| 【発明の名称】 |
ウインドウ圧縮/伸張方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】チャールズ ディ、リュエック
【氏名】アレック シー、ロビンソン
【氏名】ジョナサン エル、ロウランズ
【氏名】ジェフリー エス、ヘイズ
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| 【要約】 |
【課題】オーディオコーダのウインドウ表(22)を、質の低下なしに、元のサイズの8分の1以下に圧縮する。
【解決手段】ウインドウ表(22)についての記憶要請を、複数回の差分により減少させる。任意の2つの隣接するウインドウサンプルの差は比較的に小さいので、この差を記憶する方が、実際のサンプルを記憶するより、効率がよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 変形による任意のオーディオエンコーダのウインドウ表を圧縮する方法であって、以下のステップ、即ち所定の回数だけデータのウインドウをサンプリングして、最初の数個のウインドウサンプル値と残りのウインドウサンプル値を生成するステップと、ウインドウ圧縮フィルタを提供するステップであって、当該フィルタは2つ以上の段を有して、当該フィルタの実行の前に、各段が初期状態変数を有することを特徴とするステップと、前記少なくとも数個のウインドウサンプル値と前記ウインドウ圧縮フィルタの前記初期状態変数とを記憶するためのメモリに圧縮されたウインドウ表を提供するステップと、前記ウインドウ圧縮フィルタ内の残りのウインドウサンプル値を差分によりエンコードし、当該圧縮されたウインドウサンプルを前記圧縮されたウインドウ表に記憶するステップとを備える方法。 【請求項2】 変形によるオーディオエンコーダのウインドウ表圧縮器(compressor)の構造であって、最初の数個のウインドウサンプル値と残りのウインドウサンプル値を生成するデータウインドウの所定個数のウインドウサンプル値と、ウインドウ圧縮フィルタであって、当該フィルタの実行前に、2つ以上の段を有して、各段が初期状態変数を有するウインドウ圧縮フィルタと、前記少なくとも数個のウインドウサンプル値と前記ウインドウ圧縮フィルタの前記初期状態変数とを記憶するためのメモリ内の圧縮されたウインドウとを備え、前記ウインドウ圧縮フィルタは、前記残りのウインドウサンプル値を差分によりエンコードし、当該差分によりエンコードされたウインドウサンプルを前記圧縮されたウインドウ表に記憶することを特徴とする構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、あらゆる変形に基づくオーディオコーダまたは、ウインドウイング段を使用するオーディオコーダに適用することのできる圧縮/伸張のための技術に関する。 【0002】 【従来の技術】1991年、動画専門家グループ(MPEG)、即ち国際標準化機構(ISO)のもとで組織されたグループは、オーディオ・ビデオシステム規格として、MPEG−1を作った。MPEG−1は、3つの「層」を持っていた。最初の2つの層1と2は、より簡単なオーディオコーディング及びデコーディングアルゴリズムであり、一方、第3の層は、MP3と名づけられ、より複雑なオーディオコーディング及びデコーディングシステムであったものが、つい最近、悪評を受けるようになった。MPEG−1は、単数チャンネルのステレオ規格であり、32−48kHzサンプリング速度で動作する。1994年ごろ、MPEG−2が3つの同じ層から成るものとして作られたが、今回は、複数チャンネルであって、あるいは、5つの方向と1つのサブウーファに対して(5.1)という名前で呼ばれた。中央、左、右、左周囲音声、右周囲音声、及び低周波数エクサイタ(exciter)(LFE)である。また、MPEG−2は、ずっと低いサンプリング速度でも動作した。MPEG−1の32−48kHzに対して、12−32kHzである。更に、MPEG−2は、MPEG−1と下位互換性(BAC)があり、これは、MPEG−2がすべてのMPEG−1のデータストリームを再生することができることを意味していた。 【0003】より最近になって、1997年ごろ、前記規格が下位互換性(BAC)を持つ必要がなければ、オーディオコーディング及びデコーディングは、更に最適化することができるという考えがあった。