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【発明の名称】 データ管理方法及び装置及び記憶媒体
【発明者】 【氏名】小谷 拓矢

【要約】 【課題】互いに関連づけるべきバイナリデータとメタデータの双方に互いのデータを参照するためのポインタ情報を付加し、このポインタ情報を常に適切に保つようにする。

【解決手段】複数のデータの関連付けを管理する場合に、互いに関連するバイナリデータとメタデータの双方には、互いのデータを特定するポインタ情報が付加されている。バイナリデータおよびメタデータの一方のファイル(F1)に対して移動や名称変更等、ポインタ情報に影響する操作が指示された場合、そのファイル(F1)からポインタ情報を抽出し、リストL1を生成する(S701)。次に、リストL1中のポインタ情報が指し示すファイルを取得し、取得したファイルにおいてファイルF1を指し示しているポインタ情報を、上記操作後のファイルF1の状態に適応すべく更新する(S702)。その後、ファイルF1に対して上記操作を実行する(S703)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のデータに対して、当該第1のデータを指し示すポインタ情報に変更を要する操作を指示する指示工程と、前記指示工程による操作に応じて、前記第1のデータよりポインタ情報を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽出したポインタ情報が指し示す第2のデータを取得する取得工程と、前記第2のデータにおける前記第1のデータを指し示すポインタ情報を、前記指示工程による操作後の状態に適応すべく更新する更新工程とを備えることを特徴とするデータ管理方法。
【請求項2】 前記抽出工程は、前記第1のデータに含まれているポインタ情報のリストを生成し、前記リストに掲載された全てのポインタ情報について、前記取得工程および前記更新工程を機能させることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理方法。
【請求項3】 前記ポインタ情報は、関連するデータを含むファイルが保存されているファイルの位置を示すポインタの記述を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理方法。
【請求項4】 前記ポインタの記述は、前記ファイルの位置をパス、ディスク上の記録位置、URI、URLのいずれかによって表したものであることを特徴とする請求項3に記載のデータ管理方法。
【請求項5】 前記ポインタ情報は、前記ポインタの記述によって示されるファイルの位置をファイルの先頭とし、該先頭からの相対位置とサイズの記述を含み、これらの記述によって前記関連するデータを特定することを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ管理方法。
【請求項6】 前記相対位置の記述はバイト数或いは行番号であることを特徴とする請求項5に記載のデータ管理方法。
【請求項7】 前記サイズの記述はバイト数或いは行数であることを特徴とする請求項5に記載のデータ管理方法。
【請求項8】 前記ポインタ情報は、前記ポインタの記述と、該ポインタの記述の開始を表す開始文字列と該ポインタの終了を表す終了文字列の組で構成されることを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ管理方法。
【請求項9】 前記開始文字列と終了文字列は、所定のデータ記述言語によって規定される所定の開始タグと終了タグであることを特徴とする請求項8に記載のデータ管理方法。
【請求項10】 前記第1および第2のデータの一方がバイナリデータであり、他方がメタデータであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のデータ管理方法。
【請求項11】 前記バイナリデータが、所定のストラクチャード・ストレージ形式のデータであり、前記ポインタ情報がそのストラクチャード・ストレージ形式における所定のプロパティに記述されることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理方法。
【請求項12】 前記バイナリデータが、所定のバイナリデータフォーマットを有するデータであり、前記ポインタ情報がそのコメント部分に記述されることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理方法。
【請求項13】 前記ポインタ情報の記述が前記バイナリデータの最後部に付加されることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理方法。
