トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 PCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式
【発明者】 【氏名】中島 英二

【要約】 【課題】BIOSを書き換えることなく、様々な種類のPCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を行うことができるようにする。

【解決手段】EEPROM読み出し機能310/410は、BIOS11からのコマンドに基づき、EEPROM33/43内のPCIホスト・バス・ブリッジ31/41の特徴に関する情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジ31/41に係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す。BIOS11は、EEPROM読み出し機能310/410を使って情報を読み出す(取得する)情報読み出し機能と、当該情報読み出し機能により読み出された情報に基づいてPCIホスト・バス・ブリッジ31/41に関する初期化処理(当該PCIホスト・バス・ブリッジ31/41に係るPCIデバイスや割り込みコントローラ34/44の初期化等)を行う初期化機能とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種類のPCIホスト・バス・ブリッジを搭載することができるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムにおいて、PCIホスト・バス・ブリッジを初期化するために必要なPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報を保持する当該PCIホスト・バス・ブリッジが実装されたPCIボード上の特徴情報保持部と、PCIホスト・バス・ブリッジ内に設けられ、BIOSからのコマンドに基づき、前記特徴情報保持部内の情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す特徴情報保持部読み出し機能と、前記特徴情報保持部読み出し機能を使ってPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す情報読み出し機能と、当該情報読み出し機能により読み出された情報に基づいて当該PCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を行う初期化機能とを備える前記BIOSとを有することを特徴とするPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式。
【請求項2】 情報読み出し機能および初期化機能に加えて、PCIホスト・バス・ブリッジのホット・プラグ・インサートに基づくホット・プラグ割り込みに対処して上記の情報読み出し機能および初期化機能を動作させるホット・プラグ・インサート対処機能を備えるBIOSを有することを特徴とする請求項1記載のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式。
【請求項3】 「PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」が「PCIスロット数に関する情報,PCIデバイス番号に関する情報,および割り込み結線に関する情報」であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式。
【請求項4】 「特徴情報保持部」が「EEPROM」であることを特徴とする請求項1,請求項2,または請求項3記載のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式。
【請求項5】 複数種類のPCIホスト・バス・ブリッジを搭載することができるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムにおいて、PCIホスト・バス・ブリッジを初期化するために必要なPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報を保持する当該PCIホスト・バス・ブリッジが実装されたPCIボード上の特徴情報保持部と、PCIホスト・バス・ブリッジ内に設けられ、BIOSからのコマンドに基づき、前記特徴情報保持部内の情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す特徴情報保持部読み出し機能とが存在することを前提として、CPUを、前記特徴情報保持部読み出し機能を使ってPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す情報読み出し機能と、当該情報読み出し機能により読み出された情報に基づいて当該PCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を行う初期化機能とを備える前記BIOSとして機能させるためのプログラム。
【請求項6】 CPUを、情報読み出し機能および初期化機能を備えるとともに、PCIホスト・バス・ブリッジのホット・プラグ・インサートに基づくホット・プラグ割り込みに対処して上記の情報読み出し機能および初期化機能を動作させるホット・プラグ・インサート対処機能を備えるBIOSとして機能させるための請求項5記載のプログラム。
【請求項7】 「PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」が「PCIスロット数に関する情報,PCIデバイス番号に関する情報,および割り込み結線に関する情報」であることを特徴とする請求項5または請求項6記載のプログラム。
【請求項8】 「特徴情報保持部」が「EEPROM」であることを特徴とする請求項5,請求項6,または請求項7記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類のPCI(Peripheral Component Interconnect)ホスト・バス・ブリッジを実装することができるPCIホスト・バス・ブリッジ・システム(複数のPCIホスト・バス・ブリッジを有する場合には「PCIマルチ・ホスト・バス・ブリッジ・システム」となる)において、PCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を行うPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式は、PCIホスト・バス・ブリッジ・システムの特徴に関する情報(例えば、PCIスロット数に関する情報,PCIデバイス番号に関する情報,および割り込み結線に関する情報(例えば、PCIスロットの割り込み出力ピンが入力されている割り込みコントローラの割り込み入力ピン番号を示す情報)を、BIOS(Basic Input Output System。初期設定等のためのファームウェア)内部に、テーブル(PCIホスト・バス・ブリッジ・テーブル)として保持しておき、当該テーブルに従ってPCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化を実現していた。
【0003】図8は、このような従来の技術において、BIOS内部に保持されていたPCIホスト・バス・ブリッジ・テーブルの具体例を示す図である。
