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【発明の名称】 印刷管理装置及び方法、並びに記憶媒体
【発明者】 【氏名】中川 勇

【要約】 【課題】印刷管理装置(サーバ)が稼働しているか否かに拘わらず、印刷装置を含む機器の使用を管理することができ、該機器の利用待ち時間を減少させることができる印刷管理装置及び方法、並びに記憶媒体を提供する。

【解決手段】サーバ110が、ネットワーク150上の複写機120からジョブログ80を取得し、取得したジョブログ80に基づいて複写機120における使用上限値を更新するので、複写機120からサーバ110への問い合わせを行うことなく印刷を行うことができ、該複写機120の利用待ち時間を減少させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、使用上限値に基づいて印刷を管理する印刷装置にネットワークを介して接続された印刷管理装置であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得手段と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新手段と、前記更新された使用上限値を前記印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする印刷管理装置。
【請求項2】 前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記印刷装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較する比較手段と、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新する他の更新手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の印刷管理装置。
【請求項3】 印刷装置と、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、印刷装置の使用上限値に基づいて印刷を管理する情報処理装置とにネットワークを介して接続された印刷管理装置であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得手段と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新手段と、前記更新された使用上限値を前記情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする印刷管理装置。
【請求項4】 前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記情報処理装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較する比較手段と、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新する他の更新手段とを備えることを特徴とする請求項3記載の印刷管理装置。
【請求項5】 前記使用上限値は印刷枚数であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷管理装置。
【請求項6】 前記使用上限値は印刷回数であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷管理装置。
【請求項7】 前記印刷管理装置はホストコンピュータから成り、前記印刷装置は複写機及びプリンタのいずれか1つから成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷管理装置。
【請求項8】 印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、使用上限値に基づいて印刷を管理する印刷装置にネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得工程と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新工程と、前記更新された使用上限値を前記印刷装置に送信する送信工程とを備えることを特徴とする印刷管理方法。
【請求項9】 前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記印刷装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較し、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新することを特徴とする請求項8記載の印刷管理方法。
【請求項10】 印刷装置と、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、印刷装置の使用上限値に基づいて印刷を管理する情報処理装置とにネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得工程と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新工程と、前記更新された使用上限値を前記情報処理装置に送信する送信工程とを備えることを特徴とする印刷管理方法。
【請求項11】 前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記情報処理装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較し、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新することを特徴とする請求項10記載の印刷管理方法。
【請求項12】 前記使用上限値は印刷枚数であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の印刷管理方法。
【請求項13】 前記使用上限値は印刷回数であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の印刷管理方法。
【請求項14】 前記印刷管理装置はホストコンピュータから成り、前記印刷装置は複写機及びプリンタのいずれか1つから成ることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の印刷管理方法。
