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【発明の名称】 オンライン薬剤情報管理システム
【発明者】 【氏名】矢澤 勇

【要約】 【課題】処方箋に基づく薬局における適正な薬品管理・処方、在庫の適性管理、発注を実現する。

【解決手段】複数の薬局に設置される薬局端末が、本部サーバーシステムに接続されるシステムであって、各薬局端末には、薬剤情報データベースが備えられ、薬剤情報データベースには、薬品テーブルと、在庫テーブルとが備えられ、本部サーバーシステムには、薬品マスターテーブルと、各薬局ごとの在庫情報を記憶する在庫情報マスターテーブルとを含む薬剤情報マスターデータベースが備えられ、各薬局端末から送信された在庫データにより、薬剤の在庫情報マスターテーブルを更新し、薬品マスターテーブルに格納された薬品マスターデータを、各薬局端末に送信し、各薬局端末から送信された注文データにより、薬剤の在庫情報テーブルを更新し、注文データに基づき本部サーバーシステムから、ネットワークに接続される薬剤製造者・薬剤販売者に発注をする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータや携帯情報端末等が接続されるネットワーク上に、複数の薬局に設置される薬局端末が、センターに設けられる本部サーバーシステムに接続されるシステムであって、複数の薬局端末は相互に通信可能に接続され、前記の各薬局端末には、医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段と、患者の薬歴を含む患者情報を記憶する患者情報データベースと、薬剤情報データベースとが備えられ、前記の薬剤情報データベースには、薬品テーブルと、在庫テーブルとが少なくとも備えられ、前記の本部サーバーシステムには、薬品マスターテーブルと、各薬局ごとの在庫情報を記憶する在庫情報マスターテーブルとを含む薬剤情報マスターデータベースが備えられ、各薬局端末から送信された在庫テーブルの在庫データにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報マスターテーブルを更新する処理と、前記薬剤情報マスターデータベースに記憶されている薬品マスターテーブルに格納された薬品マスターデータを、各薬局端末に送信する処理と、各薬局端末から送信された注文データにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報テーブルを更新する処理と、注文データに基づき前記の本部サーバーシステムから、ネットワークに接続される薬剤製造者・薬剤販売者に発注をする処理とを行うことを特徴とする、薬剤データサーバー・システム。
【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記の各薬局端末から送信される在庫データは、日計などの所定期間ごとに送信されることにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報が、前記の所定期間ごとに更新されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤データサーバー・システム。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の発明において、前記の各薬局端末から送信される在庫データの入力を行うための入力手段には、バーコードリーダが含まれることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の薬剤データサーバー・システム。
【請求項4】 請求項1〜3に記載の発明において、前記の薬品マスターテーブルには、薬剤の代用薬剤に関する情報が含まれていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の薬剤データサーバー・システム。
【請求項5】 請求項1〜4に記載の発明において、前記の薬剤データサーバー・システムには、入力手段、制御手段、出力手段、表示手段を備える操作端末が入出力インターフェースを介して接続され、薬局端末から送信され前記の薬剤データサーバー・システムに記憶されるデータを閲覧し、チェックし、データ検索・操作・修正を含む情報処理が行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤データサーバー・システム。
【請求項6】 請求項1〜5に記載の発明において、前記の本部サーバーシステムにはさらに、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報テーブルに格納される各薬局ごとの在庫情報を管理する在庫情報管理手段が備えられ、あらかじめ設定された所定の在庫量に満たない在庫量になった薬局の薬剤を抽出して、該当する薬局端末に対し通知を行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項7】 請求項1〜6に記載の発明において、前記薬剤情報マスターデータベースに記憶されている薬品マスターテーブルを各薬局端末に送信する際に、薬品発注フォームを送信する処理を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項8】 請求項1〜7に記載の発明において、前記の本部サーバーシステムにおいて、さらに、一又は複数の薬局端末から送信された発注又は見積依頼情報を集約する処理と、本部サーバーシステムとネットワークを通じて接続される薬品メーカーや薬品流通業者等に対し見積依頼を行う処理と、返信された見積から得られた情報を前記の各薬局端末に送信する処理とを行うことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項9】 