| 【発明の名称】 |
多チャンネル録音再生装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】池内 順一
【氏名】田中 貴純
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| 【要約】 |
【課題】小型、軽量で消費電力も少なく携帯性に優れ多チャンネル録音再生装置を提供する。
【解決手段】記憶媒体として不揮発性半導体メモリを用い、更に、書込及び読出時に用いるバッファとしてリフレッシュ動作を必要としないS−RAMを用いることにより、全体として消費電力量を軽減し、然も小型・軽量化を達した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 不揮発性半導体メモリを記憶媒体とし、この記憶媒体に音声信号圧縮を施した音声圧縮データを格納する手段を有する録音再生装置において、2系統の音声信号の同期録音手段と、2系統の音声信号の同期再生手段に加えて少なくとも1系統以上の音声信号の同期再生手段を具備していることを特徴とする多チャンネル録音再生装置。 【請求項2】 請求項1記載の録音再生装置において、不揮発性半導体メモリに記録済みの音声圧縮処理されたデータの展開再生中に、再生された音声信号と同期して圧縮処理したデータを上記不揮発性半導体メモリに記録する手段を具備することを特徴とする多チャンネル録音再生装置。 【請求項3】 A、複数チャンネルの音声信号を同時にAD変換する複数のAD変換器と、B、この複数のAD変換器がAD変換したデジタルデータ列をそれぞれ所定の単位毎に圧縮処理する複数の圧縮器と、C、この複数の圧縮器で圧縮処理した圧縮データを書込に必要な所要量に蓄積する複数のバッファと、D、この複数のバッファに所望の量の圧縮データが蓄積された状態で、その圧縮データを記憶媒体に設けた複数の記憶領域の中の任意の記憶領域に書込を行う書込手段と、E、複数の記憶領域を具備した記憶媒体から、この複数の記憶領域の中の任意の記憶領域から複数チャンネルの圧縮データを読み出す読出手段と、F、この読出手段が読み出した複数チャンネルの圧縮データを伸張する複数の伸張器と、G、この複数の伸張器が伸張した伸張データを順次DA変換する複数のDA変換器と、によって構成したことを特徴とする多チャンネル録音再生装置。 【請求項4】 請求項1、2、3記載の多チャンネル録音再生装置の何れかにおいて書き込み側及び読み出側に設られるバッファをスタティックラムによって構成したことを特徴とする多チャンネル録音再生装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【従来の技術】不揮発性半導体メモリを記録媒体とし、この記憶媒体に音声信号圧縮処理を施した音声信号データを格納する機能を持つ録音再生装置として、いわゆるMP3(MP3はMPEG−1/2AudioレイヤIIIというMPEGの音声符号化の部分の俗称)の様な高圧縮率の音声データ圧縮方式を用いた携帯録音再生装置が製品化されている。 【0002】これらの製品は、カセットテープやMDを記憶媒体とする録音再生装置に比し、記憶媒体の半導体メモリカードには可動部分が無いため機構的に安定で小型、軽量で携帯性に優れたものである。ところが、従来の不揮発性半導体メモリを記憶媒体とした録音再生装置はカセットテープやMDを用いた携帯型の一般的な録音再生装置と同様に1系統または2系統(モノラルまたはステレオ)の録音再生しかできないものであった。既に完成された楽曲等を録音再生することを主な目的とする需用者に向けた製品である。 【0003】更にMP3の様な高圧縮率の音声データ圧縮方式を用いた携帯型録音装置では、左右データの共通性を用いた圧縮方式を用いてる為、左右の位相差に配慮されているが、このMP3の様な高圧縮率も音声圧縮方式を用いた携帯型再生装置を録音編集に用いようとすると、ステレオで録音したトラック1、2(例えばドラムパターン)を再生しつつこれに同期してモノラルで録音したトラック3(例えばベース)にステレオの効果を施し更にこれに同期してモノラルで録音したトラック4(例えばギター)にステレオの効果を施し最終的なLR信号を出力するためには最低限4つの独立したトラックを要するため、ステレオの録音再生器が2台と、ミキサーなどが必要となるため不揮発性半導体メモリーを記憶媒体とした録音再生装置の小型軽量で可搬性に富むといった利点も生かせず操作も煩雑になる点がある。 【0004】従来の高圧縮率の音声データ圧縮方式を実現するために用いられる専用ICは、3系統(ステレオ2系統+1)以上の複数系統のトラック処理を考慮した設計をしていない。