【請求項15】 印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、使用上限値に基づいて印刷を管理する印刷装置にネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法を実行するプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得モジュールと、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新モジュールと、前記更新された使用上限値を前記印刷装置に送信する送信モジュールとを備えることを特徴とする記憶媒体。
【請求項16】 印刷装置と、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、印刷装置の使用上限値に基づいて印刷を管理する情報処理装置とにネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法を実行するプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得モジュールと、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新モジュールと、前記更新された使用上限値を前記情報処理装置に送信する送信モジュールとを備えることを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷管理装置及び方法、並びに記憶媒体に関し、特に、ネットワークを介して互いに接続されたプリンタ、複写機、スキャナ等の機器の使用を管理する印刷管理装置及び方法、並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷管理装置(以下「サーバ」という。)と、複写機、プリンタ等の機器とを備えた従来の印刷管理システムでは、該機器の使用は該印刷管理システムの管理者により予め設定された使用上限値(例えば、印刷枚数上限値、印刷回数上限値等)に基づいて管理されていた。図11に従来の印刷管理システムの全体構成を示す。
【0003】図11において、本印刷管理システムは、サーバ1101と、該サーバ1101にネットワーク1105を介して接続された複写機1102〜1104とを備える。本印刷管理システムでは、使用者(ユーザ)が所属する部門毎に番号(以下「部門ID」という。)が割り当てられ、部門ID毎に複写機1102〜1104の各使用上限値が設定され、複写機1102〜1104の使用がユーザの使用実績値と使用上限値との比較結果に基づいて制限される。
【0004】例えば、複写機1102を使って複写を行う場合、まず、ユーザが管理者により割り当てられた部門IDを複写機1102に入力する。複写機1102は、入力された部門IDをサーバ1101に送信し、ユーザの使用可否の問い合わせを行う。サーバ1101は、受信した部門IDに基づく使用実績値が予め設定された使用上限値を越えているか否かを判別し、複写機1102に対して使用可否を返答する。サーバ1101は、使用実績値が使用上限値を越えていないときは、複写機1102の使用を許可する一方、越えているときは複写機1102の使用を許可しない。
【0005】ユーザにより複写処理が行われると、その複写処理による使用実績値が、サーバ1101に送信され、該サーバ1101が記憶する複写機1102の使用実績値に追加される。これにより、使用実績値が更新される。このとき、使用実績値が使用上限値に達すると、それ以降の複写がサーバ1101によって拒否され、ユーザが複写を行うことができなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例では、サーバ1101が稼働していない場合、複写機1102〜1104が使用されても使用実績値をサーバ1101に送信できず、サーバ1101内の使用実績値が更新されないために、複写機1102〜1104の使用をすべて禁止しなければならないという問題があった。
【0007】また、任意の複写機を使用する前には、使用する複写機がサーバ1101と通信する必要があるため、その通信の間、ユーザが複写機の使用を待たされるという問題があった。
【0008】本発明は、印刷管理装置(サーバ)が稼働しているか否かに拘わらず、印刷装置を含む機器の使用を管理することができ、該機器の利用待ち時間を減少させることができる印刷管理装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の印刷管理装置は、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、使用上限値に基づいて印刷を管理する印刷装置にネットワークを介して接続された印刷管理装置であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得手段と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新手段と、前記更新された使用上限値を前記印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の印刷管理装置は、請求項1記載の印刷管理装置において、前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記印刷装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較する比較手段と、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新する他の更新手段とを備えることを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するために、請求項3記載の印刷管理装置は、印刷装置と、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、印刷装置の使用上限値に基づいて印刷を管理する情報処理装置とにネットワークを介して接続された印刷管理装置であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得手段と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