| 【発明の名称】 |
薄膜磁気ヘッド |
| 【発明者】 |
【氏名】斎藤 達也
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| 【要約】 |
【課題】磁気抵抗効果素子によって情報を確実に読み出すことができ、狭トラック化を実現することの可能な薄膜磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】非磁性基板2上に、下地絶縁層3、磁気シールド層4、磁気抵抗効果素子12が埋設された非磁性絶縁層5、下部磁気コア層6、ギャップ層7、下部コイル絶縁層8、コイル層9、上部コイル絶縁層10及び上部磁気コア層11が順次積層して形成され、磁気抵抗効果素子12よりも矢印Y方向の上部磁気コア層11の他端部側の位置において、下地絶縁層3に第1の凹部3aを形成することにより、下部コイル絶縁層8には第2の凹部8aが設けられ、この第2の凹部8a内にコイル層9を収容するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 非磁性基板と、この非磁性基板上に形成された下地絶縁層と、この下地絶縁層上に形成された磁気シールド層と、この磁気シールド層上に形成され磁気抵抗効果素子が埋設された非磁性絶縁層と、この非磁性絶縁層上に形成された下部磁気コア層と、この下部磁気コア層上に形成されたギャップ層と、このギャップ層上に形成された下部コイル絶縁層と、この下部コイル絶縁層上に形成されたコイル層と、このコイル層上に形成された上部コイル絶縁層と、この上部コイル絶縁層上に設けられ一端部が前記ギャップ層を介して前記下部磁気コア層と対向して磁気ギャップを形成し他端部が前記下部磁気コア層と接する上部磁気コア層とを備えてなり、前記磁気抵抗効果素子が前記上部磁気コア層の一端部と対向して配置され、前記下地絶縁層には前記磁気抵抗効果素子よりも前記上部磁気コア層の他端部側の位置において第1の凹部が形成されているとともに、前記下部コイル絶縁層には前記第1の凹部の形状が反映された第2の凹部が設けられ、この第2の凹部内に前記コイル層が配設されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 【請求項2】 前記コイル層の上面が、前記上部磁気コア層の一端部に対向する前記下部磁気コア層の対向面と同じ高さにあるか、若しくは前記対向面よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。 【請求項3】 前記磁気抵抗効果素子の一端部は磁気記録媒体と対向する媒体対向面に露出されており、前記下部磁気コア層は、前記磁気抵抗効果素子の一端部と対向する前記磁気記録媒体の対向部分以外の領域からの磁界を前記磁気抵抗効果素子から遮断する磁気シールド機能を果たすことを特徴とする請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対し情報の書き込み及び読み出しを行う薄膜磁気ヘッドに係り、さらに詳しくは、磁気抵抗効果素子を用いて磁気記録媒体に書き込まれた情報の読み出し行う薄膜磁気ヘッドに関する。 【0002】 【従来の技術】図8乃至図14は、この種の薄膜磁気ヘッドの従来技術を説明するためのものであり、図8に示すように、この薄膜磁気ヘッド21は、Al2O3−TiCセラミック等からなる非磁性基板22上に、順に、アルミナ等からなる下地絶縁層23、Fe−Ni合金等からなる磁気シールド層24、アルミナ等からなり磁気抵抗効果素子33が埋設された非磁性絶縁層25、Fe−Ni合金等からなる下部磁気コア層26が積層されて、下部磁気コア層26上に、Fe−Ni合金等からなる下部磁極層27とノボラック樹脂等からなる下部コイル絶縁層28とが設けられており、下部磁極層27及び下部コイル絶縁層28上には、アルミナ等からなるギャップ層29が下部コイル絶縁層28に形成された凹部28a内に至るように設けられている。 【0003】そして、ギャップ層29に下部コイル絶縁層28の凹部28aの形状が反映された凹部29aが設けられ、この凹部29a内に配設されたコイル層30上に上部コイル絶縁層31が形成されており、上部コイル絶縁層31上には、上部磁気コア層32が一端部をギャップ層29を介して下部磁極層27に対向させ他端部を下部磁気コア層26に接触させて設けられ、媒体対向面34側の上部磁気コア層32と下部磁極層27との間が磁気ギャップGとされ、上部コイル絶縁層31の一端部に形成された傾斜面31aが上部磁気コア層32によって覆われた状態となっている。 