請求項1〜8に記載の発明において、発明の本部サーバーシステムはさらに、本部サーバーシステムとネットワークを通じて接続される薬品メーカーや薬品流通業者等に対し発注処理が可能なことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項10】 請求項1〜9に記載の発明において、前記の医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段は、前記の医療・検査機関等に備えられる医療機関端末に備えられ、医療機関端末又は薬局端末に備えられる薬剤情報データベースを参照して、薬品テーブルに記憶されるデータから選択して入力される入力手段であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項11】 請求項10に記載の発明において、前記の処方箋データ入力手段により入力された処方箋データには、薬品を指定するためのバーコードが付与されて出力可能なことを特徴とする、請求項10に記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項12】 請求項1〜11に記載の発明において、前記の、医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段により入力された処方箋データには、薬品を指定するためのバーコードが付与されて出力されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【請求項13】 請求項12に記載の発明において、前記の薬局端末に接続されてバーコード読み取り手段が備えられ、バーコード読み取り手段により、前記の処方箋データに付与されたバーコードを読み取って薬品を識別し、在庫されている薬品に付されているバーコードを読み取って処方箋において指定された薬品と間違いがないかを照合して処方することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータや携帯情報端末などが接続されるコンピュータネットワークに設けられるシステムであって、複数の薬局に設置される薬局端末と、薬局端末が接続される本部サーバーシステムとを備える構成により、各薬局の薬剤の在庫管理及び発注管理などを行うためのシステムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンピュータ・ネットワークや通信環境の発達に伴い、インターネットに代表される商業活動などのビジネスが活発になってきている。ショッピング・モールやオークションなどのWebサイトも多数存在し、それらに伴う決済方法などの技術も様々なものが開発されている。また、パーソナル・コンピュータなどの情報機器以外にも、携帯情報端末や、携帯電話、PHS、さらにはインターネットTVやゲーム機器などの情報家電などが広く普及している。携帯電話などの中には、ブラウザ機能を搭載したものも登場し、携帯電話端末から、インターネットのWebページを閲覧することも可能になっている。
【0003】このような中で、医師からの処方箋等を用いて薬局が薬剤の在庫やその調達を管理し、インターネットに代表されるネットワーク技術を利用して最も効率的な調剤薬の受取り方が選択できることができれば望ましい。従来の医療や薬局に関する分野の技術としては、例えば特開平8−263562号「診療支援システム」においては、ヒト・動物等の疾病治療にあたり、診断の合理性と証拠能力、経営効率化をはかるための標準化手法・装置を提供し、従来個別に管理されていた診療事務の一元化管理を目的とする技術が開示されている。これは、診療記録の電子化データを使用して標準値との比較検討、必要情報の取出し、診療事務管理、消費材管理等を同一機器内あるいはオンライン化により一元化管理するシステム・機器から構成されるものである。
【0004】この技術によれば、専門家の経験・直観による疾病処置業務に必要な情報を提供し、また対象物に対する個別の疾病対応方法の適性チェック機能により、診療業務を支援することは可能となる。また、処方箋の自動着発信、診療報酬の自動請求、消費材料の在庫逐次管理、発注を一元・自動化する事により診療事務の合理化、必要資材の保管場所確保、発注等に役立てることは可能である。
【0005】しかしながら、この技術によれば、前記したように人間や動物の診療、治療にあたり一元化されたデータベースの情報を活用することは可能であるが、これらの情報を収集し、蓄積することや、さらにはこれらのデータを加工するなどして有効に他の媒体において活用することは考慮されていない。あるいは、データを活用するにあたり事業として成立しうる技術・システムが構築できれば、便利であり、前記の諸問題も解決される。
【0006】あるいはまた、特開平7−194559号「オンライン医療診断支援システム」においては、検査機器のメーカーや種類にとらわれず、大容量の医療データを効率的に管理・検索し、自由なデータ表示機能と画像解析機能を持たせるための技術が開示されている。本発明は、来院者の個有情報を記録したカード(IDカード)を発行するIDカード発行部と、検査項目を入力する受付処理部と、複数のモニタ、操作部、ID情報読取装置、これらを制御するコンピュータで構成され、各医療機器から送られてくる検査データをID情報に基づいて診断処理、画像処理を行い、前記モニタの画面上に表示するドクターステーション部と、前記ドクターステーション部での診断結果を出力するペリフェラルステーション部と、各種医療機器毎にID情報読取装置が設置され、それぞれの医療機器から出力されるさまざまな形式の信号をコンピュータに取り込めるようデジタル信号に変換し、該変換されたデータをID情報と共に転送するLANインターフェース部と、上記各部と通信回線で接続され、システム立ち上げ時に、各LANインターフェースにそれぞれのLANインターフェース用の医療機器との通信のためのプログラムとID情報読取装置を制御するプログラムを提供し、システム駆動時には前記LANインターフェースから転送される各医療検査結果の数値データ、画像データ等のデータをID情報を基に管理するホストコンピータと、を具備するオンライン医療診断支援システムである。