【請求項14】 前記バイナリデータが、静止画像データ、動画像データ、音声データのいずれかであることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のデータ管理方法。
【請求項15】 前記ポインタ情報がプレーンテキストによって記述されることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のデータ管理方法。
【請求項16】 前記ポインタ情報がデータ記述言語によって記述されることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のデータ管理方法。
【請求項17】 前記データ記述言語が、XML、HTML、SVG、SGML、SMILのいずれかであることを特徴とする請求項16に記載のデータ管理方法。
【請求項18】 前記指示工程による操作が、前記第1のデータを含むファイルの移動、名称変更、複製、削除のいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のデータ管理方法。
【請求項19】 第1のデータに対して、当該第1のデータを指し示すポインタ情報に変更を要する操作を指示する指示手段と、前記指示手段による操作に応じて、前記第1のデータよりポインタ情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出したポインタ情報が指し示す第2のデータを取得する取得手段と、前記第2のデータにおける前記第1のデータを指し示すポインタ情報を、前記指示手段による操作後の状態に適応すべく更新する更新手段とを備えることを特徴とするデータ管理装置。
【請求項20】 前記抽出手段は、前記第1のデータに含まれているポインタ情報のリストを生成し、前記リストに掲載された全てのポインタ情報について、前記取得手段および前記更新手段を機能させることを特徴とする請求項19に記載のデータ管理装置。
【請求項21】 前記ポインタ情報は、関連するデータを含むファイルが保存されているファイルの位置を示すポインタの記述を含むことを特徴とする請求項19に記載のデータ管理装置。
【請求項22】 前記ポインタの記述は、前記ファイルの位置をパス、ディスク上の記録位置、URI、URLのいずれかによって表したものであることを特徴とする請求項21に記載のデータ管理装置。
【請求項23】 前記ポインタ情報は、前記ポインタの記述によって示されるファイルの位置をファイルの先頭とし、該先頭からの相対位置とサイズの記述を含み、これらの記述によって前記関連するデータを特定することを特徴とする請求項21又は22に記載のデータ管理装置。
【請求項24】 前記相対位置の記述はバイト数或いは行番号であることを特徴とする請求項23に記載のデータ管理装置。
【請求項25】 前記サイズの記述はバイト数或いは行数であることを特徴とする請求項23に記載のデータ管理装置。
【請求項26】 前記ポインタ情報は、前記ポインタの記述と、該ポインタの記述の開始を表す開始文字列と該ポインタの終了を表す終了文字列の組で構成されることを特徴とする請求項21又は22に記載のデータ管理装置。
【請求項27】 前記開始文字列と終了文字列は、所定のデータ記述言語によって規定される所定の開始タグと終了タグであることを特徴とする請求項26に記載のデータ管理装置。
【請求項28】 前記第1および第2のデータの一方がバイナリデータであり、他方がメタデータであることを特徴とする請求項19乃至27のいずれかに記載のデータ管理装置。
【請求項29】 前記バイナリデータが、所定のストラクチャード・ストレージ形式のデータであり、前記ポインタ情報がそのストラクチャード・ストレージ形式における所定のプロパティに記述されることを特徴とする請求項19に記載のデータ管理装置。
【請求項30】 前記バイナリデータが、所定のバイナリデータフォーマットを有するデータであり、前記ポインタ情報がそのコメント部分に記述されることを特徴とする請求項19に記載のデータ管理装置。
【請求項31】 前記ポインタ情報の記述が前記バイナリデータの最後部に付加されることを特徴とする請求項19に記載のデータ管理装置。
【請求項32】 前記バイナリデータが、静止画像データ、動画像データ、音声データのいずれかであることを特徴とする請求項28乃至31のいずれかに記載のデータ管理装置。
【請求項33】 前記ポインタ情報がプレーンテキストによって記述されることを特徴とする請求項19乃至32のいずれかに記載のデータ管理装置。
【請求項34】 前記ポインタ情報がデータ記述言語によって記述されることを特徴とする請求項19乃至32のいずれかに記載のデータ管理装置。
【請求項35】 前記データ記述言語が、XML、HTML、SVG、SGML、SMILのいずれかであることを特徴とする請求項34に記載のデータ管理装置。
【請求項36】 前記指示手段による操作が、前記第1のデータを含むファイルの移動、名称変更、複製、削除のいずれかを含むことを特徴とする請求項19乃至35のいずれかに記載のデータ管理装置。
