| 【発明の名称】 |
薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】▲吉▼田 実
【氏名】笹沢 秀明
【氏名】中田 俊彦
【氏名】坂田 智昭
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| 【要約】 |
【課題】可視光やSEM、AFMで不可能な、サブミクロンオーダのトラック幅を有するMR素子と抵抗検知素子の寸法及び配列誤差を高精度に計測する。
【解決手段】波長200nmオーダのDUV光を用いた高NA光学系と、ステージ系の真直度を計測するレーザ測長器とを組合せ、さらに、DUV光及び高NAに対応可能な高精度な自動焦点系および高真直Zステージを用いることにより、高精度・高安定・高解像な画像計測が可能になり、端面保護膜に覆われたMR素子及び抵抗検知素子の寸法・配列誤差の高精度計測が可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ウェハ上に形成された磁気抵抗効果素子と研磨加工用抵抗検知素子の予め定めた箇所についても寸法を計測する検査工程を有し、前記検査工程は、前記素子に波長400nm以下の照明光を照射し、前記素子からの反射光をレンズ光学系で結像させ、該像から前記寸法を計測する工程であることを特徴とする薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項2】前記検査工程は、焦点深度が±0.3ミクロンより浅い対物レンズを含むものを用いることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項3】前記検査工程の照明光は、波長が248nm、266nmおよび213nmのうちいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項4】前記検査工程で測定する素子の最小寸法は、0.5μm程度であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項5】前記検査工程で測定する素子は、端面保護膜で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項6】前記検査工程は、ステージの変動をレーザ測長で測定し、前記測定像との校正を行うことを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項7】前記レーザ測長は、外乱の変動を抑えることを特徴とする請求項6に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。 【請求項8】前記検査工程は、対物レンズの焦点合わせに用いるステージのガイドを板バネにすることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド寸法・配列測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に誘導形磁気変換素子や磁気抵抗効果素子を積層した薄膜磁気ヘッドに係わり、特に、磁気抵抗効果素子の寸法、配列を高精度に測定するための装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年,磁気ディスク装置においては、小形・大容量化が進んでおり、現在3.5インチと2.5インチサイズのディスクを用いた小形磁気ディスク装置が主流になっている。このような小形ディスク装置ではディスクの回転速度が低いため、再生出力がディスク速度に依存する磁気誘導型ヘッドにおいては、再生出力の低下が問題になる。これに対し、磁界の変化によって抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と呼ぶ)を用いた磁気抵抗効果形ヘッド(以下,MRヘッドと呼ぶ)では、再生出力がディスク速度に依存しないため、小形磁気ディスク装置においても高い再生出力を得ることができる。また、MRヘッドでは、高密度化に伴う狭トラック化に対しても磁気誘導形磁気ヘッドと比べて高い再生出力を得られることから、小形化・大容量化に適した磁気ヘッドであると考えられている。 【0003】一方、MRヘッドでは、磁界の変化に起因するMR素子の抵抗値変化を検出するため、磁気ヘッドスライダのディスクに対向する面(以下,浮上面と呼ぶ)にMR素子を露出させて使用する構造が最も再生効率が高い。