トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数

【発明の名称】 アプリケーション・ソフトの課金方法、課金システム、課金サーバ装置及びコンピュータプログラム
【発明者】 【氏名】土屋 文人

【氏名】江川 賢記

【要約】 【課題】アプリケーション・ソフトの使用頻度に対応した課金を可能とし、かつアプリケーション・ソフトの不正コピー、無断使用を防止することを可能とする。

【解決手段】課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置において、前記アプリケーション・ソフトの起動は、前記課金サーバ装置から起動許可通知を受信することにより行われるように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知を送信する度に、新たな起動鍵を送信する機能を有し、前記アプリケーション・ソフトの起動時には、前記起動プラグラムにより端末装置に送信された起動鍵を起動要求通知に添付して前記課金サーバ装置に送信し、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を前回送信した起動鍵と照合し、一致した場合に、起動許可通知を、次回起動時に使用される新たな起動鍵と共に前記端末装置に送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置とを有する課金システムにおけるアプリケーション・ソフトの課金方法であって、前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、前記課金サーバ装置から起動許可通知を受信することにより前記アプリケーション・ソフトを起動させるように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知を送信する度に、新たに生成した起動鍵を起動許可通知に添付して前記端末装置に送信する機能を有し、前記起動プログラムは、受信した前記起動鍵を前記端末装置に保持させる機能を有し、前記アプリケーション・ソフトの起動時には、前記起動プラグラムにより端末装置に保持された起動鍵を起動要求通知に添付して前記課金サーバ装置に送信し、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を前回送信した起動鍵と照合し、一致した場合に、起動許可通知を、次回起動時に使用される新たな起動鍵と共に前記端末装置に送信することを特徴とするアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項2】 前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記課金サーバ装置に終了通知を送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信から前記終了通知の受信までの時間に基づき、前記アプリケーション・ソフトの使用料金を算出することを特徴とする請求項1記載のアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項3】 前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用開始時刻として記憶し、また、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶することを特徴とする請求項2記載のアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項4】 前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記終了通知に、前記端末装置が保持している前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を、前記アプリケーション・ソフトの起動時に送信した起動鍵と照合し、一致した場合に、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶することを特徴とする請求項3記載のアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項5】 前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、ユーザ認証情報を前記起動要求通知に含めて前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報を、予め登録された当該ユーザの認証情報と照合し、一致した場合に、前記起動要求通知に添付された起動鍵の照合を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項6】 前記課金サーバ装置は、受信した前記起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合には、前記アプリケーション・ソフトの使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項7】 前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報に基づき、前記使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベースを参照して、前記アプリケーション・ソフトの使用が禁止されているユーザである場合には、前記端末装置に対し、起動拒否通知を送信することを特徴とする請求項6記載のアプリケーション・ソフトの課金方法。
【請求項8】 課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置とを有するアプリケーション・ソフトの課金システムであって、前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、前記課金サーバ装置から起動許可通知を受信することにより前記アプリケーション・ソフトを起動させるように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知を送信する度に、起動鍵を生成する手段と、生成された前記起動鍵を保持する手段と、前記起動許可通知に前記起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段とを備え、前記起動プログラムは、受信した前記起動鍵を前記端末装置に保持させる手段と、前記アプリケーション・ソフトの次回起動要求時に、起動要求通知に前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信する手段とを備え、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を前回送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動許可通知に新たに生成した起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段とを備えることを特徴とするアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項9】 