【0007】そこで、上記課題を解決するため、本発明の目的は、コンピュータや携帯情報端末などが接続されるコンピュータネットワークに設けられるシステムであって、複数の薬局に設置される薬局端末と、薬局端末が接続される本部サーバーシステムとを備える構成により、各薬局の薬剤の在庫管理及び発注管理などを、確実に把握し効率的に実施すると共に、薬剤などの誤りを防ぐこtができるシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、コンピュータや携帯情報端末等が接続されるネットワーク上に、複数の薬局に設置される薬局端末が、センターに設けられる本部サーバーシステムに接続されるシステムであって、複数の薬局端末は相互に通信可能に接続され、前記の各薬局端末には、医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段と、患者の薬歴を含む患者情報を記憶する患者情報データベースと、薬剤情報データベースとが備えられ、前記の薬剤情報データベースには、薬品テーブルと、在庫テーブルとが少なくとも備えられ、前記本部サーバーシステムには、薬品マスターテーブルと、各薬局ごとの在庫情報を記憶する在庫情報マスターテーブルとを含む薬剤情報マスターデータベースが備えられ、各薬局端末から送信された在庫テーブルの在庫データにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報マスターテーブルを更新する処理と、前記薬剤情報マスターデータベースに記憶されている薬品マスターテーブルに格納された薬品マスターデータを、各薬局端末に送信する処理と、各薬局端末から送信された注文データにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報テーブルを更新する処理と、注文データに基づき前記のサーバー・システムから、ネットワークに接続される薬剤製造者・薬剤販売者に発注をする処理とを行うことを特徴とする、薬剤データサーバー・システムであることを特徴としている。
【0009】また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、前記の各薬局端末から送信される在庫データは、日計などの所定期間ごとに送信されることにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報が、前記の所定期間ごとに更新されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤データサーバー・システムであることを特徴としている。
【0010】また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の発明において、前記の各薬局端末から送信される在庫データの入力を行うための入力手段には、バーコードリーダが含まれることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の薬剤データサーバー・システムであることを特徴としている。
【0011】また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、請求項1〜3に記載の発明において、前記の薬品マスターテーブルには、薬剤の代用薬剤に関する情報が含まれていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の薬剤データサーバー・システムであることを特徴としている。
【0012】また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、請求項1〜4に記載の発明において、前記の薬剤データサーバー・システムには、入力手段、制御手段、出力手段、表示手段を備える操作端末が入出力インターフェースを介して接続され、薬局端末から送信され前記の薬剤データサーバー・システムに記憶されるデータを閲覧し、チェックし、データ検索・操作・修正を含む情報処理が行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤データサーバー・システムであることを特徴としている。
【0013】また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、請求項1〜5に記載の発明において、前記の本部サーバーシステムにはさらに、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報テーブルに格納される各薬局ごとの在庫情報を管理する在庫情報管理手段が備えられ、あらかじめ設定された所定の在庫量に満たない在庫量になった薬局の薬剤を抽出して、該当する薬局端末に対し通知を行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0014】また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、請求項1〜6に記載の発明において、前記薬剤情報マスターデータベースに記憶