| 【発明の名称】 |
物体情報三次元表示システム,物体情報三次元表示方法,物体情報三次元表示用のプログラム記録媒体および物体情報三次元表示用のプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 研也
【氏名】飯田 一江
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| 【要約】 |
【課題】例えばインターネットショップにおける商品の表示等に用いられる物体情報表示システムに関し,物体(商品)属性に従って物体(商品)の比較を容易に行うことができる表示を実現する。
【解決手段】商品情報を提供するサーバ1は,各商品について少なくとも3種類以上の商品属性とその各商品の表示データとの対応情報を記憶する商品データベース15を持ち,クライアント2から購入条件(商品属性)が指定されると,商品マッピング手段12により,その購入条件を座標軸とする三次元空間に各商品データを配置し,三次元空間データ作成手段13により,三次元空間に商品を配置した表示データを作成してクライアント2へ送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 物体を選択する目安となる物体属性に従って複数の物体データを表示する物体情報表示システムであって,各物体について複数の物体属性とその各物体の表示データとの対応情報を記憶する物体データ記憶手段と,前記物体データ記憶手段を検索し,前記各物体の物体属性の中から選択された複数の物体属性の値に基づき,各物体データを配置する三次元空間の座標値を計算し,物体データを表示するために前記座標値の計算結果に従って各物体データを配置した三次元空間データを作成する手段とを備えることを特徴とする物体情報三次元表示システム。 【請求項2】 前記三次元空間データを作成する手段は,前記三次元空間に配置される各物体データをそれぞれ統一されたサイズの枠で囲い,前記三次元空間における視点からの遠近に応じて前記枠および前記枠内の物体データが縮小または拡大して表示されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の物体情報三次元表示システム。 【請求項3】 前記三次元空間データを作成する手段は,前記三次元空間に配置される各物体データが同座標または近座標であるために重なって表示される場合に,各物体データの配置座標を表示が重ならないように分散させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の物体情報三次元表示システム。 【請求項4】 前記三次元空間データを作成する手段は,前記三次元空間を移動可能な平面または立体によって仕切る手段と,仕切られた空間内に配置された物体データを選択し,それらを強調表示する手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の物体情報三次元表示システム。 【請求項5】 物体情報を提供するサーバと,提供された物体情報から物体を選択するクライアントとがネットワークで接続されたシステムにおいて,前記サーバは,各物体について少なくとも3種類以上の物体属性とその各物体の表示データとの対応情報を記憶する物体データ記憶手段と,前記物体データ記憶手段を検索し,前記各物体の物体属性の中から選択された3種類の物体属性の値を三次元空間の各座標軸に対応させることにより物体データを三次元空間に配置し,視点の位置に従って物体データを表示するための三次元空間データを作成する手段とを備え,前記クライアントは,表示する物体の物体属性を選択し,前記サーバに通知する手段と,前記サーバが作成した三次元空間データを受信し表示する手段と,前記表示した三次元空間における視点の位置を変更する手段とを備えることを特徴とする物体情報三次元表示システム。 【請求項6】 物体を選択する目安となる物体属性に従って複数の物体データを表示する物体情報表示方法であって,各物体について複数の物体属性とその各物体の表示データとの対応情報を記憶する物体データ記憶手段を検索し,前記物体データ記憶手段の検索結果をもとに,各物体の物体属性の中から選択された複数の物体属性の値に基づき,各物体データを配置する三次元空間の座標値を計算し,物体データを表示するために前記座標値の計算結果に従って各物体データを配置した三次元空間データを作成することを特徴とする物体情報三次元表示方法。 