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【発明の名称】 |
シンボル図形表示方法 |
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【氏名】杉本 栄一 |
【課題】従来のシンボル図形表示方法において行われていた配置位置の指定と配置角度の指定という二度の操作を行う必要が無く、壁図形又は柱図形の近傍の任意の位置を指定するだけで、シンボル図形の配置位置及び配置角度が自動的に設定されシンボル図形が表示されることにより作業の簡便化を図ること。
【解決手段】シンボル図形表示方法は、表示画面上に表示されている壁図形又は柱図形の任意の位置に所定の配置角度でシンボル図形を表示する。作業者によって表示画面上の任意の位置を指定する入力ステップ(ステップS1)と、指定された位置から最も近い壁図形又は柱図形を検索し、検索された壁図形の図形情報又は検索された柱図形の図形情報に基づいてシンボル図形の配置位置及び配置角度を演算し、算出された配置位置に算出された配置角度でシンボル図形を表示する演算表示ステップ(ステップS4〜S6)とからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表示画面上に表示されている壁図形又は柱図形の任意の位置に所定の配置角度でシンボル図形を表示するシンボル図形表示方法であって、作業者によって表示画面上の任意の位置を指定する入力ステップと、前記指定された位置から最も近い壁図形又は柱図形を検索し、該検索された壁図形の図形情報又は該検索された柱図形の図形情報に基づいて当該シンボル図形の配置位置及び配置角度を演算し、該算出された配置位置に該算出された配置角度でシンボル図形を表示する演算表示ステップとからなることを特徴とするシンボル図形表示方法。 【請求項2】 前記演算表示ステップは、前記指定された位置が前記最も近い壁図形又は柱図形を中心とする壁認識領域内又は柱認識領域内に属することを条件として実行されることを特徴とする請求項1記載のシンボル図形表示方法。 【請求項3】 前記壁図形の図形情報は一対の側面輪郭線間の中間線を含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載のシンボル図形表示方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シンボル図形表示方法、詳しくは、建築設計のCADシステム等において壁図形又は柱図形の任意の位置に所定の配置角度でスイッチ、コンセント、誘導灯等のシンボル図形を表示するシンボル図形表示方法に関する。 【0002】 【従来の技術】建築設計のCADシステム等においては、壁図形又は柱図形の任意の位置にスイッチ、コンセント、誘導灯等のシンボル図形(図24は、片切スイッチ及び壁付コンセントのシンボル図形を示している。)を所定の配置角度(例えば、壁又は柱の側面に対して垂直となる回転角度)で表示することが行われる。 【0003】その際、例えば、表示画面上に表示されている壁図形に対して片切スイッチのシンボル図形を新規に配設する場合には、図25に示すように、まず、作業者が、マウス等を用いて、片切スイッチのシンボル図形1を配置させたい任意の位置Pを指定する。この指定が行われると、システム側では、片切スイッチのシンボル図形1を、その配置基準点1a(図24参照)を指定位置Pと一致させた状態の下、所定の初期配置角度(通常は0°すなわち水平軸である。)で表示させる(図25(A))。作業者はこの表示を基に、さらにマウス等を用いてシンボル図形1を配置基準点1aを中心として回転させ、所定の配置角度(例えば、壁図形2の側面輪郭線2aに対して垂直となる回転角度)まで移動させる(図25(B))。このような操作及び処理により、壁図形2に対して片切スイッチのシンボル図形1が新規に配設されるようになる。 【0004】また、例えば、表示画面上に表示されている壁図形に対して、既に表示されている片切スイッチを移動させて配設する場合には、図26に示すように、まず、作業者がマウス等を用いて既に表示されている片切スイッチのシンボル図形1を平行移動させ、配置したい位置Pまで移動させる。その後、作業者は、マウス等を用いてシンボル図形1を配置基準点1aを中心として回転させ、所定の配置角度(例えば、壁図形2の側面輪郭線2aに対して垂直となる回転角度)まで移動させる。