新手段と、前記更新された使用上限値を前記情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の印刷管理装置は、請求項3記載の印刷管理装置において、前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記情報処理装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較する比較手段と、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新する他の更新手段とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の印刷管理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷管理装置において、前記使用上限値は、印刷枚数であることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の印刷管理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷管理装置において、前記使用上限値は、印刷回数であることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の印刷管理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷管理装置において、前記印刷管理装置はホストコンピュータから成り、前記印刷装置は複写機、プリンタのいずれか1つから成ることを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するために、請求項8記載の印刷管理方法は、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、使用上限値に基づいて印刷を管理する印刷装置にネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得工程と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新工程と、前記更新された使用上限値を前記印刷装置に送信する送信工程とを備えることを特徴とする。
【0017】請求項9記載の印刷管理方法は、請求項8記載の印刷管理方法において、前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記印刷装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較し、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新することを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するために、請求項10記載の印刷管理方法は、印刷装置と、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、印刷装置の使用上限値に基づいて印刷を管理する情報処理装置とにネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法であって、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得工程と、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新工程と、前記更新された使用上限値を前記情報処理装置に送信する送信工程とを備えることを特徴とする。
【0019】請求項11記載の印刷管理方法は、請求項10記載の印刷管理方法において、前記記憶手段は、さらに、前記使用上限値、及び前記印刷装置の使用実績値を記憶し、前記情報処理装置は、前記使用実績値と前記使用上限値とを比較し、前記使用実績値が前記使用上限値を越えていないときは、前記印刷履歴に基づいて前記使用実績値を更新することを特徴とする。
【0020】請求項12記載の印刷管理方法は、請求項8乃至11のいずれか1項に記載の印刷管理方法において、前記使用上限値は、印刷枚数であることを特徴とする。
【0021】請求項13記載の印刷管理方法は、請求項8乃至11のいずれか1項に記載の印刷管理方法において、前記使用上限値は、印刷回数であることを特徴とする。
【0022】請求項14記載の印刷管理方法は、請求項8乃至13のいずれか1項に記載の印刷管理方法において、前記印刷管理装置はホストコンピュータから成り、前記印刷装置は複写機、プリンタのいずれか1つから成ることを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するために、請求項15記載の記憶媒体は、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、使用上限値に基づいて印刷を管理する印刷装置にネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法を実行するプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得モジュールと、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新モジュールと、前記更新された使用上限値を前記印刷装置に送信する送信モジュールとを備えることを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するために、請求項16記載の記憶媒体は、印刷装置と、印刷時の印刷履歴を記憶する記憶手段を有し、印刷装置の使用上限値に基づいて印刷を管理する情報処理装置とにネットワークを介して接続された印刷管理装置の印刷管理方法を実行するプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記印刷履歴を前記記憶手段から取得する取得モジュールと、前記取得された印刷履歴に基づいて前記使用上限値を更新する更新モジュールと、前記更新された使用上限値を前記情報処理装置に送信する送信モジュールとを備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る印刷管理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0026】(第1の実施の形態)図1は、本発明の実施の形態に係る印刷管理装置を備える印刷管理システムの全体構成を示す概略図である。
