| 【発明の名称】 |
光ディスク及び光ディスク装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木谷 聡
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| 【要約】 |
【課題】ディスクがドライブにロードされてからデータの記録が可能になるまで時間を短縮することができる光ディスク及び光ディスク装置の提供。
【解決手段】DVD+RWのリードインエリアには、管理領域としてのインナーディスクアイデンティフィケーションゾーンがあり、このゾーンにはドライブの識別子とこのドライブによりデータを記録するための条件であるOPCテスト累積回数、機内温度T、レーザ電流IOP、ジッタ値J、フォーカスバイアス値FB、ピークレーザ出力値Pp、イレーズレーザ出力値Pb1等が記録されるようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光ディスク装置が有するドライブによりデータの書き換えが可能な光ディスクであって、前記ドライブによりデータを記録するための条件と前記データの記録が行われたドライブの識別子とが記録される管理領域を具備することを特徴とする光ディスク。 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスクであって、前記ドライブによりデータを記録するための条件を出すために必要な試し書きを行うテスト領域を更に具備することを特徴とする光ディスク。 【請求項3】 請求項2に記載の光ディスクであって、前記テスト領域及び前記管理領域がユーザ領域以外の領域に設けられていることを特徴とする光ディスク。 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の光ディスクであって、前記管理領域が、複数の前記ドライブの各識別子に応じて複数のブロックに区分されていることを特徴とする光ディスク。 【請求項5】 請求項4に記載の光ディスクであって、前記管理領域に記録が行われた通算回数が記録される領域を更に具備することを特徴とする光ディスク。 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の光ディスクを記録・再生することが可能なドライブを有する光ディスク装置であって、前記ドライブによりデータを記録するための条件と前記ドライブの識別子とを前記光ディスクの管理領域に記録する手段を具備することを特徴とする光ディスク装置。 【請求項7】 請求項6に記載の光ディスク装置であって、前記光ディスクのテスト領域に前記ドライブによりデータを記録するための条件を出すために必要な試し書きを行う手段を更に具備することを特徴とする光ディスク装置。 【請求項8】 請求項7に記載の光ディスク装置であって、前記試し書きにより出された条件を前記光ディスクの管理領域に記録する際に、該管理領域に既に当該ドライブの識別子が記録されている場合には、当該ドライブの識別子に対応して前記試し書きにより出された条件を記録することを特徴とする光ディスク装置。 【請求項9】 請求項6から請求項8のうちいずれか1項に記載の光ディスク装置であって、前記ドライブに光ディスクが挿入されたとき、前記管理領域から当該ドライブに対応する識別子を検出する手段と、前記識別子が検出されたとき、当該識別子に対応する条件を用いて光ディスクにデータを記録する手段とを具備することを特徴とする光ディスク装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばDVD+RW等のデータの書き換えが可能な光ディスク及びこのような光ディスクを記録・再生する光ディスク装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】マルチディスク用途に好適な光ディスク記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc)と呼ばれる光ディスクが開発され、使用されるようになってきている。このDVDはビデオデータ、オーディオデータ、コンピュータデータなどの広い分野で適応することができる。そしてDVDはCDと同サイズのディスク(直径12cm)でありながら、記録トラックの小ピッチ化やデータ圧縮技術等により、記録容量も著しく増大されている。そして、最近では、DVD−RAMやDVD+RW等と呼ばれるデータの書き換えが可能な光ディスクが出現している。 【0003】ところで、特にこのような光ディスクにデータを記録する場合には、光ディスク装置におけるドライブ条件、例えばレーザパワーやフォーカスバイアス等の条件を最適化することが好ましいが、個々のドライブやデータフォーマットによってその条件が異なる。 