| 【発明の名称】 |
液晶表示装置ならびにそれを備える携帯電話機および携帯情報端末機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】時岡 秀忠
【氏名】村井 博之
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| 【要約】 |
【課題】表示品位の低下を防止して低消費電力駆動が可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】データ保持回路30は、第1の走査線5の活性化に応答して、データ線9に供給される画像データDATを取込んで、ノードN1に保持する。電位印加回路31は、第2の走査線6の活性化に応答して、書込基準電位供給線7と共通電位供給線8のうちの、ノードN1の電位に応じた一方を画素電極Npxと電気的に結合する。共通電位供給線8に供給される共通電位Vcomと、対向電極Ncmに印加される共通電極電位VLCCOMとは、第2の走査線6の非活性化に応答して画素電極Npxに生じる電位変化、すなわちフィードスルーを考慮して、それぞれ異なる電位に設定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表示フレームごとに画面の表示を更新可能な液晶表示装置であって、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドットを有する液晶表示部を備え、前記複数の単位表示ドットの各々は、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて光学応答を示す液晶表示素子を有し、第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す書込基準電位を供給するための第1の電位供給線と、前記第1および第2の電位の平均電位に相当する共通電位を供給するための第2の電位供給線と、前記複数の単位表示ドットの行にそれぞれ対応して設けられる複数の第1および第2の走査線と、前記複数の単位表示ドットの列にそれぞれ対応して設けられる複数のデータ線と、前記複数の第1および第2の走査線を選択的に活性化するための第1のドライブ回路と、前記複数のデータ線のうちの少なくとも1つに対して、前記画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記第1の走査線の活性化に応じて、対応する前記データ線から前記表示データを取込んで保持するための複数のデータ保持回路と、前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記第2の走査線の活性化期間中において、対応する前記データ保持回路に保持された前記表示データに応じて、第1および第2の電位供給線のいずれか一方を対応する液晶表示素子の画素電極と電気的に結合するための複数の電位印加回路とを備え、前記対向電極に印加される対向電極電位と前記共通電位とは異なる、液晶表示装置。 【請求項2】 前記対向電極電位と前記共通電位との電位差は、前記第2の走査線の非活性化に応答して前記画素電極に生じる電位変化に応じて設定される、請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項3】 前記対向電極電位は、前記電位印加回路によって前記第1の電位供給線と電気的に結合された前記画素電極における前記第2の走査線の非活性化後における電位と前記対向電極電位との電位差が、前記書込基準電位が前記第1および第2の電位のいずれであるかにかかわらず一定となるように設定される、請求項2記載の液晶表示装置。 【請求項4】 前記共通電位は、前記電位印加回路によって前記第2の電位供給線と電気的に結合された前記画素電極における前記第2の走査線の非活性化後における電位が、前記共通電極電位と同一になるように設定される、請求項2記載の液晶表示装置。 【請求項5】 前記液晶表示素子は、前記第1もしくは第2の電位供給線と電気的に結合された場合において、最大輝度もしくは最小輝度をそれぞれ表示する、請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項6】 前記液晶表示部は、行列状に配置される、各々が所定数の単位表示ドットによって構成される複数の画素を含み、前記複数の画素の各々は、3原色のそれぞれを階調表示するための3つの原色ドットを有し、各前記原色ドットは、同数ずつの単位表示ドットによって構成される、請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項7】 前記同数ずつの単位表示ドットのそれぞれは、異なる表示面積を有する、請求項6記載の液晶表示装置。 【請求項8】 液晶表示画面を備える携帯電話機であって、表示フレームごとに前記液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備え、前記液晶表示装置は、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドット画素を有する液晶表示部を含み、前記複数の単位表示ドットの各々は、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて光学応答を示す液晶表示素子を有し、前記液晶表示装置は、第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す書込基準電位を供給するための第1の電位供給線と、前記第1および第2の電位の平均電位に相当する共通電位を供給するための第2の電位供給線と、前記複数の単位表示ドットの行にそれぞれ対応して設けられる複数の第1および第2の走査線と、前記複数の単位表示ドットの列にそれぞれ対応して設けられる複数のデータ線と、前記複数の第1および第2の走査線を選択的に活性化するための第1のドライブ回路と、前記複数のデータ線のうちの少なくとも1つに対して、前記画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記第1の走査線の活性化に応じて、対応する前記データ線から前記表示データを取込んで保持するための複数のデータ保持回路と、前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記第2の走査線の活性化期間中において、対応する前記データ保持回路に保持された前記表示データに応じて、第1および第2の電位供給線のいずれか一方を対応する液晶表示素子の画素電極と電気的に結合するための複数の電位印加回路とを含み、前記対向電極に印加される対向電極電位と前記共通電位とは異なる、携帯電話機。 