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【発明の名称】 分散処理サーバ、分散処理システム、分散処理方法、及びプログラム
【発明者】 【氏名】石原 慎一郎

【要約】 【課題】外部処理装置を用いて、効率的に処理対象データを処理する分散処理サーバを提供する。

【解決手段】外部処理装置を用いて、処理対象データを処理する分散処理サーバであって、分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、処理対象データを処理する処理部と、サーバ内識別情報と、複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルと、データ変換テーブルを用いて、サーバ内識別情報を第1識別情報に変換する識別情報変換部と、識別情報変換部がサーバ内識別情報を第1識別情報に変換した後に、第1識別情報を用いて、処理対象データを第1外部処理装置に処理させるデータ受渡部とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部処理装置を用いて、処理対象データを処理する分散処理サーバであって、前記分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、前記処理対象データを処理する処理部と、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルと、前記データ変換テーブルを用いて、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換する識別情報変換部と、前記識別情報変換部が前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換した後に、前記第1識別情報を用いて、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に処理させるデータ受渡部とを備えることを特徴とする分散処理サーバ。
【請求項2】 前記複数の外部処理装置のうち少なくとも1の外部処理装置における、前記処理対象データの処理の状態を定める状態テーブルと、前記外部処理装置の処理の状態に応じて、前記状態テーブルを更新する状態テーブル更新部と、前記状態テーブルが定める前記状態に応じて、前記第1外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容する判断部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の分散処理サーバ。
【請求項3】 前記判断部が、前記第1外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容する場合に、前記データ受渡部は、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の分散処理サーバ。
【請求項4】 前記状態テーブルは、前記第1外部処理装置における前記処理対象データの処理の状態を定め、前記判断部は、前記状態テーブルが定める前記第1外部処理装置の処理の状態に応じて、前記複数の外部処理装置のうち第2の処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容し、前記判断部が、前記第2の処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容する場合に、前記データ受渡部は、前記処理対象データを前記第2処理装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の分散処理サーバ。
【請求項5】 前記データ変換テーブルは、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第2外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第2識別情報とを対応付け、前記識別情報変換部が、前記サーバ内識別情報を前記第2識別情報に変換したことを条件として、前記データ受渡部は、前記処理対象データを前記第2外部処理装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の分散処理サーバ。
【請求項6】 前記状態テーブルが、前記第1処理装置における前記処理対象データの処理が終了していることを示す処理終了状態を定めている場合に、前記判断部は、前記第2外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容することを特徴とする請求項2に記載の分散処理サーバ。
【請求項7】 前記状態テーブルが、前記第1処理装置に処理対象データが送信された状態を示す送信済み状態、及び送信済み状態のまま所定の時間が経過したことを示すタイムアウト状態のいずれかを定めている場合に、前記判断部は、前記第2外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容しないことを特徴とする請求項2に記載の分散処理サーバ。
【請求項8】 前記状態テーブルが、前記タイムアウト状態を定めている場合に、前記第1外部処理装置の処理に障害の可能性があることを示す障害通知を出力する通知部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の分散処理サーバ。
【請求項9】 前記状態テーブルが前記処理可能状態、前記処理待状態、及び前記処理状態のいずれかの状態を定めた後に、所定の時間が経過した場合に、前記状態テーブル更新部は、前記タイムアウト状態を定めることを特徴とする請求項7に記載の分散処理サーバ。
【請求項10】 前記所定の時間を、前記第1処理装置の処理能力を用いて決定するタイムアウト決定部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の分散処理サーバ。
【請求項11】 前記所定の時間を、前記第1処理装置が処理すべきデータの量を用いて決定するタイムアウト決定部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の分散処理サーバ。