このような浮上面にMR素子が露出するMRヘッドでは、浮上面加工時にMR素子の一部を加工(研磨加工)して、浮上面に露出させる。そして、MR素子の浮上面と直角方向の寸法をMR素子高さ(hMR)と呼び、このMR素子高さは研磨加工時に加工量を制御することで、規定値内に入るようにされている。 【0004】MRヘッドでは、このMR素子高さによって、再生出力が変化するため、MR素子高さがばらつくと、再生出力が変動する、あるいは規定の再生出力が得られず、不良品となるという問題が生じる。したがって、MRヘッドの再生出力変動を抑制し、かつ高い歩留りを得るためには、研磨加工工程においてMR素子高さを高精度に制御することが必要となる。例えば、面記録密度20Gbit/inch2の場合、MR素子高さの精度は±0.15 μm程度が要求されており、さらに高密度化が進み、60Gbit/inch2の場合、±0.1 μm程度が必要と予想されている。 【0005】研磨加工において、MR素子高さを高精度化するためには、加工中にMR素子高さを高精度に測定することが重要になる。MR素子高さは現状0.5〜3μm程度の寸法であるが、MR素子の上部にはデータ書き込み用の誘導形ヘッドが形成されているため、MR素子高さを光学的に直接測ることは困難である。そこで、特開昭63-34713公報及び特開平2-29913公報に記載されているように、MR素子とは別に測定用のマーカーを素子の形成工程において形成し、このマーカーを光学的に測定することで、間接的にMR素子高さ(研磨加工時の加工量)を求める方法が提案されている。しかし、この方法では、研磨加工中のインプロセス計測は困難である。 【0006】そこで、インプロセスでの計測が可能な方法として、MR素子の抵抗値を測定し、MR素子高さに換算する方法がある。この方法には、特開平5-46945公報に記載されているように、MR素子の抵抗値を直接測定しMR素子高さに換算する方法と、特開昭63-191570公報に記載されているように、MR素子とは別に形成した素子(以下、抵抗検知素子(ELG)と呼ぶ)の抵抗値を測定し、MR素子高さを算出する方法がある。 【0007】このうち、前者のMR素子の抵抗値を直接測定する方法については、以下の課題が指摘されている。 【0008】(1)MR素子は、スパッタリング、露光、イオンミリング等に代表される薄膜プロセスにより形成される。このプロセスによるMR素子の寸法精度としては、±0.2μm程度である。これに対し、MR素子の幅(トラック幅)は、0.8〜2.0μmと非常に狭いため、MR素子の抵抗値は、トラック幅のばらつきにより、抵抗値にばらつきが生じる。 【0009】(2)MR膜をスパッタリングにより成膜する際、ウエハの中央部と端部とで膜厚ムラが生じる。 そして、ウエハ内のMR素子の膜厚ムラは、個々のMR素子の抵抗値のばらつき要因となる。特に、近年では、MR素子の膜厚が薄くなっているため、膜厚ムラが増大する傾向にあり、その結果、抵抗値のばらつきも増大している。 【0010】すなわち、実MR素子の抵抗値は、トラック幅ばらつきと膜厚ムラにより、ばらつきが生じる。この抵抗値のばらつきは、MR素子高さ測定における誤差となるため、測定精度劣化要因となる。 【0011】これに対し、抵抗検知素子の抵抗値を測定し、MR素子高さに換算する方法には、以下の利点がある。 【0012】(1)抵抗検知素子では、トラック幅を大きく(10〜500μm)できるため、トラック幅が±0.2μm程度ばらついても、抵抗値はほとんど変化しない。従って、トラック幅ばらつきの影響が小さい。 【0013】(2)抵抗検知素子では、リファレンスパターン(基準抵抗)を用いることにより、抵抗検知素子の抵抗値からMR素子高さを算出する際に、膜厚ムラをキャンセルすることが可能である。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、抵抗検知素子を用いる方法ではトラック幅ばらつきと膜厚ムラの影響を小さくすることができるため、高い精度でのMR素子高さのインプロセス計測が可能になる。しかし、この方法には、以下のような課題がある。 【0015】抵抗検知素子及びMR素子はスパッタリング、露光、イオンミリング等に代表される薄膜プロセスで形成されるが、例えば、露光プロセスにおいて、レジスト膜厚むらや照度むらがあると、露光ばらつきとなり、寸法変動あるいは配列誤差が生じてしまう。抵抗検知素子を用いた測定では、実際のMR素子高さを直接測定しておらず、抵抗検知素子とMR素子が設計寸法・配列通りに形成されていることを前提としている。 