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【発明の名称】 駐車場用セキュリティシステム
【発明者】 【氏名】清水 宏昭

【要約】 【課題】駐車中の車両に対する盗み行為や悪戯行為に対して迅速且つ効率良く対応できるようにして、システムとしての質の向上を実現すること。

【解決手段】車載セキュリティシステム7を搭載した自動車が場内セキュリティシステム6を備えた駐車場内に駐車した状態では、両システム6及び7間が無線リンクにより接続される。車載セキュリティシステム7は、自動車3の異常状態(駐車状態での振動など)を検出したときに、異常発生信号を場内セキュリティシステム6へ無線送信する。場内セキュリティシステム6は、異常発生信号を受信したときにその信号の発信源となった自動車に対して警備員を派遣するなどの盗難防止制御を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両に搭載され、当該車両に対する不法行為に伴う異常状態を検出する異常検出手段と、この異常検出手段の検出出力に基づいて予め決められた無線端末装置へ異常発生信号を送信する無線通信手段とを含んで成る車載セキュリティシステムと、駐車場に設けられ、当該駐車場内を監視する異常監視手段が設置された場内セキュリティシステムとを備え、前記車載セキュリティシステムは、これを搭載した車両が前記駐車場内に駐車した状態で前記場内セキュリティシステムと前記無線通信手段を通じて無線リンクを形成することにより、前記異常検出手段の検出出力に基づいた異常発生信号を当該場内セキュリティシステムへ無線送信するように構成され、前記場内セキュリティシステムは、前記異常発生信号を受信したときにその信号の発信源となった車両に対しての盗難防止制御を行うことを特徴とする駐車場用セキュリティシステム。
【請求項2】 前記場内セキュリティシステムによる前記盗難防止制御は、前記異常発生信号の発信源となった車両に対し警備員を派遣する制御であることを特徴とする請求項1記載の駐車場用セキュリティシステム。
【請求項3】 前記場内セキュリティシステムは、前記異常監視手段として駐車場内を撮影するための監視カメラを備え、当該場内セキュリティシステムによる前記盗難防止制御は、前記異常発生信号の発信源となった車両及びその近辺を前記監視カメラによる撮影する制御であることを特徴とする請求項1または2記載の駐車場用セキュリティシステム。
【請求項4】 前記車載セキュリティシステムは、これが搭載された車両の駐車場内での駐車位置を示す位置データを入力するユーザーインターフェースを備え、前記場内セキュリティシステムと無線リンクを形成した状態で前記入力位置データを当該場内セキュリティシステムへ無線送信する構成とされ、前記場内セキュリティシステムは、受信した位置データを前記盗難防止制御に利用することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の駐車場用セキュリティシステム。
【請求項5】 前記車両は自車位置をGPS衛星からの電波信号に基づいた側位結果により演算する位置算出装置を備え、前記車載セキュリティシステムは、これが搭載された車両の駐車場内での駐車位置を示す位置データを前記位置算出装置から取得すると共に、前記場内セキュリティシステムと無線リンクを形成した状態で前記取得位置データを当該場内セキュリティシステムへ無線送信する構成とされ、前記場内セキュリティシステムは、受信した位置データを前記盗難防止制御に利用することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の駐車場用セキュリティシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両側に搭載されたセキュリティシステムとの有機的な連携を図った駐車場用セキュリティシステムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、デパートやスーパーマーケットなどの駐車場においては、車上荒らし対策や車両に対する悪戯の抑止対策などのために、駐車場内に監視カメラを設置すると共に、警備員が常駐するモニタルーム内に上記監視カメラが撮影した画像を再生するモニタを配置する構成としたセキュリティシステムを設置することが行われている。一方、車両には、盗難などに対処するために、駐車状態での車体の振動を監視する振動センサ、ドアの異常開放を検出するセンシングシステム、第三者の車室内への侵入を検出する人体センサ(赤外線センサ、超音波センサ)などを利用して異常状態を検出し、その検出動作に応じて運転者に対し携帯電話機などを通じて異常状態が発生した旨の緊急通報を行うようにしたセキュリティシステムが搭載することが行われている。
