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【発明の名称】 電子端末においてプログラム実行中に発生したエラーを報告する方法
【発明者】 【氏名】アレクサンドル エノン

【要約】 【課題】端末がプログラム実行中に発生したエラーを報告すること、及び、プログラム実行中に電子端末において発生し得るエラーを取り出すこと。

【解決手段】本発明は、電子端末においてプログラム実行中に発生したエラーを報告する方法を提案する。プログラム実行中にエラーが発生すると、該エラーに関連するデータ・アイテムが自動的に処理され、該端末のエラー・メモリに記録される。このエラー・メモリの中身は、周期的に、又は、エラー・メモリが満杯の時に、又は、サーバによってリクエストされた時に、遠隔装置(例えば、該端末の製造業者に属するサーバ)へ送信される。この送信は、WAPタイプ若しくはiモード・タイプのインターネット電子メッセージによって為され得ると有益的である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つのプログラムを記録する少なくとも1つのプログラム・メモリと、該プログラムを実行することが意図された少なくとも1つのプロセッサと、該プログラム実行中のエラーに関連する少なくとも1つのデータ・アイテムを自動的に生成する手段と、該データ・アイテムを記録するエラー・メモリと、該エラー・メモリの中身を送信する送信手段とを有する電子端末。
【請求項2】 請求項1記載の電子端末であって、前記エラー・メモリの中身は、該端末の製造業者によるそれらの利用を考慮して送信されることを特徴とする電子端末。
【請求項3】 請求項1記載の電子端末であって、前記データ・アイテムは、前記プログラムにおける前記実行エラーが発生した位置のインディケーションを有することを特徴とする電子端末。
【請求項4】 請求項1記載の電子端末であって、その位置を判定する手段を更に有し、前記データ・アイテムは前記プログラム実行中にエラーが発生した時の該端末の位置のインディケーションを有することを特徴とする電子端末。
【請求項5】 請求項1記載の電子端末であって、時刻のインディケーションを提供するクロックを更に有し、前記データ・アイテムは前記プログラム実行中にエラーが発生した時の時刻のインディケーションを有することを特徴とする電子端末。
【請求項6】 請求項1記載の電子端末であって、前記エラー・メモリの中身はショート無線メッセージの形で送信されることを特徴とする電子端末。
【請求項7】 請求項1記載の電子端末であって、前記エラー・メモリの中身は電子メールの形で送信されることを特徴とする電子端末。
【請求項8】 請求項1記載の電子端末であって、前記エラー・メモリの中身は該エラー・メモリが満杯の時に送信されることを特徴とする電子端末。
【請求項9】 請求項1記載の電子端末であって、前記エラー・メモリの中身は周期的に送信されることを特徴とする電子端末。
【請求項10】 請求項1記載の電子端末であって、前記エラー・メモリの中身はリクエストされた時に送信されることを特徴とする電子端末。
【請求項11】 少なくとも請求項1記載の電子端末と、該端末によって送信された前記エラー・メモリの中身を受信することが意図された少なくとも1つの中央電子装置とを有する通信システム。
【請求項12】 電子端末においてプログラム実行中に発生したエラーを報告する方法であって、該プログラム実行中に発生した少なくとも1つのエラーに関連する少なくとも1つのデータ・アイテムを自動的に生成し、該データを該端末のエラー・メモリに記録し、該エラー・メモリの中身を送信することを特徴とする方法。
【請求項13】 少なくとも1つの電子端末において少なくとも1つのプログラムを実行中に発生する可能性のあるエラーを取り出す方法であって、該プログラム実行中の少なくとも1つのエラーに関連する少なくとも1つのデータ・アイテムを自動的に生成する手段と、該データ・アイテムを記録するエラー・メモリと、該エラー・メモリの中身を送信する送信手段とを前記端末に備え、該端末によって送信される可能性がある前記エラー・メモリの中身を受信することが意図された少なくとも1つの中央電子装置を設けることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つのプログラムを記録する少なくとも1つのプログラム・メモリと、該プログラムを実行することが意図された少なくとも1つのプロセッサとを有する電子端末に関すると共に、該端末を有する通信システムにも関する。