【請求項37】 請求項1乃至18のいずれかに記載のデータ管理方法をコンピュータによって実現するための制御プログラムを格納することを特徴とする記憶媒体。
【請求項38】 請求項1乃至18のいずれかに記載のデータ管理方法をコンピュータによって実現するための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの関連付けを管理するデータ管理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メタデータ(meta-data)とは、「データに関するデータ」であり、画像データや音声データ等のバイナリデータを説明するデータにも用いられている。このメタデータを各バイナリデータに対して設定することにより、画像データや音声データ等がキーワードで検索できるようになる。現在、このメタデータの有効性が広く知れ渡るようになり、様々な形でバイナリデータのメタデータが用意され、データベースを用いた検索に利用する試みが行われている。
【0003】バイナリデータのメタデータをバイナリデータとは別のファイルに保存した場合、メタデータとバイナリデータの関連付けを行う必要がある。このような場合は、メタデータに関連するバイナリデータのファイル名などを記述することでバイナリデータとそのメタデータの関連をとるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方式では、メタデータからバイナリデータへの参照情報のみしか設定されていないため、バイナリデータ自体を移動するとそれぞれの対応がとれなくなってしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、互いに関連づけるべき2つのデータの双方に互いのデータを参照するためのポインタ情報を付加することで関連のあるデータの参照を容易にし、常に適切な関連付けを行うことができるようにすることを目的とする。また、本発明の目的は、互いに関連づけるべきバイナリデータとメタデータの双方に互いのデータを参照するためのポインタ情報を付加し、ポインタ情報に影響を及ぼす操作(例えば、ファイルの移動やファイル名の変更)が行われた場合に、自動的にポインタ情報を更新し、両者のポインタ情報を常に適切に保つことを可能とすることにある。また、本発明の他の目的は、データ記述言語で記述されたメタデータを対象とすることで、臨機応変に内部のデータに対応することにある。つまり、汎用性の高いデータ記述言語を用いたメタデータを利用することで、容易にデータの内容を把握することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明によるデータ管理方法は、第1のデータに対して、当該第1のデータを指し示すポインタ情報に変更を要する操作を指示する指示工程と、前記指示工程による操作に応じて、前記第1のデータよりポインタ情報を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽出したポインタ情報が指し示す第2のデータを取得する取得工程と、前記第2のデータにおける前記第1のデータを指し示すポインタ情報を、前記指示工程による操作後の状態に適応すべく更新する更新工程とを備える。
【0007】また、上記の目的を達成するための本発明のデータ管理装置は、第1のデータに対して、当該第1のデータを指し示すポインタ情報に変更を要する操作を指示する指示手段と、前記指示手段による操作に応じて、前記第1のデータよりポインタ情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出したポインタ情報が指し示す第2のデータを取得する取得手段と、前記第2のデータにおける前記第1のデータを指し示すポインタ情報を、前記指示手段による操作後の状態に適応すべく更新する更新手段とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
【0009】<第1の実施形態>第1の実施形態では、メタデータの管理方法についての実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、読込部101は、データの読み込みを行う部分で、スキャナなどのデバイスを含む。入力部102は、ユーザーからの指示や、データを入力する装置で、キーボードや、マウスなどのポインティング装置を含む。蓄積部103は、バイナリデータや、メタデータを蓄積する装置であり、通常は、ハードディスクなどが用いられる。表示部104は、GUIや、画像を表示する装置で、一般的に、CRTや、液晶ディスプレイなどが用いられる。
