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【発明の名称】 二次元コードを用いた電子チケットシステム
【発明者】 【氏名】東口 浩

【氏名】田淵 洋祐

【氏名】井上 久仁浩

【要約】 【課題】二次元コードを用いる事により、インターネット等の通信回線を通してチケット自体の入手を可能とする新たな電子チケットシステムの提供。

【解決手段】発券する発券側コンピュータシステムBに、販売するチケットに関する情報と発券情報を記録しているチケット情報ファイル6aと、顧客側の端末側機器1から送信された所定のチケット購入申込情報の中から二次元コード化すべき情報を二次元コードに変換する二次元コード作成手段5と、作成された二次元コード画像とチケット情報とを含むチケット画面を作成するチケット画面作成手段8と、作成されたチケット画面を通信回線を介して所定の端末側機器に返信する返信手段と、返信したチケット情報をチケット情報ファイル6aに追加記憶させる手段と、二次元コード読取手段9で読み取った情報からチケットの有効性を評価する有効性評価手段12と、を有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二次元コードを用いた電子チケットシステムであって、該電子チケットを発券する発券側コンピュータシステム(B)には、顧客側コンピュータシステム(A)からインターネット等の通信回線(2)を通して接続可能であり、且つ、販売するチケットに関する情報と発券情報を、書換え及び呼び出し自在に記録しているチケット情報ファイル(6a)と、前記顧客側コンピュータシステム(A)の端末側機器(1)から入力され送信された所定のチケット購入申込情報の中から、二次元コード化すべき情報を予め定められた基準に基づいて選択する二次元コード化情報選択手段(4)と、該二次元コード化情報選択手段(4)で選択された情報を含む所定の情報を、二次元コードに変換する二次元コード作成手段(5)と、該二次元コード作成手段(5)で作成された二次元コード画像と予め定められた所定のチケット情報とを含むチケット画面(50)を作成するチケット画面作成手段(8)と、該チケット画面作成手段(8)で作成された前記チケット画面を、前記通信回線(2)を介して所定の端末側機器(1,1a,1b)に返信する返信手段と、該顧客の端末側機器に返信したチケット情報を前記チケット情報ファイル(6a)に追加記憶させる手段と、二次元コード読取手段(9)と、該二次元コード読取手段(9)で読み取った情報からチケットの有効性を評価する有効性評価手段(12)と、を有しており、前記顧客の端末側機器に返信された前記チケット画面情報或いは該チケット画面情報を前記端末側機器のディスプレイに表示したチケット画面自体又はこれを任意の用紙に印刷してなる印刷チケット画面を一次チケット(50)となし、前記二次元コード読取手段(9)によって読み取られた情報に基づいて、前記有効性評価手段(12)によって該チケットの有効性を評価する様にしてなる事を特徴とする二次元コードを用いた電子チケットシステム【請求項2】 前記顧客の端末側機器(1)から送信される所定のチケット購入希望情報を、前記チケット情報ファイル(6a)に記録されているチケット情報と比較して発券の可否を判断する発券可否判断手段(11)が、前記発券側コンピュータシステム(B)に設けられている請求項1に記載の電子チケットシステム【請求項3】 前記顧客の端末側機器が、携帯電話等の携帯端末(1a)であって、該携帯端末のディスプレイに表示された前記二次元コード画像を一次チケットとなし、前記二次元コード読取手段(9)によって該携帯端末のディスプレイに表示された二次元コード画像から一次チケットの有効性を判断する様にしてなる請求項1又は2に記載の電子チケットシステム【請求項4】 前記顧客に返信されるチケット画面には、二次元コード化された連続番号が付されており、前記有効性評価手段(12)により、前記二次元コード読取手段(9)によって読み取られた前記連続番号について、同一番号の一次チケットは最初の一次チケットのみが有効と判断される様に構成されてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項5】 前記顧客のチケット購入希望情報には、当該顧客を特定するパスワード等の認証情報(40)が含まれ且つ前記二次元コードにも該認証情報が含まれており、前記有効性評価手段(12)では前記二次元コード読取手段(9)によって読み取られた認証情報と顧客の提示した認証情報との合否を判断する様に構成してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項6】 前記顧客を特定するための認証情報が、該顧客のクレジットカード番号であり、前記一次チケットの使用場所にはクレジットカード番号読取装置が設置され、該クレジットカード番号読取装置で読み取られた顧客の提示したクレジットカードの番号と前記二次元コード読取装置(9)によって読み取られたクレジットカードの番号とを対比して、前記有効性評価手段(12)で前記一次チケットの有効性を判断する様に構成してなる請求項5に記載の電子チケットシステム【請求項7】 チケット購入代金をクレジットカードで決済する様にしてなる請求項6に記載の電子チケットシステム【請求項8】 前記顧客の端末側機器から送信される所定のチケット購入希望情報には、該顧客のクレジットカード番号が含まれており、クレジットカードによりチケット代金の決済を行う様にしてなる請求項1乃至7のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項9】 前記二次元コード化されて顧客に返信されたチケット画面には、前記一次チケットの有効期間表示欄(57)が含まれており、当該有効期間内に所定の代金決済がなされない場合には、当該一次チケットを無効とする処分がなされる様にしてなる請求項1乃至4のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項10】 前記一次チケットは、代金決済と共に所定の二次チケットに交換されるものである請求項9に記載の電子チケットシステム【請求項11】 前記顧客の端末側機器から入力され送信されたチケット購入申込情報には、返信先の端末側機器(1a,1b)を指定する返信先情報が含まれており、前記返信画面作成手段(8)で作成されたチケット画面を、前記指定された端末側機器(1a,1b)に返信する様にしてなる請求項1乃至10のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項12】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、該解読手段と前記二次元コード画像リーダー(9a)とが一体に組み合わされたものである請求項1乃至11のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項13】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、前記二次元コード画像リーダー(9a)は前記一次チケットの使用場所に設置され、前記解読手段とは有線又は無線の専用回線で接続されている請求項1乃至11のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項14】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、前記二次元コード画像リーダー(9a)は前記一次チケットの使用場所に設置され、前記解読手段とは、前記通信回線(2)を介して接続される様になっている請求項1乃至11のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項15】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コードの画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段を有しており、前記一次チケットは、顧客の携帯端末(1a)に保存されたものであり、該携帯端末(1a)に保存された二次元コードの画像データを、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)を経る事なく前記二次元コード読取手段(9)に直接送信する様に構成してなる請求項1乃至11のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項16】 