【請求項9】 液晶表示画面を備える携帯情報端末機器であって、表示フレームごとに前記液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備え、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドット画素を有する液晶表示部を含み、前記複数の単位表示ドットの各々は、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて光学応答を示す液晶表示素子を有し、前記液晶表示装置は、第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す書込基準電位を供給するための第1の電位供給線と、前記第1および第2の電位の平均電位に相当する共通電位を供給するための第2の電位供給線と、前記複数の単位表示ドットの行にそれぞれ対応して設けられる複数の第1および第2の走査線と、前記複数の単位表示ドットの列にそれぞれ対応して設けられる複数のデータ線と、前記複数の第1および第2の走査線を選択的に活性化するための第1のドライブ回路と、前記複数のデータ線のうちの少なくとも1つに対して、前記画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記第1の走査線の活性化に応じて、対応する前記データ線から前記表示データを取込んで保持するための複数のデータ保持回路と、前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記第2の走査線の活性化期間中において、対応する前記データ保持回路に保持された前記表示データに応じて、第1および第2の電位供給線のいずれか一方を対応する液晶表示素子の画素電極と電気的に結合するための複数の電位印加回路とを含み、前記対向電極に印加される対向電極電位と前記共通電位とは異なる、携帯情報端末機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関し、より特定的には、表示品位の劣化を招くことなく低消費電力駆動が可能な液晶表示装置ならびにそれを備える携帯電話機および携帯情報端末機器に関する。 【0002】 【従来の技術】パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、携帯電話機および携帯情報端末機器などのディスプレイパネルとして、液晶表示装置が用いられるようになってきている。液晶表示装置は、従来のディスプレイ装置と比較して、低消費電力化や小型軽量化の面でメリットが大きい。 【0003】図10は、従来の液晶表示装置1000の全体構成を説明する概略ブロック図である。 【0004】図10を参照して、従来の液晶表示装置1000は、行列状に配置された複数の画素1001を有する液晶表示部1002を備える。カラー液晶表示装置においては、R(赤)、G(緑)およびB(青)の3原色のそれぞれを表示するためのRドット、GドットおよびBドットから1つの画素1001が構成される。したがって、液晶表示部1002全体で見れば、複数のドットが行列状に配置されていることになる。 【0005】液晶表示装置1000は、さらに、行ドライバ回路1003を備える。行ドライバ回路1003は、液晶表示部1002において、1つのドット行(ライン)を選択するための回路であり、シフトレジスタ回路1004およびバッファ回路1005を含む。 【0006】液晶表示装置1000は、さらに、列ドライバ回路1006を備える。列ドライバ回路1006は、シフトレジスタ回路1007と、バッファ回路1008と、スイッチ1009とを有する。列ドライバ回路1006は、液晶表示部の1つの列に画像を表示するための信号を供給する。 【0007】液晶表示部1002において、ドットの各ラインごとに走査線1010が配置され、ドットの各列ごとにデータ線1011が配置される。さらに、共通電位Vcomを供給するための共通電位供給線1012が、たとえばドットの各ラインごとに配置される。 【0008】液晶表示部1002における表示画素を示すための画像データ信号は、画像信号線1013によって伝達される。 【0009】図11は、各ドットの構成を説明する回路図である。図11を参照して、各ドットに対応して、TFT(Thin Film Transistor)1101と、液晶表示素子1102と、コンデンサ1103とが配置される。 【0010】TFT1101は、走査線1010と結合されるゲートを有し、データ線1011と液晶表示素子1102との間に電気的に結合される。液晶表示素子1102は、TFT1101と結合される画素電極と、対向電極電位VLCCOMが印加される対向電極とを有している。コンデンサ1103は、画素電極と共通電位供給線1012との間に接続される。 【0011】再び図11を参照して、行ドライバ回路1003は、所定の走査周期に基づいて、走査線1010を1本ずつ順に活性化することによって、ライン走査を実行する。 【0012】列ドライバ回路1006は、スイッチ1009のオン・オフを制御することにより、画像信号線1013に伝達される画素データ信号を、水平走査の対象となるドット列に対応するデータ線1011に供給する。 【0013】いわゆる点順次駆動の場合には、垂直走査の対象となる1つのラインに属する各ドットは、列ドライバ回路1006によって順次選択されて、データ線1011を介して順次画像データ信号の供給を受ける。 【0014】垂直走査の対象となったラインにおいては、対応する走査線1010がHレベルに活性化されることによって、TFT1101がオンする。これにより、列ドライバ回路1006によってデータ線1011に供給された画像データ信号は、液晶表示素子1102の画素電極に書込まれる。 【0015】液晶表示素子1102においては、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて液晶の配向性が変化することにより、液晶表示素子の輝度(反射率)が変化する。したがって、画像データ信号に応じた輝度(反射率)を液晶表示素子1102に表示することができる。 【0016】1つのラインに属するすべてのドットに対して水平走査が行なわれた後に、行ドライバ回路1003によって、これまで選択されていた走査線はLレベルに非活性化されて、次の走査線が活性化される。これに応じて、TFT1101はオフされるが、TFT1101のオフ期間においても、コンデンサ1103が画素電極の電位を保持する。 【0017】同様の水平走査が、次のラインに対しても順次実行され、すべてのラインが走査(これを1フレームとも称する)された後に、再び先頭の走査線が活性化される。このように、すべてのドットに対して、1フレームごとに画素信号を液晶表示素子の画素電極に書込むことによって、画像表示が実行される。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置は以上のように構成されるので、1つの液晶表示素子、すなわちドットに画像データ信号が書込まれ、再び書込が実施されるまでの間、すなわち1フレーム周期において、液晶表示素子およびコンデンサの静電容量によって、画素電極の電位を維持する必要がある。