| 【発明の名称】 |
音声符号切換方法並びに音声符号切換手段及び音声通信端末 |
| 【発明者】 |
【氏名】山浦 正
【氏名】田崎 裕久
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| 【要約】 |
【課題】高能率音声符号化方式は、該フレーム内の情報と過去のフレームの符号化、復号化結果も用いて符号化、復号化しているので、端末で受けて復号化する符号系列において、中途で音声符号が切り換わった場合、過去の復号化結果との連続性が断たれ、出力音声が不連続になる。
【解決手段】話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力して、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、出力フレームの選択制御は過去の選択結果に基づいて行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、出力するフレームの選択は過去の選択結果に基づいて行うようにしたことを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項2】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、音声符号Aと音声符号BをNフレーム分格納し、この格納してあるNフレーム分の音声符号Aと音声符号Bに基づいて、Nフレーム前の音声符号Aまたは音声符号Bの一方を選択して出力するようにしたことを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項3】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、音声符号Aと音声符号Bの一方を選択判定時に両方の出力が必要と判定したとき、前フレームでの非選択音声符号を順次格納し、前フレームで選択した音声符号の出力が不必要となったフレーム以降に、出力不要となった時点まで格納していた音声符号系列を時間順に順次出力するようにしたことを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項4】 前記格納しておいた音声符号系列を時間順に順次出力する際に、現フレームの音声符号をその音声符号系列の末尾に配置していき、格納してある音声符号系列の全部もしくは一部が非音声区間であると判定されたときに、その区間の音声符号の末尾への配置を中止するか廃棄するようにしたことを特徴とする請求項3記載の音声符号切換方法。 【請求項5】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、外部から何れか一方の音声符号を選択指示する所定入力を受けつけたときに、その所定入力に従って一方の音声符号を優先的に選択するようにしたことを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項6】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、音声符号Aが所定条件を満足するとき、音声符号Aを優先的に選択するようにしたことを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項7】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化して変調し、さらに復調した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、前記各音声符号が、音声情報を表す情報符号と、その誤り訂正符号によって構成され、音声符号Bに対しては誤り訂正復号化および誤り訂正符号化を行った後選択判定されて出力されることを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項8】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、前記音声符号Aと音声符号Bが、その一部のみを用いても音声を復号できるスケーラブルな符号構成であり、音声符号Aの一部である音声符号A’と音声符号Bの一部である音声符号B’を組み合わせた符号を、選択して出力する候補の一つとするようにしたことを特徴とする音声符号切換方法。 【請求項9】 選択出力される音声符号が切り変わった時点のフレームは、そのフレームの出力に先立ち 選択音声符号を識別可能な情報を出力し、この情報の出力の後に、選択された音声符号の順次出力を行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の音声符号切換方法。 【請求項10】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力し、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する制御手段を備える音声符号切換手段であって、制御手段は出力するフレームの選択を過去の選択結果に基づいて行う構成されたことを特徴とする音声符号切換手段。 【請求項11】 話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとが、その一部のみを用いても音声を復号できるスケーラブルな符号構成であり、音声符号Aの一部である音声符号A’と音声符号Bの一部である音声符号B’とを組み合わせた符号を入力して復調する復調手段と、復調された音声符号A’と音声符号B’とを分離する分離手段と、分離された音声符号A’と音声符号B’とを夫々別個に復号し、出力音声Aと出力音声Bとを出力する夫々の音声復号化手段と、復号化された出力音声Aと出力音声Bとを加算する加算手段と、加算手段の出力をD−A変換するD−A変換手段とを備えた音声通信端末。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能な音声通信システムや、多地点間の会議通話を実現する音声配信システム等に適用可能な音声符号切換方法及び音声符号切換手段並びに音声符号切換方法を適用した音声通信端末に関するものであり、特に高能率な音声符号化方式を用いるディジタル音声通信システムやディジタル音声配信システムとそれに適用する音声符号切換方法に関する。 【0002】 【従来の技術】業務通信などにおいては、2話者間の業務連絡通話を、関連する他のメンバーがモニターすることができる音声通信システムが利用されている。このような従来の音声通信システムとしては、アナログ音声信号上で2つの音声を重畳して、この重畳した信号を一方の回線にて送信するものがある。例えば、話者Aと話者Bの間で通話を行う際に、話者A側の端末Aの所で、受信した話者Bの音声信号を話者Aの音声信号に重畳し、重畳した音声信号を話者B側の端末Bと、他の端末へ送信する方法を用いたものがある。 【0003】図22は、従来の音声通信システムの全体構成を示すものである。図において、1は話者Aが使用する端末A、2は話者Bが使用する端末B、3は関連する他のメンバーがモニターする場合などに用いられる端末Cである。 【0004】端末Aには端末Bからの変調信号Bを復調し出力音声Aとするアナログ復調手段4、話者Aが発声した入力音声Aと上記出力音声Aを重畳して重畳音声を生成する音声重畳手段5、重畳音声を変調するアナログ変調手段6が設けられている。 【0005】端末Bには話者Bが発声した入力音声Bを変調するアナログ変調手段7、端末Aからの変調信号Aを復調するアナログ復調手段8が設けられている。さらに、端末Cには端末Aからの変調信号Aを復調するアナログ復調手段9が設けられている。 【0006】なお、10は端末Aからの変調信号Aを伝送する回線A、11は端末Bからの変調信号Bを伝送する回線Bである。以下、図に基づいて、この従来の音声通信システムの動作について説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して後述する端末Bから変調信号Bが入力される。アナログ復調手段4は、前記変調信号Bを復調して、得られた音声信号を出力音声Aとして出力する。音声重畳手段5では、前記入力音声Aと出力音声Aを重畳した重畳音声を生成し、これをアナログ変調手段6に入力する。アナログ変調手段6は、入力された重畳音声を変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0007】端末Bには、話者Bが発声した音声が入力音声Bとしてアナログ変調手段7に入力される。また、回線Aを介して、端末Aから変調信号Aがアナログ復調手段8に入力される。アナログ変調手段7は、前記入力音声Bを変調して、得られた変調信号を変調信号Bとして、回線Bに出力する。アナログ復調手段8は、前記変調信号Aを復調して、得られた音声信号を出力音声Bとして出力する。端末Cには、回線Aを介して、端末Aから変調信号Aが入力される。アナログ復調手段9は、前記変調信号Aを復調して、得られた音声信号を出力音声Cとして出力する。 【0008】上記の通り構成することによって、話者Aと話者Bが各々端末Aと端末Bを用いて通話を行っている時に、端末Cにおいて話者Aと話者Bの通話を傍受することが可能となっている。 【0009】図23は、上記従来の音声通信システムにおいて、データ通信の導入など回線利用効率の改善、誤り訂正符号との組み合わせによる無線通信における電波の弱い地域での品質改善、暗号との組み合わせによる秘匿性の確保などのために、システムのディジタル化を図った別な構成を示す図である。図において、1は話者Aが使用する端末A、2は話者Bが使用する端末B、3は関連する他のメンバーがモニターする場合などに用いられる端末Cである。 