このような操作及び処理により、壁図形2に対して、既に表示されている片切スイッチのシンボル図形1が配設されるようになる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような従来のシンボル図形表示方法は、上記のような配置位置Pの指定と配置角度(回転角度)の指定という二度の操作を作業者に強いており、作業の簡便化が望まれていた。 【0006】本発明は、上記の点にかんがみ、壁図形又は柱図形に対してシンボル図形を配置する作業の簡便化を図ることを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のシンボル図形表示方法は、表示画面上に表示されている壁図形又は柱図形の任意の位置に所定の配置角度でシンボル図形を表示するシンボル図形表示方法であって、作業者によって表示画面上の任意の位置を指定する入力ステップと、前記指定された位置から最も近い壁図形又は柱図形を検索し、該検索された壁図形の図形情報又は該検索された柱図形の図形情報に基づいて当該シンボル図形の配置位置及び配置角度を演算し、該算出された配置位置に該算出された配置角度でシンボル図形を表示する演算表示ステップとからなることを特徴とする。 【0008】ここで、前記演算表示ステップは、前記指定された位置が前記最も近い壁図形又は柱図形を中心とする壁認識領域内又は柱認識領域内に属することを条件として実行される。 【0009】また、前記壁図形の図形情報は一対の側面輪郭線間の中間線を含んでいる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明によるシンボル図形表示方法の実施形態を図面に基づいて説明する。 【0011】図1は、一実施形態に係るシンボル図形表示方法を実施するためのシンボル図形表示システムの構成図を示す。 【0012】図1において、シンボル図形表示システムは、入力装置51、表示装置52及び中央処理装置53から構成される。入力装置51は、マウス、キーボード等により構成され、また、表示装置52は、CRT又は液晶ディスプレイ等により構成され、入力装置51及び表示装置52は、中央処理装置53のI/Oポート54及び55を介して演算処理装置56と通信可能である。中央処理装置53の記憶装置57は、ROM、RAM等により構成され、壁図形、柱図形、シンボル図形等の図形情報(幾何情報)及びプログラム等を記憶する。演算処理装置56は、後述するように、シンボル図形から壁図形及び柱図形までの距離の算出、シンボル図形の配置位置及び配置角度(回転角度)の算出等、各種演算処理を行う。 【0013】図2は、演算処理装置56が実行する演算処理の概要を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを具体例に基づいて説明する。 【0014】演算処理装置56は、作業者が入力装置51を用いてシンボル図形の最終的な配置の指示を行うまでの間、ステップS1、S2、S3、S4、S5、S6からなる一連の演算処理、又は、ステップS1、S2、S3、S9からなる一連の演算処理のいずれかを周期的に繰り返し実行し、作業者が最終的な配置指示を行うことによってステップS8又はステップS11、S8のいずれかを実行し、その後当該演算処理を終了する。 【0015】ステップS1〜S11の各ステップの内容を順に説明する。 【0016】(1) ステップS1表示装置52の表示画面上に壁図形及び/又は柱図形が予め表示されているものとする。本例では、表示装置52の表示画面に、図3に示すような二つの壁図形(第1直線壁図形11及び第2直線壁図形12)及び二つの柱図形(第1多角形柱図形13及び第2多角形柱図形14)が表示されているものとする。 【0017】この状態で、作業者は、壁図形又は柱図形に配置すべきシンボル図形を仮配置するため表示画面上の任意のポイント(位置)を入力装置51により指定する。本例の場合、図4に示すように、表示画面上の位置Paを入力装置51により指定する。 【0018】位置が指定されると、演算処理装置56はこの指定された位置(指定位置)の座標をI/Oポート54を介して取り込む。 【0019】(2) ステップS2次に、演算処理装置56は、取得した指定位置の座標と全ての壁図形及び柱図形との距離(負の値もとり得る。)