| 【発明の名称】 |
記録再生装置及び記録再生方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 英生
【氏名】湯浅 正美
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| 【要約】 |
【課題】光学ピックアップ装置により光ディスクから圧縮された情報信号を読出してメモリに蓄積し、このメモリより情報信号を読出して展開してから再生することにより、光ディスクからの情報信号の読出しを間歇的に行う記録再生装置において、ピーク消費電流を低減させることにより、駆動電源として電池を使用する場合において、電池寿命を長く維持することができるようにする。
【解決手段】光学ピックアップ装置2と、この光学ピックアップ装置2を光ディスク1に対して相対移動させる移動操作機構3とを備えている。移動操作機構3は、光学ピックアップ装置2による光学記録媒体1に対する情報信号の読出しも書込みも行われていない期間のみに、光学ピックアップ装置2の光ディスク1に対する相対移動操作を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該記録媒体に対する情報信号の書込みを行う光学ピックアップ装置と、上記光学ピックアップ装置を上記光学記録媒体に対して相対移動させることにより、該光学記録媒体の信号記録面の全面に亘って、情報信号の読出し、または、書込みを可能とする移動操作機構とを備え、上記光学ピックアップ装置により上記光学記録媒体から読出された圧縮された情報信号をメモリに蓄積してからこのメモリより該情報信号を読出して展開してから再生し、または、記録すべき情報信号を圧縮してからメモリに蓄積しこのメモリより読出した情報信号を光学ピックアップ装置により光学記録媒体に対して書込むことによって、該光学ピックアップ装置による該光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該光学記録媒体に対する情報信号の書込みを間歇的に行う記録再生装置であって、上記移動操作機構は、上記光学ピックアップ装置による上記光学記録媒体に対する情報信号の読出し、または、書込みが行われていない期間に、該光学ピックアップ装置の該光学記録媒体に対する相対移動を行うことを特徴とする記録再生装置。 【請求項2】 移動操作機構は、駆動力源としてブラシレスモータを有し、ステッピング駆動が可能となっていることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。 【請求項3】 上記光学ピックアップ装置を用いて光学記録媒体から読出された圧縮された情報信号をメモリに蓄積してからこのメモリより該情報信号を読出して展開してから再生し、または、記録すべき情報信号を圧縮してからメモリに蓄積しこのメモリより読出した情報信号を光学ピックアップ装置により光学記録媒体に対して書込むことによって、該光学ピックアップ装置による該光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該光学記録媒体に対する情報信号の書込みを間歇的に行う記録再生方法であって、上記光学ピックアップ装置による上記光学記録媒体に対する情報信号の読出し、または、書込みが行われていない期間に、移動操作機構を用いて、該光学ピックアップ装置の該光学記録媒体に対する相対移動を行い、該光学記録媒体の信号記録面の全面に亘って、情報信号の読出し、または、書込みを可能とすることを特徴とする記録再生方法。 【請求項4】 移動操作機構として、駆動力源としてブラシレスモータを有しているものを用い、ステッピング駆動を可能となしていることを特徴とする請求項3記載の記録再生方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体に対して情報信号の記録再生を行う記録再生装置及び光学記録媒体に対して情報信号の記録再生を行うための記録再生方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスクの如き光学記録媒体が提案され、これら光学記録媒体に対して情報信号の記録再生を行う記録再生装置が提案されている。このような記録再生装置は、光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該光学記録媒体に対する情報信号の書込みを行う光学ピックアップ装置を備えて構成されている。 【0003】この光学ピックアップ装置は、レーザダイオードの如き光源を有し、この光源から発せられる光束を、対物レンズを介して、光学記録媒体の信号記録面上に集光して照射するように構成されている。そして、この光学ピックアップ装置においては、信号記録面上に照射した光束の該信号記録面よりの反射光束を光検出器によって検出するように構成されている。 【0004】この光学ピックアップ装置は、信号記録面への光束の照射によって、この信号記録面に対する情報信号の書込みを行い、また、該信号記録面からの反射光束を検出することによって、この信号記録面からの情報信号の読出しを行う。 