【0010】端末Aには端末Bからの変調信号Bを復調する復調手段12、復調手段12で得られた音声符号Bを復号化する音声復号化手段13、音声復号化手段13の出力をディジタル・アナログ変換(D−A変換)しアナログ信号である出力音声Aを出力するD−A変換手段14、話者Aが発声した入力音声Aと前記D−A変換手段14の出力音声Aを重畳する音声重畳手段15、重畳音声をアナログ・ディジタル変換(A−D変換)するA−D変換手段16、A−D変換手段16の出力を符号化する音声符号化手段17、音声符号化手段17の出力をディジタル変調し、回線A10に出力する変調手段18を備えている。 【0011】端末Bには回線Aからの変調信号Aを復調する復調手段20、復調手段20の出力を復号化する音声復号化手段21、音声復号化手段21の出力をディジタル・アナログ変換(D−A変換)しアナログ信号である出力音声Bを出力するD−A変換手段22を備えている。 【0012】さらに、端末Bは話者Bが発声した入力音声Bをアナログ・ディジタル変換(A−D変換)するA−D変換手段23、A−D変換手段23の出力を符号化する音声符号化手段24、音声符号化手段24の出力をディジタル変調し、回線B11に出力する変調手段25を備えている。 【0013】端末Cには回線Aからの変調信号Aを復調する復調手段26、復調手段26の出力を復号化する音声復号化手段27、音声復号化手段27の出力をディジタル・アナログ変換(D−A変換)しアナログ信号である出力音声Bを出力するD−A変換手段28を備えている。 【0014】次に、この従来の別な音声通信システムの動作について説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力され、また、回線Bを介して後述する端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0015】また、端末A内では、前記入力音声Aと出力音声Aを重畳した重畳音声を音声重畳手段15で生成し、これをA−D変換手段16に入力する。A−D変換手段16は、入力された重畳音声に対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを符号化して、得られた音声符号Aを変調手段18に出力する。変調手段18は、入力された音声符号Aをディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0016】端末Bには、話者Bが発声した音声が入力音声Bとして入力される。また、回線Aを介して、端末Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Bを得る。音声符号化手段24は、前記ディジタル入力音声Bを符号化して、得られた音声符号Bを変調手段25に出力する。変調手段25は、入力された音声符号Bをディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Bとして、回線Bに出力する。 【0017】端末B内の復調手段20は、前記変調信号Aを復調して、得られた音声符号Aを音声復号化手段21に出力する。音声復号化手段21は、前記音声符号Aを復号化し、得られたディジタル出力音声BをD−A変換手段22に出力する。D−A変換手段22は、前記ディジタル出力音声Bに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Bを出力する。 【0018】端末Cには、回線Aを介して、端末Aから変調信号Aが入力される。復調手段26は、前記変調信号Aを復調して、得られた音声符号Aを音声復号化手段27に出力する。音声復号化手段27は、前記音声符号Aを復号化し、得られたディジタル出力音声CをD−A変換手段28に出力する。D−A変換手段28は、前記ディジタル出力音声Cに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Cを出力する。 【0019】上記の通り構成することによって、ディジタル通信システムにおいても、従来のアナログ通信システムと全く同様に、話者Aと話者Bが各々端末Aと端末Bを用いて通話を行っている時に、端末Cにおいて話者Aと話者Bの通話を傍受することが可能となる。 【0020】特開昭57−41064には、3者相互の同時通話を可能にするディジタル台トランクが開示されている。このディジタル台トランクは、各話者に対して、他2話者の音声PCM符号を比較して、レベルの高い方の音声PCM符号をサンプル毎に選択出力するものである。このように構成することにより、他2話者の音声PCM符号を一度復号化して加算し、再びPCM符号にもどす必要がなく、ハード規模を小さくすることが可能となる。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】近年広く利用されているCELP方式に代表される高能率な音声符号化方式には、入力音声を一度符復号化して得られる出力音声を再度符号化したり、同時に発声された複数話者の音声を符号化すると、符号化品質が大きく劣化するという特徴があるので、この高能率音声符号化方式を用いて図23に示すディジタル通信システムを実現すると、音声符号化手段17における符号化品質が劣化し、回線Aを通して端末B、端末Cに送出される通話音声の品質が劣化するという課題がある。 【0022】この問題を回避する方法として、特開昭57−41064を参考に、端末Aにおいて音声符号Aと音声符号Bのどちらか一方を選択して送出するように、音声符号を切り換えて出力する構成が考えられる。この様に構成することによって、複数回の符号化および複数話者の音声の符号化は回避できるが、以下に述べる様々な課題があり、容易に実現することができなかった。なお、特開昭57−41064は複数の音声符号から一つを選択して出力することを実現しているが、サンプル毎に切換が可能な音声PCM符号に限定したものであり、以下に述べる課題は起こっていなかった。 【0023】高能率音声符号化方式では、10〜50ms程度を1フレームとして、該フレームを構成する複数サンプルを一括して符号化しているので、音声符号切換により端末B、端末Cで受けて復号化する符号系列において、音声符号Aと音声符号Bが話者Aまたは話者Bの発声中に頻繁に切り換わったり、符号が切り換わることにより発声内容の重要部分が欠落した場合には、その欠落長は数十msに及ぶので、通話内容の把握に支障をきたす。 【0024】該フレームにおける音声レベルの大小のみで符号を切り換えた場合、符号切換が頻繁に発生するので、これを復号化して得られる出力音声は数十ms毎に話者Aと話者Bの発声が切り換わるものとなり、どちらの発声内容も正確に理解できないという課題が有る。 【0025】また、該フレームにおける音声レベルの大小のみでは、通話を主導していて重要度が高い話者の音声符号を的確に選択することはできないので、発声内容の重要部分が欠落し、通話内容の把握に支障をきたすという課題が有る。 【0026】また、選択されない側の音声符号は破棄されるので、破棄された側の話者の発声内容が欠落するという課題が有る。 【0027】また、高能率音声符号化方式は、該フレーム内の情報のみを用いて符号化、復号化するのではなく、過去のフレームの符号化結果、復号化結果も用いて符号化、復号化しているので、音声符号切換により端末B、端末Cで受けて復号化する符号系列において、中途で音声符号Aと音声符号Bの符号が切り換わった場合、過去の復号化結果との連続性が断たれるため、復号化して得られる出力音声が不連続になる。 【0028】音声切換によって音声符号Aと音声符号Bのみからなる符号系列を出力した場合、この符号系列を復号化する際に符号切換が発生した時点を特定することはできないので、復号化して得られる出力音声が不連続になるか否かを判定できず、不連続を解消する対策をとることができないという課題が有る。 【0029】また、業務通信における音声通信システムなどでは、2話者間の業務連絡通話の際、優先的にどちらか一方の話者の指示や連絡などを、モニターしている他のメンバーに伝達する必要がある場合がある。 【0030】音声符号Aと音声符号Bを音声レベルの大小関係のみで切り換えた場合、優先的に送出が必要な話者が選択されない場合が起こり、指示や連絡などの発声内容が欠落するという課題が有る。 【0031】また、入力音声Bの符号は複数回伝送されるので、伝送誤りが蓄積し、復号音声の品質が劣化するという課題が有る。 【0032】この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、高能率な音声符号化方式を用いる利点を生かしつつ、高品質な通話、モニターや会議通話などを実現することが可能な音声符号切換方法を提供することを目的としている。 【0033】 【課題を解決するための手段】 【0034】この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、出力するフレームの選択は過去の選択結果に基づいて行うようにした。 【0035】また、この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、音声符号Aと音声符号BをNフレーム分格納し、この格納してあるNフレーム分の音声符号Aと音声符号Bに基づいて、Nフレーム前の音声符号Aまたは音声符号Bの一方を選択して出力するようにした。 【0036】また、この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、音声符号Aと音声符号Bの一方を選択判定時に両方の出力が必要と判定したとき、前フレームでの非選択音声符号を順次格納し、前フレームで選択した音声符号の出力が不必要となったフレーム以降に、出力不要となった時点まで格納していた音声符号系列を時間順に順次出力するようにした。 【0037】また、この発明に係る音声符号切換方法は、前記格納しておいた音声符号系列を時間順に順次出力する際に、現フレームの音声符号をその音声符号系列の末尾に配置していき、格納してある音声符号系列の全部もしくは一部が非音声区間であると判定されたときに、その区間の音声符号の末尾への配置を中止するか廃棄するようにした。 