【0004】図8に示す例は、後述の図5に示すPCIホスト・バス・ブリッジ・システム(PCIマルチ・ホスト・バス・ブリッジ・システム)に対応する「PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」を有するPCIホスト・バス・ブリッジ・テーブルを表している。
【0005】図8からも分かるように、従来のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式では、適用対象のPCIホスト・バス・ブリッジ・システムに搭載することができる全てのPCIホスト・バス・ブリッジ(PCI内蔵ボード上のPCIホスト・バス・ブリッジや、PCI拡張ボード上のPCIホスト・バス・ブリッジや、ホット・プラグ・インサートの可能性があるPCI拡張ボード上のPCIホスト・バス・ブリッジ)に関して、それぞれの特徴に関する情報を、予め、BIOS内部のPCIホスト・バス・ブリッジ・テーブルに保持しておかなければならなかった。
【0006】なお、このような「PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」が必要な理由は、BIOSがPCIホスト・バス・ブリッジを搭載するPCIボードを初期化してPCIホスト・バス・ブリッジ・システムに組み込むためには、そのような「PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」を知る必要があるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式では、上記のように、PCIホスト・バス・ブリッジ・システム(PCIマルチ・ホスト・バス・ブリッジ・システム)に搭載することができる全てのPCIホスト・バス・ブリッジに関して、それぞれの特徴に関する情報を、予め、BIOS内部に、PCIホスト・バス・ブリッジ・テーブルとして保持しておかなければならなかった。
【0008】ここで、このような従来のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式においても、限られた種類のPCIホスト・バス・ブリッジの追加や拡張であれば、BIOS内部に保持されているPCIホスト・バス・ブリッジ・テーブル群に、テーブルを追加することで対応することができた。
【0009】しかし、従来のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式では、今日におけるような「多種多様なPCIホスト・バス・ブリッジを搭載できるPCIマルチ・ホスト・バス・ブリッジ・システム」に対処するためには、テーブルの書き換えおよびBIOSの書き換えが伴い、その対処に限界があるという問題点があった。
【0010】本発明の目的は、上述の点に鑑み、PCIホスト・バス・ブリッジに依存する機能をBIOS内部から切り離し、BIOSを書き換えることなく、様々な種類のPCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を可能とし、当該PCIホスト・バス・ブリッジをPCIホスト・バス・ブリッジ・システムに組み込むことができるようにするPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式を提供することにある。
【0011】なお、本発明のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式に対する従来技術に関する特許公報としては、ファームウェアによるハードウェアの初期化を考察している点で本発明と類似している「特開2000−187533号公報」が存在する。
【0012】しかし、上記の特開2000−187533号公報に記載された技術(「ファームウェアによるハードウェア初期化方式」)は、BIOSを書き換えることなく様々な種類のPCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化を実現するための構成を有してはおらず、本願発明とは本質的に相違している。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式は、複数種類のPCIホスト・バス・ブリッジを搭載することができるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムにおいて、PCIホスト・バス・ブリッジを初期化するために必要なPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報を保持する当該PCIホスト・バス・ブリッジが実装されたPCIボード(PCI内蔵ボードやPCI拡張ボード)上の特徴情報保持部と、PCIホスト・バス・ブリッジ内に設けられ、BIOSからのコマンドに基づき、前記特徴情報保持部内の情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報(PCIスロットへのPCIデバイスの実装の有無や割り込み出力ピン番号等)を読み出す特徴情報保持部読み出し機能と、前記特徴情報保持部読み出し機能を使ってPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す(取得する)情報読み出し機能と、当該情報読み出し機能により読み出された情報に基づいて当該PCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理(当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIデバイスや割り込みコントローラの初期化等)を行う初期化機能とを備える前記BIOSとを有する。
【0014】また、本発明のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式は、上記のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式において、情報読み出し機能および初期化機能に加えて、PCIホスト・バス・ブリッジのホット・プラグ・インサートに基づくホット・プラグ割り込みに対処して上記の情報読み出し機能および初期化機能を動作させるホット・プラグ・インサート対処機能を備えるBIOSを有するように構成することも可能である。