【0003】しかしながら、これらの駐車場用セキュリティシステム及び車載セキュリティシステムは、互いに全く独立したシステムとして構築されている関係上、例えば、駐車場内に駐車中の車両において実際に車上荒らし行為があった場合でも、車載セキュリティシステムからの緊急通報がその運転者に届くだけである。このため、車上荒らしに対しての駐車場側の対応が遅れる可能性が多大であり、このような点などにおいてセキュリティシステムとして万全ではなかった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駐車中の車両に対する盗み行為や悪戯行為に対して迅速且つ効率良く対応できるようになって、システムとしての質の向上を実現できる駐車場用セキュリティシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によれば、車載セキュリティシステムを搭載した車両が場内セキュリティシステムを備えた駐車場内で駐車したときには、それら車載セキュリティシステム及び場内セキュリティシステム間で無線リンクが形成される。このような無線リンクが形成された状態で駐車車両に対する不法行為(車上荒らしや悪戯など)があった場合、車載セキュリティシステムは、その不法行為に伴う異常状態を検出する異常検出手段の検出出力に基づいた異常発生信号を無線通信手段を通じて場内セキュリティシステムへ送信するようになる。すると、この異常発生信号を受信した場内セキュリティシステムにあっては、信号の発信源となった車両に対しての盗難防止制御を行うようになる。つまり、車載セキュリティシステムと場内セキュリティシステムとが有機的に連携された状態となって、駐車中の車両に対する盗み行為や悪戯行為に対し駐車場サイドにおいて迅速且つ効率良く対応可能になるものであり、結果的にセキュリティシステムとしての質の向上を実現できるようになる。
【0006】請求項2記載の手段によれば、前記場内セキュリティシステムは、前記異常発生信号の発信源となった車両に対し警備員を派遣するという盗難防止制御を行うようになるから、駐車車両に対する不法行為に迅速且つ確実に対処できるようになり、盗難防止効果を十分に高めることができる。
【0007】請求項3記載の手段によれば、前記場内セキュリティシステムは、前記異常発生信号の発信源となった車両及びその近辺を監視カメラによる撮影するという盗難防止制御を行うようになるから、駐車車両に対する不法行為の証拠を残すことができ、実際にシステムを運用する上において有益となる。
【0008】請求項4記載の手段によれば、前記無線リンクが形成された状態では、ユーザーインターフェースを通じた入力に応じて、車両の駐車場内での駐車位置を示す位置データが場内セキュリティシステム側へ無線送信されるから、その場内セキュリティシステムにおいては、受信した位置データに基づいて異常発生信号の発信源となった車両の位置を容易に確認可能となり、結果的に、駐車車両に対する不法行為への対処をさらに迅速且つ効率良く行い得るようになる。
【0009】請求項5記載の手段によれば、前記無線リンクが形成された状態では、位置算出装置においてGPS衛星からの電波信号に基づいて演算された車両の駐車位置を示す位置データが場内セキュリティシステム側へ無線送信されるから、その場内セキュリティシステムにおいては、受信した位置データに基づいて異常発生信号の発信源となった車両の位置を容易に確認可能となる。この結果、駐車車両に対する不法行為への対処をさらに迅速且つ効率良く行い得るようになると共に、上記位置データを得るための操作が不要になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。図2には、本実施例による駐車場用セキュリティシステムの概念図が模式的に示されている。この図2において、店舗用駐車場(2箇所の駐車場P1、P2を例示)には、場内を撮影するための監視カメラ1(本発明でいう異常監視手段に相当)が複数台ずつ設けられている。この場合、具体的に図示しないが、例えば駐車場P1、P2の設置者である店舗M1、M2内のモニタルームには、対応する監視カメラ1群がそれぞれ撮影した画像を再生するためのモニタ(図2に符号2を付して示す)が配置されており、そのモニタルーム内に常駐する警備員がモニタ2の再生画像により駐車場P1、P2内の状態を監視できる構成となっている。また、駐車場P1、P2には、場内に進入した自動車3(車両に相当)側との間での無線通信によるデータ授受や、自動車3側から後述のように与えられる緊急連絡先情報により特定されるモバイル通信端末(携帯電話機やページャなど)との通信が可能な通信施設4が設けられている。
【0011】そして、上記監視カメラ1、モニタ2及び後述する制御装置(図1に符号5を付して示す)によって、場内セキュリティシステム(図1に符号6を付して示す)が構築されており、後述の説明から明らかとなるように、上記自動車3が駐車場内に駐車した時点で、前記場内セキュリティシステム6と当該自動車3に設けられた車載セキュリティシステム(図1に符号7を付して示す)との間が上記通信施設4を通じて無線リンクを形成した状態を呈する構成となっている。自動車3側には、GPS衛星からの電波信号に基づいて側位を行うカーナビゲーション装置(本発明でいう位置算出装置に相当:図1に符号8を付して示す)が搭載されており、このカーナビゲーション装置8に備えられたデータベース中には、駐車場P1、P2の地図上の位置がそれぞれ“駐車場アクセスポイント”として記憶されている。