【0038】また、この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、外部から何れか一方の音声符号を選択指示する所定入力を受けつけたときに、その所定入力に従って一方の音声符号を優先的に選択するようにした。 【0039】また、この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、音声符号Aが所定条件を満足するとき、音声符号Aを優先的に選択するようにした。 【0040】また、この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化して変調し、さらに復調した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、前記各音声符号が、音声情報を表す情報符号と、その誤り訂正符号によって構成され、音声符号Bに対しては誤り訂正復号化および誤り訂正符号化を行った後選択判定されて出力される。 【0041】また、この発明に係る音声符号切換方法は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法であって、前記音声符号Aと音声符号Bが、その一部のみを用いても音声を復号できるスケーラブルな符号構成であり、音声符号Aの一部である音声符号A’と音声符号Bの一部である音声符号B’を組み合わせた符号を、選択して出力する候補の一つとする。 【0042】また、この発明に係る音声符号切換方法は、選択出力される音声符号が切り変わった時点のフレームは、そのフレームの出力に先立ち 選択音声符号を識別可能な情報を出力し、この情報の出力の後に、選択された音声符号の順次出力を行う。 【0043】この発明に係る音声符号切換手段は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力し、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する制御手段を備える音声符号切換手段であって、制御手段は出力するフレームの選択を過去の選択結果に基づいて行う構成された。 【0044】この発明に係る音声通信端末は、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとが、その一部のみを用いても音声を復号できるスケーラブルな符号構成であり、音声符号Aの一部である音声符号A’と音声符号Bの一部である音声符号B’とを組み合わせた符号を入力して復調する復調手段と、復調された音声符号A’と音声符号B’とを分離する分離手段と、分離された音声符号A’と音声符号B’とを夫々別個に復号し、出力音声Aと出力音声Bとを出力する夫々の音声復号化手段と、復号化された出力音声Aと出力音声Bとを加算する加算手段と、加算手段の出力をD−A変換するD−A変換手段とを備えた。 【0045】 【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。 【0046】実施の形態1.図1は、この発明による音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、この発明の実施の形態1による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。図において、16はA−D変換手段、17は音声符号化手段、30は切換手段、18は変調手段、12は復調手段、13は音声復号化手段、14はD−A変換手段である。31は切換手段30を構成する制御手段、32は同じく切換手段30を構成する選択手段である。 【0047】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、所定時間のフレーム毎に前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0048】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。 【0049】切換手段30内の制御手段31は、入力された音声符号Aと音声符号Bおよび過去に制御手段31において決定した音声符号の選択結果とから、所定の選択基準に従って音声符号Aと音声符号Bの内の一方を選択し、どちらを選択したかに関する情報を選択手段32に出力する。 【0050】選択基準の一例としては、音声符号Aと音声符号Bを実際に復号して、得られた2つの復号音声の振幅Aと振幅Bおよび過去(m−1時点)の選択結果である選択m−1に基づいて、図2に示すフローに従って選択する方法がある。 【0051】図2は、2つの復号音声の振幅差がしきい値thよりも大きい場合は振幅の大きい方を選択し、差がしきい値thよりも小さい場合は過去の選択結果m−1と同じものを選択する、として現在(m時点)の選択結果である選択mを決定するものである。 【0052】このように構成することにより、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cにおいては、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、その時点で会話を主導していると考えれる、より声が大きい話者の発声が出力音声Cとして得られるので、通話内容の把握に支障をきたさない。 【0053】また、話者Aと話者Bの声の大きさの差が十分に大きくない場合には選択結果の連続性を保つようにしているので、端末Cにおいて発声内容の把握に支障をきたすほど短時間の間に話者Aと話者Bの発声が頻繁に切り換わる、ということを回避することができる。 【0054】なお、図2において、振幅差のしきい値thは固定的な値であってもよいし、あるいは、音声符号や復号音声の振幅、過去の選択結果や振幅のしきい値の値などに応じて適応的に可変な値であってもよい。 【0055】選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線A10に出力する。 【0056】なお、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31における音声符号の選択基準として図2に示す方法を用いているが、例えば図3や図4に示すフローに従うとするなど、別の選択基準を用いる構成も当然可能である。さらに、これらの複数の選択基準を適応的に、あるいは外部からの指示により切り換えて用いる構成も当然可能である。 【0057】図3は、過去(m−1時点)の選択結果である選択m−1で選択されている話者の復号音声の振幅が、しきい値thよりも小さく、かつ、選択m−1で選択されていないもう一方の話者の振幅よりも小さい場合には、選択m−1で選択されていない話者を選択し、それ以外の場合は過去の選択結果m−1と同じものを選択する、として現在(m時点)の選択結果を決定するものである。 【0058】また、図4は、過去(m−1時点)の選択結果である選択m−1で選択されていない話者の復号音声の振幅が、しきい値thよりも大きい場合には、選択m−1で選択されていない話者を選択し、それ以外の場合は過去の選択結果m−1と同じものを選択する、として現在(m時点)の選択結果を決定するものである。 【0059】また、上記実施の形態では、現フレームにおける音声符号を選択する際に、過去の選択結果として直前のフレームのものだけを用いているが、それ以前のフレームにおける選択結果を用いる構成も当然可能である。 【0060】また、システムの構成が異なる場合でも、この切換手段3の構成はそのままで、端末内の他の手段の構成を変えて用いることも当然可能である。 【0061】この実施の形態1によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、過去の選択結果に基づいて、現フレームの選択を制御するようにしたので、選択結果の連続性を保つことができる効果がある。 【0062】この実施の形態1による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、通話あるいは傍受の妨げになるほど頻繁に符号切換が発生することを抑制しつつ、2回の符号化およびダブルトーク音声の符号化による大きな品質劣化を回避できる効果がある。 【0063】実施の形態2.図5は、この発明による実施の形態2の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、この実施の形態2による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。図において、30は切換手段、33、35は格納手段、34、36は遅延手段、31は制御手段、32は選択手段である。この実施の形態2は図1に示す実施の形態1と切換手段30が異なり、他は同様であるので、同一符号を付し説明を省略する。 【0064】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、前記変調信号Bを所定時間のフレーム毎に復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の格納手段35および遅延手段36に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0065】一方、A−D変換手段16は、前記話者Aの入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得て、このディジタル入力音声Aを音声符号化手段17に出力する。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の格納手段33および遅延手段34に出力する。 【0066】切換手段30内の格納手段33は、入力された音声符号Aを過去Nフレーム分格納し、このNフレーム分の音声符号を制御手段31に出力する。また、格納手段35は、入力された音声符号Bを過去Nフレーム分格納し、このNフレーム分の音声符号を制御手段31に出力する。