【請求項7】 物体を選択する目安となる物体属性に従って複数の物体データを表示するためのプログラムを記録した記録媒体であって,各物体について複数の物体属性とその各物体の表示データとの対応情報を記憶する物体データ記憶手段を検索する処理と,前記物体データ記憶手段の検索結果をもとに,各物体の物体属性の中から選択された複数の物体属性の値に基づき,各物体データを配置する三次元空間の座標値を計算し,物体データを表示するために前記座標値の計算結果に従って各物体データを配置した三次元空間データを作成する処理とを,コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする物体情報三次元表示用のプログラム記録媒体。 【請求項8】 物体を選択する目安となる物体属性に従って複数の物体データを表示するためのプログラムであって,各物体について複数の物体属性とその各物体の表示データとの対応情報を記憶する物体データ記憶手段を検索する処理と,前記物体データ記憶手段の検索結果をもとに,各物体の物体属性の中から選択された複数の物体属性の値に基づき,各物体データを配置する三次元空間の座標値を計算し,物体データを表示するために前記座標値の計算結果に従って各物体データを配置した三次元空間データを作成する処理とを,コンピュータに実行させるための物体情報三次元表示用のプログラム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,例えばインターネットショップにおいて,利用者に提供される商品情報の表示などに利用される表示システムに関し,特に各商品等の物体データを三次元空間に配置し,利用者の物品の選択を容易にした物体情報三次元表示システムに関する。 【0002】近年のインターネットの普及に伴いインターネットを介した商品の販売が一般化している。提供される多種の商品群から商品を選択する条件は購入者によりさまざまであり,それらの条件に従って商品間の比較が容易にできるための仕組みが必要である。 【0003】また,近年のマルチメディア化に伴い,情報を分類し,三次元空間に配置して表示する方法が提供されている。しかし,三次元空間を二次元の画面に表示する場合に,操作の難しさ,奥行き方向の認識の難しさといった問題がある。利用者にとって,空間上の情報を見やすい形で表示し,操作を容易にする方法が必要である。 【0004】 【従来の技術】従来,インターネットショップなどでの商取引では,購入者から得た購入希望条件により商品を検索し,ヒットした商品の一覧情報を文字や画像データを使用して二次元画面上に表示していた。利用者は,表示された情報を見たり読んだりしながら商品を比較し,購入を希望する商品を選択する。 【0005】ここで,購入希望条件が複数ある場合には,それぞれの購入希望条件により検索結果が異なってくるため,利用者は,購入希望条件の設定,ヒットした商品情報の閲覧,商品の比較という手順を,希望の商品が見つかるまで繰り返す必要があった。 【0006】一方,マルチメディア化の要求に伴い,各種の情報(オブジェクト)を三次元空間に配置して表示する技術が提供されている。 【0007】しかし,情報を配置した三次元空間を二次元画面上に表現した場合に,三次元空間における配置情報の相対的な位置関係を視覚的に認識することは困難であり,また,三次元空間の操作性もよくない。そのため三次元空間を用いた情報表示は実用的な方法として確立されていない。特に,種々の商品をその商品属性に応じて仮想的な三次元空間に配置し,利用者に商品を紹介するということは行われていなかった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】例えば,インターネットショップでの商品購入の場合を考えると,購入者は,複数の購入希望条件(価格,品質,量等)を考慮して商品を決定するのが一般的である。この購入希望条件でヒットした商品を文字や画像データを用いて画面上に表示する。従来の技術では,商品を購入するまで,購入者は,購入希望条件を設定し,表示された該当商品の情報を閲覧して商品を比較するという手順を繰り返す必要があった。したがって,購入者は,購入を希望する商品を選択する際に,一つの商品情報の一覧画面上で複数の条件での商品比較をすることが非常に困難であった。 【0009】本発明は,上記問題点の解決を図り,利用者の希望する複数条件に基づいて,物体(商品等)データを三次元空間に配置して表示することにより,物体(商品等)同士の比較が容易になり物体(商品等)を選択する操作を簡易化することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明では,利用者が購入や選択を希望する商品や物品などの物体の選択条件としての複数の物体属性をもとに,各物体属性を座標軸とする三次元空間に各物体データを配置し,視点の位置に従って物体データを表示するための三次元空間データを作成する。