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【発明の名称】 テキストファイル編集方法、文書ファイル編集方法、システム、プログラム、及び記録媒体
【発明者】 【氏名】清水 弘雅

【要約】 【課題】少ない労力及び時間で、ワードプロセッサ(文書ファイル編集システム)を使用して様式に従った文書ファイルを作成して、目的とする原稿(文書ファイル)を得ることが可能な文書ファイル編集方法を提供する。

【解決手段】様式を作成したときにワードプロセッサ11で複数ある入力指示と条件をまとめて入力指示ファイルとしてファイル13に出力する。エディタ12はこのファイルを入力として入力指示と条件を、例えば入力欄にそれぞれ対応する入力指示欄の上位部に表示し、操作員から適当なテキスト入力(入力指示欄の表示下位部)を得た後、ワードプロセッサ11のテキスト域の入力となるファイル14を出力する。ここで入力指示と条件を非編集項目とし、テキスト域に入力するテキストを編集項目とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テキストファイルを、テキストの追記,削除,変更を許さない非編集テキストブロックと、テキストの追記,削除,変更を許す編集テキストブロックとから構成させることにより、対話形式でテキストファイルを作成及び編集するためのテキストファイル編集方法であって、1又は複数の非編集テキストブロックのテキストファイルを作成し、該作成したテキストファイルに対し、1又は複数の編集テキストブロックを追加,削除,変更することにより編集を行い、前記非編集テキストブロックの群及び編集テキストブロックの群で構成されるテキストファイルを作成し、該テキストファイルの編集テキストブロック群を繰り返し追加,削除,変更することによりテキストファイルの編集を行うことを特徴とするテキストファイル編集方法。
【請求項2】 テキストファイルを、テキストの追記,削除,変更を許さない非編集項目を格納する非編集テキストブロックと、テキストの追記,削除,変更を許す編集項目を格納する編集テキストブロックとから構成させることにより、対話形式でテキストファイルを編集するためのテキストファイル編集方法であって、非編集テキストブロックに非編集項目を入力及び編集するための非編集項目入力モードと、編集テキストブロックに編集項目を入力及び編集するための編集項目入力モードとをもち、前記非編集項目入力モードで1又は複数の非編集テキストブロックのテキストファイルを作成し、該作成したテキストファイルに対し、前記編集項目入力モードで1又は複数の編集テキストブロックを追加,削除,変更の編集を行い、前記非編集テキストブロックの群及び編集テキストブロックの群で構成されるテキストファイルを作成し、該テキストファイルの編集テキストブロック群を繰り返し追加,削除,変更することによりテキストファイルの編集を行うことを特徴とするテキストファイル編集方法。
【請求項3】 非編集テキストブロック間に編集テキストブロックを配し、非編集テキストブロックにブロックの開始と終了を示す識別コードを付し、該識別コードによって全てのブロックの区分を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のテキストファイル編集方法。
【請求項4】 前記テキストファイルは、全ての編集テキストブロック群と全ての非編集テキストブロック群とに二分若しくは分離したデータ形式をもつことを特徴とする請求項1又は2記載のテキストファイル編集方法。
【請求項5】 前記テキストファイルは、非編集テキストブロック群及び編集テキストブロック群の各ブロックと、各ブロックの区分情報とを分離したデータ形式をもつことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載のテキストファイル編集方法。
【請求項6】 文書ファイル編集システムにおける文書ファイル編集方法において、文書ファイルにおいて定められた様式に従ってテキストを入力する際、直接入力することに代えてこれとは異なるテキスト編集機能を使って入力するときに、文書ファイル編集システムからの入力指示と、入力案内及び入力域のテキストに関する最大文字数,最大・最小フォントサイズ等の入力条件との情報を出力し、該出力した情報に前記テキスト編集機能を用いて編集されたテキストを加え、再び該テキストを文書ファイル編集システムに入力して文書ファイルの様式を形成することを特徴とする文書ファイル編集方法。