【0016】従って、上記のように抵抗検知素子とMR素子の寸法がばらついた場合や位置ずれが生じた場合には、これらが総て測定誤差となり、最終的にMR素子高さばらつきになる。 【0017】本発明の目的は、抵抗検知素子の抵抗値を測定し、MR素子高さに換算するMR素子高さ計測法において、誤差要因となる抵抗検知素子とMR素子の寸法ばらつきと、位置ずれを測定するその装置を提供することにある。 【0018】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明によれば、以下のような薄膜磁気ヘッドの製造装置が提供される。 【0019】すなわち、ウェハ上に形成された磁気抵抗効果素子と研磨加工用抵抗検知素子を検査する工程であり、この検査工程は、素子に波長400nm以下の照明光を照射し、素子からの反射光をレンズ系で結像させ、該像から前記寸法を計測する工程であることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造装置である。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の形態を、図面を用いて詳細に説明する。 【0021】まず、実施例の説明の前に、研磨加工工程でMR素子の寸法ばらつきが生じる原因について詳細に説明する。 【0022】図1〜図2は、MR素子及び抵抗検知素子形成工程、研磨加工工程を示す図である。図2(a)に示すように、セラミックスのウェハ1上に、MR素子3とこれを挟み込むようにその両側に抵抗検知素子4が、スパッタリング、露光、イオンミリング等に代表される薄膜プロセスで、複数個帯状に形成される。形成された複数個の素子は帯状に切断され、ウェハ1から切り出される。これををローバー2と呼ぶ。1つのローバー2内には、例えば30個のMR素子3と31個の抵抗検知素子4が形成される。図1に示す例では、4本のローバー2を一つの単位Uとして、一括露光により各素子がパターン形成される。 【0023】図2(a)に示すように、切り出されたローバー2を矢印の方向から研磨加工することで、30個のMR素子3を一括研磨して、浮上面80にMR素子3を露出させると共に、総てのMR素子高さhMRを所望の寸法に制御し、かつ、浮上面80を所定の形状と所定の表面粗さに加工する。 【0024】ここで、MRヘッドでは、MR素子高さhMRによって再生出力が変化するため、MR素子高さがばらつくと、再生出力が変動する、あるいは規定の再生出力が得られず、不良品となるという問題が生じる。したがって、MRヘッドの再生出力変動を抑制し、かつ高い歩留りを得るためには、研磨加工中にMR素子高さhMRを測定し、研磨量を総てのMR素子について高精度に制御することが必要となる。 【0025】これを実現するために、MR素子3の近傍に同一プロセスで形成した抵抗検知素子(ELG)4を用いる。すなわち、図2(a)において、各抵抗検知素子4の電極5から電流を供給し、研磨による抵抗値の変化を各抵抗検知素子4について測定し、この抵抗値からMR素子高さhMRを求め、抵抗値、すなわち、MR素子高さhMRが均一になるように、図2(b)に示すようにローバー2を曲げて研磨加重を制御し、抵抗検知素子4の各位置6の配列曲線7が直線になるようにする。 【0026】この方法は、MR素子3間での寸法、配列誤差、抵抗検知素子4間での寸法、配列誤差、あるいは両素子3,4間での寸法、配列誤差が、目標寸法精度、例えば±0.2〜0.15 μmに比べ、その十分の一程度、すなわち20〜15nm程度で計測であることが大前提となっている。抵抗検知素子4及びMR素子3はスパッタリング、露光、イオンミリング等の同一薄膜プロセスおよび同一露光マスクを用いて形成されるが、例えば、露光プロセスにおいて、露光装置に像歪や照度むらがあったり、あるいはレジスト塗布むら等があると、図2(a)に示すように、抵抗検知素子4の配列曲線7に対し、MR素子3の配列がずれたものとなったり、あるいは、同図に示すように、MR素子3間あるいは抵抗検知素子4間で素子高さの寸法誤差が生じてしまう。 【0027】この状態で、図2(b)に示すように、抵抗検知素子4の抵抗値が均一になるように、ローバーを曲げて(配列曲線7が直線になるように)研磨加重を制御して研磨加工を行うと、図2(c)に示すように、研磨後のMR素子高さhMRが大きくばらついてしまう。 【0028】そこで、本発明では、上記研磨加工法において誤差要因となるMR素子3及び抵抗検知素子4の寸法ばらつきを高精度に計測する装置を提供することを目的とする。