この三次元空間データの表示によって,利用者は三次元空間に表示された物体データの位置から物体同士の比較を容易に行うことができ,希望する選択条件に合致する物体の選択を容易に行うことができるようになる。 【0011】さらに三次元空間における物体表示についての位置関係の認識や操作を簡易化するために,以下のような手段を設けてもよい。 【0012】物体のイメージデータを三次元空間に表示する場合に,物体自体のサイズがそれぞれ異なるときには,一般に近いものは大きく,遠いものは小さく見えるという性質から遠近感が損なわれ,配置された物体データ同士の相対位置,特に奥行き方向の相対位置が認識しにくいという問題が生じる。この問題を解消するため,三次元空間に配置される各物体データをそれぞれ統一されたサイズの枠で囲い,三次元空間における視点からの遠近に応じて枠が占める領域全体が縮小または拡大して表示されるようにする。 【0013】また,複数の物体の物体属性が類似し,配置される座標が同一または近似している場合には,物体データ同士が重なって表示されてしまうため,見にくくなる。この問題を解消するため,座標が同一または近接している場合には,各物体データの配置座標を表示が重ならないように分散させる。このとき,必要に応じて各物体データの表示サイズを縮小させる。 【0014】また,三次元空間での空間認識は難しく,利用者が必要とする空間範囲に含まれる物体がどれであるかがわかりにくいという問題がある。この問題を解消するため,三次元空間を移動可能な平面または立体によって仕切る手段と,仕切られた空間内に配置された物体データを選択的に強調表示する手段を設ける。これにより,利用者が必要とする空間範囲の物体の選択を容易に行えるようにする。 【0015】以上の各処理手段をコンピュータによって実現するためのプログラムは,コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下に説明する本発明の実施の形態では,商品情報の表示システムを例に説明するが,本発明は,商品に限らず,例えば電子図書館における図書の表示など,商品ではない物品の表示や,例えば電子ブックの昆虫図鑑における昆虫の表示など,何らかの属性を持つ物体の一覧表示に広く適用することができる。 【0017】図1は,本発明に係る商品情報表示システムのブロック構成図である。本システムは,インターネット等のネットワーク3を介して接続されるサーバコンピュータ(以下,単にサーバという)1と,クライアントコンピュータ(以下,単にクライアントという)2とからなる。 【0018】サーバ1は,商品一覧データ作成処理部10と商品データベース(DB)15とを備え,クライアント2は,三次元空間データ表示部20と商品購入条件や視点位置等の指示入力手段21とを備える。 【0019】商品一覧データ作成処理部10には,クライアント2から入力した商品購入条件をもとに,商品データベース15から該当する商品を検索する商品検索手段11と,入力した購入条件を座標軸とする三次元空間を設定し,抽出した商品データ(二次元または三次元のイメージデータ等)を配置するための座標値を各商品ごとに計算する商品マッピング手段12と,配置座標ごとの商品の表示サイズを設定し,必要な場合には付加的情報(商品の説明,詳細情報へのリンク等)を埋め込んだ三次元空間データを作成する三次元空間データ作成手段13とを備える。 【0020】三次元空間データ作成手段13は,枠設定処理131,重畳/分散表示処理132,空間設定処理133の処理機能を持つ。 【0021】枠設定処理131では,三次元空間内の個々の商品を統一されたサイズの枠で囲って表示する。枠のサイズは,三次元空間全体のサイズやバランスを考慮して決定する。枠設定処理131によって,三次元空間内の個々の商品を統一されたサイズの枠で囲うことにより,クライアント2の三次元空間データ表示部20がサーバ1から送信された三次元空間データを二次元画面に表示するときに,空間内で,視点位置に遠い座標値の商品の枠を相対距離に対応して縮小したサイズとし,逆に,近い座標値の商品の枠は拡大したサイズとして表示するので,自然な遠近感が得られ,利用者は,三次元空間での商品データの相対位置を正しく認識することが可能になる。 【0022】また,重畳/分散表示処理132では,配置座標が近接している領域について,商品が重なった状態と,商品が分散した状想の2つの表示状態を切り替える処理を行う。分散した表示状態では,商品同士が重ならないサイズにそれぞれの商品を枠ごとに縮小し,すべての商品が重なることなく表示されるように,データサイズと座標を修正する。表示の切り替えは,例えば,視点位置から所定の距離内にある商品については分散して表示し,それより遠距離にある商品は重畳して表示するようにする。