【0005】そして、記録再生装置は、図1に示すように、光学記録媒体である光ディスク1を支持して回転操作する回転操作機構4を有し、光学ピックアップ装置2を、回転操作機構4に支持された光ディスク1の信号記録面に対向させている。光学ピックアップ装置2により光ディスク1より読出された信号は、アナログ信号処理回路6に入力され、光学ピックアップ装置2から光ディスク1に照射されるビーム位置の誤差信号(フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号など)の検出と、デジタルデータである音楽信号や画像信号などの情報信号の生成が行われる。 【0006】アナログ信号処理回路6において生成された信号は、デジタル信号処理回路(DSP)7に入力され、誤差検出信号に基づいて、光学ピックアップ装置2の2軸アクチュエータ、回転操作機構4のスピンドルモータ、光学ピックアップ装置2を光ディスク1に対して相対移動操作するスライドモータ3の制御信号が生成される。そして、アクチュエータ及び各モータは、デジタル信号処理回路7で生成された制御信号に基づいて、駆動回路5を介して駆動される。デジタル信号処理回路7は、コントローラ11によって制御されて動作する。 【0007】また、デジタルデータである情報信号は、例えば、「ATRAC」方式(商標)などの信号圧縮方法によって圧縮されており、デジタル信号処理回路7を通して、一時的にメモリ12に蓄えられる。メモリ12に蓄えられたデータは、再度デジタル信号処理回路7において、圧縮された状態から展開され、さらにA/Dコンバータ8でアナログデータに変換され、アナログデータである音声信号や画像情報としてオーディオ回路(画像処理回路)9に送られ、再生装置10において音楽や画像が再生される。 【0008】このような記録再生装置において、従来、省電力化を図るためには、アナログ信号処理回路6やデジタル信号処理回路7などを構成する半導体の動作電源電圧を下げて該半導体の消費電力を削減することが行われている。また、光学ピックアップ装置2を構成する半導体レーザやアクチュエータ、または、回転操作機構を構成するスピンドルモータ4、スライドモータ3等の消費電力を下げることも行われている。 【0009】さらに、光ディスク1には情報信号が1/5程度に圧縮されて記録されているという特性を利用して、光学ピックアップ装置2が光ディスク1からの読出し動作をする期間と、該読出し動作を停止する期間とを繰り返す間歇動作を行うことによって、消費電力を削減することも行われている。 【0010】すなわち、この記録再生装置においては、音楽信号や映像信号を再生するときには、1/5程度に信号圧縮されたデータを光ディスク1より読出し、展開することにより元の情報信号データを復元して再生する。そのため、情報信号の光ディスク1からの読出し動作は、読出したデータに基づく音楽や映像の再生時間の1/5程度で完了する。したがって、読出されたデータに基づく再生をしている間、次の情報信号データを光ディスク1から読出すまでの当該再生時間の4/5程度の時間は、読出し動作を一切行わない待ち時間となる。この待ち時間の間に、光学ピックアップ装置2だけでなく、再生動作に使用しない回路の動作も停止することにより、消費電力を削減することができる。 【0011】すなわち、再生動作中にメモリ12に書込まれるデータ量はこのメモリ12から読出されるデータ量より多いため、光ディスク1からの情報信号の読出し中は、メモリ12に蓄えられているデータ量は増加してゆく。そして、メモリ12の蓄積データが所定値の上限を超えたときには、光学ピックアップ装置2による光ディスク1からの読出し動作を停止することとなる。そして、光学ピックアップ装置2において読出し動作を停止しているときには、メモリ12及びメモリ12から読出したデータの展開に使用する回路、コントローラ−11、A/Dコンバータ8、オーディオ回路9以外の動作は停止状態にし、メモリ12に蓄積されたデータだけで音楽や映像の再生を続ける。メモリ12に蓄積されたデータが所定値以下になったとき、それまで動作を停止していた回路及び光学ピックアップ装置2を動作させ、光ディスク1からの情報信号の読出しを再開する。 【0012】このような間歇的な読出し動作を行うことで、光学ピックアップ装置2による光ディスク1からの読出し動作の停止中には、該読出し動作中に比較して、消費電力が非常に少なくなるので、装置全体の平均消費電力を大きく削減することができる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】ところで、記録再生装置において、上述のような間歇的な動作を行うと、特にスライドモータとしてブラシレスモータを採用した場合において、スライドモータの抵抗値が数Ω程度と低いため、図6に示すように、モータ始動時に、非常に大きな駆動電流が流れることとなる。すなわち、光ディスクからの情報信号の読出し動作中にスライドモータが始動されると、瞬間的に大きなピーク消費電流が発生し、しかも、この読出し動作中には光学ピックアップ装置の半導体レーザ、2軸アクチュエータが動作しているため、瞬間的な消費電流は極めて大きなものとなる。 