【請求項7】 前記テキスト編集機能は、入力指示及び入力条件を非編集項目、該非編集項目に対する入力テキスト情報を編集項目として文書ファイルのテキスト編集を行う機能であることを特徴とする請求項6記載の文書ファイル編集方法。
【請求項8】 テキストのコード内に、フォントサイズ,ボールド,イタリック等の指示に関するフォント情報のテキストコードを挿入することを特徴とする請求項7記載の文書ファイル編集方法。
【請求項9】 文書ファイル編集システムと請求項1乃至5のいずれか1記載のテキストファイル編集方法を実行させるためのテキストファイル編集システムとを並行して作動させ、文書ファイルを編集するための文書ファイル編集方法であって、前記文書ファイル編集システムで編集する文書ファイルのテキスト域において、前記テキストファイル編集システムを連携させて該テキストファイル編集システムにおけるテキストファイルを組み込ませることにより、文書ファイルのテキスト域を編集することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1記載の文書ファイル編集方法。
【請求項10】 請求項1乃至5のいずれか1記載のテキストファイル編集方法を実行させるためのテキストファイル編集システム。
【請求項11】 請求項6乃至9のいずれか1記載の文書ファイル編集方法を実行させるための文書ファイル編集システム。
【請求項12】 コンピュータに、請求項1乃至5のいずれか1記載のテキストファイル編集方法を実行させるための、又は、請求項6乃至9のいずれか1記載の文書ファイル編集方法を実行させるための、プログラム。
【請求項13】 請求項12記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキストファイル編集方法、文書ファイル編集方法、システム、プログラム、及び記録媒体に関し、より詳細には、例えばテキストエディタやワードプロセッサなどにおいて所望する順序で入力指示に従った入力を実行させるためのテキストファイル編集方法、ワードプロセッサ等の文書ファイル編集処理において様式設定されたテキストコード域にこれとは異なるテキスト編集入力処理機能でテキストを作成し、このテキストをワードプロセッサに与えるための文書ファイル編集方法、それらの方法を実行させるためのシステム、プログラム、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】今日の事務処理のデータ入力形態は、対話形式(会話形式)のデータ入力が多く使われようになってきた。コンピュータの出現した当初、このデータ入力はキーパンチャが伝票等からパンチカード等の媒体に情報を移し、この媒体をコンピュータの入力としていた。この後、オンライン会話形式処理が一般化し、各業務に関わる人々が直接に入力するようになった。さらに現在ではパーソナルコンピュータ及びネットワークシステムの普及により、通信販売の購入申込等が会話形式で行えるようになった。
【0003】このデータ入力を会話形式で行うには、まず入力画面の様式を決め、次に各入力域の入力データ形式、及びその入力コードの妥当性の判定方法を決定し、これを実現する入力画面処理プログラムを用意し、入力者の操作訓練をすることが必要になる。これらの理由から、利用者を限定した使用頻度の高い会話入力にあってはその入力と処理方法に普遍性がない場合であっても、労力と費用をかけた入力画面と処理プログラムを作成して入力訓練する以上にシステムとしての生産性が期待できた。
【0004】しかしながら、不特定の適応業務の入力にあって、不特定多数を対象に普遍的な入力画面と入力処理を決めることが容易でない場合がある。このような場合に無理に入力画面と処理を決めてこの入力操作を入力者に押し付けると、入力者から拒否されたり、誤操作の増加によって入力の信頼性が低下し、かえって検証処理の負荷が増大して生産性も低下し、この結果目的とするシステムの機能が果たせないことが多くある。また現在のネットワークとそれを動かす環境の進化によって、スクリプトでオンライン会話形式の感覚でのデータ入力が可能になった。しかしながら、実態の分からない他人のプログラムが自分のシステムの中で実行されることは、ウィルスや機密の問題が生じる可能性がある点で、指定域に要求される情報を入力させることはかなりの抵抗を受ける。
【0005】ここで日常の生活に目を向けると、事前に印刷された申請用紙や記入用紙に必要事項を記入して提出することが多くある。これらをコンピュータ処理する際は申請用紙や記入用紙への記入行為を前述の会話形式の入力とすることになる。しかし全てをこの方式に変えることは費用やシステムの維持の面で困難である。たとえ可能であってもオンラインリアルタイム処理が適していないものも多くある。