【0004】このように構成された薄膜磁気ヘッド21は、そのコイル層30に記録電流が与えられると、下部磁気コア層26、下部磁極層27及び上部磁気コア層32に記録磁界が誘導され、媒体対向面34における磁気ギャップGからの漏れ磁界により磁気記録媒体に対し情報の書き込みが行われ、また、この書き込まれた情報は磁気抵抗効果素子33によって読み出されるようになっている。 【0005】この薄膜磁気ヘッド21の製造は、先ず、図9に示すように、非磁性基板22に設けられた下地絶縁層23上に磁気シールド層24から下部磁極層27までの各層を順次形成し、次いで、図10に示すように、下部磁気コア層26上に下部磁極層27を覆うように下部コイル絶縁層28を設ける。次に、図11に示すように、CMP法(ケミカル・メカニカル・ポリッシング)により、下部コイル絶縁層28の膜厚と下部磁極層27の膜厚とが等しくなるように下部コイル絶縁層28を研磨し、次いで、図12に示すように、イオンミリング法により下部コイル絶縁層28に凹部28aを形成する。 【0006】次に、図13に示すように、スパッタリング法により下部磁極層27及び下部コイル絶縁層28上にギャップ層29を下部コイル絶縁層28の凹部28a内に至るように形成し、次いで、スパッタリング法、電解めっき法及びフォトリソグラフィー技術を組み合わせることによりギャップ層29の凹部29a内にコイル層30を設け、コイル層30上に上部コイル絶縁層31を形成する。 【0007】次に、図14に示すように、ギャップ層29上から上部コイル絶縁層31上にわたりFe−Ni合金等からなるめっき下地層35形成して、めっき下地層35上にレジスト層36を塗布形成する。次いで、フォトリソグラフィー技術を用いてこのレジスト層36を露光・現像しレジスト層36を部分的に除去することにより、上部磁気コア層32の形状に対応するパターンをレジスト層36に形成したのち、レジスト層36が除去された前記パターン部分に電解めっきを施して上部磁気コア層32を形成する。そして、残ったレジスト層36を除去して薄膜磁気ヘッド21の製造が完了する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の薄膜磁気ヘッド21にあっては、ギャップ層29の凹部29aからコイル層30が上方に突出しているため、ギャップ層29の上面から上部コイル絶縁層31の上面までの膜厚寸法T1が大きなものとなり、めっき下地層35上に塗布されるレジスト層36は流動性を有することから、図14に示すように、ギャップ層29の一端部上から上部コイル絶縁層31の傾斜面31aにかけてのレジスト層36の膜厚寸法T2が厚くなって、この部分においてフォトリソグラフィー技術による解像度が極端に悪くなり、その結果、レジスト層36に形成される前記パターンの寸法精度が著しく低下し、図示X方向(図8の紙面に向かう)における上部磁気コア層32の一端部の幅、すなわちトラック幅を精度良く形成することができず、狭トラック化を実現することができないという問題があった。 【0009】この問題の原因となっている凹部29aからのコイル層30の突出は、下部磁極層27及び下部コイル絶縁層28の両膜厚をより厚くして、その分下部コイル絶縁層28の凹部28aを深く形成することによって抑えることができるが、このようにすると、磁気ギャップGと磁気抵抗効果素子33との間隔Sが大きくなって、この薄膜磁気ヘッド21が磁気ディスク装置に備わる回動アーム式のヘッド移送機構に支持されて使用されたときに、磁気ギャップGによって磁気記録媒体(磁気ディスク)に書き込まれた情報を磁気抵抗効果素子33によって読み出すことができなくなるという不具合が生ずることとなる。 【0010】本発明は上述した従来技術の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、磁気抵抗効果素子によって情報を確実に読み出すことができ、狭トラック化を実現することの可能な薄膜磁気ヘッドを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の薄膜磁気ヘッドは、非磁性基板と、この非磁性基板上に形成された下地絶縁層と、この下地絶縁層上に形成された磁気シールド層と、この磁気シールド層上に形成され磁気抵抗効果素子が埋設された非磁性絶縁層と、この非磁性絶縁層上に形成された下部磁気コア層と、この下部磁気コア層上に形成されたギャップ層と、このギャップ層上に形成された下部コイル絶縁層と、この下部コイル絶縁層上に形成されたコイル層と、このコイル層上に形成された上部コイル絶縁層と、この上部コイル絶縁層上に設けられ一端部が前記ギャップ層を介して前記下部磁気コア層と対向して磁気ギャップを形成し他端部が前記下部磁気コア層と接する上部磁気コア層とを備えてなり、前記磁気抵抗効果素子が前記上部磁気コア層の一端部と対向して配置され、前記下地絶縁層には前記磁気抵抗効果素子よりも前記上部磁気コア層の他端部側の位置において第1の凹部が形成されているとともに、前記下部コイル絶縁層には前記第1の凹部の形状が反映された第2の凹部が設けられ、この第2の凹部内に前記コイル層が配設されていることを最も主要な特徴としている。 