その結果、オーディオコーディング及びデコーディング規格MPEG−2非下位互換性(NBC)が開発されたが、名前が示すとおり、以前の規格MPEG−1及びMPEG−2とは下位互換性を持たなかった。この規格は、商業的に所望されるものではなかった(何故なら、名前自体に非下位互換性という意味がこめられていた)ので、MPEG−2上級オーディオコーディング(AAC)に変更された。MPEG−2AACは、複数チャンネルシステムであって、48チャンネルまで持つことができ(外国語適用が可能となった)、MP3@64kbpsに対して64kbpsのMP3(MPEG−1の第3層)と比較するなら、単数等価(mono equivalence)を有する。 【0004】変形に基づくオーディオデコーダならどんなものでも、解凍されたデータを時間ドメイン出力サンプルに変形する最終「ウインドウ−重複−加算」段がある。この段を実現するのに、メインデータに必要なものは、現在解凍されたデータを含む入力バッファと、以前に解凍されたデータを含む状態バッファと、「ウインドウ」係数を記憶する定数表である。これらのウインドウ表は、出力信号の質に直接的に影響し、この質を高く維持するには、表には、かなりの量の記憶、約2−4kが必要である。また、オーディオ圧縮アルゴリズムは、複数ウインドウ形状をサポートするので、必要な記憶は4−8kあるいはそれ以上になることがある。組み込みに適用された場合は、メモリが非常に制限されるので、これらの表のサイズを減らすことが必要になる。 【0005】 【発明の要約】テキサス・インスツルメンツ社は、質の低下なしに、オーディオコーダのウインドウ表を、元のサイズの1/8(あるいは、それ未満)まで圧縮するための専有の技術を開発した。この技術は、あらゆる変形に基づくオーディオコーダ、あるいはウインドウイング段を使用するどんなオーディオコーダにも適用することができる。テキサス・インスツルメンツ社が開発したオーディオコーダのウインドウ表に対する記憶要求を減少させる新規技術は、複数差分に基づくものである。2つの隣接するウインドウサンプルの間の差は、比較的に小さいので、この差を記憶する方が、実際のサンプルを記憶するより効率が良い。更に、最初の差分信号における任意の2つの隣接するサンプルの間の差は小さいので、この差を記憶する方が効率が良い。この技術は、繰り返して行うことによって、リターンを小さくし、圧縮を“undo”するのに必要な演算上の要求を上げることができる。差分を行う最適な回数は、具体的にはアプリケーション及びウインドウ形状に依存する。 【0006】 【実施の形態】ウインドウ−重複−加算の概念は、オーディオエンコーダの視点から見るのが最も簡単に説明することができる。ほとんどの任意のオーディオ圧縮アルゴリズムを導入する場合、時間ドメイン入力信号(例えば、コンパクトディスクのオーディオ)は、サンプルの重複するセクションに分割され、それぞれがウインドウにより乗算され、変形により分析される。図1は、この過程においてどのように各セクションのウインドウが重複するかを示す。換言すると、図1は、ウインドウ−重複−加算のプロセスを示す。各ウインドウが先行するウインドウと半分重複していることに注意されたい。 【0007】重複するセクションは、時間解像度(time resolution)を増加させ、変形出力値mp量子化の結果としての不連続効果を減少させるための手段を提供する(これにより、データ減少が達成される)。オーディオレコーダは、エンコーダで行われるステップを逆にする必要があり、ここでも、ウインドウ−重複−加算段が必要となる。ウインドウの形状は、それが平方され、それ自身と重複加算されたときに、定数になるように選択される。AAC正弦ウインドウにより、それが、この制約に合うことを簡単に証明することができる。 【0008】AAC正弦ウインドウは、以下のように定義することができる。
2つの(分析及び合成)ウインドウ−重複−加算段から、次の等式が得られる。
