| 【発明の名称】 |
音声伝送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】五十嵐 功
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| 【要約】 |
【課題】実装された複数規格のCODECを運用中に自由に選択し、かつ複数CODECを選択、決定する手順を短時間で行うことが可能な音声伝送装置を提供する。
【解決手段】本発明の音声伝送装置は、CPU105からDSP104へCODECプログラムダウンロードする機能を有し、任意のタイミングで任意のDSPへCODECプログラムをダウンロードすることができる。また、CODECを種別毎に管理するためのキューを持ち、使用するCODECをもつDSPを選択して切り替える機能を持つ。音声チャネル102とDSP104間を時分割多重スイッチ103で接続する構成をとり、この設定変更により瞬時に音声チャネル102とDSP104の接続を切り替える機能を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内蔵するCODECプログラムによって入力音声信号の符号化・復号化処理を行うDSPを複数備えた音声伝送装置において、規格の異なる複数のCODECプログラムを格納した記憶手段と、前記CODECプログラムを前記DSPに転送するプログラム転送手段とを備えることを特徴とする音声伝送装置。 【請求項2】 音声信号を入力する複数の音声チャネルと、前記複数の音声チャネルと前記複数のDSPとの接続切替を行う時分割多重スイッチとを備えたことを特徴とする請求項1記載の音声伝送装置。 【請求項3】 前記複数のDSPの使用状況を内蔵するCODECプログラム種別毎に管理する管理手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の音声伝送装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、音声伝送装置に関し、特に、音声信号の符号化/復号化処理を行うDSPを備えた音声伝送装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の音声伝送装置の一例として、特開平9−81514号公報に示されたものがある。この音声処理装置は、複数のDSP間におけるデータのやりとりを、共通のバスに接続されたデータバッファ手段を用いて行うとともに、DSP間でのデータのやりとりの順序を、割り込み信号で制御するようにすることによって、DSP間におけるデータのやりとりに制限をなくしてDSPの制御プログラムの変更を容易にし、同一構成で異なる規格のCODECを実現している。 【0003】また、従来の他例として特開平9−153847号公報に示されたものがある。この音声処理装置は、同一のDSPで音声信号処理を実現するために、音声データを所定の音声CODEC方式で符号化する符号器機能処理、符号化された音声データを復号化する復号化器機能処理、およびエコーキャンセラ機能を実現するエコーキャンセラ機能処理を、同一のDSP装置により実行するとともに、エコーキャンセラ機能処理における係数更新頻度をそのときに適用する音声CODEC方式の種類により変更するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、運用中にプログラムを変更してDSP機能を変更する機能を持っていないため、複数規格のCODECを実装しにくく、柔軟なネットワーク構成に適用しにくいという問題点があった。 【0005】またDSPが持てる機能は内部メモリ量で制限されているため限りがあり、かつ運用中にソフト的に書き換える機能がないため、複数のCODECを実装するためには機能の異なるDSPを複数用意しなければならず、ハードウェア構成が複雑となるうえ、高価になってしまうという問題点があった。 【0006】そこで、本発明の目的は、実装された複数規格のCODECを運用中に自由に選択し、かつ複数CODECを選択、決定する手順を短時間で行うことが可能な音声伝送装置を提供することである。 【0007】また本発明の他の目的は、複数規格のCODEC機能をもつ装置を安価なハードウェア構成で実現することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、音声伝送装置であって、内蔵するCODECプログラムによって入力音声信号の符号化・復号化処理を行うDSPを複数備えた音声伝送装置において、規格の異なる複数のCODECプログラムを格納した記憶手段と、前記CODECプログラムを前記DSPに転送するプログラム転送手段とを備えることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】次に本発明の音声伝送装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の音声伝送装置の構成を示すブロック図である。音声カード101は、複数の音声チャネル102を収容しており、PBXやアナログ電話機等の収容が可能である。 【0010】時分割多重スイッチ103は、音声チャネル102とDSP104との間に接続され、接続切替を行う。音声チャネル102と時分割多重スイッチ103間、時分割多重スイッチ103とDSP104間は時分割多重バスで接続されており、各々の音声チャネルまたはDSPが使用するタイムスロットを指定することにより、任意の音声チャネル102と任意のDSP104を接続することができる。この接続先設定はCPU105により時分割多重スイッチ103のメモリ書き換えにより瞬時に行うことができる。 【0011】DSP104は、CODECにより音声データの符号化/複合化を行う機能を持ち、音声チャネル102と同数実装される。CPU105は、呼接続手順、音声データ送受信等の制御やCODECプログラムダウンロード済DSPの使用状況管理等を行う。 