【0012】また、上記構成において、前記コイル層の上面が、前記上部磁気コア層の一端部に対向する前記下部磁気コア層の対向面と同じ高さにあるか、若しくは前記対向面よりも下方に位置している構成とした。 【0013】さらに、上記構成において、前記磁気抵抗効果素子の一端部は磁気記録媒体と対向する媒体対向面に露出されており、前記下部磁気コア層は、前記磁気抵抗効果素子の一端部と対向する前記磁気記録媒体の対向部分以外の領域からの磁界を前記磁気抵抗効果素子から遮断する磁気シールド機能を果たすようにした。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の薄膜磁気ヘッドの一実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。 【0015】図1に示すように、この薄膜磁気ヘッド1は、非磁性基板2上に第1の凹部3aが形成された下地絶縁層3が設けられ、下地絶縁層3上に、磁気シールド層4、磁気抵抗効果素子12が埋設された非磁性絶縁層5、下部磁気コア層6、ギャップ層7及び下部コイル絶縁層8が順次積層して形成されて、下部コイル絶縁層8に第1の凹部3aの形状が反映された第2の凹部8aが設けられており、第2の凹部8a内に配設されたコイル層9上には上部コイル絶縁層10が形成されて、上部コイル絶縁層10上に上部磁気コア層11が一端部11aをギャップ層7を介して下部磁気コア層6に対向させ他端部11bを下部磁気コア層6に接触させて設けられ、磁気記録媒体に対向する媒体対向面13側の上部磁気コア層11と下部磁気コア層6との間が磁気ギャップGとされている。 【0016】非磁性基板2は、Al2O3−TiCセラミック等の導電性を有する非磁性体からなるものである。 【0017】下地絶縁層3は、磁気シールド層4及び非磁性基板2との密着性のよいアルミナ等の絶縁材料からなるもので、磁気抵抗効果素子12よりも図示Y方向の上部磁気コア層11の他端部11b側の位置において第1の凹部3aが形成されて、非磁性基板2に接する下面と第1の凹部3aの内底面との間の膜厚が5μm程度となっている。 【0018】磁気シールド層4は、Fe−Ni合金等の軟磁性材料から形成され、媒体対向面13に露出して設けられた磁気抵抗効果素子12の一端部と対向する磁気記録媒体の対向部分以外の領域からの磁界を磁気抵抗効果素子12から遮断する磁気シールドとしての機能を果たす。 【0019】非磁性絶縁層5は、アルミナ等の非磁性絶縁材料からなる一対の絶縁層を積み重ねてなるもので、これら一対の絶縁層で磁気抵抗効果素子12を挟持することにより、磁気抵抗効果素子12が一端部を媒体対向面13に露出させて図示Z方向に上部磁気コア層11の一端部11aと対向し非磁性絶縁層5に埋設された状態となっている。 【0020】下部磁気コア層6は、Fe−Ni合金等の軟磁性材料から形成されてなるもので、上部磁気コア層11の他端部11bと磁気的に結合されており、上部磁気コア層11とで磁気ギャップGを有する磁気回路を構成するとともに、磁気シールド層4と同様に、磁気抵抗効果素子12の一端部と対向する磁気記録媒体の対向部分以外の領域からの磁界を磁気抵抗効果素子12から遮断する磁気シールドとしての機能を果たす。 【0021】ギャップ層7は、SiO2,Al2O3等の非磁性絶縁材料からなるもので、上部磁気コア層11の一端部11aが接触された状態となっている。 【0022】下部コイル絶縁層8は、ノボラック樹脂等の絶縁材料から形成されてなるもので、下地絶縁層3の第1の凹部3aの形状が反映されて、従来技術に示した凹部29aよりも遙かに深い第2の凹部8aが設けられ、媒体対向面13側の傾斜面8bが形成された一端部で磁気ギャップGのギャップ深さゼロの位置を規定している。 【0023】コイル層9は、Cu等の電気抵抗の低い導電材料からなり、第2の凹部8a内の下部コイル絶縁層8上に平面視渦巻状に形成されて、その上面9aが上部磁気コア層11の一端部11aに対向する下部磁気コア層6の対向面6aよりも下方に位置した状態となっている。 