【0006】日常の事務処理において、特定の様式が印刷された用紙に必要な事項を記入して申請或いは依頼することが多くある。これらの様式は申請先或いは依頼先が各事項を明確にできるようにする目的で用意される。これらの様式は、各該当欄に記入事項の指示に従った記入が可能となっており、更にはその内容を容易に確認可能とすることで一般的に使用されている。たとえ記入情報が文章形式であっても、定められた様式に記入されていると、結果的に情報の整理が可能となり、利用効果が高い。上述のごとき理由から、印刷された様式の用紙へ手書き記入が一般に行われていた。このとき該当欄に記入する字数や文字の大きさについてはその自由度も高くその入力には問題が少なかった。
【0007】しかしながら、近年コンピュータ等の情報処理技術の発達及び普及によって、手書き記入からワードプロセッサを使用した記入へと移行している。ワードプロセッサを使用し、様式に従って目的とする原稿を得ることは、様式無し原稿の場合と比較して大きな労力と長い時間を必要としている。このように効率が悪くてもワードプロセッサで入力しなければならない大きな理由は、情報の整理がされていることに加えて印刷文字として読みやすい文書が得られることにある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、入力者の負担を少なくし、入力内容の欠落と誤りを小さく押さえるよう、入力指示に従った入力を行わせることが可能なテキストファイル編集方法、その方法を実行させるためのテキストファイル編集システム及びプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをその目的とする。
【0009】本発明は、さらに、少ない労力及び時間で、ワードプロセッサ(文書ファイル編集システム)を使用して様式に従った文書ファイルを作成して、目的とする原稿(文書ファイル)を得ることが可能な文書ファイル編集方法、その方法を実行させるための文書ファイル編集システム及びプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、テキストファイルを、テキストの追記,削除,変更を許さない非編集テキストブロックと、テキストの追記,削除,変更を許す編集テキストブロックとから構成させることにより、対話形式でテキストファイルを作成及び編集するためのテキストファイル編集方法であって、1又は複数の非編集テキストブロックのテキストファイルを作成し、該作成したテキストファイルに対し、1又は複数の編集テキストブロックを追加,削除,変更することにより編集を行い、前記非編集テキストブロックの群及び編集テキストブロックの群で構成されるテキストファイルを作成し、該テキストファイルの編集テキストブロック群を繰り返し追加,削除,変更することによりテキストファイルの編集を行うことを特徴としたものである。
【0011】請求項2の発明は、テキストファイルを、テキストの追記,削除,変更を許さない非編集項目を格納する非編集テキストブロックと、テキストの追記,削除,変更を許す編集項目を格納する編集テキストブロックとから構成させることにより、対話形式でテキストファイルを編集するためのテキストファイル編集方法であって、非編集テキストブロックに非編集項目を入力及び編集するための非編集項目入力モードと、編集テキストブロックに編集項目を入力及び編集するための編集項目入力モードとをもち、前記非編集項目入力モードで1又は複数の非編集テキストブロックのテキストファイルを作成し、該作成したテキストファイルに対し、前記編集項目入力モードで1又は複数の編集テキストブロックを追加,削除,変更の編集を行い、前記非編集テキストブロックの群及び編集テキストブロックの群で構成されるテキストファイルを作成し、該テキストファイルの編集テキストブロック群を繰り返し追加,削除,変更することによりテキストファイルの編集を行うことを特徴としたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、非編集テキストブロック間に編集テキストブロックを配し、非編集テキストブロックにブロックの開始と終了を示す識別コードを付し、該識別コードによって全てのブロックの区分を行うことを特徴としたものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記テキストファイルは、全ての編集テキストブロック群と全ての非編集テキストブロック群とに二分若しくは分離したデータ形式をもつことを特徴としたものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1の発明において、前記テキストファイルは、非編集テキストブロック群及び編集テキストブロック群の各ブロックと、各ブロックの区分情報とを分離したデータ形式をもつことを特徴としたものである。