前記通信回線(2)を介して前記発券者側コンピュータシステム(B)に接続する前記顧客の端末側機器が、携帯端末(1a)である請求項1乃至15のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項17】 前記チケットが、入場券,航空券,乗車券,乗船券,食券等の有料チケットである請求項1乃至16のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項18】 通信回線を通して所定の対象者にチケットの提供を行う電子チケットシステムであって、前記対象者の個別電子メールアドレスを含む対象者情報を、書換え及び呼び出し可能に記録した対象者情報ファイル(6b)と、所定のチケット情報を、書換え及び呼び出し可能に記録したチケット情報ファイル(6a)と、前記対象者情報ファイル(6b)及びチケット情報ファイル(6a)に所定の情報を記憶させるためのコンピュータ(3)に接続された入力手段(10)と、前記対象者情報ファイル(6b)に記憶されている対象者情報又は前記入力手段(10)から入力された対象者情報及び前記チケット情報ファイル(6a)に記憶されている情報の内から、二次元コード化すべき情報を予め定められた基準に基づいて選択する二次元コード化情報選択手段(4)と、該二次元コード化情報選択手段(4)で選択された情報を含む所定の情報を二次元コードに変換する二次元コード作成手段(5)と、該二次元コード作成手段(5)で作成された二次元コード画像と予め定められた所定の情報とを含むチケット画面(60)を前記対象者情報ファイル(6b)から選定した所定の対象者の端末側機器(1)に前記通信回線(2)を介して送信するチケット情報送信手段と、二次元コード読取手段(9)と、を有してなる事を特徴とする二次元コードを用いた電子チケットシステム【請求項19】 前記二次元コード画像には、対象者の会員番号等の対象者を特定する情報が含まれており、前記二次元コード読取装置にて読み取った情報を、前記対象者情報ファイル(6b)の所定の対象者の欄に追加記録する様にしてなる請求項18に記載の電子チケットシステム【請求項20】 前記対象者の端末側機器が携帯電話等の携帯端末(1a)であり、該携帯端末のディスプレイに表示された前記二次元コード画像を含むチケット画面から前記二次元コード読取手段(9)によって前記二次元コードを読み取る様にしてなる請求項18又は19に記載の電子チケットシステム【請求項21】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、該解読手段と前記二次元コード画像リーダー(9a)とが一体に組み合わされたものである請求項18乃至20のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項22】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、前記二次元コード画像リーダー(9a)は前記チケットの使用場所に設置され、前記解読手段とは有線又は無線の専用回線で接続されている請求項18乃至20のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項23】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、前記二次元コード画像リーダー(9a)は前記チケットの使用場所に設置され、前記解読手段とは、前記通信回線(2)を介して接続される様になっている請求項18乃至20のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項24】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コードの画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段を有しており、前記チケットは、顧客の携帯端末(1a)に保存されたものであり、該携帯端末(1a)に保存された二次元コードの画像データを、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)を経る事なく前記二次元コード読取手段(9)に直接送信する様に構成されてなる請求項18乃至20のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項25】 前記電子チケットが、優待券,割引券,招待券等の無料チケットである請求項18乃至24のいずれかに記載の電子チケットシステム【請求項26】 二次元コードを用いたチケットシステムであって、端末側機器(1)と、該端末側機器(1)に通信回線(2)を通して接続可能なホストコンピュータ(3)と、前記端末側機器に設けられた所定のチケット情報入力手段(10)と、該入力されたチケット情報を前記通信回線(2)を通して前記ホストコンピュータ(3)に送信する送信手段と、を有し、且つ、前記ホストコンピュータ(3)には、前記送信されたチケット情報から二次元コード化すべき情報を、予め定められた基準に基づいて選択する二次元コード化情報選択手段(4)と、該二次元コード化情報選択手段(4)で選択された情報を含む所定の情報を、二次元コードに変換する二次元コード作成手段(5)と、該二次元コード作成手段(5)で作成された二次元コード画像と予め定められた所定の情報とを含む返信画面を作成する返信画面作成手段(8)と、該返信画面作成手段(8)で作成された所定のチケット画面を前記端末側機器(1)に返信する返信手段と、が設けられており、更に、前記端末側機器(1)に接続され且つ所定のチケット用紙に前記二次元コード画像を含む所定のチケット情報を印刷するプリンタ(7)と、該プリンタ(7)から出力されたチケットの二次元コード読取手段(9)と、該二次元コード読取手段(9)によって読み取られた情報に基づいて、該チケットの有効性を判断する検札手段(12)と、を有する事を特徴とする二次元コードを用いたチケットシステム【請求項27】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、該解読手段と前記二次元コード画像リーダー(9a)とが一体に組み合わされたものが、前記チケット使用場所に設置されている請求項26に記載のチケットシステム【請求項28】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、前記二次元コード画像リーダー(9a)は前記チケットの使用場所に設置され、前記解読手段とは有線又は無線の専用回線で接続されている請求項26に記載のチケットシステム【請求項29】 前記二次元コード読取手段(9)は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー(9a)と、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段(43)を含む解読手段とからなり、前記二次元コード画像リーダー(9a)は前記チケットの使用場所に設置され、前記解読手段とは、前記通信回線(2)を介して接続される様になっている請求項26に記載のチケットシステム【請求項30】 前記チケットが、乗車券,乗船券,入場券,航空券等のチケット発券窓口で発行されるチケットである請求項26乃至29のいずれかに記載のチケットシステム
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次元コードを用いた電子チケットシステムに関するものであり、特に、印刷した従来のデザインチケットを不要となす事を可能にする新たなチケットシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種情報を管理する手段としてバーコードが使用されている事は周知の通りである。特に、POSシステム等の商品や顧客等の情報を管理するための装置においてはバーコードが不可欠の手段である。係るバーコードは、図12に示す様に、各種情報をコード化し、そのコードシンボルキャラクタを直線的に並べたものであって、x方向にのみ情報を有し、y方向には一切の情報を有さない構造のものである。このバーコードには多くの情報が集約されており、更に、文字と異なって一般の人にはバーコードから直ちにその情報の内容を知る事ができないので、商品や顧客等の秘密を守りつつ管理するのに適している。しかし、最近は、情報も多様化し、更に多くの情報を管理する必要性が高まっている。