【請求項12】 前記第1処理装置が処理すべきデータの量を監視するデータ量監視部をさらに備え、前記タイムアウト決定部は、前記データ量監視部が監視する前記データ量を用いて、前記所定の時間を決定することを特徴とする請求項11に記載の分散処理サーバ。
【請求項13】 前記処理対象データは、取引における約定伝票であることを特徴とする請求項1に記載の分散処理サーバ。
【請求項14】 前記分散処理サーバは、照合に関する処理を行う照合装置、預託に関する処理を行う預託装置、及び決済に関する処理を行う決済装置に、前記約定伝票を処理させることを許容すること特徴とする請求項13に記載の分散処理サーバ。
【請求項15】 前記照合装置において、前記約定伝票の照合に関する処理を終了したことを、前記状態テーブルが定める場合に、前記判断部は、前記預託装置における前記約定伝票の処理を許可することを特徴とする請求項14に記載の分散処理サーバ。
【請求項16】 前記状態テーブルが、前記預託装置において、前記約定伝票の預託に関する処理を終了したことを定める場合に、前記判断部は、前記決済装置に、前記約定伝票を処理させることを許容することを特徴とする請求項14に記載の分散処理サーバ。
【請求項17】 外部処理装置を用いて、処理対象データを処理する分散処理サーバであって、前記分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、前記処理対象データを処理する処理装置と、前記外部処理装置に対して、前記処理対象データを送受信する外部接続装置とを備え、前記外部接続装置は、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルと、前記データ変換テーブルを用いて、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換する識別情報変換部と、前記識別情報変換部が前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換した後に、前記第1識別情報を用いて、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に処理させるデータ受渡部とを有することを特徴とする分散処理サーバ。
【請求項18】 処理対象データを分散処理する分散処理システムであって、前記処理対象データを第1識別情報により識別し、当該第1識別情報を用いて前記処理対象データを処理する第1処理装置と、前記第1識別情報と、前記第2処理装置で当該処理対象データを識別する第2識別情報とを対応付けるデータ変換テーブルと、前記データ変換テーブルを用いて、前記第1識別情報を前記第2識別情報に変換する識別情報変換部と、前記識別情報変換部が前記第1識別情報を前記第2識別情報に変換した後に、前記第2識別情報を用いて前記処理対象データを処理する第2処理装置とを備えることを特徴とする分散処理システム。
【請求項19】 外部処理装置を用いて、処理対象データを処理する分散処理方法であって、分散処理サーバが、当該分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、前記処理対象データを処理する処理段階と、前記分散処理サーバが、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルを用いて、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換する識別情報変換段階と、前記分散処理サーバが、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換した後に、前記第1識別情報を用いて、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に処理させるデータ受渡段階とを有することを特徴とする分散処理方法。
【請求項20】 外部処理装置を用いて、処理対象データを処理するコンピュータのプログラムであって、前記分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、前記処理対象データを処理する処理モジュールと、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルを用いて、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換する識別情報変換モジュールと、前記識別情報変換部が前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換した後に、前記第1識別情報を用いて、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に処理させるデータ受渡モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散処理サーバ、分散処理システム、分散処理方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、外部処理装置を用いて、データを処理する分散処理サーバ、分散処理システム、分散処理方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】1つのデータに対して複数の処理を行う場合、複数の処理それぞれを異なる処理装置に分担させる分散処理システムを用いる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1つのデータを複数の処理装置が分担して処理する場合に、より効率的に処理することができる分散処理システムが要求されている。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる分散処理サーバ、分散処理システム、分散処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形態によると、外部処理装置を用いて、処理対象データを処理する分散処理サーバであって、前記分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、前記処理対象データを処理する処理部と、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルと、前記データ変換テーブルを用いて、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換する識別情報変換部と、前記識別情報変換部が前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換した後に、前記第1識別情報を用いて、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に処理させるデータ受渡部とを備える。