【0015】なお、本発明のPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式は、複数種類のPCIホスト・バス・ブリッジを搭載することができるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムにおいて、PCIホスト・バス・ブリッジを初期化するために必要なPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報を保持する当該PCIホスト・バス・ブリッジが実装されたPCIボード上の特徴情報保持部と、PCIホスト・バス・ブリッジ内に設けられ、BIOSからのコマンドに基づき、前記特徴情報保持部内の情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す特徴情報保持部読み出し機能とが存在することを前提として、CPU(Central Processing Unit)を、前記特徴情報保持部読み出し機能を使ってPCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報および当該PCIホスト・バス・ブリッジに係るPCIスロットやPCIデバイスに関する情報を読み出す情報読み出し機能と、当該情報読み出し機能により読み出された情報に基づいて当該PCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を行う初期化機能とを備える前記BIOSとして機能させるためのプログラム(「上記の情報読み出し機能および初期化機能を備えるとともに、PCIホスト・バス・ブリッジのホット・プラグ・インサートに基づくホット・プラグ割り込みに対処して上記の情報読み出し機能および初期化機能を動作させるホット・プラグ・インサート対処機能を備えるBIOSとして機能させるためのプログラム」とすることもできる)として実現することも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】(1) 第1の実施の形態【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式が適用されるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムの構成を示すブロック図である。
【0019】図1を参照すると、本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式が適用されるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムは、CPU1と、メモリ2と、PCI内蔵ボード3と、PCI拡張ボード4とを含んで構成されている(同一バス上に接続されているCPU1,メモリ2,およびPCI内蔵ボード3を含んで構成されたPCIホスト・バス・ブリッジ・システムに、PCI拡張ボード4が追加的に実装されている)。
【0020】CPU1上では、BIOS11が動作している。
【0021】BIOS11は、各PCIホスト・バス・ブリッジ31/41(PCIホスト・バス・ブリッジ31またはPCIホスト・バス・ブリッジ41)内のEEPROM(Electrically Erasable ProgrammableRead Only Memory)読み出し機能310/410を使用して情報の読み出しを行う情報読み出し機能と、当該情報に基づいて各PCIホスト・バス・ブリッジ31/41に関する初期化を行う初期化機能とを含んでいる。
【0022】PCI内蔵ボード3には、PCIホスト・バス・ブリッジ31と、PCIバス32と、EEPROM33と、割り込みコントローラ34と、PCIデバイスA35と、PCIデバイスB36と、PCIデバイスC37とが搭載されている。なお、PCIデバイスA35,PCIデバイスB36,およびPCIデバイスC37は、図示していないが、それぞれ、PCIスロットA,PCIスロットB,およびPCIスロットC上に実装されている。
【0023】PCIデバイスA35の割り込み出力ピン(PCIデバイスA35が使用しているPCIスロットの割り込み出力ピン)INTA#は、割り込みコントローラ34の割り込み入力ピンINTIN0#に入力されている。同じく、PCIデバイスB36の割り込み出力ピンINTA#は割り込みコントローラ34の割り込み入力ピンINTIN10#に入力されており、PCIデバイスC37の割り込み出力ピンINTA#は割り込みコントローラ34の割り込み入力ピンINTIN30#に入力されている。
【0024】また、PCIデバイスA35が搭載されているPCIスロットAには、PCIデバイス番号の「0」が与えられている。同じく、PCIデバイスB36が搭載されているPCIスロットBにはPCIデバイス番号の「1」が与えられており、PCIデバイスC37が搭載されているPCIスロットCにはPCIデバイス番号の「2」が与えられている。
【0025】EEPROM33には、以下のa〜cに示すようなPCI・ホスト・バス・ブリッジ31の特徴に関する情報が保持されている。なお、「PCI・ホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」として、PCIホスト・バス・ブリッジが搭載されているPCIボードのバージョンを示す情報等の他の情報を保持することが可能であることはいうまでもない(後述するPCI・ホスト・バス・ブリッジ41やPCI・ホスト・バス・ブリッジ51においても同様)。
【0026】a.「各PCIスロットの各割り込み出力ピンと割り込みコントローラ34の各割り込み入力ピンとの接続状態」を表す割り込み結線に関する情報【0027】b.「各PCIスロットに与えられているPCIデバイス番号」を表すPCIデバイス番号に関する情報【0028】c.「PCIホスト・バス・ブリッジ31が、PCIバス32の下に、PCIスロットA(PCIデバイスA35が搭載されているPCIスロット),PCIスロットB(PCIデバイスB36が搭載されているPCIスロット),およびPCIスロットC(PCIデバイスC37が搭載されているPCIスロット)の3つのPCIスロットを備えていること」を表すPCIスロット数に関する情報【0029】PCIホスト・バス・ブリッジ31は、上記のEEPROM33内に保持された情報(PCIホスト・バス・ブリッジ31の特徴に関する情報)を読み出すためのEEPROM読み出し機能310を備えている。
【0030】PCI拡張ボード4には、PCIホスト・バス・ブリッジ41と、PCIバス42と、EEPROM43と、割り込みコントローラ44と、PCIスロットA45と、PCIスロットB46とが搭載されている。PCIスロットA45およびPCIスロットB46には、PCIデバイスを搭載することができる。
【0031】PCIスロットA45の割り込み出力ピンINTA#は、割り込みコントローラ44の割り込み入力ピンINTIN0#に入力されている。同じく、割り込み出力ピンINTB#は割り込み入力ピンINTIN1#に入力されており、割り込み出力ピンINTC#は割り込み入力ピンINTIN2#に入力されており、割り込み出力ピンINTD#は割り込み入力ピンINTIN3#に入力されている。
【0032】同様に、PCIスロットB46の割り込み出力ピンINTA#は割り込みコントローラ44の割り込み入力ピンINTIN10#に入力されており、割り込み出力ピンINTB#は割り込み入力ピンINTIN11#に入力されており、割り込み出力ピンINTC#は割り込み入力ピンINTIN12#に入力されており、割り込み出力ピンINTD#は割り込み入力ピンINTIN13#に入力されている。
【0033】また、PCIスロットA45には、PCIデバイス番号の「0」が与えられている。同じく、PCIスロットB46には、PCIデバイス番号の「1」が与えられている。
【0034】EEPROM43には、以下のa〜cに示すようなPCI・ホスト・バス・ブリッジ41の特徴に関する情報が保持されている。
【0035】a.「各PCIスロットの各割り込み出力ピンと割り込みコントローラ44の各割り込み入力ピンとの接続状態」を表す割り込み結線に関する情報【0036】b.「各PCIスロットに与えられているPCIデバイス番号」を表すPCIデバイス番号に関する情報【0037】c.「PCIホスト・バス・ブリッジ41が、PCIバス42の下に、PCIスロットA45およびPCIスロットB46の2つのPCIスロットを備えていること」を表すPCIスロット数に関する情報【0038】PCIホスト・バス・ブリッジ41は、上記のEEPROM43内に保持された情報(PCIホスト・バス・ブリッジ41の特徴に関する情報)を読み出すためのEEPROM読み出し機能410を備えている。