【0002】本発明は、更に、上記電子端末においてプログラム実行中に発生したエラーを報告する方法にも関する。
【0003】最後に、本発明は、少なくとも1つの電子端末において少なくとも1つのプログラムの実行中に起こり得るエラーを取り出す方法に関する。
【0004】本発明は、家電製品分野に適用されると有益的である。本発明は、例えば、携帯電話端末へ適用される。
【0005】
【従来の技術】国際特許出願WO98/38820は、携帯電話装置へコンピュータ・プログラムをダウンロードする方法について述べている。この方法は、新しい機能性を該装置に加えるために、又は、そのプログラムに存在し得るバグを訂正するために利用される。この種のダウンロードは、SMS(ショート・メッセージ・サービス)によって実行される。
【0006】よって、上記文献に記載された方法は、電子端末のメモリに記録されたプログラムを遠隔的に訂正することを可能にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的は、端末がプログラム実行中に発生したエラーを報告することができるようにする方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明に係る電子端末であって、少なくとも1つのプログラムを記録する少なくとも1つのプログラム・メモリと、該プログラムを実行することが意図された少なくとも1つのプロセッサと、該プログラム実行中のエラーに関連する少なくとも1つのデータ・アイテムを自動的に生成する手段と、該データ・アイテムを記録するエラー・メモリと、該エラー・メモリの中身を送信する送信手段とを有する電子端末によって達成される。
【0009】本発明の別の目的は、プログラム実行中に電子端末において発生し得るエラーを取り出すことを可能にする方法を提案することである。
【0010】この目的は、本発明に係るエラーを取り出す方法であって、プログラム実行中の少なくとも1つのエラーに関連する少なくとも1つのデータ・アイテムを自動的に生成する手段、該データ・アイテムを記録するエラー・メモリ、及び該エラー・メモリの中身を送信する送信手段を端末に備え、該端末によって送信される可能性があるエラー・メモリの中身を受信することが意図された少なくとも1つの中央電子装置を設けることを特徴とする方法によって達成される。
【0011】上記データ・アイテムは、該プログラムにおいて、エラーが発生した位置のインディケーションと、場合によってエラーが発生した時の該端末の位置のインディケーションと、場合によってエラーが発生した時の時刻のインディケーションとを有すると有益的である。
【0012】エラー・メモリの中身は無線メッセージ若しくは電子メールの形で送信されると有益的である。それらは、例えば、周期的に、及び/若しくは、エラー・メモリが満杯の時に、及び/若しくは、リクエストがあった時に、送信される。
【0013】本発明によれば、製造業者は、消費者に彼らの端末をそのために持ってきてもらう必要無しに既に販売された製品の故障について知ることができる。本発明のおかげで、製造業者は、・発生したすべてのエラーを徹底的に知ること;
・より迅速にそれらエラーを訂正すること;
・様々な端末及び様々なプログラム・バージョンを比較すること;
・プログラム実行中に発生したエラーに関する統計データを得ること;及び・操作者が製造業者に供給する可能性のある情報だけに依存しないことを可能にする非常に多くの有効データを有する。
【0014】これにより、製造業者のサービス品質は、消費者に何ら追加的な努力を要求すること無く大幅に改善される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の上記及び他の態様は、以下に示す非限定的な例示的実施形態を参照して明らかにされる。
【0016】以下の説明において、本発明は携帯電話ネットワークとして記載されている。これは限定ではない。本発明は、他の通信手段を利用した他の種類の端末にも適用可能である。例えば、ケーブル、衛星、若しくは無線を用いた分散ネットワークにおけるセットトップ・ボックスにも適用可能である。