【0006】前記複数の外部処理装置のうち少なくとも1の外部処理装置における、前記処理対象データの処理の状態を定める状態テーブルと、前記外部処理装置の処理の状態に応じて、前記状態テーブルを更新する状態テーブル更新部と、前記状態テーブルが定める前記状態に応じて、前記第1外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容する判断部とを備えてもよい。
【0007】前記判断部が、前記第1外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容する場合に、前記データ受渡部は、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に送信してもよい。
【0008】前記状態テーブルは、前記第1外部処理装置における前記処理対象データの処理の状態を定めてもよい。前記判断部は、前記状態テーブルが定める前記第1外部処理装置の処理の状態に応じて、前記複数の外部処理装置のうち第2の処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容してもよい。前記判断部が、前記第2の処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容する場合に、前記データ受渡部は、前記処理対象データを前記第2処理装置に送信してもよい。
【0009】前記データ変換テーブルは、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第2外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第2識別情報とを対応付けてもよい。前記識別情報変換部が、前記サーバ内識別情報を前記第2識別情報に変換したことを条件として、前記データ受渡部は、前記処理対象データを前記第2外部処理装置に送信してもよい。
【0010】前記状態テーブルが、前記第1処理装置における前記処理対象データの処理が終了していることを示す処理終了状態を定めている場合に、前記判断部は、前記第2外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容してもよい。
【0011】前記状態テーブルが、前記第1処理装置に処理対象データが送信された状態を示す送信済み状態、及び送信済み状態のまま所定の時間が経過したことを示すタイムアウト状態のいずれかを定めている場合に、前記判断部は、前記第2外部処理装置に対して、前記処理対象データの処理を許容しなくてもよい。
【0012】前記状態テーブルが、前記タイムアウト状態を定めている場合に、前記第1外部処理装置の処理に障害の可能性があることを示す障害通知を出力する通知部をさらに備えてもよい。
【0013】前記状態テーブルが前記処理可能状態、前記処理待状態、及び前記処理状態のいずれかの状態を定めた後に、所定の時間が経過した場合に、前記状態テーブル更新部は、前記タイムアウト状態を定めてもよい。
【0014】前記所定の時間を、前記第1処理装置の処理能力を用いて決定するタイムアウト決定部をさらに備えてもよい。
【0015】前記所定の時間を、前記第1処理装置が処理すべきデータの量を用いて決定するタイムアウト決定部をさらに備えてもよい。
【0016】前記第1処理装置が処理すべきデータの量を監視するデータ量監視部をさらに備えてもよい。前記タイムアウト決定部は、前記データ量監視部が監視する前記データ量を用いて、前記所定の時間を決定してもよい。
【0017】前記処理対象データは、取引における約定伝票であってもよい。
【0018】前記分散処理サーバは、照合に関する処理を行う照合装置、預託に関する処理を行う預託装置、及び決済に関する処理を行う決済装置に、前記約定伝票を処理させてもよい。
【0019】前記照合装置において、前記約定伝票の照合に関する処理を終了したことを、前記状態テーブルが定める場合に、前記判断部は、前記預託装置における前記約定伝票の処理を許可してもよい。
【0020】前記状態テーブルが、前記預託装置において、前記約定伝票の預託に関する処理を終了したことを定める場合に、前記判断部は、前記決済装置に、前記約定伝票を処理させてもよい。
【0021】本発明の第2の形態としては、外部処理装置を用いて、処理対象データを処理する分散処理サーバであって、前記分散処理サーバ内で前記処理対象データを識別するサーバ内識別情報を用いて、前記処理対象データを処理する処理装置と、前記外部処理装置に対して、前記処理対象データを送受信する外部接続装置とを備える。前記外部接続装置は、前記サーバ内識別情報と、前記複数の外部処理装置のうち第1外部処理装置内で前記処理対象データを識別する第1識別情報とを対応付けて格納するデータ変換テーブルと、前記データ変換テーブルを用いて、前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換する識別情報変換部と、前記識別情報変換部が前記サーバ内識別情報を前記第1識別情報に変換した後に、前記第1識別情報を用いて、前記処理対象データを前記第1外部処理装置に処理させるデータ受渡部とを有する。
【0022】本発明の第3の形態としては、処理対象データを分散処理する分散処理システムであって、前記処理対象データを第1識別情報により識別し、当該第1識別情報を用いて前記処理対象データを処理する第1処理装置と、前記第1識別情報と、前記第2処理装置で当該処理対象データを識別する第2識別情報とを対応付けるデータ変換テーブルと、前記データ変換テーブルを用いて、前記第1識別情報を前記第2識別情報に変換する識別情報変換部と、前記識別情報変換部が前記第1識別情報を前記第2識別情報に変換した後に、前記第2識別情報を用いて前記処理対象データを処理する第2処理装置とを備える。