または,三次元空間をあらかじめ定められたサイズのブロックに区切り,視点の移動により視点位置が近づいたブロック内にある商品はすべて分散表示し,そのブロックの外に存在する商品については,元の座標位置で重畳表示するようにする。これにより,商品が近接した場合に,重なって見えにくくなるということを防ぐことができる。 【0023】また,空間設定処理133では,三次元空間内に,移動,縮小/拡大が可能な部分空間を設定する。その部分空間に含まれる商品を強調表示する。これにより,利用者が必要とする商品を視覚的に絞り込むことが可能になり,目的とする商品群を他の商品群と区別することが容易となる。 【0024】クライアント2の三次元空間データ表示部20は,WWWブラウザなどによって実現されるものであり,三次元空間データ作成手段13から受信した三次元空間データを表示する。また,クライアント2は,三次元空間データ表示部20に連動して,商品の購入条件,視点位置,詳細情報表示指示などの指示を入力する指示入力手段21を持つ。 【0025】本システムの動作は,以下のとおりである。クライアント2の指示入力手段21により,利用者(購入希望者)から購入条件として複数の商品属性(価格,容量,性質等)の入力があると,入力された商品属性をサーバ1へ送信する。 【0026】サーバ1では,それらの商品属性を商品検索手段11に渡し,商品検索手段11は,商品データベース15から商品データを検索して,指定された商品属性の値と商品データが格納された画像ファイル名などを商品マッピング手段12に通知する。商品マッピング手段12では,入力された各商品属性を空間軸に対応させ三次元空間を設定し,各商品の属性値に従って,各商品データを配置する座標値を計算する。 【0027】三次元空間データ作成手段13では,商品マッピング手段12が算出した座標値と商品データベース15から取得した商品データとをもとに,三次元空間データを作成し,クライアント2へネットワーク3を介して出力する。 【0028】クライアント2では,三次元空間データ表示部20によって,受信した三次元空間データを,最初は所定の初期視点位置から見た状態で表示し,商品属性に基づいて三次元空間に配置された商品情報を利用者に閲覧させる。 【0029】クライアント2の指示入力手段21から,表示された三次元空間について,前進,後退などの視点位置変更指示の入力があれば,クライアント2の三次元空間データ表示部20では,新しい視点位置の三次元空間データを表示する。 【0030】このように,本システムでは,希望する商品の購入条件を購入者にあらかじめ入力させ,入力した条件(特に重要視している条件)を使用して商品のイメージデータを三次元空間に配置することにより,商品間の比較が容易で,かつ希望商品の選択を容易に行うことを可能にする。三次元空間に配置する商品のイメージデータは,写真などの二次元データでも動画その他の三次元データでもよい。 【0031】以下,本発明の実施の形態を,さらに詳しく説明する。図1に示す商品一覧データ作成処理部10は,クライアント2からの要求を受けて商品のイメージデータが配置された三次元空間データを作成し,作成したデータをクライアント2へ返却するプログラムである。 【0032】三次元空間データ表示部20は,商品一覧データ作成処理部10から受け取った三次元空間データを解析して表示するソフトウェアプログラムによって実現される。ここで,表示される三次元空間の内容は,サーバ1側で作成された三次元空間データに依存する。 【0033】また,クライアント2において,指示入力手段21からの入力により,表示された三次元空間内の商品が選択されると,その商品の詳細情報が表示されるが,そのときに表示される商品詳細情報ページへのリンク情報なども,すべてサーバ1側の三次元空間データ作成手段13において三次元空間データを作成する段階で,そのデータ内に埋め込まれる。なお,ここで商品詳細情報ページへのリンク情報とは,商品の詳細な説明の情報を格納してある場所を表すものであり,商品詳細情報ページのURL(Uniform Resource Locator)などである。 【0034】図2は,サーバ1における商品一覧データ作成の処理フローを示す。サーバ1の商品検索手段11では,クライアント2の指示入力手段21により,購入条件選択画面で利用者が選択した購入条件(商品属性)を取得する(ステップS1)。図3の購入条件選択画面に示すように,クライアント2の利用者は,画面上に表示された複数の購入条件A〜Zの中から任意の条件をクリックして指定する。ここで選択される購入条件は商品属性であり,例えば商品が酒である場合,商品属性は,価格,容量,日本酒度等といった属性である。 【0035】商品データを商品属性に従って三次元空間に配置するためには,3種類の商品属性が必要である。