本発明の実施例の詳細を図3〜図13に基づいて説明する。 【0029】まず、本発明の第1実施形態を図3〜図11に基づいて説明する。 【0030】図5は、測定対象の1つであるMR素子3とその両側の電極49a及び49bを示したものである。図6(a)は、図5におけるa−a部の断面構造を示し、図6(b)は同じくb−b断面構造を示したものである。また、図7はもう一つの測定対象である抵抗検知素子4と電極部5を示したものである。 【0031】面記録密度が20Gbit/inch2を超えると、狭トラック化が一層進み、図5に示すMR素子3のトラック幅Wtは0.5μm以下となり、また素子高さhMRの精度は±0.15μm程度が必要と予想されている。上記研磨加工法の原理より、この精度を確保するには、図5におけるMR素子高さhMRとトラック幅Wt、図7における抵抗検知素子高さhELGの各寸法と、MR素子間の配列誤差、抵抗検知素子間の配列誤差、及び両素子間の相対配列誤差を±0.15μm程度に抑える必要がある。従って、本発明に要求される測定精度も、この±0.15μm程度の寸法ばらつきと配列誤差を測定できうるものが要求される。 【0032】ここで、通常の可視光、例えば波長0.5μm程度の光を用いた場合、光学系のNA(Numerical Aperture:開口数)を0.9とすると、理論解像度(0.61×波長/NA(開口数))は約0.34μmとなり、上記トラック幅Wt=0.5μmはほぼ解像限界となってしまう。このような解像限界付近で得られる画像から、トラック幅Wtを高精度に測定することはもちろんのこと、±0.15μmのばらつきをもつMR素子高さhMRや抵抗検知素子高さhELGを高精度に測定することは極めて困難である。±0.15μmの寸法ばらつきや配列誤差を測定するには、ほぼ同程度の解像度が必要である。 【0033】ところで、図6(a)に示すように、MR素子3の電極方向の端面3a及び3bは、電極49a及び49bで覆われてそのまま大気中に露出しない構造となっている。一方、図6(b)に示すように、素子高さhMR方向の端面3c及び3dは、そのままでは大気中に露出され腐食する可能性があるため、一般に、数十nm程度の透明セラミックス薄膜51a及び51bで覆い、端面保護膜としている。図5の破線50a及び50bはこの透明端面保護膜の境界を示している。従って、上記0.15μm程度の解像度を得るために、例えば、SEM(Scanning Electron Microscope)やAFM(Atomic Force Microscope)を使用した場合、得られる検出信号は端面保護膜の表面形状を捉えたものとなり、その下部の端面3c及び3dを捉えることは不可能である。 【0034】本発明はこのような測定対象の制約を鑑みて考案されたものである。図3は、本発明の第1実施形態の係るMR素子・抵抗検知素子寸法・配列計測装置(以下、MR・ELGの寸法・配列計測装置と略す)を示すものである。 【0035】本装置は測定光学系101、自動焦点系201、画像信号処理・制御系301、ステージ系401、レーザ測長系501から成る。 【0036】本装置の大きな特徴は、上記で述べた端面保護膜を通しての画像計測を実現し、かつ、±0.15μm程度の寸法ばらつき及び配列誤差を測定可能とするため、素子パターンの検出に、波長248nmのDUV(Deep Ultraviolet)光とNA0.9のDUV対応対物レンズを用いていることにある。この場合の理論解像度は0.17μmとなり、上記0.5μm程度のトラック幅Wtの測定はもちろんのこと、±0.15μm程度のMR素子高さhMRや抵抗検知素子高さhELGの寸法ばらつきの測定、並びにMR素子及び抵抗検知素子の配列誤差の計測も可能となる。 【0037】また、素子配列の計測基準に測定時のばらつきを低減したレーザ測長器を用いて、ステージの変位を常時測定し、その変位量で検出画像を補正していることにある。さらに、対物レンズの焦点深度内に被測定素子を常に合せるため、上下方向の移動に、位置変動が微小かつ再現性の高い板バネを用いていることにある。 【0038】ステージ系401は、ローバーの方向に移動可能なXステージ28xとXステージ28xと直角方向に移動可能なYステージ28y、θステージ29、及びZステージ30から成り、Zステージ上の真空チャック(図示せず)上にセラミックスウェハ1が載置される。載置後、ローバーの方向(紙面と垂直)とXステージの走査方向(紙面と垂直)とが平行となるよう、θステージ29を回転調整する。 