【0004】そこで、例えばディスクがドライブにロードされた後にドライブ条件を出してその条件を不揮発性メモリに書き込んでおき、この書き込まれた条件によって記録を行う技術が提唱されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不揮発性メモリはディスクがロ一ドされている期間中のみに一時的にしか用いることができないので、結局ディスクがドライブにロードされる毎にドライブ条件を出す必要があり、従ってディスクがドライブにロードされてからデータの記録が可能になるまでに相当の時間を要する、という課題がある。 【0006】本発明は、かかる事情に基づきなされたもので、ディスクがドライブにロードされてからデータの記録が可能になるまで時間を短縮することができる光ディスク及び光ディスク装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために、本発明に係る光ディスクは、光ディスク装置が有するドライブによりデータの書き換えが可能な光ディスクであって、前記ドライブによりデータを記録するための条件を出すために必要な試し書きを行うテスト領域と、前記試し書きにより出された条件と前記データの記録が行われたドライブの識別子とが記録される管理領域とを具備するものである。 【0008】また、本発明に係る光ディスク装置は、かかる光ディスクを記録・再生することが可能なドライブを有する光ディスク装置であって、前記光ディスクのテスト領域に前記ドライブによりデータを記録するための条件を出すために必要な試し書きを行う手段と、前記光ディスクの管理領域に前記試し書きにより条件と前記ドライブの識別子を記録する手段とを具備するものである。 【0009】本発明では、試し書きにより出された条件とデータの記録が行われたドライブの識別子とが光ディスクの管理領域に記録されるようになっているので、この管理領域のデータを用いることで最適なドライブ条件を迅速に得ることができる。従って、ディスクがドライブにロードされてからデータの記録が可能になるまで時間を短縮することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として、CDとDVDに対応する光ディスク装置を例に挙げて説明する。 【0011】図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 【0012】図1に示すように、この光ディスク装置の機構系100は、光学ピックアップユニット1、スレッドモータとスレッド位置センサとを有し、光学ピックアップユニット1の送り機構であるスレッド2と、スピンドルモータと回転数センサで構成されるスピンドル機構3と、ローディングモーター、ローディング機構の位置センサ、イジェクトスイッチ、LEDインジケータで構成され、ディスクのトレイ(図示せず)のローディング機構とLED表示を兼ねるローディング部4とを備える。光学ピックアップユニット1は、CD用の対物レンズ1aとDVD用の対物レンズ1bとCD用の波長が780nmのレーザダイオオード1cとDVD用の波長が650nmのレーザダイオード1dとこれらのドライバー1eとを有する。 【0013】光ディスク装置の制御系200は、RFアンプとサーボアンプとを備え、DVD系のトラッキングエラーの検出方式についてはDPP方式とDPD方式を選択できるリードプロセッサ5と、DVD書きこみ用クロック同期回路、クロック発生器及び書き込み用レーザ制御回路を備え、最適書き込み条件(OPC)の設定が可能なライトプロセッサ6とを具備する。 【0014】また、制御系200は、上記駆動系の各モータを駆動するドライバICから構成されるドライバ部7と、信号抜き出しPLL、EMF復調回路、8/16復調回路を備え、RF Jitter値の出力が可能なチャンネルプロセッサ8、DVD信号処理とCD信号処理を行うデータプロセッサ9とを具備する。データプロセッサ9は、DVD信号処理のために、RS−PC符号器・復号器、アドレス検出のためのID処理、8/16変調回路、記録可能ディスクで目的のアドレスを検出するためのウォブルデコーダを備え、CD信号処理のために、CIRCデコーダ、アドレス検出のためのサブコードデコーダを備える。 【0015】更に、制御系200は、フォーカスバイアス調整などのサーボで必要とされる調整機能が実装され、サーボ制御用の信号処理を行うサーボ信号プロセッサ10と、光学ピックアップユニット1近傍の温度を測定する温度センサ11と、ドライブシステムの制御用CPU12と、不揮発性メモリ13と、ホスト転送のためのデータが蓄積され、更にCDの場合には、CD−ROMデコードにも利用されるD−RAM14と、ホスト転送効率を向上させるためのバッファ管理、CDの場合には、CD−ROMデコード回路で構成されるホストインターフェイスとしてのバッファマネージャー15と、CDオーディオ用のDA変換器であるオーディオDAC16とを備える。 