前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記課金サーバ装置に終了通知を送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信から前記終了通知の受信までの時間に基づき、前記アプリケーション・ソフトの使用料金を算出する手段を備えることを特徴とする請求項8記載のアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項10】 前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用開始時刻として記憶し、また、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段を備えることを特徴とする請求項9記載のアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項11】 前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記終了通知に、前記端末装置が保持している前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を、前記アプリケーション・ソフトの起動時に送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段とを備えることを特徴とする請求項10記載のアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項12】 前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、ユーザ認証情報を前記起動要求通知に含めて前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報を、予め登録された当該ユーザの認証情報と照合する手段を備え、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動要求通知に添付された起動鍵の照合を行うことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項13】 前記課金サーバ装置は、受信した前記起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合には、前記アプリケーション・ソフトの使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶する手段を備えることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項14】 前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報に基づき、前記使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベースを参照して、前記アプリケーション・ソフトの使用が禁止されているユーザである場合には、前記端末装置に対し、起動拒否通知を送信する手段を備えることを特徴とする請求項13記載のアプリケーション・ソフトの課金システム。
【請求項15】 課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置に通信網を介して接続され、前記端末装置に対して、前記アプリケーション・ソフトを起動させる起動許可通知を送信する度に、起動鍵を生成する手段と、生成された前記起動鍵を保持する手段と、前記起動許可通知に前記起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段と、前記端末装置から送信された起動要求通知を受信し、該起動要求通知に添付されている起動鍵を前回送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動許可通知に新たに生成した起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段とを備えることを特徴とする課金サーバ装置。
【請求項16】 前記起動許可通知の送信から、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記端末装置から送信された終了通知を受信するまでの時間に基づき、前記アプリケーション・ソフトの使用料金を算出する手段を備えることを特徴とする請求項15記載の課金サーバ装置。
【請求項17】 前記起動許可通知の送信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用開始時刻として記憶し、また、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段を備えることを特徴とする請求項16記載の課金サーバ装置。
【請求項18】 前記端末装置から受信した終了通知に添付された起動鍵を、前記アプリケーション・ソフトの起動時に送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段とを備えることを特徴とする請求項17記載の課金サーバ装置。
【請求項19】 前記端末装置から受信した起動要求通知に包含されたユーザ認証情報を、予め登録された当該ユーザの認証情報と照合する手段を備え、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動要求通知に添付された起動鍵の照合を行うことを特徴とする請求項15〜18のいずれか1に記載の課金サーバ装置。
【請求項20】 受信した前記起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合には、前記アプリケーション・ソフトの使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶する手段を備えることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1に記載の課金サーバ装置。
【請求項21】 受信したユーザ認証情報に基づき、前記使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベースを参照して、前記アプリケーション・ソフトの使用が禁止されているユーザである場合には、前記端末装置に対し、起動拒否通知を送信する手段を備えることを特徴とする請求項20記載の課金サーバ装置。
【請求項22】 ユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置とを有する課金システムにおいて、前記端末装置の記憶装置に格納される課金対象アプリケーション・ソフトの使用頻度に応じた課金を実行するためのコンピュータプログラムであって、前記課金サーバ装置から送信される起動許可通知を受信した場合に限り、前記アプリケーション・ソフトを起動させる起動ステップを含んで構成されていることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項23】 前記起動ステップは、前記課金サーバ装置から、前記起動許可通知に添付されて送信される起動鍵を受信し、該起動鍵を前記端末装置に保持させるステップと、前記アプリケーション・ソフトの起動要求時に、起動要求通知に該起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するステップとを含んで構成されていることを特徴とする請求項22記載のコンピュータプログラム。