【0012】RAM106は、DSP104とCPU105との間で制御用コマンドや音声データを送受信するためのバッファで、送信側と受信側が独立して存在し、それぞれ一定サイズの領域を複数個備えている。各領域はリング状に結合されて順次使用される。DSP104で符号化された音声データはRAM106上の送受信バッファ経由でCPU105に引き渡され、CPU105は外部インタフェース109を介して接続された対向装置へ送信する。一方、外部インタフェース109より受信した音声データはCPU105によりRAM106経由でDSP104へ渡され、複合化した後に音声チャネル102へ出力する。 【0013】外部記憶装置108は、規格の異なる複数のCODECプログラムが格納されており、装置起動時にRAM106へ展開される。なお、CODECによる音声信号処理方式はITU−T勧告により複数の方式が規格化されている。DMAコントローラ107は、外部記憶装置108に格納されたCODECプログラムを任意のタイミングでDSP104にダウンロードする。 【0014】また、RAM106上にはCPU105により空きDSPキューが構築され、未使用のDSP104を示す情報が、ダウンロードしたCODEC種別毎に分類して連結されている。図2は空きDSPキューの構成を示す状態図である。空きDSPキューは空いているDSP104の番号を格納しておくバッファであり、各々のバッファは次のバッファへの連結を示すポインタを格納する領域を持つ。また、先頭のバッファの位置を示すポインタを保存する領域があり、この先頭ポインタを先頭にして複数のバッファが連結された構成となっている。末尾のバッファでは、バッファ連結の末尾であることを示すために、次ポインタの領域に末尾コードを格納しておく。CPU105はこのような構成のキューをCODEC種別毎に作成し管理している。 【0015】図2はCODECが4種類の場合の例であり、CODEC−AはDSP4個、CODEC−BはDSP3個、CODEC−CはDSP5個が空いていることを示している。また、CODEC−Dでは空きDSPがない状態であり、この場合には先頭バッファポインタを格納する領域に末尾コードが格納される。CPU105は使用するCODECを選択し、そのCODEC種別に対応する空きDSPキューを参照することによって使用する未使用DSPを選択する。 【0016】次に本発明の実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図1において、音声チャネル102とDSP104の接続はCPU105より設定されるが、装置起動直後の初期状態はch1とDSP1、ch2とDSP2のように、各々の番号を一致させるような接続とする。また、CPU105は装置起動時に各DSPにCODECプログラムをダウンロードする。この時、どのCODECをダウンロードするかは外部より予め与えられるコンフィグレーションに従う。 【0017】従って、コンフィグレーションによりダウンロードしておくCODEC数の配分は使用頻度等によって自由に決めることが可能である。例えば、音声チャネル数が30、サポートするCODECが4種類の場合、使用頻度に応じてダウンロードするDSP数を16、8、4、2のように配分するようにコンフィグレーションを作成できる。 【0018】CPU105は外部記憶装置108からRAM106上にCODECプログラムをコピーした後、DMAコントローラ107を使用してコンフィグレーションに従った配分でDSP104にCODECプログラムをダウンロードする。その後、CPU105はRAM106上にCODEC種別毎の空きDSPキューを構築しておく。 【0019】図3は本実施形態における音声発着呼手順を示すシーケンス図である。図3に示す音声発着呼手順は、図1に示す実施形態にPBXを接続した音声伝送装置において発呼側装置より着呼側装置へ発呼した場合の呼接続手順を示している。 【0020】まず、発呼側PBXより発呼があると、SS信号がONとなることでDSP104に通知される。DSP104はSR信号をON/OFFし、PBXへ選択信号送出を促す。PBXより選択信号が通知されると、DSP104はCPU105に対して発呼指示を送信する。発呼指示はRAM106上の送受信バッファを介してCPU105に渡される。 【0021】CPU105はDSP104より発呼指示を受けると、外部インタフェース109を介して接続された対向装置のCPU105に対して所定の手順を用いて発呼を通知する。着呼を受けた着呼側装置のCPU105はRAM106上の送受信バッファを用いてDSP104に着呼通知を送信する。着呼通知を受けたDSP104はPBXに対してSR信号をONにすることで着呼を通知し、PBXよりSS信号のONを検出することで着呼を確認する。 【0022】着呼を確認したDSP104は、RAM106上の送受信バッファを用いてCPU105に対して着呼確認を送出し、CPU105はこれを受けて発呼側CPU105に対して所定の手順を用いて待ち受け通知(ALERTメッセージ)を行う。発呼側CPU105はこれを受けると、RAM106上の送受信バッファを介してDSP105に発呼確認を通知する。 【0023】次に、両装置のCPU105は所定の手順を用いて互いに所有するCODECの情報を交換し、最適と判断したCODECを選択する。その後、CPU105は選択したCODECにより音声データを処理するため、このCODECがダウンロードされているDSPを決定する処理を行う。 【0024】図4は本実施形態のCODEC決定処理の手順を示すフローチャート図である。まず、CPU105は空きDSPキューを参照して、選択したCODECをダウンロードした空きDSPが存在するかどうかを判定する(S401)。存在する場合はキューの先頭に登録されているDSPを現在発着信中の音声呼を処理するDSPとして決定し(S402 YES)、このDSPと音声チャネルを接続する処理を行う(S403)。すなわち、これまでの呼接続手順を行ったDSPと以後の呼接続及び音声伝送を行うDSPを切り替える。 