【0027】図1において、本印刷管理システムは、サーバコンピュータ等から成るサーバ110(印刷管理装置)と、該サーバ110にネットワーク150を介して接続された複写機120,130,140とを備える。
【0028】サーバ110は、ネットワーク150を介して各複写機120,130,140と互いに通信を行うと共に、複写機120,130,140における複写、印刷、画像読み取り等を管理するために様々な処理を行う。複写機120,130,140は、複写機能、印刷機能、及び画像読み取り機能等を備えたマルチファンクション機器(MFP)から成り、画像読み取り部(不図示)により読み取られた画像等の複写を行う。また、使用者(ユーザ)が所属する部門毎に割り当てられた番号(以下「部門ID」という。)を入力する入力手段を備え、該入力された部門IDに基づいて複写、印刷等の処理を行う。ネットワーク150は、イーサネット(登録商標)等から成り、サーバ110及び各複写機120,130,140間を結ぶ伝送媒体である。
【0029】図2は、図1におけるサーバ110の内部構成を示すブロック図である。
【0030】図2において、サーバ110は、中央処理装置であるCPU201と、読み出し専用メモリであるROM202と、随時書き込み読み出しメモリであるRAM203と、キーボード209に接続されたキーボード制御部(KBC)204と、ディスプレイ(CRT)210に接続されたCRT制御部205と、記憶装置であるハードディスク(HD)206と、ネットワーク150に接続された通信部207と、これらを互いに接続するシステムバス208とを備える。
【0031】CPU201は、サーバ110全体の制御処理を行うと共に、後述する図8の印刷管理処理を含む複数の演算処理を行う。ROM202は、所定の記憶領域を備え、その記憶領域にサーバ110を起動する起動プログラム等を記憶する。RAM203は、後述する図6の記憶領域(メモリマップ)を備え、その記憶領域にHD206、ROM202等からオペレーティングシステム(OS)、アプリケーション、デバイスドライバ、及び通信制御プログラム等がロードされる。
【0032】KBC204は、キーボード(KB)209に接続され、そのKB209の制御を行うと共に、KB209より入力された指示をCPU201に送信する。ディスプレイ(CRT)制御部205は、ディスプレイ(CRT)210に接続され、そのCRT210の表示を制御する。HD206は、ハードディスク(HD)等から成り、後述する図7の記憶領域(メモリマップ)に所定のプログラム及びデータを記憶する。該所定のプログラムはその実行時にRAM203にロードされ、データは必要に応じて参照される。通信部207は、ネットワーク150上の複写機120,130,140、不図示のコンピュータや周辺機器等との通信制御を行う。システムバス208は、上述したCPU201、ROM202等の各部間のデータ通路である。なお、HD206は、SRAM(Static RAM)等の不揮発性記憶装置であってもよい。
【0033】図3は、図1における複写機120の内部構成を示すブロック図である。
【0034】図3において、複写機120は、その全体を制御するコントローラ部305と、画像の読み取り、複写、印刷等を行う入出力エンジン部306と、ネットワーク150に接続された通信部307と、ユーザ操作入出力部308と、これらを互いに接続するシステムバス309とを備える。
【0035】コントローラ部305は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ハードディスク(HD)から成るHD304とを備える。CPU301は、複写機120全体の制御処理を行うと共に、後述する図5の複写時の制御処理を含む複数の演算処理を行う。ROM302は、所定の記憶領域を備え、その記憶領域に複写機120を起動する起動プログラム、OS等を記憶する。RAM303は記憶領域を備え、その記憶領域にHD304、ROM302等からOS、通信制御プログラム、エンジン制御プログラム等がロードされる。HD304は、印刷データや画像データ等と共に、ユーザが複写機120を使用した際の複写(印刷)履歴(ジョブログ)やユーザの使用を制限するための複写枚数上限値、複写回数上限値等の使用上限値を記憶する。
【0036】入出力エンジン部306は、コントローラ部305による制御信号に基づいて複写、印刷動作や画像読み取り動作を行う。通信部307は、ネットワーク150との通信制御を行う。ユーザ操作入出力部308(入力手段)は、不図示の操作キーや表示装置を備え、ユーザからの部門ID等の入力やユーザへの情報表示等を行う。また、ユーザ操作入出力部308は、文字列の表示機能及び操作機能を有するタッチパネルや画像の表示機能を有するディスプレイを備え、それらによりユーザへの情報表示を行ってもよい。システムバス309は、上述したCPU301、入出力エンジン部306等各部間のデータ通路である。なお、HD304は、SRAM等の不揮発性記憶装置であってもよい。
【0037】また、複写機130,140は、上記と同様の構成を有する。
【0038】図4は、図3におけるHD304に記憶されるジョブログの概略図である。
【0039】図4において、ジョブログ80は、ユーザが複写機120で使用した際の複写履歴である。ジョブログ80には、ジョブ番号、部門ID、処理種別、用紙サイズ、用紙枚数、用紙面数、用紙タイプ、使用量、及び処理済フラグの各項目に対する内容が記憶される。ジョブ番号には、ユーザの使用順に割りあてられた番号が記憶され、部門IDには、ユーザにより入力された部門IDが記憶される。処理種別には、複写、印刷、画像読み取り等の使用(処理)された動作が記憶される。用紙枚数には、複写等により使用された用紙枚数が記憶され、用紙面数には、使用された用紙を表裏それぞれでカウントした用紙面数が記憶され、用紙タイプには、普通紙、光沢紙、OHP用紙等の使用された用紙タイプが記憶される。使用量には、用紙枚数又は用紙面数等がそのまま記憶される。使用量に記憶される数値は、用紙サイズや用紙タイプにより係数を掛けたものでもよい。例えば、A4用紙を使用したときにはA3用紙で2としたり、普通紙で使用したときには光沢紙で2というように記憶させる。処理済フラグは、ジョブログ80が、後述する図8の印刷管理処理により更新処理がなされたか否かを明示するものであり、「未」は未処理を意味する。