【請求項24】 前記起動ステップは、前記起動許可通知を受信した後、前記端末装置と前記課金サーバ装置との接続を切断するステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項22又は23記載のコンピュータプログラム。
【請求項25】 前記起動ステップは、ユーザ認証情報を前記起動要求通知に含めて前記課金サーバ装置に送信するステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項22〜24のいずれか1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項26】 前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記課金サーバ装置に対し、終了通知を送信する終了ステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項27】 前記終了ステップは、前記終了通知に、前記端末装置が保持している前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項26記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROMやフレキシブルディスク等の記録媒体に格納されて配布されるアプリケーション・ソフトや、インターネット等の通信網を介して配信されるアプリケーション・ソフトの課金方法及びその課金方法を実現するための課金システムに関する。また、前記課金システムに用いられる課金サーバ装置及びコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アプリケーション・ソフトの課金方法としては、CD−ROMやフレキシブルディスク等の記録媒体に格納されたものを、ユーザが店頭等で購入した時点で課金する方法が一般である。また、コンピュータ・ネットワーク上で配信されているアプリケーション・ソフトにあっては、例えば、一定期間は無料で自由に使用することができ、その期間経過後には、パスワードの入力を条件として使用できるように予め設定され、そのパスワードの発行時に課金する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の課金方法では、いずれの場合もアプリケーション・ソフトをユーザが買い取る方式であるため、特に販売価格が高額な業務用のアプリケーション・ソフトにあっては、利用価値を有するものであってもコスト面で導入を躊躇する場合がある。また、ユーザは、稀にしか使用しないアプリケーション・ソフトであっても、その使用頻度とは無関係に高額の費用を負担しなければならない。さらに、買い取り方式では、アプリケーション・ソフトが複数の端末装置に不正にコピーされやすいという欠点があり、無断使用を防止することが困難である。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、アプリケーション・ソフトの使用頻度に対応した課金を可能とし、またアプリケーション・ソフトの不正コピー、無断使用の防止にも効果のあるアプリケーション・ソフトの課金方法並びにその課金方法を実現するための課金システム、課金サーバ装置及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明は、課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置とを有する課金システムにおけるアプリケーション・ソフトの課金方法であって、前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、前記課金サーバ装置から起動許可通知を受信することにより前記アプリケーション・ソフトを起動させるように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知を送信する度に、新たに生成した起動鍵を起動許可通知に添付して前記端末装置に送信する機能を有し、前記起動プログラムは、受信した前記起動鍵を前記端末装置に保持させる機能を有し、前記アプリケーション・ソフトの起動時には、前記起動プラグラムにより端末装置に保持された起動鍵を起動要求通知に添付して前記課金サーバ装置に送信し、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を前回送信した起動鍵と照合し、一致した場合に、起動許可通知を、次回起動時に使用される新たな起動鍵と共に前記端末装置に送信することを特徴とするアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項2に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記課金サーバ装置に終了通知を送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信から前記終了通知の受信までの時間に基づき、前記アプリケーション・ソフトの使用料金を算出することを特徴とする請求項1記載のアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項3に記載の本発明は、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用開始時刻として記憶し、また、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶することを特徴とする請求項2記載のアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項4に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記終了通知に、前記端末装置が保持している前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を、前記アプリケーション・ソフトの起動時に送信した起動鍵と照合し、一致した場合に、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶することを特徴とする請求項3記載のアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項5に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、ユーザ認証情報を前記起動要求通知に含めて前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報を、予め登録された当該ユーザの認証情報と照合し、一致した場合に、前記起動要求通知に添付された起動鍵の照合を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項6に記載の本発明は、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合には、前記アプリケーション・ソフトの使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項7に記載の本発明は、前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報に基づき、前記使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベースを参照して、前記アプリケーション・ソフトの使用が禁止されているユーザである場合には、前記端末装置に対し、起動拒否通知を送信することを特徴とする請求項6記載のアプリケーション・ソフトの課金方法を提供する。