【0003】そこで、図11に示す様な二次元コードが提案され、一部で実用化されて来ている。これは、情報をコード化し、そのコードシンボルキャラクタを縦横に配置したものであり、x方向及びy方向の両方向に情報を有するものである。この意味から、二次元コードに対して、最近では上述したバーコードは一次元コードと呼ばれている。この二次元コードには、前記バーコードに比べて10倍から100倍の大容量の情報が集約可能となっている。係る二次元コードの一つが、日本において1999年1月にJIS(日本工業規格)X0510(QRコード)として制定され、この規格において、JIS X 0208のシフト符号化表現で規定された文字コード(S−JIS)や ANSI X3.4(7−bit ASCII)等の規格が引用され、文字情報を二次元コードとして種々の用紙或いは器具に印刷されて使用されるケースが普及しつつある。
【0004】又、二次元コードの応用分野として、既に幾つかの幾つかの用途が提案され且つ実施されており、今後は更にその用途は拡大するものと想定されるが、本発明は、その応用分野として、電子チケットシステムを提案するものである。
【0005】従来の各種催し物の入場券や交通機関の乗車券,乗船券,航空券等を購入する方式としては、所定のチケット販売窓口で直接購入する方式と、電話で予約して当該窓口で購入する方式と、インターネットで予約して購入する方式がある。
【0006】所定の窓口で購入する方式では、人気歌手等のコンサートや日本シリーズ等の人気の高い催し物等の場合には、チケットを入手するために長蛇の列をなし、時には数日間も徹夜して並んでいる場合があり、これを回避する方策として、最近ではインターネットを通してコンサート等の催し物のチケットを販売するシステムが提案されている。このシステムは、インターネットを通してチケットを予約するものであり、チケットを入手するには、郵送して貰うか、所定の店頭で入手するか、送られてきた情報をフロッピー(登録商標)に記録し、これを所定場所に持参してチケットと交換する方式であって、チケット自体は従来から使用されている通常の印刷物である。
【0007】又、各種催し物の優待券や割引券や招待券(招待状及び案内状を含む。以下同じ)を所定の会員や顧客等の所定の対象者に送る手段としては、葉書等の郵便物として郵送されているのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、上記した従来のインターネットによるチケットの販売方式では、チケット自体は従来の印刷物であり、チケット自体には何等の変化はなく、チケットの予約にインターネットを利用しているに過ぎず、現物のチケットの入手は不可欠であった。
【0009】又、各種催し物の優待券や割引券や招待券を所定の対象者に郵送するには、相当の郵送費用が生じると共に、これらのチケットを受け取った者が、会場に来たか否かは、会場で受け取ったこれらチケットに記載の対象者の氏名や名称と送付先リストとを手作業により対比する必要があり、マーケッティング資料とするには時間と費用が掛かり過ぎる問題があった。
【0010】本発明は、係る現状に鑑みてなされたもので、最近実用化が進められている二次元コードを用いる事により、従来の印刷物からなるチケットの概念を破り、低コストで且つインターネット等の通信回線を通してチケット自体の入手を可能とする新たな電子チケットシステムの提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電子チケットシステムには、大別して3つの方式からなっている。先ず、第一の方式は、通信回線を通して各種有料チケットを販売する方式であり、具体的には、二次元コードを用いた電子チケットシステムであって、該電子チケットを発券する発券側コンピュータシステムには、顧客側コンピュータシステムからインターネット等の通信回線を通して接続可能であり、且つ、販売するチケットに関する情報と発券情報を、書換え及び呼び出し自在に記録しているチケット情報ファイルと、前記顧客側コンピュータシステムの端末側機器から入力され送信された所定のチケット購入申込情報の中から、二次元コード化すべき情報を予め定められた基準に基づいて選択する二次元コード化情報選択手段と、該二次元コード化情報選択手段で選択された情報を含む所定の情報を、二次元コードに変換する二次元コード作成手段と、該二次元コード作成手段で作成された二次元コード画像と予め定められた所定のチケット情報とを含むチケット画面を作成するチケット画面作成手段と、該チケット画面作成手段で作成された前記チケット画面を、前記通信回線を介して所定の端末側機器に返信する返信手段と、該顧客の端末側機器に返信したチケット情報を前記チケット情報ファイルに追加記憶させる手段と、二次元コード読取手段と、該二次元コード読取手段によって読み取られた情報に基づいてチケットの有効性を評価する有効性評価手段と、が設けられており、これにより、前記顧客の端末側機器に返信された前記チケット画面情報、或いは該チケット画面情報を前記端末側機器のディスプレイに表示したチケット画面自体、又はこれを任意の用紙に印刷してなる印刷チケット画面を一次チケットとなし、前記二次元コード読取手段によって読み取られた情報に基づいて前記有効性評価手段によって該チケットの有効性を評価する様にしてなるものであって、従来の印刷物に代わる電子チケットを実現するものである。
【0012】上記一次チケットは、基本的には、各種入場券,航空券,乗車券,乗船券,食券等の有料チケットを対象としており、且つ、該一次チケット自体を最終チケットとする事も可能であるが、予約券となし、代金決済時に本券を支給する方式等の種々の態様がある。
【0013】又、有料チケットを対象としている関係上、同一座席への重複発券を防止する方策や前記一次チケットの複写による重複使用を防止する方策及び代金回収方式等に工夫が必要である。そこで、重複発券や重複使用の防止或いは代金回収策等の具体的な安全対策としては、前記顧客の端末側機器から送信される所定のチケット購入希望情報を、前記チケット情報ファイルに記録されている情報と比較して発券の可否を判断する発券可否判断手段を設ける事により、同一座席に対する重複発券や定員以上の過剰発券を防止する方策、前記顧客に返信されるチケット画面には、二次元コード化された連続番号が付されており、前記有効性評価手段により、前記二次元コード読取手段によって読み取られた前記連続番号について、同一番号の一次チケットは最初の一次チケットのみが有効と判断される様になし、同一チケットのコピーを防止する方策、前記顧客のチケット購入希望情報には、当該顧客を特定するパスワード等の認証情報が含まれ且つ前記二次元コードにも該認証情報が含まれており、前記有効性評価手段では、前記二次元コード読取手段によって読み取られた認証情報と顧客の提示した認証情報との合否を判断する様にした認証方策、等があり、特に、前記顧客を特定するための認証情報として該顧客のクレジットカード番号を使用し、前記一次チケットの使用場所にはクレジットカード番号読取装置を設置し、該クレジットカード番号読取装置で読み取られた顧客の提示したクレジットカードの番号と前記二次元コード読取手段によって読み取られたクレジットカードの番号とを対比して、前記有効性評価手段で前記一次チケットの有効性を判断する様になす方策等々がある。
【0014】又、他のチケット代金回収方式としては、上記クレジットカード番号を認証手段として使用する場合には、クレジットカードによりチケット代金の決済を行う様にするのが合理的である。更に、前記二次元コード化されて顧客に返信されたチケット情報に、前記一次チケットの有効期間を含めておき、当該有効期間内に所定の代金決済がなされない場合には当該一次チケットを無効とする処分がなされる様にする方式、又は、前記一次チケットは、代金決済と共に所定の二次チケットに交換されるものとなす方式等々がある。
【0015】又、前記一次チケットは、端末機器に接続されたプリンタで印刷された紙チケットの他、顧客の携帯電話等の携帯端末のディスプレイに表示された前記二次元コード画像も使用可能であり、この場合には、二次元コード読取装置によって該携帯端末の表示画像から一次チケットの有効性を判断する事になる。この意味から、顧客の端末側機器から入力され送信されたチケット購入申込情報に、返信先の端末側機器を指定させ、前記返信画面作成手段で作成されたチケット情報を、前記指定された端末側機器に返信する様にしておけば、自己の携帯端末に返信して貰う様にする他、チケットを他人にプレゼントする事も可能となる。