を求め、これらの距離のうちで最小の距離となる最短距離と、最短距離となった壁図形又は柱図形の図形情報(幾何情報)とを記憶装置57に記憶する。本例では、指定位置Paと第1直線壁図形11、第2直線壁図形12、第1多角形柱図形13及び第2多角形柱図形14との距離を求め、これらの距離のうちで最小の距離となる最短距離と、最短距離となった第1直線壁図形11、第2直線壁図形12、第1多角形柱図形13又は第2多角形柱図形14のいずれかの図形情報とを記憶装置57に記憶する。 【0020】ここで、一般的な、指定位置(取得座標)と壁図形及び柱図形との距離の算出方法について説明する。 【0021】まず、指定位置と壁図形との距離の算出方法を図5〜図8に基づいて説明する。 【0022】図5に示すように、壁図形が直線壁図形3である場合、直線壁図形3の中間線3a(直線壁図形3の側面輪郭線3b、3c間に側面輪郭線3b、3cに沿うように描かれる線分であり、側面輪郭線3b、3c間の中央に位置する中央線を含むものである。)とその両端3d、3eから伸びる仮想延長線3f、3gとからなる直線線分3aと3fと3gに対して指定位置から垂線を下ろし、垂線が中間線3aと交わる場合(図5において指定位置がP1 、垂線がv1 である場合が該当する。)には、指定位置P1 と中間線3aとの距離x1 から中間線3aと側面輪郭線3bとの距離x2 (中間線3aが中央線のときは直線壁図形3の厚さtの1/2となる。)を減算することによって指定位置P1 と直線壁図形3との距離x3 が算出され、一方、垂線が中間線3aとは交わらず仮想延長線3f又は3gと交わる場合(図5において指定位置がP2 、垂線がv2 である場合が該当する。)には、指定位置P2 と直線壁図形3の頂点3h、3i、3j、3kとの距離y1 、y2 、y3 、y4 を算出し、最も短い距離y1 (中間線3aが中央線のときは、指定位置P2 と中間線3aの両端3d、3eとの距離x4 、x5 を算出し、短い方の距離x4 から直線壁図形3の厚さtの1/2を減算した値)を指定位置P2 と直線壁図形3との距離として定めるようにする。 【0023】また、図6、図7、図8に示すように、壁図形が円弧壁図形4である場合、指定位置P3 、P4 又はP5 と円弧の中心Oとを通る直線q1 、q2 又はq3 を引く。そして、この直線が円弧壁図形4の中間線4aと交わる場合(図6及び図7に示す場合が該当する。)には、指定位置が円弧壁図形4の内側にあるか外側にあるかによって距離の算出方法が異なり、内側にある場合(図6の場合)には、円弧中心Oと中間線4aとの距離x6 から円弧中心Oと指定位置P3 との距離x7 を減算し、さらに中間線4aと内側円弧4bとの距離x8 を減算することによって指定位置P3 と円弧壁図形4との距離x9 を算出するようにし、一方、指定位置が円弧の外側にある場合(図7の場合)には、指定位置P4 と円弧中心Oとの距離x10から円弧中心Oと中間線4aとの距離x11を減算し、さらに中間線4aと外側円弧4cとの距離x12を減算することによって指定位置P4 と円弧壁図形4との距離x13を算出する。また、図8に示すように、直線q3 が円弧壁図形4の中間線4aと交わらずこの中間線4aの両端4d、4eから伸びる円弧からなる仮想延長線4fと交わる場合には、指定位置P5 と円弧壁図形4の頂点4g、4h、4i、4jとの距離y5 、y6 、y7 、y8 を求め、最も短い距離y5(中間線4aが中央線のときは、指定位置P5 と中間線4aの両端4d、4eとの距離x14、x15を求め、短い方の距離x14から円弧壁図形4の厚さtの1/2を減算した値)を指定位置P5 と円弧壁図形4との距離として定めるようにする。 【0024】次に、指定位置と柱図形との距離の算出方法を図9〜図11に基づいて説明する。 【0025】図9及び図10に示すように、柱図形が多角形柱図形5である場合、多角形の各辺5a、5b、5c、5d毎に、辺5a、5b、5c又は5dとこの辺の両端5e、5f、5g、5hから伸びる仮想延長線5i、5j、5k、5l、5m、5n、5o、5pとからなる直線線分5a、5b、5c、5dと5i、5j、5k、5l、5m、5n、5o、5p(例えば辺5aについては、辺5aと仮想延長線5i、5jとからなる直線線分であり、他の辺5b、5c、5dについても同様である。)