制御手段31は、入力されたNフレーム分の音声符号AとNフレーム分の音声符号Bに基づいて、Nフレーム前の音声符号AとNフレーム前の音声符号Bの内の一方を所定の選択基準に従って選択し、どちらを選択したかに関する情報を選択手段32に出力する。 【0067】選択基準の一例としては、音声符号Aと音声符号Bを実際に復号し、得られた復号音声を分析して各フレーム毎に音声か非音声かを判定し、この判定結果に基づいて、図6に示すフローに従って選択する方法がある。図6では、まずNフレーム前の音声符号Aの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Aとし、Nフレーム前の音声符号Bの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Bとする。 【0068】また、Nフレーム前からの音声符号Aの復号音声における音声区間または非音声区間が連続するフレーム数を継続長Aとし、Nフレーム前からの音声符号Bの復号音声における音声区間または非音声区間が連続するフレーム数を継続長Bとする。そして、状態Aと状態Bのどちらか一方が音声で他方が非音声である場合は、音声である方の音声符号を選択し、また、状態Aと状態Bが両方とも音声である場合は、継続長Aと継続長Bを比較して、その音声区間の継続長が長い方の音声符号を選択し、さらに、両方とも非音声である場合は、継続長Aと継続長Bを比較して非音声区間の継続長が短い方の音声符号を選択する。 【0069】このように構成することにより、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cにおいては、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、その時点で会話を主導していると考えれる、より発声時間長が長い話者の発声が出力音声Cとして得られるので、通話内容の把握に支障をきたさない。 【0070】また、話者Aと話者Bの発声時間長が長い話者の発声を選択するということは、選択結果の連続性を保つことに継るので、端末Cにおいて発声内容の把握に支障をきたすほど短時間の間に話者Aと話者Bの発声が頻繁に切り換わる、ということを回避することができる。 【0071】遅延手段34は、前記音声符号化手段17から入力された音声符号AをNフレーム分遅延させ、Nフレーム前の音声符号Aを選択手段32に出力する。また、遅延手段36は、前記復調手段12から入力された音声符号BをNフレーム分遅延させ、Nフレーム前の音声符号Bを選択手段32に出力する。選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0072】なお、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31において復号音声を分析して音声/非音声判定をしているが、音声符号に含まれるパラメータから直接音声/非音声を決定する構成も当然可能である。 【0073】また、上記実施の形態では、音声/非音声判定結果のみを符号切換の選択基準に用いているが、復号音声の振幅や、過去の選択結果など、他の情報を選択基準に用いる構成も当然可能である。 【0074】また、選択手段32、遅延手段34、36を無くして、制御手段31がNフレーム前の一方の音声符号を選択し、この音声符号を出力するようにして、遅延のためのメモリを省く構成も可能である。 【0075】この実施の形態2によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Aと音声符号BをNフレーム分格納しておき、この格納してあるNフレーム分の音声符号Aと音声符号Bに基づいて、Nフレーム前の音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力するようにしたので、通話を主導している話者の符号を的確に選択でき、また、選択結果の連続性を保つことができる効果がある。 【0076】この実施の形態2による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、通話を主導する話者の発声内容が欠落すること無く、また、符号切換の頻繁な発生を抑制しつつ、2回の符号化およびダブルトーク音声の符号化による大きな品質劣化を回避できる効果がある。 【0077】実施の形態3.図7は、この発明による実施の形態3の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、本発明による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。図において、30は切換手段、31は制御手段、32は選択手段、40は格納手段、41は第2選択手段である。この実施の形態3は図1に示す実施の形態1と切換手段30が異なり、他は同様であるので、同一符号を付し説明を省略する。 【0078】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、所定時間のフレーム毎に前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31と第2の選択手段41および選択手段32に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0079】一方、A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得て、このディジタル入力音声Aを音声符号化手段17に出力する。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31と選択手段32および第2選択手段41に出力する。 【0080】切換手段30内の制御手段31は、例えば入力された音声符号A、音声符号B、および過去に決定した第2選択手段41への選択結果から把握できる格納手段40の格納状況から所定の選択基準に従って、格納手段40に格納する符号に関する選択情報を第2選択手段41に及び、変調手段18へ出力する符号に関する選択情報を選択手段32に出力する。 【0081】選択基準の一例としては、音声符号Aと音声符号Bを実際に復号し、得られた復号音声を分析して各フレーム毎に音声か非音声かを判定し、この判定結果と格納手段40における音声符号の格納状況および過去の選択結果に基づいて、図8の表に従って選択する方法がある。 【0082】図8では、まず音声符号Aの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Aとし、音声符号Bの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Bとする。また、格納手段40における音声符号の格納状況を状況Mとする。さらに、過去(m−1時点)の選択手段32における選択結果を選択32m−1、現在(m時点)の選択手段32における選択結果を選択32m、第2選択手段41における選択結果を選択41mとする。 【0083】そして、状態A、状態B、および状況Mのうち、どれか一つが音声あるいは符号有りの場合にはその音声符号を選択し出力する。また、二つ以上が音声あるいは符号有りの場合には現在出力している音声符号を優先して選択して出力し、音声符号A、音声符号Bのうちの出力しない方の音声符号を格納手段40に格納する。 【0084】このように構成することにより、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、一方の話者の発声が終了するまで他方の話者の発声を格納しておき、一方の話者の発声が終了するのを待って格納しておいた他方の話者の発声を出力することができるので、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cにおいては両者の通話内容が欠落することが無く、通話内容の把握に支障をきたさない。 【0085】第2選択手段41は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を格納手段40に出力する。格納手段40は、例えばFIFO型の記憶バッファであり、前記第2選択手段41から入力された音声符号系列を格納し、この音声符号系列を時間順に順次選択手段32へ出力する。 【0086】また、選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0087】なお、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31において復号音声を分析して音声/非音声判定をしているが、音声符号に含まれるパラメータから直接音声/非音声を決定する構成も当然可能である。 【0088】また、上記実施の形態では、音声/非音声判定結果を符号切換の選択基準に用いているが、復号音声の振幅など、他の情報を選択基準に用いる構成も当然可能である。 【0089】また、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31における符号の選択基準として図8の表に示す方法を用いているが、別の選択基準を用いる構成も当然可能である。さらに、複数の選択基準を適応的に、あるいは外部からの指示により切り換えて用いる構成も当然可能である。 【0090】この実施の形態3によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Aと音声符号Bの両方の選択出力が必要と判定したときに、前フレームで選択していなかった方の音声符号を順次格納していき、前フレームで選択していた音声符号の選択出力が不必要となったフレーム以降に、それまで格納しておいた音声符号系列を時間順に順次出力するようにしたので、必要な音声符号が欠落することがないという効果がある。 【0091】この実施の形態3による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、通話内容が欠落することなく、2回の符号化およびダブルトーク音声の符号化による大きな品質劣化を回避できる効果がある。 