【0023】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0025】なお、詳細な説明中に記載の「約定伝票」は、特許請求の範囲に記載の「処理対象データ」の一例である。また、詳細な説明中に記載の「銘柄テーブル」は、特許請求の範囲に記載の「データ変換テーブル」の一例である。また、詳細な説明中に記載の「処理部」は、特許請求の範囲に記載の「判断部」を含む。また、詳細な説明中に記載の「照合管理装置通信部」、「預託管理装置通信部」、及び「決済管理装置通信部」は、特許請求の範囲に記載の「データ授受部」の一例である。詳細な説明中に記載の「照合管理装置」、「預託管理装置」、及び「決済管理装置」は、特許請求の範囲に記載の「外部処理装置」の一例である。
【0026】図1は、分散処理サーバ100を含む分散処理システム全体を示す。分散処理システムは、複数の装置を用いてデータを処理する。本実施の形態の分散処理システムは、取引における約定伝票を示すデータを処理する。分散処理システムは、分散処理サーバ100と、分散処理サーバ100が約定伝票を処理させる外部処理装置としての、照合管理装置200と、預託管理装置300と、決済管理装置400とを備える。
【0027】照合管理装置200は、約定伝票に対し照合に関する処理を行う。預託管理装置300は、約定伝票に対し預託に関する処理を行う。決済管理装置400は、約定伝票に対し決済に関する処理を行う。分散処理サーバ100は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400と通信回線を介して約定伝票を送受信する。通信回線は、例えばLANなどの専用回線であってもよく、また例えばインターネットなどであってもよい。分散処理サーバ100は、約定伝票を受け付けると、約定伝票を照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400に送信し、各装置において処理された約定伝票を受け取る。このように、本分散処理サーバ100は、複数の外部処理装置を用いて、約定伝票を処理することができる。
【0028】図2は、約定伝票のデータフォーマットを示す図である。約定伝票は、各約定伝票を識別する約定伝票IDと、約定伝票を作成した年月日を示す作業年月日と、取引を行った顧客を識別する顧客コードと、取引の対象となる銘柄を示す銘柄コードと、取引市場と、売買の別と、取引対象となった銘柄の数量と、取引対象となった銘柄の単価と、取引における売買代金と、消費税と、取引に対する手数料とを含む。
【0029】照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400は、同一の銘柄に対して、それぞれ独自の銘柄コードを付与し、それぞれ独自の銘柄コードを用いて約定伝票を処理する。一方、分散処理サーバ100は、サーバ独自の銘柄コードであるサーバ銘柄コードを用いて約定伝票を処理する。そこで、各装置に約定伝票を送る場合、約定伝票に含まれる銘柄コードを送り先において用いられる銘柄コードに変換する。このように、分散処理サーバ100は、約定伝票に含まれる内容を、各外部処理装置に適した内容に変換することができるので、約定伝票の整合性を保ちつつ、複数の外部処理装置を用いて、約定伝票を処理することができる。
【0030】図3は、分散処理サーバ100の機能構成を示す機能ブロック図である。分散処理サーバ100の一連の動作は、主にCPUとROM及びRAMに格納されたプログラムの共働によって実現される。但し、それ以外の構成要素によって分散処理サーバ100が実現されてもよく、その設計の自由度は高い。分散処理サーバ100は、入力部102と、処理部104と、データ量監視部106と、タイムアウト決定部108と、状態テーブル110と、通知部112と、銘柄テーブル114と、照合管理装置コード変換部120と、照合管理装置通信部122と、預託管理装置コード変換部130と、預託管理装置通信部132と、決済管理装置コード変換部140と、決済管理装置通信部142とを備える。
【0031】入力部102は、取引における約定伝票のデータの入力を受け付ける。他の例としては、入力部102は、受信部であって、例えばインターネットや専用回線を介して、約定伝票を受け付けてもよい。
【0032】状態テーブル110は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400における、約定伝票に対する処理の状態を定める。処理の状態とは、例えば、処理中、処理済みなど処理の進行状態を示す状態である。このように、状態テーブル110は、複数の外部処理装置のうち少なくとも1の外部処理装置における、前記処理対象データの処理の状態を定める。
【0033】処理部104は、約定伝票を照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400における約定伝票の処理の状態を監視し、約定伝票をいずれの外部処理装置に送るかを判断する。
【0034】処理部104は、状態テーブル110が定める前記状態に応じて、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400に対して、約定伝票の処理を許容することができる。
【0035】データ量監視部106は、所定の時間間隔で、照合管理装置200が処理すべきデータの量を監視する。すなわち、データ量監視部106は、分散処理サーバ100から照合管理装置200に送信され、照合管理装置200における処理が開始されずに、処理を待っている状態、すなわち処理待ち状態にある約定伝票のデータ量を監視する。データ量監視部106は、同様に、預託管理装置300、及び決済管理装置400が処理すべきデータの量を監視する。
【0036】タイムアウト決定部108は、データ量監視部106から、照合管理装置200において、処理すべきデータ量に関する情報を受け取る。タイムアウト決定部108は、データ量に関する情報に基づいて、タイムアウトと判断すべき所定の時間、すなわちタイムアウト時間を決定する。ここで、タイムアウトとは、外部処理装置から返答が来ない状態で、所定の時間が経過したことを示す。タイムアウト決定部108は、さらにこのとき、照合管理装置200の処理能力を考慮する。このように、タイムアウト決定部108は、各外部処理装置の処理能力と、各外部処理装置が処理すべきデータ量とを用いることで、適切なタイムアウトを決定することができる。