これらのウインドウ表22がどのくらいのデータを必要とするかを示すために、このセクションは、例えば、MPEG−2 AACを使用して、メモリ演算を行う。2つの異なるウインドウ形状がエンコーダに通知されなければならない。これらは、正弦形状とドルビー形状である。正弦形状は、正弦波関数であるから、ウインドウ全体を通じて予測することができる。正弦波のたった4分の1を記憶するだけで、ウインドウ形状の全体を再生することができる。ドルビーウインドウは、そうはいかない。ドルビーウインドウ形状は、正弦のような既知の関数には従わないが、正弦波に非常に近い形状(Dolbyが所有する専有アルゴリズムにより定義される)を有しており、それは、ウインドウの中央点に対して対称的である。ドルビー形状は、ウインドウの中央点に対して対称的であるため、ウインドウ全体を再生するには、少なくともドルビー形状の半分を記憶しなければならない。ドルビー形状のウインドウについては、ウインドウの半分を記憶しているので、正弦ウインドウ形状についても、ウインドウの半分を記憶することになる。 【0009】AACにおけるウインドウ長さは、長い変形では2048サンプルであり、短い変形では256サンプルである。換言すると、ウインドウ1つにつき、長い変形を2048回サンプルし、短い変形を256回サンプルすることになる。前述のように、アルゴリズムの設計者達は、ウインドウ形状を対称的にすることによって、1024のウインドウサンプルだけを記憶すれば良いようにした。デコーダが高品質出力を生成するために、これらのウインドウサンプル表22は、少なくとも16ビット精度(2バイト)で、好ましくは32ビット精度(4バイト)で記憶されなければならない。つまり、最高の品質のためには、AACにおける1つの長いウインドウが、4バイトx1024サンプル=4096バイトの記憶を必要とする。短いウインドウについては、4バイトx128サンプル=512バイトである。記憶要求を更に悪化させることに、AACは2つの異なる形状のウインドウをサポートするので、合計は、2x(4096+512)=9216バイトになる。明らかに、この数字は、メモリあるいはキャッシュ制限がきつい場合には、組み込まれたアプリケーションにおいて減少させるのが好ましい。 【0010】好ましい実施の形態に基づく複数差分を使用してオーディオコーダのウインドウ表を圧縮する方法は、図2aに示されたように、信号処理ダイアグラムとして説明することができる。ウインドウ係数18が、係数{1、−1}の2タップFIRフィルタへの入力信号だとする。このフィルタの差分式は、次のようになる。
このためのz変形は、以下のようになる。
複数の差分を演算することは、このフィルタを直列に実行することと等価である。N連続差分が演算されれば、システムのz変形は次のようになる。
圧縮された表22が使用できるようにするには、それを次のようにフィルタリングして、デコーダ内で解凍されなければならない。
これは、次のようなフィルタを実行するのと等価である。
直列でN回。このフィルタの差分式は、以下のようになる。
【0011】図2aは、ウインドウ圧縮フィルタ10に導入されたウインドウ圧縮過程の信号処理の流れを示すダイアグラムであり、図2bは、ウインドウ伸張フィルタ20に導入されたウインドウ伸張過程の信号処理の流れを示すダイアグラムであり、どちらも本発明の好ましい実施の形態に基づく。ウインドウ圧縮は、ウインドウサンプル値に微分(又は差分)を行い、ウインドウ伸張は、ウインドウサンプル値に積分(又は合計)を行う。ウインドウ圧縮フィルタ10の入力は、ウインドウ伸張フィルタ20の出力と等しくなければならない。換言すると、ウインドウサンプル値は、ウインドウ圧縮フィルタ10において微分されてから、微分された値がウインドウ伸張フィルタ20に入力され、積分されてから、16ビットウインドウサンプル値として出力される。使用する1次フィルタの個数はNによって示される。N個のフィルタが、ウインドウサンプル測定間の差分をN回演算する。 【0012】図2aに示されたウインドウ圧縮フィルタ10の1例として、4段ウインドウ圧縮フィルタ10によるウインドウサンプル測定値の間の差分演算が図3に示される。3段フィルタは、典型的には、1サイクル当たり2048サンプルを有する長い変形に使用され、一般に、4ビット表現に圧縮することができる。4段フィルタは、典型的には、1サイクル当たり256サンプルを有する短い変形に使用され、一般に、8ビット表現に圧縮することができる。図3に示されているように、最初のウインドウサンプル測定値は、0−20という範囲で大きく変化することがあり、32ビット値で表現される。図2aのウインドウ圧縮フィルタ10をウインドウが通過した後、圧縮されたウインドウ16の出力ダイナミックレンジは、非常に小さくなり、非圧縮ウインドウ12を表現するのに必要なビット数より少ないビット数で表現することができ、その様子が、図4のウインドウ圧縮技術の流れを示すダイアグラムに示される。差分信号又は「残差(residual)」をコーディングするためのビット数は、差分信号の中で最大の絶対値から決定され、即ち、長い変形用には4ビットであり、短い変形用には8ビットである。