したスポット領域に照射される。これらの±1次回折光ビーム22aおよび22bを受光素子31〜42で受光し、各受光素子で得られた回折光ビームの強度を演算することによりフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号が得られる。なお、このとき、反射型ホログラム12の左部の回折格子の間隔を大きくし、且つ、右部の回折格子の間隔を小さくすることによって、±1次回折光ビーム22aの2方向の光ビームのなす角度を大きくし、且つ、±1次回折光ビーム22bの2方向の光ビームのなす角度を小さくし、受光部7に照射してもよい。 【0041】具体的には、各受光素子31〜42で得られた回折光ビームの強度を、それぞれS31〜S42とすると、フォーカス誤差信号FoESは、FoES=(Fo1+Fo3)―(Fo2+Fo4) ただし、Fo1=S35+S37+S39Fo2=S34+S36+S38Fo3=S32+S40+S42Fo4=S31+S33+S41の演算で得ることができ、例えばトラッキング誤差信号TrESは、TrES=(Fo6+Fo7)―(Fo5+Fo8) ただし、Fo5=S31+S32+S33Fo6=S34+S35+S36Fo7=S37+S38+S39Fo8=S40+S41+S42の演算で得ることができる。 【0042】次に、受発光ユニット100の作製方法を説明する。 【0043】反射型ホログラム12を有するプリズム11は、反射型ホログラム12の回折格子に対応する曲線状の溝が形成された型に透明樹脂材料を注入・硬化してプリズム11を形成したのち、プリズム11の回折格子が形成された面上にAlやAu等の金属を蒸着することにより容易に得ることができる。 【0044】さらに、反射型ホログラム12と凹レンズ13とを有するプリズム11を作製する場合には、例えば、反射型ホログラム12の回折格子に対応する曲線状の溝とレンズ13に対応する曲面とが形成された型を用いればよい。 【0045】なお、凹レンズ13は凹レンズと同じ機能を有する回折格子でもよく、例えば図2(b)のようなブレーズ化回折格子45、または図2(c)のようなフレネルレンズ46を形成してもよい。凹レンズ13の代わりに回折格子を作製する場合には、例えばブレーズ化回折格子45、またはフレネルレンズ46に対応する曲線状の溝が形成された型を使用すればよい。 【0046】上記方法によって、本実施形態の受発光ユニット100に使用されるプリズム11を容易に作製することができる。 【0047】次いで、作製されたプリズム11を、受発光モジュール3が配設された台座2上に、受発光モジュール3とプリズム11との位置関係を調整しながら取り付けることにより受発光ユニット100が製造される。 【0048】以上に述べたように、本実施形態によれば、従来の光ピックアップでは別々の部品であった発光素子と受光素子と反射型ホログラムとを一体化して光ピックアップの1部品とすることができ、部品数を減らすことができる。 【0049】また、反射型ホログラムをプリズムの樹脂成形の際に同時に形成することにより、反射型ホログラムの取り付け位置を調整する必要がなくなる。従って、受発光ユニットの組立時に必要な発光素子と受光素子と反射型ホログラムとの位置関係の調整は、本実施形態では受発光モジュールとプリズムとの位置関係の調整をするだけでよい。すなわち、発光素子と受光素子と反射型ホログラムとを一体化して製造することができるので、工程の複雑化や歩留まりの低下を防止し、高い精度で位置関係が調整された光学系を有する光ピックアップを低コストで製造することができる。 【0050】さらに、凹レンズをプリズムに形成することにより、レーザ光の拡がり角を調整することができる。このことにより、光学系の光路長を短くすることができ、後述するように、受発光ユニットを備える光ピックアップを小型化することができる。 【0051】(実施形態2)以下、実施形態2の受発光ユニット300を説明する。 【0052】本実施形態の受発光ユニット300は、図3に示すように、台座2上に、受発光モジュール3とプリズム11とを備えている。プリズム11には、表面に反射型ホログラム12が形成された反射基板14と凹レンズ13とが形成されている。反射型ホログラム12は、実施形態1と同じ回折格子が形成されている。受発光モジュール3は実施形態1と同じものが用いられている。受発光モジュール3と反射型ホログラム12と凹レンズ13との位置関係は、実施形態1と同じである。 【0053】凹レンズ13に対応する曲面が形成された型に、反射型ホログラム12が形成された反射基板14を、凹レンズ13および受発光モジュール3が配置される面に対して45°に固定し、プリズム11を形成する透明樹脂材料を注入・硬化することにより、実施形態1のプリズム11と同様に作製される。 