【0040】図1の本印刷管理システムでは、サーバ110が稼働時には、後述する図5の複写時の制御処理を実行すると共に後述する図8の印刷管理処理を実行し、サーバ110が未稼働時には、図5の複写時の制御処理のみを実行する。
【0041】図5は、図3におけるCPU301により実行される複写時の制御処理を示すフローチャートである。
【0042】図5において、ユーザによりユーザ操作入出力部308から入力された部門IDを受け付ける(ステップS701)。次に、受け付けた部門IDに基づいてHD304に記憶された使用実績値を読み出す(ステップS702)。使用実績値は、ジョブログ80に基づいて算出された使用量の総和である。つづいて、部門IDに基づいてHD304に記憶された使用上限値を読み出す(ステップS703)。使用上限値は、複写機120における複写可能な複写(印刷)枚数であり、サーバ110が稼働中に定期的に更新される。なお、使用上限値は複写(印刷)回数であってもよい。
【0043】次に、読み出した使用実績値が使用上限値を越えているか否か(使用実績値>使用上限値)を判別し(ステップS704)、使用実績値が使用上限値を越えているときは(ステップS704でYES)、ステップS705へ進む一方、越えていないときは(ステップS704でNO)、ユーザの操作に従って複写処理を行う(ステップS706)。このとき、複写処理時のジョブログ80を作成する。次に、該ジョブログ80と、ジョブログ80に基づいて更新された使用実績値とをHD304に記憶して(ステップS707)、本処理を終了する。
【0044】ステップS705では、ユーザ操作入出力部308により「実績値が上限値を越えているため使用不可である」旨を表示してユーザに通知し、該ユーザの使用を禁止して(ステップS705)、本処理を終了する。なお、ステップS705では、複写機120を使おうとしたユーザに対して使用禁止としたが、該ユーザが所属する部門全体の使用を禁止するようにしてもよい。
【0045】図5の処理によれば、ユーザにより入力された部門IDに基づいてHD304に記憶された使用実績値及び使用上限値を読み出し(ステップS702,S703)、読み出した使用実績値が使用上限値を越えていないときは(ステップS704でNO)、ユーザの操作に従って複写処理を行い(ステップS706)、その複写処理時のジョブログ80と共に、該ジョブログ80に基づいて更新された使用実績値をHD304に記憶するので、サーバ110が稼働しているか否かに拘わらず、複写機120における使用実績値を管理することができる。
【0046】図6は、図2におけるRAM203に設定されたメモリマップの概略図である。
【0047】図6において、メモリマップ40は、基本I/Oプログラム41と、オペレーティングシステム(OS)42と、アプリケーション43と、関連データ44と、ワークエリア45とを備える。基本I/Oプログラム41には、基本I/Oプログラムが記憶される。OS42には、OSがHD206からロードされて実行可能な状態で記憶される。アプリケーション43は、後述する図8の印刷管理処理のアプリケーションプログラムがHD206からロードされて実行可能な状態で記憶される。関連データ44には、関連データがHD206からロードされて実行可能な状態で記憶される。ワークエリア45には、これらのプログラムが使用するデータが一時記憶される。
【0048】図7は、図2におけるHD206に設定されたメモリマップの概略図である。
【0049】図7において、HD206には、後述する図8の印刷管理処理と、その関連データが記録される記録領域50を備える。記録領域50には、ボリューム情報51、ディレクトリ情報52、アプリケーション実行ファイル53、及び印刷管理装置関連データファイル54が記録されている。
【0050】図8は、図2におけるCPU201により実行される印刷管理処理を示すフローチャートである。
【0051】図8において、CPU201は、ネットワーク150上のすべての複写機120,130,140を走査し、RAM203に記憶させる(ステップS901)。次に、すべての複写機120,130,140の更新処理が終了したか否かを判別し(ステップS902)、更新処理が終了していないときは(ステップS902でNO)、更新処理が終了していない複写機(例えば、複写機120)から処理済の最新のジョブ番号を取得し、それをMとする(ステップS903)。ジョブログ80が処理済か否かは、ジョブログ80内の処理済フラグを参照することで判別する。次に、複写機120から最新のジョブ番号を取得し、それをNとする(ステップS904)。
【0052】ステップS905では、複写機120からジョブ番号(M+1)〜Nに対応するジョブログ80を取得する。次に、取得したジョブログ80に基づいて使用量の総和を算出する(ステップS906)。次に、HD206に記憶された複写機120の使用上限値から、ステップS906にて算出した使用量の総和を減算し(ステップS907)、その減算した使用上限値を複写機120の新たな使用上限値として更新する(ステップS908)。つづいて、更新した使用上限値を複写機120に送信し、HD304に記憶された使用上限値を更新して(ステップS909)、本処理を終了する。本処理は、サーバ110が稼働中は、一定の間隔で定期的に実行される。
【0053】図8の処理によれば、ネットワーク150上の複写機120,130,140から定期的にジョブログ80を取得し(ステップS903〜S905)、取得したジョブログ80に基づいて複写機120,130,140の使用上限値を更新する(ステップS908)ので、複写機120からサーバ110への問い合わせを行うことなく印刷を行うことができ、該複写機120の利用待ち時間を減少させることができる。
【0054】上記第1の実施の形態によれば、サーバ110の稼働時には、ネットワーク150上の複写機120から取得したジョブログ80に基づいて複写機120における使用上限値を更新する(ステップS908)ので、複写機120からサーバ110への問い合わせを行うことなく印刷を行うことができ、もって該複写機120の利用待ち時間を減少させることができ、また、サーバ110の未稼働時には、図5の複写時の制御処理のみを実行するので、サーバ110が稼働しているか否かに拘わらず、複写機120の使用を管理することができる。
【0055】(第2の実施の形態)本第2の実施の形態は、その基本的な構成が上記第1の実施の形態と同じであり、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
