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【発明の名称】 ロボット用動作プログラムの自動配信システム、ロボット用動作プログラムの自動受信システム及びロボット装置
【発明者】 【氏名】村上 誠治

【氏名】角谷 和重

【氏名】青木 英明

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】通信ネットワークを介して端末装置から接続可能な外部サーバ装置に保存されるデータベースを有し、前記データベースには、ロボット用動作プログラムを含むサービス情報が登録され、前記端末装置に前記サービス情報を配信するようにした、ロボット用動作プログラムの自動配信システム。
【請求項2】前記データベースは、ホームページを含む、請求項1記載のロボット用動作プログラムの自動配信システム。
【請求項3】前記サービス情報は、前記ロボット用動作プログラムを前記端末装置に接続されたロボット装置に自動転送するための転送プログラムを含む、請求項1または2記載のロボット用動作プログラムの自動配信システム。
【請求項4】サービス情報を登録したデータベースを有する外部サーバ装置に通信ネットワークを介して接続される端末装置を備え、前記端末装置からの指示命令に基づいて前記外部サーバ装置にアクセスし、前記データベースより希望する情報をロボット用の動作プログラム形態に変換すると共に、この動作プログラムを前記端末装置にダウンロードするようにした、ロボット用動作プログラムの自動受信システム。
【請求項5】前記端末装置は、パーソナルコンピュータ、インターネット端末または携帯電話機のいずれかを含む、請求項4記載のロボット用動作プログラムの自動受信システム。
【請求項6】少なくとも1つの動作部分を有しかつメモリに格納される動作プログラムに基づいて作動するロボット装置であって、前記動作プログラムを、通信ネットワークを介して外部サーバ装置から前記メモリに獲得するようにした、ロボット装置。
【請求項7】前記動作プログラムを、通信ネットワークを介して前記外部サーバ装置と接続される端末装置から獲得するようにした、請求項6記載のロボット装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロボット用動作プログラムの自動配信システム、ロボット用動作プログラムの自動受信システム及びロボット装置に関し、特にたとえばインターネットを経由して企業のホームページ等に掲載されるCM動作プログラムをユーザーのパーソナルコンピュータに取り込み、必要に応じてこの動作プログラムをロボットに転送し保存することができるロボット用動作プログラムの自動配信システム、ロボット用動作プログラムの自動受信システム及びロボット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市販されているパーソナルロボット、例えば人体的形態あるいは動物的形態をしたパーソナルロボットには予め専用の動作プログラムが搭載されており、ユーザーが動作電源をオンすることにより、この動作プログラムに従ってロボットは、例えば、顔面を含む頭部、脚部、腕部等の各単独動作あるいはこれら各部の総合的動作を行う仕組みになっている。また、学習効果によりこの動作プログラムを自動的に更新できる機能を備えたロボットも提案されている。
【0003】しかしながら、従来の場合、ロボットに搭載されている動作プログラムは学習効果により多少の変更は可能であるが、全く新規な動作プログラムに基づく作動は期待できないのが実状である。
【0004】また、近年、LANや個々のパーソナルコンピュータを電話回線等の通信回線に接続することにより構成される広範囲なコンピュータ通信網が普及している。このコンピュータ通信網には、インターネットやパソコン通信サービス網がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、コンピュータ通信網等のインターネットを利用してユーザーが自己の所有に係るパソコン等の通信端末装置に外部サーバ装置に登録されているサービス情報から、例えばロボットCM用動作プログラムを自動的に取り込むことにより、種々の動作パターン、例えば企業のCM用動作プログラムに基づく動作パターンを行わせることのできるパーソナルロボットの出現が要望されている。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、通信ネットワーク、例えばインターネット回線を通じて外部サーバ装置に登録されるCM動作プログラムをユーザーのパソコン等にダウンロードし、必要に応じてパーソナルロボットに転送することができるロボット用動作プログラムの自動配信システムと自動受信システム及びこれらのシステムを適用したロボット装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、通信ネットワークを介して端末装置から接続可能な外部サーバ装置に保存されるデータベースを有し、このデータベースには、ロボット用動作プログラムを含むサービス情報が登録され、端末装置にサービス情報を配信するようにした、ロボット用動作プログラムの自動配信システムである。