【0054】反射型ホログラム12が形成された反射基板14は、例えば、アルミニウム等の金属材料の表面を物理的・化学的に加工する方法や、もしくはシリコンなどの半導体基板表面をウェットエッチングまたはドライエッチング等で化学的に加工し、さらにAu、Alなどの金属を蒸着する方法などにより得られる。 【0055】上述のように、反射型ホログラム12をプリズム11の表面ではなく、剛直な基板からなる反射基板14上に形成しているため、回折格子の複数の曲線状の溝の形状および回折格子の溝の深さのばらつきを低減させることができる。 【0056】(実施形態3)以下、実施形態3の受発光ユニット400を説明する。 【0057】本発明の受発光ユニット400は、図4に示すように、受発光モジュール3と台座2とプリズム11により構成される。プリズム11には、凹レンズ13および75と反射型ホログラム12とが形成されている。凹レンズ75は、プリズム11の受発光モジュール3に対向する表面に形成されている。凹レンズ13と受発光モジュール3と反射型ホログラム12とは、実施形態1と同じである。 【0058】また、図5に示す受発光ユニット500のように、実施形態2と同様の表面に反射型ホログラム12が形成された反射基板14を有するプリズム11を用いてもよい。 【0059】さらに、用途に応じて、凹レンズ13を図2に示すような凹レンズと同じ機能を有する回折格子としてもよく、凹レンズ75を図6に示すようなブレーズ化回折格子91、フレネルレンズ92としてもよい。 【0060】本実施形態の受発光ユニット400および500は、プリズム11に2つの凹レンズ13および75が形成されているので、球面収差をなくすために凹レンズ13および75の表面の曲率関数をより広い範囲で選択することができる。 【0061】(実施形態4)上述の実施形態1では、トラッキング誤差信号検出方法としてPP(PushPull)法に用いられる受発光ユニットの一例を挙げたが、使用する光ディスクの種類によっては3ビーム法が採用される場合がある。この場合、フォーカス誤差信号検出方法としては例えばSSD(Spot Size Detection)法と、トラッキング誤差信号検出方法として3ビーム法とを組み合わせて、光ディスクと対物レンズまたは本発明の受発光ユニットあるいは光ピックアップ全体を、アクチュエータ等により光ディスク面の位置に合わせて微小可動させることにより、レーザ光を常に光ディスクの所定の位置に集光することができる。 【0062】以下、トラッキング誤差信号検出方法として3ビーム法に用いられる受発光ユニット700を説明する。 【0063】図7Aは本実施形態の受発光ユニットを示す模式的な斜視図であり、図7Bは、VII−VII線に沿った断面図である。図7C、D、E、およびFは、受発光ユニット700に設けられている受発光モジュール703、透過型回折格子715、反射型ホログラム712および受光部707のそれぞれを示す図である。 【0064】本実施形態の受発光ユニット700は、図7A〜図7Cに示すように、台座2上に、受発光モジュール703とプリズム11とを備えている。プリズム11には、透過型回折格子715、反射型ホログラム712および凹レンズ13が形成されている。受発光モジュール703は、基板5上に基板表面に対して45°に傾斜したミラー6、受光部707および発光部4が形成されている。透過型回折格子715はプリズム11の受発光モジュール703に対向する面に形成されており、受発光モジュール703と所定の隙間を有するように配置される。反射型ホログラム712は、基板5の表面と45°の角度をなすプリズム11の面に形成され、レンズ164は、基板5の表面と90°の角度をなすプリズム11の面に形成される。 【0065】透過型回折格子715は、図7Dのような所定のピッチで形成された直線状の複数の溝で形成された回折格子であり、反射型ホログラム712は、図7Eのような曲線状の複数の溝で形成された回折格子である。反射型ホログラム712の回折格子の複数の曲線は、例えば上記式1で与えられる回折格子関数f(x,y)がf(x,y)=0を満たす点(x,y)の集合からなる曲線群である。 【0066】次に本実施形態の受発光ユニット700の動作を説明する。 【0067】上述のように、トラッキング誤差検出方法としては3ビーム法、フォーカス誤差信号検出方法としてSSD(Spot Size Detection)法を用いる。 【0068】図7A〜図7Cに示されるように、発光部4から水平方向に出射された出射光ビーム20は、基板5上に形成されたミラー6でほぼ垂直方向に反射される。この反射された出射光ビーム20は、透過型回折格子715によって、0次回折光ビームと±1次回折光ビームとの3方向の出射光ビーム720a、720bおよび720cに分離される。