に対して指定位置P6 又はP7 から垂線v4 、v5 、v6 、v7又はv8 、v9 、v10、v11を下ろし、垂線が多角形を構成する辺と交わる辺の場合(図9に示す辺5b、5dが該当する)には、指定位置P6 とこの指定位置P6 と交わる辺5b、5dとの距離x16、x17を算出し、垂線が仮想延長線と交わる辺の場合(図9に示す辺5a、5cが該当する)には、指定位置P6 と各辺5a、5cとの距離を算出し、これらの距離のうちで最小の距離を指定位置P6と多角形図形5の距離として定める。ここで、指定位置P6 と各辺5a、5cとの距離は、各辺毎に、指定位置P6 と辺の両端との距離を算出し、短い方の距離を指定位置と辺との距離として定めるようにする。例えば、図9において、指定位置P6 と辺5aとの距離は、指定位置P6 と辺5aの一端5eとの距離がy9、他端5hとの距離がy12であり、y9 がy12よりも小さいため、指定位置P6と辺5aとの距離はy9 となる。同様に、他の辺5cと指定位置P6 との距離は、y10(なぜならy10<y11)となる。そして、これらの距離のうち、x16が最小であることから、指定位置P6 と多角形図形5との距離はx16となる。同様に、図10は垂線がいずれの辺とも交わらず仮想延長線とのみ交わる場合を示したものである。その場合には、指定位置P7 と各辺5a、5b、5c、5dとの距離を算出し、これらの距離のうちで最小の距離を指定位置P7 と多角形図形5との距離として定める。ここで、指定位置P7 と各辺5a、5b、5c、5dとの距離は、各辺毎に、指定位置P7 と辺の両端との距離を算出し、短い方の距離を指定位置と辺との距離として定めるようにする。例えば、図10において、指定位置P7 と辺5aとの距離は、指定位置P7 と辺5aの一端5eとの距離がx18、他端5hとの距離がx21であり、x18がx21よりも小さいため、指定位置P7と辺5aとの距離はx18となる。同様に、他の辺5bと指定位置P7 との距離は、x18(なぜならx18<x19)、辺5cと指定位置P7 との距離は、x19(なぜならx19<x20)、辺5dと指定位置P7 との距離は、x21(なぜならx21<x20)となる。そして、これらの距離のうちx18が最小であることから、指定位置P7 と多角形柱図形5との距離はx18となる。 【0026】また、図11に示すように、柱図形が円柱図形6である場合、指定位置P8 と円柱図形6の中心Oとの距離x22から円柱図形6の半径x23を減算することによって指定位置P8 と円柱図形6との距離x24を算出するようにする。 【0027】本例の場合、壁図形は第1直線壁図形11と第2直線壁図形12とからなり、柱図形は第1多角形柱図形13と第2多角形柱図形14とからなる。 【0028】そして、図12に示すように、指定位置Paと第1、第2直線壁図形11、12との関係は、各垂線va 、vb が対応する第1又は第2直線壁図形11、12の中間線11a、12aと交わるため、指定位置Paと第1直線壁図形11との距離a3 は、指定位置Paと中間線11aとの距離a1 から中間線11aと側面輪郭線11bとの距離a2 を減算した値、すなわち、a3 =a1 −a2 となり、また、指定位置Paと第2直線壁図形12との距離b3 は、指定位置Paと中間線12aとの距離b1 から中間線12aと側面輪郭線12bとの距離b2 を減算した値、すなわち、b3 =b1 −b2 となる。 【0029】また、指定位置Paと第1多角形柱図形13との関係は、図13に示すように、各垂線vc 、vd 、ve 、vf が対応する辺13a、13b、13c、13dとは交わらず仮想延長線15i、15k、15m、15oとのみ交わるため、指定位置Paと第1辺13aとの距離はc1 と定められ(なぜならば、c1 <c2)、指定位置Paと第2辺13bとの距離はc1 と定められ(なぜならば、c1<c4 )、指定位置Paと第3辺13cとの距離はc4 と定められ(なぜならば、c4 <c3 )、指定位置Paと第4辺13dとの距離はc2 と定められ(なぜならば、c2 <c3 )、これらの距離c1 、c2 、c4 のうちc1 が最小であることから、指定位置Paと第1多角形柱図形13との距離はc1 と定められる。なお、指定位置Paと第2多角形柱図形14との距離についても上記と同様な算出方法によって求められるが、その説明は省略する。 【0030】このようにして指定位置と全ての壁図形及び柱図形との距離が算出される。そして、これらの距離について大小比較が行われ最小の距離が最短距離として定められ、この最短距離となった壁図形又は柱図形の図形情報と最短距離とが記憶装置57に記憶される。 