【0015】請求項6の発明は、文書ファイル編集システムにおける文書ファイル編集方法において、文書ファイルにおいて定められた様式に従ってテキストを入力する際、直接入力することに代えてこれとは異なるテキスト編集機能を使って入力するときに、文書ファイル編集システムからの入力指示と、入力案内及び入力域のテキストに関する最大文字数,最大・最小フォントサイズ等の入力条件との情報を出力し、該出力した情報に前記テキスト編集機能を用いて編集されたテキストを加え、再び該テキストを文書ファイル編集システムに入力して文書ファイルの様式を形成することを特徴としたものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記テキスト編集機能は、入力指示及び入力条件を非編集項目、該非編集項目に対する入力テキスト情報を編集項目として文書ファイルのテキスト編集を行う機能であることを特徴としたものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項7の発明において、テキストのコード内に、フォントサイズ,ボールド,イタリック等の指示に関するフォント情報のテキストコードを挿入することを特徴としたものである。
【0018】請求項9の発明は、請求項6乃至8のいずれか1記載の文書ファイル編集方法において、文書ファイル編集システムと請求項1乃至5のいずれか1記載のテキストファイル編集方法を実行させるためのテキストファイル編集システムとを並行して作動させ、文書ファイルを編集するための文書ファイル編集方法であって、前記文書ファイル編集システムで編集する文書ファイルのテキスト域において、前記テキストファイル編集システムを連携させて該テキストファイル編集システムにおけるテキストファイルを組み込ませることにより、文書ファイルのテキスト域を編集することを特徴としたものである。
【0019】請求項10の発明は、請求項1乃至5のいずれか1記載のテキストファイル編集方法を実行させるためのテキストファイル編集システムである。
【0020】請求項11の発明は、請求項6乃至9のいずれか1記載の文書ファイル編集方法を実行させるための文書ファイル編集システムである。
【0021】請求項12の発明は、コンピュータに、請求項1乃至5のいずれか1記載のテキストファイル編集方法を実行させるための、又は、請求項6乃至9のいずれか1記載の文書ファイル編集方法を実行させるための、プログラムである。
【0022】請求項13の発明は、請求項12記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係るテキストファイル編集方法及びシステムは、申請や依頼処理業務において、従来からの敢えて大掛かり且つ厳重な対話形式でトランザクションの発生を必要としないアプリケーションではなく、一方では入力者の負担を少なくしてかつ入力内容の欠落と誤りを小さく押さえ、他方ではトランザクション処理の負荷を軽減したトランザクションの生成を行うために、対話形式で入力を行うものである。
【0024】ここでは、申請先や依頼先で日常使用しているテキストエディタ或いはワードプロセッサで申請や依頼の項目の入力指示とその順序を案内するテキストファイルを作成する。このテキストファイルは、申請元(申請者)や依頼元(依頼者)側で、入力指示の追加、削除と修正及びその順序の変更が禁止されており、且つ、指定域に内容を追記し、再度追記内容の追加、削除と修正を行うことを可能とする。
【0025】また、本発明に係るテキスト編集方法及びシステムにおいては、テキストエディタのファイル処理及び内部処理するデータ形式を非編集項目と編集項目とに分け、かつテキストエディタの操作モードを非編集項目の項目作成モード(非編集項目入力モード)と編集項目の入力編集モード(編集項目入力モード)に分ける。例えば、非編集ブロックの開始と終了を識別する2種類の分離コードを用いるとよい。また、各ブロックの開始と終了を示す位置情報を用い、データ形式としてこの位置情報(区分情報)とブロックとを分離した形式を用いるようにしてもよい。そして最初に非編集項目の項目作成モードで非編集項目のみで構成される非編集テキストブロック(非編集ブロック)群のファイルを作成し、この後に編集項目入力モードにおいて、非編集ブロック群のファイルを入力し、編集テキストブロック(編集ブロック)を新たに作成、既存の編集項目に追加,削除,変更を行って非編集ブロック群と編集ブロック群で構成されたファイルを作成し、かつこのファイルを繰り返し編集する。なお、非編集項目入力モードにおいて編集項目を入力するためのテキスト域を予め設けておいてもよい。また、非編集ブロック群と編集ブロック群とをファイル上で分けて記憶し、この分けた項目群を2つの異なるメモリ域に置いて、両者が同一域にある場合と同様の入力及び編集を行うようにするとよい。
