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【発明の名称】 光ディスクドライブ用空気軸受スライダ
【発明者】 【氏名】延 哲誠

【氏名】張 東燮

【氏名】全 圭賛

【氏名】鄭 永民

【要約】 【課題】回転自在に設けられた光ディスク上に空気動圧により所定高さ浮上して走行しつつ、光ディスクに情報の記録/再生を行う光ディスクドライブ用空気軸受スライダを提供する。

【解決手段】対物レンズ50が装着されるように貫通形成された対物レンズ装着ホール61と、この対物レンズ装着ホール61の一側部に貫通形成された開口部63を有するスライダ本体60とを含み、空気動圧により前記スライダの浮上時に前記スライダ本体60の下側に流入された空気が前記対物レンズ装着ホール61を経て、前記開口部63を通じて流出されるようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転自在に設けられた光ディスク上に空気動圧により所定の高さに浮上して走行しつつ、前記光ディスクに対して情報の記録/再生を行う光ディスクドライブ用空気軸受スライダにおいて、対物レンズが装着されるように貫通形成された対物レンズ装着ホールと、この対物レンズ装着ホールの一側部に貫通形成された開口部を有するスライダ本体とを含んで、空気動圧により前記スライダの浮上時に前記スライダ本体の下側に流入された空気が前記対物レンズ装着ホールを経て、前記開口部を通じて流出可能になったことを特徴とする光ディスクドライブ用空気軸受スライダ。
【請求項2】 前記対物レンズ装着ホールに臨む前記開口部の一端部及び前記対物レンズ装着ホールの中心点を通る線分と、前記スライダ本体の移動方向に垂直でありかつ前記対物レンズ装着ホールの中心点を通る線分との間の角度をθとしたとき、このθは、下記の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光ディスクドライブ用空気軸受スライダ。
0゜<θ<90゜【請求項3】 前記開口部は、前記光ディスクの回転方向に対する前記スライダ本体の相対的な移動方向に対し、前記対物レンズ装着ホールの後方に所定長さに形成され、流入された空気が抜け出るようになったことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスクドライブ用空気軸受スライダ。
【請求項4】 前記開口部は、前記光ディスクの回転方向に対する前記スライダ本体の相対的な移動方向に対し、前記対物レンズ装着ホールの後方に設けられ、流入された空気が抜け出るようになったことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスクドライブ用空気軸受スライダ。
【請求項5】 前記対物レンズは、前記対物レンズ装着ホールの上部に接合により設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスクドライブ用空気軸受スライダ。
【請求項6】 前記対物レンズは、前記対物レンズ装着ホール内に引き込まれて設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスクドライブ用空気軸受スライダ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイングアーム駆動方式の光ディスクドライブ用空気軸受スライダに係り、より詳細には、対物レンズを安定的に装着すると共に、対物レンズが装着された対物レンズ装着ホール内にホコリが溜まることを防止できるようになった光ディスクドライブ用空気軸受スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】図1を参照すれば、通常の光ディスクドライブは、ベース10に対し往復回転自在に設けられたスイングアーム21と、前記スイングアーム21に回転駆動力を与えるアクチュエータ23と、空気動圧により光ディスク1に対して浮上されたまま光ディスク1のトラックに沿って移動自在に前記スイングアーム21の端部に設けられたスライダ25、及びこのスライダ25に設けられ、光学的に情報を再生自在に前記光ディスク1に光スポットを形成する対物レンズ31と磁界変調のためのコイルを備えた光ヘッド30とを含んでなる。
【0003】図2及び図3を参照すれば、従来の光ディスクドライブの光ヘッド30は、スライダ25に設けられ、入射したレーザ光を光ディスク1に集束させる対物レンズ31と、この対物レンズ31と光ディスク1との間に位置するように前記スライダ25の一側に水平方向に設けられたコイル35とを含む。ここで、コイル35は互いに反対方向に巻かれた一対のコイルから構成され、そのコイル35に印加された電流の方向に沿って形成される水平磁界により光ディスク1に情報を記録する。
【0004】一方、前述のように構成された光ヘッドは、図3に示したように、対物レンズ31がスライダ25の上面に一部だけが掛け渡されて組み立てられている状態で、スライダ25に対する接合時に、接合材が固まりつつ、対物レンズ31が傾斜して接着されるため、対物レンズが光軸から外れたり、傾斜して配置される恐れが極めて高い。