【0016】次に、第二の方式は、通信回線を通して所定の対象者に、優待券,割引券,招待券等の無料のチケットの提供を行う電子チケットシステムであって、具体的には、通信回線を通して所定の対象者にチケットの提供を行う電子チケットシステムであって、前記対象者の個別電子メールアドレスを含む対象者情報を、書換え及び呼び出し可能に記録した対象者情報ファイルと、所定のチケット情報を、書換え及び呼び出し可能に記録したチケット情報ファイルと、前記対象者情報ファイル及びチケット情報ファイルに所定の情報を記憶させるためのコンピュータに接続された入力手段と、前記対象者情報ファイルに記憶されている対象者情報又は前記入力手段から入力された対象者情報及び前記チケット情報ファイルに記憶されている情報の内から、二次元コード化すべき情報を予め定められた基準に基づいて選択する二次元コード化情報選択手段と、該二次元コード化情報選択手段で選択された情報を含む所定の情報を二次元コードに変換する二次元コード作成手段と、該二次元コード作成手段で作成された二次元コード画像と予め定められた所定の情報とを含むチケット画面を、前記対象者情報ファイルから選定された所定の対象者の端末側機器に前記通信回線を介して送信するチケット情報送信手段と、二次元コード読取手段と、を有してなるものである。即ち、第二の方式は、従来郵送していたダイレクトメールに替わる新規且つ安価なチケット送付方式である。
【0017】この方式においても、種々の態様が存在し、例えば、前記二次元コード化された情報に、対象者の会員番号等の対象者を特定する情報を含めておき、前記二次元コード読取手段にて読み取った情報を前記対象者情報ファイルの所定の対象者の欄に記憶させる事により、対象者の来場の有無や種類等のマーケッティング情報の統計的処理が容易となる利点がある。尚、この方式においても、送信された二次元コードを含むチケット画面をプリンタで印刷して印刷チケット画面として使用する方式と携帯端末のディスプレイに表示して、そのまま使用する方式があるのは前記第一の方式の場合等同様である。
【0018】次に第三の方式は、従来のチケット販売窓口における乗車券や入場券に替わる二次元コード付きチケットの発行システムに関するもので、具体的には、端末側機器と、該端末側機器に通信回線を通して接続可能なホストコンピュータと、前記端末側機器に設けられた所定のチケット情報入力手段と、該入力されたチケット情報を前記通信回線を通して前記ホストコンピュータに送信する送信手段と、を有し、且つ、前記ホストコンピュータには、前記送信されたチケット情報から二次元コード化すべき情報を予め定められた基準に基づいて選択する二次元コード化情報選択手段と、該二次元コード化情報選択手段で選択された情報を含む所定の情報を、二次元コードに変換する二次元コード作成手段と、該二次元コード作成手段で作成された二次元コード画像と、予め定めらてた所定の情報とを含む返信画面を作成する返信画面作成手段と、該返信画面作成手段で作成された所定のチケット画面を前記端末側機器に返信する返信手段と、が設けられており、前記端末側機器に接続され且つ所定のチケット用紙に前記二次元コード画像を含む所定のチケット情報を印刷するプリンタと、該プリンタから出力されたチケットの二次元コードを読み取る二次元コード読取手段と、該二次元コード読取手段によって読み取られた情報に基づいて、該チケットの有効性を判断する検札手段と、を有するものである。
【0019】更に、上記電子チケットシステムにおいて、前記二次元コード読取手段には、次の4つの方式がある。先ず、第1の方式は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダーと、該二次元コード画像リーダーの読み取り画像データに基づいて二次元コード用文字コードを通常の文字コード等に変換するコード変換手段を含む解読手段とからなり、該解読手段と前記二次元コード画像リーダーとが一体に組み合わされたものが前記二次元コード読み取り場所であるチケット使用場所に設置されているものであり、第2の方式は、前記二次元コード画像リーダーのみが前記チケット使用場所に設置され、前記解読手段とは有線又は無線の専用回線で接続されているものであり、第3の方式は、前記二次元コード画像リーダーのみが前記チケット使用場所に設置され、前記解読手段とは前記通信回線を介して接続される様になっているものであり、第4の方式は、前記二次元コード画像リーダーを設けない方式であって、携帯端末に保存されている二次元コード画像データを、直接解読手段に送信して読み取る方式である。いずれの方式を採用するかは、システム設計に当り、適宜選択されるべきものであり、これらの2以上の方式の組合せの利用も可能である。因みに、上記第1〜第3の方式は、前記第一乃至第三の電子チケットシステムに適用可能であり、第4の方式は、前記第一及び第二の電子チケットシステムに適用可能であるが、第三のチケットシステムには適用は不向きである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の内容について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第一の方式を示す概念図であり、図2は、その手順を示すフローチャートである。これらの図面において、Aはチケット購入者(顧客)側コンピュータシステムを示し、Bは発券者側(サーバー側)のコンピュータシステムを示している。両図において、チケットの購入を希望する顧客は、自己の端末コンピュータ1又は携帯端末1aを電子チケット発券システムBのサーバーに、インターネット等の通信回線2を通して接続すると(ブロックA41)、サーバーの初期画面が表示される(ブロックA42)。その画面に示された操作案内に従って前記端末側コンピュータ1又は携帯端末1aを操作し、図4に例示される如きチケット購入申込み画面30を呼び出して、所定の購入申込み事項を記入(入力)する(ブロックA43)。
【0021】図4に例示したチケット購入申込み画面30への記載(入力)要領を説明すると、顧客は、先ず自己の購入希望チケットの種類をチケット種類欄37から選択し、その種類の記載されたボタン(例えばコンサートチケットを希望する場合には、コンサートと記載されたボタン37a)を選択すると、現在チケット取扱中の各種コンサートが常法に従って表示される(図示せず)ので、その中から希望のコンサートを選択する。次に、氏名記入欄31,ふりがな欄32,年齢記入欄33,性別記入欄34,連絡用の電話番号記入欄35,購入希望枚数記入欄38と共に、送り先の電子メールアドレス36を記入する。この送り先電子メールアドレスは、自分用に購入する場合であって電子メールでチケットを受け取りたい場合には自己の電子メールアドレスを記入すればよいが、他人にチケットをプレゼントする場合には、そのプレゼント相手の電子メールアドレスを記入する。次に、チケット購入代金の支払い方法の選択欄39より、カード支払い39a,指定店支払い39b,会場支払い39cのいずれかより選択し、その選択した支払い方法のボタンをクリックする。この場合において、カード支払い39aを選択した場合には、常法に従ってカード番号の記入が要求され、このチケット購入の時点で代金支払いが完了するが、指定店支払い39bや会場支払い39cを選択すると、この時点では代金決裁がなされないので、図中点線で示したパスワード記入欄40が表示され、ここに本人を認証するためのパスワードの記入が要求される。この様にして全ての記入とその確認を終えると、実行ボタン41をクリックしてサーバーである発券者側コンピュータシステムBにインターネット2を通して送信する(ブロックA44)。
【0022】この申込を受信した発券者側コンピュータシステムBのコンピュータ3では、先ず、全ての必須記載項目に入力されているか否か、該当するチケットが存在するか否か(公演日に記載ミスがないか否か等)等々を判断し、入力ミスが発見されない場合には、チケット情報を呼び出し及び書換え自在に保存しているチケット情報ファイル6aに記憶されているチケット情報と対比して、発券が可能か否か(全て予約済か否か、売り切れかどうか等)を判断し(ブロックB41)、その時点で発券が不可の場合には、入力漏れや公演日が異なる或いは売り切れ等の発券できない理由を付して、インターネット2を通して申込み者に返信する(ブロックB45)。尚、後述する様に、発券後の購入者からのキャンセルを許容する場合には、顧客に当該キャンセル待ちの希望の有無を確認し、顧客がキャンセル待ちを希望する場合には、そのキャンセル待ち番号をインターネット2を通して通知する。又、後述する様に、キャンセルを許容しない場合には、顧客からの申込みを受ける前に、前記チケット申込み画面30に売り切れである旨を表示して、申込み自体を受け付けない様になす方式もある。