もし,選択された商品属性が2種類以下の場合には,システムが選択された商品属性以外の商品属性を任意に追加し,3種類の商品属性を用意する。また,選択された商品属性が4種類以上の場合には,システムがその中の3種類を所定の優先順位に従って選択する。 【0036】次に,商品検索手段11では,商品データベース15へ商品の検索を依頼し(ステップS2),その検索結果を取得する(ステップS3)。図4は,商品データベース15に格納される商品情報テーブルの例を示す図である。商品情報テーブルは,図4に示すように,各商品ごとに,商品名,購入条件となる複数の商品属性の値,各商品詳細情報ページの格納先を示す情報(URL等),商品のイメージデータが格納された画像ファイル名などの情報を持つ。 【0037】商品マッピング手段12では,表示する空間全体の形状(例えば,立方体,直方体等)を設定し,選択された3つの属性を三次元空間の各座標軸に対応させる(ステップS4)。検索結果から,属性の最大値/最小値を取得し,空間の各頂点の座標値を決定する(ステップS5)。検索で取得した各商品の3種類の属性値から,商品データを配置する三次元座標値を計算する(ステップS6)。 【0038】三次元空間データ作成手段13では,三次元空間全体のサイズやバランスを考慮して商品の表示サイズを設定し(ステップS7),座標値と画像ファイル名をもとに三次元空間データを作成する(ステップS8)。 【0039】図5は,三次元空間における商品データの配置を説明するための図である。図3において,複数の購入条件の中から条件A〜条件Cが選択された場合に,図5(A)に示すように,3次元空間の条件AをX軸に,条件BをY軸に,条件CをZ軸にあてはめ,3次元空間の各頂点は,それぞれの条件である商品属性の最小値/最大値とする。商品データは,商品の写真などのイメージデータであり,それぞれの商品属性の値に従って三次元空間内に配置される。 【0040】さらに,三次元空間データに,各商品の属性値,商品詳細情報格納先(商品の詳細情報ページへのリンク)等の付加情報を埋め込み(ステップS9),結果の三次元空間データを,商品の一覧表示データとして出力する(ステップS10)。 【0041】図5(B)に示すように,三次元空間内の商品データ(画像)を選択(クリック)すると,埋め込まれたURLなどの商品詳細情報格納先の情報により,その商品の詳細情報を表示したホームページが表示される。なお,三次元空間データにおける商品への付加情報として,音声データや文字情報データを付加してもよく,画像または三次元データ上にマウスポインタを置くと音声で商品説明を流したり,文字で商品説明を表示するようにしてもよい。 【0042】三次元空間には,多くの商品データが表示されることになる。そこで,本発明では,多くの商品群の中から条件に合った商品を選び出しやすくするために,三次元空間データ作成手段13において,次のような三次元空間データの作成処理を行っている。 【0043】図6は,三次元空間データ作成手段13の枠設定処理131を説明するための図である。条件A,B,Cを座標軸とする三次元空間4内に商品41〜43のイメージデータが配置されている。 【0044】商品41,42は奥行き方向の位置が同一であり,商品43よりも手前に配置されている。45は商品を囲う枠である。商品を三次元空間4内に枠なしで表示した場合,商品自体のサイズによって,小さい商品は遠くに大きい商品は近くに見えてしまう。そこで,すべての商品41〜43を同一サイズの枠45で囲う。すなわち,枠45がない場合,商品41より商品42の方が商品サイズが小さいので,商品41より商品42の方が遠くにあるように見えてしまうが,枠45があることで,商品41,42は奥行き方向の位置が同じであると認識できる。同様に商品41,43は,見た目のサイズが同じであるため,奥行き方向の位置が一致しているように見えてしまうが,枠45があることで,商品43の方が,商品41よりも奥にあると認識できる。 【0045】図7に,枠設定の処理フローを示す。三次元空間データ作成手段13では,表示する三次元空間に見合う枠サイズを決定する(ステップS11)。枠のサイズは,商品情報の提供者またはシステム運用者が自由に決定することができる。枠のサイズは,三次元空間中での表示サイズを決定するものであり,空間全体のサイズ,商品数などを考慮し,表示したときの見やすさ,バランスを考えて決定するのが望ましい。次に,空間内の最大のサイズの商品を検索し(ステップS12),最大サイズの商品が枠サイズに収まるような縮小/拡大率を計算し,求めた縮小/拡大率で,空間内に表示するすべての商品のサイズを再計算する(ステップS13)。 【0046】図8は,商品が近接して配置されている場合の表示処理である重畳/分散表示の処理を説明するための図である。