【0012】図1には、駐車場P1、P2及び自動車3におけるシステム構成例が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図1において、場内セキュリティシステム6が有する制御装置5は、マイクロコンピュータを含んで構成されたもので、監視カメラ1の制御及び警備員に対する異常報知動作や通信施設4を通じた通信制御動作などの盗難防止制御を後述のように実行する。
【0013】自動車3側に設けられた車載セキュリティシステム7は、監視装置9(異常検出手段に相当)、ユーザーインターフェース10、無線装置11(無線通信手段に相当)及び制御装置12により構成されている。この場合、監視装置9は、自動車3に対する不法行為に伴う異常状態を検出するためのもので、例えば、駐車状態での車体の振動を監視する振動センサ、ドアの異常開放を検出するセンシングシステム、第三者の車室内への侵入を検出する人体センサ(赤外線センサ、超音波センサ)などの異常検出要素の何れか一種類若しくは複数種類を備えた構成となっている。この監視装置9は、制御部12からの指令により起動及び停止されるものであり、その動作状態で異常状態を検出したときには、異常検出信号を発生して当該制御部12に与えるようになっている。
【0014】ユーザーインタフェース10は、データ入力手段(例えば、専用のキースイッチ、或いはカーナビゲーション装置8が有するディスプレイ上に設けられたタッチスイッチパネルなど)を備えたもので、制御部12に対し後述のような種々のデータを入力できる構成となっている。
【0015】無線装置11は、場内セキュリティシステム6側の通信施設4との間での無線通信によるデータ授受や、車載セキュリティシステム7において自動車3に異常が発生したときの緊急連絡先として予め登録されている図示しないモバイル通信端末(本発明でいう無線端末装置に相当:携帯電話機或いはページャなど)との通信を行うために設けられている。尚、このモバイル通信端末は、運転者が携帯するものである。
【0016】上記制御部12には、上記監視装置9、ユーザーインターフェース10、無線装置11の他に、カーナビゲーション装置8及び車両情報取得装置13が接続される。この場合、上記車両情報取得装置13は、自動車3のメインキー(イグニッションキー)のオンオフ状態を示すキー情報、自動車3に設けられたドアロック機構、パーキングブレーキスイッチ及びニュートラルスタートスイッチの各状態を示すドアロック情報、ブレーキ情報及びポジション情報などを車両情報として取得するためのものであり、取得した車両情報を車載セキュリティシステム7内の制御部12に与えるようになっている。また、制御部12は、カーナビゲーション装置8のデータベースにアクセスして前述した“駐車場アクセスポイント”に関する情報を読み込み得る構成となっている。
【0017】図3には、場内セキュリティシステム6内の制御装置5の動作フローチャートと車載セキュリティシステム7内の制御部12の動作フローチャートとが互いに関係付けられた状態で示されている。この図3において、車載セキュリティシステム7内の制御部12は、自動車3が駐車状態になるまで待機し(ステップA1)、駐車状態になったときには、アクセスポイント検索ルーチンA2を実行する。尚、この場合において、自動車3が駐車状態になったか否かの判断は、例えば、車両情報取得装置13を通じてパーキングブレーキの操作並びにトランスミッションのパーキングポジションへの操作を検出したか否かに基づいて行うことができ、また、パーキングブレーキの動作とメインキーのオフ状態への操作が双方とも行われたこと、或いはメインキーが抜かれたことなどに基づいても行うことができる。
【0018】上記アクセスポイント検索ルーチンA2では、カーナビゲーション装置8にアクセスして“駐車場アクセスポイント”の有無を検索するものであり、このルーチンA2の終了後には、“駐車場アクセスポイント”を検出できたか否かを判断する(ステップA3)。“駐車場アクセスポイント”の検出ができなかった場合(つまり、自動車3を駐車した場所が場内セキュリティシステム6を備えた駐車場以外であった場合)には、自動車3のドアロック機構がキーロックされたか否かを車両情報取得装置13からのドアロック情報に基づいて判断する(ステップA4)。ドアロック機構がキーロックされていない場合には、そのまま待機するが、キーロックされた場合には、監視装置9を起動して車載セキュリティシステム7を能動状態に切り換える(ルーチンA5)。