【0026】図1乃至図6は、本発明の一実施形態に係るテキストファイル編集方法及びシステムを説明するための図で、図1は入力編集初期画面例、図2は非編集項目ファイルの内容例、図3は入力編集後の入力画面例、図4は編集項目既入力ファイルの内容例、図5は非編集/編集ブロックファイルの内容例、図6はブロックファイルの内容の他の例、をそれぞれ示す図である。図1乃至図6を参照して、ある講義の受講申請者が講義の開催者(申請先)の指示に従った形式(1.受講講座名,2.住所,3.氏名,4.生年月日,5.電話番号)で各必要事項をテキストエディタで入力して申請書を作成する場合を例として、本実施形態に係るテキスト編集方法及びシステムを説明する。
【0027】まず申請を受ける申請先は、テキストエディタで図1の入力編集初期画面となる非編集項目テキストファイルを非編集項目の作成モードで作成する。図2はこのとき作成される非編集項目ファイルの内容である。ここで″¥<″は非編集項目の開始を、″¥>″は非編集項目の終了を、″¥r″は改行コードを示す識別コードであり、これらの識別コードにより全てのブロックの区分を行うようにしている。ここで非編集項目とは非編集ブロックの内容であり、編集項目とは編集ブロックの内容である。
【0028】このテキストエディタにおける非編集項目の作成モードでは、非編集項目以外の作成ができないテキストエディタ機能になっていることが望ましいが、通常のテキストエディタの入力編集機能で代用することも可能である。
【0029】申請先は、非編集項目ファイルを作成後、このファイルをコピーし、メールや電子掲示板等を介して申請者(申請元)がファイル内容を入手可能にする必要がある。そして申請元は非編集項目ファイルを入手し、テキストエディタを編集項目の入力編集モードで起動し、このファイルを入力として図1の入力編集初期画面を表示後、図3の入力編集後の入力編集画面となる編集項目の入力を行う。これらの入力を終えて最後に編集項目既入力ファイルを作成する。図4は編集項目既入力ファイルの内容である。
【0030】図7は、本発明の一実施形態に係るテキストファイル編集方法及びシステムを説明するためのフロー図であり、上述のテキストエディタで行う編集項目の入力編集モード処理の概要を説明するための図である。まず、入力編集対象とする非編集項目ファイル又は編集項目既入力ファイルを編集域に読み込む(ステップS1)。
【0031】次にキーボード及びポインティングデバイスによって与えられる指令及びデータを解釈しながら、画面上のカーソルに対応した編集域のバッファポインタ(BP)の指す文字及び文字列の処理を行い、最後に編集結果を編集域からファイルに書き出す。すなわち、BPを最初の編集ブロックの先頭に設定し(ステップS2)、編集ブロック処理の初期設定を行う(ステップS3)。次に編集指示に従ってデータを入力する(ステップS4)。ステップS5,S6,S7においてブロックの前進指示か後進指示か、或いは編集終了指示であるのかを判断し、それぞれの処理に移行する。いずれの指示でもなかった場合には、ステップS9の編集処理を行う。ブロックの編集終了指示であった場合には、ファイルを書き出して処理を終了する(ステップS8)。ブロックの後退指示であった場合には、ブロック後進の可否を確認し(ステップS10)、前の編集ブロックの有無を判断し(ステップS11)、無ければステップS4へ戻り、有ればBPを前のブロックの先頭に設定し(ステップS12)、ステップS3へ戻る。また、ブロックの前進指示であれば、ブロック前進の可否を確認し(ステップS13)、後ろの編集ブロックの有無を判断し(ステップS14)、無ければステップS4へ戻り、有ればBPを次のブロックの先頭に設定し(ステップS15)、ステップS3へ戻る。
【0032】編集機能は、一つの非編集項目を一つ非編集ブロックとして、これに対応する編集項目を一つの編集ブロックとして扱い、非編集ブロック内においては文字及び文字列の追加・削除・変更を禁止し、編集ブロック内においては文字の追加・削除・変更を許可する。ここでの禁止及び許可の設定は、非編集ブロックと編集ブロックとでカーソルの動きを別に制御することで行う。このために、非編集ブロック内におけるカーソルの存在を許さないように、カーソルを非編集ブロック外に強制的に動かして前後の編集ブロックに移すようにするとよい。編集ブロックにあっては従来から備わっている挿入モード,上書きモードにおける文字位置の前進と後退,追加,削除,機能等によってこれを実現する。