【0031】本例の場合、図12及び図13から明らかなように、指定位置Paと第1直線壁図形11との距離a3 が最短距離と定められ、この最短距離a3 と第1直線壁図形11の図形情報(中間線11aの情報を含む。)とが記憶装置57に記憶される。 【0032】他の例として、図14に示すように第2多角形柱図形14近くの位置Pbが指定された場合には、指定位置Pbと第1直線壁図形11との距離、及び、指定位置Pbと第2多角形柱図形14との距離は次のように算出される。なお、図14の例においては、第1直線壁図形11の中間線11aが中央線であるものとして説明する。 【0033】まず、指定位置Pbと第1直線壁図形11との距離の算出方法については、図14から明らかなように、指定位置Pbから第1直線壁図形11への垂線が中間線11aとは交わらず仮想延長線と交わるため、指定位置Pbと第1直線壁図形11との距離はe1 から第1直線壁図形11の厚さtの1/2を減算した値と定められる(なぜならばe1 <e2 )。 【0034】また、指定位置Pbと第2多角形柱図形14との距離の算出方法については、図14に示すように、指定位置Pbから第2多角形柱図形14の第1辺14aに対する垂線v22が第1辺14aと交わらずその仮想延長線14iと交わるため、指定位置Pbと第1辺14aとの距離はd3 と定められ(なぜならば、d3 <d4 )、また、指定位置Pbから第2多角形柱図形14の第2辺14bに対する垂線v23が第2辺14bと交わるため、指定位置Pbと第2辺14bとの距離はd1 と定められ、また、指定位置Pbから第2多角形柱図形14の第3辺14cに対する垂線v24が第3辺14cと交わらずその仮想延長線14mと交わるため、指定位置Pbと第3辺14cとの距離はd5 と定められ(なぜならば、d5 <d6 )、また、指定位置Pbから第2多角形柱図形14の第4辺14dに対する垂線v25が第4辺14dと交わるため指定位置Pbと第4辺14dとの距離はd2と定められる。そして、図14から明らかなように、これらの距離d1 、d2 、d3 、d5 のうちd1 が最小であることから、指定位置Pbと第2多角形柱図形14との距離は、指定位置Pbと第2辺14bとの距離を示すd1 と定められる。なお、指定位置Pbと第2直線壁図形12との距離及び指定位置Pbと第1多角柱図形13との距離についてもそれぞれ上記と同様に算出されるが、その説明は省略する。 【0035】そして、図14から明らかなように、指定位置Pbと第1、第2直線壁図形11、12及び第1、第2多角形柱図形13、14との距離のうち、指定位置Pbと第2多角形柱図形14との距離d1 が最小となるため、この距離d1 が最短距離と定められ、この距離d1 と第2多角形柱図形14の図形情報とが記憶装置57に記憶される。 【0036】(3) ステップS3演算処理装置56は、ステップS2で算出した最短距離が壁認識距離以下又は柱認識距離以下であるかどうかを判断する。 【0037】ここで、壁認識距離は、指定位置の座標に基づきシンボル図形の配置対象が壁であると認識できる範囲か否かを判断するための基準とされるものであり、図15(A)に示すように、壁図形(直線壁図形3及び円弧壁図形4)の側面輪郭線31、41から外方向へ予め定められた一定距離e、及び、壁図形の端面輪郭線の中心から外方向へ予め定められた半径距離f(f=(2e+t)/2)とからなり、図示斜線を施した壁認識領域を形成する。演算処理装置56は、最短距離が壁認識距離以下であるとき(図15(A)では指定位置Pが壁認識領域に属するため当ケースに該当する。)、シンボル図形を当該壁図形に配置することを決定し、後述するような配置位置及び配置角度(回転角度)の演算等を実行し、一方、最短距離が壁認識距離よりも大きいとき、通常のシンボル図形仮表示を行うようにする。 【0038】同様に、柱認識距離は、指定位置の座標に基づきシンボル図形の配置対象が柱であると認識できる範囲か否かを判断するための基準とされるものであり、図15(B)に示すように、柱図形(多角形柱図形5及び円柱図形6)の全周輪郭線51、61からの距離gであり、図示斜線で示す柱認識領域を形成する。演算処理装置56は、最短距離が柱認識距離以下であるとき(図15(B)では指定位置Pが柱認識領域に属するため当ケースに該当する。)