【0039】Zステージ30は、後述する自動焦点系201の結果により上下移動し、対物レンズの焦点深度内に常に合せるが、その移動により生じる変動が、検出する画像のずれとなり、測定精度に大きく影響される。 【0040】すなわち、素子そのものは、変動していないのにも係わらず、Zステージ30の移動により、検出した画像がシフトし、誤った寸法誤差を計測してしまうことになる。 【0041】図12は、本実施形態によるZステージの構成図を示す。板バネプレート701,702、固定フレーム703,可動子704で構成される。固定フレーム703は、Xステージ28xに固定される。板バネプレート701は、片側4箇所705a、705b、706a、706bが板バネとして機能し、左右対称に8箇所配置される。板バネプレート701の701a、701bは、固定フレーム703に固定される。板バネプレート701の可動部707は可動子704に固定される。 【0042】図13は、図12のa−a断面図を示す。Zステージ30の駆動は、例えば電気信号により、伸縮するピエゾ素子708を用いる。ピエゾ素子708の伸縮部にスラストベアリング709を介し、可動子704を押しつける。ピエゾ素子708の伸縮によって、可動子704が上昇し、板バネ706a、706bがたわむ。この板バネプレート701と702を両側に設置することによりピエゾ素子708の上下移動により可動子704は平行に移動する。本構造により、ストローク50ミクロンの範囲での真直度を10nm以下の精度で移動させることが可能となる。 【0043】レーザ測長系501は、MR素子高さhMRや抵抗検知素子高さhELG方向で発生する、ステージ系401のウェハ1での高さ位置の位置ずれを測定するものである。レーザ発振器502からのレーザ光は干渉系503により高精度Zステージ30上に固定した棒ミラー504とDUV対応対物レンズ26に固定した(あるいはDUV対応対物レンズ26近辺の移動しない架台など)固定ミラー505に照射される。図示しない方法により、棒ミラー504と固定ミラー505間の距離Lを検出器506で測長し、計算機40に送る。 【0044】レーザ光路は、空気の振動によるレーザ測長器のばらつきが100nm程度発生するため、光路をカバー507で覆い、外乱によるばらつきを30nm程度に低減している。該カバーは、固定ミラー505側を固定カバーとし、素子測定方向と直角方向(Yステージ方向)にはステージの移動に伴って伸縮する可動カバー508とし、外気に露出する範囲を一定に保つ。また、棒ミラー504は、Xステージ28xの可動範囲を十分に満足する長さである。 【0045】測定光学系101では、DUV光源21から発した波長248nmのDUV光22で、DUV対応リレーレンズ23、及びNA0.9のDUV対応対物レンズ26により、ウェハ1上の素子部を落射照明する。尚、ビームスプリッタ24は、照明・検出光分離用であり、ダイクロイックミラー25はDUV光22と波長750nmの自動焦点用レーザ光33を分離するためのものである。ウェハ1上の素子部からの反射光は、DUV対物レンズ26及びDUV結像レンズ37により、CCD固体撮像素子38上に結像する。 【0046】画像信号処理・制御系301では、CCD固体撮像素子38からの画像信号をAD変換器39ディジタル信号に変換した後、計算機40に入力する。計算機40では、予めメモリ43に格納しておいたウェハ上のMR素子、抵抗検知素子の設計配列データをもとに、ステージドライバ31を介して、Xステージ28x及びYステージ28yをステップ・アンド・リピート走査制御する。そして、図2に示すように、ローバー(ウェハ1上のローバーの領域)に沿って、Xステージ28xの移動→停止→MR素子画像入力→移動→停止→抵抗検知素子画像入力→移動→停止→……、を繰り返す。 【0047】Xステージ28xの停止時において、レーザ測長系501の検出器506の測長結果も計算機40に同時に入力される。一つのローバー内で全素子について画像入力が終了すると、Yステージ28yを走査し、他のローバー位置に移動し、再びXステージ28xを移動しつつ測定を繰り返し行う。 【0048】測定光学系101の焦点深度は、波長248nm、DUV対応対物レンズ26のNA0.9より、±0.15μmとなり、画像入力の際は高精度な焦点合せが不可欠である。 【0049】そこで、本実施例では、自動焦点系201によりこの焦点合せを行う。