【0033】上述のごとき実情から、非編集ブロックと編集ブロックを区分識別し、且つ、編集ブロック間の前進と後退を行うための2通りのカーソル移動機能が必要となる。ここでは非編集ブロックと編集ブロックの区分を行う方法として、図4に示すように″¥<″は非編集ブロックを開始する識別コード、″¥>″は非編集ブロックを終了する識別コードとすることで非編集ブロックと編集ブロックを分け、カーソルの移動に対して編集ブロックの前進と後退の指示のキーコードとを割り当てる。
【0034】編集項目入力編集モードの開始後、カーソルをテキストエディタ起動後にファイルを読み込み直後は最初の編集ブロックの先頭に置き、入力編集中は常にいずれかの編集ブロック内に存在するようにする。編集ブロック内の処理にあってはキーボードやポインティングデバイスからの編集指示とデータを編集処理に渡す前にフックしブロック移動の指示か否かのチェックを行い、そうであればカーソルを強制的に前後のブロックに移動させ、そうでなければ通常の編集処理を行う。このように処理全体を編集ブロック内では従来の入力編集機能を活かし、非編集ブロックはカーソル移動で対処するようにする。
【0035】図4は、編集項目既入力ファイルであって、非編集ブロックと編集ブロックを同一のファイルしたものであるが、非編集ブロックと編集ブロックは交互に隣接するようにしているので、奇数ブロックは非編集ブロックで偶数ブロックは編集ブロックとなり偶奇のブロック群内で各ブロックが識別できれば両ブロック群に分割・合成しても同一にしたものと同等の処理が可能である。それで編集バッファをそれぞれ別にし、バッファポインタを別にした処理を可能とすることで、非編集ブロック群と編集ブロック群のファイルを分けることができる。図5中の非編集ブロックのファイル、編集ブロックの両者を合わせたファイルの内容は図3の編集項目既入力ファイルと同じの内容のものである。このときブロックの区分は2つのブロック群に分けたことで″¥>″一個の分離コードであっても非編集ブロックと編集ブロックとそれぞれにおいて順序を識別できる。
【0036】またこれまではブロック間の分離コードを検知する方式であるために、バッファの全文字コードを走査する必要がある。しかし、図6のようにファイルの先頭に、ブロックの区分情報としてブロック位置情報を付加することでこれを省くことができる。
【0037】以下、本発明の他の実施形態として、文書ファイル編集方法及びシステムを説明する。本発明に係る文書ファイル編集方法及びシステムにおいては、ワードプロセッサで様式を作成しているとき又は作成後に各テキスト入力域に入力指示及び条件をテキストエディタに表示できる形式で作成し、これをテキストの入力と編集に特化したテキストエディタに渡し、エディタでこの情報をもとに様式のテキスト域のテキストを作成し、これをワードプロセッサ(文書ファイル編集システム)のテキスト入力とする。
【0038】様式においてテキスト域とそうでない域を定め、テキスト域にあっては入力指示と条件を、ファイル或いはテキストエディタプロセスにメッセージとして出力する。テキストエディタはファイル或いはメッセージとして受け取った入力情報を表示し、操作員から情報に従った適当なテキストの入力を得る。これを該当欄のテキストをワードプロセッサのプロセスにファイル或いはメッセージとして出力する。そしてワードプロセッサのプロセスは受け取ったファイル或いはメッセージから対応する入力欄を決定し、入力テキストを該当欄の入力とする。
【0039】ワードプロセッサでは、該当欄の入力指示と条件を非編集項目として、該当欄のテキストを編集項目として出力し、これをテキストエディタの入力編集項目に対してのみ追加,修正,削除を行って出力し、ワードプロセッサの入力とする。また、テキストコードのなかには、テキスト情報でフォント情報を埋め込むようにしてもよい。
【0040】ワードプロセッサと上述の実施形態のようなテキストファイル編集方法及びシステムに係るテキストエディタと並行して作動させ、両者メッセージの伝達応答テキスト域への入力編集を行うよう構成してもよい。ここではワードプロセッサとテキストエディタを使用して依頼書を作成する方法として、両者をプロセスとして独立して使用する方法と連携して同時に使用する方法について説明する。またこの依頼書様式のなかでテキスト入力欄において全てこの方法が適用できるが本例では2つのテキスト欄とする。前者の方法はワードプロセッサとエディタの間をファイル介在させるものである。