【0023】次に、販売可能な場合には、顧客から送信されたチケット購入申込情報の内の二次元コード化する情報を二次元コード化情報選択手段4で選択して(ブロックB42)、二次元コード作成手段5に送信する。ここで二次元コード化する情報としては、コンサートの場合には、日時,会場,チケット枚数,金額等の基本的情報の他、後述する様に購入者を特定するための認証情報やチケットの通し番号等のチケットの重複使用を防止するための安全対策情報が選択されて二次元コード化される(ブロックB43)。該二次元コード化された情報は、チケット画面作成手段8にて、予め定められている文字情報や画像情報と合成され、一次チケットとして申込み者にインターネット2を通して顧客の端末側コンピュータ1又は携帯端末1aに返信される(ブロックB44)。
【0024】次に、この返信される一次チケットの画面について説明する。図4は、チケット申込み時に代金支払い方法としてクレジットカードによるカード支払39aを選定した場合の返信チケット画面50の例であり、二次元コード画像13と共にチケットのタイトル51やその公演日時54,公演会場53,人数52及び座席指定がある場合にはその座席番号55等が文字情報として記載されている。この一次チケット50を受信したチケット購入者は、これを自己の端末側コンピュータ1に接続されたプリンタ7で印刷し、紙チケットとしての一次チケット50を作成する(ブロックA45)。尚、携帯端末1aに受信した場合には、紙チケットに印刷する事なく、そのまま保存して、これを一次チケットとする事も可能である。
【0025】ここで、上記二次元コード作成手段5における二次元コード作成要領について説明する。この作成要領は、本件出願人の出願に係る特願2000−302655号に詳述されており、又、各種の作成方法が公開されているので、ここでは詳細な説明は省略してその概要のみを図3により説明する。図3は、二次元コードの作成工程と読取解読工程を図示したものであり、図中太線の矢印で示した工程が二次元コード作成工程であり、実線で囲んだ部分が二次元コード作成手段5となる。又、同図において、アルファベット添字の符号は、図2の工程の中の内部工程を示している。
【0026】先ず端末側コンピュータシステムの適宜の入力手段から通常の文字や符号等が入力されると(ブロックA43)、常法に従って文字コード変換手段42により通常の文字コードに変換される(ブロックA43a)。この文字コード信号が前述のサーバー側コンピュータシステムBにインターネットを介して送信され(ブロックA44)、該サーバー側コンピュータシステムにおいては、前記二次元コード化情報選択手段4にて上述の通り二次元コード化すべき情報が選択され(ブロックB42)、その選択された情報の文字コード信号が前記二次元コード作成手段5に送信される。ここでは、前記通常の文字コードと二次元コード用文字コードとの相互変換を行うコード変換手段43(ブロックB43a)にて、前述の「S−JIS」や「ANSI X3.4」等の二次元コード用文字コードに変換され、二次元コードのビット列データとなる(ブロックB43b)。次に、このビット列データの調整により、二次元コード画像の大きさや形状が予め定められた要領に従って調整され(ブロックB43c)、最終的に調整された形状(正方形,長方形,円形,扇形等)や大きさの二次元コード画像が作成される(ブロックB43d)。この調整された二次元コード画像が前記指定された端末側機器1に返信され(ブロックB45)、返信された端末側機器1の画面には、その二次元コード画像が表示され(A45a)、該端末側機器1では後述する通り必要に応じて画像の印刷等が行われる(ブロックA45b)。
【0027】前述の一次チケットの代金は、既に申込み時にカードによって支払われているので、発券者側としては、このチケット50の複製による不法入場者が現れる事のみを防止すればよい。従って、このチケットには、通し番号が二次元コード化されて前記二次元コード画像13中に含まれている。コンサート会場等のチケット使用場所Cにおいて、入場者が該一次チケット50を提示すると、該チケット中の二次元コード13をチケット使用場所Cに設置されている二次元コード画像リーダー9aで読み取り、その情報をインターネット2或いは専用回線を通して発券者側コンピュータシステムBに送信し、発券者側コンピュータ3では、図3に示した二次元コード読取手段9の本体部分である二次元コード用文字コードを通常の文字コードに変換するコード変換手段43を有する解読手段にて、文字コード変換によって内容を読み取ると共に、その読み取った内容に基づいて、有効性評価手段12によってチケット情報ファイル6aに記録されている情報と比較し、既に該二次元コード13に格納されている前記通し番号のチケットによる入場の有無を確認して、当該番号の最初の入場者の持参したチケットのみを有効と評価し、同一番号の2番目以降のチケット持参者には無効と評価して入場を拒否する様になっている(ブロックC12)。この有効/無効の判断結果は、前記二次元コード画像リーダー9aに隣接して設置された有効性表示手段14に表示される様になっている。
【0028】次に、前述の二次元コード読取手段9による二次元コードの読み取り工程について図3により説明する。図3中の点線で囲った部分が前記二次元コード読取手段9である。先ず、顧客の提示した二次元コードを、スキャナー等の二次元コード画像リーダー9aによって読み取り(ブロックB31)、この画像データを発券者側コンピュータシステムに、有線或いは無線等の専用回線或いは前述のインターネット等の通信回線2を通して送信する(ブロックB32)。発券側コンピュータシステムでは、送信されてきた二次元コード画像はビット列データとして受信される(ブロックB33)。続いてこのビット列データは、前記通常の文字コードと二次元コード用文字コードとを相互に変換するコード変換システム43によって、二次元コード用文字コードを通常の文字コードに変換する(ブロックB34)。この変換した通常の文字コードデータに基づいて、前述の通り前記チケット情報ファイル6aに記憶されている情報と比較して当該チケットの有効性を評価し(ブロックB36)、その結果を有効性表示手段14に表示する様になっている。
【0029】以上から明らかな様に、二次元コード読取手段9は、二次元コード画像を読み取る二次元コード画像リーダー9aと、該画像リーダーの読み取り画像データに基づいて前記二次元コード用文字コードを通常の文字コードに変換するコード変換手段43及び該変換された通常の文字コードを文字に変換する通常文字等コード変換手段42を有する解読手段とから構成されている。従って、前記二次元コード画像リーダー9aは、該解読手段から切り離されて存在し得るものである事が理解されよう。又、後述する様に、顧客が提示する二次元コード画像には、前述の印刷された画像の他、携帯端末1aに記憶され、チケット使用場所において該携帯端末1aを前記二次元コード読取手段9に接続して、前記二次元コード画像リーダー9aを用いる事なく該携帯端末から直接読み取る様になす事も可能である。この意味から、本発明において「二次元コード読取手段」には、該二次元コード画像リーダー9aを含む場合と含まない場合とがあり、そのケースによって異なるものである。
【0030】以上の説明から明らかな様に、二次元コード読取手段9は、図3で説明した如く、二次元コード画像から画像データを読み取る二次元コード画像リーダー9aと、該読取手段9aで読み取った画像データを前記の所定のコード表によって文字や記号等に変換するコード変換手段43を含む解読手段とで構成されているから、これらを一体化したものを前記チケット使用場所に設置する方式であってもよいが、両者を別装置として構成し、前記二次元コード画像リーダー9aのみを前記チケット使用設置し、前記解読手段とは有線或いは無線の専用回線で連結したものであってよい。更に、前記二次元コード画像リーダー9aのみを前記チケット使用場所に設置し、前記解読手段とは前述のインターネットを通して接続させる様にしたものであってもよい。特に、二次元コードが提示されるのはチケット使用場所のみであるから、該チケット使用場所に前記二次元コード画像リーダー9aのみを設置しておき、前記コード変換手段43を含む解読手段は、前記発券側コンピュータシステムBの発券者側コンピュータ3に内蔵させておき、両者を有線(イントラネット)や無線で接続する様になすのが実際的な方式である。更に、顧客が二次元コード画像を保存した携帯端末1aを持参し、この端末を発券者側コンピュータに直結することにより、該携帯端末から二次元コード画像データを前記画像リーダー9aを経ることなく直接解読手段43に送信する様になす事も可能である。