さらに、この3方向の出射光ビーム720a、720bおよび720cは、反射型ホログラム712によりほぼ水平方向に反射され、凹レンズ13によりビーム直径が拡大されて受発光ユニット700の外部に出射される。 【0069】受発光ユニット700からの出射光ビーム720a、720bおよび720cは、本実施形態では図示しないが、例えば図11のように、対物レンズにより光ディスクの信号記録面に集光される。次いで、集光された出射光ビームは、光ディスクの信号記録面から反射される際に信号記録面の記録・位置情報に応じた強度分布を有する反射光ビーム721a、721b、721cとして凹レンズ13から再び受発光ユニット700内に入射される。レンズ164から入射した反射光ビーム721a、721b、721cは反射型ホログラム12で90°反射されるが、そのとき、反射光ビーム721a、721b、721cの一部は、それぞれの±1次回折光ビーム722a、722b、および722cとなって受光部707を照射する。受光部707は、図7Fに示した10分割の受光素子781〜790となっており、破線で示したスポット状にそれぞれの±1次回折光ビーム722a、722b、および722cが照射される。 【0070】これらの回折光ビームを受光素子781〜790で受光し、各受光素子で得られた回折光ビームの強度を演算することによりフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号が得られる。各受光素子781〜790で得られた回折光ビームの強度を、それぞれS781〜S790とすると、フォーカス誤差信号FoESは、FoES=(S782+S786+S788)−(S781+S783+S787) の演算で得ることができ、トラッキング誤差信号TrESは、TrES=(S784+S789)−(S785+S790) の演算で得られる。 【0071】次に、受発光ユニット700の作製方法を説明する。 【0072】透過型回折格子715および反射型ホログラム712を有するプリズム11は、これらの回折格子にそれぞれ対応する溝が形成された型に透明樹脂材料を注入・硬化することにより形成される。 【0073】さらに、透過型回折格子715と反射型ホログラム712と凹レンズ13を有するプリズム11を作製する場合には、例えば、透過型回折格子715および反射型ホログラム712の回折格子にそれぞれ対応する溝と凹レンズ13に対応する曲面とが形成された型に透明樹脂材料を注入・硬化してプリズム11を形成したのち、プリズム11の反射型ホログラム712の回折格子が形成された面上にAlやAu等の金属を蒸着する。 【0074】なお、凹レンズ13は凹レンズと同じ機能を有する回折格子でもよく、例えば図2(b)のようなブレーズ化回折格子45、または図2(c)のようなフレネルレンズ46を形成してもよい。凹レンズ13の代わりに回折格子を作製する場合には、例えばブレーズ化回折格子45、またはフレネルレンズ46に対応する曲線状の溝が形成された型を使用すればよい。 【0075】上記方法によって、本実施形態の受発光ユニット700に使用されるプリズム11を容易に作製することができる。 【0076】次いで、作製されたプリズム11を、受発光モジュール703が配設された台座2上に、受発光モジュール703とプリズム11との位置関係の調整をしながら取り付けることにより受発光ユニット700が製造される。 【0077】以上に述べたように、本実施形態によれば、発光素子と受光素子と反射型ホログラムと透過型回折格子とを一体化して1部品とすることができ、部品数を減らすことができる。 【0078】また、反射型ホログラムおよび透過型回折格子をプリズムの樹脂成形の際に同時に形成することにより、反射型ホログラムおよび透過型回折格子の取り付け位置を光ピックアップの組立時に調整する必要がなくなる。従って、受発光ユニットの組立時に必要な発光素子と受光素子と反射型ホログラムと透過型回折格子との位置関係の調整は、本実施形態では受発光モジュールとプリズムとの位置関係の調整をするだけでよい。すなわち、発光素子と受光素子と反射型ホログラムと透過型回折格子を一体化して製造することができるので、工程の複雑化や歩留まりの低下を防止し、高い精度で位置関係が調整された光学系を有する光ピックアップを低コストで製造することができる。 【0079】さらに、凹レンズをプリズムに形成することにより、レーザ光のビーム直径を拡大することができる。このことにより、光学系の光路長を短くすることができ、後述するように、受発光ユニットを備える光ピックアップを小型化することができる。 