【0014】一般的な電池においては、図7に示すように、スライドモータの始動により大電流が流れた瞬間には、電源電圧が大きく低下してしまう恐れがある。そして、駆動電源として電池を使用する携帯用の記録再生装置では、電池電圧が所定電圧以下となった場合には、電池寿命が尽きたと判断して動作を停止するようになっている。このような装置においては、上述のようなスライドモータ始動時の電圧変化により、平均消費電力から見ればまだ使用可能な電池であっても、駆動を続行できなくなる虞れがあり、電池寿命の向上の障害になっている。 【0015】なお、このような問題を解決するために、スライドモータ単体の消費電流の削減を進めることや、あるいは、駆動回路を改良することなども考えられるが、各モータや回路等デバイスの新規設討が必要となり、開発に多くの時間と手間がかかってしまい、現実的な解決手段ではない。 【0016】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、特にブラシレスモータを光学ピックアップ装置を光学記録媒体に対して相対移動操作する移動操作手段として用いた場合においても、ピーク消費電流を低減させることにより、駆動電源として電池を使用する場合において電池寿命を長く維持することができるようになされた記録再生装置及び記録再生方法を提供しようとするものである。 【0017】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明に係る記録再生装置は、光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該記録媒体に対する情報信号の書込みを行う光学ピックアップ装置と、この光学ピックアップ装置を光学記録媒体に対して相対移動させることにより該光学記録媒体の信号記録面の全面に亘って情報信号の読出し、または、書込みを可能とする移動操作機構とを備えている。 【0018】また、この記録再生装置においては、光学ピックアップ装置により光学記録媒体から読出された圧縮された情報信号をメモリに蓄積してからこのメモリより該情報信号を読出して展開してから再生し、または、記録すべき情報信号を圧縮してからメモリに蓄積しこのメモリより読出した情報信号を光学ピックアップ装置により光学記録媒体に対して書込むことによって、該光学ピックアップ装置による該光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該光学記録媒体に対する情報信号の書込みを間歇的に行う記録再生装置である。 【0019】そして、移動操作機構は、光学ピックアップ装置による光学記録媒体に対する情報信号の読出し、または、書込みが行われていない期間に、該光学ピックアップ装置の該光学記録媒体に対する相対移動を行うことを特徴とするものである。 【0020】このように、本発明では、消費電流の多い読出し動作の実行間には、移動操作機構を動作させず、消費電流の少ない読出し動作の停止中に、それ以前の読出し動作中における光学ピックアップ装置による書込み、または、読出し位置の移動量に相当する距離だけ光学ピックアップ装置を移動させることで、ピーク消費電流を低減させる。 【0021】また、本発明に係る記録再生方法は、光学ピックアップ装置を用いて光学記録媒体から読出された圧縮された情報信号をメモリに蓄積してからこのメモリより該情報信号を読出して展開してから再生し、または、記録すべき情報信号を圧縮してからメモリに蓄積しこのメモリより読出した情報信号を光学ピックアップ装置により光学記録媒体に対して書込むことによって、該光学ピックアップ装置による該光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該光学記録媒体に対する情報信号の書込みを間歇的に行う記録再生方法において、光学ピックアップ装置による光学記録媒体に対する情報信号の読出し、または、書込みが行われていない期間に、移動操作機構を用いて、該光学ピックアップ装置の該光学記録媒体に対する相対移動を行い、該光学記録媒体の信号記録面の全面に亘って、情報信号の読出し、または、書込みを可能とするものである。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。 【0023】本発明に係る記録再生装置は、本発明に係る記録再生方法を実施する装置であって、光ディスクや光磁気ディスクの如き光学記録媒体に対して情報信号の記録再生を行う装置である。この記録再生装置は、図1に示すように、光学記録媒体である光ディスク1からの情報信号の読出し、または、該光ディスク1に対する情報信号の書込みを行う光学ピックアップ装置2を備えて構成されている。 【0024】この光学ピックアップ装置2は、レーザダイオードの如き光源を有し、この光源から発せられる光束を、対物レンズを介して、光学記録媒体の信号記録面上に集光して照射するように構成されている。