【0016】次に、このように構成された光ディスク装置の動作を説明する。 【0017】まず、図2に示すように、この光ディスク装置におけるトレイ(図示せず)が引き込まれたことが検出されると(ステップ201)、スレッド2をディスクの最内周部分に移動させ(ステップ202)、ディスク径を検出する(ステップ203)。次に、スピンドル3を2000rpmの回転速度で回転させ(ステップ204)、所定の条件下で780nmのレーザダイオオード1cをオンし(ステップ205)、ディスクの有無を判断する(ステップ206)。そして、ディスクがトレイにないと判断した場合には、メディアタイプをNO DISCとして処理し(ステップ207)、そして、ディスクがトレイにあると判断した場合には、メディア判別を行う(ステップ208)。 【0018】次に、メディア判別の動作を図3に基づき説明する。 【0019】まず第1のメディア判別の処理では(ステップ301)、メディアがCDか(ステップ302、303)、CD−RWか(ステップ304、305)、DVD系か(ステップ306)の判別を行い、いずれでもない場合には不明なものとして扱う(ステップ307)。 【0020】メディアがDVD系と判別された場合には第2のメディア判別処理を行う(ステップ308)。この処理では、まず判別に失敗している場合には判別をリトライし(ステップ309、310)、そうでない場合にはメディアがDVD+RWか(ステップ311、312)、DVD−SLか(ステップ313、314)、DVD−DLか(ステップ315、316)、DVD−Rか(ステップ317、318)の判別を行う。 【0021】そして、メディアをDVD+RWと判別した場合には、図4に示すように、DVD+RW用にサーボを設定し(ステップ401)、スピンアップし(ステップ402)、更にトラッキングエラーの振幅調整(ステップ403)、2軸AGC調整(ステップ404)及びフォーカスバイアス調整(ステップ405)を行う。これにより、フォーカスバイアス(Focus Bias)調整値FB、調整後のジッタ(Jitter)値J、機内温度T、レーザ(Laser)電流IOPが得られる。 【0022】ここで、図5に示すように、DVD+RWのリードインエリア、リードアウトエリアには、管理領域としてのインナーディスクアイデンティフィケーションゾーン(Inner Disk Identification Zone)、アウターディスクアイデンティフィケーションゾーン(Outer Disk Identification Zone)及びテスト領域としてのインナードライブテストゾーン(Inner Drive Test Zone)、アウタードライブテストゾーン(Outer Drive Test Zone)が有る。また、図6に示すように、インナーディスクアイデンティフィケーションゾーン(Inner Disk Identification Zone)の各セクタは120個のディスク管理データからなる管理領域を有する。各ディスク管理データは、そのディスク管理データを識別したり、ディスク管理領域に空きがない場合にどのディスク管理データを捨てるかを判断するために用いられるヘッダ部と、データ部とからなる。ヘッダ部にはINQUIRY commandで得られるINQUIRY dataに含まれるのと同等のドライブの識別子としてのドライブベンダーID(Drive Vendor Identification)、ドライブプロダクトID(Drive Product Identification)、ドライブプロダクトレビジョンレベル(DriveProduct Revision Level)及びドライブが製造時にドライブに割り振られたドライブシリアルナンバー(Drive Serial Number)、更にはディスクロード累積回数が記録されるようになっている。ディスクロード累積回数の値が大きいほど最近使われたディスクのディスク管理データであることを示す。ディスク管理データを書き込もうとしたにも関わらずディスク管理領域に空きが無い時はどれかのディスク管理データを捨てて、そこに新しいディスク管理データを上書きしなければならない。その時にディスクロード累積回数の一番少ないディスク管理データは最も使用頻度は少ないと判断されることから、上書きの候補としては適切とみなせる。データ部にはOPCテスト累積回数、機内温度T、レーザ電流IOP、ジッタ値J、フォーカスバイアス値FB、ピークレーザ出力値Pp、イレーズレーザ出力値Pb1等が記録されるようになっている。OPCテスト累積回数は、試し書きが同じセクターで繰り返されないよう、試し書きセクターを選択するために用いられる。