【0080】特に、本実施形態の受発光ユニット700は、透過型回折格子715と反射型ホログラム712とが配置・形成されたプリズム11を有しているので、発光素子からの出射光ビームを透過型回折格子によって0次回折光ビームおよび±1次回折光ビームの3つのビームに分離し、凹レンズによりレーザ光のビーム直径を拡大することができ、さらに光記録媒体からの回折光ビームを反射型ホログラムによって受光素子に導くことができる。その結果、レーザ光を複数の光ビームに分離するための、もしくは光ディスクからの反射光ビームを分離し受光素子に導くための光束分離素子、ビームスプリッターの新たな配設および位置関係の調整が不要となる。 【0081】(実施形態5)以下、実施形態5の受発光ユニット800を説明する。 【0082】本実施形態の受発光ユニット800は、図8に示されるように、受発光モジュール703と台座2とプリズム11により構成される。プリズム11は、表面に反射型ホログラム712が形成された反射基板714と透過型回折格子715と凹レンズ13とを有する。透過型回折格子715に対応する溝と凹レンズ13に対応する曲面が形成された型に、反射型ホログラム712が形成された反射基板714を、凹レンズ13および受発光モジュール3が配置される面に対して45°に固定し、プリズム11を形成する透明樹脂材料を注入・硬化することにより作製される。反射型ホログラム712が形成された反射基板714は、例えば、アルミニウム等の金属材料の表面を物理的・化学的に加工する方法や、もしくはシリコンなどの半導体基板表面をウェットエッチングまたはドライエッチング等で化学的に加工し、さらにAu、Alなどの金属を蒸着する方法などにより得られる。このとき透過型回折格子715を、例えば図7Dのような直線状の複数の溝、反射型ホログラム712を例えば図7Eのような曲線状の複数の溝とし、受光部を例えば図7Fのような10分割の受光素子にすることにより、フォーカス誤差信号をSSD法で、トラッキング誤差信号を3ビーム法で得ることができる。 【0083】本実施形態の受発光ユニット800は、実施形態4と同じ特性を有する。さらに、反射型ホログラムを透明体表面ではなく、剛直な基板からなる反射基板上に形成しているため、回折格子の複数の曲線状の溝の形状ばらつきや深さばらつきを低減させることができる。 【0084】(実施形態6)以下、実施形態6の光ピックアップ900を説明する。 【0085】本実施形態の光ピックアップ900は、図9に示すように、反射板903および対物レンズ904を保持しているレンズ保持手段907と、受発光ユニット110を保持している格納容器953と、上下左右にレンズ保持手段907を移動させることが可能な可動支持部材951と、トラッキングコイルおよびフォーカスコイルを有するアクチュエータ952と、これらの部品を支持する支持基板954とを備える。光ピックアップ900が備える受発光ユニット110は、上述の実施形態1の受発光ユニット100と基本的に同じものであるが、凹レンズ13を形成していないプリズムを備えている。もちろん、図9の受発光ユニット110に破線Aで示されるような凹レンズ13を備える上述の実施形態1から5で説明した受発光ユニット100、300、400、500、700および800のいずれに置き換えてもよい。レンズ保持手段907は、レーザ光が常に光ディスク950の所定の位置に集光するようにアクチュエータ952によりフォーカス方向およびトラッキング方向に移動される。 【0086】光ピックアップは、受発光ユニット110を、レンズ保持手段907にあらかじめ取り付けられている対物レンズ904および反射板903の光学軸に合わせて設置することにより製造される。 【0087】光ピックアップ900は、発光素子と受光素子と反射型ホログラムとを一体化した受発光ユニットを用いているので、最も光軸調整が難しい発光素子と受光素子と反射型ホログラムとの位置関係の調整を、光ピックアップの組立時に行う必要がない。すなわち、発光素子と受光素子と反射型ホログラムの位置関係の調整を受発光ユニットの組立時に行い、反射型ホログラムと反射板と対物レンズの位置関係の調整を光ピックアップの組立時に分けて行うことにより、発光素子、受光素子、反射型ホログラム、反射板および対物レンズの5つの部品の位置関係の調整の回数を減らすことができる。 【0088】また、この構成により光ピックアップの構成部品の数を減らすことができ、軽量化を図ることができる。 【0089】(実施形態7)以下、実施形態7の光ピックアップ1000を説明する。 【0090】本実施形態の光ピックアップ1000は、図10に示すように、受発光ユニット100と反射板903と対物レンズ904とを保持しているレンズ保持手段1007と、上下左右にレンズ保持手段907を移動させることが可能な可動支持部材951と、トラッキングコイルおよびフォーカスコイルを有するアクチュエータ952と、これらの部品を支持する支持基板954とを備える。