【0039】なお、「PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報」を保持する保持部として、EEPROM以外の「特徴情報保持部」を採用することも可能である。この場合には、「EEPROM読み出し機能」は、「特徴情報保持部読み出し機能」ということになる。
【0040】図2は、EEPROM読み出し機能310/410におけるレジスタの構成を示すブロック図である。
【0041】図2を参照すると、EEPROM読み出し機能310/410は、コマンド・レジスタ200と、サブ・コマンド・レジスタ201(第1のサブ・コマンド用のレジスタ)と、サブ・コマンド・レジスタ202(第2のサブ・コマンド用のレジスタ)と、データ・レジスタ203とを備えている。
【0042】図3は、図2におけるコマンド・レジスタ200,サブ・コマンド・レジスタ201,サブ・コマンド・レジスタ202,およびデータ・レジスタ203の内容の具体例を示す図である。
【0043】BIOS11は、コマンド・レジスタ200にコマンド0#を書き込んだ後にデータ・レジスタ203を読むことにより、PCIホスト・バス・ブリッジ31/41が備えているPCIスロット(PCIバス32/42に接続しているPCIスロット)の数を知ることができる。
【0044】例えば、BIOS11が、PCIホスト・バス・ブリッジ41のEEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド0#を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むと、「PCIスロット数=2」という値を得ることができる。これは、「PCIホスト・バス・ブリッジ41はPCIスロットを2つ備えている」ということを表している。
【0045】なお、データ・レジスタ203を読んだ結果が「PCIスロット数=0」である場合には、「そのPCIホスト・バス・ブリッジはPCIスロットを備えていない」ということを表している。
【0046】また、BIOS11は、コマンド・レジスタ200にコマンド1#を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ201にスロット番号を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことにより、そのスロット番号のPCIスロットに与えられているPCIデバイス番号を知ることができる。
【0047】例えば、BIOS11が、PCIホスト・バス・ブリッジ41のEEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド1#を書き込み、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIスロットA45のスロット番号の「0」を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むと、「PCIデバイス番号=0」という値を得ることができる。これは、「PCIホスト・バス・ブリッジ41のPCIスロットA45にはPCIデバイス番号の「0」が与えられている」ということを表している。BIOS11は、このPCIデバイス番号を使って、PCIスロットA45に搭載されているPCIデバイスを初期化することができる。
【0048】なお、データ・レジスタ203を読んだ結果が、エラーを表す「FF」という値である場合には、「サブ・コマンド・レジスタ201にスロット番号を指定したPCIスロットは存在しない」ということを表している。
【0049】また、BIOS11は、コマンド・レジスタ200にコマンド2#を書き込み、サブ・コマンド・レジスタ201にスロット番号を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ202に割り込み出力ピン番号を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことにより、当該PCIスロット(そのスロット番号のPCIスロット)の当該割り込み出力ピン(その割り込み出力ピン番号の割り込み出力ピン)が割り込みコントローラ34/44のどの割り込み入力ピンに入力されているか(当該割り込み入力ピンの割り込み入力ピン番号)を知ることができる。
【0050】例えば、BIOS11が、PCIホスト・バス・ブリッジ41のEEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド2#を書き込み、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIスロットA45のスロット番号の「0」を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ202に割り込み出力ピン番号の「1」(INTA#を示す番号)を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むと、「割り込み入力ピン番号=0」という値を得ることができる。これは、「PCIホスト・バス・ブリッジ41のPCIスロットA45の割り込み出力ピンINTA#が割り込みコントローラ44の割り込み入力ピンINTIN0#(割り込み入力ピン番号が「0」の割り込み入力ピン)に入力されている」ということを表している。
【0051】なお、データ・レジスタ203を読んだ結果が、エラーを表す「FF」という値である場合には、「サブ・コマンド・レジスタ202に割り込み出力ピン番号を指定した割り込み出力ピンは、割り込みコントローラ34/44の割り込み入力ピンに入力されていない」ということを表している。
【0052】ここで、上記の処理(BIOS11によるEEPROM読み出し機能310/410のデータレジスタ203の内容の読み出し処理)において、EEPROM読み出し機能310/410は、BIOS11によるコマンド・レジスタ200,サブ・コマンド・レジスタ201,およびサブ・コマンド・レジスタ202へのコマンドの書き込みに基づいて、データレジスタ203へのデータの設定を行う。
【0053】図4は、本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式の処理を示す流れ図である。この処理は、PCIホスト・バス・ブリッジ検出ステップS1と、PCIスロット数取得ステップS2と、各PCIスロット関連初期化処理開始ステップS3と、全PCIスロット初期化終了判定ステップS4と、PCIデバイス番号取得ステップS5と、PCIデバイス実装有無判定ステップS6と、割り込み出力ピン番号取得ステップS7と、割り込み入力ピン番号取得ステップS8と、PCIデバイス初期化ステップS9と、割り込みコントローラ初期化ステップS10とからなる。
【0054】次に、図1〜図4を参照して、上記のように構成された本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式の全体の動作について詳細に説明する。
【0055】BIOS11は、PCIホスト・バス・ブリッジ31/41を検出すると(図4のステップS1)、当該PCIホスト・バス・ブリッジ31/41内のEEPROM読み出し機能310/410を使って、当該PCIホスト・バス・ブリッジ31/41が備えているPCIスロットの数を取得する(ステップS2)。