請求項8に記載の本発明は、課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置とを有するアプリケーション・ソフトの課金システムであって、前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、前記課金サーバ装置から起動許可通知を受信することにより前記アプリケーション・ソフトを起動させるように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知を送信する度に、起動鍵を生成する手段と、生成された前記起動鍵を保持する手段と、前記起動許可通知に前記起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段とを備え、前記起動プログラムは、受信した前記起動鍵を前記端末装置に保持させる手段と、前記アプリケーション・ソフトの次回起動要求時に、起動要求通知に前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信する手段とを備え、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を前回送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動許可通知に新たに生成した起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段とを備えることを特徴とするアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項9に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記課金サーバ装置に終了通知を送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信から前記終了通知の受信までの時間に基づき、前記アプリケーション・ソフトの使用料金を算出する手段を備えることを特徴とする請求項8記載のアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項10に記載の本発明は、前記課金サーバ装置は、前記起動許可通知の送信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用開始時刻として記憶し、また、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段を備えることを特徴とする請求項9記載のアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項11に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの終了プログラムは、前記終了通知に、前記端末装置が保持している前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動鍵を、前記アプリケーション・ソフトの起動時に送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段とを備えることを特徴とする請求項10記載のアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項12に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの起動プログラムは、ユーザ認証情報を前記起動要求通知に含めて前記課金サーバ装置に送信するように設定されており、前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報を、予め登録された当該ユーザの認証情報と照合する手段を備え、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動要求通知に添付された起動鍵の照合を行うことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項13に記載の本発明は、前記課金サーバ装置は、受信した前記起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合には、前記アプリケーション・ソフトの使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶する手段を備えることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1に記載のアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項14に記載の本発明は、前記課金サーバ装置は、受信したユーザ認証情報に基づき、前記使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベースを参照して、前記アプリケーション・ソフトの使用が禁止されているユーザである場合には、前記端末装置に対し、起動拒否通知を送信する手段を備えることを特徴とする請求項13記載のアプリケーション・ソフトの課金システムを提供する。請求項15に記載の本発明は、課金対象アプリケーション・ソフトを備えたユーザの端末装置に通信網を介して接続され、前記端末装置に対して、前記アプリケーション・ソフトを起動させる起動許可通知を送信する度に、起動鍵を生成する手段と、生成された前記起動鍵を保持する手段と、前記起動許可通知に前記起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段と、前記端末装置から送信された起動要求通知を受信し、該起動要求通知に添付されている起動鍵を前回送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動許可通知に新たに生成した起動鍵を添付して前記端末装置に送信する手段とを備えることを特徴とする課金サーバ装置を提供する。請求項16に記載の本発明は、前記起動許可通知の送信から、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記端末装置から送信された終了通知を受信するまでの時間に基づき、前記アプリケーション・ソフトの使用料金を算出する手段を備えることを特徴とする請求項15記載の課金サーバ装置を提供する。請求項17に記載の本発明は、前記起動許可通知の送信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用開始時刻として記憶し、また、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段を備えることを特徴とする請求項16記載の課金サーバ装置を提供する。