しかしながら、液晶表示素子の両極板間に存在する有限の抵抗率や、TFTのリーク等によって画素電極の電位が低下して、表示輝度の変動によってフリッカが視認される等の表示品位の低下が生じてしまう。 【0019】図12は、画素電極の電位変動による表示品位の低下を説明するための概念図である。 【0020】図12(a)には、通常の60Hzのフレーム周波数で、液晶表示素子に同一輝度を表示する場合における液晶表示素子の反射率の推移を示している。 【0021】各液晶表示装置は、フレーム周期である1/60秒に1度、同一電位の書込動作が実行されるため、画素電極電位の低下も僅かなものである。したがって、ドットの反射率(輝度)は大きく変化せず、フリッカやコントラスト低下といった表示品位の低下は見られない。 【0022】ところで、液晶表示装置の消費電力は、フレーム周波数×垂直走査線(図10における走査線1010)数の周波数で動作する行ドライバ回路1003、およびフレーム周波数×垂直走査線数×水平走査線(図10におけるデータ線1011)数の周波数で動作する列ドライバ回路1006において、高速で動作するシフトレジスタ回路14,18の電力が大部分を占める。したがって、液晶表示装置の低消費電力化を図るには、動作周波数の低減、あるいは行ドライバ回路および列ドライバ回路の間欠的な動作を実行させることが有効である。 【0023】図12(b)には、消費電力を低減するために、行ドライバ回路および列ドライバ回路の動作周波数を低下させて液晶表示素子に同一輝度を表示する場合における液晶表示素子の反射率の推移を示している。 【0024】図12(b)を参照して、フレーム周期が長くなると、各ドットにおいて液晶表示素子に対する書込動作の実行間隔が長くなり、その間に画素電極で生じる電位低下は大きくなってしまう。 【0025】したがって、画素電極の電位が大きく変化するために、各ドットにおける反射率(輝度)が大きく変化して、フリッカとして観測される。また、フレーム期間における平均電位も低下するために、十分なコントラストが得られないなど、表示品位が低下するという問題点が生じてしまう。 【0026】この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、表示品位を損なうことなく、低消費電力で駆動可能な液晶表示装置ならびにこれを備える携帯電話機および携帯情報端末機器を提供することである。 【0027】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示装置は、表示フレームごとに画面の表示を更新可能な液晶表示装置であって、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドットを有する液晶表示部を備え、複数の単位表示ドットの各々は、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて光学応答を示す液晶表示素子を有し、第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す書込基準電位を供給するための第1の電位供給線と、第1および第2の電位の平均電位に相当する共通電位を供給するための第2の電位供給線と、複数の単位表示ドットの行にそれぞれ対応して設けられる複数の第1および第2の走査線と、複数の単位表示ドットの列にそれぞれ対応して設けられる複数のデータ線と、複数の第1および第2の走査線を選択的に活性化するための第1のドライブ回路と、複数のデータ線のうちの少なくとも1つに対して、画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第1の走査線の活性化に応じて、対応するデータ線から表示データを取込んで保持するための複数のデータ保持回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2の走査線の活性化期間中において、対応するデータ保持回路に保持された表示データに応じて、第1および第2の電位供給線のいずれか一方を対応する液晶表示素子の画素電極と電気的に結合するための複数の電位印加回路とを備える。対向電極に印加される対向電極電位と共通電位とは異なる。 【0028】請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、対向電極電位と共通電位との電位差は、第2の走査線の非活性化に応答して画素電極に生じる電位変化に応じて設定される。 【0029】請求項3記載の液晶表示装置は、請求項2記載の液晶表示装置であって、対向電極電位は、電位印加回路によって第1の電位供給線と電気的に結合された画素電極における第2の走査線の非活性化後における電位と対向電極電位との電位差が、書込基準電位が第1および第2の電位のいずれであるかにかかわらず一定となるように設定される。 【0030】請求項4記載の液晶表示装置は、請求項2記載の液晶表示装置であって、共通電位は、電位印加回路によって第2の電位供給線と電気的に結合された画素電極における第2の走査線の非活性化後における電位が、共通電極電位と同一になるように設定される。 【0031】請求項5記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、液晶表示素子は、第1もしくは第2の電位供給線と電気的に結合された場合において、最大輝度もしくは最小輝度をそれぞれ表示する。 【0032】請求項6記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、液晶表示部は、行列状に配置される、各々が所定数の単位表示ドットによって構成される複数の画素を含み、複数の画素の各々は、3原色のそれぞれを階調表示するための3つの原色ドットを有し、各原色ドットは、同数ずつの単位表示ドットによって構成される。 【0033】請求項7記載の液晶表示装置は、請求項6記載の液晶表示装置であって、同数ずつの単位表示ドットのそれぞれは、異なる表示面積を有する。 【0034】請求項8記載の携帯電話機は、液晶表示画面を備える携帯電話機であって、表示フレームごとに液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備える。液晶表示装置は、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドット画素を有する液晶表示部を含み、複数の単位表示ドットの各々は、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて光学応答を示す液晶表示素子を有する。