機内温度毎のOPCデータは、得られた機内温度とレーザ電流から適正な書き込み条件を算出するために利用される。 【0023】さて、ステップ405の後、DVD+RW上の管理領域内のデータを読み出し(ステップ406)、当該光ディスク装置のドライブ内に記憶しているドライブ識別子と一致するディスク管理データの検索を行う(ステップ407)。 【0024】そして、ドライブ識別子が一致するディスク管理領域のデータを発見した場合には、ディスク管理データとフォーカスバイアス(Focus Bias)調整で得られたフォーカスバイアス(Focus Bias)調整値FB、ジッタ(Jitter)値J、機内温度T、レーザ(Laser)電流IOPとを比較し、OPCパラメータが線形予測等を用いて計算可能であれば値を求め(ステップ408)、計算不可能であればインナードライブテストゾーン(Inner Drive Test Zone)または、アウタードライブテストゾーン(Outer Drive Test Zone)においていくつかの条件で書き込み動作を繰り返し、結果をJitter測定などの定量的な指標で判断して適切なOPCパラメータを得るためのOPCプロセスを実行する(ステップ409)。 【0025】ステップ408で得られたOPCパラメータを実際にドライブで利用するため、不揮発性メモリ13に記憶する(ステップ410)。記憶されたOPCパラメータはWrite動作の度に参照され、記録制御に利用される。また、機内温度の変化やある経過時間の検知により、ステップ405のFocus Bias調整とステップ409のOPCプロセスがホスト側への影響の少なくなるタイミング(例えばスピンドル停止直前など)に実施され、その時のフォーカスバイアス(Focus Bias)調整値FB、ジッタ(Jitter)値J、機内温度T、レーザ(Laser)電流IOPとともにOPCパラメータを不揮発性メモリ13内に累積する形でデータを記憶する。 【0026】一方、図7に示すように、エジェクト(Eject)時には、メディアがDVD+RWの場合には(ステップ701)、不揮発性メモリ13内に累積されたフォーカスバイアス(Focus Bias)調整値FB、ジッタ(Jitter)値J、機内温度T、レーザ電流IOPとOPCパラメータを、DVD+RW上のディスク管理領域に記録し(ステップ702)、その後エジェクトする(ステップ703)。これによって、以降に再び同じメディアがドライブに挿入された際に、過去の累積データを再利用できるようになる。 【0027】このように本実施形態によれば、ディスクがドライブにロードされてからホストコンピュータがディスクの読み出し、書き込み可能となる(Ready状態)までの時間が短縮でき、商品性が向上する。また、あるディスク1枚の過去のデータが蓄積され、再利用することで適切な書き込み条件を選ぶことができ、商品の信頼性が向上する。更に、機内温度を活用することにより、適切な書き込み条件を選ぶことができ信頼性が向上する。また、あるディスクに複数のドライブの書き込み条件を記録し検索できることから、交換可能なメディアであるにもかかわらず過去のデータを活用することができ、ドライブの経時変化をドライブ自身が追跡可能となる。このことは適切な看き込み条件を予測するために貢献し、商品の信頼性が向上する。 【0028】なお、上述した実施形態では、OPCパラメータの計算にドライブ管理領域を利用したが、個々のドライブの事情に応じて、自由にドライブ管理データを定義して活用することができる。このことは、ドライブに新しい特徴を持たせる可能性を残す。例えば、暗号化したユーザーデータの解読キーをドライブ管理データに記憶させれば、そのドライブ以外は正しくデータが読めないドライブシステムを作ることが可能となる。ディスクとドライブの組み合わせを関係付けるパラメータを記憶し、シークの最適化を実現することもできる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように本発明では、ディスクがドライブにロードされてからデータの記録が可能になるまで時間を短縮することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月14日(2000.8.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104215 【弁理士】 【氏名又は名称】大森 純一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56536(P2002−56536A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−245917(P2000−245917) |
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