半導体レーザ32から出射された波長780nmの平行ビーム33をダイクロイックミラー25で反射させ、DUV対応対物レンズ26の瞳の周辺部に入射させ、ウェハ1上に斜め方向から集光して照射する。反射光は斜め方向から対物レンズ26に入射し、平行ビーム48として2分割ホトダイオードセンサ34に入射する。2分割ホトダイオードセンサ34は二つの受光部34a、34bから成り、各受光部からの出力信号を差分回路35に入力し、差分信号を計算機40に送る。ウェハ1上の被測定素子パターンがCCD固体撮像素子38に対し合焦点状態にある時、この差分信号が0になるよう、センサ34の位置を微調整しておく。 【0050】図3に示すように、ステージ高さあるいは被測定素子パターンの高さが変化すると、ウェハ1からの反射ビーム48の位置が変化するため、差分回路35からの出力が増加する。この差分出力が0になるように計算機40からの制御信号に基づいてZステージ30を微動して、合焦点状態を維持する。 【0051】図4は、ダイクロイックミラー25の分光透過率特性を示したものである。画像計測に用いる波長248nmのDUV光は90%近く透過し、自動焦点に用いる波長780nmのレーザ光は95%程度反射する。尚、本測定光学系101は両テレセントリック光学系で構成されており、焦点位置のわずかなずれに対し、倍率誤差が少ない構成となっている。なお、自動焦点合せは、検出画像そのもののパターンのコントラストを算出し、これが最財となるようにZステージ30を微調する方式でもかまわない。 【0052】計算機40では、素子画像入力後、隣接素子へのステージ移動時に、検出画像より各寸法の計測を行う。上記図5はMR素子3の検出画像47を示したものである。b−b部、すなわち素子高さhMR方向の画像信号45を図8(a)に示す。この信号に対し、例えば1次微分を施すと図8(b)に示す微分波形46が得られる。ゼロクロス位置h1及びh2を求め、|h1−h2|よりMR素子高さhMRが得られる。図5におけるトラック幅Wt、図7における抵抗検知素子高さhELGも同様に求められる。これより求められた寸法と、レーザ測長器からの検出結果も加味して各寸法を算出する。 【0053】図9はレーザ測長器の検出結果を基準として、すなわち走査方向の軌跡を基準として、MR素子と抵抗検知素子の相対配列誤差の計測例を示したものである。左の検出画像81より、画像下端部81aから抵抗検知素子85の上端部85aまでの距離SELGを測定した後、Xステージ28xを移動し、MR素子90の画像82を検出する。同様に、画像下端部82aからMR素子90の上端部90aまでの距離SMRを測定した後、再びXステージ28xを移動し、抵抗検知素子86の画像83を検出する。同様に、画像下端部83aから抵抗検知素子86の上端部86aまでの距離SELGを測定する。以上の測定を1ローバー分、繰り返し行う。つまり、この測定では検出画像の下端部を基準とし、下端部からの距離を配列測定値とする。 【0054】図10は、図1に示すウェハ1上のローバー2aについて、MR素子高さhMRと抵抗検知素子高さhELGを測定した結果である。黒丸プロット8aがMR素子高さhMRを、黒正方形プロット9aが抵抗検知素子高さhELGを表す。破線10aは設計値4.7μmを示しており、両素子の測定値はいずれも設計値を上回っていることが判る。また、MR素子高さhMRに認められる二つの大きなうねりは、露光装置の照度むらに起因したものと思われる。 【0055】図11は、同様に、図1に示すウェハ1上のローバー2aについて、MR素子と抵抗検知素子の配列を測定した結果である。黒丸プロット8bがMR素子の配列を、黒正方形プロット9bが抵抗検知素子の配列を表す。破線10bで示す抵抗検知素子の配列平均値を0とし、それに対する相対値としてMR素子の配列をプロットしている。両素子に認められるうねりは、露光装置の照度むらや像歪によるものと思われる。 【0056】本実施形態では、図10や図11に示す測定結果、あるいは、露光領域内やウェハ全面での寸法ばらつき、配列誤差の2次元分布をディスプレイ41に表示し、寸法ばらつきや配列誤差が規定値を超える場合には、そのようなローバー、ウェハを加工研磨工程に流さないようにする、あるいは、素子形成工程の露光装置、レジスト塗布装置、膜付け装置等のメンテナンス指示を出し不具合を早期に発見し、照度むらを小さくする、膜厚を微調整する等のプロセスパラメータの修正といったプロセス管理・制御に適用することも十分可能である。また、測定データはメモリ42に格納され、長期にわたっての寸法変動や配列誤差変動のモニタリング、解析に活用することも可能である。 