【0037】タイムアウト決定部108は、データ量監視部106からデータ量に関する情報を、各外部処理装置におけるデータ量が変化した場合にのみ受け取ってもよく、また定期的に受け取ってもよい。
【0038】なお、タイムアウト決定部108は、同様に、預託管理装置300及び決済管理装置400において処理すべきデータ量に関する情報を受け取り、それぞれ預託管理装置300及び決済管理装置400に対するタイムアウト時間を決定する。
【0039】例えば、処理すべきデータ量が多い場合には、処理を依頼してから返答を受け取るまでの時間が長くなることが予想されるので、この場合、タイムアウト決定部108は、タイムアウト時間を長く設定してもよい。また、処理能力の高い外部処理装置の場合、データの処理速度が速いので、タイムアウト決定部108は、この外部処理装置に対するタイムアウト時間を短く設定してもよい。このように、タイムアウト決定部108は、外部処理装置の処理能力に応じて、基本的なタイムアウトまでの時間を設定し、さらにデータ量監視部106から、随時各外部処理装置が処理すべきデータ量を示す情報を受け取り、処理すべきデータ量に応じて、タイムアウトまでの時間を変更することができる。従って、より正確にタイムアウトを判断することができる。
【0040】状態テーブル更新部116は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400における約定伝票の処理状態に応じて、状態テーブル110を更新する。状態テーブル更新部116は、さらにタイムアウト決定部108からタイムアウト時間を受け取り、照合管理装置200、預託管理装置300、及び040におけるタイムアウト時間を監視する。状態テーブル更新部116は、約定伝票を照合管理装置200に送信し、正常に処理されない状態でタイムアウト時間が経過した場合に、タイムアウトと判断し、状態テーブル110を更新する。
【0041】銘柄テーブル114は、サーバ内で利用されるサーバ銘柄コードと、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400において、それぞれ同一の銘柄を識別するために利用される照合銘柄コード、預託銘柄コード、及び決済銘柄コードとを対応付ける。
【0042】照合管理装置コード変換部120は、銘柄テーブル114を用いて、サーバ銘柄コードと照合銘柄コードとを変換する。照合管理装置通信部122は、照合管理装置コード変換部120がサーバ銘柄コードを照合銘柄コードに変換した後に、約定伝票を照合管理装置200に送信し、照合銘柄コードを用いて、約定伝票を照合管理装置200に処理させる。
【0043】預託管理装置コード変換部130は、銘柄テーブル114を用いて、サーバ銘柄コードと預託銘柄コードとを変換する。預託管理装置通信部132は、預託管理装置コード変換部130がサーバ銘柄コードを預託銘柄コードに変換した後に、約定伝票を預託管理装置300に送信し、預託銘柄コードを用いて、約定伝票を預託管理装置300に処理させる。
【0044】決済管理装置コード変換部140は、銘柄テーブル114を用いて、サーバ銘柄コードと決済銘柄コードとを変換する。決済管理装置通信部142は、照合管理装置コード変換部120がサーバ銘柄コードを決済銘柄コードに変換した後に、約定伝票を決済管理装置400に送信し、決済銘柄コードを用いて、約定伝票を決済管理装置400に処理させる。
【0045】通知部112は、状態テーブル110が、照合管理装置200においてタイムアウト状態を定めている場合に、照合管理装置200の処理に障害の可能性があることを示す障害通知を出力する。このように、タイムアウト状態が検出された場合、分散処理サーバ100は、障害通知を出力するので、分散処理サーバ100のオペレータは、障害の可能性を認識することができる。
【0046】また他の例としては、通知部112は、照合管理装置200に障害通知を送信してもよい。これにより、照合管理装置200に障害の可能性を通知することができる。
【0047】通知部112は、状態テーブル110が、預託管理装置300及び決済管理装置400においてタイムアウト状態を定めている場合にも、同様に障害通知を出力する。
【0048】図4は、銘柄テーブル114のデータ構成を示す。銘柄テーブル114は、サーバ銘柄コードフィールドと、照合銘柄コードフィールドと、預託銘柄コードフィールドと、決済銘柄コードフィールドとを有する。
【0049】サーバ銘柄コードフィールドは、分散処理サーバ100において、銘柄を識別するサーバ銘柄コードを格納する。照合銘柄コードフィールドは、照合管理装置200において銘柄を識別する照合銘柄コードを格納する。預託銘柄コードフィールドは、預託管理装置300において銘柄を識別する預託銘柄コードを格納する。決済銘柄コードフィールドは、決済管理装置400において銘柄を識別する決済銘柄コードを格納する。
【0050】このように、銘柄テーブル114は、分散処理サーバ100において銘柄を識別するサーバ銘柄コードに対応付けて、同一の銘柄を識別する照合銘柄コード、預託銘柄コード、及び決済銘柄コードをそれぞれ格納する。従って、分散処理サーバ100は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400に対して約定伝票の処理を依頼する場合、銘柄テーブル114を利用して、約定伝票に含まれる銘柄コードを、依頼先の装置において用いられる銘柄コードに変換することができる。従って、分散処理サーバ100は、分散処理サーバ100と異なる銘柄コードを利用して、銘柄を管理する外部処理装置に対しても、約定伝票の処理を依頼することができる。
【0051】図5は、状態テーブル110のデータ構成を示す。状態テーブル110は、約定伝票IDフィールドと、照合状態フィールドと、預託状態フィールドと、決済状態フィールドとを有する。
【0052】約定伝票IDフィールドは、約定伝票を識別する約定伝票IDを格納する。照合状態フィールドは、分散処理サーバ100が照合管理装置200に送信した約定伝票に対する照合管理装置200の処理の状態を格納する。預託状態フィールドは、分散処理サーバ100が預託管理装置300に送信した約定伝票に対する預託管理装置300の処理の状態を格納する。決済状態フィールドは、分散処理サーバ100が決済管理装置400に送信した約定伝票に対する決済管理装置400の処理の状態を格納する。