【0010】105は、CPUであり、上述した各構成の処理の全てに関わる。ROM106と、RAM107は、その処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU105に提供する。また、全ての処理に必要な制御プログラムは、蓄積部103に格納されているか、ROM106に格納されているものとする。制御プログラムが蓄積部103に格納されている場合は、一旦RAM107に読み込まれてからCPU105によって実行される。
【0011】なお、システム構成については、上記以外にも、様々な構成要素が存在するが、本発明の主眼ではないので、その説明は省略する。
【0012】図2は、本実施形態による、ポインタ情報が付属したバイナリデータと、該バイナリデータのメタデータの一例である。本実施形態では、バイナリデータの後部に、メタデータのファイルが保存されている位置とそのファイル名を示すポインタ情報が付属している。ポインタ情報は、例えば、本実施形態では、メタデータが保存されているファイルのパスであり、XMLを用いて記述される。例えば、メタデータが格納されているfile01.mdfというファイルへのポインタ情報は、<ITEM LINKDATA_POINTER="PATH"> c:\metadata\file01.mdf</ITEM>のように記述されており、これあは、Cドライブ上のmetadataというディレクトリにあるfile01.mdfを指している。
【0013】この例では、LINKDATA_POINTER="PATH"でポインタ情報がパスで表現されていることを表し、実際にメタデータが存在するパスをITEMタグで囲んでいる。同様に、バイナリデータが格納されているfile01.bmpというファイルへのポインタ情報は、例えば図2に示されるように、<ITEM LINKDATA_POINTER="PATH"> c:\image\file01.bmp</ITEM>のように記述される。
【0014】具体的なメタデータの記述例を示す。まず、図3にメタデータの例を示す。また、このメタデータと関連付けられたバイナリデータがfile01.bmpであったとすると、実際のメタデータの記述は図4のように記述することができる。本実施形態では、メタデータは<Photo>と</Photo>というタグで囲んで記述している。このように双方向のポインタ情報を設定することで関連のあるデータの参照を容易に行うことができる。
【0015】以上のように、ポインタ情報は、関連付けすべきデータが格納されているファイルへのパスと、該ポインタの記述の開始を表す開始文字列(データ記述言語の開始タグ)、該ポインタの記述の終了を表す終了文字列(データ記述言語の終了タグ)の組で表される。また、上記の例では、ポインタ情報としてパス表現を用いたが、これは、関連付けすべきデータを含むファイルのURL、ディスク上での記録位置、或いはURIで表されてもよい。ディスク上での記録位置とは例えば、論理セクタ番号や論理ブロック番号などで表される位置を指す。
【0016】更に、上記ポインタ情報は、関連付けすべきデータが格納されているファイルの先頭からの相対位置とサイズの組を表すようにしてもよい。これにより、ポインタ情報はファイル内の特定データの位置を指示する。この場合、ファイルの先頭については、当該ファイルのパス、URL、ディスク上での記録位置、URI等を用いることができる。また、相対位置とサイズはそれぞれバイト数および行番号(行数)で表すことができる。
【0017】また、上記の例では、バイナリデータに対してポインタ情報を付与する場合に、該バイナリデータの最後部にポインタ情報の記述を付与するが、これに限られるものではない。例えば、ストラクチャード・ストレージ形式のデータに対しては、任意のプロパティにポインタ情報を記述することもできる。また、当該バイナリデータのフォーマットがコメント部分を規定する場合、この部分にポインタ情報を記述するようにしもよい。
【0018】図5は、バイナリデータとメタデータの双方がローカルディスクのファイルとして存在する場合、これらのファイルにポインタ情報を付与する処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS501で、バイナリデータにポインタ情報を付与する。次に、ステップS502でメタデータにポインタ情報を付与する。ステップS501とステップS502の各々の処理の詳細は後述する。
【0019】図6は、ファイルへポインタ情報を付与する処理の流れを示すフローチャートである。バイナリデータのファイルもメタデータのファイルも、全く同じ手順でポインタ情報を付与する。
【0020】ステップS601で、ファイル中にXMLの開始タグ(本例では、<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>)が存在するかどうかを調べる。XMLの開始タグが存在しない場合はステップS602へ進み、存在する場合はステップS603へ進む。ステップS602では、ファイルの最後尾にXMLの開始タグを追加して、ステップS604へ進む。ステップS603では、XMLの開始タグ以降に<Photo>タグが存在するかどうかを調べる。<Photo>タグが存在する場合はステップS605へ、存在しない場合はステップS604へ進む。ステップS604では、ファイルの最後尾に<Photo>タグと</Photo>タグを追加して、ステップS606へ進む。