【0031】又、前述の二次元コード作成手段5と該二次元コード読取手段9との関係は、基本的な構成は同一であり、流れが逆になっている点で相違しているに過ぎないから、夫々を独立した構成とするのではなく、共通部分は同一構成を使用できる事はいうまでもない。
【0032】次に、図6は、前記チケット購入申込み時にチケット代金の支払い方法として指定店支払39bを選定した場合の一次チケット50の例であって、この場合には、前記した二次元コード13及びチケット名や会場等の文字情報と共に、指定期日迄に代金の支払いにより正規のチケットに交換しなければ当該一次チケットが無効となる旨の注意書57と、代金支払い場所としてのチケット交換場所(指定店)58が記載されている。従って、申込み者は、前記指定された交換場所(一次チケット使用場所)に、前述の要領でプリンタ7で印刷した印刷一次チケット或いは携帯端末1aに保存した一次チケットを持参して代金を支払う事により通常のチケットと交換する事になる。尚、前記代金支払い場所兼チケット交換場所(指定店)としては、コンビニエンスストアやチケットショップが便利であるので、発券業者は、これらコンビニエンスストア等に従来通りチケットの取扱いを委託しておく事になる。
【0033】又、この場合も、該一次チケット50の複写等による重複発券を防止するための種々の方策が講じられている。例えば、前述の場合と同様に、二次元コード13に通し番号を格納しておき、顧客が提示した一次チケットに印刷されている二次元コード13を該チケット交換場所に設置された二次元コード画像リーダー9aによって画像データを読み取り、前述の場合と同様に、インターネット2或いは専用回線を通して発券者側コンピュータシステムBに該画像データを送信し、有効性評価手段12によって前記チケット情報ファイル6aに記憶されている当該通し番号の一次チケットによる本券との交換の有無を確認し、未交換の場合にのみ所定の本チケットと交換すると共に、交換が完了した旨を該チケット情報ファイル6aに記録する方式がある。この場合も、チケット交換場所に二次元コード読取手段9を本体部分である解読手段も含めて設置する事も可能であるが、上述の通り、二次元コード画像リーダー9aのみを設置して、その読み取り情報を発券側コンピュータに送信する様になすのが簡便である。
【0034】又、他の重複発券防止方式としては、図4に点線で示されている様に、チケット申込み時に申込者を認証するためのパスワード40を入力させておき、このパスワード40を前記チケット情報ファイル6aに記憶させておくと共に、チケット交換時に前記二次元コード読取手段9にて読み取った情報中に含まれている前記パスワードを、交換に来た者から確認して申込み者と同一である事を確認した上で代金と引換えに本チケットと交換する。この場合にも、当該パスワードの一次チケットの交換が完了した旨を前記チケット情報ファイル6aに記憶させておく事により、同一パスワードでの重複発券を防止できる様になす事はいうまでもない。又、前記通し番号とパスワードとの組合せも好ましい方式である。
【0035】又、前記指定店支払39b又は会場支払39cを選定した場合の他の認証方法としては、クレジットカードのカード番号を用いる方式がある。この場合は、図12のパスワードの欄40に申込者のカード番号を入力して貰い、コンビニエンスストア等の代金支払い場所(本チケット交換場所)には、二次元コード読取手段9と共にカード番号読取装置(図示せず)も併設し、顧客には、前記一次チケットと共にクレージットカードも提示して貰い、両者のクレージットカード番号が一致した場合にのみ、本人と認証して当該一次チケットを有効と判断する方式である。この場合には、本チケットとの交換時の代金決済も、そのクレジットカードで行う様にしておけば、より合理的である。尚、カード番号読取装置の設置が困難な場合には、顧客にクレジットカードを提示して貰い、本チケット交換場所の店員等が前記二次元コードに格納されたカード番号と提示されたクレジットカード番号とを、目視確認する方式であっても構わない。
【0036】尚、上記紙に印刷した一次チケットでは紛失や破損の問題も生じる可能性があり、一方、前記二次元コード読取手段9は、電子メールの受送信可能な携帯端末の画像からも読み取り可能であるので、自己の端末側機器1に送信された二次元コード画像13を含むチケット画面50或いは該二次元コード画像13のみを前記電子メールの受送信可能な携帯電話等の携帯端末1aに転送、又は、直接該携帯端末1aに複写して保存しておき、該携帯端末1aに表示されるチケット画面を一次チケットとなし、これを前記チケット使用場所において提示する方式も可能である。勿論、前記携帯端末1aをサーバー側コンピュータシステムBに接続して、これに直接受信して保存できることは言うまでもない。
【0037】更に、サーバー側からの返信先も、申込者自身の端末側機器1ではなく、他人の端末側機器1bに送信する様になす事も可能である。この場合は、チケットを他人にプレゼントする場合や、他人から申込みを依頼された場合等に、この返信方式が使用される。同様に、申込者自身が、返信先を自己の申込みに使用した端末側機器1ではなく、自己の携帯端末1a指定する事も可能である。
【0038】又、上記第一方式に係る電子チケットは基本的に有料チケットであり且つ発行枚数に限りがあるものが多いので、先着順に販売する方式を採用すれば上記の方式でよいが、一定期間内に受け付けのみを行って後日抽選で販売する方式を採用する事も可能である。この場合には、前記図4のチケット購入申込画面に抽選である旨を表示しておき、抽選の後に図5に示したチケット画面を申込者に返信する事になる。この場合も、以後の手続き等は前述の場合と同様である。
【0039】上記した第一の方式は、原則として有料チケットであり、その用途としては種々のものが考えられる。即ち、従来から有料で市販されている各種催し物のチケットは勿論の事、その他の市販には馴染まないと考えられている食券類にも適用可能である。例えば、ハンバーガーショップ等のファーストフード店やレストラン等の飲食店で、特に客が注文カウンターで並んで順番に注文する様な形態の店舗にも本発明方式を適用する事により、注文カウンターでの接客時間の短縮による客の待ち時間を短縮して集客効果を高める事も可能である。
【0040】この場合には、顧客は、飲食店を訪れる前に、先ず自己の端末側コンピュータ1からインターネット2を介して飲食店側のホームページに接続し、該ホームページに掲載されている手順に従って飲食したい飲食物を指定する。すると飲食店側の顧客システムBでは、その飲食物の名称又はコード番号を前述の要領に従って二次元コード化し、該二次元コード画像と当該飲食物の名称等が文字で表示された返信画面がチケットとして返信されると共に、該飲食店側のコンピュータシステムBに配置されている前記チケット情報ファイル6aに記憶させる。一方、該チケット情報を受信した客は、該二次元コード画像を含むチケット画面を印刷して所定の飲食店に持参する。飲食店の注文カウンターには、二次元コード読取手段9が設置されており、該装置で来店者が持参したチケットの二次元コード画像を読み取り、該飲食店側のコンピュータシステムBに設けられている有効性評価手段12により、前記チケット情報ファイル6aに記憶されている注文情報と対比して該チケットの有効性を確認し、該チケットが有効であれば通常通りの注文品の製造に入る。尚、飲食店の注文カウンターには、通常の来店時に注文する顧客用のカウンターと、上記チケットを持参した顧客用のカウンターとを別々となす事により、上記チケット持参の顧客は行列をなして順番待ちをする事なく、速やかに注文手続きを行う事が可能となる。特に、注文時に、来店時間も入力できる様にしておき、飲食店側には、厨房に来客時間と注文品が表示される様にしておけば、顧客の来店時間に合わせて事前に準備できて顧客に待たせる事なく速やかに飲食物を提供できる様になるので、このチケット予約方式の活用の促進効果が期待される。尚、この場合には、申込時にクレジットカード番号等を入力して、同時に代金決裁を行う様にしておけば、来店時の代金支払いの手間が省く事ができ、このシステムの活用か一層効果的なものとなる。又、本チケット購入手続きを、固定端末機器ではなく携帯電話等の携帯端末から行い、返信されたチケット画像を該携帯端末に保存しておき、これを飲食店側の二次元コード読取手段にて読み取らせる様にしておけば、出先からでも容易に注文を行う事が可能となり、このシステムの一層の活用を促進する事が可能となる。