【0041】図8は、本発明の一実施形態に係る文書ファイル編集方法及びシステムを説明するための図で、依頼書の例を示す図である。従来の方法では依頼先では図8の文書ファイル1(ここでは依頼書を例に挙げる)の様式をワードプロセッサで作成しファイルに出力する。一般的にはこの後、依頼元はこの様式となるファイルのコピーを入手し、これを作成したワードプロセッサと同じ機能のワードプロセッサを使用して該当欄に必要な情報を入力していく。このときそこで入力欄2(N1の欄)と他の入力欄3(N2の欄)にテキストコードの域にワードプロセッサのテキスト編集機能を用いて必要なテキストを入力する。
【0042】図9は、図8の依頼書例に基づくデータのやり取りを説明するための図であり、図10は入力指示ファイル及びテキスト入力域ファイルの内容例、図11は各領域の入力指示メッセージ及び入力テキストメッセージの内容例、をそれぞれ示す図である。
【0043】これに対して本発明では様式を作成したときにワードプロセッサ11でN1とN2の入力指示と条件をまとめて図10の入力指示ファイルとしてファイル13に出力する。エディタ12はこのファイルを入力として入力指示と条件を、例えば図8の入力欄2,3にそれぞれ対応する入力指示欄4,5の上位部に表示し、操作員から適当なN1とN2のテキスト入力(図8の入力指示欄4,5の表示下位部)を得た後、ワードプロセッサのテキスト域の入力となるファイル14を出力する。
【0044】ここで入力指示と条件を非編集項目とし、テキスト域に入力するテキストを編集項目とし、例えば上述した最初の実施形態に係るテキスト編集方法及びシステムを用いることで効果的なテキスト域に入力するテキストの入力と編集が可能となる。
【0045】ここで図10の入力指示ファイルの内容は、N1の例外欄に何も入力されていない状態の場合であって、テキスト域に何かテキストが入力されていれば図10のテキスト入力域ファイルの内容のように入力指示と条件に加えてテキスト域のテキストをワードプロセッサが出力しテキストエディタの入力とする。そしてこれをエディタに入力することでテキスト域の修正変更し再度ワードプロセッサに入力して、N1の入力済みテキストの修正変更をする。
【0046】このように様式作成にはこのためのワードプロセッサとテキスト域入力エディタの処理装置及び処理時間を分けられるので、様式の全欄の入力全てテキスト域にすればワードプロセッサから直接入力することなく全ての入力がテキストエディタで作成することができる。
【0047】以上がワードプロセッサとエディタを処理装置と時間を別にする方法であって、次は後者の両者を同時に操作してテキストを入力する方法で、マルチウィンドウ,マルチタスクのシステムにあって、ワードプロセッサ及びテキストエディタはプロセスとしてシステムに存在し、メッセージを相互に交換してワードプロセッサの様式のテキスト域に対してテキストをテキストエディタから入力する。
【0048】様式の作成については前者の方法と同様に行われる。そして様式の各欄に必要事項を入力するにあっては、この様式を作成した機能とエディタとの連携機能を有したワードプロセッサとエディタを起動させ、ワードプロセッサでN1域の入力編集操作をするとき、ワードプロセッサの直接入力に代えてテキストエディタで入力を望む場合、これがワードプロセッサに指示される。そしてワードプロセッサは図11のN1域入力指示メッセージの内容のメッセージとしてエディタプロセスに伝える。エディタでは、これによって独立の方法のときと同じように図8の入力欄3が表示され、テキストの入力編集状態となる。エディタに操作員からテキストの入力終了が指示されると、図11のN1域入力テキストメッセージの内容のメッセージが作られ、これをワードプロセッサに伝える。ワードプロセッサはこのメッセージを受け取り、直接入力されたと同じようにN1の例外処理欄にテキストを入力する。N2域においても、メッセージは図11のN2域入力指示メッセージの内容及びN2域入力テキストメッセージの内容のようになり、N1域と同じ手順でテキスト域の入力編集を行う。
【0049】以上の説明から各欄内のテキスト入力のテキスト編集処理については同じである。前者の方法は全欄のテキスト入力を一括して入力編集できるのに対し、後者はワードプロセッサの様式を見ながらテキストの入力できることに違いがある。