【0053】このように、状態テーブル110は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400における約定伝票の処理の状態を各約定伝票毎に格納している。従って、処理部104は、状態テーブル110を用いて、各約定伝票の処理の状態を認識し、処理の状態に基づいて、各約定伝票に対して行うべき処理を判断することができる。
【0054】照合状態フィールド、預託状態フィールド、及び決済状態フィールドは、それぞれ未受付フィールドと、送信済みフィールドと、返答OKフィールドと、返答NGフィールドと、返答待ちフィールドと、タイムアウトフィールドと、送信時刻フィールドと、返答時刻フィールドとを有する。
【0055】ここで、照合状態フィールドに含まれる各フィールドについて説明する。未受付フィールドは、分散処理サーバ100から照合管理装置200に約定伝票が送信されていない場合に、未受付を示すフラグを格納する。送信済みフィールドは、分散処理サーバ100から照合管理装置200に約定伝票が送信された場合に、送信済みを示すフラグを格納する。返答OKフィールドは、照合管理装置200から正常に処理が終了したことを示す返答を分散処理サーバ100が受け取った場合に、正常終了を示すフラグを格納する。返答NGフィールドは、照合管理装置200から処理が正常に終了しなかったことを示す返答を分散処理サーバ100が受け取った場合に、異常終了を示すフラグを格納する。返答待ちフィールドは、分散処理サーバ100から照合管理装置200に約定伝票を送信し、かつ分散処理サーバ100が照合管理装置200から返答を受け取っていない場合に、返答待ちを示すフラグを格納する。タイムアウトフィールドは、状態テーブル更新部116が、タイムアウトと判断した場合、すなわち、照合管理装置200から返答がない状態で、タイムアウト時間が経過した場合に、タイムアウトを示すフラグを格納する。
【0056】送信時刻フィールドは、分散処理サーバ100から照合管理装置200に対して約定伝票を送信した時刻を格納する。返答時刻フィールドは、分散処理サーバ100が照合管理装置200から約定伝票を受け取った時刻を格納する。
【0057】このように、状態テーブル110は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400に送信した複数の約定伝票が、各外部処理装置においてどのような処理状態にあるかを各約定伝票毎に定める。従って、処理部104は、状態テーブル110に基づいて、約定伝票に対する処理を行うことができる。
【0058】図6は、分散処理サーバ100の動作を示すフローチャートである。分散処理サーバ100の入力部102が約定伝票を受け付けると(S100)、処理部104は、約定伝票を照合管理装置コード変換部120に送る。次に、照合管理装置コード変換部120は、銘柄テーブル114を用いて、約定伝票に含まれる銘柄のサーバ銘柄コードを照合銘柄コードに変換する(S102)。次に、照合管理装置通信部122は、約定伝票を照合管理装置200に送信し、照合管理装置200に対して、約定伝票の照合処理をさせる(S104)。
【0059】照合管理装置200における約定伝票の照合処理が終了すると、処理部104は、約定伝票を預託管理装置コード変換部130に送る。次に、預託管理装置コード変換部130は、銘柄テーブル114を用いて、約定伝票に含まれる銘柄のサーバ銘柄コードを預託銘柄コードに変換する(S106)。次に、預託管理装置通信部132は、約定伝票を預託管理装置300に送信し、預託管理装置300に対して、約定伝票の照合処理をさせる(S108)。
【0060】預託管理装置300における約定伝票の預託処理が終了すると、処理部104は、約定伝票を決済管理装置コード変換部140に送る。次に、決済管理装置コード変換部140は、銘柄テーブル114を用いて、約定伝票に含まれる銘柄のサーバ銘柄コードを決済銘柄コードに変換する(S110)。次に、決済管理装置通信部142は、約定伝票を決済管理装置400に送信し、決済管理装置400に対して、約定伝票の決済処理をさせる(S112)。以上で、分散処理サーバ100の動作は終了する。
【0061】このように、分散処理サーバ100は、照合管理装置200、預託管理装置300、及び決済管理装置400を利用して約定伝票を処理することができる。分散処理サーバ100は、さらに照合管理装置200における処理が終了した後に、約定伝票を預託管理装置300に送り、また預託管理装置300における処理が終了した後に、約定伝票を決済管理装置400に送る。このように、分散処理サーバ100は、約定伝票に対して予め定められた順番に外部処理装置に送ることができる。従って、分散処理サーバ100は、約定伝票に対して、予め定められた順番に処理を行うことができる。
【0062】図7は、図6で説明した銘柄確認段階(S102)における分散処理サーバ100の詳細な動作を示すフローチャートである。処理部104は、入力部102から約定伝票を受け取ると、照合管理装置コード変換部120に送る。照合管理装置コード変換部120は、銘柄テーブル114を利用して、約定伝票に含まれるサーバ銘柄コードを検索する(S200)。約定伝票に、銘柄テーブル114において格納されるサーバ銘柄コードが含まれている場合(S202)、照合管理装置コード変換部120は、サーバ銘柄コードを照合銘柄コードに変換する(S204)。約定伝票にサーバ銘柄コードが含まれない場合は、S104へジャンプする。
【0063】このように、分散処理サーバ100は、照合管理装置200に送信すべき約定伝票にサーバ銘柄コードが含まれている場合に、サーバ銘柄コードを照合銘柄コードに変換する。従って、照合管理装置200は、自装置内で銘柄を識別する照合銘柄コードを用いて、約定伝票を処理することができる。
【0064】図8は、図6で説明した照合処理段階(S104)における分散処理サーバ100の詳細な動作を示すフローチャートである。照合管理装置コード変換部120がサーバ銘柄コードを照合銘柄コードに変換すると、処理部104は、照合管理装置200における約定伝票の処理を許容する。また、照合管理装置コード変換部120がサーバ銘柄コードを照合銘柄コードに変換した後に、照合管理装置通信部122は、約定伝票を照合管理装置200に送信し、照合管理装置200に対して、約定伝票の照合処理をさせる(S300)。照合管理装置200は、照合銘柄コードを用いて、約定伝票を処理する。