そして、この光学ピックアップ装置2においては、信号記録面上に照射した光束の該信号記録面よりの反射光束を光検出器によって検出するように構成されている。 【0025】この光学ピックアップ装置2は、信号記録面への光束の照射によって、この信号記録面に対する情報信号の書込みを行い、また、該信号記録面からの反射光束を検出することによって、この信号記録面からの情報信号の読出しを行う。 【0026】そして、この記録再生装置は、光ディスク1を支持して回転操作する回転操作機構4を有し、光学ピックアップ装置2を、回転操作機構4に支持された光ディスク1の信号記録面に対向させている。回転操作機構4は、スピンドルモータを有し、このスピンドルモータの駆動力により、光ディスク1を回転操作する。光学ピックアップ装置2により光ディスク1より読出された信号は、アナログ信号処理回路6に入力され、光学ピックアップ装置2から光ディスク1に照射されるビーム位置の誤差信号(フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号など)の検出と、デジタルデータである音楽信号や画像信号などの情報信号の生成が行われる。 【0027】アナログ信号処理回路6において生成された信号は、デジタル信号処理回路7に入力され、誤差検出信号に基づいて、光学ピックアップ装置2において対物レンズを移動操作可能に支持する2軸アクチュエータ、回転操作機構4のスピンドルモータ、及び、光学ピックアップ装置2を光ディスク1に対して相対移動操作する移動操作機構となるスライドモータ3を制御するための制御信号が生成される。そして、アクチュエータ及び各モータは、デジタル信号処理回路7で生成された制御信号に基づいて、駆動回路5を介して駆動される。なお、デジタル信号処理回路7は、コントローラ11によって制御されて動作する。 【0028】また、光ディスク1に対して書込まれ、または、光ディスク1より読出されるデジタルデータである情報信号は、例えば、「ATRAC」方式(商標)などの信号圧縮方法によって圧縮されており、デジタル信号処理回路7を通して、一時的にメモリ12に蓄えられる。メモリ12に蓄えられたデータは、再度デジタル信号処理回路7において、圧縮された状態から展開され、さらにA/Dコンバータ8でアナログデータに変換され、アナログデータである音声信号や画像情報としてオーディオ回路(または、画像処理回路)9に送られ、再生装置10において音楽や画像が再生される。 【0029】そして、この記録再生装置においては、省電力化を図るため、光ディスク1に記録されている情報信号が1/5程度に圧縮されていることを利用して、光学ピックアップ装置2が光ディスク1からの読出し動作をする期間と、該読出し動作を停止する期間とを繰り返す間歇駆動動作が行われるようになっている。 【0030】すなわち、この記録再生装置においては、音楽信号や映像信号を再生するときには、1/5程度に信号圧縮されたデータを光ディスク1より読出し、このデータを展開することによって、元の情報信号データを復元して再生する。そのため、情報信号の光ディスク1からの読出し動作は、読出したデータに基づく音楽や映像の再生時間の1/5程度で完了する。したがって、読出されたデータに基づく再生をしている間、次の情報信号データを光ディスク1から読出すまでの当該再生時間の4/5程度の時間は、読出し動作を一切行わない待ち時間となる。この待ち時間の間に、光学ピックアップ装置2だけでなく、再生動作に使用しない回路の動作も停止することにより、平均消費電力を削減することができる。 【0031】この間歇駆動動作は、再生動作を例にとって説明すると、図2に示すように、ステップst1において再生動作を開始すると、ステップst2に進んで光ディスク1からの情報信号の読出しを行う。そして、ステップst3において、光ディスク1から読出した情報信号をメモリ12に転送する。 【0032】メモリ12に転送された情報信号は、このメモリ12より読出されて展開され再生されるが、このような再生動作中には、メモリ12に書込まれるデータ量はこのメモリ12から読出されるデータ量より多い。そのため、光ディスク1からの情報信号の読出し中は、メモリ12に蓄えられているデータ量は増加してゆく。そして、ステップst4においては、メモリ12の蓄積データが所定値の上限を超えたかどうかを判別する。 【0033】なお、このステップst4においては、光学ピックアップ装置2において、2軸アクチュエータによる対物レンズの偏倚量が所定の距離を超えたか否かを判別することとしてもよい。すなわち、光学ピックアップ装置2においては、この光学ピックアップ装置2が光ディスク1に対して相対的に停止している状態において読出し動作が続行されると、2軸アクチュエータにより、対物レンズのみが光ディスク1の記録トラックに追従してこの光ディスク1の径方向に偏倚されてゆく。そして、2軸アクチュエータによる対物レンズの偏倚量には限界があるので、この限界に達する前に、光ディスク1からの読出し動作を停止するか、光学ピックアップ装置2を光ディスク1に対して相対移動させる必要がある。 