請求項18に記載の本発明は、前記端末装置から受信した終了通知に添付された起動鍵を、前記アプリケーション・ソフトの起動時に送信した起動鍵と照合する手段と、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記終了通知の受信時刻を前記アプリケーション・ソフトの使用終了時刻として記憶する手段とを備えることを特徴とする請求項17記載の課金サーバ装置を提供する。請求項19に記載の本発明は、前記端末装置から受信した起動要求通知に包含されたユーザ認証情報を、予め登録された当該ユーザの認証情報と照合する手段を備え、該照合手段による照合の結果、一致した場合に、前記起動要求通知に添付された起動鍵の照合を行うことを特徴とする請求項15〜18のいずれか1に記載の課金サーバ装置を提供する。請求項20に記載の本発明は、受信した前記起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合には、前記アプリケーション・ソフトの使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶する手段を備えることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1に記載の課金サーバ装置を提供する。請求項21に記載の本発明は、受信したユーザ認証情報に基づき、前記使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベースを参照して、前記アプリケーション・ソフトの使用が禁止されているユーザである場合には、前記端末装置に対し、起動拒否通知を送信する手段を備えることを特徴とする請求項20記載の課金サーバ装置を提供する。請求項22に記載の本発明は、ユーザの端末装置と、該端末装置に通信網を介して接続された課金サーバ装置とを有する課金システムにおいて、前記端末装置の記憶装置に格納される課金対象アプリケーション・ソフトの使用頻度に応じた課金を実行するためのコンピュータプログラムであって、前記課金サーバ装置から送信される起動許可通知を受信した場合に限り、前記アプリケーション・ソフトを起動させる起動ステップを含んで構成されていることを特徴とするコンピュータプログラムを提供する。請求項23に記載の本発明は、前記起動ステップは、前記課金サーバ装置から、前記起動許可通知に添付されて送信される起動鍵を受信し、該起動鍵を前記端末装置に保持させるステップと、前記アプリケーション・ソフトの起動要求時に、起動要求通知に該起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するステップとを含んで構成されていることを特徴とする請求項22記載のコンピュータプログラムを提供する。請求項24に記載の本発明は、前記起動ステップは、前記起動許可通知を受信した後、前記端末装置と前記課金サーバ装置との接続を切断するステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項22又は23記載のコンピュータプログラムを提供する。請求項25に記載の本発明は、前記起動ステップは、ユーザ認証情報を前記起動要求通知に含めて前記課金サーバ装置に送信するステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項22〜24のいずれか1に記載のコンピュータプログラムを提供する。請求項26に記載の本発明は、前記アプリケーション・ソフトの終了時に、前記課金サーバ装置に対し、終了通知を送信する終了ステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1に記載のコンピュータプログラムを提供する。請求項27に記載の本発明は、前記終了ステップは、前記終了通知に、前記端末装置が保持している前記起動鍵を添付して前記課金サーバ装置に送信するステップを含んで構成されていることを特徴とする請求項26記載のコンピュータプログラムを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて更に詳しく説明する。図1は、本発明の一の実施の形態に係るアプリケーション・ソフトの課金方法を実施する課金システムの構成を示す図である。この図に示したように、本実施形態における課金システムは、ユーザの端末装置10と、該端末装置10に通信網30を介して接続された課金サーバ装置20とを有して構成される。
【0007】端末装置10としては、ユーザが使用可能であって、後述する課金サーバ装置20との間で情報の送受信ができる通信機能を備えたものであれば限定されず、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話等を用いることができる。端末装置10が備えるハードディスク等の記憶装置11には、課金対象となるアプリケーション・ソフト40が格納される。
【0008】課金対象アプリケーション・ソフト40は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、CD−ROM、DVDなどの光ディスク、MO、MDなどの光磁気ディスク等に格納されてユーザに配布されるものである。但し、アプリケーション・ソフト40は、必ずしも上記記録媒体を介してユーザの端末装置10にインストールされるものではなく、アプリケーション・ソフトの提供者側のサーバ装置から通信網を介して配信されたものであってもよい。
【0009】また、アプリケーション・ソフト40は、その種類が限定されるものではなく、個人用又は業務用の別を問わず、種々の用途に各々対応して開発されたものの全てを含み、例えば、ワープロ、表計算、データベース、グラフィックスなどの汎用ソフトのほか、オーダーメードの受託開発ソフトなども含む。但し、かかるアプリケーション・ソフト40には、独特の処理手段(処理ステップ)を有する起動プログラム41及び/又は終了プログラム42が設けられている。
【0010】すなわち、本実施形態におけるアプリケーション・ソフト40の起動プログラム41は、後述する課金サーバ装置20から起動許可通知を受信することによりアプリケーション・ソフト40を起動させる(すなわち、アプリケーション・ソフト40が備える機能等を実行可能にさせる)ように設定されている。
【0011】より具体的には、起動プログラム41は、図2に示したように、アプリケーション・ソフト40を使用するユーザに、後述の課金サーバ装置20から予め付与されたユーザ認証情報の入力を要求するユーザ認証情報入力要求手段411と、アプリケーション・ソフト40の起動要求通知を課金サーバ装置20へ送信する起動要求通知送信手段412と、課金サーバ装置20から起動許可通知又は起動拒否通知を受信する起動許可/拒否通知受信手段413とを有する。
【0012】ユーザ認証情報入力要求手段411は、ユーザの端末装置10のモニタ等の表示装置(図示せず)に、ユーザに対し、ユーザ認証情報の入力を促す入力画面を表示する。ここにいう「ユーザ認証情報」は、アプリケーション・ソフト40を初めて使用するユーザが課金サーバ装置20へのユーザ登録の際に、課金サーバ装置20から発行される、ユーザを他のユーザと識別するためのユーザID及びユーザを特定するためのパスワードなどから構成される。