【0024】上部コイル絶縁層10は、ノボラック樹脂等の絶縁材料から形成されてなるもので、媒体対向面13側の一端部には傾斜面10aが形成されており、また、コイル層9の上面9aから上部磁気コア層11に接する上面までの膜厚が1μm程度とされ、これにより、コイル層9と上部磁気コア層11との絶縁が充分に確保されている。 【0025】上部磁気コア層11は、Fe−Ni合金等の軟磁性材料から形成されてなるもので、図示X方向(図1の紙面に向かう)における上部磁気コア層11の一端部11aの幅、すなわち図2に示す一端部11aの幅がトラック幅Twとされている。 【0026】次に、このように構成された薄膜磁気ヘッド1の製造方法について説明すると、先ず、図3に示すように、非磁性基板2上に下地絶縁層3をスパッタリング法によって形成し、次いで、図4に示すように、この下地絶縁層3にイオンミリング法を用いて第1の凹部3aを形成する。 【0027】次に、図5に示すように、下地絶縁層3上に、磁気シールド層4、非磁性絶縁層5の一方の絶縁層、磁気抵抗効果素子12、非磁性絶縁層5の他方の絶縁層、下部磁気コア層6、ギャップ層7及び下部コイル絶縁層8をスパッタリング法等を用いて順次積層し、下部コイル絶縁層8に下地絶縁層3の第1の凹部3aの形状が反映された第2の凹部8aを形成する。このとき、磁気抵抗効果素子12は、下地絶縁層3の第1の凹部3aよりも上部磁気コア層11の一端部11a側の、非磁性絶縁層5の一方の絶縁層の平坦面上に形成されるので、磁気抵抗効果素子12を寸法精度良く形成することができ、このため、磁気抵抗効果素子12による磁気記録媒体に書き込まれた情報の読み出し特性を良好なものとすることができる。 【0028】次に、図6に示すように、スパッタリング法、電解めっき法及びフォトリソグラフィー技術を組み合わせることにより、第2の凹部8a内の下部コイル絶縁層8上にコイル層9を形成し、次いで、コイル層9上に上部コイル絶縁層10を形成する。 【0029】次に、図7に示すように、ギャップ層7上から上部コイル絶縁層10上にわたりFe−Ni合金等の軟磁性材料からなるめっき下地層14を形成し、このめっき下地層14上に流動性を有するレジスト層15を塗布形成する。次に、フォトリソグラフィー技術を用いてこのレジスト層15を露光・現像してレジスト層15を部分的に除去し、上部磁気コア層11の形状に対応するパターンをレジスト層15に形成したのち、レジスト層15が除去された前記パターン部分に電気めっきを施して、ギャップ層7上及び上部コイル絶縁層10上に上部磁気コア層11を形成する。そして、残ったレジスト層15を除去することにより、薄膜磁気ヘッド1の製造が完了する。 【0030】このように構成・製造された薄膜磁気ヘッド1は、例えば、磁気ディスク装置に組み込まれ回動アーム式のヘッド移送機構に支持されて使用され、そのコイル層9に記録電流が与えられると、下部磁気コア層6及び上部磁気コア層11に記録磁界が誘導され、媒体対向面13における磁気ギャップGからの漏れ磁界により磁気記録媒体(磁気ディスク)に対し情報の書き込みが行われ、また、この書き込まれた情報は磁気抵抗効果素子12によって読み出されるようになっている。 【0031】しかして、この薄膜磁気ヘッド1にあっては、下地絶縁層3に第1の凹部3aを形成することによって、下部コイル絶縁層8には従来技術に示した凹部29aよりも遙かに深い第2の凹部8aを形成することができるため、磁気ギャップGと磁気抵抗効果素子12との間隔Sを変えることなく、第2の凹部8a内にコイル層9の全体を収容することができ、第2の凹部8aからコイル層9が突出するのを抑えることができるので、その結果、図7に示すように、ギャップ層7の上面から上部コイル絶縁層10の上面までの膜厚寸法T1を小さくすることができ、ギャップ層7の一端部上から上部コイル絶縁層10の傾斜面10aにかけてのレジスト層15の膜厚寸法T2を薄く形成できることから、レジスト層15に形成される前記パターンの寸法精度の低下を招くことなく、上部磁気コア層11の一端部11aの幅、すなわちトラック幅Twを狭トラック化に対応して精度良く形成することができるとともに、磁気ディスク装置に備わる回動アーム式のヘッド移送機構に支持されて使用されたときに、磁気ギャップGによって磁気記録媒体(磁気ディスク)に書き込まれた情報を磁気抵抗効果素子12によって読み出すことができなくなるという不具合を解消することができる。 