【0034】ステップst4において、メモリ12の蓄積データが所定値の上限を超えたか、または、2軸アクチュエータによる対物レンズの偏倚量が所定の距離を超えたと判別された場合には、ステップst5に進み、光学ピックアップ装置2による光ディスク1からの情報信号の読出し動作を停止する。 【0035】光学ピックアップ装置2において読出し動作を停止しているときには、メモリ12及びメモリ12から読出したデータの展開に使用する回路、コントローラ−11、A/Dコンバータ8及びオーディオ回路9以外の動作は停止され、メモリ12に蓄積されたデータだけで音楽や映像の再生が続けられる。 【0036】次に、ステップst6において、スライドモータ3による光学ピックアップ装置2の移動操作を行う。光学ピックアップ装置2は、光ディスク1に対してこの光ディスク1の径方向に相対移動操作される。このときの光学ピックアップ装置2の移動操作距離は、ステップst2乃至ステップst4における光ディスク1からの情報信号の読出しを行っている間において、光学ピックアップ装置に対して対物レンズが移動した距離に等しくなされる。すなわち、ここでの光学ピックアップ装置2の移動操作により、対物レンズが光ディスク1に対しては停止しているとすると、この光学ピックアップ装置における対物レンズの位置は、ステップst2において光ディスク1から情報信号の読出しを開始した時点での位置に戻されることとなる。 【0037】そして、ステップst7においては、メモリ12に蓄積されたデータが、再生動作に伴って所定値以下になったか否かを判別する。メモリ12に蓄積されたデータが所定値以下になったと判別された場合には、ステップst8に進み、ステップst5以降ここまで動作を停止していた回路及び光学ピックアップ装置2を再び動作させ、光ディスク1からの情報信号の読出しを再開し、ステップst2に戻る。 【0038】この記録再生装置における上述のような間歇駆動動作においては、対物レンズの光ディスク1に対する移動距離の総和と、光学ピックアップ装置2のスライド距離の総和とが同じになるように、途中でエラー修正しながら、光学ピックアップ装置2を送り操作することとなる。 【0039】すなわち、光ディスク1からの情報信号の読出し動作中は、光学ピックアップ装置2の光源、2紬アクチュエータ等が駆動し、スピンドルモータは一定回転数で動作している。また、回路部のうちサーボ回路の部分も駆動しており、消費電力は大きい。ここで、光ディスク1の回転数を、現在使われている携帯用の「ミニディスク」(商標名)の装置における標準回転速度の約1.5倍にあたる900rpmとする。また、光ディスク1からの連続して情報信号を読出す時間を約8秒とし、トラックピッチを1.6μmとすると、光学ピックアップ装置2が光ディスク1に照射するビームスポットの該8秒間における移動距離は、次式によって表される。 (900〔rpm〕/60〔sec〕)×8〔sec〕×1.6〔μm/周〕=192〔μm〕 この移動距離は、出力信号の視感特性の広い光学ピックアップ装置を用いることで、光学ピックアップ装置自体をスライドさせることなく、光ディスクから情報信号を読出すことが十分可能な範囲である。したがって、光ディスクからの連続した情報信号の読出し動作中には、該光ディスク上におけるビームスポットの移動範囲を2軸アクチュエータによるトラッキングサーボのみで追従することができる。 【0040】そして、光学ピックアップ装置が情報信号の読出し動作を停止すると、この光学ピックアップ装置の動作は全て停止し、また、回路部のサーボ回路の部分も停止することから、消費電流は小さくなる。このように光学ピックアップ装置が動作を停止している期間に、スライドモータを駆動させ、上述した読出し期間における対物レンズの移動量に相当する距離だけ、光学ピックアップ装置を移動させる。再び光ディスクからの情報信号の読出しを開始するときには、2軸アクチュエータにより、目標のアドレスまでトラックジャンプを行うことで、読出しを再開することができる。 【0041】この記録再生装置においては、図3に示すように、スライドモータ3の駆動(区間A)を、光学ピックアップ装置2が動作して消費電流が大きい時(区間B)ではなく、光学ピックアップ装置2が動作を停止して消費電流があまり大きくない時(区間C)にのみ行うので、装置全体での消費電流のピークを容易に低減させることができる。 【0042】このようにして、ピーク消費電流を低減させることで、図4に示すように、スライドモータ駆動時のピーク電流発生時においても、図4中にDで示すように、に従来の記録再生装置における電圧降下(図7中のE)に比較して、電池を駆動電源とした場合の電圧降下を低減させることができる。したがって、この記録再生装置は、携帯用の装置として構成し駆動電源として電池を用いる場合に、該電池の長寿命化を図ることができる。 【0043】なお、この図4に示した消費電流の波形は、スライドモータ3としてブラシレスモータを用いた場合のものである。すなわち、この記録再生装置においては、携帯用の装置として構成した場合のように、駆動電源として電池を使用する場合において、長時間使用されて電圧の低下した電池でも駆動できるように、スピンドルモータ及びスライドモータとして、起動電圧が低いブラシレスモータを使用して、電池寿命を長寿命化することができる。