【0050】ワードプロセッサは表示機能が複数のフォントに対応しているので文字毎にそれらを指定して表示することができるがテキストエディタではそれに対応しないことを特徴としているので、テキストエディタでは必要があれば適当な¥Tnでフォントの形式、¥Snサイズを指定し、これ以降のテキストコードの出力属性を指定し、ワードプロセッサの入力時にその出力属性に合致させることで所定の文字出力を得ることができる。
【0051】以上、本発明のテキストファイル編集方法及びシステム及び文書ファイル編集方法及びシステムを中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、コンピュータにそれらシステムとして機能させるための、或いはコンピュータにそれら方法を実行させるためのプログラムとしても、或いは、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形態も可能である。
【0052】本発明によるテキストファイル編集及び文書ファイル編集の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態を説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の各実施形態のシステムの機能をコンピュータに実行させ、テキストファイル編集及び文書ファイル編集の機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に関わるテキストファイル編集及び文書ファイル編集の機能を実行することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、操作と入力データの妥当性の面において、テキストエディタで意図した入力順序で入力指示に従った入力域の入力編集が可能となることから、入力誤りを少なくした対話形式の入力ができる。また、環境設定面において既存のテキスト編集機能を継承して、必要とする編集機能を選択することから、入力を行うための入力画面処理の作成を軽減できる。
【0054】本発明によれば、非編集テキスト域とテキスト編集域とを簡単明瞭に区分でき、かつ容易に検出にできることから、多種のテキスト編集処理プログラムで高速に処理ができる。
【0055】本発明によれば、繰り返し行われる定型的な報告や申請の際に非編集ブロックに従って編集ブロックに入力を行った後、編集ブロックのデータ部分のみをディスク等に保存することから、ディスクの空間を有効に使ううことができる。またメール等でネットワークを使用する場合は編集ブロックのみの送信によって送信量を低減できる。また編集位置が非編集ブロックと編集ブロック内のいずれかに存在するかが容易に判定できることで編集処理の負荷が軽減できる。
【0056】本発明によれば、ブロック移動においてテキストを走査することを省略できることで処理を高速にできる。
【0057】また、ワードプロセッサにおいて枠及び罫線で構成される複雑な様式の各該当欄にテキストを入力するとき、様式の無いものや単純な様式のみが有る場合と比較して、同じ内容のテキストを入力するのであっても、枠や罫線に注意をはらった操作が求められる。このためにこの様式の作成者であっても該当欄の入力操作に大きな忍耐力と労力が要求され、作成者以外ではさらに大きな負担となる。本発明によれば、様式の作成時にテキスト入力域に対する入力指示及び条件の情報を出力し、この情報を別のテキスト入力に特化したエディタで適当なテキスト情報を編集作成し、これをワードプロセッサ各該当欄の入力とすることで、テキスト欄の入力が容易となる。またワードプロセッサに関する知識が少ない操作員あっても該当欄のテキスト入力が可能となる。
【0058】本発明によれば、入力指示及び入力条件を見ながらテキスト編集を可能とし、テキストの入力が容易になり、もって該当欄を埋める際に非編集項目を調べることで入力誤りを防ぐことが可能となる。
【0059】本発明によれば、グラフィック機能を使用しないテキスト編集処理であっても文字表示の制御を容易に行うことが可能となる。
【0060】本発明によれば、様式の清書処理とテキストの入力編集の長所を並行して操作できることで文書作成の効率を高めることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成13年4月18日(2001.4.18)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
【公開番号】 特開2002−312347(P2002−312347A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2001−119294(P2001−119294)