【0017】図1は、本発明に係る通信システムの一例を示す。図1のシステムは、携帯端末1と、中央電子装置2と、移動通信ネットワーク7とを有する。この例において、中央電子装置2は、インターネット4へのアクセス手段3と、データ記録手段5と、データ処理手段6とを有するデータ処理サーバである。
【0018】移動通信ネットワーク7は、従来通り、携帯端末1と無線で通信し得る基地局8と、基地局コントローラ12と、移動通信交換局14とを有する。移動通信交換局14は、公衆交換電話網(PSTN)によって互いに相互接続されている。
【0019】1以上のメッセージ・センタ9が1以上の移動通信交換局14へ接続されてもよい。これらメッセージ・センタ9は、携帯端末1宛の又は携帯端末1発のショート無線メッセージ(現在では英語の「Short Message Service」からSMSと呼ばれている)を送信又は受信することが意図されている。
【0020】加えて、移動通信ネットワーク7はGPRS(General PacketRadio Service;汎用パケット無線システム)ノードを含むと有益的である。例えば、サービス・ノード15(現在では英語の「ServingGPRS Support Node」からSGSNと呼ばれている)は、一方で基地局8へ接続され、他方でメッセージ・センタ9へ接続されている。同様に、ゲートウェイ・ノード16(現在では英語の「Gateway GPRSSupport Node」からGGSNと呼ばれている)は、一方でメッセージ・センタ9へ接続され、他方でサービス・ノード15へ接続されている。ゲートウェイ・ノード16にはインターネット4へのアクセスが備えられていることが好ましい。
【0021】図2は、携帯端末1の一例を示す。この携帯端末1は、無線送受信手段21と、マイクロプロセッサ・アッセンブリ22と、スクリーン23と、キーボード24とを有する。マイクロプロセッサ・アッセンブリ22は、特に、読み出し/書き込みメモリ30と、読み出し専用メモリ32と、書換可能不揮発性メモリ34(例えばEEPROMタイプ)と、マイクロプロセッサ36と、クロック38とを有する。読み出し専用メモリ32は第一のプログラム・メモリ40を有し、不揮発性メモリ34は第二のプログラム・メモリ42を有する。この端末のオペレーティング・プログラムは、修正される可能性の有無に応じて第一若しくは第二のプログラム・メモリに記録される。不揮発性メモリ34は更にエラー・メモリ44も有する。
【0022】携帯端末1は、WAPタイプかiモード・タイプのインターネット電子メッセージを送信する手段を有することが有益的である。これら手段は、プログラム・メモリ40若しくは42の一に記録された1以上の特定のプログラム50の形でもよい。
【0023】加えて、携帯端末1は、その位置を判定する手段を含むと有益的である。これら手段は、GPS(全地球測位システム)技術に基づくことも可能であり、或いは端末の位置を判定する移動通信ネットワーク・インフラを用いるネットワーク・タイプの技術に基づくことも可能である。移動通信ネットワークの端末に対する位置判定技術の詳細は、雑誌「IEEE Communication Magazine」1998年4月号において発表されたJeffrey H.Reed、Kevin J.Krizman、Brian D.Woerner、及びTheodore S.Rappaportによる論文「An overview of the challenges and progress inmeeting the E−911 requirement for location service」に記載されている。GPS技術が利用される場合、端末の位置を判定する手段は専用マイクロプロセッサ・アッセンブリ(図2において専用マイクロプロセッサ・アッセンブリ50は破線で示されている。)の形である。ネットワーク・タイプの技術が用いられる場合、端末の位置を判定する手段はプログラム・メモリ40若しくは42の一に記録された特定の位置計算プログラム54の形である。
【0024】従来の方法において、各プログラムは1以上をファイルを有するモジュールによって構成される。ここで各ファイルは1以上のファンクションを含む。1つのファンクションは、命令列を有する。ファンクションの働きが該命令列において提供されるものと従わないこともあり得る。このような場合、プログラム実行中にエラーが発生する。このエラー現象を説明するために、プログラム実行中に発生し得るエラーの3つの例を示す。