【0013】起動要求通知送信手段412は、後述の課金サーバ装置20へアプリケーション・ソフト40の起動要求通知を送信するにあたって、該起動要求通知に、上記ユーザ認証情報を添付すると共に、起動鍵を添付して送信するステップを有する。ここにいう「起動鍵」は、課金サーバ装置20から受信し、ユーザの端末装置10において一時的に保持しているものであり、その主たる機能は、アプリケーション・ソフト40の不正な使用がないかどうかを課金サーバ装置20が判断するための照合用の鍵としての役割を担うものである。従って、起動鍵としては、このような機能を果たし得るものであれば、データの形式、構造は限定されるものではなく、例えば、ランダムな数桁の数値又は数値と文字を組み合わせたものからなるデータやそのデータを暗号化したもの等を用いることができる。
【0014】起動許可/拒否通知受信手段413は、後述の課金サーバ装置20から起動許可通知を受信することで、その起動許可通知に添付された起動鍵を受信し、該起動鍵をユーザの端末装置10に保持させるステップを有する。この起動許可/拒否通知受信手段413により、課金サーバ装置20から受信した起動鍵は、端末装置10の表示装置に表示されることなく、端末装置10の記憶装置11の所定の領域に記憶される。そして、端末装置10に保持された起動鍵は、アプリケーション・ソフト40の次回起動要求時には、起動要求通知送信手段412により、記憶装置11から読み出され、起動要求通知に添付されて課金サーバ装置20へ送信される。従って、ユーザは、通常の使用において、起動鍵の存在を知ることができないようになっている。
【0015】また、起動許可/拒否通知受信手段413は、後述の課金サーバ装置20から起動許可通知を受信し、起動鍵をユーザの端末装置10に保持させた後、該端末装置10と課金サーバ装置20との接続を切断するステップと、その後にアプリケーション・ソフト40を起動させるステップとを有する。
【0016】また、起動許可/拒否通知受信手段413は、後述の課金サーバ装置20から起動拒否通知を受信した場合には、ユーザの端末装置10と課金サーバ装置20との接続を切断した後、アプリケーション・ソフト40を起動させずに終了させるステップを有する。
【0017】一方、本実施形態におけるアプリケーション・ソフト40の終了プログラム42は、図2に示したように、アプリケーション・ソフト40の終了時に、後述の課金サーバ装置20に対し、終了通知を送信する終了通知送信手段421を有する。
【0018】かかる終了通知送信手段421は、後述の課金サーバ装置20へアプリケーション・ソフト40の終了通知を送信するにあたって、該終了通知に、ユーザの端末装置10が保持している起動鍵を添付して送信するステップを有する。
【0019】課金サーバ装置20は、図3に示したように、ユーザの端末装置10からの要求を処理すると共に、課金サーバ装置20のシステム全体を制御するシステム制御部21と、各種データを記憶する記憶装置22と、ユーザの端末装置10との通信を行う手段として機能する通信部23とを有して構成される。
【0020】システム制御部21は、中央処理装置(CPU)211とメモリ212とを備える。また、記憶装置22において、各種データが記録される記録媒体としては、メモリやハードディスクなどのほか、課金サーバ装置20に設けられる対応する形式のドライブに装填される、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、CD−ROM、DVDなどの光ディスク、MO、MDなどの光磁気ディスク等の記録媒体も含まれる。また、通信部23は、同時に複数の回線と接続することが可能な構成とすることが好ましい。
【0021】記憶装置22には、メインプログラム221、ユーザ管理データベース222及び課金情報データベース223が格納されている。
【0022】メインプログラム221は、システム制御部21において用いられるものであり、起動鍵生成手段221a、起動鍵保持手段221b、起動許可通知送信手段221c、起動鍵照合手段221d、使用料金算出手段221e、使用時刻記録手段221f、認証情報照合手段221g、使用禁止情報記録手段221h及び起動拒否通知送信手段221iなどを含んで構成されている。
【0023】起動鍵生成手段221aは、ユーザの端末装置10に対して、アプリケーション・ソフト4を起動させる起動許可通知を送信する度に、起動鍵を生成する機能を有する。起動鍵保持手段221bは、起動鍵生成手段221aにより生成された起動鍵を、例えば、後述のユーザ管理データベース222に、ユーザ認証情報に関連づけて記憶させる機能を有する。
【0024】起動許可通知送信手段221cは、起動許可通知に、起動鍵生成手段221aにより生成された起動鍵を添付してユーザの端末装置10に送信する機能を有する。起動鍵照合手段221dは、ユーザの端末装置10から送信された起動要求通知を受信し、該起動要求通知に添付されている起動鍵を前回送信した起動鍵と照合する機能を有する。
【0025】使用料金算出手段221eは、起動許可通知の送信から終了通知の受信までの時間に基づき、アプリケーション・ソフト40の使用料金を算出する機能を有する。使用時刻記録手段221fは、起動許可通知の送信時刻をアプリケーション・ソフト40の使用開始時刻とし、また、終了通知の受信時刻をアプリケーション・ソフト40の使用終了時刻として、その使用開始時刻及び使用終了時刻を、例えば、後述のユーザ管理データベース222に記憶させる機能を有する。
【0026】認証情報照合手段221gは、ユーザの端末装置10から送信されたユーザ認証情報を受信し、該ユーザ認証情報を予め登録された当該ユーザの認証情報と照合する機能を有する。使用禁止情報記録手段221hは、ユーザの端末装置10から送信された起動要求通知又は終了通知に不正が認められた場合に、アプリケーション・ソフト40の使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけて、例えば、後述のユーザ管理データベース222に記憶させる機能を有する。なお、アプリケーション・ソフト40の使用禁止情報は、例えば、ユーザがアプリケーション・ソフト40の使用料金を滞納した場合等に、課金サーバ装置20の管理者等が、課金サーバ装置20のキーボード等の入力装置を操作することにより、ユーザ管理データベース222に記憶させることもできる。
【0027】起動拒否通知送信手段221iは、ユーザの端末装置10から受信したユーザ認証情報に基づき、アプリケーション・ソフト40の使用禁止情報を記憶するユーザ管理データベース222を参照して、アプリケーション・ソフト40の使用が禁止されているユーザである場合には、ユーザの端末装置10に対し、起動拒否通知を送信する機能を有する。なお、起動拒否通知送信手段221iは、上記の場合に限らず、起動鍵照合手段221dや認証情報照合手段221gによる起動鍵あるいはユーザ認証情報の照合の結果、不一致の場合にも、ユーザの端末装置10に対し、起動拒否通知を送信する。
【0028】課金サーバ装置20は、上記各手段を備えたメインプログラム221に従ってシステム制御部21が課金サーバ装置20のシステム全体を制御することにより、後述する所定の動作を行う。
【0029】ユーザ管理データベース222には、課金対象アプリケーション・ソフト40を使用するユーザの氏名又は名称、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの属性情報が記憶されている。また、アプリケーション・ソフト40を使用するユーザに対して発行したユーザ認証情報がユーザ別に記憶されている。また、上記使用禁止情報記録手段221hの働きにより、ユーザに不正行為があった場合には、アプリケーション・ソフト40の使用を禁止する旨のアプリケーション・ソフト40の使用禁止情報が当該ユーザの認証情報に関連づけて記憶される。