【0056】そして、BIOS11は、当該PCIホスト・バス・ブリッジ31/41に関する全PCIスロット(当該PCIホスト・バス・ブリッジ31/41が搭載されているPCI内蔵ボード3/PCI拡張ボード4上の全PCIスロット)について、各PCIスロットの初期化(以下のステップS4〜ステップS10の一連の初期化処理)を繰り返す処理を開始する(ステップS3)。
【0057】まず、BIOS11は、全PCIスロットに関する初期化を終えたか否かを判定する(ステップS4)。
【0058】ステップS4で「全PCIスロットに関する初期化を終えた」と判定した場合には、BIOS11は図4に示す処理を終える。なお、ステップS2で取得したPCIスロット数が「0」の場合には、そのPCIホスト・バス・ブリッジ31/41はPCIスロットを備えていないことを意味しているため、BIOS11は図4に示す処理を終える(ステップS3およびS4)。
【0059】BIOS11は、ステップS4で「全PCIスロットに関する初期化をまだ終えていない」と判定した場合には、未処理のPCIスロットの1つに関する初期化を開始する。
【0060】まず初めに、BIOS11は、EEPROM読み出し機能310/410を使って、当該PCIスロットに与えられているPCIデバイス番号を取得する(ステップS5)。
【0061】次に、BIOS11は、ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、ベンダID(IDentification)およびデバイスIDを読むことにより、当該PCIスロットにPCIデバイスが実装されているか否かを調べる(ステップS6)。
【0062】BIOS11は、ステップS6で「ベンダIDおよびデバイスIDの値としてオールFの値が読めた(マスタ・アボートした)」と判定した場合には、「当該PCIスロットにはPCIデバイスは実装されていない」と判断して、次のPCIスロットに関する処理に移る(ステップS3参照)。
【0063】一方、BIOS11は、ステップS6で「ベンダIDおよびデバイスIDの値としてオールF以外の値が読めた」と判定した場合には、「当該PCIスロットにはPCIデバイスが実装されている」と判断して、以下のa〜dに示すような初期化処理を行う(これらの処理が終了すると、次のPCIスロットに関する処理に移る)。
【0064】a.まず、ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、当該PCIスロットに搭載されているPCIデバイスの割り込みピン・レジスタを読み、そのPCIデバイスが使用している割り込み出力ピンの割り込み出力ピン番号を取得する(ステップS7)。例えば、割り込みピン・レジスタの内容として「割り込み出力ピン番号=1」という値を読めた場合には、「当該PCIデバイスは割り込み出力ピンINTA#(割り込み出力ピン番号が「1」の割り込み出力ピン)を使用している」ということを認識(取得)する。
【0065】b.次に、EEPROM読み出し機能310/410を使って、ステップS7で取得した割り込み出力ピン番号の割り込み出力ピンが、割り込みコントローラ34/44のどの割り込み入力ピンに入力されているか(当該割り込み入力ピンの割り込み入力ピン番号)を取得する(ステップS8)。例えば、EEPROM読み出し機能310/410のデータレジスタ203の内容として「割り込み入力ピン番号=0」という値を読めた場合には、「当該割り込み出力ピンは割り込みコントローラ34/44の割り込み入力ピンINTIN0#(割り込み入力ピン番号が「0」の割り込み入力ピン)に入力されている」ということを認識(取得)する。
【0066】c.次に、ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、当該PCIスロットに搭載されているPCIデバイスを初期化する(ステップS9)。具体的には、当該PCIデバイスの割り込みライン・レジスタに割り込みベクタを設定して、当該PCIデバイスからの割り込み出力を許可する。
【0067】d.最後に、割り込みコントローラ34/44の初期化(当該PCIスロットに関する初期化)を行う(ステップS10)。具体的には、ステップS8で取得した割り込み入力ピン番号で特定される割り込みコントローラ34/44の割り込み入力ピンに、ステップS9で設定した割り込みベクタと同じ割り込みベクタを設定して、当該PCIデバイスからの割り込み出力信号の当該割り込みコントローラ34/44への入力を許可する。
【0068】このようにして、PCIデバイスおよび割り込みコントローラ34/44の初期化が行われることにより、「当該PCIデバイスが、当該割り込みコントローラ34/44を介して、CPU1上で動作しているBIOS11に割り込みを通知すること」が可能になる。
【0069】続いて、図1のように構成されたPCIホスト・バス・ブリッジ・システムにおける本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式の具体的な動作について説明する。
【0070】第1に、PCI内蔵ボード3に搭載されているPCIホスト・バス・ブリッジ31のPCIデバイスA35(PCIスロットAに実装されたPCIデバイス)を初期化する場合の動作を、1つの具体例として説明する。この場合の動作は、CPU1,メモリ2,およびPCI内蔵ボード3で構成されているPCIシングル・ホスト・バス・ブリッジ・システム(PCI拡張ボード4が実装されていないシステム)における動作とも考えられる。
【0071】BIOS11は、PCIホスト・バス・ブリッジ31を検出すると(図4のステップS1)、EEPROM読み出し機能310のコマンド・レジスタ200にコマンド0#を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIホスト・バス・ブリッジ31が備えているPCIスロットの数を取得する(ステップS2)。PCIホスト・バス・ブリッジ31はPCIスロットを3つ備えているので、ここでは、「PCIスロット数=3」という値を取得することができる。
【0072】BIOS11は、上記のようにして取得したPCIスロット数のうちの1つのPCIスロットであるPCIスロットAについて、以下のa〜fに示す処理(PCIデバイスA35が実装されているPCIスロットAに関する初期化処理)を行う。
【0073】a.EEPROM読み出し機能310のコマンド・レジスタ200にコマンド1#を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIデバイスA35が搭載されているPCIスロットAのスロット番号の「0」を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIスロットAに与えられているPCIデバイス番号を取得する(ステップS5)。PCIデバイスA35が搭載されているPCIスロットAにはPCIデバイス番号の「0」が与えられているため、ここでは、「PCIデバイス番号=0」という値を取得することができる。
【0074】b.ステップS5で取得したPCIデバイス番号の「0」を使って、PCIスロットAのベンダIDおよびデバイスIDを読み、PCIスロットAにPCIデバイスが実装されているか否かを調べる(ステップS6)。PCIスロットAには、PCIデバイスA35が、PCI内蔵ボード3上の内蔵デバイスとして組み込まれている。したがって、ここでは、オールF以外の値(ユニークな値)を読むことができ、「PCIスロットAにはPCIデバイス(PCIデバイスA35)が実装されている」と判断して、このPCIデバイスA35(PCIスロットA)に関する初期化を開始する。