液晶表示装置は、第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す書込基準電位を供給するための第1の電位供給線と、第1および第2の電位の平均電位に相当する共通電位を供給するための第2の電位供給線と、複数の単位表示ドットの行にそれぞれ対応して設けられる複数の第1および第2の走査線と、複数の単位表示ドットの列にそれぞれ対応して設けられる複数のデータ線と、複数の第1および第2の走査線を選択的に活性化するための第1のドライブ回路と、複数のデータ線のうちの少なくとも1つに対して、画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第1の走査線の活性化に応じて、対応するデータ線から表示データを取込んで保持するための複数のデータ保持回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2の走査線の活性化期間中において、対応するデータ保持回路に保持された表示データに応じて、第1および第2の電位供給線のいずれか一方を対応する液晶表示素子の画素電極と電気的に結合するための複数の電位印加回路とを含む。対向電極に印加される対向電極電位と共通電位とは異なる。 【0035】請求項9記載の携帯情報端末機器は、液晶表示画面を備える携帯情報端末機器であって、表示フレームごとに液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備える。液晶表示装置は、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドット画素を有する液晶表示部を含み、複数の単位表示ドットの各々は、画素電極と対向電極との間の電位差に応じて光学応答を示す液晶表示素子を有する。液晶表示装置は、第1の電位と第2の電位とを周期的に繰り返す書込基準電位を供給するための第1の電位供給線と、第1および第2の電位の平均電位に相当する共通電位を供給するための第2の電位供給線と、複数の単位表示ドットの行にそれぞれ対応して設けられる複数の第1および第2の走査線と、複数の単位表示ドットの列にそれぞれ対応して設けられる複数のデータ線と、複数の第1および第2の走査線を選択的に活性化するための第1のドライブ回路と、複数のデータ線のうちの少なくとも1つに対して、画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第1の走査線の活性化に応じて、対応するデータ線から表示データを取込んで保持するための複数のデータ保持回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2の走査線の活性化期間中において、対応するデータ保持回路に保持された表示データに応じて、第1および第2の電位供給線のいずれか一方を対応する液晶表示素子の画素電極と電気的に結合するための複数の電位印加回路とを含む。対向電極に印加される対向電極電位と共通電位とは異なる。 【0036】 【発明の実施の形態】以下において、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の図面において、同一または相当の部分には同一符号を付しその説明を省略する。 【0037】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1に従う液晶表示装置1の全体構成を示す概略ブロック図である。 【0038】図1を参照して、実施の形態1に従う液晶表示装置1は、液晶表示部2を備える。液晶表示部2には、行列状に配置された複数の画素3が配置される。 【0039】図2は、画素3の構成を示す概念図である。図2を参照して、各画素は、R(赤)、G(緑)およびB(青)をそれぞれ表示するためのドットから構成される。各ドットは、さらに、それぞれが異なる表示面積を有する複数のサブドットから構成される。本実施の形態においては、各ドットは、面積比が2:1である2つのサブドットから構成されるものとする。 【0040】すなわち、各画素3は、R(赤)を表示するためのサブドットRaおよびRbと、G(緑)を表示するためのサブドットGaおよびGbと、B(青)を表示するためのサブドットBaおよびBbとを有する。サブドットRa、GaおよびBaの表示面積は、サブドットRb、GbおよびBbの面積の約2倍に設定される。なお、以下においては、これらのサブドットを総称する場合には、単に符号4を用いるものとする。 【0041】再び図1を参照して、液晶表示部2全体においては、単位表示ドッドに相当sるサブドット4が行列状に配置されることになる。後に詳細に説明するように、各サブドットごとに独立して液晶表示素子が配置される。また、サブドットの行(以下、ラインとも称する)の各々に対応して、第1の走査線5、第2の走査線6、書込基準電位供給線7および共通電位供給線8が配置される。また、サブドットの列の各々に対応して、データ線9が配置される。 【0042】液晶表示装置1は、画像信号処理回路10と、画像信号供給線11と、ドライバ制御回路12と、行ドライバ回路13と、列ドライバ回路17とをさらに備える。 【0043】画像信号処理回路10は、入力される画像信号を処理して、所定タイミングにおける、R(赤)、G(緑)およびB(青)の3原色にそれぞれ対応する画像データRD、GDおよびBDに展開する。画像データRD、GDおよびBDは、、画像信号供給線11によって伝達される。なお、以下においては、これらの画像データを総称して、単に画像データDATとも表記する。 【0044】ドライバ制御回路12は、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17を、入力される同期信号に応じて制御する。なお、同期信号は、それぞれの画像信号の水平および垂直同期タイミングを示す水平同期信号および垂直同期信号、ならびに画素信号の有効期間を表わす画素信号イネーブル信号等を総称的に示している。 【0045】行ドライバ回路13は、シフトレジスタ回路14と、制御信号発生回路15と、バッファ回路16とを含む。 【0046】シフトレジスタ回路14は、ドライバ制御回路12から入力される垂直走査周期に対応した制御クロックに基づいて、順次シフトパルスを発生する。制御信号発生回路15は、シフトレジスタ回路14が生成するシフトパルスに基づいて、各ラインごとに配置された第1の走査線5および第2の走査線6を選択的に活性化するための制御信号を発生する。 【0047】バッファ回路16は、制御信号発生回路15が発生した制御信号に基づいて、走査されたラインに対応する、第1の走査線5および第2の走査線6の少なくとも一方を選択的にHレベル電位に駆動し、その他の走査線をLレベル電位に維持する。 【0048】列ドライバ回路17は、シフトレジスタ回路18と、バッファ回路19と、スイッチ20とを有する。シフトレジスタ回路18は、ドライバ制御回路12からの、水平同期周期に基づいて生成される制御クロックに基づいて、シフトパルスを順次生成する。