【0008】また、他の発明は、サービス情報を登録したデータベースを有する外部サーバ装置に通信ネットワークを介して接続される端末装置を備え、この端末装置からの指示命令に基づいて外部サーバ装置にアクセスし、データベースより希望する情報をロボット用の動作プログラム形態に変換すると共に、この動作プログラムを端末装置にダウンロードするようにした、ロボット用動作プログラムの自動受信システムである。さらに、他の発明は、少なくとも1つの動作部分を有しかつメモリに格納される動作プログラムに基づいて作動するロボット装置であって、この動作プログラムを、通信ネットワークを介して外部サーバ装置からメモリに獲得するようにした、ロボット装置である。
【0009】
【作用】例えば、インターネット回線を介してパソコン等の端末装置に企業ホームページ等の外部サーバ装置に登録されている、例えばCM用動作プログラムを簡単にダウンロードして新規な動作プログラムを獲得することができる。
【0010】また、この動作プログラムを、通信ネットワークを介して端末装置よりロボット装置に転送して新たな動作プログラムとして使用できる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、例えば企業ホームページ上からユーザーのパソコン等の端末装置に希望するロボットCM動作プログラムを簡単に取り込むことができ、また、ユーザーサイドでこのCM動作プログラムに基づく情報をロボット装置の動作として表現することも可能となる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特徴及び利点は、図面を参照して以下に行う実施例の詳細な説明により一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるロボット動作プログラムの自動配信・受信システム10の概略構成図である。
【0014】図1において、この自動配信・受信システム10は、人体的形態をした動作機器としてのパーソナルロボット12、このロボット12と無線通信あるいは有線通信で繋がる端末装置14、この端末装置14とモデム16を介してアナログ回線で接続されるか、または家庭内LAN18に接続ターミナルアダプタ20を介してISDN回線で接続される固定網22を含む通信ネットワーク(インターネット回線)24、およびこの通信ネットワーク24にリンク可能な、例えば、企業ホームページなどの各種サービス情報を登録したデータベースを有する外部サーバ装置26を含む。
【0015】パーソナルロボット12は、胴部12a,左右一対の脚部12b,左右一対の腕部12cおよび頭部12dを含み、後述の体系化された動作コマンドまたはそれらが組み合わさった動作プログラム(以下、一つ一つの動作コマンドも含めて「動作プログラム」と言う)を解読し、自らが動く機能を搭載しており、ダウンロードされた動作プログラムに応じて動作を行うことができる。
【0016】この動作プログラムは、自動的またはユーザーが外部サーバ装置26から意図的にダウンロードすることでロボット12の内部に設けた記憶部(メモリ)に一度格納し、条件に応じて実行されたりあるいはダウンロードと同時にリアルタイムで実行したりすることが可能である。
【0017】また、このロボット12は赤外線データ通信(IrDA)やBluetoothのような近距離無線LANなどの無線通信装置(図示せず)を搭載しており、この無線通信装置により端末装置14と繋がっている。
【0018】端末装置14は、例えばユーザーが所有するパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)やインターネット専用端末(以下「専用端末」という)あるいは、図2に示す携帯電話機28などのパーソナル通信機を含む。そして、この端末装置14が、図2に示す携帯電話機28の場合、基地局30を介して固定網22に接続される。この端末装置14には、通常、インターネット資源を巡回するためのブラウザというクライアントソフトウエアが組み込まれている。そして、端末装置14を利用するユーザーは、このブラウザを用いて外部サーバ装置26のデータベースにアクセスする。
【0019】また、リンク先である企業ホームページなどの外部サーバ装置26には、予め前述の動作プログラムをダウンロードするためのJava言語によるプログラム(Aplet:アプレット)が準備されており、PCや専用端末等の端末装置14から通信ネットワークである固定網22を介してこの企業ホームページ等をアクセスすると自動的にこのプログラム(Aplet)が実行され、ロボット用の動作プログラムが端末装置14を経由してロボット12にダウンロードされる。
【0020】そして、ロボット12はこのダウンロードされた動作プログラムを解釈し、ロボット12を構成する機構とこの機構を動かすためのモータ等のアクチュエータを駆動し制御する。
【0021】図3はロボット12に搭載されたハードウエア構成を示すブロック図である。
【0022】図3において、上位のメインコントロールボード32はマイクロコントローラ34、前述のパソコン(PC)などの外部機器やネットワークあるいは携帯電話機28などの端末装置14との接続を可能にする通信インタフェース36、複数の外部接続ボード38および38とバス接続されマイクロコントローラ34から送られるコンフィグレーションデータにより内部の論理演算回路を書き換え可能なプログラマブルデバイス40、およびマイクロコントローラ34と接続されるメモリ42を搭載している。
