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【発明の名称】 サーバラック
【発明者】 【氏名】杉原 修

【要約】 【課題】外部からの有害な電磁波からサーバ、および、記憶素子や記憶媒体に記憶されたデータを守ることができる。

【解決手段】サーバやルータを内部空間27に収容する上部本体12の正面ドア16の開口の周囲に沿ってシールドフィンガーが配置される。また、フィルター26などの電気回路部品の本体を内部に収容する下部本体の下部正面ドア18の開口の周囲に沿ってシールドフィンガーが配置される。本体やドアは、スチール製で所定の厚み(折り曲げ部で40mm、その他の部分で21mm)有している。また、データ線として光ファイバが利用され、これは導線管40を介して、上側本体の内部空間27に入る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部空間を確保し、一定の方向に二つの開口が設けられた、一定の厚みの金属から形成された上部本体と、少なくとも前記一定の方向に一つの開口が設けられた、一定の厚みの金属から形成された下部本体と、前記上部本体の一方の開口を、その閉鎖位置において閉鎖する正面ドアと、前記上部本体の他方の開口を、その閉鎖位置において閉鎖する背面ドアと、前記下部本体の開口を、その閉鎖位置において閉鎖する下部正面ドアとを備え、前記上部本体の内部空間に、少なくとも複数のサーバを、積層する状態で収容可能なサーバラックであって、前記上部本体の各開口の周囲に沿って配置されたシールドフィンガーと、前記下部本体の開口の周囲に沿って配置されたシールドフィンガーと、前記上部本体、正面ドア、および/または、背面ドアに配置された吸気孔であって、少なくともシールド部材がその孔部に配置されている吸気孔と、前記上部本体、正面ドア、および/または、背面ドアに配置された排気孔であって、少なくともシールド部材がその孔部に配置されている排気孔と、前記上部本体および下部本体を貫通する複数の導線管と、前記導線管を通過して下部本体から上部本体の内部空間に達する光ファイバケーブルと、前記内部空間に配置された、前記光ファイバケーブルと接続され、当該光ファイバを介して伝達される光信号を電気信号に変換する光変換アダプタと、前記他の導線管を通過して、下部本体から上部本体の内部空間に達する電源線と、前記内部空間に配置された、前記電源線と接続された交流安定化電源と、前記内部空間に配置された、前記交流安定化電源と接続された、絶縁トランスであって、その二次側が、サーバに電力を供給するための複数のソケットに接続された絶縁トランスとを備えたことを特徴とするサーバラック。
【請求項2】 前記排気孔が、前記上部本体の天板に設けられ、かつ、モータにより駆動される羽を有するファンであることを特徴とする請求項1に記載のサーバラック。
【請求項3】 前記吸気孔が、前記背面ドアに配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のサーバラック。
【請求項4】 前記上部本体および下部本体を貫通する孔が設けられ、前記絶縁トランスの本体が、前記下部本体中に配置されるとともに、当該絶縁トランスの端子が、前記孔を介して、前記上部本体内の空間に表れることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載のサーバラック。
【請求項5】 さらに、前記上部本体および下部本体を貫通する孔が設けられ、当該孔を介して、前記下部本体の内部空間に、ノイズフィルタが取り付けられ、かつ、前記孔を介して、上部本体の内部空間に、ノイズフィルタの端子が表れていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載のサーバラック。
【請求項6】 前記絶縁トランスとソケットとの間に、前記ノイズフィルタが介在することを特徴とする請求項5に記載のサーバラック。
【請求項7】 さらに、前記正面ドアに、前記内部空間に配置されたサーバの可動状況を外部から監視するための窓が設けられ、当該窓が、シールドメッシュを有することを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載のサーバラック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、電磁波を遮断して内部にあるサーバを保護するサーバ用ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの著しい普及や、業務のコンピュータ化により、種々の施設において、種々のサーバが配置されている。また、これらサーバの多くは、インターネットなどの外部ネットワークに接続され、外部からのアクセスが可能なように構成されている。