【0075】c.すなわち、ステップS5で取得したPCIデバイス番号の「0」を使って、PCIデバイスA35の割り込みピン・レジスタを読み、PCIデバイスA35が使用している割り込み出力ピンの割り込み出力ピン番号を取得する(ステップS7)。PCIデバイスA35は割り込み出力ピンINTA#を使用しているため、ここでは、「割り込み出力ピン番号=1」という値を読むことができる。
【0076】d.次に、EEPROM読み出し機能310のコマンド・レジスタ200にコマンド2#を書き込み、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIスロットAのスロット番号の「0」を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ202にステップS7で取得した割り込み出力ピン番号の「1」を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIデバイスA35が使用している割り込み出力ピンINTA#が入力されている割り込みコントローラ34の割り込み入力ピンの割り込み入力ピン番号を取得する(ステップS8)。PCIデバイスA35が使用している割り込み出力ピンINTA#は、割り込みコントローラ34の割り込み入力ピンINTIN0#に入力されているため、ここでは、「割り込み出力ピン番号=0」という値を読むことができる。
【0077】e.ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、PCIデバイスA35を初期化する(ステップS9)。具体的には、PCIデバイスA35の割り込みライン・レジスタに割り込みベクタを設定して、PCIデバイスA35の割り込み出力ピンINTA#からの割り込み出力を許可する。
【0078】f.割り込みコントローラ34の初期化(PCIデバイスA35に関する割り込み入力ピンINTIN0#についての初期化)を行う(ステップS10)。具体的には、ステップS8で取得した割り込み入力ピン番号を持つ割り込み入力ピンINTIN0#にステップS9で設定した割り込みベクタと同じ割り込みベクタを設定して、割り込み出力ピンINTA#(PCIデバイスA35が使用している割り込み出力ピン)からの割り込み出力信号の割り込みコントローラ34(割り込み入力ピンINTIN0#)への入力を許可する。
【0079】このように初期化することで、PCIデバイスA35からの割り込みを、割り込みコントローラ34を介して、CPU1上で動作しているBIOS11に通知することが、可能になる。
【0080】第2に、PCI拡張ボード4に搭載されているPCIホスト・バス・ブリッジ41に関する初期化処理が行われる場合の動作について説明する。この場合の動作は、CPU1,メモリ2,およびPCI内蔵ボード3によって構成されているPCIシングル・ホスト・バス・ブリッジ・システムに、システム構成拡張のために、PCI拡張ボード4が追加実装された場合の動作とも考えられる。なお、ここでは、PCIスロットA45にはPCIデバイスが実装されておらず、PCIスロットB46にはPCIデバイスが実装されているものとする。
【0081】BIOS11は、PCIホスト・バス・ブリッジ41を検出すると(図4のステップS1)、EEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド0#を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIホスト・バス・ブリッジ41が備えているPCIスロットの数を取得する(ステップS2)。PCIホスト・バス・ブリッジ41はPCIスロットを2つ備えているので、ここでは、「PCIスロット数=2」という値を取得することができる。
【0082】BIOS11は、上記のようにして取得したPCIスロット数分の各PCIスロットについて、以下のa〜hに示す処理を行う。
【0083】a.EEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド1#を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIスロットA45のスロット番号の「0」を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIスロットA45に与えられているPCIデバイス番号を取得する(ステップS5)。PCIスロットA45にはPCIデバイス番号の「0」が与えられているため、ここでは、「PCIデバイス番号=0」という値を取得することができる。
【0084】b.ステップS5で取得したPCIデバイス番号の「0」を使って、PCIスロットA45のベンダIDおよびデバイスIDを読み、PCIスロットA45にPCIデバイスが実装されているか否かを調べる(ステップS6)。PCIスロットA45にはPCIデバイスが実装されていないため、ここでは、オールFの値(マスタ・アボート)を読み、「PCIスロットA45にはPCIデバイスが実装されていない」と判断して、次のPCIスロットB46に関する処理に移る。
【0085】c.EEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド1#を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIスロットB46のスロット番号の「1」を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIスロットB46に与えられているPCIデバイス番号を取得する(ステップS5)。PCIスロットB46にはPCIデバイス番号の「1」が与えられているため、ここでは、「PCIデバイス番号=1」という値を取得することができる。
【0086】d.ステップS5で取得したPCIデバイス番号の「1」を使って、PCIスロットB46のベンダIDおよびデバイスIDを読み、PCIスロットB46にPCIデバイスが実装されているか否かを調べる(ステップS6)。PCIスロットB46にはPCIデバイスが実装されているため、オールF以外の値(ユニークな値)を読むことができ、ここでは、「PCIスロットB46にはPCIデバイスが実装されている」と判断して、このPCIスロットB46に関する初期化を開始する。
【0087】e.すなわち、ステップS5で取得したPCIデバイス番号の「1」を使って、PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスの割り込みピン・レジスタを読み、当該PCIデバイスが使用している割り込み出力ピンの割り込み出力ピン番号を取得する(ステップS7)。PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスは割り込み出力ピンINTB#を使用しているため、ここでは、「割り込み出力ピン番号=2」という値を読むことができる。