、シンボル図形を当該柱図形に配置することを決定し、後述するような配置位置及び配置角度の演算等を実行し、一方、最短距離が柱認識距離よりも大きいとき、通常のシンボル図形仮表示を行うようにする。 【0039】(4) ステップS4演算処理装置56は、ステップS3で最短距離が壁認識距離以下又は柱認識距離以下であると判断した場合、該当する壁図形又は柱図形、換言するとシンボル図形を配置すべき壁図形又は柱図形の図形情報を基に、シンボル図形の配置角度(回転角度)を算出する。 【0040】この配置角度は、以下の如く算出される。 【0041】まず、壁図形に対する配置角度の算出方法を図16及び図17に基づいて説明する。壁図形が直線壁図形である場合、図16に示すように、指定位置Pから直線壁図形3の中間線3aとその仮想延長線(図16では図示せず。)とからなる直線線分に下ろした垂線v1 と中間線3a又は仮想延長線との交点Rを求め、この交点Rを始点として指定位置Pへ向かうベクトルV1 (シンボル回転角度ベクトル)を求め、このベクトルV1 と水平軸H(回転角度0°)とのなす角度θ1を配置角度として定める。また、壁図形が円弧壁図形である場合、図17に示すように、指定位置Pと円弧壁図形4の円弧の中心Oとを通る直線Qと中間線4aとの交点Rから指定位置Pへ向かうベクトルV2 (図示しないが、直線Qが仮想延長線4fと交わる場合には、指定位置Pと円弧の中心Oとの距離を算出し、算出された距離が円弧の半径よりも大きい場合には、円弧の中心Oから、指定位置Pから辺4aの両端点のうちで距離の短い方の端点に向かうベクトル、また、算出された距離が円弧の半径よりも小さい場合には、指定位置Pから辺4aの両端点のうちで距離の短い方の端点から円弧の中心Oに向かうベクトル)を求め、このベクトルV2 と水平軸Hとのなす角度θ2 を配置角度として定めるようにする。 【0042】次に、柱図形に対する配置角度の算出方法を説明する。柱図形が多角形柱図形5である場合、指定位置Pと多角形の各辺との距離を上記と同様な方法(ステップS2で述べた方法)によって求め、これらの距離のうち最小の距離をつくる辺に対する外向きの法線ベクトル(図18参照)と水平軸Hとのなす角度を配置角度として定めるようにする。また、柱図形が円柱図形6である場合、円の中心Oから指定位置Pへ向かうベクトルを求め、このベクトルと水平軸Hとのなす角度を配置角度として定めるようにする。図10に示すような場合には、指定位置P7 に対する柱図形5の距離はx18となるが、指定位置P7 に対して最小の距離x18をつくる辺として、辺5a及び辺5bの2つの辺が選定される。この場合には、各辺に対して、最小の距離x18の両端点P7 、5eが成す線分と各辺との角度φa、φbのなかで最小角度φaとなる辺5aを選定し、辺5aから同様に配置角度を算出する。 【0043】本例の場合(図4に示すポイントPaが指定された場合)、片切スイッチのシンボル図形1を配置すべき図形が第1直線壁図形11であるため、図12において、垂線va と中間線11aとの交点Raを始点として指定位置Paへ向かうベクトルが求められ、このベクトルと水平軸Hとのなす角度θaが配置角度として定められる。 【0044】また、他の例の場合(図4に示す他のポイントPbが指定された場合)、図14に示すように、片切スイッチのシンボル図形1を配置すべき図形が第2多角形柱図形14であり、指定位置Pbと第2辺14bとの距離d1 が最小となるため、第2辺14bに対する外向きの法線ベクトルと水平軸Hとのなす角度θbが配置角度として定められる。 【0045】なお、壁図形に対する配置角度を定める際、図19に示すように、壁図形3、4の中間線3a、4a及びその仮想延長線を利用することにより、ポイントが壁側面A領域に存在する場合(ポイントPa)には壁側面A上に配設されるべき配置角度θaを、また、ポイントが壁側面B領域に存在する場合(ポイントPb)には壁側面B上に配設されるべき配置角度θbを、各々ベクトルVa、Vbの水平軸に対する角度から簡単に算出することが可能になる。 【0046】(5) ステップS5演算処理装置56は、ステップS4を実行した後、該当する壁図形又は柱図形、換言するとシンボル図形を配置すべき壁図形又は柱図形の図形情報を基に、シンボル図形を仮表示すべき配置位置を算出する。 【0047】この配置位置は、以下の如く算出される。 【0048】まず、壁図形に対する配置位置の算出方法を図5〜図8に基づいて説明する。 