残念なことに、差分における最初の数個の値Mは、残りの値に比較して一般に大きく、圧縮率が悪くなる。この問題に対処するために、ウインドウ14の最初のM個の値は、図5に示されるように、圧縮された表22に、それらの圧縮された形で、記憶される一方、ウインドウサンプル値の残りは、差分としてエンコードされてから、同じ圧縮された表22に記憶される。また、フィルタ18の最初のウインドウ係数、図2aのZ-1変数18は、最初の段の変数18を呼び出し、ウインドウ圧縮フィルタ10が実行される前に、32ビット値、あるいは、以下に詳しく述べるように、16ビット値として圧縮された表22に記憶される(図5を参照)。この4段例において、第1段状態変数18が32ビット値で記憶されたとすると、第2状態変数24は32ビット値として記憶され、第3段状態変数は16ビット値として記憶され、第4段状態変数30は16ビット値として記憶される。 【0013】図3に戻り、図2aに示されたウインドウ圧縮フィルタの第1段、あるいは最初の微分の後、ウインドウサンプル値又は残差16は、1−5の範囲にしかない。フィルタの第2段、第3段、第4段で、ウインドウサンプル差分がそれぞれ、2回、3回、4回演算されてから、図5に示されているように、サンプルは、4ビット値として、圧縮された表22に記憶され、次に、図5に示されるように、圧縮された表22に、4ビット値として記憶される。これは、従来のウインドウ表において典型的に32ビット値が記憶されるのに比較して、大きな削減である。また、すべてのフィルタ段を通じて、以下に詳しく述べるように、減算を行うのに使用される演算は、必要に応じて、32ビットから16ビットあるいは8ビットに正確に変更することができる。 【0014】上記では、4段の例を示したが、ウインドウ圧縮フィルタ10のウインドウ圧縮フィルタ段は、ウインドウの形状と具体的なアプリケーション要求に依存する。また、前述のように、ウインドウ圧縮フィルタ10の第1状態変数18、又は図2aのZ-1変数18のウインドウ係数は、伸張フィルタ18の第1状態変数と同じであり、ウインドウ圧縮フィルタ10の実行の前に、圧縮された表22に記憶されなければならない。ウインドウ圧縮フィルタ10及びウインドウ伸張フィルタ20を実際に導入する際は、状態バッファの精度又は各状態変数値18を表すビット数、及びウインドウ圧縮フィルタ10の各段における演算(ウインドウサンプル値の減算又は加算)を行うのに使用されるビット数、及びウインドウ伸張フィルタ20の各段は異なる可能性がある。ウインドウ圧縮フィルタ10の最初のL<N段は、32ビット演算の実行を開始して、32ビット状態変数値を記憶することができる。第1と最終フィルタ段との中間的位置において、あるいは最後のN−Lウインドウ圧縮フィルタ段について、ウインドウ圧縮フィルタ10は、たったの16ビット演算の実行を開始し、16ビット状態変数値を記憶することができる。所望するなら、状態変数の記憶及び演算実行は、8ビットレベルあるいは4ビットレベルで行うことができ、これはアプリケーションと必要なデコーダ出力ビット数に依存する。ウインドウ圧縮フィルタ10と同様であるが、ただし逆の順序で、ウインドウ伸張フィルタ20の最初のL<N段は、ちょうど16ビット状態変数値を記憶し、16ビット演算を行うことができる。つまり、最後のN−L伸張フィルタ段だけが32ビット状態を維持しなければならない。この最適化は、主として、フィルタのMIPS要求を低くするのに役立つ。 【0015】図2bは、本発明の好ましい実施の形態に基づくウインドウ伸張フィルタ20上に導入されるウインドウ伸張過程での信号処理の流れを示すダイアグラムである。(1)記憶された4ビット圧縮されたウインドウ値16と、(2)初期状態変数18(32又は16又は8ビット値として記憶される)と、(3)M個の最初のサンプル値とから最初のウインドウ値を再構成するプロセスについて、以下に詳しく述べる。このメモリバッファは、専用メモリバッファではなく、長い変形用に少なくとも1024サンプルx16ビット/サンプルを記憶し、短い変形用に少なくとも128サンプルx16ビット/サンプルを記憶することができるものであればどんなものでもよい(又は1つのバッファにつき、1つの情報ウインドウ)。ウインドウ伸張フィルタ20は、現在のバッファ内容を上書きし、ウインドウ伸張フィルタ20が実行されて結果を書き込む際に、バッファをクリアする必要がない。