【0088】f.次に、EEPROM読み出し機能410のコマンド・レジスタ200にコマンド2#を書き込み、サブ・コマンド・レジスタ201にPCIスロットB46のスロット番号の「1」を書き込み、さらに、サブ・コマンド・レジスタ202にステップS7で取得した割り込み出力ピン番号の「2」を書き込んだ後に、データ・レジスタ203を読むことで、PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスが使用している割り込み出力ピンINTB#が入力されている割り込みコントローラ44の割り込み入力ピンの割り込み入力ピン番号を取得する(ステップS8)。PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスが使用している割り込み出力ピンINTB#は、割り込みコントローラ44の割り込み入力ピンINTIN11#に入力されているため、ここでは、「割り込み出力ピン番号=11」という値を読むことができる。
【0089】g.ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスを初期化する(ステップS9)。具体的には、PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスの割り込みライン・レジスタに割り込みベクタを設定して、当該PCIデバイスの割り込み出力ピンINTB#からの割り込み出力を許可する。
【0090】h.割り込みコントローラ44の初期化(PCIスロットB46に関する割り込み入力ピンINTIN11#についての初期化)を行う(ステップS10)。具体的には、ステップS8で取得した割り込み入力ピン番号を持つ割り込み入力ピンINTIN11#にステップS9で設定した割り込みベクタと同じ割り込みベクタを設定して、割り込み出力ピンINTB#(PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスが使用している割り込み出力ピン)からの割り込み出力信号の割り込みコントローラ44(割り込み入力ピンINTIN11#)への入力を許可する。
【0091】このように初期化することで、PCIスロットB46に実装されているPCIデバイスからの割り込みを、割り込みコントローラ44を介して、CPU1上で動作しているBIOS11に通知することが、可能になる。
【0092】(2) 第2の実施の形態【0093】図5は、本発明の第2の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式が適用されるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムの構成を示すブロック図である。
【0094】図5を参照すると、本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式が適用されるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムは、CPU1と、メモリ2と、PCI内蔵ボード3と、PCI拡張ボード4と、PCI拡張ボード5とを含んで構成されている(第1の実施の形態におけるCPU1,メモリ2,PCI内蔵ボード3,およびPCI拡張ボード4を含んで構成されたPCIホスト・バス・ブリッジ・システムに、ホット・プラグ・インサートの態様で、PCI拡張ボード5が追加的に実装されている)。
【0095】CPU1上では、BIOS11およびOS(Operating System)12が動作している。
【0096】BIOS11は、各PCIホスト・バス・ブリッジ31/41/51(PCIホスト・バス・ブリッジ31,PCIホスト・バス・ブリッジ41,またはPCIホスト・バス・ブリッジ51)内のEEPROM読み出し機能310/410/510を使用して情報の読み出しを行う情報読み出し機能と、当該情報に基づいて各PCIホスト・バス・ブリッジ31/41/51に関する初期化を行う初期化機能と、ホット・プラグ・インサートに基づくホット・プラグ割り込み6に対処して上記の情報読み出し機能および初期化機能を動作させるホット・プラグ・インサート対処機能とを含んでいる。
【0097】PCI拡張ボード5には、PCIホスト・バス・ブリッジ51と、PCIバス52と、EEPROM53と、割り込みコントローラ54と、PCIスロットA55とが搭載されている。PCIスロットA55には、PCIデバイスを搭載することができる。
【0098】PCIスロットA55の割り込み出力ピンINTA#は、割り込みコントローラ54の割り込み入力ピンINTIN0#に入力されている。同じく、割り込み出力ピンINTB#は割り込み入力ピンINTIN1#に入力されており、割り込み出力ピンINTC#は割り込み入力ピンINTIN2#に入力されており、割り込み出力ピンINTD#は割り込み入力ピンINTIN3#に入力されている。
【0099】また、PCIスロットA55には、PCIデバイス番号の「0」が与えられている。
【0100】EEPROM53には、以下のa〜cに示すようなPCI・ホスト・バス・ブリッジ51の特徴に関する情報が保持されている。
【0101】a.「PCIスロットA55の各割り込み出力ピンと割り込みコントローラ54の各割り込み入力ピンとの接続状態」を表す割り込み結線に関する情報【0102】b.「PCIスロットA55に与えられているPCIデバイス番号」を表すPCIデバイス番号に関する情報【0103】c.「PCIホスト・バス・ブリッジ51が、PCIバス52の下に、PCIスロットA55という1つのPCIスロットを備えていること」を表すPCIスロット数に関する情報【0104】PCIホスト・バス・ブリッジ51は、上記のEEPROM53内に保持された情報(PCIホスト・バス・ブリッジ51の特徴に関する情報)を読み出すためのEEPROM読み出し機能510を備えている。
【0105】上記のように、図5に示すPCIホスト・バス・ブリッジ・システムは、前述の第1の実施の形態におけるPCIホスト・バス・ブリッジ・システムにおいて、BIOS11およびOS12がCPU1上で動作中に、PCI拡張ボード5(PCIホスト・バス・ブリッジ51)がホット・プラグ・インサートされた場合のシステム構成を表している。
【0106】なお、図2,図3,および図4は、本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式においても妥当する。例えば、図2を参照すると、EEPROM読み出し機能510は、EEPROM読み出し機能310/410と同様に、コマンド・レジスタ200と、サブ・コマンド・レジスタ201(第1のサブ・コマンド用のレジスタ)と、サブ・コマンド・レジスタ202(第2のサブ・コマンド用のレジスタ)と、データ・レジスタ203とを備えている。
【0107】次に、図2〜図5を参照して、上記のように構成された本実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式の全体の動作について説明する。なお、PCI内蔵ボード3上のPCIホスト・バス・ブリッジ31およびPCI拡張ボード4上のPCIホスト・バス・ブリッジ41に関する初期化処理についての動作は、第1の実施の形態における動作と同様である。
【0108】BIOS11およびOS12がCPU1上で動作中に、PCI拡張ボード5(PCIホスト・バス・ブリッジ51)がホット・プラグ・インサートされると、ホット・プラグ割り込み6がBIOS11に報告される。
【0109】BIOS11は、ホット・プラグ割り込み6を受け取ると、PCIホスト・バス・ブリッジが増設されたか否かを探索し、その検出を試みる。
【0110】BIOS11は、PCI拡張ボード5に搭載されたPCIホスト・バス・ブリッジ51を検出すると(図4のステップS1)、PCIホスト・バス・ブリッジ51を初期化し、PCIホスト・バス・ブリッジ・システムへの組み込みを行う。