バッファ回路19は、シフトレジスタ回路18からのシフトパルスに基づいて、スイッチ20のオン・オフを制御するための信号を駆動する。 【0049】スイッチ20は、データ線9の各々と、画像信号供給線11との間に設けられる。たとえば、R(赤)を表示するためのサブドットによって構成されるサブドット列に対応するデータ線9においては、画像データRDを供給する信号線との間にスイッチ20が配置される。スイッチ20は、バッファ回路19によって駆動される制御信号に基づいて、選択的に順次オンされていく。 【0050】このようにして、いわゆる点順次駆動の場合には、垂直走査の対象となる1つのラインに属する各サブドットは、スイッチ20の選択的なオンに基づいて、順次水平走査の対象となり、対応する画像データの供給を受ける。また、ラインごとに一括駆動する構成とすることも可能であり、この場合には、データ線9の各々を用いて、走査されたラインに属するサブドットに対して画像データが供給される。 【0051】図3は、各サブドットの構成を説明する回路図である。図3を参照して、各サブドットごとに液晶表示素子PXが配置される。液晶表示素子PXは、画素電極Npxと対向電極Ncmとを有する。液晶表示素子PXには、メモリセルを有しないたとえばTN(Twisted Nematic)液晶を用いる。 【0052】液晶表示素子PXは、画素電極Npxの電位である画素電極電位Vpxと対向電極Ncmに印加される対向電極電位VLCCOMとの電位差に相当する液晶印加電位に応じた光学応答を示す。したがって、液晶表示素子PXが反射型の場合には、当該液晶印加電位に応じて反射率(輝度)が変化する。また、液晶表示素子PXが透過型の場合には、液晶印加電位に応じて透過率(輝度)が変化する。 【0053】各液晶表示素子、すなわち各サブドットごとに、画素電極電位Vpxを駆動するための液晶駆動回路が配置される。液晶駆動回路は、データ保持回路30と、電位印加回路31とを含む。 【0054】データ保持回路30は、データ線9とデータ保持ノードN1との間に電気的に結合されるn型TFT32と、共通電位Vcomを供給する共通電位供給線8とデータ保持ノードN1との間に接続されるコンデンサ33とを有する。n型TFT32のゲートは第1の走査線5と結合される。 【0055】行ドライバ回路13によって、第1の走査線5が走査されてHレベル電位に活性化されると、n型TFT32はオンする。反対に、対応する第1の走査線5は、走査の対象でない場合にはLレベル電位に非活性化されるので、n型TFT32はオフする。したがって、n型TFT32は、第1の走査線5の活性化に応答してオンするスイッチング素子として機能する。 【0056】n型TFT32がオンすると、列ドライバ回路17によってデータ線9に供給された画像データDATのレベルに応じてコンデンサ33が充放電される。一方、n型TFT32がオフされると、データ保持ノードN1の電位が保持される。 【0057】この結果、データ保持回路30は、データ保持ノードN1の電位を、第1の走査線5が活性化された場合にはデータ線9の電位、すなわち画像データDATに応じて設定し、第1の走査線5の非活性期間においては、コンデンサ33によって保持された電位に設定する。このように、データ保持回路30は、データ線7に供給される画像データDATのレベルを保持する一種のDRAM(Dynamic Random Access Memory)として動作する。 【0058】電位印加回路31は、書込基準電位Vrefを供給する書込基準電位供給線7とノードN2との間に電気的に結合されるn型TFT34と、共通電位供給線8とノードN2との間に電気的に結合されるp型TFT35と、ノードN2と画素電極Npxとの間に電気的に結合されるn型TFT36とを有する。 【0059】n型TFT34およびp型TFT35のゲートは、データ保持ノードN1と結合される。したがって、データ保持ノードN1の電位に応じて、n型TFT34およびp型TFT35のいずれか一方が相補的にオンして、ノードN2は、書込基準電位供給線7および共通電位供給線8のいずれか一方と結合される。 【0060】n型TFT36のゲートは、第2の走査線6と結合される。したがって、対応するラインが走査の対象となって、第2の走査線6がHレベルに活性化された場合においては、画素電極Npxは、書込基準電位供給線7および共通電位供給線8のいずれか一方と、ノードN2を介して電気的に結合される。 【0061】第1の走査線5の活性化(Hレベル)期間中、すなわち対応するラインが走査対象となっている場合においては、データ線9によって伝達される画像データDATは、データ保持ノードN1に伝達される。いわゆる点順次駆動の場合には、1つのラインにおける全部のサブドットを走査した後に、行ドライバ回路13によって、第1の走査線5の電位が、Lレベルに設定されるため、これに対応してn型TFT32は非導通状態になる。 【0062】ここで、消費電力の低減を図るために、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17の動作周波数を低下させ、データ保持ノードN1に対するデータ書込時間間隔を長くした場合には、データ保持ノードN1の電位は、n型TFT32のリーク等によって低下する。 【0063】しかし、データ保持ノードN1の電位は、n型TFT34およびp型TFT35のオン・オフを制御するための電位であるので、データ保持ノードN1の電位がこれらのTFTのしきい値電位を超えない限り、n型TFT34およびp型TFT35の状態は維持される。したがって、第2の走査線6を活性化することによって、ノードN2と画素電極Npxとを電気的に結合すれば、データ保持ノードN1の電位、すなわちデータ線9によって一旦伝達された画像データDATのレベルに応じて、書込基準電位Vrefおよび共通電位Vcomのいずれか一方を画素電極Npxに印加して書込むことができる。 【0064】本実施の形態においては、液晶表示素子PXは、ノーマリ・ブラック・モードの液晶表示を実行するものとする。また、表示コントラストが大きくなるように、画素電極Npxに書込基準電位Vrefが印加されたとき(以下、「点灯状態」とも称する)に概ね最大輝度Lmaxを表示し、画素電極Npxに共通電位Vcomが印加されたとき(以下、「非点灯状態」とも称する)に概ね最小輝度Lminが得られるように各電位を設定する。 【0065】図2に示したように、各色を表示するためのドットを、面積比が概ね2:1に設定された2個のサブドットを用いて構成することにより、各ドットにおける反射輝度は2個のサブドットの反射輝度の組合せとなり、2ビットの画像信号による2ビットの階調表現に対応して、Lmin、(1/3)Lmax、(2/3)LmaxおよびLmaxの4段階のいずれかに設定することができる。