【0003】このようなサーバは、外部からのアクセスを含む行為に対して、情報漏洩、情報改変などの脅威に晒されている。これらに対しては、ファイアウォールの構築により、正当な相手以外のアクセスを認めないための技術が確立されている。
【0004】その一方、コンピュータ自体が微弱な電磁波を発するために、データ漏洩の可能性がある。その一方、コンピュータは、電磁波に対する耐性が極めて小さく、違法CB無線による信号により誤動作し、或いは、コンピュータの素子や記憶装置が破壊される場合もあることが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に、種々のウェブサーバやデータベースサーバが配置されているプロバイダのデータセンタ、顧客や住民の個人情報が蓄積されたデータベースサーバが配置されている、金融機関や公共団体のデータセンタにおいて、故意の電磁波の照射(たとえば、サイバーテロ)により、サーバの誤動作、蓄積されているデータの破壊により、著しい損害が与えられる可能性がある。本発明は、外部からの有害な電磁波からサーバ、および、記憶素子や記憶媒体に記憶されたデータを守ることができるラックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】内部空間を確保し、一定の方向に二つの開口が設けられた、一定の厚みの金属から形成された上部本体と、少なくとも前記一定の方向に一つの開口が設けられた、一定の厚みの金属から形成された下部本体と、前記上部本体の一方の開口を、その閉鎖位置において閉鎖する正面ドアと、前記上部本体の他方の開口を、その閉鎖位置において閉鎖する背面ドアと、前記下部本体の開口を、その閉鎖位置において閉鎖する下部正面ドアとを備え、前記上部本体の内部空間に、少なくとも複数のサーバを、積層する状態で収容可能なサーバラックであって、前記上部本体の各開口の周囲に沿って配置されたシールドフィンガーと、前記下部本体の開口の周囲に沿って配置されたシールドフィンガーと、前記上部本体、正面ドア、および/または、背面ドアに配置された吸気孔であって、少なくともシールド部材がその孔部に配置されている吸気孔と、前記上部本体、正面ドア、および/または、背面ドアに配置された排気孔であって、少なくともシールド部材がその孔部に配置されている排気孔と、前記上部本体および下部本体を貫通する複数の導線管と、前記導線管を通過して下部本体から上部本体の内部空間に達する光ファイバケーブルと、前記内部空間に配置された、前記光ファイバケーブルと接続され、当該光ファイバを介して伝達される光信号を電気信号に変換する光変換アダプタと、前記他の導線管を通過して、下部本体から上部本体の内部空間に達する電源線と、前記内部空間に配置された、前記電源線と接続された交流安定化電源と、前記内部空間に配置された、前記交流安定化電源と接続された、絶縁トランスであって、その二次側が、サーバに電力を供給するための複数のソケットに接続された絶縁トランスとを備えたことを特徴とするサーバラックにより達成される。
【0007】好ましい実施態様においては、排気孔が、前記上部本体の天板に設けられ、かつ、モータにより駆動される羽を有するファンとなっている。また、好ましい実施態様においては、吸気孔が、前記背面ドアに配置されている。
【0008】別の好ましい実施態様においては、さらに、前記上部本体および下部本体を貫通する孔が設けられ、当該孔を介して、前記下部本体の内部空間に、ノイズフィルタが取り付けられ、かつ、前記孔を介して、上部本体の内部空間に、ノイズフィルタの端子が表れている。前記絶縁トランスとソケットとの間には、前記ノイズフィルタが介在するのが望ましい。より好ましい実施態様においては、さらに、前記正面ドアに、前記内部空間に配置されたサーバの可動状況を外部から監視するための窓が設けられ、当該窓が、シールドメッシュを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の実施の形態にかかるサーバラックの外観を示す斜視図、図2(a)は本実施の形態にかかるサーバラックの正面図、図2(b)は、サーバラックの正面ドアおよび下部正面ドアを外した状態を示す正面図である。図1および図2(a)に示すように、サーバラック10は、スチールにて作られた上部本体12および下部本体14とから構成されている。上部本体12において、開閉可能な、ハンドル20を備えた正面ドア16が配置され、背面側にも後述する背面ドア48(図1には示されていない)が配置されている。正面ドア16を開放することにより、サーバを内部に収容することができる。また、背面ドア48を開放することにより、サーバ間の接続や、サーバとルータとの接続をなすことが可能となる。また、下部本体14にも、開閉可能な下部正面ドア18が配置されている。