従来方式の専用ICを複数用いて4系統以上の複数系統のトラック処理をしようとすると、専用ICを複数個用いることによる価格、部品点数の問題もあるが、更に各専用IC間の位相ずれを管理するための周辺回路が必要となる。また、1トラックの入力で足りる場合いにもステレオ2トラック分のメモリ領域を使うことになりデータ圧縮の効果も半減する欠点がある。一方で、楽曲を制作・編集する過程で用いる録音再生装置は大容量の磁気記憶を用いた4トラック以上同時再生可能なものが用いられている。従来の楽曲を制作・編集する過程で用いる録音再生装置は本出願人が特許第2520039号で示したように記憶媒体としてはハードディスク等の可動部分を含む磁気記憶媒体を利用したものであり静粛性・可搬性及び外部から加えられる振動に対する安定性、記憶媒体駆動時に発生する振動・騒音についての改善は、防振構造の工夫などで、なされたものの記憶媒体自身が運動する事による制約は免まれなかった。またハードディスクを用いた多トラックの録音再生装置ではハードディスクの速度の制約があり、多トラックの同期再生を行うためにD―RAM等、大容量高速メモリを必要とした。大容量のD―RAMは電力消費量が大きいため、電源の容量も大きくしなければならないため装置の大形化が避けられない欠点もある。 【0005】この発明の第1の目的は小型、軽量で可搬性、静粛性、安定性に優れた2系統の同時録音と3系統以上の複数系統再生編集機能を持つ多トラック録音再生装置を実現する。この発明の第2の目的は3系統以上の複数系統のトラック処理をしようとすると、従来方式の圧縮伸張用の専用IC間の位相ずれを管理するための周辺回路が必要となるが、小規模な構成で位相ずれを管理する方法を提案する。この発明の第3の目的は多トラックのハードディスクレコーダーでは書き込み及び読み出しに要するアクセス時間が長いために、このアクセスに大容量のD―RAMを用いて対処していたがこの発明ではトラック間の同期を小容量のスタティックラムからなるバッファで実現し省電力化を可能にする方法を提案する。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明の請求項1では不揮発性半導体メモリを記憶媒体とし、この記憶媒体に音声信号圧縮を施した音声信号データを格納する手段を有する録音再生装置において、2系統の音声信号の同期録音手段と、2系統の音声信号の同期再生手段に加えて少なくとも1系統以上の音声信号の同期再生手段と、を具備している多チャンネル録音再生装置を提案する。 【0007】この発明の請求項2では請求項1記載の多チャンネル録音再生装置において、不揮発性半導体メモリに記録済みの音声圧縮処理されたデータの展開再生中に、再生された音声信号と同期して圧縮処理したデータを不揮発性半導体メモリに記録する手段を具備する多チャンネル録音再生装置を提案する。この発明の請求項3では複数チャンネルの音声信号を同時にAD変換する複数のAD変換器と、この複数のAD変換器がAD変換したデジタルデータ列をそれぞれ所定の単位量毎に圧縮処理する複数の圧縮器と、この複数の圧縮器で圧縮処理した圧縮データを書込に必要な所要量に蓄積する複数のバッファと、この複数のバッファに所望の量の圧縮データが蓄積された状態で、その圧縮データを記憶媒体に設けた複数の記憶領域の中の任意の記憶領域に書込を行う書込手段と、複数の記憶領域を具備し記憶媒体から、この複数の記憶領域の中の任意の記憶領域から複数チャンネルの圧縮データを読み出す読出手段と、この読出手段が読み出した複数チャンネルの圧縮データを伸張する複数の伸張器と、これら複数の伸張器が伸張した伸張データを順次DA変換する複数のDA変換器と、によって構成した多チャンネル録音再生装置を提案する。 【0008】この発明の請求項4では請求項1、2、3記載の多チャンネル録音再生装置の何れかにおいて書き込み側及び読み出側に設られるバッファをスタティックラムによって構成した多チャンネル録音装置を提案する。 作用この発明による多チャンネル録音再生装置によれば、記憶媒体として不揮発性半導体メモリを用いたから、ハードディスクを用いる場合より小型軽量化することができる。然も不揮発性半導体メモリを用いることにより、そのアクセス時間はハードディスクのそれより数倍に速いため、アクセス時に必要なバッファの記憶容量を小さくすることができる。この結果、バッファに高価なS−RAM(スタティックRAM)を用いてもコストの上昇を抑えることができる。 【0009】つまりS−RAMを用いることにより、S−RAMはD−RAMのようにリフレッシュ操作を必要としないから、消費電力量を小さくすることができる。