【0092】さらに、格納しておいた音声符号系列を時間順に順次出力する際に、現フレームの音声符号をその音声符号系列の末尾に格納していき、格納する音声符号系列が非音声区間であると判定されたときに、その区間の音声符号の格納を中止するようにしたので、通話内容に無関係な非音声区間を記憶する必要が無く、符号の格納に必要な記憶容量を小さくすることができるので、装置化規模を小さくできる効果がある。 【0093】実施の形態4.図9は、この発明による実施の形態4の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、本発明による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。図において、30は切換手段、31は制御手段、32は選択手段、40は格納手段、42は第2格納手段である。この実施の形態4は図1に示す実施の形態1と切換手段30が異なり、他は同様であるので、同一符号を付し説明を省略する。 【0094】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、所定時間のフレーム毎に前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31と格納手段42および選択手段32に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0095】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得て、このディジタル入力音声Aを音声符号化手段17に出力する。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31と格納手段40および選択手段32に出力する。 【0096】切換手段30内の制御手段31は、例えば入力された音声符号Aと音声符号Bおよび格納手段40と格納手段42における過去に決定した音声符号の格納状況から、所定の選択基準に従って、音声符号Aを格納するかどうかの情報を格納手段40に、音声符号Bを格納するかどうかの情報を格納手段42に、変調手段18へ出力する符号に関する選択情報を選択手段32に出力する。 【0097】選択基準の一例としては、音声符号Aと音声符号Bを実際に復号し、得られた復号音声を分析して各フレーム毎に音声か非音声かを判定し、この判定結果と格納手段40、格納手段42における音声符号の格納状況および過去の選択結果に基づいて、図10にその一部を示す表に従って選択する方法がある。図10では、まず音声符号Aの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Aとし、音声符号Bの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Bとする。また、格納手段40における格納状況を状況MAとし、格納手段42における格納状況を状況MBとする。さらに、過去(m−1時点)の選択手段32における選択結果を選択m−1、現在(m時点)の選択手段32における選択結果を選択mとする。 【0098】そして、状態A、状態B、状況MAおよび状況MBのうち、どれか一つが音声あるいは符号有りの場合にはその音声符号を選択し出力する。また、二つ以上が音声あるいは符号有りの場合には現在出力している符号を優先して選択して出力し、音声符号A、音声符号Bのうちの出力しない方の音声符号を格納手段40または格納手段42に格納する。このように構成することにより、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、一方の話者の発声が終了するまで他方の話者の発声を格納しておき、一方の話者の発声が終了するのを待って格納しておいた他方の話者の発声を出力することができ、【0099】また、1つの格納手段に音声符号Aと音声符号Bを切り換えて格納するのではなく、音声符号A用と音声符号B用の2つの格納手段を備えることにより、格納しておいた話者の発声を出力している最中に、また話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも両話者の音声符号を同時に格納し記憶できるので、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cにおいては両者の通話内容が欠落することが無く、通話内容の把握に支障をきたさない。 【0100】格納手段40は、例えばFIFO型の記憶バッファであり、前記制御手段31から入力された音声符号Aを格納するかどうかの情報に従い、音声符号化手段17から入力された音声符号系列を格納し、この音声符号系列を時間順に順次選択手段32へ出力する。また、格納手段42は、例えばFIFO型の記憶バッファであり、前記制御手段31から入力された音声符号Bを格納するかどうかの情報に従い、復調手段12から入力された音声符号系列を格納し、この音声符号系列を時間順に順次選択手段32へ出力する。 【0101】選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号AまたはBを音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0102】なお、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31において復号音声を分析して音声/非音声判定をしているが、音声符号に含まれるパラメータから直接音声/非音声を決定する構成も当然可能である。 【0103】また、上記実施の形態では、音声/非音声判定結果を符号切換の選択基準に用いているが、復号音声の振幅など、他の情報を選択基準に用いる構成も当然可能である。 【0104】また、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31における符号の選択基準として図10にその一部を示す表に従う方法を用いているが、別の選択基準を用いる構成も当然可能である。さらに、複数の選択基準を適応的に、あるいは外部からの指示により切り換えて用いる構成も当然可能である。 【0105】この実施の形態4によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Aと音声符号Bの両方の選択出力が必要と判定したときに、前フレームで選択していなかった方の音声符号を順次格納していき、前フレームで選択していた音声符号の選択出力が不必要となったフレーム以降に、それまで格納しておいた音声符号系列を時間順に順次出力するようにしたので、必要な音声符号が欠落することがないという効果がある。 【0106】さらに、音声符号Aと音声符号Bをそれぞれ個別に格納する手段を備えたので、この実施の形態4による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、格納しておいた音声符号系列を出力中に話者A、話者Bが同時に発声しても通話内容が欠落することなく、2回の符号化およびダブルトーク音声の符号化による大きな品質劣化を回避できる効果がある。 【0107】実施の形態5.図11は、この発明による実施の形態5の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、本発明による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。図において、30は切換手段、31は制御手段、32は選択手段、40は格納手段、42は第2格納手段、43は変更符号生成手段である。この実施の形態5は図1に示す実施の形態1と切換手段30が異なり、他は同様であるので、同一符号を付し説明を省略する。 【0108】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、所定時間のフレーム毎に前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31と格納手段42および選択手段32に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0109】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得て、このディジタル入力音声Aを音声符号化手段17に出力する。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31と格納手段40および選択手段32に出力する。 【0110】切換手段30内の制御手段31は、例えば入力された音声符号Aと音声符号Bおよび格納手段40と格納手段42における過去に決定した音声符号の格納状況から、所定の選択基準に従って、音声符号Aを格納するかどうかの情報を格納手段40に、音声符号Bを格納するかどうかの情報を格納手段42に、変調手段18へ出力する符号に関する選択情報を選択手段32に出力する。 【0111】選択基準の一例としては、音声符号Aと音声符号Bを実際に復号し、得られた復号音声を分析して各フレーム毎に音声か非音声かを判定し、この判定結果と格納手段40、格納手段42における音声符号の格納状況および過去の選択結果に基づいて、図12にその一部を示す表に従って選択する方法がある。 【0112】図12では、まず音声符号Aの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Aとし、音声符号Bの復号音声の音声/非音声判定結果を状態Bとする。また、格納手段40における格納状況を状況MAとし、格納手段42における格納状況を状況MBとする。さらに、過去(m−2時点)の選択手段32における選択結果を選択m−2、過去(m−1時点)の選択手段32における選択結果を選択m−1、現在(m時点)の選択手段32における選択結果を選択mとする。 