商品が近接して空間内に配置されている場合に,それらの表示を見やすくするために,当初の配置座標を変換して商品を分散させて配置する機能を持つ。以下にその処理を説明する。 【0047】図8(A)に示すように,商品が配置されている三次元空間5(全体)を,座標が近接している領域を決定するために,あるサイズで長方体のブロック領域に分割する。 【0048】図8(B),(C)に,分割された領域の1つであり,説明のため拡大した領域51を示す。領域51の中には商品52〜55が含まれており,これらの商品は座標が近接しているとみなされる。図8(B)および(C)は,領域51内の商品52〜55について,視点56の位置によって変化する2つの表示状態を示している。視点56の位置を感知するために,領域51を囲うようにあるサイズの領域(センサ範囲)57を設置する。センサ範囲57に視点56が入ることで視点56が領域51に近づいたと判定し,商品52〜55の表示状態を切り替える。 【0049】図8(B)は,視点56がセンサ範囲57の外にあり,商品52〜55に対して遠い場合を示しており,この場合には,商品52〜55を大きいサイズのまま重畳して表示する。これに対し,図8(C)は,視点56がセンサ範囲57の内部にあり,商品52〜55に対して近い場合を示しており,この場合には,商品52〜55が重ならないようにサイズを縮小し座標を分散させて表示する。 【0050】このように視点と三次元空間内の商品の位置関係により,重畳表示,分散表示を切り替えることによって,近接して配置された商品データについても視点を移動させることにより見やすく表示することが可能になる。 【0051】図9に,重畳/分散表示の処理フローを示す。配置された商品の座標の分散/集中時の座標を計算し(ステップS21),座標分散/集中時の表示サイズを計算する(ステップS22)。視点56の位置を調べ,領域51ごとにセンサ範囲57に視点56が入っているかどうかを判定し(ステップS23),視点56がセンサ範囲57に入っている場合には,領域51内のすべての商品を表示できるように,座標を分散させ(ステップS24),ステップS22で求めた表示サイズに縮小して表示する(ステップS25)。 【0052】一方,視点56がセンサ範囲57に入っていない場合には,商品の座標を集中させ(ステップS26),通常の大きいサイズで商品を重畳させて表示する(ステップS27)。 【0053】図10は,三次元空間の一部の領域を選択する空間設定処理を説明するための図である。利用者が着目しようとする商品群をわかりやすく表示できるようにするため,三次元空間において選択された一部の空間に含まれる商品を強調して表示する。一部の空間を選択する方法として,図10(A),(B)に示す2つの方法があり,これらのどちらを使用してもよい。 【0054】図10(A)において,6は三次元空間を示す。61,62はZ軸(奥行き方向)に垂直な平面,63,64はY軸(縦方向)に垂直な平面,65,66はX軸(横方向)に垂直な平面であり,三次元空間6を仕切るために使われる。平面61,62はZ軸方向,平面63,64はY軸方向,平面65,66はX軸方向にそれぞれ移動することができる。67は,平面61〜66によって仕切られた空間である。このように空間67を仕切る平面を自由に移動できるようにすることで,利用者は視覚的に三次元空間6内の一部分を指定することができる。 【0055】図10(B)において,6は三次元空間を示している。68は三次元空間6内を移動可能な空間である。図10(B)の方法では,空間68の形状は,直方体となっているが,球など他の形状でもかまわない。空間68は拡大/縮小の操作も可能になっている。三次元空間6内に,空間の一部を指定する空間68を置くことで,利用者は視覚的に空間の一部分を指定することができる。 【0056】このような空間67,68が指定されると,三次元空間データ作成手段13は,その内部の商品データを他の商品データと区別できる態様で強調表示する。強調表示の方法としては,高輝度で表示する,色を変えて表示する,枠等を点滅させて表示するなどが考えられる。また,内部の商品データだけを残し,他の商品データはすべて隠蔽してしまうような表示にしてもよい。 【0057】図11に,空間設定の処理フローを示す。クライアント2からの入力を監視し,平面または立体による指定範囲が変化したかどうかをチェックする(ステップS31)。変化した場合には,指定範囲に含まれる商品を調べ(ステップS32),その商品を強調表示する(ステップS33)。これによって,操作者が必要とする商品を視覚的に絞り込むことができ,絞り込まれた商品は強調表示により他の商品とは区別されるので,視覚的な操作でわかりやすく必要な商品の選択を行うことが可能になる。 