【0030】なお、本実施形態において、ユーザ管理データベース222は、起動鍵を保持する手段、ユーザの認証情報を記憶する手段、アプリケーション・ソフト40の使用開始時刻及び使用終了時刻を記憶する手段及びアプリケーション・ソフト40の使用禁止情報を記憶する手段として機能するが、これらの情報を記憶装置22に形成される他の記憶領域に記憶させてもよいことはもちろんである。
【0031】課金情報データベース223には、ユーザがアプリケーション・ソフト40を使用した履歴(使用日時)、使用料金算出手段221eにより算出されたアプリケーション・ソフト40の使用毎の使用料金及び単位期間当たりの積算使用料金などがユーザ別に記憶される。
【0032】なお、上記したユーザ管理データベース222又は課金情報データベース223のいずれかに、使用料金を徴収するための金融機関の口座番号やクレジットカード番号などを記憶させてもよいことはもちろんである。また、使用料金の徴収方法としては、訪問による集金、金融機関への振り込み、オンライン上での電子決済のいずれの方法も採用することができる。
【0033】通信網30としては、一般の公衆網を利用することができる。また、通信回線は、無線又は有線を問わず、それらを適宜利用することが可能である。
【0034】次に、図4及び図5に示したフローチャートを参照して、上記のように構成される課金システムの動作の一例及び作用を説明する。
【0035】ユーザに対し、記録媒体に格納されて配布され、あるいは通信網を介して配信された課金対象アプリケーション・ソフト40は、ユーザの端末装置10にインストールされて用いられる。ユーザが初めてアプリケーション・ソフト40を使用する際には、まず、アプリケーション・ソフト40に備えられたユーザ登録用のプログラムに従って端末装置10の表示装置にユーザの属性情報(氏名、住所等の情報)の入力を促す画面が表示される。ユーザがその画面に従って入力した情報は、課金サーバ装置20に送信される。
【0036】課金サーバ装置20は、受信したユーザの属性情報をユーザ管理データベース222に記憶する。また、当該ユーザのユーザID及びパスワードを設定し、そのユーザID及びパスワードをユーザ管理データベース222に記憶すると共に、それらをユーザ認証情報としてユーザの端末装置に送信する。なお、ユーザ登録及びユーザ認証情報の発行は、上記手順によらず、ユーザと課金サーバ装置20の管理者等との間での手紙や電子メール等のやり取りによりなされてもよいことはもちろんである。
【0037】上記のようにユーザ登録されたユーザが、アプリケーション・ソフト40を使用するため、例えば、端末装置10の表示装置に表示された起動アイコンをマウスで操作するなどすると、アプリケーション・ソフト40の起動プログラム(起動ステップ)41が処理を開始し、まず、ユーザ認証情報入力要求手段411により、端末装置10の表示装置にユーザ認証情報の入力を促す画面を表示する(ステップ(S)100)。ユーザがその画面に従ってユーザ認証情報としてのユーザID及びパスワードを入力し、その後、キーボードのEnterキーを押すか又は上記画面に表示されている「起動」ボタンをマウスでクリック等すると、次に、起動要求通知送信手段412により、課金サーバ装置20に対し、起動要求通知を送信する(S101)。
【0038】この際、起動要求通知送信手段412は、起動要求通知を送信するにあたって、該起動要求通知に、ユーザが入力したユーザ認証情報を添付すると共に、端末装置10の記憶装置11の所定の領域に記憶された起動鍵を読み出し、該起動鍵を添付して送信する。なお、ユーザがアプリケーション・ソフト40を初めて起動させようとする際には、課金サーバ装置20から受信した起動鍵が端末装置10に記憶されていないため、この場合には、アプリケーション・ソフト40に予め設定されている既定値を起動鍵として起動要求通知に添付して課金サーバ装置20に送信する。
【0039】課金サーバ装置20は、ユーザの端末装置10から送信された起動要求通知を受信すると(S200)、まず、認証情報照合手段221gにより、起動要求通知に添付されたユーザ認証情報に基づき、ユーザ管理データベース222にアクセスして、予め記憶された当該ユーザの認証情報との照合を行う(S201)。照合の結果、一致せず、登録されたユーザとは認められない場合には、起動拒否通知送信手段221iにより、ユーザの端末装置10に対し、起動拒否通知を送信する(S202)。アプリケーション・ソフト40の起動プログラム41は、起動拒否通知を受信すると(S102)、アプリケーション・ソフト40を起動させずに終了させる(S103)。
【0040】一方、認証情報照合手段221gによる照合の結果、一致し、登録されたユーザと認められる場合には、起動鍵照合手段221dにより、起動要求通知に添付された起動鍵に基づき、ユーザ管理データベース222にアクセスして、該ユーザ管理データベース222に記憶されている前回送信した起動鍵との照合を行う(S203)。なお、ユーザがアプリケーション・ソフト40を初めて起動させようとする際には、前回送信した起動鍵が存在しないため、この場合には、起動鍵照合手段221dは、予めユーザ管理データベース222に記憶された、ユーザの端末装置10から送信される起動鍵としての既定値に対応する起動鍵との照合を行う。
【0041】起動鍵の照合の結果、一致しない場合には、起動拒否通知送信手段221iにより、ユーザの端末装置10に対し、起動拒否通知を送信する(S204)。アプリケーション・ソフト40の起動プログラム41は、起動拒否通知を受信すると(S104)、アプリケーション・ソフト40を起動させずに終了させる(S105)。このように起動鍵が一致しない場合は、不正にコピーされたアプリケーション・ソフト40を起動させようとしたか、あるいは起動鍵を捏造したことが考えられる。この場合、アプリケーション・ソフト40は、上記のように起動しないで終了するため、使用することができない。従って、アプリケーション・ソフト40の不正コピーや無断使用を確実に防止することができる。
【0042】また、このような不正が認められた場合には、使用禁止情報記録手段221hにより、アプリケーション・ソフト40の使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけてユーザ管理データベース222に記憶する(S205)。なお、ユーザ管理データベース222へのアプリケーション・ソフト40の使用禁止情報の記録の有無は、認証情報照合手段221gによるユーザ認証情報の照合(S201)の次ステップ(図示せず)において、上記認証情報照合手段221gにより、ユーザ認証情報に基づいて参照され、アプリケーション・ソフト40の使用が禁止されているユーザである場合には、起動拒否通知送信手段221iにより、ユーザの端末装置10に対し、起動拒否通知を送信する。これにより、アプリケーション・ソフト40は、起動しないで終了するため、使用することができない。
【0043】一方、起動鍵照合手段221dによる照合の結果、一致した場合には、起動鍵生成手段221aにより、前回送信した起動鍵とは異なる新たな起動鍵を生成し(S206)、起動鍵保持手段221bにより、生成された起動鍵をユーザ管理データベース222に、ユーザ認証情報に関連づけて記憶させ保持させる(S207)。そして、起動許可通知送信手段221cにより、起動許可通知に、起動鍵生成手段221aにより生成された起動鍵を添付してユーザの端末装置10に送信する(S208)。また、課金サーバ装置20は、使用時刻記録手段221fにより、起動許可通知の送信時刻をアプリケーション・ソフト40の使用開始時刻として、その使用開始時刻をユーザ管理データベース222に記憶する(S209)。