【0049】壁図形が直線壁図形である場合、図5に示すように、指定位置P1 から中間線3aとその仮想延長線3f、3gとからなる直線線分に下ろした垂線v1 が中間線3aと交わる場合には、この垂線v1 と直線壁図形3の側面輪郭線3bとの交点S1 の座標を配置位置として定め、また、指定位置P2 から下ろした垂線v2が仮想延長線3fと交わる場合には、指定位置P2 と直線壁図形3の四つの頂点3h、3i、3j、3kとの距離を求め、最も小さな距離をつくる頂点3hの座標を配置位置として定める。また、壁図形が円弧壁図形である場合、図6及び図7に示すように、指定位置P3 、P4 と円弧壁図形4の円弧の中心Oとを通る直線q1 、q2 が中間線4aと交わる場合には、この直線q1 、q2 と円弧壁図形4の指定位置P3 、P4 側の側面4b、4cとの交点S2 、S3 の座標を配置位置として定め、図8に示すように、直線q3 が仮想延長線4fと交わる場合には、指定位置P5 と円弧壁図形4の四つの頂点4g、4h、4i、4jとの距離を求め、最も小さな距離をつくる頂点4gの座標を配置位置として定める。 【0050】次に、柱図形に対する配置位置の算出方法を図9〜図11に基づいて説明する。 【0051】柱図形が多角形柱図形である場合、ステップS2にて距離を算出した手法と同様の手法により、多角形を構成する辺のなかで最短の距離となる辺を選定し、指定位置P6 から該当の辺に対して下ろした垂線が該当の辺と交わる場合(図9の辺5b)には、垂線v5 と辺5bとの交点S4 の座標を配置位置として定め、また、指定位置P7 から該当の辺に対して下ろした垂線が該当の辺の仮想延長線と交わる場合(図10の辺5a)には、指定位置P7 から最も近い距離にある頂点5eの座標を配置位置として定めるようにする。また、柱図形が円柱図形である場合、図11に示すように、指定位置P8 と円柱図形の中心Oとを通る直線q4と円周との交点S5 の座標を配置位置として定めるようにする。 【0052】本例の場合(図4に示すポイントPaが指定された場合)、図12に示すように、垂線va と側面輪郭線11bとの交点Sa の座標が配置位置として定められ、他の例の場合(図4に示す他のポイントPbが指定された場合)、図14に示すように、第2辺14bに対する垂線v23と第2辺14bとの交点Sb の座標が配置位置として定められるようになる。 【0053】(6) ステップS6演算処理装置56はステップS5を実行した後、ステップS5で算出された配置位置にステップS4で算出された配置角度でシンボル図形を仮表示する。ここで、配置位置には、シンボル図形の配置基準点が来る。 【0054】本例の場合(図4に示すポイントPaが指定された場合)、図20に示すように、片切スイッチのシンボル図形1をその配置基準点1aを第1壁図形11の側面輪郭線11b上の配置位置Sa に重ね、配置角度θaで仮表示する。また、他の例の場合(図4に示す他のポイントPbが指定された場合)、図20に示すように、片切スイッチのシンボル図形1をその配置基準点1aを第2多角形柱図形14の第2辺14b上の配置位置Sbに重ね、配置角度θbで仮表示される。 【0055】(7) ステップS7演算処理装置56は、ステップS6でシンボル図形を仮表示した後、作業者が入力装置51を用いて配置座標を最終的に決定する旨の指示をしたかどうかを判断する。 【0056】最終決定が行われない場合には、上記ステップS1〜S6が周期的に繰り返し実行される。 【0057】(8) ステップS8ステップS7において、最終決定が行われると、この最終決定に基づいてシンボル図形の本表示を行い処理を終了する。 【0058】(9) ステップS9〜ステップ11このステップS9は、ステップS3において、最短距離が壁認識距離以下又は柱認識距離以下のいずれでもないと判断された場合に実行される。 【0059】このステップS9においては、ステップS1によって取得された座標すなわち指定位置にシンボル図形の配置基準点を合わせて初期配置角度(0°)でシンボル図形を仮表示する。この仮表示状態の下では、作業者は、本明細書の[従来の技術]の項で述べたような従来の作業と同様の作業を行って、仮表示されているシンボル図形を壁図形又は柱図形の任意の配置位置まで移動させることができる。 【0060】そして、最終的に配置位置が決定され、その旨の指示が入力装置51を介して行われると、作業者に配置角度の決定を求め(ステップS11)、決定されると、シンボル図形の本表示を行い処理を終了する。 