【0057】上記実施形態では、DUV光源は、水銀−キセノンランプと透過中心波長248nmの干渉フィルタの組合せとしたが、半導体励起YAGレーザの第4高調波、すなわち波長266nm、あるいは第5高調波、すなわち波長213nm、あるいは第3高調波、すなわち波長355nmの光を用いることも可能である。ArFエキシマレーザ(波長193nm)やKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いることも可能である。また、水銀ランプのi線(波長365nm)を用いることも可能である。また、上記実施形態では、素子配列の計測基準にXステージ28xのステージ変位を検出する手段としてレーザ測長器を用いたが、静電容量センサなどによる計測でも補正することが可能である。 【0058】以上のように本実施形態によれば、トラック幅Wtが0.5μm以下の微細なMR素子、あるいは抵抗検知素子の各種寸法と配列誤差の計測が、端面保護膜が施された状態でも可能になり、素子形成工程の状況をインプロセスでモニタリングすることが可能になる。これにより、プロセスの不具合を早期に発見し、プロセスパラメータを修正することにより不良製品の発生を低減し、歩留りを向上させることが可能となる。また、研磨加工工程での研磨加重の制御の際に、測定データに基づいて加重量を補正するフィードフォワード制御研磨加工を実現することも可能である。 【0059】本発明の第2の実施形態を図14に基づいて説明する。図14は、第2の実施形態におけるMR・ELG寸法・配列計測装置を示すものである。本装置は測定光学系102、自動焦点系201、画像信号処理・制御系301、ステージ系401、レーザ測長系501から成る。第1の実施形態との大きな違いは、第1の実施形態におけるレーザ測長系501の外乱によるばらつきをカバーではなく、温度管理された空気を一定の風量でレーザに当てる構成した点にある。その他自動焦点系201、画像信号処理・制御系301、ステージ系401の構成とその機能は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。 【0060】レーザ測長系501の機能は、第1の実施形態と同様であるが、レーザ光の照射不の上部に空気フィルタ509を設置し、空気フィルタ509の上部より、図示しない方法により、温度管理した空気を一定の風量で送り込む。すると、レーザ光には一定の温度、風量のため、外乱によるレーザ測長器の変動が無くなることになる。以降の処理は第1の実施例と同様である。 【0061】本実施例によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。 【0062】なお、本発明は、MRヘッドを含む薄膜磁気ヘッドのみに限定されるものではなく、GMR(Giant Magneto−resistive)ヘッドも含む薄膜磁気ヘッドへの適用も十分可能である。 【0063】 【発明の効果】本発明によれば、トラック幅Wtが0.5μm以下の微細なMR素子、あるいは抵抗検知素子の各種寸法と配列誤差の高精度な計測が、端面保護膜が施された状態でも可能になり、素子形成工程の状況をインプロセスでモニタリングすることが可能になるという効果が得られる。 【0064】また、これにより、プロセスの不具合を早期に発見し、プロセスパラメータを修正することにより不良製品の発生を低減し、歩留りを向上させることが可能となるという効果が生まれる。また、研磨加工工程での研磨加重の制御の際に、測定データに基づいて加重量を補正するフィードフォワード制御研磨加工を実現することも可能になるという効果を有している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成12年8月4日(2000.8.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075096 【弁理士】 【氏名又は名称】作田 康夫
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| 【公開番号】 |
特開2002−56514(P2002−56514A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242748(P2000−242748) |
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