【0019】この後には、監視装置9から異常検出信号が入力されるまで、若しくはドアロック機構が正常にアンロックされるまで待機する(ステップA6、A7)。尚、ドアロック機構が正常にアンロックされた状態の検出は、車両情報取得装置13からのキー情報及びドアロック情報を利用して行うことができる。
【0020】そして、監視装置9から異常検出信号が入力されたときには異常通知ルーチンA8を実行するものであり、このルーチンA8では、自動車3において異常(車体の異常な振動、ドアの異常開放、第三者の車室内への侵入など)が発生した旨を、車載セキュリティシステム7に予め緊急連絡先として登録されたモバイル通信端末(携帯電話機、ページャなど)に対し無線装置11を介して通知する動作を行う。これに対して、ドアロック機構が正常にアンロックされたときには、監視装置9の動作を停止させて車載セキュリティシステム7を休止状態に切り換えるルーチンA19を実行した後に前記ステップA1へ戻る。
【0021】前記ステップA3において“駐車場アクセスポイント”を検出したと判断した場合(つまり、自動車3を駐車した場所が場内セキュリティシステム6を備えた駐車場であった場合)には、場内セキュリティシステム6に対し無線装置11を通じて接続要求を送信することにより、車載セキュリティシステム7と場内セキュリティシステム6との間の無線リンクを形成した状態に切り換える(ルーチンA9)。
【0022】このように両セキュリティシステム6及び7が無線リンクされた状態では、ユーザーインターフェース10からの操作入力の有無を設定時間(数十秒程度)が経過するまでの期間だけ判断する(ステップA10、A11)。ここで、ユーザーインターフェース10からは、“駐車場アクセスポイント”との接続確認(場内セキュリティシステム6との無線リンクが確立しているか否かの確認)を行うための確認要求信号を入力できるようになっていると共に、自動車3が駐車した位置を特定可能な情報(位置データである駐車区画番号など)を追加情報として入力できるようになっており、前記設定時間が経過するまでの期間にそのような入力があった場合には、接続確認・追加情報設定ルーチンA12を実行した後にステップA13へ移行する。
【0023】上記ルーチンA12では、前記確認要求信号の入力があった場合に、場内セキュリティシステム6との間の無線リンクの確立の有無を運転者に例えば図示しないスピーカを通じて報知し、前記追加情報の入力があった場合に、その追加情報を図示しないバッファメモリに記憶する動作を行う。また、ユーザーインターフェース10を通じた操作入力が行われることなく設定時間が経過したときには、接続確認・追加情報設定ルーチンA12を実行することなくステップA13へ移行する。
【0024】ステップA13では、自動車3のドアロック機構がキーロックされたか否かを車両情報取得装置13からのドアロック情報に基づいて判断するものであり、ドアロック機構がキーロックされていない場合には、そのまま待機するが、キーロックされた場合には、監視装置9を起動して車載セキュリティシステム7を能動状態に切り換えると共に、予め設定されているセキュリティ用情報及び前記バッファメモリに記憶されている追加情報(これは記憶されていない場合もある)を場内セキュリティシステム6へ無線装置11を通じて送信操作を行う(ルーチンA14)。ここで、上記セキュリティ用情報は、予め登録されている緊急連絡先(モバイル通信端末の接続番号(携帯電話機の場合は電話番号))、自動車3の車種、登録ナンバー、ボディカラーなどの情報である。尚、セキュリティ用情報中に、カーナビゲーション装置8から取得した自動車3の現在位置情報を含ませることもでき、このような現在位置情報が精度良く得られる状況であった場合には、前記追加情報中の「駐車区画番号」を不要にすることも可能になる。
【0025】上記ルーチンA14の実行後には、監視装置9から異常検出信号が入力されるまで、若しくはドアロック機構が正常にアンロックされるまで待機する(ステップA15、A16)。
【0026】そして、監視装置9から異常検出信号が入力されたときには異常通知ルーチンA17を実行するものであり、このルーチンA17では、自動車3において異常(車体の異常な振動、ドアの異常開放、第三者の車室内への侵入など)が発生した旨を、場内セキュリティシステム6側へ無線装置11を通じて通知する。これに対して、ドアロック機構が正常にアンロックされたときには、監視装置9の動作を停止させて車載セキュリティシステム7を休止状態に切り換えると共に、セキュリティが不要になった旨を場内セキュリティシステム6側へ無線装置11を通じて通知するルーチンA18を実行した後に前記ステップA1へ戻る。
【0027】一方、場内セキュリティシステム6の制御装置5は、車載セキュリティシステム7側からの接続要求、異常通知、セキュリティ不要通知の何れかを受けるまで待機するループを形成する(ステップB1、B2、B3)。接続要求を受けた場合(ステップB1で「YES」)には、駐車車両登録ルーチンB4を実行した後に上記待機ループ(ステップB2)へ戻る。この駐車車両登録ルーチンB4では、車載セキュリティシステム7からのセキュリティ用情報及び追加情報を受信すると共に、それらの情報に含まれる緊急連絡先、車種、登録ナンバー、ボディカラー及び駐車区画番号(位置データに相当)などを、予め設定された駐車車両データベースに“管理用データ”として登録する。