【0058】以下,図12にクライアント2に表示される画面の流れを示し,図13〜図15に,表示画面の例を示す。クライアント2側では,最初にサーバ1との通信により図3に示すような購入条件選択画面を表示する(ステップS41)。ここでは,日本酒を購入する際に,利用者が値段,容量,辛さの度合などの複数の購入条件(商品属性)を組み合わせて,希望する商品を選択する場合の例に従って説明する。 【0059】購入条件が決定されたら(ステップS42),サーバ1に購入条件を送信し,サーバ1から送信された3次元空間データをもとに,例えば図13に示すような三次元空間画面7を表示する(ステップS43)。 【0060】図13は三次元空間画面の例であり,X軸(水平方向)が辛さの度合,Y軸(垂直方向)が容量,Z軸(奥行き方向)が価格に対応している。この三次元空間画面7の表示では,視点がセンサ範囲に入っていないため,商品は重畳して表示されている。71はX軸およびY軸方向の視点位置を示す表示である。この例では,視点位置は3次元空間の右下側に位置していることが示されている。視点の移動は,X軸方向およびY軸方向についてはスクロールバー72および73によって行うことができる。スクロールバー74は,画面全体をスクロールさせるためのものである。Z軸方向については,視点移動ボタン75および76によって視点を移動させることができ,視点移動ボタン75の押下によって視点を前進させ,視点移動ボタン76の押下によって視点を後退(手前方向への移動)させることができる。ボタン77は,視点を初期位置に戻すためのボタンである。 【0061】三次元空間画面7を表示している状態で視点移動ボタン75,76が押されるか,またはスクロールバー72,73が操作されたならば,(ステップS44),三次元空間データ表示部20は視点位置を変更した三次元空間7を再描画する(ステップS45)。 【0062】図14は,再描画された三次元空間画面7の例である。この三次元空間画面7の表示では,視点移動ボタン75の押下により視点が前進し,一番手前側に配置されている商品群の領域のセンサ範囲に入ったため,各商品が重ならないように分散されて表示されている。 【0063】次に,三次元空間画面7上で,ある「商品」が選択されたならば(ステップS46),商品詳細情報画面を表示する(ステップS47)。図15に,三次元空間画面7の中央の商品が選択され,その商品詳細情報画面8が表示された例を示す。この商品詳細情報画面8は,各商品の表示に付随して定義されたURLなどによって呼び出されて表示される。 【0064】図13の例に示されるように,各商品は統一されたサイズの枠で囲って表示される。この枠の画面上の表示サイズが商品同士の奥行き方向の相対位置を比較するための基準の役割を果たす。したがって,商品自体のサイズの大小によって相対位置の認識を間違えることがなくなる。 【0065】また,図14の例に示されるように,座標が近接した領域内の商品については実際の座標で表示することよりも,商品の見易さを重視し,視点位置に近い領域内で商品同士が重ならないようにサイズと座標を修正して表示する。したがって,商品の座標が近接した場合にも,商品が重なって見にくくなるということがなくなる。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば複数の条件を組み合わせて三次元空間に商品等の物体を表示するため,物体の比較/選択操作が簡易化でき,物体選択の操作性向上に寄与するところが大きい。 【0067】また,従来困難であった三次元空間における奥行き方向の相対位置認識については,表示対象の物体を統一されたサイズの枠内に表示するため,三次元空間内では表示された枠の大小によって相対位置が明確になる。また,座標が近接した物体群については,視点の位置によって重なった状態と,分散した状態の2種類の表示状態を切り替えて表示するため,すべての物体を見やすく表示できる。物体の選択については,部分空間を使って視覚的に領域を指定することにより,その領域内の物体を強調表示するため,必要とする空間に含まれる物体を容易に見分けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087848 【弁理士】 【氏名又は名称】小笠原 吉義 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56411(P2002−56411A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−136861(P2001−136861) |
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