【0023】通信インタフェース36としては、例えば、ワイヤー接続によるRS−232CやUSB、あるいはワイヤレスによる赤外線データ通信(IrDA)や次世代の近距離無線LANとして有望なBluetoothなどがある。
【0024】また、プログラマブルデバイス40は、例えば、内部のアーキテクチャーがSRAM構造をとるFPGA(Field Programmable Gate Array)などで、製品としてはALTERA社やXILINX社などから入手可能である。
【0025】メモリ42は、マイクロコントローラ34のプログラムやFPGA40のコンフィグレーションに必要なデータを格納しておくためのフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ部とマイクロコントローラ34がプログラムの実行時に用いるデータを格納するためのRAM部とから構成される。
【0026】メインコントロールボード32とバス接続される複数の外部接続ボード38および38にはプログラマブルデバイスとしてのFPGA44が搭載されており、このFPGA44の内部論理演算回路は専用制御信号バス46から送られるコンフィグレーションデータに従って構成されるものである。
【0027】また、メインコントロールボード32および各外部接続ボード38に搭載されるFPGA40および44を相互に接続する接続バス48にはデータ、制御信号および電源ラインが含まれる。
【0028】各外部接続ボード38には、ロボット12の各動作部分を作動するモータ50に接続されたエンコーダ52や減速歯車機構等を介した最終段での変位を計測するためのポテンショメータ、力センサ等デジタルパルスやアナログ電圧信号を取り込み可能な汎用のセンサインタフェース54が夫々搭載され、このセンサインタフェース54よりFPGA44に制御信号が取り込まれる。
【0029】また、各モータ50とFPGA44の間には、このFPGA44からの指令値に従い各モータ50に印加する電圧を制御するための電圧駆動回路(ドライバ)56が夫々接続されている。このドライバ56は、例えば、FPGA44から所定の周波数(16kHz程度)でスイッチングを繰り返し、一周期内のデューティー(電圧がかかるON状態とかからないOFF状態の比率)をコントロールするPWM制御などを用いる。
【0030】外部接続ボード38は、図3に点線および実線で示すようなバス構成をとることで、アプリケーションで使用するモータ50の個数に合わせて、同じ構成のボードを複数接続することが可能である。この場合、ボードを識別するIDは、基板上にジャンパーピンを設けたり、FPGA44のコンフィグレーションデータに直接書き込んだりすることでその設定が可能である。
【0031】また、外部接続ボード38は、モータ駆動用の同じ構成のボードだけでなく、アプリケーションの必要に応じて、画像入出力ボード、音声入出力ボード等も接続可能である。
【0032】次に上述の図3に示す電気回路のハードウエア構成により駆動されるモータ50等のアクチュエータとそれにより駆動されるロボット12の首振りメカニズムの概略構成を、図4に基づいて簡単に説明する。
【0033】先ず、図3において、ドライバ56に接続されたモータ50は、図4の(a)および(b)に示すようなロボット12の首を前後に動かすためのメカニズムに組み込まれている。実際の首の角度は、減速歯車機構58を介した最終段に接続されたポテンショメータ60で検出しており、検出された信号(電圧信号)はセンサインタフェース54を介してモータコントローラを構成しているFPGA44にフィードバックされている。
【0034】その他の各軸も基本的にこのような構成をとっているが、移動用のメカニズムとして車輪駆動を採用し、移動量や回転角度、方向などを正確にコントロールしたい場合には、モータ軸にロータリーエンコーダなどの回転角度検出センサを設け、セミクローズドループによるモータサーボコントロールを行う。
【0035】次に、自動ダウンロードされるロボットの動作プログラムのフォーマット例について説明する。
【0036】図5にコマンドフォーマット例の一部が示されている。コマンドはASCIIコードによるテキストコマンドとそれに必要なパラメータ(移動量,移動速度,回転角度、回転角速度など)列で構成される。
【0037】例えば、コマンドNo.1の場合、1番目のテキストは、動きを表し、2番目、3番目で車輪駆動による直進、4番目でその方向を表す。5番目、6番目のパラメータは、その移動量と移動速度を表す数値パラメータである。
【0038】各コマンド間の区切りを示す識別子を「:」、最終を示す識別子を「;」と表示すると、簡単な動作プログラム例としては、以下のように書くことができる。
【0039】
すなわち、 M W S B 20 10:WW:D100:MNR10 10;この場合、10の速度で20の距離の後退を開始し、その時点から100カウント分時間をおいて10の速度で10の移動量分の首を傾ける。WW:D100:がなければ、後退を始めると同時に首を傾けることになり、2つの動作を同時に行うことも可能である。