【0021】ステップS605で、ポインタ情報が<Photo>タグ以降に存在するかどうかを調べる。存在しない場合は、ステップS606へ進み、存在した場合はステップS607へ進む。ステップS606で、上述したポインタ情報を</Photo>タグの直前に追加して処理を終了する。ステップS607で、関連付けるデータへの参照情報の内容が正しいかどうかを判定し、正しければ処理を終了する。具体的には、関連付けるデータが実際に存在するかどうかを確認する。正しくなければステップS608へ進み、ポインタ情報の内容を修正し、本処理を終了する。
【0022】なお、ポインタ情報の付与においては、相互に関連づけるべき2つのファイル(バイナリデータ及びメタデータ)の各々を示すファイルパスを入力部102からキー入力し、これをポインタ情報として、これらバイナリデータ及びメタデータの各々について上記図6の処理を実行するようにすればよい。しかしながら、ポインタ情報の指定はこれに限らない。例えば、バイナリデータ或いはメタデータの一方に対してポインタ情報を与えることで他方に自動的にポインタ情報を付与するようにしてもよい。すなわち、例えば、バイナリデータにキー入力されたポインタ情報を付与した場合、当該ポインタ情報で示されるメタデータを自動的に読出し、読出したメタデータに該バイナリデータを示すポインタ情報を付与するようにするようにしてもよい。或いは、メタデータにキー入力されたポインタ情報を付与した場合も同様に、当該ポインタ情報で示されるバイナリデータを自動的に読出し、読出したバイナリデータに当該メタデータを示すポインタ情報を付与するようにしてもよい。
【0023】次に、ポインタ情報が付属するファイルに対して、当該ファイルに対するポインタ情報の変更が伴う操作(ファイルの改名或いは移動等)を行った場合の、関連ファイルにおけるポインタ情報の更新処理を説明する。図7は、ポインタ情報が付属するファイルを改名したり、或いは移動したりした場合に実行されるポインタ情報の更新処理を表すフローチャートである。まずステップS701で、改名または移動するファイルF1のポインタ情報から、相互参照関係にあるファイルのリストL1を得る。次にステップS702で、リストL1に示されるファイルのポインタ情報を修正する。そして、ステップS703で、操作指示に従ってファイルF1を改名または移動する。次に、ステップS701およびステップS702の処理の詳細について説明する。
【0024】図8は、ステップS701の処理の詳細を表すフローチャートである。バイナリデータのファイルもメタデータのファイルも、同様の処理によってポインタ情報を取り出す。
【0025】ステップS801で、XMLの開始タグを探す。XMLの開始タグが見つからなかった場合は、当該ファイルにポインタ情報は付与されていないとして処理を終了する。XMLの開始タグが見つかったらステップS802へ進む。ステップS802で、XMLの開始タグ以降の<Photo>タグを探す。<Photo>タグが見つからなかった場合、当該ファイルにポインタ情報は付与されていないとして処理を終了する。<Photo>タグが見つかった場合は、ステップS803へ進む。ステップS803で、<Photo>タグ以降でポインタ情報を探す。本実施形態では、ポインタ情報は、ITEMタグのうち、LINKDATA_POINTERがポインタ情報である。従って、ステップS804では、このタグに基づいてポインタ情報を抽出し、ポインタ情報で参照している全てのファイルをリストL1に登録し、処理を終了する。
【0026】次に、ステップS702の処理の詳細について説明する。図9は、ステップS702の処理の詳細を表すフローチャートである。バイナリデータのファイルもメタデータのファイルも、全く同じ処理の流れでポインタ情報を修正する。
【0027】ステップS901で、リストL1にファイルが含まれているかどうかを調べる。リストL1が空であった場合は処理を終了し、そうでない場合はステップS902へ進む。ステップS902で、リストL1からファイル(これをファイルF2とする)を一つ取り出し、取り出したファイルF2をリストL1から削除する。次に、ステップS903で、ファイルF2中のポインタ情報を図7と同様の方法で抽出する。ステップS904で、ステップS903で取り出したポインタ情報のうち、ファイルF1に関するポインタ情報Iだけを取り出す。ステップS905で、ステップS904で取り出したファイルF1に関するポインタ情報Iを、ファイルF1の改名後または移動後のファイル名F1'に修正し、再びファイルF2に書き戻して(旧ポインタ情報Iに上書きする)、ポインタ情報の更新を完成する。このような処理をリストL1に掲載された全てのポインタ情報(すなわちファイル)について行う(ステップS901)。同様な手順で、ポインタ情報が付属するファイルF1が削除された場合は、相互参照関係にあるファイルのポインタ情報IからファイルF1に関する記述を削除する。すなわちステップS904で特定したポインタ情報をファイルF2から削除すればよい。