【0065】次に、データ量監視部106は照合管理装置200におけるデータ量を監視する(S302)。次に、タイムアウト決定部108は、データ量監視部106が監視したデータ量及び照合管理装置200の処理能力に基づいて、タイムアウト時間を決定する(S304)。
【0066】次に、処理部104は、照合管理装置200における約定伝票の処理を監視する(S306)。このとき、状態テーブル更新部116は、処理部104が監視した照合管理装置200における約定伝票の処理の状態に応じて状態テーブル110を更新する。処理部104が、処理が正常に終了した旨を示す返答OKを、照合管理装置通信部122を介して受け取った場合、状態テーブル更新部116は、状態テーブル110の照合状態フィールドに返答OKを定める(S308)。この場合、照合管理装置コード変換部120は、約定伝票から照合銘柄コードを検索する。約定伝票に照合銘柄コードが含まれる場合(S310)、照合管理装置コード変換部120は、照合銘柄コードをサーバ銘柄コードに変換する(S312)。
【0067】次に、処理部104は、約定伝票を預託管理装置コード変換部130に送る(S314)。預託管理装置コード変換部130が、約定伝票に含まれるサーバ銘柄コードを預託銘柄コードに変換したことを条件として、処理部104は、約定伝票の預託管理装置300における処理を許容する(S316)。
【0068】他の例としては、処理部104が照合管理装置コード変換部120から預託管理装置コード変換部130に約定伝票を送る場合、預託管理装置コード変換部130が、約定伝票に含まれる照合銘柄コードを直接預託銘柄コードに変換してもよい。すなわち、照合管理装置コード変換部120は、約定伝票に含まれる照合銘柄コードを変換しない状態で、約定伝票を処理部104に送り、処理部104は、受け取った約定伝票を預託管理装置コード変換部130に送る。預託管理装置コード変換部130は、受けとった約定伝票に含まれる照合銘柄コードを預託銘柄コードに変換する。
【0069】この場合、分散処理サーバ100の動作は、図6で説明した預託管理における銘柄コード変換段階(S106)に進む。ここで、預託管理装置コード変換部130がサーバ銘柄コードを預託銘柄コードに変換した後に(S106)、預託管理装置通信部132は、約定伝票を預託管理装置300に送信し、預託管理装置300に対して、約定伝票を処理させる(S108)。銘柄コード変換段階(S106)及び預託処理段階(S108)における分散処理サーバ100の動作は、それぞれ図7及び図8を用いて説明した銘柄コード変換段階(S104)及び照合管理段階(S104)における分散処理サーバ100の動作と同様なので説明を省略する。なおこの場合、処理部104は、預託管理装置通信部132を介して返答OKを受け取り、状態テーブル110の預託状態フィールドに返答OKを定める(S308)。さらに処理部104は、決済管理装置コード変換部140が約定伝票に含まれるサーバ銘柄コードを決済銘柄コードに変換したことを条件として、決済管理装置400における約定伝票の処理を許容する(S316)。
【0070】また、決済処理における銘柄コード変換段階(S110)及び決済処理段階(S112)における分散処理サーバ100の詳細な動作も、それぞれ図7及び図8で説明した銘柄コード変換段階(S106)及び照合管理段階(S104)における分散処理サーバ100の動作と同様なので説明を省略する。なおこの場合、処理部104は、決済管理装置通信部142を介して返信OKを受け取ると、状態テーブル110の決済状態フィールドに返答OKを定める(S308)。この場合、S316にかえて、約定伝票に対する処理が終了したと判断する。
【0071】処理状態監視段階(S306)において、処理部104が照合管理装置通信部122を介して返答OKを受け取らず(S308)、かつ返答NGを受け取った場合(S320)、状態テーブル更新部116は、状態テーブル110に返答NGを定める。次に、通知部112は、照合管理装置200における処理が正常に終了しなかった旨を出力する(S322)。この場合、以上で分散処理サーバ100の動作は終了する。
【0072】他の例としては、分散処理サーバ100は、照合管理装置200から返答NGを受信した場合に、再び同一の約定伝票を照合管理装置200に送信してもよい。この場合、例えば、再度返答NGを受信した場合に、通知部112は正常に終了しなかった旨を出力してもよい【0073】処理状態監視段階(S306)において、処理部104が、照合管理装置通信部122を介して返答OKを受信せず(S308)、かつ返答NGを受信しない場合は(S320)、状態テーブル更新部116は、状態テーブル110の照合状態フィールドに返答待ちを定める(S330)。返答待ちの状態で、タイムアウト時間が経過した場合(S332)は、状態テーブル更新部116は、状態テーブル110の照合状態フィールドにタイムアウト状態を定める(S334)。次に、通知部112は、障害通知を出力する(S336)。この場合、以上で分散処理サーバ100の動作は終了する。
【0074】このように、タイムアウト状態になると、通知部112は、障害通知を出力するので、分散処理サーバ100のオペレータは、照合管理装置200における処理が正常に行われていないことを認識することができる。
【0075】S320において、タイムアウト時間が経過していない場合は、再び処理状態監視段階(S306)に戻り、処理部104は、照合管理装置200における処理の状態を監視する。以上で、照合監視段階における分散処理サーバ100の詳細な動作は終了する。このように、分散処理サーバ100は、照合管理装置200における約定伝票の処理の状態を監視することができる。従って、分散処理サーバ100は、照合管理装置200における約定伝票に対する処理の状態に応じて、約定伝票に対する次の処理を判断することができる。
【0076】図9は、分散処理サーバ100のハードウェア構成を示す図である。分散処理サーバ100は、CPU700と、ROM702と、RAM704と、通信インタフェース706と、ハードディスクドライブ708と、データベースインタフェース710と、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ712と、CD−ROMドライブ714とを備える。CPU700は、ROM702及びRAM704に格納されたプログラムに基づいて動作する。通信インタフェース706は、インターネット10を介して外部と通信する。データベースインタフェース710は、データベースへのデータの書込、及びデータベースの内容の更新を行う。格納装置の一例としてのハードディスクドライブ708は、設定情報及びCPU700が動作するプログラムを格納する。