【0044】アプリケーション・ソフト40の起動プログラム41は、起動許可/拒否通知受信手段413により、課金サーバ装置20から起動許可通知を受信し(S106)、起動許可通知に添付された起動鍵を端末装置10の記憶装置11の所定の領域に記憶させ保持させた後(S107)、端末装置10と課金サーバ装置20との接続を切断する(S108)。そして、該起動許可/拒否通知受信手段413により、アプリケーション・ソフト40を起動させる(S109)。これにより、アプリケーション・ソフト40の機能が実行可能となり、ユーザはそのアプリケーション・ソフト40を使用することができる。
【0045】上記したように、本実施形態では、ユーザ認証の後、起動鍵の照合が行われるため、換言すると、ユーザ認証と起動鍵の照合とを分離して行い、起動鍵の照合を含む形でユーザ認証を実行しないため、ユーザ認証を短時間で実行することができる。これにより、ユーザがユーザIDやパスワードの入力を誤った場合等には、その旨をユーザに即座に知らせることが可能となり、ユーザにとって、ユーザ認証のための待ち時間が解消される。
【0046】また、起動鍵は、ユーザの端末装置10に対し、起動許可通知を送信する度に生成され、その起動許可通知に添付されて送信されるため、毎回固有の値となる。そして、その起動鍵を次回起動要求時に前回送信した起動鍵と照合するため、アプリケーション・ソフト40の不正コピーや無断使用等があった場合には、それを発見することができ、さらにアプリケーション・ソフト40の使用を禁止することもできる。従って、そのような行為を防止することが可能である。
【0047】また、アプリケーション・ソフト40の起動プログラム41を構成する起動許可/拒否通知受信手段413は、起動許可通知又は起動拒否通知を受信した後、端末装置10と課金サーバ装置20との接続を切断するため、ユーザはそのために端末装置10を操作する必要がない。
【0048】また、アプリケーション・ソフト40がユーザの端末装置10に内蔵されるため、特にデータ容量の大きいソフトウェアである場合には、サーバ装置側にあるものを読み出して使用するよりも格段に表示速度や処理速度が速いので、ユーザは快適に使用することができる。
【0049】また、アプリケーション・ソフト40がユーザの端末装置10に内蔵されることにより、アプリケーション・ソフト40の使用に当たり、端末装置10と課金サーバ装置20とが常時接続している必要がないため、通信に要するコストが低額で済むというメリットもある。
【0050】次に、アプリケーション・ソフト40の使用を終了するときには、ユーザが端末装置10の表示装置に表示された終了アイコンをマウスで操作するなどすると、アプリケーション・ソフト40の終了プログラム(終了ステップ)42が処理を開始し、まず、端末装置10の記憶装置11に記憶され保持されている、起動時に課金サーバ装置20から受信した起動鍵を読み出す(S110)。なお、起動鍵は、ここで読み出された後も端末装置10に保持され続け、次回起動時に課金サーバ装置20から新たな起動鍵を受信した際に更新される。
【0051】終了プログラム42は、次に、読み出した起動鍵を終了通知に添付し、課金サーバ装置20にアクセスして、起動鍵が添付された終了通知を課金サーバ装置20へ送信する(S111)。そして、上記終了通知の送信後、端末装置10と課金サーバ装置20との接続を切断し(S112)、アプリケーション・ソフト40を終了させる(S113)。
【0052】課金サーバ装置20は、ユーザの端末装置10から終了通知を受信すると(S210)、まず、起動鍵照合手段221dにより、終了通知に添付されている起動鍵に基づき、ユーザ管理データベース222にアクセスして、該ユーザ管理データベース222に記憶されている起動時に送信した起動鍵との照合を行う(S211)。
【0053】起動鍵の照合の結果、一致しない場合には、ユーザの端末装置10において、アプリケーション・ソフト40が使用中であるとみなして、終了通知を受信する前の状態のまま維持する。また、このような場合には、起動鍵の不正コピーや終了通知の捏造等が行われたことが考えられるため、使用禁止情報記録手段221hにより、アプリケーション・ソフト40の使用禁止情報を当該ユーザの認証情報に関連づけてユーザ管理データベース222に記憶する(S212)。
【0054】一方、一致した場合には、アプリケーション・ソフト40が正しく使用され、正常に終了されたものとみなして、使用時刻記録手段221fにより、終了通知の受信時刻をアプリケーション・ソフト40の使用終了時刻として、その使用終了時刻をユーザ管理データベース222に記憶する(S213)。
【0055】課金サーバ装置20は、上記ステップ209及び213において、アプリケーション・ソフト40の使用開始時刻及び使用終了時刻をユーザ管理データベース222に記録したならば、次に、使用料金算出手段221eにより、起動許可通知の送信から終了通知の受信までの時間、すなわち、上記の使用開始時刻及び使用終了時刻に基づき、アプリケーション・ソフト40の使用料金を算出し(S214)、算出した使用料金を課金情報データベース223に記録する(S215)。このように本実施形態における課金サーバ装置20は、ユーザがアプリケーション・ソフト40を使用する度に、その使用料金を算出して記憶しておく。そして、所定の期日に、使用料金算出手段221eにより、単位期間(例えば、1ヶ月)当たりの使用料金を、当該期間内に発生した個々の使用料金を積算することにより求め、課金情報データベース223に記憶する。それにより、アプリケーション・ソフト40の使用時間に対応した使用料金の徴収が可能となる。
【0056】なお、上記した説明では、アプリケーション・ソフト40の起動プログラム(起動ステップ)41と終了プログラム(終了ステップ)42がアプリケーション・ソフト40の一部として設けられているが、必ずしもアプリケーション・ソフト40と一体のものである必要はない。起動プログラム(起動ステップ)41と終了プログラム(終了ステップ)42は、アプリケーション・ソフト40の起動又は終了の際に、それぞれ上記した機能を発揮し得るように、アプリケーション・ソフト40との関連を持たせることで、アプリケーション・ソフト40とは独立させた形で設けることもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアプリケーション・ソフトの課金方法、課金システム、課金サーバ装置及びコンピュータプログラムによれば、アプリケーション・ソフトの使用頻度に対応した課金を可能とし、かつアプリケーション・ソフトの不正コピー、無断使用を防止することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】500264205
【氏名又は名称】リンクワールド株式会社
【出願日】 平成13年6月1日(2001.6.1)
【代理人】 【識別番号】100073139
【弁理士】
【氏名又は名称】千田 稔
【公開番号】 特開2002−358134(P2002−358134A)
【公開日】 平成14年12月13日(2002.12.13)
【出願番号】 特願2001−166051(P2001−166051)