【0111】PCIホスト・バス・ブリッジ51の初期化における基本的な動作は、図1におけるPCIホスト・バス・ブリッジ31の初期化や、PCIホスト・バス・ブリッジ41の初期化と同様である。
【0112】すなわち、ホット・プラグ割り込み6を受け取ったBIOS11は、PCIホスト・バス・ブリッジ51のEEPROM読み出し機能510を使って、PCIホスト・バス・ブリッジ51が備えているPCIスロットの数を取得する(ステップS2)。PCI拡張ボード5にはPCIスロットが1つ存在するので、ここでは、PCIスロット数として「1」を取得する。
【0113】BIOS11は、EEPROM読み出し機能510を使って、PCI拡張ボード5上に1つ存在するPCIスロットであるPCIスロットA55に与えられているPCIデバイス番号を取得する(ステップS5)。
【0114】次に、BIOS11は、ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、PCIスロットA55にPCIデバイスが実装されているか否かを調べる(ステップS6)。
【0115】ここで、PCIスロットA55にPCIデバイスが実装されていた場合には、BIOS11は、ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、当該PCIデバイスが使用している割り込み出力ピンの割り込み出力ピン番号を取得する(ステップS7)。
【0116】PCIスロットA55に実装されているPCIデバイスが割り込み出力ピンINTA#を使用していた場合には、BIOS11は、EEPROM読み出し機能510を使って、割り込み出力ピンINTA#が入力された割り込みコントローラ54の割り込み入力ピンINTIN0#の割り込み入力ピン番号の「0」を取得する(ステップS8)。
【0117】次に、BIOS11は、ステップS5で取得したPCIデバイス番号を使って、PCIスロットA55に搭載されているPCIデバイスを初期化する(ステップS9)。具体的には、当該PCIデバイスの割り込みライン・レジスタに割り込みベクタを設定して、当該PCIデバイスからの割り込み出力を許可する。
【0118】さらに、BIOS11は、割り込みコントローラ54の初期化(当該PCIスロットA55に関する初期化)を行う(ステップS10)。具体的には、ステップS8で取得した割り込み入力ピン番号で特定される割り込みコントローラ54の割り込み入力ピン(PCIスロットA55に実装されているPCIデバイスの割り込み出力ピンINTA#が入力されている割り込みコントローラ54の割り込み入力ピンINTIN0#)に、ステップS9で設定した割り込みベクタと同じ割り込みベクタを設定して、当該PCIデバイス(割り込み出力ピンINTA#)からの割り込み出力信号の割り込みコントローラ54(割り込み入力ピンINTIN0#)への入力を許可する。
【0119】以上のようにして、BIOS11は、ホット・プラグ・インサートされたPCI拡張ボード5上のPCIホスト・バス・ブリッジ51を初期化して、当該PCIホスト・バス・ブリッジ51のPCIホスト・バス・ブリッジ・システムへの組み込みを可能にする。
【0120】(3) 第3の実施の形態【0121】図6は、本発明の第3の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式の構成を示すブロック図である。
【0122】図6を参照すると、本発明の第3の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式は、図1に示した第1の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式に対して、ブリッジ関連初期化処理プログラム600を備える点が異なっている。
【0123】ブリッジ関連初期化処理プログラム600は、CPU1に読み込まれ、当該CPU1の動作を、BIOS11上のブリッジ関連初期化機能(第1の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式における情報読み出し機能および初期化機能)として制御する。ブリッジ関連初期化処理プログラム600の制御によるBIOS11の動作は、第1の実施の形態におけるBIOS11の動作と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。
【0124】(4) 第4の実施の形態【0125】図7は、本発明の第4の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式の構成を示すブロック図である。
【0126】図7を参照すると、本発明の第4の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式は、図5に示した第2の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式に対して、ブリッジ関連初期化処理プログラム700を備える点が異なっている。
【0127】ブリッジ関連初期化処理プログラム700は、CPU1に読み込まれ、当該CPU1の動作を、BIOS11上のブリッジ関連初期化機能(第2の実施の形態に係るPCIホスト・バス・ブリッジ・システム初期化方式における情報読み出し機能,初期化機能,およびホット・プラグ・インサート対処機能)として制御する。ブリッジ関連初期化処理プログラム700の制御によるBIOS11の動作は、第2の実施の形態におけるBIOS11の動作と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、以下に示すような効果が生じる。
【0129】第1の効果は、BIOSを書き換えることなく、1つのBIOSで、複数種類(様々な種類)のPCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を実現でき、当該PCIホスト・バス・ブリッジをPCIホスト・バス・ブリッジ・システムに組み込むことができることである。
【0130】このような効果が生じる理由は、PCIホスト・バス・ブリッジに依存する機能をBIOS内部から切り離し、代わりに、PCIホスト・バス・ブリッジの特徴に関する情報(例えば、PCIスロット数に関する情報,PCIデバイス番号に関する情報,および割り込み結線に関する情報)をPCIホスト・バス・ブリッジが搭載されたPCIボード上の特徴情報保持部(例えば、EEPROM)内に保持しておき、BIOSがPCIホスト・バス・ブリッジ上の機能(例えば、EEPROM読み出し機能)を使ってその情報を読み出し、PCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化処理を行うためである。
【0131】第2の効果は、上記に加えて、BIOSにホット・プラグ・インサート対処機能を設けることにより、ホット・プラグ・インサートされたPCI拡張ボード上のPCIホスト・バス・ブリッジに関する初期化に対しても、上記の第1の効果を挙げることができるということにある。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成13年4月18日(2001.4.18)
【代理人】 【識別番号】100088890
【弁理士】
【氏名又は名称】河原 純一
【公開番号】 特開2002−312297(P2002−312297A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2001−119258(P2001−119258)