特にメインとなる記憶媒体にもリフレッシュ動作を必要としない不揮発性メモリを用いるから、この点でも電力消費量を少なくすることができる。従って小型・軽量で電力消費量が少ない携帯性に優れた多チャンネル録音再生装置を提供することができる。更に、この発明では多チャンネルの録音を別々に独立した記憶領域に記憶する構成とするから、録音に、各チャンネルを独自に修正及び編集を行うことができる。然も録音可能なチャンネルの数は記憶媒体として用いる不揮発性半導体メモリの記憶容量で決まるため、記憶容量を大きく採ることにより多チャンネル化が可能である。従って、録音可能なチャンネル数は自由に設生できる。これにより1人の演奏者が同一の曲目を演奏する毎に何れかのチャンネルに録音し、この複数のチャンネルを同時に再生すれば、合奏しているかに聞こえる音声データを作製することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1にこの発明による多チャンネル録音再生装置の全体の構成を示す。図中11はアナログ信号入力端子を示す。このアナログ信号入力端子11は2端子の入力端子を有し、ステレオ信号又は別々に独立して装置した2本のマイクロホンからの信号を入力することができる。アナログ信号入力端子11に入力された2チャンネルのアナログ信号はAD変換器13でデジタル信号列に変換される。AD変換器は2チャンネル分設けられ、2チャンネルのアナログ信号を別々に独立してAD変換する。 【0011】AD変換器13でAD変換されたデジタル音声信号はDSP14(デジタル・サウンド・プロセッサー)に入力され、このDSP14と、バスライン15を通じてバッファ16に蓄積される。バッファ16に所定量(AD変換器13がAD変換したサンプルの数が所定数に達したこと)に達するとDSP14の内部に構成した圧縮器により2つのチャンネルのデジタル音声を圧縮処理し、その圧縮処理したデジタル音声信号を再びバッファ16に格納する。尚、AD変換されてデジタル音声信号と圧縮処理されたデジタル音声信号は別々に用意された記憶領域に格納される。 【0012】圧縮処理されたデジタル音声信号を格納する記憶領域の容量は、記憶媒体20に書き込みを行う場合に必要なデータ量に設定される。つまり、記憶媒体20としてフラッシュメモリ等と呼ばれている不揮発性半導体メモリを用いる場合にはフラッシュメモリの規格で定められた1ページ分の量が揃った時点で書き込みを行う。この書き込み動作の詳細は後で説明することにすることとし、ここでは全体の構成と動作の概要を説明する。バッファ16の2チャンネルの記憶領域に圧縮処理した所定量のデジタル音声信号が蓄積されると、2チャンネル分のデジタル音声信号は書込・読出手段17を構成する中央演算処理装置(CPU)に取り込まれ、書込・読出手段17を介して記憶媒体20に書き込まれる。尚、書込・読出手段17にはスイッチ等で構成される入力手段21が接続され、この入力手段21により各種の設定例えば録音するチャンネル番号の設生(メモリのアドレスを指定する)等が行われる。またバスライン18を通じてRAM(書き換え可能なメモリ)19が接続され、このRAM19を使って書込・読出手段17が動作する。更に、表示器22が接続され入力手段21で設定した読出状態及び動作状態が表示される。 【0013】再生動作は以下の如くして行われる。書込・読出手段17は記憶媒体20から読出可能な最小単位量の圧縮データを読み出す。読出可能な最小単位とは1ページ分のデータ量を例えば1/32等分した1セクタを意味する。1セクタ分の圧縮データが読み出されると、この圧縮データはDSP14に送られ、DSP14内に構成された伸張器で伸張処理され、この伸張処理されたデジタル音声信号がバッファ16に蓄えられる。バッファ16に蓄えられたデジタル音声信号はDA変換器13でAD変換器13のAD変換動作と同一のクロック速度でDA変換され、アナログの音声信号に変換されてアナログ信号出力端子に送出される。 【0014】ここでAD変換器13とDA変換器23の動作速度及び記憶媒体20に書き込む際のデータ量の詳細について説明する。AD変換器13及びDA変換器23は例えば32KHzのクロック速度で動作する。DSP14で処理する圧縮処理はAD変換器13が例えば1152サンプルを出力する毎に実行される。従って、バッファ16には1152サンプルのデジタル音声信号を格納する記憶領域が2チャンネル分設けられ、これら2チャンネル分の記憶領域に32KHZの速度で交互にデジタル音声信号が取り込まれる。ここで1152サンプル分のデータ量を1フレームと称することにする。 