【0032】そして、第1の凹部3aの深さが下地絶縁層3の膜厚寸法よりも浅く形成され、下地絶縁層3が非磁性基板2と磁気シールド層4とを完全に絶縁していることにより、磁気ディスク装置等にこの薄膜磁気ヘッド1を組み込む際に、これを取り扱う作業者に帯電した静電気が磁気抵抗効果素子12に及ぼす損傷を防止できるようになっている。 【0033】また、コイル層9の上面9aが、上部磁気コア層11の一端部11aに対向する下部磁気コア層6の対向面6aよりも下方に位置した状態となっているので、コイル層9と上部磁気コア層11との絶縁を充分に確保しつつ、ギャップ層7の上面から上部コイル絶縁層10の上面までの膜厚寸法T1をより薄くすることができるため、トラック幅Twを狭トラック化に対応して一層精度良く形成することができる。 【0034】尚、この実施形態では、コイル層9の上面9aが、下部磁気コア層6の対向面6aよりも下方に位置した状態となっているもので説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1,第2の凹部3a,8aの深さを調節することにより、コイル層9の上面9aが、上部磁気コア層11の一端部11aに対向する下部磁気コア層6の対向面6aと同じ高さとなるようにしてもよく、このようにしても、コイル層9と上部磁気コア層11との絶縁を充分に確保しつつ、ギャップ層7の上面から上部コイル絶縁層10の上面までの膜厚寸法T1をより薄くすることができるため、トラック幅Twを狭トラック化に対応して一層精度良く形成することができる。 【0035】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0036】本発明の薄膜磁気ヘッドは、非磁性基板と、この非磁性基板上に形成された下地絶縁層と、この下地絶縁層上に形成された磁気シールド層と、この磁気シールド層上に形成され磁気抵抗効果素子が埋設された非磁性絶縁層と、この非磁性絶縁層上に形成された下部磁気コア層と、この下部磁気コア層上に形成されたギャップ層と、このギャップ層上に形成された下部コイル絶縁層と、この下部コイル絶縁層上に形成されたコイル層と、このコイル層上に形成された上部コイル絶縁層と、この上部コイル絶縁層上に設けられ一端部が前記ギャップ層を介して前記下部磁気コア層と対向して磁気ギャップを形成し他端部が前記下部磁気コア層と接する上部磁気コア層とを備えてなり、前記磁気抵抗効果素子が前記上部磁気コア層の一端部と対向して配置され、前記下地絶縁層には前記磁気抵抗効果素子よりも前記上部磁気コア層の他端部側の位置において第1の凹部が形成されているとともに、前記下部コイル絶縁層には前記第1の凹部の形状が反映された第2の凹部が設けられ、この第2の凹部内に前記コイル層が配設されているので、前記磁気ギャップと前記磁気抵抗効果素子との間隔を変えることなく、前記第2の凹部から前記コイル層が突出するのを抑えることができるので、前記上部磁気コア層の一端部の幅、すなわちトラック幅を狭トラック化に対応して精度良く形成することができるとともに、前記磁気ギャップによって磁気記録媒体に書き込まれた情報を前記磁気抵抗効果素子によって読み出すことができなくなるという不具合を解消することができる。 【0037】また、前記コイル層の上面が、前記上部磁気コア層の一端部に対向する前記下部磁気コア層の対向面と同じ高さにあるか、若しくは前記対向面よりも下方に位置しているので、前記コイル層と前記上部磁気コア層との絶縁を充分に確保しつつ、前記トラック幅を狭トラック化に対応して一層精度良く形成することができる。 【0038】また、前記磁気抵抗効果素子の一端部は磁気記録媒体と対向する媒体対向面に露出されており、前記下部磁気コア層は、前記磁気抵抗効果素子の一端部と対向する前記磁気記録媒体の対向部分以外の領域からの磁界を前記磁気抵抗効果素子から遮断する磁気シールド機能を果たすので、前記磁気記録媒体に対する情報の読み出し特性を良好なものとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月7日(2000.8.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−56509(P2002−56509A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−244052(P2000−244052) |
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