【0113】そして、音声符号A’として出力する符号が、音声符号Aまたは格納手段40に格納されている符号から音声符号Bまたは格納手段42に格納されている符号に変更される場合、あるいはその逆で音声符号Bまたは格納手段42に格納されている符号から音声符号Aまたは格納手段40に格納されている符号に変更される場合には、変更符号生成手段43から出力されるその変更を示す符号を選択し、出力する。 【0114】このように構成することにより、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cにおいては、符号切換時点を認識できるので、この符号切換時点に発生する可能性がある出力音声Cの不連続性を予め察知し、緩和するなどの特別な処理を行うことができ、通話品質を向上することができる。 【0115】格納手段40は、例えばFIFO型の記憶バッファであり、前記制御手段31から入力された音声符号Aを格納するかどうかの情報に従い、音声符号化手段17から入力された音声符号系列を格納し、この音声符号系列を時間順に順次選択手段32へ出力する。 【0116】また、格納手段42は、例えばFIFO型の記憶バッファであり、前記制御手段31から入力された音声符号Bを格納するかどうかの情報に従い、復調手段12から入力された音声符号系列を格納し、この音声符号系列を時間順に順次選択手段32へ出力する。 【0117】また、変更符号生成手段43は、音声符号の切り換わりを示す特別な符号Cを生成し、選択手段32に出力する。選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0118】なお、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31において復号音声を分析して音声/非音声判定をしているが、音声符号に含まれるパラメータから直接音声/非音声を決定する構成も当然可能である。 【0119】また、上記実施の形態では、音声/非音声判定結果を符号切換の選択基準に用いているが、復号音声の振幅など、他の情報を選択基準に用いる構成も当然可能である。 【0120】また、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31における符号の選択基準として図12にその一部を示す表に従う方法を用いているが、別の選択基準を用いる構成も当然可能である。さらに、複数の選択基準を適応的に、あるいは外部からの指示により切り換えて用いる構成も当然可能である。 【0121】また、上記実施の形態で、変更符号生成手段43から出力される符号は単一でもよいし、音声符号Aから音声符号Bへの変更を示す符号と、音声符号Bから音声符号Aへの変更を示す符号とを異なるものにするなど、複数の符号を用いる構成も当然可能である。 【0122】この実施の形態5によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Aと音声符号Bの選択が変わるフレームにおいて、選択が変わることを示す情報をそのフレームの音声符号として出力し、その選択が変わることを示す情報の出力の後に、格納しておいた音声符号系列の順次出力を行うようにしたので、出力された音声符号系列から音声符号Aと音声符号Bの切り換わる時点を正確に認識できるという効果がある。 【0123】この実施の形態5による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、出力音声の不連続が発生する可能性がある符号切換時点を認識できるので、この不連続を解消する特別な処理を行うなどの対処が可能となり、通話品質を向上することができる効果がある。 【0124】実施の形態6.図13は、この発明による音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、本発明による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。図において、30は切換手段、31は制御手段、32は選択手段である。この実施の形態6は図1に示す実施の形態1と切換手段30内の制御手段31の構成、即ち、制御手段31に音声符号の優先的な選択に関する指示である外部入力Eが入力される点が異なり、他は同様であるので、同一符号を付し説明を省略する。 【0125】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。さらに、前記のように音声符号の優先的な選択に関する指示である外部入力Eが入力される。復調手段12は、所定時間のフレーム毎に前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0126】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。制御手段31は、入力された音声符号Aと音声符号Bの内の一方を、前記外部入力Eおよび所定の選択基準に従って選択し、どちらを選択したかに関する情報を選択手段32に出力する。 【0127】選択基準の一例としては、外部入力Eからの指示と、音声符号Aと音声符号Bを実際に復号して、得られた2つの復号音声の振幅Aと振幅B、および過去(m−1時点)の選択結果である選択m−1に基づいて、図14に示すフローに従って選択する方法がある。図14は、外部入力Eから指示がある場合は、指示された音声符号を選択し、外部入力Eからの指示がない場合は、2つの復号音声の振幅差がしきい値thよりも大きい場合は振幅の大きい方を選択し、差がしきい値thよりも小さい場合は過去の選択結果m−1と同じものを選択する、として現在(m時点)の選択結果である選択mを決定するものである。 【0128】このように構成することにより、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cに対して、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも優先的に通知したい内容を送出できるので、指示や連絡などを確実に行うことができる。 【0129】選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0130】なお、上記実施の形態では、切換手段30内の制御手段31における符号の選択基準として図14に示す方法を用いているが、別の選択基準を用いる構成も当然可能である。さらに、複数の選択基準を適応的に、あるいは外部からの指示により切り換えて用いる構成も当然可能である。 【0131】また、上記実施の形態では、実施の形態1を基に外部から所定入力を受けつけ、その所定入力に従って一方の音声符号を優先的に選択するようにしているが、別の実施の形態を基にする構成も当然可能である。 【0132】この実施の形態6によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、外部からの所定入力を受けつけたときに、その所定入力に従って一方の音声符号を優先的に選択するようにしたので、所望の音声符号を確実に送出できる効果がある。 【0133】この実施の形態6による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、優先的に通知したい内容を送出でき、指示や連絡などを確実に行うことができる効果がある。 【0134】実施の形態7.この実施の形態7の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。図15は、この発明による実施の形態7の音声符号切換方法における端末Aの切換手段30内の制御手段31で用いる符号の選択基準を示す。 【0135】図15では、音声符号Aと音声符号Bを復号して得られた復号音声の振幅および過去の選択結果に基づいて、音声符号Aの復号音声の振幅があるしきい値THよりも大きい場合には優先的に音声符号Aを選択する。それ以外の時は上記実施の形態1と同様な基準に基づいて選択する。このように構成することにより、話者Aと通話している話者B及び他の端末で傍受している者に対して、優先的に話者Aの発声内容を送出できるので、指示や連絡などを確実に行うことができる。 【0136】なお、上記実施の形態で、図15に示すのとは別の選択基準を用いる構成も当然可能である。さらに、複数の選択基準を適応的に、あるいは外部からの指示により切り換えて用いる構成も当然可能である。 【0137】また、上記実施の形態では、実施の形態1を基に音声符号Bによらずに、音声符号Aが所定条件を満足するときに優先的に選択する例外条件を持たせるようにしているが、別の実施の形態を基にする構成も当然可能である。 【0138】この実施の形態7によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、一定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Bによらずに、音声符号Aが所定条件を満足するときに優先的に選択する例外条件を持たせるようにしたので、音声符号Aを確実に送出できる効果がある。 【0139】この実施の形態7による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、通話者間では通話内容が欠落することがなく、指示や連絡などを確実に行うことができる効果がある。 【0140】実施の形態8.図16は、この発明による実施の形態8の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。この実施の形態8は上記実施の形態1に誤り訂正処理を付加したものである。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、この発明による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。 【0141】図において、45は音声符号化手段17からの情報符号Aに誤り訂正符号Aを付加して音声符号Aとして出力する誤り訂正符号化手段、46は復調手段12からの音声符号Bの誤り訂正符号Bを復号する誤り訂正復号化手段、30は切換手段、31は制御手段、32は選択手段である。