【0025】図5はDSP切替手順を示す状態図で、音声ch2にDSP4が接続された状態1からDSP3を接続した状態2へ切り替える手順の例である。この場合は切り替え先となるDSP3は状態1では音声ch3と接続されていたため、解放されたDSP4を音声ch3と接続することにより切り替えを完了する。 【0026】この切り替えはCPU105より時分割多重スイッチ103の設定を変更することにより行うが、必要最小限の変更だけで済むため、瞬時に切り替えが完了する。 【0027】また、変更のない音声chとDSP接続には全く影響はなく、通話中の音声が途切れるなどの弊害はない。 【0028】図4において、解放したDSPにはそれまでの処理を停止する指示を行って初期状態に戻し(S404)、そのDSPが所有するCODEC種別に対応する空きDSPキューの末尾へ結合する(S405)。 【0029】一方、選択したCODECをダウンロード済みのDSPに空きが無かった場合、CPUはこのDSPに使用するCODECプログラムをダウンロードすることで対処する(S406)。DSPへのCODECプログラムダウンロードはDMAコントローラ107を使用して行う。 【0030】CPU105はDSP104にダウンロードされているCODEC数をCODEC種別毎に常時管理しており、コンフィグレーションで指示された配分を保つよう調整する。呼接続手順の中で使用するCODECがダウンロードされたDSPに空きが無く、新たにダウンロードが発生した場合、CPU105は呼切断後に解放されたDSP104に再びCODECをダウンロードし直すことによりコンフィグレーションで指定されたCODEC種別毎の配分を保つ。 【0031】以上のように、本実施形態では呼接続中に選択されたCODECを利用するために、時分割多重スイッチの設定変更により音声chとDSPの接続を切り替える手段をとり、DSPに対するCODECプログラムダウンロードをアイドル状態で行うため、呼接続手順を高速にでき、かつ複数のCODECに対応できる。 【0032】また、DSPにCODECプログラムをダウンロードする機能を持つため、内部メモリ搭載量の少ない安価なDSPを使用することができるうえ、1個のDSPで複数のCODEC処理を行えるため、音声チャネル数の多い装置でもコスト削減に寄与する。 【0033】次に本発明の他の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1の本実施形態では、図2に示すように、DSPにダウンロードしたCODECを種別毎に管理するためのキューを備えており、このキューを参照することにより目的のCODECを持つDSPを選択する機能を備えている。このキューは、CODECだけでなく、他のプログラムを管理する目的で使用することも可能であり、かつCODECの管理と併用することも可能である。 【0034】図6は、CODECとFAXリレープログラムを同時管理した場合のキューの構成を示す状態図で、CODECを2種類、FAXリレーを2種類管理した場合の状態を示している。CODEC、FAXリレーはそれぞれ1種類をDSP104にダウンロードし音声処理に使用する。これらの組み合わせは4通りであり、どの組み合わせをどれだけの配分で使用するかは予めコンフィグレーションで与えればよい。 【0035】CPU105は呼接続手順で使用するCODEC、及びFAXリレーの組み合わせを選択するとそれぞれの管理キューを参照し、目的のCODEC、FAXリレーを持つDSPを選択する。図6の例では、CODEC−AとFAXリレーAを選択した場合、これらを同時にもつのはDSP11(図6太枠)であるため、CPU105はこれを選択、使用することになる。 【0036】以上のように、管理キューの構成を変更することにより、CODEC以外のプログラムについてもCODEC同様に選択管理できるほか、複数のプログラムの組み合わせ管理にも応用すれば、さらに柔軟なネットワーク構築を行うことが可能となる。 【0037】 【発明の効果】第1の効果は、複数のCODECに同時に対応でき、柔軟なネットワークを構築できることである。その理由は、任意のタイミングでDSPにCODECプログラムをダウンロードすることができるからである。 【0038】第2の効果は、呼毎に使用するCODECを決定する手順に時間がかからず、高速な呼接続を実現できることである。その理由は、音声チャネルとDSPを時分割多重スイッチで接続することにより、音声チャネルとDSPの接続を瞬時に切り替えることができるからである。また、CPUはCODEC種別毎にダウンロード済みDSPの使用状況を管理し、呼接続中に選択されたCODECを持つDSPを割り当てる機能を持つからである。 【0039】第3の効果は、複数のCODECに対応可能な音声伝送装置を安価に構成できることである。その理由は、DSPにCODECプログラムをいつでもダウンロードできる機能を有するため、内部メモリ搭載量の少ない安価なDSPを使用することができるからである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000232047 【氏名又は名称】日本電気エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月18日(2000.9.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082935 【弁理士】 【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−91496(P2002−91496A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月27日(2002.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−281289(P2000−281289) |
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