光ピックアップ1000が備える受発光ユニット100は、上述の実施形態1の受発光ユニットであるが、上述の実施形態2から5で説明した受発光ユニット300、400、700および800のいずれに置き換えてもよい。レンズ保持手段1007はレーザ光が常に光ディスク950の所定の位置に集光するようにアクチュエータ952によりフォーカス方向およびトラッキング方向に移動される。 【0091】光ピックアップ1000は、受発光ユニット100を、レンズ保持手段1007にあらかじめ取り付けられている対物レンズ904と反射板903の光学軸に合わせて設置することにより製造される。 【0092】光ピックアップ1000は、本発明の受発光ユニットを用いているので、最も光軸調整が難しい受発光モジュールと反射型ホログラムとの位置関係の調整を、光ピックアップの組立時に行う必要がない。また、受発光モジュールと反射型ホログラムとを、受発光ユニットとして1つの部品にすることにより、光ピックアップの構成部品の数を減らすことができる。 【0093】さらに、発光素子と受光素子と反射型ホログラムとの位置関係の調整を受発光ユニットの組立時に行い、反射型ホログラムと反射板と対物レンズの位置関係の調整を光ピックアップの組立時に分けて行うことにより、発光素子、受光素子、反射型ホログラム、反射板および対物レンズの5つの部品の位置関係の調整の回数を減らし、且つ、容易に行うことができる。 【0094】また、受発光ユニット、反射板、および対物レンズを全てレンズ保持手段に配設することにより、レンズ保持手段をフォーカス方向およびトラッキング方向に移動させる際に、対物レンズの移動によるコマ収差が発生しない。 【0095】光ピックアップには、対物レンズによって光ディスク上に集光される光ビームの直径を、非常に微細な光ディスクのトラック幅とほぼ同じにすることが要求される。対物レンズに入射する前の光ビームの直径が、対物レンズの直径の同等もしくはそれ以上であれば集光される光ビームの直径が小さく、且つ、光利用率が良好であることは当業者に公知であり、このことから、従来の光ピックアップは、発光素子から対物レンズまでの光路長を長くすることにより、対物レンズに入射する光ビームの直径を大きくしている。しかし、このような発光素子、受光素子、反射型ホログラム、反射板、および対物レンズを全てレンズ保持手段に配設した従来の光ピックアップ(例えば、特開平7−114743号公報および特開平2−141936号広報など)では、光ピックアップ自体が大型化・重量化する問題がある。さらに、光ピックアップ自体の大型化・重量化に伴う光ディスク装置自体の大型化や、レンズ保持手段全体を光ディスクに追随させるために非常に大きな電力を必要するなど、記録・再生のさらなる高速化に障害となり得る。 【0096】本実施形態によれば、受発光ユニットにさらに凹レンズを形成することにより、発光素子から出射光ビームの直径を拡大して対物レンズに入射させることができる。従って、発光素子から対物レンズまでの光路長を短くすることができ、レンズ保持手段を小型化することができる。すなわち、小型で、軽量の光ピックアップを実現することができる。 【0097】 【発明の効果】本発明によれば、従来の光ピックアップでは別々の部品であった発光素子と受光素子と回折格子として機能する反射面とが一体化されて光ピックアップの1部品となるので、部品数を減らすことができる。すなわち、発光素子と受光素子と回折格子として機能する反射面とを一体化して製造することができるので、工程の複雑化や歩留まりの低下を抑制・防止し、高い精度で位置関係が調整された光学系を有する光ピックアップを低コストで製造することができる。 【0098】さらに、本発明によれば、最も光軸調整が難しい発光素子と受光素子と反射面との位置関係の調整を、光ピックアップの組立時に行う必要がない。すなわち、発光素子と受光素子と反射面の位置関係の調整を受発光ユニットの組立時に行い、受発光ユニットと対物レンズの位置関係の調整を光ピックアップの組立時に分けて行うことにより、それぞれの部品の位置関係の調整の回数を減らすことができる。 【0099】また、本発明によれば、発光素子から対物レンズまでの光路長を短くすることができ、光ピックアップを小型化および軽量化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月8日(2000.8.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56557(P2002−56557A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−239865(P2000−239865) |
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