【0015】2チャンネルの記憶領域のそれぞれに1フレーム分のデジタル音声信号が蓄えられると、DSP14はその1フレーム分のデジタル音声信号を圧縮処理し、その圧縮処理した圧縮データをバッファ16の圧縮データ用の記憶領域に格納する。1フレーム分の圧縮データが数回分蓄積されると1セクタ分のデータ量に成る。更に1セクタ分のデータが例えば32回蓄積されると1ページ分のデータ量となり、この1ページ分のデータがバッファ16から読み出され、書込・読出手段17により記憶媒体20に書き込まれる。記憶媒体20にはその記憶容量に対応して例えば5〜10チャンネル分の記憶領域がフォーマットされて用意され、この複数の記憶領域の中の任意の記憶領域を入力手段で選択し、任意の記憶領域に録音され、また再生が行われる。尚、記憶媒体20として使用される不揮発性半導体メモリは例えばカード型とされ、装置に対して着脱自在とされ、任意に交替が可能な構成とされる。 【0016】図2に録音時の動作を説明するためのフローチャートを示す。ステップS1ではバッファ16にAD変換器13がAD変換したデジタル音声を1個ずつ蓄えている様子を示す。ステップS2ではバッファ16に蓄えデジタル音声信号が1フレームに達したか否かを判定する。1フレーム分のデジタル音声信号が蓄積されるまではステップS1とS2を繰返す。バッファ16に1フレーム分のデジタル音声信号が蓄えられると、ステップS2からステップS3に進む。 【0017】ステップS3ではDSP14が1フレーム分のデジタル音声信号を圧縮処理する。圧縮処理の後、ステップS4に進み、バッファ16に圧縮データを蓄え、ステップS5に進む。ステップS5では圧縮データが1セクタ分蓄えられかが判定される。1セクタ分の圧縮データが揃わなければステップS4に戻り、バッファ16に圧縮データの蓄積を続ける。 【0018】ステップS5で1セクタ分の圧縮データが蓄積されたことを検出するとステップS6に進む。ステップS6ではバッファに1セクタ分の圧縮データを蓄え、ステップS7に進む。ステップS7では32セクタ(1ページ)分の圧縮データが蓄積されたか否かを判断する。1ページ分の圧縮データが蓄積されていない場合はステップS6に戻り、1セクタ分の圧縮データの蓄積を繰返す。 【0019】ステップS7で1ページ分の圧縮データが揃ったことを検出すると、ステップS8に進み記憶媒体20に書き込みを行う。図3に再生動作を説明するためのフローチャートを示す。ステップS1で記憶媒体20から読み出しが可能な最小単位のデータを読み出し、バッファ16に蓄える。読み出しが可能な最小単位のデータ量としては一般に1セクタとされる。ステップS2では読み出した1セクタのデータを使いきったか否かを判定する。ステップS3では1フレーム分のデータをバッファに蓄える。ステップS4では1フレーム分のデータをDSP14で伸張処理し、再びバッファ16に格納する。 【0020】ステップS5では再生中の圧縮データを1フレーム分再生したか否かを判定する。1フレーム分のデータを読み出し、ステップS4で伸張処理する動作を繰返す。ステップS6でDA変換器23にデータを1個ずつ送り込みアナログ信号の再生を実行する。以上説明した録音動作及び再生動作を2チャンネル同時に平行して実行するものであるが、記憶媒体20に書き込む時間及び再生する時間は記憶媒体20がフラッシュメモリのような半導体メモリである場合には、書き込み及び読み出しに要するアクセス時間はわずかであるため、2つのチャンネルの信号を時分割して交互に記憶媒体20に書き込み、また読み出したとしても。2つのチャンネルの信号に与えられる位相差はわずかで済む。従って、その位相差を解消するために必要なバッファメモリの容量はわずかで済むため、このバッファにS−RAMを用いたとしてもコストの上昇を低く抑えることができる。 【0021】つまり、従来のようにハードディスクを記憶媒体として用いた多チャンネル録音再生装置によれば、ハードディスクのアクセス時間が長いため、このアクセスに要する時間ずれを解消するためのバッファの容量は大きくなる不都合がある。然も従来はこのバッファをD−RAMで構成しているから、この大容量(記憶容量が大きい)のD−RAMを動作させるには、リフレッシュ動作毎に電力を消費するため電力消費量が大きくなる不都合がある。この発明はこの点でバッファの記憶容量が小さくて済むことと、バッファ16にリフレッシュ動作を必要としないS−RAMを用いることにより、更に電力消費量を少なくできる利点がある。 【0022】図4は図1に主した全体の構成を具体的な手段で構成した実施例を示す。図1と対応する部分には同一符号を付して示す。