【0028】異常通知を受けた場合(ステップB2で「YES」)には、その異常通知の発信源となった自動車3についての“管理用データ”中の緊急連絡先に対し、自動車3で異常が発生した旨を連絡するルーチンB5、上記“管理用データ2中の駐車区画番号に対応した駐車区画及びその近辺を監視カメラ1によって撮影するように制御するルーチンB6、警備員に対し当該駐車区画に対し急行するように指示するルーチンB7を順次実行した後に前記待機ループ(ステップB3)へ戻る。このような各ルーチンB5、B6、B7の実行に応じて、自動車3の運転者が携帯するモバイル通信端末に対し緊急通報する制御、監視カメラ1により上記自動車3及びその周辺を撮影する制御、その自動車3まで警備員を派遣する制御より成る盗難防止制御が行われることになる。
【0029】セキュリティ不要通知を受けた場合(ステップB3で「YES」)には、そのセキュリティ不要通知の発信源となった自動車3について登録されている“管理用データ”を前記駐車車両データベースから削除するルーチンB8を実行した後に前記待機ループ(ステップB1)へ戻る。
【0030】以上要するに、上記した本実施例によれば、車載セキュリティシステム7を搭載した自動車3が場内セキュリティシステム6を備えた駐車場P1、P2内で駐車したときには、それら車載セキュリティシステム7及び場内セキュリティシステム6間で無線装置11及び通信施設4を介した無線リンクが形成される。このような無線リンクが形成された状態で駐車状態にある自動車3に対する不法行為(車上荒らしや悪戯など)があった場合、車載セキュリティシステム7は、その不法行為に伴う異常状態を検出する監視装置9の検出出力に基づいた異常発生信号を上記無線リンクを通じて場内セキュリティシステム6へ送信するようになる。
【0031】すると、この異常発生信号を受信した場内セキュリティシステム6にあっては、当該信号の発信源となった自動車3に対して所定の盗難防止制御(自動車3の運転者が携帯するモバイル通信端末に対し緊急通報する制御、監視カメラ1により自動車3及びその周辺を撮影する制御、自動車3まで警備員を派遣する制御)を行うようになる。つまり、本実施例の構成によれば、車載セキュリティシステム7と場内セキュリティシステム6とが有機的に連携された状態となって、駐車中の自動車3に対する盗み行為や悪戯行為に対し駐車場P1、P2サイドにおいて迅速且つ効率良く対応可能になるものであり、結果的に駐車場用のセキュリティシステムとしての質の向上を実現できるようになる。
【0032】この場合、異常発生信号の発信源となった自動車3に対し警備員を派遣するという盗難防止制御を行うようになるから、駐車中の自動車3に対する不法行為に迅速且つ確実に対処できるようになり、盗難防止効果を十分に高めることができる。また、当該自動車3及びその近辺を監視カメラ1による撮影するという盗難防止制御も行われるから、駐車中の自動車3に対する不法行為の証拠を残すことができ、実際にシステムを運用する上において有益となる。
【0033】さらに、ユーザーインターフェース10を通じて入力された位置データ、つまり自動車3の駐車場P1、P2内での駐車位置を示す位置データが場内セキュリティシステム6側へ無線送信されるから、その場内セキュリティシステム6においては、受信した位置データに基づいて異常発生信号の発信源となった自動車3の位置を容易に確認可能となり、結果的に、駐車中の自動車3に対する不法行為への対処をさらに迅速且つ効率良く行い得るようになる。
【0034】尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。自動車3の駐車位置を示す位置データの入力をユーザーインターフェース10により行う構成としたが、その駐車位置をカーナビゲーション装置8から取得する構成としても良く、この構成によれば、位置データを得るための操作が不要になるという利点が出てくる。また、自動車3の駐車位置を示す位置データを当該自動車3側で取得して場内セキュリティシステム6側へ送信する構成としたが、場内セキュリティシステム6側において、例えば、入場してきた自動車3を監視カメラ1などを利用して追跡し、その追跡結果に基づいて自動車3の駐車位置を示す位置データを取得する構成としても良い。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成13年1月22日(2001.1.22)
【代理人】 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
【公開番号】 特開2002−216256(P2002−216256A)
【公開日】 平成14年8月2日(2002.8.2)
【出願番号】 特願2001−13446(P2001−13446)