47は上記切換手段30内の誤り訂正復号化手段、48は同じく上記切換手段30内の誤り訂正符号化手段である。なお、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。 【0142】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、所定時間のフレーム毎に前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを誤り訂正復号化手段46と切換手段30内の誤り訂正復号化手段47に出力する。 【0143】前記音声符号Bは、音声情報を表す情報符号Bと、その誤り訂正符号Bによって構成される。誤り訂正復号化手段46は、前記音声符号Bに誤り訂正を施して得られた情報符号Bを音声復号化手段13に出力する。 【0144】音声復号化手段13は、前記情報符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0145】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた情報符号Aを誤り訂正符号化手段45に出力する。誤り訂正符号化手段45は、前記情報符号Aに誤り訂正符号Aを付加して音声符号Aとし、この音声符号Aを切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。 【0146】切換手段30内の誤り訂正復号化手段47は、入力された音声符号Bに誤り訂正を施して得られた情報符号Bを誤り訂正符号化手段48に出力する。誤り訂正符号化手段48は、前記情報符号Bに誤り訂正符号B’を付加して音声符号B’とし、この音声符号B’を制御手段31と選択手段32に出力する。このように構成することにより、音声符号B’は回線Bにおける伝送誤りの影響が解消されるので、回線Aに出力した場合には回線Aの伝送誤りの影響のみ受け、回線Bと回線Aの両回線の誤りの影響が累積することを回避できる。 【0147】制御手段31は、入力された音声符号Aと音声符号B’の内の一方を所定の選択基準、例えば実施の形態1に示す基準に従って選択し、どちらを選択したかに関する情報を選択手段32に出力する。選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0148】なお、上記実施の形態では、実施の形態1を基に音声符号Bに対して誤り訂正復号化および誤り訂正符号化を行うようにしているが、別の実施の形態を基にする構成も当然可能である。 【0149】また、上記実施の形態において誤り訂正符号化手段45と誤り訂正符号化手段48の動作は同じであるので、図17に示すように誤り訂正符号化手段45の位置を切換手段30と変調手段18の間に移動することにより、誤り訂正符号化手段48を無くす構成も当然可能である。 【0150】また、上記実施の形態において誤り訂正復号化手段46と誤り訂正復号化手段47の動作は同じであるので、図18に示すように誤り訂正復号化手段46の位置を切換手段30と復調手段12の間に移動することにより、誤り訂正復号化手段47を無くす構成も当然可能である。 【0151】この実施の形態8によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、一定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、各音声符号が、音声情報を表す情報符号と、その誤り訂正符号によって構成され、音声符号Bに対して誤り訂正復号化および誤り訂正符号化を行うようにしたので、伝送誤りの影響の無い音声符号を出力できる効果がある。 【0152】この実施の形態8による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、複数の回線を通過する音声符号Bに対して各回線毎の伝送誤りが累積することを回避でき、品質の高い通話を実現できる効果がある。 【0153】実施の形態9.図19は、この発明による実施の形態9の音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。また、図20は、この端末Aを用いた音声通信システムの構成を示す。図19において、30は切換手段、31は制御手段、50、51は符号抽出手段、52は符号組合せ手段、32は選択手段である。この実施の形態9の端末Aは図1に示す実施の形態1と切換手段30が異なり、他は同様であるので、同一符号を付し説明を省略する。また図20において、53、54は分離手段、55は音声復号化手段、56は加算手段である。なお、図23と同一符号は同一または相当部分を示し説明を省略する。 【0154】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、前記変調信号Bを復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31、符号抽出手段51および選択手段32に出力する。ここで、音声符号Bは音声符号B0と音声符号B1の2つの部分からなる2段階のスケーラブル符号構成としており、音声符号B0のみ用いても品質はやや劣化するものの了解できる音声を復号できる符号構成をとる。 【0155】音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0156】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31、符号抽出手段50および選択手段32に出力する。ここで、音声符号Aは音声符号A0と音声符号A1の2つの部分からなる2段階のスケーラブル符号構成としており、音声符号A0のみ用いても品質はやや劣化するものの了解できる音声を復号できる符号構成をとる。 【0157】切換手段30内の符号抽出手段50は、入力された音声符号Aから音声符号A0を抽出し、符号組合せ手段52に出力する。また、切換手段30内の符号抽出手段51は、入力された音声符号Bから音声符号B0を抽出し、符号組合せ手段52に出力する。符号組合せ手段52は、入力された音声符号A0と音声符号B0を組み合わせた符号を生成し、選択手段32に出力する。制御手段31は、入力された音声符号Aと音声符号Bおよび音声符号A0と音声符号B0の組合せの内のどれか一つを所定の選択基準に従って選択し、どれを選択したかに関する情報を選択手段32に出力する。 【0158】選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、切換手段30から入力された音声符号A’をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0159】次に、この端末Aを用いた音声通信システムの動作を図20に従い説明する。端末Bには、話者Bが発声した音声が入力音声Bとして入力される。また、回線Aを介して、端末Aから変調信号Aが入力される。A−D変換手段23は、前記入力音声Bに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Bを得る。音声符号化手段24は、前記ディジタル入力音声Bを符号化して、得られた音声符号Bを変調手段25に出力する。変調手段25は、入力された音声符号Bをディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Bとして、回線Bに出力する。 【0160】端末B内の復調手段20は、前記端末Aからの変調信号Aを復調して、得られた音声符号A’を分離手段53に出力する。分離手段53は、前記音声符号A’から入力音声Aに対する音声符号のみを分離して音声復号化手段21に出力する。すなわち音声符号A’が音声符号Aである場合は音声符号Aが、音声符号A’が音声符号A0と音声符号B0の組合わせである場合は音声符号A0が音声復号化手段21への入力となる。 【0161】音声復号化手段21は、前記分離手段53から入力された音声符号を復号化し、得られたディジタル出力音声BをD−A変換手段22に出力する。D−A変換手段22は、前記ディジタル出力音声Bに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Bを出力する。 【0162】端末Cには、回線Aを介して、端末Aから変調信号Aが入力される。復調手段26は、前記変調信号Aを復調して得られた音声符号A’を分離手段54に出力する。分離手段54は、前記音声符号A’を入力音声Aに対する音声符号と入力音声Bに対する音声符号に分離し、入力音声Aに対する音声符号を音声復号化手段27に、入力音声Bに対する音声符号を音声復号化手段55に出力する。 【0163】すなわち音声符号A’が音声符号Aである場合は音声符号Aが音声復号化手段27への入力となり、音声符号A’が音声符号A0と音声符号B0の組合せである場合は音声符号A0が音声復号化手段27への、音声符号B0が音声復号化手段55への入力となり、音声符号A’が音声符号Bである場合は音声符号Bが音声復号化手段55への入力となる。 【0164】音声復号化手段27は、前記分離手段54から入力された入力音声Aに対する音声符号を復号化し、得られたディジタル出力音声CAを出力する。また、音声復号化手段55は前記分離手段54から入力された入力音声Bに対する音声符号を復号化し、得られたディジタル出力音声CBを出力する。D−A変換手段28は、前記ディジタル出力音声CAとディジタル出力音声CBを加算手段56で加算して得られるディジタル出力音声Cに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Cを出力する。 【0165】なお、上記実施の形態では、切換手段において実施の形態1を基にスケーラブルな音声符号Aと音声符号Bの両方の選択出力が必要と判定したときに、両音声符号の一部を組み合わせた符号を出力するようにしているが、別の実施の形態を基にする構成も当然可能である。 