13A、13Bは2チャンネル分のAD変換器、16A―1、16B―1はこれら2チャンネル分のAD変換器13Aと13BがAD変換したデジタル音声信号を1フレーム分蓄えるバッファを示す。バッファ16A―1、16B−1に1フレーム分のデジタル音声が蓄えられると、DSP14で構成される圧縮器14A―1、14B―1にその1フレーム分のデジタル音声信号が取り込まれ、圧縮処理が施される。 【0023】圧縮処理された圧縮データは再びバッファ16A―2、16B―2に蓄えられる。このバッファ16A―2、16B―2で1ページ分のデータが蓄えられると、書込・読出手段17がバッファ16A―2と16B―2に蓄えられたデータを読み出し記憶媒体20に書き込みを行う。この発明による多チャンネル録音再生装置は記憶媒体20への書き込みと同時に読み出しも実行できる構成とされる。図4に示す例では2チャンネルの書き込み動作に加えて4チャンネルの読み出しも実行できる構成とした場合を示す。 【0024】記憶媒体20から各チャンネルに読み出すデータ量を1セクタとすれば、そのデータ量はDA変換器23A、23BでDA変換するデータ量と比較して十分大きい。従ってその1セクタ分のデータを伸張処理してそれぞれのデータを32KHzの速度でDA変換してもデータの読み出しは間に合う事になる。従って、記憶媒体20の各記憶領域から時分割して読み出させる1セクタ分のデータはバッファ16A―3、16B―3、16C―3、16D―3のそれぞれに格納される。【0025】これらのバッファ16A―3、16B―316C―3、16D―3のそれぞれに格納されたデータはDSP14で構成される伸張器14A―2、14Bー2、14C―2、14D―2のそれぞれで伸張処理され、再びバッファ16A―4、16B―4、16C―4、16D―4に格納される。バッファ16A―4、16B―4、16C―4、16D−4のそれぞれに格納したデータはこの例ではDSP14で構成したミキサー14A―3でミクシングし、2チャンネルの信号に合成して出力させ、DA変換器23Aと23BでDA変換して音声信号1と音声信号2として出力する構成とした場合を示す。 【0026】従って、図4に出した装置の構成によれば4チャンネルに記憶したデータを再生しながら、その音を聴きながら、新たなチャンネルに信号を記憶することができることになる。この結果、既に記憶している4チャンネルの音に加えて、新たに2チャンネルの音を同一タイミングに揃えて別の記憶領域に記録させることができ、これを同時に再生することにより全ての音を重ねて合奏させることができる。ここで特に、各チャンネル別に独立して記憶領域を設けることにより、各チャンネルの音を独自に編集することができる利点がある。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば記憶媒体20として不揮発性半導体メモリを用いたことにより、書き込み及び呼び出し時のアクセス時間をハードディスクを用いる場合より大幅に短くできるため、アクセス時間の遅延を抑えるバッファ16A−1、16B−1及び16A−2、16B−2、更に、16A−3、16B−3、16C−3、16D−3の記憶容量を小さくできるため、S−RAMを用いたとしてもコストの上昇を抑えることができる。 【0028】更に、記憶媒体20は元よりバッファ16もリフレッシュ動作を必要としない不揮発性単位メモリ及びS−RAMを用いたから、電力消費量を小さくてできる利点が得られる。これにより、小型で携帯性に優れて多チャンネル録音再生装置を提供できる利点が得られ、その効果は実用に供して頗る大である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130329 【氏名又は名称】株式会社コルグ
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| 【出願日】 |
平成13年3月5日(2001.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066153 【弁理士】 【氏名又は名称】草野 卓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−258895(P2002−258895A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月11日(2002.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−59834(P2001−59834) |
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