したがって、2ビットの画像信号の上位ビットのデータを、面積が広い方のサブドットに対応させ、下位ビットのデータを面積が狭い方のサブドットにそれぞれ対応させることにより、各色において2ビット=4段階の階調表示を行なって、画素3ごとに64色表示が可能となる。 【0066】ここでは、各色の表示単位であるドットを面積比が概ね2:1である2個のサブドットによって構成するため、2ビットの画像信号が表現する4段階の階調レベルに対して、表示輝度のレベルがほぼ直線で対応付けられる。しかし、各ドットを構成するサブドットの面積比を適切に設定することにより、画像信号によって指定される階調レベルに対する表示輝度レベルの特性、すなわちγ特性を所望の特性に設定することも可能である。 【0067】図3に示される液晶駆動回路を設けることにより、液晶表示素子PXに液晶電極電位を印加する、すなわち書込む場合において、各画面の表示フレームを2つの表示モードから構成することができる。 【0068】第1の表示モードは、第1の走査線5および第2の走査線6によってデータ保持回路30および電位印加回路31を走査して、表示状態を更新する表示モード(以降、リフレッシュ・モードとも称する)である。 【0069】第2の表示モードは、第2の走査線6によって電位印加回路31のみを走査して、データ保持回路30の保持内容を更新することなく、データ保持回路30に保持される画像データに基づいた電位印加回路31による再書込を行なって、リフレッシュ・モードで指定された液晶表示素子PXの表示状態を更新することなく保持するモード(以降、ホールド・モードとも称する)である。 【0070】再び図1を参照して、液晶表示装置は、さらに、外部電源の入力を受けて、書込基準電位Vref、対向電極電位VLCCOMおよび共通電位Vcomをそれぞれ生成するための、書込基準電位発生回路21および内部電源回路22および23をさらに備える。 【0071】書込基準電位発生回路21は、書込基準電位Vrefを生成して、グローバル書込基準電位供給線24に供給する。グローバル書込基準電位供給線24と各ラインに対応して設けられる書込基準電位供給線7との間には、スイッチ25がそれぞれ配置される。 【0072】スイッチ25の各々は、対応する第2の走査線6の活性化(Hレベル)に応答してオンする。スイッチ25のオンに伴って、対応する書込基準電位供給線7に書込基準電位Vrefが伝達される。 【0073】書込基準電位Vrefは、一定周期ごとにVr(+)もしくはVr(−)に設定される。Vr(+)およびVr(−)は、共通電位Vcomに対してそれぞれ異なる極性を有する。この結果、書込基準電位Vrefの極性は一定周期ごとに反転されて、液晶表示素子における焼き付きの発生が抑制される。 【0074】すなわち、Vr(+)およびVr(−)は、Vr(+)>VcomおよびVr(−)<Vcomであり、かつ、|Vr(+)−Vcom|=|Vcom−Vr(−)|となるように設定される。 【0075】また、同一フレーム内において各表示ラインごとに極性を反転し、さらに、各ラインの極性を表示フレームごとに反転することによって、表示フレームの各々において、ラインごとに画素電極電位の極性を分散することができる。この結果、表示フレームの切替わりに起因する表示輝度のリップル、すなわちフリッカがさらに低減される。 【0076】このように、書込基準電位Vrefの極性は時間的に変化するので、各書込基準電位供給線7に対応して設けられたスイッチ25が、各ラインにおける画素電位の書込を行なう期間、すなわち第2の走査線6の活性化期間を含む前後期間に導通して、書込基準電位Vrefを書込基準電位供給線7に供給する。 【0077】このように、書込基準電位Vrefをスイッチ25を介して供給することにより、スイッチ25を設けずに書込基準電位発生回路21から書込基準電位供給線7の各々に書込基準電位Vrefを供給する場合に比べて、書込基準電位発生回路21の容量性負荷が小さくなり、書込基準電位発生回路21の回路規模を小さくすることができる。さらに、書込基準電位Vrefの極性を反転する際における、書込基準電位供給線7の有する容量性負荷の充放電による消費電力を低減することができる。 【0078】内部電源回路22は、対向電極電位VLCCOMを、液晶表示部2に対して供給する。対向電極電位VLCCOMは、各サブドットごとに配置される液晶表示素子の対向電極Ncmに印加される。 【0079】内部電源回路23が生成する共通電位Vcomは、各ラインごとに配置された共通電位供給線8を介して、各サブドットに伝達される。 【0080】このように、対向電極電位VLCCOMと、共通電位Vcomとを、独立の内部電源回路22および23によって調整することができる。この結果、対向電極電位VLCCOMと共通電位Vcomとを、それぞれ異なる電位レベルに設定することが可能である。 【0081】なお、対向電極電位VLCCOMおよび共通電位Vcomは直流電位であり、外部から直接供給する構成としてもよい。 【0082】図4は、液晶表示装置1における表示フレーム期間の構成を示す概念図である。 【0083】図4を参照して、液晶表示装置1における1つの表示フレームは、入力画像信号に応じて液晶表示部2の表示をリフレッシュ(更新)するためのリフレッシュ・サブフレームと、液晶表示部2の表示をホールド(保持)するためのホールド・サブフレームとから構成される。 【0084】リフレッシュ・サブフレームにおいては、各サブドットごとに設けられたデータ保持回路30および電位印加回路31が、上述のリフレッシュ・モードで動作し、またホールドサブフレームにおいては、上述のホールド・モードで動作する。 【0085】すなわち、リフレッシュ・モードにおいては、行ドライバ回路13によって、第1の走査線5および第2の走査線6が走査されるとともに、列ドライバ回路17によって、データ線9に対して、画像信号に応じた画像データが伝達される。 【0086】一方、ホールド・モードにおいては、行ドライバ回路13によって、第2の走査線6を周期的に活性化することによって、データ保持回路30がデータ保持ノードN1に保持するデータ電位に応じて、画素電極電位の再書込を実行することができる。この結果、列ドライバ回路17におけるデータ線9に画像データを供給する動作を停止させることができる。 【0087】図4を参照して、列ドライバ回路17をリフレッシュ・サブフレームのみ動作するような間欠駆動を行って、ホールド・サブフレームにおいては、列ドライバ回路17の動的(交流的)に電力を消費する部分の動作を停止させることができる。 【0088】すなわち、1つの表示フレームを、N個(N:自然数)のサブフレームから構成する場合において、列ドライバ回路の消費電力Warは、下式で示される。 【0089】 War=(1/N)×Wr+((N−1)/N)×Whここで、Wrは、リフレッシュ・サブフレーム期間における平均消費電力、すなわち動的(交流的)消費電力と静的(直流的)消費電力の和の平均を示し、Whは、ホールド・サブフレームにおける平均消費電力、すなわち静的消費電力の平均値を示すものとする。 