【0166】また、上記実施の形態では、音声符号を2段階のスケーラブル符号構成としているが、3段階以上のスケーラブルな符号構成とする構成も当然可能である。さらに、これら複数段階のスケーラブルな符号から抽出する符号部分や、その組合せ方を複数設定しておき、これらを切り換えて出力する構成も当然可能である。 【0167】また、上記実施の形態では、端末Cにおいて2つのディジタル出力音声を加算した後にD−A変換を施しているが、2つのディジタル出力音声をそれぞれD−A変換して得られる2つのアナログ信号を加算して出力音声とする構成も当然可能である。さらに、2つのアナログ信号を加算して1つの信号とするのではなく、それぞれを個別に出力する構成も当然可能である。 【0168】この実施の形態9によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、各音声符号が、その一部のみを用いても音声を復号できるスケーラブルな符号構成であり、各音声符号の一部ずつを組み合わせた符号を、選択して出力する候補の一つとするようにしたので、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、両話者の音声を復号できる音声符号を出力することができる効果がある。 【0169】この実施の形態9による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、情報量を増すことなく両話者の音声を復号できる音声符号を出力することができるので、通話が欠落することなく、2回の符号化およびダブルトーク音声の符号化による大きな品質劣化を回避できる効果がある。 【0170】実施の形態10.図21は、この発明による音声符号切換方法を用いる端末Aの構成を示す。なお、この端末Aを図23の端末Aとして用いたものが、本発明による音声符号切換方法を適用した音声通信システムの構成となる。この実施の形態10が、図1に示す実施の形態1と異なるところは、制御手段31の出力を選択手段32だけでなく、変調手段18にも出力するところにある。その他は、図1と同様であるので説明を省略する。 【0171】以下、図に基づいて動作を説明する。端末Aには、話者Aが発声した音声が入力音声Aとして入力される。また、回線Bを介して端末Bから変調信号Bが入力される。復調手段12は、前記変調信号Bを所定時間のフレーム毎に復調して、得られた音声符号Bを音声復号化手段13と切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。音声復号化手段13は、前記音声符号Bを復号化し、得られたディジタル出力音声AをD−A変換手段14に出力する。D−A変換手段14は、前記ディジタル出力音声Aに対してディジタル・アナログ変換(D−A変換)を行ってアナログ信号である出力音声Aを出力する。 【0172】A−D変換手段16は、前記入力音声Aに対してアナログ・ディジタル変換(A−D変換)を行ってディジタル信号であるディジタル入力音声Aを得る。音声符号化手段17は、前記ディジタル入力音声Aを所定時間のフレーム毎に符号化して、得られた音声符号Aを切換手段30内の制御手段31および選択手段32に出力する。制御手段31は、入力された音声符号Aと音声符号Bの内の一方を所定の選択基準に従って選択し、どちらを選択したかに関する情報を選択手段32および変調手段18に出力する。なお、制御手段31の選択基準は上記実施の形態1と同じものとする。 【0173】選択手段32は、前記制御手段31から入力された情報に従いスイッチを切り換えて、選択された音声符号を音声符号A’として変調手段18に出力する。そして、変調手段18は、前記制御手段31で選択された符号の識別情報の後に切換手段30から入力された音声符号A’をつけた信号をディジタル変調して、得られた変調信号を変調信号Aとして、回線Aに出力する。 【0174】このように構成することにより、話者Aと話者Bの通話を傍受している端末Cにおいては、受信した音声符号がどちらの話者のものか認識できるので、各話者毎に適した処理を行う、あるいは符号切換時点を認識して出力音声Cの不連続性を予め察知し、緩和するなどの特別な処理を行うことができ、通話品質を向上することができる。 【0175】なお、上記実施の形態では、実施の形態1を基にどの符号を選択したかを識別できる情報を出力するようにしているが、別の実施の形態を基にする構成も当然可能である。 【0176】この実施の形態10によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、一定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、どの符号を選択したかを識別できる情報を出力するようにしたので、出力された音声符号系列が音声符号Aであるか音声符号Bであるかを正確に認識できるという効果がある。 【0177】この実施の形態10による音声符号切換方法を、複数の端末間で2つの回線を共有して、2つの端末間の通話を他の端末でも傍受することが可能なディジタル化した音声通信システムに適用した場合に、受信した音声符号がどちらの話者のものか認識できるので、各話者毎に適した処理を行う、あるいは符号切換時点を認識して出力音声Cの不連続性を予め察知し、緩和するなどの特別な処理を行うことができ、通話品質を向上することができる効果がある。 【0178】 【発明の効果】この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力して、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換又は手段において、出力フレームの選択制御は過去の選択結果に基づいて行うようにしたので、選択結果の連続性を保つことができる効果がある。 【0179】また、この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力して、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Aと音声符号BをNフレーム分格納しておき、この格納してあるNフレーム分の音声符号Aと音声符号Bに基づいて、Nフレーム前の音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力するようにしたので、通話を主導している話者の符号を的確に選択でき、また、選択結果の連続性を保つことができる効果がある。 【0180】また、この発明によれば、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法のおいて、音声符号Aと音声符号Bの両方の選択出力が必要と判定したときに、前フレームで選択していなかった方の音声符号を順次格納していき、前フレームで選択していた音声符号の選択出力が不必要となったフレーム以降に、それまで格納しておいた音声符号系列を時間順に順次出力するようにしたので、必要な音声符号が欠落することがないという効果がある。 【0181】また、この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、外部からの所定入力を受けつけたときに、その所定入力に従って一方の音声符号を優先的に選択するようにしたので、所望の音声符号を確実に送出できる効果がある。 【0182】また、この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、一定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、音声符号Bによらずに、音声符号Aが所定条件を満足するときに優先的に選択する例外条件を持たせるようにしたので、音声符号Aを確実に送出できる効果がある。 【0183】また、この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、一定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、各音声符号が、音声情報を表す情報符号と、その誤り訂正符号によって構成され、音声符号Bに対して誤り訂正復号化および誤り訂正符号化を行うようにしたので、伝送誤りの影響の無い音声符号を出力できる効果がある。 【0184】また、この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、所定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、各音声符号が、その一部のみを用いても音声を復号できるスケーラブルな符号構成であり、各音声符号の一部ずつを組み合わせた符号を、選択して出力する候補の一つとするようにしたので、話者Aと話者Bが同時に発声した場合でも、両話者の音声を復号できる音声符号を出力することができる効果がある。 【0185】また、この発明によれば、話者Aによる入力音声を符号化した音声符号Aと、話者Bによる入力音声を符号化した音声符号Bとを入力とし、一定時間のフレーム毎に音声符号Aと音声符号Bの一方を選択して出力する音声符号切換方法において、どの符号を選択したかを識別できる情報を出力するようにしたので、出力された音声符号系列が音声符号Aであるか音声符号Bであるかを正確に認識できるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月18日(2001.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−215193(P2002−215193A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−10250(P2001−10250) |
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