【0040】以上の構成による動作プログラムの自動ダウンロードの流れを図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0041】先ず、通信端末側ではスタートしてステップS1でPC、専用端末あるいは携帯電話機等の端末装置14からインターネット回線24を介して企業ホームページ等の外部サーバ装置26へアクセスが有るか否かをチェックし、その結果が“NO”であればスタートに戻り、“YES”であればステップS3へ進む。ステップS3ではロボット12のCM動作プログラムを自動ダウンロードするようにJava言語によりプログラムされたApletが企業ホームページ26に存在するか否かを検索し、その結果が“NO”であれば、スタートに戻り、“YES”であればステップS5へ進む。ステップS5ではAplet(Java・Program)を自動ダウンロードしステップS7へ進む。
【0042】そして、ステップS7ではAplet自動実行させてスタートに戻る。これにより、ステップS9では端末装置14にダウンロードされたロボット12のCM動作プログラムを赤外線データ通信(IrDA)等によりロボット12へ自動ダウンロードされる。
【0043】一方、ロボット側では、スタートして、ステップS11では通常自律モードで予めロボット12上に持っている動作プログラムにより、自由に行動を起こす自律動作状態にある。そして、ステップS13では前述のApletによる自動ダウンロードにより、ロボット12の新しい動作プログラムをロボット側で受信したか否かをチェックし、その結果が“NO”であれば、スタートに戻り、“YES”であればステップS15へ進む。
【0044】ステップS15では、端末装置14より受信した新しいCM動作プログラムをメモリ上(フラッシュメモリ等のROM)にセット(格納)する。さらに、ステップS17ではセットされたCM動作プログラムは時間等の動作条件をクリア(満足)していれば、ステップS19へ進み、ここでCM動作プログラムの内容が解釈され、実際の動作を起こすためにモータ等の各アクチュエータに必要な情報に変換し出力される。
【0045】そして、ステップS21でこのCM動作プログラムの実行がなされてロボット12は実際の動作を起こし、スタートに戻る。また、ステップS17において動作条件をクリア(満足)しない“NO”の場合にも、スタートに戻ることになる。
【0046】また、外部サーバ側の処理としては、図7にそのフローチャートが示されている。
【0047】すなわち、スタートをしてステップS23で端末装置14から外部サーバ装置26である企業等のホームページへのアクセスの有無をチェックし、その結果が“YES”であればステップS25へ進み、“NO”であればスタートへ戻る。そして、ステップS25ではApletを含むホームページデータをダウンロードし、スタートに戻る。
【0048】以上の動作流れにより、企業ホームページ等の外部サーバ装置26上にあるロボット用のCM動作プログラムがユーザーサイドで特に意識しなくても自動的にロボット12までダウンロードされ、例えば企業ホームページの情報に対応したロボット12の行動として表現することができる。
【0049】図8にデータ通信により外部サーバ装置26からインターネット回線24を経由して端末装置14に、例えばCM用動作プログラムをダウンロードし、さらに動作端末としてのロボット12に転送する概略構成がブロック図で示されている。
【0050】なお、端末装置14が、図2に示すような携帯電話機28やPHSの場合も基本的なシーケンスは、前述と同じであり、ロボット12へのデータ通信は、赤外線データ通信(IrDA)または専用通信ケーブルで可能である。将来的には、これら携帯機器にも近距離無線LAN(Bluetoothなど)が採用されるため無線による接続も可能である。
【0051】また、図9に示すように、家庭内LAN(ホームネットワーク)18に接続されたデジタル家電機器62があれば、この家電機器62の状態や機器側で検知された異常などを自動的にロボット側へダウンロードし、ユーザーへの情報伝達をロボット12の行動とあわせて表現することができる。
【0052】更に、エアコン等の家電機器62そのものに近距離無線LAN(Bluetoothなど)が搭載されれば、PC等の端末装置14を介さずに直接ロボット12の動作プログラムや情報の受け渡しも可能である。
【0053】以上説明したように、この発明においては、企業ホームページ等の外部サーバ装置に登録されているサービス情報、例えばその企業のCM動作プログラムを希望する形態の動作情報に変換してインターネット回線経由でユーザーの端末装置、例えばパソコンにダウンロードする。そして、この動作情報を必要に応じて動作端末、例えばパーソナルロボット等の動作機器に転送して外部サーバ装置に掲載されるサービス情報をロボットの動作で表現することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成13年4月12日(2001.4.12)
【代理人】 【識別番号】100090181
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 義人
【公開番号】 特開2002−312275(P2002−312275A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2001−113497(P2001−113497)