【0041】その他、本方式の電子チケットの応用は多岐にわたり、各種有償のチケット類に適用できる事はいうまでもない。特に、この方式によるチケットを申込者には一定の割引を行ったり、クーポン券に相当する点数を付与し、これを顧客情報ファイルに記憶させておくと共に、次回の購入時には接続した購入者の持点を表示する等の、従来から利用されている種々の特典との併用により、次回以降のチケット購入意欲を増進させる方式も可能である。更に、申込者の性別,年齢,職業及び住所等の個人情報も入力して貰う様にしておけば、客層毎の解析によるマーケッティングにも利用可能となる。
【0042】次に、本発明の電子チケットシステムに係る第二の方式について説明する。この第二のシステムは、コンサートやホテル等の無料優待券や割引券、又は展示会やバーゲンセール等の招待券等の無料チケット、或いは各種企業が株主向けに無料で発行している株主優待券等を、主催者側等から一方的に送信する無料チケットの発券システムに関するものである。従来のこれらのチケットは、所定の会員等の顧客にダイレクトメールで郵送されるのが一般的であるが、その発券と使用後の顧客(会員)情報のコンピュータによる管理を容易にするものである。
【0043】以下に図面を用いて当該第二の方式について説明する。図7は、この第二の方式を示す概念図であり、図8は、このシステムのフローチャートである。このシステムにおいては、先ず発券者側で、発券者側コンピュータシステムBのコンピュータ3に接続されている入力手段10から、優待券や割引券等の所定のチケット情報を入力し(ブロックB51)、これを書換え及び呼び出し自在にチケット情報ファイル6aに記憶させる。次に、顧客や会員或いは株主等の対象者情報を書換え及び呼び出し自在に記憶している対象者情報ファイル6bから当該チケットの送付先として、予め定められた基準に基づいて抽出されたチケット送付先対象者の情報を呼び出し(ブロックB52)、又、前記チケット情報ファイル6aから前記所定のチケット情報を呼び出し、両情報のうちから、予め定められた選定基準に基づいて二次元コード化すべき情報を二次元コード化情報選択手段4にて選択し(ブロックB53)、この選択された情報を、二次元コード作成手段5にて二次元コードに変換する(ブロックB54)。次に、得られたこの二次元コード画像と、前記チケット情報ファイル6aから呼び出した情報のうちの文字情報として記載すべき情報等とを組み合わせて送信画面作成手段8にて送信すべきチケット画面を作成する(ブロックB55)。
【0044】この送信画面の一例を図9に示している。同図に示している様に、チケット画面60には、このチケットが如何なるチケットで、何時、何処で、何の為に使用できるものであるかを一目で分かる様に、必要な事項は文字情報として表示されている。即ち、該チケット画面60には、チケットの名称欄61,催し物の会場欄62,開催日時欄63,送信者(チケット送り主)欄64や催し物の概要欄65と共に、二次元コード画像13が含まれている。この二次元コード画像13には、催し物の名称等のキーワード的な情報と共に、送信先(会員等の顧客)の氏名,会場でのガイドの要否その他の主催者側の対応基準等の顧客に関する情報が二次元コード化されて格納されている。
【0045】この二次元コード画像13を含むチケット情報画面60を、前述の選定した送付対象者毎に作成し、夫々の対象者の端末側コンピュータ1に通信回線2を介して一方的に送信する(ブロックB56)。これを受信(ブロックA51)した各対象者は、必要に応じてこれを自己の端末側コンピュータ1に接続しているプリンタ7で印刷し(ブロックA52)、この二次元コード画像を含む印刷物を一次チケットとする。この一次チケットは、そのまま催し物会場に持参して提示する事によりそのまま使用できる場合(ブロックC22)と、コンサートの特別割引券や鉄道,航空等の株主優待券(割引券)等の場合には従来と同様に所定の場所で代金を支払って本チケットと交換する場合(ブロックC21)とがあるが、前者の場合が一般的である。尚、後者の場合には前述の第一の方式の場合について説明した様に、本人の認証を行うための会員番号等の認証手段も二次元コード化されて格納されており、会員証の提示等による会員番号の確認等を通してその一次チケットの有効性を確認することが出来ることは前述の場合と同様である。
【0046】前者の場合には、一次チケットを顧客が所定のコンサート会場等のチケット使用場所に持参すると、該使用場所に設置された二次元コード画像リーダー9aにて二次元コード13の画像を読み取り、この読み取りデータを発券者側のコンピュータ3に送信して前記コード変換手段43等の解読手段からなる二次元コード読取手段9によって内容を読み取り、当該顧客が来場した旨を前記対象者情報ファイル6bに追加記憶させる。尚、使用場所と発券者側コンピュータシステムBとが離れており、二次元コード読取手段9と前記発券者側コンピュータ3とが直接接続されていない場合(図7のC’の点線で示した部分)には、二次元コード画像リーダー9aで読み取った情報をインターネット等の通信回線2を通して前記発券者側コンピュータ3に送信する様にする事も可能である。
【0047】又、前記二次元コード画像13を含むチケット画面を受信した顧客は、これをプリンタ7で印刷する事なく、前述の様に、自己の携帯端末に接続して複写或いは転送し、該携帯端末の画像を会場で提示できる様になす事も可能である。又、顧客の登録している電子メールアドレスが携帯端末の場合には、発券者から直接携帯端末に送信される事になり、係る方式も使用可能である事も前述の場合と同様である。
【0048】以上説明した第二の方式の電子チケットシステムは、種々の利用形態が考えられる。例えば、ホテルの会員向けの優待券や割引券の場合には、従来は顧客の使用の有無に拘らず、全国のチェーンホテルの割引券や優待券を郵送していたが、この電子チケットシステムによると、各ホテルの割引券や優待券を電子メールで送信しておき、会員は、使用するホテルの優待券や割引券のみをその都度印刷して使用すればよいので、ホテル側にとっては無駄なチケットの郵送が省かれ、コスト低減に繋がると共に、使用された情報は、直ちに二次元コード読取手段9を通して発券者側コンピュータシステムBに送信されて顧客情報ファイル6bに記憶されるので、各顧客の利用頻度や嗜好や行動パターン等が、統計的に処理されて解析され、次のチケット送付の参考とする等の顧客管理が極めて容易となる。又、デパートの催し物の案内状(入場券)の場合にも、外商会員等に係る二次元コード画像を含む案内状(入場券)を送信し、これを持参して貰う事により(通常は持参された案内状(入場券)と粗品の交換を行う等の該チケットの持参を促す方策が講じられている)、持参されたチケットの二次元コード画像を読み取って自己のコンピュータシステムに記憶させる事により、顧客情報管理と解析が容易となる。
【0049】尚、ここで送付するチケットは無料チケットであるから、多数複写して使用する事を容認する場合には、対象者(受信者)を特定するための認証手段は不要であるが、ホテルの会員向け優待券の如く、非会員までも無闇に複写して使用されては困る様な場合には、会員証の提示を必須とする旨を該チケットに明示する等の会員外の使用を禁止する手段を講じる事も可能である。同様に株主優待券の場合には、通し番号を二次元コード化して二次元コード画像内に格納しておき、同一番号は最小に使用されたもののみが有効とする等の、前述の場合と同様の安全対策を講じておく事も好ましい方策である。
【0050】尚、この方式では、会員等の対象者のメールアドレスが必須であるが、現在のインターネットやiモード等の携帯端末の急速な普及を考慮すれば、近い内に殆どの家庭に電子メールが可能となるから、従来の各種会員にメールアドレスを通知して貰う様にしておけば、この方式の実施が容易となる。現在でも、多くのホテルは電子メールによる予約を受け付けているから、その電子メール予約者をリスト化して、前記対象者情報ファイル6bを形成するのも、簡便な方法である。又、発券者側がインターネットで自己のホームページに催し物の案内を行うと共に、割引きチケットを送付する旨を開示して割引券の申込み者を募集する事により、顧客の電子メールアドレスを蒐集する事も可能である。
