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【発明の名称】 表示器
【発明者】 【氏名】神戸 信夫

【要約】 【課題】発光ダイオード5が縦横にマトリックス配置されたデータ表示部2、3、4を一連状に複数設けた表示器1において、該表示器1を縦置き設置、横置き設置の何れにも用いることができる供用型にする。

【解決手段】表示器1の縦横姿勢を検知する姿勢検知手段6を設け、該姿勢検知手段6の姿勢検知結果に基づいてデータ表示部2、3、4の表示を縦表示、横表示に自動的に切換えるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燈体が縦横マトリックス配置された表示部の複数を一連状に配し、これら各表示部に必要なデータ表示の制御が実行できるよう表示制御部を備えて構成される表示器において、前記表示制御部には、縦置き表示と横置き表示とをそれぞれ各別に実行するための表示実行手段と、縦置き、横置き表示の切換えをする表示切換え手段とが設けられていることを特徴とする表示器。
【請求項2】 請求項1において、表示切換え手段は、縦置き、横置きの姿勢検知をする姿勢検知手段であることを特徴とする表示器。
【請求項3】 請求項1または2において、表示切換え手段は、切換えスイッチであることを特徴とする表示器。
【請求項4】 請求項1、2または3において、表示実行手段による縦置き表示と横置き表示との実行は、燈体の縦横n個づつのマトリックス配置をX,Y座標でアドレス化したときに、横置きと縦置きの切換えは、任意のa列目をX軸方向に(1,a)(2,a)・・・(n,a)として表示を終了し、a+1列目をY軸方向に1を加算して(1,a+1)(2,a+1)・・・(n,a+1)として表示を終了する表示と、任意のa列目をY軸方向に(a,1)(a,2)・・・(a,n)として表示を終了し、a+1列目をX軸方向に1を加算して(a+1,1)(a+1,2)・・・(a+1,n)として表示を終了する表示との切換えであることを特徴とする表示器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外、屋内に設置される表示器の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】今日、発光ダイオード等の燈体を縦横マトリックス状に配設し、各種の文字や図柄等のデータを表示する表示器が多用されている。そしてこのような表示器は、一単位のデータ表示だけでは表示効果が低く、そこで複数のデータ表示を一列状に表示できるようにしており、このため長細い構成となっている。一方、このような表示器は、看板や掲示板としての機能が付与されることが多く、このため表示者の希望により縦置き設置、横置き設置の場合がある。
【0003】ところが従来の表示器は、納品以前の例えば受注の段階で縦置き、横置きの決定をしてもらい、そしてこれに合わせて縦置き用、横置き用のものを別個に作成し、これを納品するようにしていた。このため、生産性が悪いだけでなく、途中で置き方を変えることができないという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、燈体が縦横マトリックス配置された表示部の複数を一連状に配し、これら各表示部に必要なデータ表示の制御が実行できるよう表示制御部を備えて構成される表示器において、前記表示制御部には、縦置き表示と横置き表示とをそれぞれ各別に実行するための表示実行手段と、縦置き、横置き表示の切換えをする表示切換え手段とが設けられていることを特徴とする表示器である。そしてこのようにすることによって、一つの表示器でありながら、表示切換え手段による表示切換えで、縦置き表示、横置き表示の何れの表示もできることになって、縦横自在な表示器の設置ができることになる。このものにおいて、表示切換え手段は、縦置き、横置きの姿勢検知をする姿勢検知手段であることを特徴とすることができ、このようにした場合には、縦横表示の切換えが自動的にできることになるという利点がある。また前記のものにおいて、表示切換え手段は、切換えスイッチであることを特徴とすることができ、このようにしたときには、ユーザーの好みによって縦表示、横表示が自由に選択できることになる。これらのものにおいて、表示実行手段による縦置き表示と横置き表示との実行は、燈体の縦横n個づつのマトリックス配置をX,Y座標でアドレス化したときに、横置きと縦置きの切換えは、任意のa列目をX軸方向に(1,a)(2,a)・・・(n,a)として表示を終了し、a+1列目をY軸方向に1を加算して(1,a+1)(2,a+1)・・・(n,a+1)として表示を終了する表示と、任意のa列目をY軸方向に(a,1)(a,2)・・・(a,n)として表示を終了し、a+1列目をX軸方向に1を加算して(a+1,1)(a+1,2)・・・(a+1,n)として表示を終了する表示との切換えであることを特徴とすることができ、このようにすることで、縦横表示の切換え制御の設定が簡単になる。
【0005】