【0090】列ドライバ回路17をCMOS回路で構成すれば、静的消費電力は極めて小さくすることができるので、War≒(1/N)×Wrとなる。すなわち、列ドライバ回路17の間欠駆動を行なわない従来の液晶表示装置に比べて、列ドライバ回路の消費電力を、ほぼ1/Nに低減することができる。 【0091】列ドライバ回路17の駆動周波数は、行ドライバ回路13の駆動周波数に比べるとはるかに高く、たとえば液晶表示部の水平画素数を100程度としても、前者が後者の約100倍に達する。このため、列ドライバ回路17の消費電力も、行ドライバ回路13に比べてはるかに高くなる。 【0092】したがって、液晶表示装置1のように、列ドライバ回路17を間欠駆動してその消費電力を低減することは、液晶表示装置全体の低消費電力化に大きな効果をもたらす。なお、実施の形態1においては、各表示フレームを1つのリフレッシュ・サブフレームと3つのホールド・サブフレームから構成して、合計4個(N=4)のサブフレームから構成するようにしたが、1つの表示フレームに含まれるホールド・サブフレームの個数は、各データ保持回路30がデータ保持ノードN1に保持する電位が、電位印加回路31内のn型TFT34もしくはp型TFT35のしきい値電位を超えないように維持可能な範囲で任意に設定することが可能である。 【0093】次に、各サブドットにおける画素電極電位の書込動作について詳細に説明する。 【0094】図5は、液晶表示素子を点灯状態に設定するための画素電極電位の書込動作を示すタイミングチャートである。 【0095】図5を参照して、リフレッシュ・サブフレームに相当する期間内において、液晶表示素子を点灯させるためにHレベルの画像データDATがデータ線9に供給されている。 【0096】時刻t1において、第1の走査線5が活性化されることに応じて、データ保持ノードN1に、Hレベル電位が書込まれる。これに応じて、n型TFT34およびp型TFT35は、それぞれオンおよびオフする。この結果、ノードN2は、書込基準電位供給線7と結合される。 【0097】さらに、時刻t2において、第2の走査線6が活性化されることにより、n型TFT36がオンして、ノードN2と画素電極Npxとが電気的に結合される。これに対応して、画素電極電位Vpxは、書込基準電位Vrefの極性に応じて、Vr(+)もしくはVr(−)のいずれかに設定される。 【0098】しかし、時刻t3において、第2の走査線6がLレベルに非活性化されると、第2の走査線6と画素電極Npxとの間の容量結合等の影響で、画素電極電位Vpxには、フィードスルーと呼ばれる電位変動が生じる。すなわち、第2の走査線6の非活性化(Hレベル→Lレベル)に応じて、画素電極電位Vpxは、ΔVf+もしくはΔVf−だけ低下してしまう。 【0099】この結果、点灯が指示されたサブドットにおける液晶表示素子の画素電極電位Vpxは、書込基準電位Vrefの極性に応じて、下式で示されるVPE(+)もしくはVPE(−)のいずれかに変化する。 【0100】VPE(+)=Vr(+)−ΔVf+VPE(−)=Vr(−)−ΔVf−ホールド・サブフレームにおいても、時刻t2およびt3と同様の動作が実行されるので、点灯状態における定常的な液晶表示電位は、書込基準電位の極性に応じて、VPE(+)もしくはVPE(−)のいずれかとなる。 【0101】したがって、対向電極電位VLCCOMは、フィードスルー等による電位変動ΔVf+,ΔVf−に応じて、書込基準電位Vrefの極性がいずれであっても、点灯状態における画素電極電位の定常値の絶対値が同一となるように設定する必要がある。すなわち、対向電極電位VLCCOMは、点灯時における画素電極電位の定常値VPE(+)およびVPE(−)の平均値(すなわちVLCCOM=(VPE(+)+VPE(−))/2)に設定される。 【0102】これにより、ラインごとあるいはフレームごとにおいて、書込基準電位Vrefの極性が反転されても、輝度の変動、すなわちフリッカを生じることなく、良好な表示品位を維持して、焼付きの発生を防止することができる。 【0103】このように、内部電源回路22によって生成される対向電極電位VLCCOMは、点灯時における液晶表示素子の表示特性に基づいて設定する必要がある。 【0104】図6は、液晶表示素子を非点灯状態に設定するための画素電極電位を書込む場合の問題点を示すタイミングチャートである。図6においては、共通電位Vcomおよび対向電極電位VLCCOMを共通の電位レベルとした場合における問題点が示される。 【0105】一般に、小型軽量化および低消費電力化の要求が強い液晶表示装置においては、電源系統の数はなるべく少ないことが望まれていた。したがって、対向電極電位VLCCOMと、共通電位Vcomとは、共通の電位レベルを用いることが一般的な構成であった。 【0106】図6を参照して、データ線9には、液晶表示素子を非点灯状態に設定するために、Lレベルの画像データDATが伝達される。時刻t1において、第1の走査線5がHレベルに活性化されて、データ保持ノードN1に、画像データDATのLレベルが取込まれて保持される。これに応じて、電位印加回路31においては、p型TFT35がオンして、n型TFT34がオフする。この結果、ノードN2は、共通電位供給線8と結合されて、共通電位Vcomに設定される。 【0107】さらに、時刻t2において、第2の走査線6がHレベルに活性化されて、n型TFT36がオンすると、画素電極Npxは、p型TFT35およびn型TFT36を介して共通電位供給線8と接続される。これにより、画素電極電位Vpxには、共通電位Vcomが書込まれる。 【0108】時刻t3において、第2の走査線6がHレベルからLレベルに非活性化されると、第2の走査線6と画素電極Npxとの間の容量結合等によるフィードスルーによって、画素電極電位VpxはΔVf0低下する。 【0109】したがって、非点灯状態の液晶表示素子における定常的な画素電極電位VPE(0)は、VPE(0)=Vcom−ΔVf0に設定される。この結果、画素電極電位Vpxは、対向電極電位VLCCOMとの間で定常的な直流のオフセットを有してしまう。この結果、液晶表示素子において焼付きが生じるおそれがある。 【0110】一方、非点灯の液晶表示素子において、焼付きが生じないように共通電位Vcomを設定すると、これに合わせて対向電極電位VLCCOMも変化するので、図5に示した点灯時において、書込基準電位Vrefの極性によって対向電極電位VLCCOMと定常的な画素電極電位VPE(+)およびVPE(−)のそれぞれとの間の電位差が異なってしまうので、フリッカおよび焼付きの発生原因となってしまう。 【0111】したがって、実施の形態1に従う液晶表示装置1においては、内部電源回路22および23を独立に配置して、対向電極電位VLCCOMと共通電位Vcomとを、独立にした電位レベルに設定可能としている。 【0112】図7は、液晶表示素子を非点灯状態に設定するための画素電極電位の書込動作を示すタイミングチャートである。 