【0010】本実施の形態にかかるサーバラックは、たとえば、上部本体の壁の厚みが、折り曲げ部では40mm、他の部分では21mm、正面ドアおよび背面ドアの厚みが21mmとなっている。スチールによりこのような厚みの筐体とすることにより、本実施の形態では、500V/mという電磁波を遮断して内部のサーバを保護することができる。上部本体12および下部本体14は、それぞれ、一体形成とする必要は無く、複数の板部材を溶接にて固定することで作成しても良い。この場合には、スポット溶接やリベットによる取り付けでは、周波数帯が高くなるのにしたがってシールド効果を発揮できなくなるため、ステンレスシールド溶接工法による溶接が望ましい。また、上部本体12と下部本体14とは、スポット溶接やリベットによる取付ではなく、ステンレスシールド溶接によるのが望ましい。
【0011】また、本実施の形態において、サーバラック10は、巾600mm×奥行き900mm×高さ1880mmの大きさを有している。
【0012】正面ドア16の一方の側端部には、所定の間隔で3つのヒンジ22が設けられている。また、他方の側端部および上部本体12の側壁には、同様に所定の間隔で、3つのドア係止部材24が設けられている。ドア係止部材24により、正面ドア16は上部本体12の正面に密着固定される。さらに、本実施の形態では、正面ドア16には、サーバの可動状況を外部から見ることができるような窓26が設けられている。本実施の形態において、サーバラック10には、13台の1Uサイズのサーバを収容できるため、13個の窓26が設けられる。
【0013】図2(b)に示すように、上部本体12内の空間27においては、所定の間隔(たとえば、89mm)にて、13台の1Uサイズのサーバ30および1台の1Uサイズのルータ32が取り付けられるようになっている。上記間隔は、サーバの冷却のための空気層を十分に設けるためのものである。後述するように外部からの光ケーブルが、空間27内に配置された光変換アダプタ(図示せず)に接続され、さらに、光変換アダプタとルータ32との間が、通常の信号線にて接続されるようになっている。光変換アダプタからは、10BASE或いは100BASE−FXに基づく信号が出力される。また、サーバ30間の接続やルータ32とサーバ30との間の接続は、外部からの電磁気が遮断された状態の内部空間27内の接続であるため、通常の信号線によるもので足りる。
【0014】内部空間27において、上部本体12の開口に隣接して、サーバ30をネジ止めするために所定のネジ穴が形成された取り付けパネル28が配設されている。ユーザは、正面ドア16を開放した状態で、サーバ30を上部本体12の内部に収容し、サーバの正面パネルに設けられたネジ穴と、取り付けパネル28のネジ穴とを整合させて、ネジ穴にネジを螺入することにより、サーバ30を内部に取り付けることができる。ルータ32についても同様に、上部本体12の内部に取り付けることができる。
【0015】図3は、本実施の形態にかかるサーバラック10の正面右側の側壁を外した状態の略側面図である。図2(b)および図3に示すように、上部本体12の内部には、左側内壁の背面側に、複数のコンセント(ソケット)が取り付けられた電源ボード46が設けられている。また、図3、および、サーバラックの上部本体12の上板を外した状態を示す平面図である図5に示すように、上部本体12の底板には、下部本体14に貫通する穴が穿たれ、当該穴を経て、下部本体14に複数(本実施の形態においては6つ)の第1の電源用フィルタ36、および、複数(本実施の形態においては6つ)の第2の電源用フィルタ38が取り付けられる。第1の電源用フィルタ36および第2の電源用フィルタ38において、端子は、下部本体14の底板の側に表れている。
【0016】さらに、下部本体14内部の略中央に、シールド板42およびシールド板44が配置されている。この内部には、後述するシールドトランスの本体が配置される。シールドトランスの端子も、上記電源フィルタなどと同様に、下部本体14の天板および上部本体12の上板を通って、上部本体12内の空間に現れる。
【0017】また、上部本体12には、底板および下部本体14の天板を貫通する穴が穿たれ、後述する光ファイバケーブル等を通すための導線管40が設けられている。無論、これら導線管40のうち、未使用のものについては、ハニカムシールドや銅網にて遮断して、シールド効果を高めるのが望ましい。