【発明の実施の形態】次ぎに、図面の記載に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図面において、1は表示器であって、該表示器1は、一列に三単位の表示部2、3、4を備えた長方形状をしていて、必要なデータ表示ができるようになっているが、これら各表示部2、3、4は、発光ダイオード5をそれぞれ縦横マトリックス状(行列状)に16個×16個(全部で256ドット)並べて形成したものとして設定されている。
【0006】6は表示部2、3、4の表示制御をするための表示制御部であってマイクロコンピュータ等を用いて構成されるものであるが、該表示制御部6には、表示データを書換え可能な状態で記憶(登録)する記憶手段7が設けられると共に姿勢検知手段8が接続されている。姿勢検知手段8は、表示器1に内装され、表示器1が縦姿勢であるか横姿勢であるかの検知をするもので、重力センサが一般には採用される。
【0007】そして表示制御部6は、姿勢検知手段8からの検知信号が縦姿勢か横姿勢かを判断した結果が縦姿勢である場合には縦表示の制御をし、横姿勢である場合には横表示の制御をするよう表示切換えをするようになっている。ここで、表示切換えの具体的な方式例について図4を用いて説明する。まず、前記16×16の各ドットについて、いま表示器1を縦置きしたときの横軸をX軸、縦軸をY軸として座標(X,Y)で固定化したアドレスを与えたときに、縦置き表示は、第一列目をX軸方向に(1,1)(2,1)(3,1)・・・(16,1)として表示を終了し、第二列目をY座標に1を加算して(1,2)(2,3)(3,2)・・・(16,2)として表示を終了し、これを順次繰返して第十六列目をX軸方向に(1,16)(2,16)(3,16)・・・(16,16)として表示を終了する設定とし、このようにアドレスされる各座標の発光ダイオード5ついての発光制御を実行することで縦置き表示が実行できる。一方、横置き表示であるが、これは第一列目をY軸方向に(1,1)(1,2)(1,3)・・・(1,16)として表示を終了し、第二列目をY軸方向に(2,1)(2,2)(2,3)・・・(2,16)として表示を終了し、これを順次繰り返して第十六列目をY軸方向に(16,1)(16,2)(16,3)・・・(16,16)として表示を終了する設定とし、このようにアドレスされる各座標の発光ダイオード5ついての発光制御を実行することで縦置き表示が実行できる。なお、11は発光制御部6からの発光制御指令を受けて対応する発光ダイオード5を発光させるための駆動手段である。
【0008】叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、表示器1を縦置き姿勢(縦長姿勢)に設置した場合、姿勢検知手段8が縦置き姿勢であることを検知して検知信号を表示制御部6に出力する。これを受けた表示制御部6は、縦置き表示の制御状態となって縦置き表示を実行する。一方、表示器1を横置き姿勢(横長姿勢)に設置して横置き姿勢(縦置き姿勢でない検知でもよい)が検知されると、表示制御部6は横置き表示の制御状態に切換わって横置き表示を実行することになる。
【0009】このように、本発明が実施されたものにおいては、表示器1を縦置き、横置き設置した場合、該対応する設置姿勢での表示を自動的にすることになる。この結果、表示器1の設置に当たり、従来のように予め縦置きか横置きかを決める必要がなくなるだけでなく、設置後においても設置方向を縦横自由に変更できることになって設置の自由度が高くなる。一方、製造する側においても、縦置き、横置きのものを各別に製造する必要がなくなって製造管理の簡略化が計れる。
【0010】しかもこのものは、縦横表示の切換えは、姿勢検知手段8による表示器1の設置姿勢検知に基づいて自動的に行われるため、いちいちの切換え操作が不用になるという利点がある。
【0011】なお、本発明は前記実施の形態に限定されないものであって、表示切換え手段としては、図5に示す第二の実施の形態のように縦横表示の切換スイッチ9を用いて構成することができる。そしてこの場合には、縦横表示の切換えは手動となるが、例えば縦置き姿勢で設置はしたが、横姿勢で表示したいような場合に対応することができる。また、図6で示す第三の実施の形態のように姿勢検知手段8と切換スイッチ10との両者を設けることもできる。そしてこの場合、切換スイッチ10は、縦置き表示、横置き表示のほかに自動表示の切換えができる三点切換えスイッチとすることで自動的な表示切換えと任意の表示切換えとができることになって都合が良い。さらにまた、表示器としてはデータ表示が一列だけでなく、二列(図7参照)、三列等、複数列複数行のデータ表示をするものにも実施できることはいうまでもない。
【出願人】 【識別番号】591196496
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
【公開番号】 特開2002−297099(P2002−297099A)
【公開日】 平成14年10月9日(2002.10.9)
【出願番号】 特願2001−100086(P2001−100086)