【0051】更に、前記二次元コード読取装置9についても、先に図3で説明した如く、該二次元コード読取手段は、二次元コード画像から画像データを読み取る画像リーダー9aと、該画像リーダー9aで読み取った画像データを前記の所定のコード表によって文字や記号等に変換するコード変換手段43を含む本体部分である解読手段とで構成されているから、これらを一体化したものであってもよいが、両者を別装置として構成し、前記画像リーダー9aのみをチケット使用場所に設置し、本体部分である解読手段とは、有線或いは無線の専用回線で連結してなる構成のものであってよい。特に、二次元コードが提示されるのは、催し物会場の入場口や、前記一次チケットを本チケットと交換するチケットショップや交換契約店舗であり、発券側コンピュータシステムに近接していない場合があるので、この様な場合には、前記チケット使用場所には、前記二次元コード画像リーダー9aのみを設置しておき、前記コード変換手段43等の解読手段である本体部分9は、発券側コンピュータに接続して設置しておき、両者を専用回線或いは無線等で接続する様になす事も可能である。同様に、これら専用回線或いは無線に代えて、インターネット2を介して両者を接続する様になす事も可能である。
【0052】次に、図10は、本発明の電子チケットシステムの第三の方式を示す概念図であり、第一の有料チケットの電子チケットシステムを採用した場合にも、当日券を会場で発券する場合や、従来のチケット販売店において前売り券を発券する場合等に使用されるシステムである。
【0053】同図において、チケット購入者は、その販売窓口に来ているので、購入者(顧客)は、口頭でチケットの購入申込みを行う。申込みを受けた窓口担当者は、端末側機器1に接続された入力手段10から、顧客の希望するチケット情報を入力し、その購入申込情報を通信回線2を通して発券者側のホストコンピュータ3に送信する。ホストコンピュータ3には、所定のチケット情報を、呼び出し及び書換え自在に記憶しているチケット情報ファイル6aと、前述の二次元コード化情報選択手段4,二次元コード作成手段5及び返信画面作成手段8とが配置されており、前記顧客の購入申込情報及びチケット情報ファイル6aに記憶されている情報のの内、二次元コード化すべき情報を選択して前記二次元コード作成手段5にて二次元コード画像を作成し、この画像情報と所定のチケット情報とを含めて返信画面作成手段8にてチケット画面を作成し、前記通信回線2を通して前記端末側コンピュータ1に返信する。同時に、該チケットが座席指定券の如く重複発行が禁止される場合には、該チケットの座席番号等の重複禁止情報をチケット情報ファイル6aに記憶させておく事はいうまでもない。
【0054】該端末側コンピュータ1では、この二次元コード画像を含むチケット画面を、該端末側コンピュータ1に接続されているプリンタ7にて所定のチケット用紙に印刷し、これをチケットとして顧客に販売する。この場合は、対面販売でチケットを販売するものであるから、前記した購入者を特定するための認証手段等は不要であり、通常の磁気カード式のチケット発行と同様な手法で発券する事ができる。
【0055】顧客がこのチケットを使用する際には、そのチケットの使用場所に設置された二次元コード画像リーダー9aによって当該チケットに表示されている二次元コード画像を読み取り、この読み取り情報を前記ホストコンピュータ3に設けられている二次元コード読取手段(本体解読手段)9に送信して内容を読み取り、同時に、有効性評価手段12にて前記チケット情報ファイル6aに記憶されている情報と比較して、正しく発券されたものであるか否かを判断し、無効なチケットの場合には、有効性表示手段14でその旨を表示する様になっている。即ち、チケットが適正なものかどうかを判断し、いわゆる検札を行うのは、前述の場合と同様である。
【0056】この第三の方式に係る電子チケットシステムは、鉄道,バス,船舶,航空機等の乗車券,乗船券,搭乗券、或いはコンサートや球技場、競技場等の各種入場券等の全ての対面式の発券システムに使用できるもので、従来の磁気カード方式に比して、磁性材料を使用しないので、磁気の影響を受けない等の利点がある。この場合も、前記二次元コード読取手段9を、その本体部分と共に前記チケット使用場所に設置する事も可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の二次元コードを用いた電子チケットシステムによれば、従来のチケットシステムに比して種々の効果が期待されるものである。特に、本発明の二次元コード作成システムを利用した電子チケットシステムは、従来のチケットの概念を打破し、チケットについての新たな概念を創出するものであり、有償、無償を問わず、種々の応用が可能であり、その社会的影響は革命的なものがある。
【0058】先ず、本発明の電子チケットシステムの第一方式によれば、各種有料チケットを通信回線を通して画像として入手可能であり、購入者は、そのチケット画面をプリンタで印刷するのみで正規のチケット(一次チケット)を入手する事になるので、従来のデザインを考慮した印刷チケットを不要となし、発券コストの大幅な低減が可能となるのみならず資源の節約にも大きく寄与するものとなる。又、そのチケットに記載の二次元コード画像に、本人を特定するための認証情報や複製品の使用を禁止する通し番号等の安全対策を付与する事により、チケットの安全性を保持させる事が可能となる。
【0059】又、この方式を採用すると、チケット購入希望者は、自宅に居ながら購入できるので、チケット購入者にとっては、チケット購入が容易になるのみならず、従来の如くチケット購入までに前夜から列をなして順番待ちをする等のチケット入手のために費やされていた長時間の無駄な時間がなくなり、時間の有効活用が可能となる。更に、返信されたチケット画面を自己の携帯電話等の携帯端末に転送或いは複写して、そのままチケットとして使用できる方式によれば、紙チケットの印刷が省略されて資源保護に寄与するのみならず、チケットを失う等のトラブル防止にも効果がある。更に又、チケット画面の返送先を、自己の固定端末ではなく、前記携帯端末を指定したり、他人の端末を指定したりできる様にしておけば、他人の端末をしてチケットのプレゼントにも使用できる事になる。
【0060】又、ファーストフード店等の飲食店に本発明方式を適用すると、来客の注文カウンターでの待ち時間を大幅に短縮でき、客にとっても行きやすい店となって、集客効果をも期待できる事になる。
【0061】又、本発明の電子チケットシステムの第二の方式によれば、各種無料チケットを、従来の葉書や封書による郵送方式に代えて、主として会員等の特定の対象者に通信回線を通して送付する方式であるので、従来の紙チケットや案内状の印刷が不要となり、チケット作成コストの低減が可能となるのみならず、郵送費用に比して電子メールによる通信費用は数十分の1に低減でき、大幅なコストメリットが期待される。又、無償で送付される各種会員向けの割引券や優待券は、その多くが未使用のまま廃棄されるが、本発明の方式によると、受信者が必要なチケットのみを必要枚数印刷して使用できるので、不要なチケットの発生が最小限に抑えられ、森林等の紙資源の保護にも大きく寄与する事になる。
【0062】更に、当該チケットに送付先(受信者)の氏名等の送付先を特定する情報を二次元コード化しておけば、そのチケットの使用時に、二次元コード読取手段で、その使用者情報を読み取る事により、使用者(送付先)の属性に関する情報も入手でき、これを顧客リスト(会員リスト)等の顧客情報ファイルに記憶させておけば、次回以降の発送リスト作成や発送枚数決定等の顧客情報管理やマーケッティングにも活用できる利点がある。
【0063】又、本発明の電子チケットシステムの第三の方式によれば、各種有料チケットを、従来の対面発券と同様に、二次元コードを用いて発券する方式であるので、従来の磁気カード方式に比して安価にチケットの発行ができ、更に、回収した使用済チケットの再利用においても、磁性材料を有しない普通の紙であるから、再利用も安価に且つ容易に行う事が可能となる。
【0064】以上詳述した通り、本発明の方式によると、従来にはない種々の作用効果が期待できるものであり、新たな社会システムが創出され且つ国民生活にも多方面に亘って大いに利便性をもたらすものであるので、その社会的影響は測り知れないものがある。
【出願人】 【識別番号】592163387
【氏名又は名称】コベルコシステム株式会社
【出願日】 平成12年12月5日(2000.12.5)
【代理人】 【識別番号】100089196
【弁理士】
【氏名又は名称】梶 良之 (外1名)
【公開番号】 特開2002−183769(P2002−183769A)
【公開日】 平成14年6月28日(2002.6.28)
【出願番号】 特願2000−384710(P2000−384710)