【0077】フロッピーディスクドライブ712はフロッピーディスク720(登録商標)からデータまたはプログラムを読み取りCPU700に提供する。CD−ROMドライブ714はCD−ROM722からデータまたはプログラムを読み取りCPU700に提供する。通信インタフェース706は、インターネット10に接続してデータを送受信する。データベースインタフェース710は、各種データベース724と接続してデータを送受信する。
【0078】CPU700が実行するソフトウェアは、フロッピーディスク720またはCD−ROM722等の記録媒体に格納されて利用者に提供される。記録媒体に格納されたソフトウェアは圧縮されていても非圧縮であっても良い。ソフトウェアは記録媒体からハードディスクドライブ708にインストールされ、RAM704に読み出されてCPU700により実行される。
【0079】記録媒体に格納されて提供されるソフトウェア、即ちハードディスクドライブ708にインストールされるソフトウェアは、機能構成として、入力モジュールと、処理モジュールと、データ量監視モジュール106と、タイムアウト決定モジュールと、通知モジュールと、照合管理装置コード変換モジュールと、照合管理装置通信モジュールと、預託管理装置コード変換モジュールと、預託管理装置通信モジュールと、決済管理装置コード変換モジュールと、決済管理装置通信モジュールとを有する。前記各モジュールがコンピュータに働きかけて、CPU700に行わせる処理は、それぞれ本実施形態の分散処理サーバ100における、対応する部材の機能及び動作と同一であるから、説明を省略する。
【0080】図9に示した、記録媒体の一例としてのフロッピーディスク720またはCD−ROM722には、本出願で説明した全ての実施形態における分散処理サーバ100の動作の一部または全ての機能を格納することができる。
【0081】これらのプログラムは記録媒体から直接RAMに読み出されて実行されても、一旦ハードディスクドライブにインストールされた後にRAMに読み出されて実行されても良い。更に、上記プログラムは単一の記録媒体に格納されても複数の記録媒体に格納されても良い。又、符号化した形態で格納されていてもよい。
【0082】記録媒体としては、フロッピーディスク、CD−ROMの他にも、DVD等の光学記録媒体、MD等の磁気記録媒体、PD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、ICカードやミニチュアーカードなどの半導体メモリー等を用いることができる。又、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の格納装置を記録媒体として使用し、通信網を介してプログラムを分散処理サーバ100に提供してもよい。このような記録媒体は、分散処理サーバ100を製造するためのみに使用されるものであり、そのような記録媒体の業としての製造および販売等が本出願に基づく特許権の侵害を構成することは明らかである。
【0083】以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0084】そうした第1の変更例について説明する。本実施の形態における分散処理サーバ100は、照合管理装置コード変換部120、照合管理装置通信部122、預託管理装置コード変換部130、預託管理装置通信部132、決済管理装置コード変換部140、決済管理装置通信部142を備えた。他の例としては、分散処理サーバ100は、処理装置と外部接続装置の2つの装置を有してもよい。図10に、第1の変更例における分散処理サーバ100を示す。この場合、処理装置500は、入力部102、処理部104、データ量監視部106、タイムアウト決定部108、状態テーブル110、通知部112、状態テーブル更新部116を有する。また、外部接続装置600は、銘柄テーブル114、照合管理装置コード変換部120、照合管理装置通信部122、預託管理装置コード変換部130、預託管理装置通信部132、決済管理装置コード変換部140、及び決済管理装置通信部142を有する。
【0085】これによって、処理装置500は、約定伝票の管理を行い、外部接続装置600は、外部処理装置との約定伝票の送受信を行うことができる。また、分散処理サーバ100は、処理装置500と外部接続装置600とを備えることで、各処理を分担することができるので、システムの再構築などを容易に行うことができる。例えば、新たに外部処理装置を追加する場合には、外部接続装置600のみ変更すればよい。また、本例は、処理装置500及び外部接続装置600の一例であって、処理装置500及び外部接続装置600の機能構成は、これに限定されない。例えば、銘柄テーブル114は、外部雪像装置600が有してもよい。
【0086】また、他の例としては、分散処理サーバ100は、各外部処理装置毎に外部接続装置を有してもよい。本例の分散処理サーバ100を図11に示す。例えば、分散処理サーバ100は、処理装置500と、照合管理装置200との約定伝票の送受信を管理する照合管理接続装置610と、預託管理装置300との約定伝票の送受信を管理する預託管理接続装置620と、決済管理装置400との約定伝票の送受信を管理する決済管理接続装置630とを備えてもよい。この場合、照合管理接続装置、預託管理接続装置、及び決済管理接続装置それぞれが、銘柄テーブル114a、銘柄テーブル114b、及び銘柄テーブル114cを備えてもよい。各銘柄テーブル114は、それぞれサーバ銘柄コードと各外部装置における銘柄コードとを対応付ける。
【0087】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明によれば分散処理サーバ100は、外部処理装置を用いて、処理対象データを効率的に処理することができる。
【出願人】 【識別番号】399100673
【氏名又は名称】株式会社大和証券グループ本社
【出願日】 平成13年4月11日(2001.4.11)
【代理人】 【識別番号】100104156
【弁理士】
【氏名又は名称】龍華 明裕
【公開番号】 特開2002−312332(P2002−312332A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2001−112431(P2001−112431)