【0056】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置を備える印刷管理システムの全体構成を示す概略図である。
【0057】図9において、本印刷管理システムは、サーバコンピュータ等から成るサーバ1001(印刷管理装置)と、HD(不図示)を備えたパーソナルコンピュータ等から成り、該サーバ1001にネットワーク1006を介して接続されたクライアント1002〜1004(情報処理装置)と、該サーバ1001にネットワーク150を介して接続された複写機1005とを備える。
【0058】サーバ1001は、ネットワーク1006を介して各クライアント1002〜1004と互いに通信を行うと共に、クライアント1002〜1004から複写機1005へ送信される印刷データ等を管理するために様々な処理を行う。クライアント1002〜1004は、印刷データや画像データ等の作成を行い、該印刷データ等を複写機1005に送信する。複写機1005は、クライアント1002〜1004より送信された印刷データ等を受信し、該印刷データに基づいて印刷、複写等を行う。
【0059】本実施の形態では、クライアント1002〜1004が、ネットワーク1006上の複写機1005に対する使用実績値及び使用上限値を不図示のHDに記憶し、該使用実績値及び使用上限値に基づいて図5の複写時の制御処理を実行するものである。
【0060】図5の処理では、ユーザにより入力された部門IDに基づいて不図示のHDに記憶された使用実績値及び使用上限値を読み出し(ステップS702,S703)、使用実績値が使用上限値を越えていないときは(ステップS704でNO)、ユーザの操作に従って印刷データを複写機1005に送信する(ステップS706)。つづいて、複写機1005に印刷データ等を送信する際、該印刷データを解析して図4のジョブログ80を作成し、ジョブログ80と該ジョブログ80に基づいて更新された使用実績値とをHDに記憶する(ステップS707)。
【0061】また、本実施の形態では、サーバ1001が図8の印刷管理処理により、ネットワーク1006上のクライアント1002〜1004におけるジョブログ80を定期的に取得し、クライアント1002〜1004に記憶された使用実績値を更新する。
【0062】上記第2の実施の形態によれば、サーバ1001が、ネットワーク1006上のクライアント1002からジョブログ80を取得し(ステップS903〜S905)、取得したジョブログ80に基づいてクライアント1002における使用上限値を更新する(ステップS908)ので、クライアント1002からサーバ1001への問い合わせを行うことなく印刷を行うことができ、該クライアント1002における印刷待ち時間を減少させることができる。
【0063】サーバ1001の未稼働時には、図5の複写時の制御処理のみを実行するので、サーバ1001が稼働しているか否かに拘わらず、クライアント1002の使用を管理することができる。
【0064】上記第1及び第2の実施の形態における複写機120,130,140,1005は、プリンタ、スキャナ等の周辺機器であってもよい。
【0065】上記第1及び第2の実施の形態では、図8の印刷管理処理を実行するアプリケーションプログラムが図6に示した内容でHD206に記憶されているが、該HD206に代えて外部から所定の記憶媒体をサーバ110,1001に供給し、CPU201等が該記憶媒体に格納されたアプリケーションプログラムを読み出して、その機能を実行することによっても達成されることはいうまでもない。
【0066】図10は、フロッピー(登録商標)ディスクに記憶された図8の印刷管理処理のアプリケーションプログラムを実行するサーバの概略図である。
【0067】図10において、記憶媒体であるフロッピーディスク(FD)60には、図8の印刷管理処理のアプリケーションプログラム及びその関連データが記憶されている。これらは、FDドライブ(DKC)61を介してコンピュータ等から成るサーバ62に読み出される。サーバ62では、FD60がDKC61にセットされると、図6におけるOS42及び基本I/Oプログラム41の制御の基づいて印刷管理処理のアプリケーションプログラム及びその関連データがFD60から読み出され、RAM203にロードされる。
【0068】この場合、FD60等の記憶媒体から読出されたアプリケーションプログラム自体が上述した機能を実現することになり、そのアプリケーションプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成するものである。アプリケーションプログラムを供給するための記憶媒体としては、FDの他に、例えば、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記載の装置及び請求項8記載の方法によれば、印刷装置の記憶手段から取得された印刷履歴に基づいて使用上限値を更新し、更新された使用上限値を印刷装置に送信するので、印刷装置から印刷管理装置への問い合わせを行うことなく印刷を行うことができ、該印刷装置の利用待ち時間を減少させることができる。
【0070】請求項2記載の装置及び請求項9記載の方法によれば、印刷装置は、使用実績値と使用上限値とを比較し、使用実績値が使用上限値を越えていないときは、印刷履歴に基づいて使用実績値を更新するので、使用上限値を印刷装置で更新することができ、印刷管理装置が稼働しているか否かに拘わらず、印刷装置の使用を管理することができる。
【0071】請求項3記載の装置及び請求項10記載の方法によれば、印刷履歴を情報処理装置の記憶手段から取得し、取得された印刷履歴に基づいて使用上限値を更新し、更新された使用上限値を情報処理装置に送信するので、情報処理装置から印刷管理装置への問い合わせを行うことなく印刷を行うことができ、該印刷装置の利用待ち時間を減少させることができる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成13年3月29日(2001.3.29)
【代理人】 【識別番号】100081880
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 敏彦
【公開番号】 特開2002−297327(P2002−297327A)
【公開日】 平成14年10月11日(2002.10.11)
【出願番号】 特願2001−96700(P2001−96700)