【0061】なお、本実施形態においては、図21(A)に示すように、二つの壁図形35、36が突き合わされて表示されているような場合にも、内部的には図21(B)に示すように、各々の壁35、36の中間線35a、36aを利用して上述したような壁図形と指定位置との距離などが演算される。また、図22に示すように、上下方向に厚さの異なる壁37の所定の高さ位置にシンボル図形を配設したい場合には、この高さ位置の断面を直線壁図形38として表示させ、この直線壁図形38に対して上記のようなシンボル図形配設処理を行うようにする。また、図23(A)に示すように、壁39にドア、窓、開口等40が存在して表示されているような場合にも、内部的には図23(B)に示すように、ドア等40の部分も一枚の連続した壁39として取扱うことにより、このドア等40の部分に誘導灯等41のシンボル図形を配設することが可能となる。 【0062】以上説明したように、本実施形態のシンボル図形表示方法は、表示画面上に表示されている壁図形又は柱図形の任意の位置に所定の配置角度でシンボル図形を表示するシンボル図形表示方法であって、作業者によって表示画面上の任意の位置を指定する入力ステップ(ステップS1)と、指定された位置から最も近い壁図形又は柱図形を検索し、検索された壁図形の図形情報又は検索された柱図形の図形情報に基づいてシンボル図形の配置位置及び配置角度を演算し、算出された配置位置に算出された配置角度でシンボル図形を表示する演算表示ステップ(ステップS4〜S6)とからなる。このため、作業者が位置の指定を行うだけで自動的にシンボル図形の配置位置及び配置角度が演算されてこの配置位置及び配置角度でシンボル図形が表示されるようになることから、従来のシンボル図形表示方法において行われていた配置位置の指定と配置角度の指定という二度の操作を行う必要が無くなり、壁図形もしくは柱図形の近傍の任意の位置を指定するだけで、シンボル図形の配置位置及び配置角度が自動的に設定されてシンボル図形が表示されることから、作業が簡便化する。 【0063】また、上記演算表示ステップは、指定された位置が最も近い壁図形又は柱図形を中心とする壁認識領域内又は柱認識領域内に属することを条件(ステップS3)として実行され、また、指定位置が壁認識領域内又は柱認識領域内に属さない場合に従来と同様な操作及び演算処理を行う(ステップS9、S11)ことができるようにしたため、作業者が位置をどこに指定するかによって本発明による自動表示及び従来通りの表示のいずれか一方を自由に選択することが可能になる。 【0064】また、壁図形の図形情報は一対の側面輪郭線間の中間線を含んでおり、この中間線を利用して配置位置等の演算を容易に行うことができる。 【0065】 【発明の効果】本発明によると、作業者が位置の指定を行うと自動的にシンボル図形の配置位置及び配置角度を演算しこの配置位置及び配置角度でシンボル図形を表示するようにしたため、従来のシンボル図形表示方法において行われていた配置位置の指定と配置角度の指定という二度の操作を行う必要が無くなり、壁図形もしくは柱図形の近傍の任意の位置を指定するだけで、シンボル図形の配置位置及び配置角度が自動的に設定されてシンボル図形が表示されることから、作業の簡便化を図ることができるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501046361 【氏名又は名称】中電コンピューターサービス株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月1日(2001.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076473 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 昭夫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−230076(P2002−230076A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月16日(2002.8.16) |
| 【出願番号】 |
特願2001−25548(P2001−25548) |
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