専用になると、圧縮表22に32ビット値として非圧縮として記憶された最初のM14ウインドウサンプル値は、バッファの第1セクションにコピーされる。次に、ウインドウ伸張フィルタ20の初期状態変数18、又はZ-1変数18のウインドウ係数は、ウインドウ圧縮フィルタ10に存在した初期状態変数18に基づいて設定されてから、ウインドウサンプル圧縮が実行される。ウインドウ伸張フィルタ20の初期状態変数18を、ウインドウ圧縮フィルタ10の初期状態変数18と同じに設定することにより、2つのサンプルの間で差分が取られるたびにウインドウサンプルが失われるという悪影響を除去することができる。最終ステップは、長い変形について4次差分(4つの段を有する)を使用し、短い変形について3次差分(3つの段を有する)を使用して、ウインドウ伸張フィルタ20を走らせることである。ウインドウ伸張フィルタ20の出力は、ウインドウ圧縮フィルタ10の入力と同じでなければならないので、長い変形については、16ビット/サンプルで1024サンプル、短い変形については、16ビット/サンプルで128サンプルでなければならない。前述のように、バッファは1ウインドウ分のデータを保持する。従って、圧縮される各ウインドウについて、バッファは、新規伸張されたウインドウを書き込まなければならない。 【0016】図5は、M初期値14、初期状態変数18、残差16という異なる要素を持つウインドウ圧縮表22という具体例を示しており、これらは、圧縮されたウインドウサンプル表に記憶される必要があるが、これらが記憶される順序は、問題にならない。また、圧縮されたウインドウ表22に記憶されるべきM値14あるいは残差16あるいは状態変数18の個数は、単に各要素の例にすぎず、実際に記憶される数は、本明細書で先に述べた要因に依存する。 【0017】以上の説明に関して更に以下の項を開示する。 (1)変形による任意のオーディオエンコーダのウインドウ表を圧縮する方法であって、以下のステップ、即ち所定の回数だけデータのウインドウをサンプリングして、最初の数個のウインドウサンプル値と残りのウインドウサンプル値を生成するステップと、ウインドウ圧縮フィルタを提供するステップであって、当該フィルタは2つ以上の段を有して、当該フィルタの実行の前に、各段が初期状態変数を有することを特徴とするステップと、前記少なくとも数個のウインドウサンプル値と前記ウインドウ圧縮フィルタの前記初期状態変数とを記憶するためのメモリに圧縮されたウインドウ表を提供するステップと、前記ウインドウ圧縮フィルタ内の残りのウインドウサンプル値を差分によりエンコードし、当該圧縮されたウインドウサンプルを前記圧縮されたウインドウ表に記憶するステップとを備える方法。 【0018】(2)第1項記載の方法であって、前記最初の数個のウインドウサンプル値が前記データウインドウのウインドウサンプル値の最大値であることを特徴とする方法。 (3)第1項記載の方法であって、前記ウインドウ圧縮フィルタが4段を有することを特徴とする方法。 (4)第1項記載の方法であって、前記残りのウインドウサンプル値の差分によるエンコーディングが、前記ウインドウ圧縮フィルタの段ごとに、隣接ウインドウサンプル値の間で減算を行うことを特徴とする方法。 (5)第4項記載の方法であって、前記減算が、前記ウインドウ圧縮フィルタの段ごとに異なる精度で行われることを特徴とする方法。 (6)第1項記載の方法であって、前記初期状態変数が、前記ウインドウ圧縮フィルタの段ごとに異なる精度で記憶されることを特徴とする方法。 (7)第2項記載の方法であって、前記ウインドウサンプル値の前記最大値が、前記圧縮された表に、非圧縮データとして記憶されることを特徴とする方法。 【0019】(8)変形による任意のオーディオデコーダのウインドウ表を圧縮し伸張する方法であって、以下のステップ、即ち所定の回数だけデータのウインドウをサンプリングして、最初の数個のウインドウサンプル値と残りのウインドウサンプル値を生成するステップと、ウインドウ圧縮フィルタを提供するステップであって、当該フィルタは2つ以上の段を有して、当該フィルタの実行の前に、各段が初期値の初期状態変数を有することを特徴とするステップと、前記少なくとも数個のウインドウサンプル値と前記ウインドウ圧縮フィルタの前記初期状態変数とを記憶するためのメモリに圧縮されたウインドウ表を提供するステップと、前記ウインドウ圧縮フィルタ内の残りのウインドウサンプル値を差分によりエンコードし、当該圧縮されたウインドウサンプルを前記圧縮されたウインドウ表に記憶するステップと、メモリに使用可能バッファを提供し、2つ以上の段を有して各段が初期状態変数を有するウインドウ伸張フィルタを提供するステップと、前記最初の数個のウインドウサンプルを前記バッファに記憶するステップと、前記ウインドウ伸張フィルタ初期状態変数を、前記ウインドウ圧縮フィルタの初期状態変数の初期値に設定するステップと、前記ウインドウ伸張フィルタ内の前記圧縮されたウインドウサンプルを伸張し、伸張されたウインドウサンプルを生成し、当該伸張されたウインドウサンプルを前記バッファへ、前記最初の数個のウインドウサンプルと共に、記憶するステップと、前記バッファの内容をウインドウごとに1回出力するステップとを備える方法。 【0020】(9)第8項記載の方法であって、前記最初の数個のウインドウサンプル値が、前記データウインドウのウインドウサンプル値の最大値であることを特徴とする方法。 (10)第8項記載の方法であって、前記ウインドウ圧縮フィルタが4段を有することを特徴とする方法。 (11)第8項記載の方法であって、前記残りのウインドウサンプル値の差分によるエンコーディングが、前記ウインドウ圧縮フィルタの段ごとに、隣接ウインドウサンプル値の間で減算を行うことを特徴とする方法。 (12)第11項記載の方法であって、前記減算が、前記ウインドウ圧縮フィルタの段ごとに異なる精度で行われることを特徴とする方法。 (13)第8項記載の方法であって、前記初期状態変数が、前記ウインドウ圧縮フィルタの段ごとに異なる精度で記憶されることを特徴とする方法。 (14)第9項記載の方法であって、前記ウインドウサンプル値の前記最大値が、前記圧縮された表に、非圧縮データとして記憶されることを特徴とする方法。 【0021】(15) 変形によるオーディオエンコーダのウインドウ表圧縮器(compressor)の構造であって、最初の数個のウインドウサンプル値と残りのウインドウサンプル値を生成するデータウインドウの所定個数のウインドウサンプル値と、ウインドウ圧縮フィルタであって、当該フィルタの実行前に、2つ以上の段を有して、各段が初期状態変数を有するウインドウ圧縮フィルタと、前記少なくとも数個のウインドウサンプル値と前記ウインドウ圧縮フィルタの前記初期状態変数とを記憶するためのメモリ内の圧縮されたウインドウとを備え、前記ウインドウ圧縮フィルタは、前記残りのウインドウサンプル値を差分によりエンコードし、当該差分によりエンコードされたウインドウサンプルを前記圧縮されたウインドウ表に記憶することを特徴とする構造。 【0022】(16) オーディオコーダのウィンドウ表(22)を品質の低下なしに元のサイズの1/8に圧縮する圧縮技術。この技術は、オーディオコーダに基く全ての変形またはウィンドウ段を使用するいかなるオーディオコーダにも適用可能である。オーディオコーダのウィンドウ表(22)に対する記憶要求を減少するためのこの技術は、複数の差分に基づいている。任意の隣接する2つのウィンドウサンプルの差は比較的少ないので、この差を記憶する方がより効率的である。この技術は繰り返し行うことにより、そのリターンは小さくなり、圧縮を“undo”するための計算要求は上がる。差分を行う最適な回数は、アプリケーションおよびウィンドウ形状に依存する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501229528 【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
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| 【出願日】 |
平成13年6月14日(2001.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066692 【弁理士】 【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−91499(P2002−91499A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月27日(2002.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−180598(P2001−180598) |
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