【0113】図7を参照して、図6の場合と同様に、Lレベルの画像データがデータ線9に供給され、時刻t1における第1の走査線5の活性化(Hレベル)に応答して、データ保持ノードN1の電位が、Lレベルに設定される。 【0114】さらに、時刻t2において、第2の走査線6の活性化(Hレベル)に応答して、画素電極Npxは、共通電位供給線8と電気的に結合される。ここで、共通電位供給線8によって伝達される共通電位Vcomは、第2の走査線6の非活性化(Hレベル→Lレベル)に応答して発生するフィードスルー等による電位変動ΔVf0に応じて、Vcom−ΔVf0=VLCCOMとなるように設定される。 【0115】この結果、時刻t2において、共通電位Vcomに設定された画素電極電位Vpxは、時刻t3においてフィードスルーの影響でΔVf0低下するが、定常時の画素電極電位VPE(0)は、対向電極電位VLCCOMと等しくなる。 【0116】これにより、点灯状態においては、書込基準電位Vrefの極性にかかわらず、画素電極Npxと対向電極Ncmとの間の電位差を一定にすることができ、非点灯状態においては、画素電極Npxと対向電極Ncmとの間の電位差を0にすることができる。この結果、点灯時および非点灯時のいずれにおいても、液晶表示素子に焼付きを発生させることなく、フリッカ等の発生を防止して高い表示品位を維持することができる。 【0117】なお、対向電極電位VLCCOMおよび共通電位Vcomの電位レベルは、画素電極電位Vpxの推移を考慮して調整されるが、画素電極電位の直接的な測定が困難である場合には、画素電極電位に応じた液晶表示素子の光学的応答を評価して調整することも可能である。 【0118】実施の形態1に従う液晶表示装置1は、カラー表示に対応するものであるが、図1における画素3を構成するドットの各々において、白黒階調表示を実行することも可能である。また、各画素3をドットおよびサブドットに分割することなく、各画素ごとに液晶表示素子および液晶駆動回路を配置する構成とすれば、実施の形態1に従う白黒表示に対応する液晶表示装置を構成することも可能である。 【0119】[実施の形態2]以上述べたように、実施の形態1に従う液晶表示装置は、表示品位を低下させることなく低消費電力動作が可能である。したがって、このような液晶表示装置は、携帯電話機や携帯情報端末機器等のバッテリ駆動機器に適している。 【0120】図8は、本発明の実施の形態2に従う携帯電話機100の構成を示す概念図である。 【0121】図8を参照して、携帯電話機100は、実施の形態1に従う液晶表示装置1の液晶表示部2を表示画面として備える。液晶表示装置1の構成の詳細については既に説明したとおりであるので繰返さない。これにより、表示品位の低下を防止して、低消費電力動作が可能な液晶表示装置を、電源回路の自己消費電力を抑制して駆動することができるので、携帯電話機に要求される高品位表示化と低消費電力化とにマッチした構成とすることができる。 【0122】図9は、本発明の実施の形態2に従う携帯情報端末機器110の構成を示す概念図である。 【0123】図9を参照して、携帯情報端末機器110は、実施の形態1に従う液晶表示装置1の液晶表示部2を表示画面として備える。これにより、携帯情報端末機器110は、携帯電話機100と同様に、高品位表示化と低消費電力化とを図ることが可能となる。 【0124】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 【0125】 【発明の効果】請求項1、2および5に記載の液晶表示装置は、一旦データ保持回路に取込まれて保持された表示データに基づいて、電位印加回路によって書込基準電位もしくは共通電位のいずれを画素電極に対して再書込みできるので、第2のドライブ回路を間欠駆動して低消費電力化を図ることができる。さらに、各液晶表示素子に対して、書込基準電位および共通電位のいずれが書込まれる場合であっても、液晶表示素子に焼付きを発生させることなく、フリッカ等の発生を防止して高い表示品位を維持することができる。 【0126】請求項3記載の液晶表示装置は、液晶表示素子に対して書込基準電位が書込まれる場合において、第2の走査線の電位変化に応じたフィードスルーの影響を排除して、書込基準電位の極性にかかわらず画素電極と対向電極の間との電位差を一定にすることによって、請求項1記載の液晶表示装置が奏する効果を享受する。 【0127】請求項4記載の液晶表示装置は、液晶表示素子に対して共通電位が書込まれる場合において、第2の走査線の電位変化に応じたフィードスルーの影響を排除して、画素電極と対向電極との間の電位差を0にすることによって、請求項1記載の液晶表示装置が奏する効果を享受する。 【0128】請求項6および7記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置が奏する効果に加えて、カラー画像を表示することができる。 【0129】請求項8記載の携帯電話機は、一旦データ保持回路に取込まれて保持された表示データに基づいて、電位印加回路によって書込基準電位もしくは共通電位のいずれを画素電極に対して再書込むことにより、第2のドライブ回路を間欠駆動して低消費電力化を図ることが可能な液晶表示装置によって画像表示を行なう。さらに、各液晶表示素子に対して、書込基準電位および共通電位のいずれが書込まれる場合であっても、液晶表示素子に焼付きを発生させることなく、フリッカ等の発生を防止して表示品位を維持することができるので、高品位表示化と低消費電力化とを図ることができる。 【0130】請求項9記載の携帯情報端末機器は、一旦データ保持回路に取込まれて保持された表示データに基づいて、電位印加回路によって書込基準電位もしくは共通電位のいずれを画素電極に対して再書込むことにより、第2のドライブ回路を間欠駆動して低消費電力化を図ることが可能な液晶表示装置によって画像表示を行なう。さらに、各液晶表示素子に対して、書込基準電位および共通電位のいずれが書込まれる場合であっても、液晶表示素子に焼付きを発生させることなく、フリッカ等の発生を防止して表示品位を維持することができるので、高品位表示化と低消費電力化とを図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月29日(2001.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064746 【弁理士】 【氏名又は名称】深見 久郎 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−297100(P2002−297100A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−95206(P2001−95206) |
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