1)プログラムが所定のメッセージの受信を待機していたが別のメッセージを受信した。
2)プログラムがメモリ・アロケーションを取得するためのリクエストを作成したが使用可能なメモリ領域がなかった。
3)マイクロプロセッサ36とのダイアローグが(例えばマイクロプロセッサの正しくない初期化によって)正確に実行されなかった。
【0025】一般的には、プログラムによって受信されたデータが該プログラムによって予想されたデータに従わない場合に、プログラム実行中のエラーとなる。
【0026】図3に示すように、エラーRが発生したとき、(プログラム・メモリ42に記録された)特定のプログラム60が起動され、該エラーに関連するデータ・アイテムI(R)を求め(工程S1)、該データをエラー・メモリ44に記録する(工程S2)。この工程S1は、例えば、該エラーが発生したモジュール、ファイル、及びファンクションを示す識別子IDを復元する工程(S1−1)と、端末の位置を判定する工程(S1−2)と、クロック38によって示される時刻Tを読み出す工程(S1−3)とを有する。
【0027】上記エラーに関連するデータ・アイテムは、識別子ID、位置LOC、及び時刻Tを有すると有益的である。
【0028】別の実施形態において、識別子IDを復元する代わりに、該プログラムが割り込まれた位置の命令アドレスを復元することも可能である。
【0029】工程S3においては、プログラム60に従い、以下の場合にメモリ44の中身CONTがサーバ2へ送信される。
a:エラー・メモリ44が満杯の場合。
b:端末が、サーバ2から発せられた、エラー・メモリ44の中身を送信するように要求するリクエストを受信した場合。
c:送信が周期的に行われ、クロック38によって示される時刻が送信ポイントに対応する場合。
【0030】この送信は、インターネット・タイプの電子メッセージM[CONT]を送信することによって為されるのが有益的である。このメッセージは、携帯電話ネットワーク7を越えてインターネットへのアクセスを備えたGPRSゲートウェイ・ノードへルーティングされ、次いでインターネット4を越えてサーバ2へルーティングされる。
【0031】別の実施形態において、エラー・メモリの中身は、1以上のSMSタイプのショート無線メッセージで送信される。この場合、このショート無線メッセージは移動通信ネットワーク7を越えてメッセージ・センタ9へ渡り、そこでWAP若しくはiモード・タイプのインターネット電子メッセージへ変換される。このようにして得られる電子メッセージは、次いで、(例えばGPRSゲートウェイ・ノードを通じて)インターネット4を越えて宛先であるサーバ2へ渡る。
【0032】本発明は例示的に示された上記実施形態に限定されない。
【0033】特に、本発明は、GPRSタイプのネットワークを通じてインターネット・タイプの電子メッセージを送信することに限定されない。本発明は、他の種類のネットワークにも適用可能であると共に、他のトランスポート手段及びトランスポート・プロトコル(例えばGSMタイプのネットワークを通じたサーキット・モードにおけるWAPトランスポート、或いは、GPRS若しくはUMTSタイプのネットワークを通じたパケット・モードにおけるiモード・タイプのトランスポート)に対して適用可能である。
【0034】本発明は、更に、携帯電話以外の分野にも適用可能である。一般的には、本発明は、本発明に係るエラー・メモリの中身を送信するのに適した通信手段を備えたすべての種類の電子端末に適用する。
【0035】最後に、実行エラーに関連する上記データ・アイテムは、例示的に示された上記のもの以外のインディケーションを有することも可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、端末がプログラム実行中に発生したエラーを報告すること、及び、プログラム実行中に電子端末において発生し得るエラーを取り出すことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【出願日】 平成14年1月22日(2002.1.22)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
【公開番号】 特開2002−312200(P2002−312200A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2002−13444(P2002−13444)