【0018】図4は、上部本体12の背面図である。図3および図4に示すように、上部本体の背面には、背面ドア48が設けられている。背面ドア48の下部には、複数の通気孔52が配置されている。本実施の形態においては、通気孔52は120mm程度の径を有している。図3に示すように、通気孔52は、銅箔などにて形成されたハニカムシールドを設けた部材50が嵌合されている。或いは、銅網によるシールドを形成しても良い。ハニカムシールドは、単一の線にて接地されている。
【0019】背部ドア48は、一方の側端部に、所定の間隔で複数(本実施の形態では3つ)のヒンジ54が設けられ、その一方、他方の側端部に、所定の間隔で複数(本実施の形態では3つ)の密閉用ハンドル58が取り付けられている。ハンドル58は、支点を中心に矢印A方向に回転でき、水平状態で外側に押すことにより、上部本体12の側端部の対応する位置に設けられた、ハンドル受け部材60の穴部に嵌合される。これにより、背面ドア48がしっかりと固定されるようになっている。
【0020】図6は、上部本体の正面図である。図3および図6に示すように、上部本体12の天板には、複数(本実施の形態では6つ)のファン62が設けられている。本実施の形態において、ファンは120mmの径を有している。ファンは回転羽根およびモータ(ともに図示せず)を備え、上部本体12の内部のコンセント(ソケット)から電力の供給を受けることにより、内部空間27を換気することができる。ファン62の頂部も、通気孔52と同様に、ハニカムシールドや銅網によるシールドが設けられている。このように、開口(通気孔52およびファン62)には、所定のシールド部材、たとえば、ハニカムシールドを配置することで、電磁波が内部空間27に侵入することを防止している。
【0021】次に、他の開口、すなわち、正面ドア16および背面ドア48に関するシールドにつき説明を加える。図7は、図3の部分Aの拡大断面図である。図7に示すように、本実施の形態においては、正面ドア15の背面と上部本体12の正面との間に、シールドフィンガー66が設けられている。より詳細には、上部本体12の開口の周囲に沿って、特にリベットなどが穿たれている位置の上に配置されるように、シールドフィンガー66が取り付けられているのが望ましい。同様に、背面ドア48においても、背面の開口の周囲に沿って、シールドフィンガー(図示せず)が取り付けられ、背面ドア48の閉鎖時に、シールドフィンガーにより、内部空間27と外部とが電磁的に遮断されている。このようにして、ドアによる開口の電磁的な遮断が実現される。
【0022】また、図1および図2に示すように、本実施の形態においては、内部空間27に配置されたサーバを外部から見ることができるように、正面ドア16には複数(本実施の形態においては13個)の窓26が設けられている。この窓26は、図2(a)に示すように、アクリルパネルとシールドメッシュとからなる構造70となっている。さらに、窓の開口26のシールドを高めるために、ドア16の正面側にパネル取り付け部材72が取り付けられている。このパネル取り付け部材は、たとえば、ステンレスシールド溶接によりドア16にしっかりと取り付けられているのが望ましい。このような構成により、窓26を電磁波が通過して内部空間27に達することが防止される。
【0023】次に、本実施の形態におけるサーバラック10内の電気回路につき簡単に説明を加える。図8は、本実施の形態における導線管40、導線管40を通る種々の線を示す概略図である。図8(a)において、導線管40には、データ線として利用される光ファイバケーブル100が通されている。この光ファイバケーブル100は、導線管40を通過して上部本体12の内部空間27に入り、光変換アダプタ102に接続されている。本実施の形態において、光ファイバケーブル100として、金属の芯線が利用されていないものが望ましい。金属の芯線がノイズを拾う可能性があるからである。光変換アダプタ102から延びる通常の信号線が、各サーバ30やルータ32に接続される。
【0024】また、図8(b)において、導線管40には、電源ケーブル104が通り、上部本体12の内部空間27に入り、交流安定化電源106に接続されている。図9は、サーバラック10内の電気回路の概略を示すブロックダイヤグラムである。図9に示すように、交流安定化電源106からの信号線は、シールドトランスなどのトランス108の端子に延びている。ここで、トランス108より下流側(つまり、ソケット等が配置された側)の電源線と、トランス108より上流側の電源線とが電磁的に遮断される。