【0028】なお、本実施形態では、ファイルの複写の際は、複写先のファイルに参照情報が必要かどうか分からないために上記のような処理によるポインタ情報の修正を行わないものとするが、ポインタ情報も含めてファイルを複写し、ポインタ情報を更新するようにしても良いことは言うまでもない。この場合、ステップS904で抜き出したポインタ情報Iを、ステップS905で複写先のファイルを示すように変更し、これをファイルF2のポインタ情報に追加することになる(元のポインタ情報Iはそのまま残す)。
【0029】また、本実施形態では、バイナリデータとメタデータがローカルディスクに存在する場合について述べたが、これらのファイルがネットワーク上に存在しても良いことはいうまでもない。
【0030】以上のように、本実施形態によれば、バイナリデータのファイルとメタデータのファイルのどちらを移動、改名、削除或は複写など、ファイルのポインタ情報に影響を及ぼす操作が行われても、ポインタ情報を常に適切な状態で保持することが可能になる。
【0031】バイナリデータとメタデータとの対応は、1対1、1対多、多対1あるいは多対多であっても良い。これは、改名、移動等の対象となったファイルF1によってポインタ情報のリストL1を得て(図8)、各ポインタ情報で示されるファイル(F2)のファイルF1に関するポインタ情報Iを更新することから明らかである。
【0032】図10は、図3に指名したメタデータがfile01.bmpとfile02.bmpを参照する場合のメタデータの記述例を示す図である。このように、リンク先を列記することで、複数へのファイルの参照を記述することができる。この例では2つのファイルはともにパスで記述されているが、複数種類の記述方式が混在(例えばパスとURL等)してもかまわないことは言うまでもない。
【0033】図11は、複数のバイナリデータと複数のメタデータを関連付けた場合の一例を説明する図である。図11では、バイナリデータ1とメタデータA、メタデータB、およびメタデータCとが関連づけられており、バイナリデータ2は、メタデータBと関連付けられている。上述したようなデータ記述言語を用いてポインタ情報を記述することは、このような柔軟な対応関係の記述を行うことができるという利点がある。
【0034】なお、上記各実施形態において、ポインタ情報の記述にデータ記述言語(XML)を用いたが、プレーンテキストを用いて記述してもよい。また、HTML、SVG、SGML、SMIL等の他のデータ記述言語を適用することも可能である。更に、上記バイナリデータとして静止画データを例にあげたが、動画像データ、音声データ等の他のバイナリデータにも本発明が適用可能であることはいうまでもない。
【0035】なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0036】この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0037】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0038】また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0039】さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、互いに関連づけるべき2つのデータの双方に互いのデータを参照するためのポインタ情報を付加することで関連のあるデータの参照を容易にし、常に適切な関連付けを行うことができる。また、本発明によれば、互いに関連づけるべきバイナリデータとメタデータの双方に互いのデータを参照するためのポインタ情報を付加し、ポインタ情報に影響を及ぼす操作(例えば、ファイルの移動やファイル名の変更)が行われた場合に、自動的にポインタ情報を更新するので、両者のポインタ情報を常に適切に保つことができる。また、本発明によれば、データ記述言語で記述されたメタデータを対象とすることで、臨機応変に内部のデータに対応することができる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【代理人】 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳 (外1名)
【公開番号】 特開2002−244913(P2002−244913A)
【公開日】 平成14年8月30日(2002.8.30)
【出願番号】 特願2001−40783(P2001−40783)