【0005】また、スライダ上に対物レンズ装着ホールだけを形成し、この装着ホールに対物レンズの外周部の全体を接合する場合には、接合による光軸ずれ及び傾斜配置の問題を克服できるが、対物レンズ装着ホール内にホコリが溜まってしまい、対物レンズの性能が低下するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライダ本体に装着される対物レンズの光軸ずれ及び傾斜する度合いを最小化すると共に、対物レンズ装着ホール内にホコリが溜まることを防止できるようにその構造が改善された光ディスクドライブ用空気軸受スライダを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は、回転自在に設けられた光ディスク上に空気動圧により所定高さに浮上して走行しつつ、前記光ディスクに対し情報の記録/再生を行う光ディスクドライブ用空気軸受スライダにおいて、対物レンズが装着されるように貫通形成された対物レンズ装着ホールと、この対物レンズ装着ホールの一側部に貫通形成された開口部を有するスライダ本体とを含んで、空気動圧により前記スライダの浮上時に前記スライダ本体の下側に流入された空気が前記対物レンズ装着ホールを経て、前記開口部を通じて流出されるようになったことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。図4ないし図6を参照すれば、本発明の一実施形態による光ディスクドライブ用空気軸受スライダは、対物レンズ50が装着されるスライダ本体60と、前記スライダ本体60の一面、すなわち光ディスク(図1の符号1)との対向面に形成された空気軸受面65とを含む。この空気軸受スライダは、図1に示されたように、スイングアーム駆動方式の光ディスクドライブに設けられ、回転自在に設けられた光ディスク上に空気動圧により所定高さに浮上して走行しつつ、前記光ディスクに対して情報の記録/再生を行う。
【0009】前記スライダ本体60は、その上下部面を貫通して形成され、かつ対物レンズ50が装着される対物レンズ装着ホール61と、この対物レンズ装着ホール61の一側部とスライダ本体60の一側面との間に設けられた開口部63とを有する。ここで、前記対物レンズ50は前記対物レンズ装着ホール61上に接合により設けられるものであって、前記開口部63を除いた前記装着ホール61の周りには前記対物レンズ50が接合される接合部61aが設けられ、前記対物レンズ50が前記対物レンズ装着ホール61に安定的に接合可能になる。
【0010】前記開口部63は、前記光ディスクの回転方向に対する前記スライダ本体60の相対的な移動方向(図5において、OA方向が前方であり、OA'方向が後方である)に対し、前記対物レンズ装着ホール61と前記スライダ本体60の後側部との間に設けられる。ここで、前記開口部63は前記装着ホール61と連通され、所定長さに形成される。
【0011】この場合、前記対物レンズ装着ホール61の内部の圧力は前記スライダ本体60の外部と同様の大気圧となるため、この対物レンズ装着ホール61の内部に流入された空気は開口部63を通じて外部に容易に抜け出る。すなわち、図6に矢印にて示した空気の流れ方向(F1)(F2)(F3)を調べてみるとき、空気動圧により前記空気軸受面65の浮上時に引き起こされた空気の流れのうち一部(F2)は前記対物レンズ装着ホール61を経て、前記開口部63を通じて進行する。したがって、動作時に前記対物レンズ装着ホール61の内部及び対物レンズ50の底面にホコリが溜まることを防止すると共に、溜まったホコリを除去できる。
【0012】図5を参照すれば、前記対物レンズ装着ホール61に臨む前記開口部63の一端部P及び前記対物レンズ装着ホール61の中心点Oを通る線分O-Pと、前記スライダ本体60の相対的な移動方向(OA方向)に垂直でありかつ前記対物レンズ装着ホール61の中心点Oを通る線分B-B'との間の角度をθと定義したとき、望ましくは、このθは下記式(1)を満足する。
【0013】
0゜<θ<90゜ (1)
【0014】すなわち、図5において、θが0゜よりも小さい場合、すなわち、角A'OPが鈍角になる場合には、接合部分が半円未満となり、B-B'を基準として対物レンズ50の上部だけが接合される。したがって、接合部がB-B'を基準として非対称的に接合材が硬化するため、対物レンズ50が傾斜して組み立てられる恐れがある。また、θが90゜よりも小さい場合には、前記開口部63を形成することになり、前記対物レンズ装着ホール61内にホコリが流入されて対物レンズ50の表面に溜まることを防止できる。このため、望ましくは、前記角θは前記式(1)を満足する。一方、前記式(1)は理論的な場合に過ぎず、実際には、十分な組立て面積及び十分なホコリの排出通路を確保するために、望ましくは、角θは下記式(2)を満足する。
【0015】
10゜<θ<80゜ (2)
【0016】図7を参照すれば、本発明の他の実施形態による空気軸受スライダは、前述のような構造の対物レンズ装着ホール71及び開口部73を有するスライダ本体70を含むものであって、前記対物レンズ装着ホール71がスライダ本体70の相対的な移動方向の後方(OA')側に偏って位置するところに特徴がある。この場合、前記開口部73を狭めて形成できるので、前記スライダ本体70が製作し易いという利点がある。
【0017】また、本発明による空気軸受スライダは、図8に示されたように、対物レンズ50が対物レンズ装着ホール61の内部に引き込まれて設けることが可能である。
【0018】そして、前記対物レンズ装着ホール61は、前記スライダ本体60を水平方向に切断してみるとき、その断面形状は、図面に示した円形のほかに、五角形、六角形などの多角形であっても構わない。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による光ディスクドライブ用空気軸受スライダは、対物レンズ装着ホールがスライダ本体内に設けられ、対物レンズの接合面が装着ホールの周りの半分以上を占めることにより、対物レンズの光軸整列の誤差及び傾斜の誤差を最小化できる。また、開口部を設けることにより、装着された対物レンズにホコリが溜まることを抑え、汚染によるレンズ性能の低下を防止できるという利点がある。
【出願人】 【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【出願日】 平成13年7月4日(2001.7.4)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外1名)
【公開番号】 特開2002−56553(P2002−56553A)
【公開日】 平成14年2月22日(2002.2.22)
【出願番号】 特願2001−204103(P2001−204103)