【0025】さらに、トランス108から、種々の交流安定化電源110−1〜110−4に、それぞれ、電源線が延びている。交流安定化電源110−1〜110−3からの電源線、たとえば、ノイズフィルタ36を介して、それぞれ、コンセント(ソケット)群48−1〜48−3に接続される。また、交流安定化電源110−4からの電源線は、ノイズフィルタ36を介して、複数のファン62の羽根を駆動するモータに接続される。また、上記交流安定化電源110−4からの電力は、各種センサを駆動し、或いは、アラームランプやアラームブザーを駆動するための電源として利用される。また、電源線は、パワーランプ112を通っている。
【0026】したがって、電気回路に電力が供給されている場合には、当該パワーランプ112が点灯している。このパワーランプは、サーバラック10の下部本体14のドア18に配置されている(図1および図2の下部正面ドア18のハンドルの七右上の3つの丸いランプ)。したがって、ユーザは、ラック10内の電力の供給の有無を知ることができる。同様に、アラームランプやアラームブザーも、ドア18に配置されているのが望ましい。
【0027】上記電気回路の例では、第1のノイズフィルタ36を利用したがこれに限定されず、第2のノイズフィルタ38が利用されても良いことは言うまでもない。また、シールドトランスの代わりに、ノイズカットトランスを利用しても良い。本実施の形態によれば、上部本体および下部本体を、それぞれ、所定の厚みのスチールにて作成し、通気孔などの開口にハニカムシールドを配置し、ドア開口部の周囲をシールドフィンガーにて取り囲んでいる。また、下部本体から上部本体への導線管40を経て、電源線やデータ線を取り込むようにしている。したがって、電磁波の遮断力が著しく優れたサーバラックを提供することが可能となる。
【0028】また、本実施の形態によれば、フィルタ、トランスなど交換が必要となる電気回路部品の本体を下側本体に配置して、端子のみを上側本体12の空間27内に表れるようにしている。したがって、サーバ30等を収容した状態で、上記部品を交換することが可能となる。
【0029】上記サーバラック10について、10m法電波暗室において、通常のイミュニティ試験範囲である80MHz〜1GHzに加えて、不正アマチュア無線等の放射電磁界を考慮し、25MHZ、50MHz、144MHzをより詳細に検証評価した。その結果、シールドラックのシールド性能に関して、測定全周波数について合格するとともに、イミュニティテストに関して、測定全周波数および電界強度全条件について合格した。この実験において、サーバラック10内に配置されたサーバ30には何ら異常が見られなかった。
【0030】本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。たとえば、サーバラックの上部本体および下部本体やドアの厚みは、上記実施の形態のものに限定されず、電磁波の遮断性にしたがって変更され得る。また、ファンや通気孔の数も、内部空間の大きさや収容すべきサーバの数などにしたがって適宜変更しうる。
【0031】また、前記実施の形態においては正面ドアに、シールドメッシュおよびアクリルパネルによる窓を設け、サーバの可動状態を外部から監視できるように構成したが、これに限定されない。たとえば、前記内部空間に、垂直方向にパイプを設け、当該パイプに沿って上下動可能なモニタカメラを配置し、当該モニタカメラの画像データを、導線管40を通過する光ケーブルを介して、外部の監視装置に伝送し、監視装置の表示装置の画面上に、内部空間27の様子を映し出すように構成しても良い。なお、本明細書において、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、外部からの有害な電磁波からサーバを守ることができるラックを提供することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】500093627
【氏名又は名称】レイヤ−セブン株式会社
【出願日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【代理人】 【識別番号】100103632
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 英一郎 (外1名)
【公開番号】 特開2002−341962(P2002−341962A)
【公開日】 平成14年11月29日(2002.11.29)
【出願番号】 特願2001−142145(P2001−142145)