特にスライドモータにステッピング動作をするブラシレスモータを用いることは、光学ピックアップ装置2のスライド距離を高精度に制御することができるため、光ディスク1の任意の箇所に対するアクセスを高速化することを可能にする。 【0044】ブラシレスモータであるスライドモータ3は、図5に示すように、デジタル信号処理回路7からスライドモータ制御信号が入力される制御回路13により、該スライドモータ制御信号に基づいて制御される。制御回路13は、第1乃至第6のスイッチングFET14,15,16,17,18,19をコントロールして、スライドモータ3の駆動電圧を制御する。 【0045】すなわち、第1乃至第6のスイッチングFET14,15,16,17,18,19は、第1及び第2のスイッチングFET14,15が駆動用電源20と接地電位との間で直列に接続され、これら第1及び第2のスイッチングFET14,15に対して並列に、第3及び第4のスイッチングFET16,17が直列に接続され、さらに、これら第3及び第4のスイッチングFET16,17に対して並列に、第5及び第6のスイッチングFET18,19が直列に接続されて配設されている。そして、第1及び第2のスイッチングFET14,15の間がスライドモータ3の第1のコイルの一端側に接続され、第3及び第4のスイッチングFET16,17の間がスライドモータ3の第2のコイルの一端側に接続され、第5及び第6のスイッチングFET18,19の間がスライドモータ3の第3のコイルの一端側に接続されている。スライドモータ3の第1乃至第3のコイルは、互いに他端側同士が接続されている。 【0046】このようにスライドモータ3に接続された回路においては、各スイッチングFET14,15,16,17,18,19が制御されることによって、スライドモータ3の各コイルの一端側の電位が制御され、該各コイルに流れる電流が制御されて、スライドモータ3の駆動が制御される。 【0047】なお、スライドモータ3の駆動用電源20は、記録再生装置全体の駆動電源から電圧制御回路を通して入力されるようにしてもよいが、この駆動電源が電池である場合、電池の起電圧が低下したときには電圧制御回路を通ることによる電圧降下が電池寿命を伸ばす上での障害になる。そのため、電池の出力をそのまま駆動用電源20として入力するようにしてもよい。 【0048】 【発明の効果】上述のように、本発明に係る記録再生装置及び記録再生方法は、光学ピックアップ装置により光学記録媒体から読出された圧縮された情報信号をメモリに蓄積してからこのメモリより該情報信号を読出して展開してから再生し、または、記録すべき情報信号を圧縮してからメモリに蓄積しこのメモリより読出した情報信号を光学ピックアップ装置により光学記録媒体に対して書込むことによって、該光学ピックアップ装置による該光学記録媒体からの情報信号の読出し、または、該光学記録媒体に対する情報信号の書込みを間歇的に行う場合において、光学ピックアップ装置を光学記録媒体に対して相対移動させる移動操作機構は、光学ピックアップ装置による光学記録媒体に対する情報信号の読出し、または、書込みが行われていない期間に、該光学ピックアップ装置の該光学記録媒体に対する相対移動を行う。 【0049】このように、本発明では、消費電流の多い情報信号の読出し、または、書込みの動作の実行中には、移動操作機構を動作させず、消費電流の少ない読出し及び書込み動作の停止中に、それ以前の読出し、または、書込みの動作中における光学ピックアップ装置による読出し、または、書込み位置の移動量に相当する距離だけ光学ピックアップ装置を移動させることで、ピーク消費電流を低減させる。 【0050】したがって、本発明においては、特に携帯型の記録再生装置において駆動電源となる電池の寿命を伸ばす上で問題となるピーク消費電流を、容易に削減することができ、該電池の長寿命化を実現することができる。 【0051】すなわち、本発明は、特にブラシレスモータを光学ピックアップ装置を光学記録媒体に対して相対移動操作する移動操作手段として用いた場合においても、ピーク消費電流を低減させることにより、駆動電源として電池を使用する場合において電池寿命を長く維持することができるようになされた記録再生装置及び記録再生方法を提供することができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月9日(2000.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067736 【弁理士】 【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56548(P2002−56548A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−241793(P2000−241793) |
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