されている薬品マスターテーブルを各薬局端末に送信する際に、薬品発注フォームを送信する処理を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0015】また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、請求項1〜7に記載の発明において、前記の本部サーバーシステムにおいて、さらに、一又は複数の薬局端末から送信された発注又は見積依頼情報を集約する処理と、本部サーバーシステムとネットワークを通じて接続される薬品メーカーや薬品流通業者等に対し見積依頼を行う処理と、返信された見積から得られた情報を前記の各薬局端末に送信する処理とを行うことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0016】また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、請求項1〜8に記載の発明において、発明の本部サーバーシステムはさらに、本部サーバーシステムとネットワークを通じて接続される薬品メーカーや薬品流通業者等に対し発注処理が可能なことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0017】また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、請求項1〜9に記載の発明において、前記の医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段は、前記の医療・検査機関等に備えられる医療機関端末に備えられ、医療機関端末又は薬局端末に備えられる薬剤情報データベースを参照して、薬品テーブルに記憶されるデータから選択して入力される入力手段であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0018】また、上記課題を解決するため、請求項11に記載の発明においては、請求項10に記載の発明において、前記の処方箋データ入力手段により入力された処方箋データには、薬品を指定するためのバーコードが付与されて出力可能なことを特徴とする、請求項10に記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0019】また、上記課題を解決するため、請求項12に記載の発明においては、請求項1〜11に記載の発明において、前記の、医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段により入力された処方箋データには、薬品を指定するためのバーコードが付与されて出力されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0020】また、上記課題を解決するため、請求項13に記載の発明においては、請求項12に記載の発明において、前記の薬局端末に接続されてバーコード読み取り手段が備えられ、バーコード読み取り手段により、前記の処方箋データに付与されたバーコードを読み取って薬品を識別し、在庫されている薬品に付されているバーコードを読み取って処方箋において指定された薬品と間違いがないかを照合して処方することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係るシステムの基本的な構成を示すシステム構成図である。本発明のシステムの基本的なハードウェア構成は、複数の各薬局に設けられるデータベース(記憶装置)を備える薬局端末と、大規模データベースサーバー、及び必要に応じてWEBサーバー、メールサーバー、アプリケーションサーバー、検索サーバーなどにより構成される本部サーバーシステムと、これらを結ぶインターネットを初めとするコンピュータネットワークにより構成される。各種サーバーは必要に応じて、多重化し安全性を確保することが望ましい。
【0022】また、本発明のシステムの基本的なソフトウェア構成としては、薬局端末及び本部サーバーシステムの通常はアプリケーションサーバーなどに、データベース・ソフトウェアが備えられる。また必要に応じて、診療・薬剤費用の算出や集計を行うためのレセプト・コンピュータ・ソフトウェア、通信に用いられる電子メール・ソフトウェアなどを備える。
【0023】本発明の本部サーバーシステムは、通常は、コンピュータや携帯情報端末等が接続されるネットワーク上に、Webサーバーやアプリケーションサーバー、データベースサーバー等を有するシステムにおいて実現されるものである。なお、本発明のシステムのサーバーの構成は、図1の基本的なシステム構成図に見られるものが代表的であるが、これは一例を示すものであって、これに限定されるものではない。同様の機能を有するシステムであれば異なる構成をとってもよい。例えば、Webサーバー、アプリケーション・サーバー、データベース・サーバーなどのいずれかが、あるいはそれぞれが別の場所に存在してもよく、あるいは同一の場所に存在するものであってもよい。
【0024】また、図2は、本発明に係るシステムの別の実施形態における、サーバーシステムと薬局端末との接続形態を示す図である。インターネットを用いて薬局とサーバーとを接続する場合に、ネットワークの生涯が発生する場合が起こりうるが、違約などの処方に関わることであるために、障害児の接続方式として、ファクシミリなどの代替手段を用いたデータ通信手段を備えることが望ましい。サーバーに接続された入力手段からのデータ入力によりシステムを運用し、データの整合性チェックを行う。
【0025】本発明のシステムにおいては、コンピュータや携帯情報端末等が接続されるネットワーク上に、複数の薬局に設置される薬局端末が、ネットワークを通じて本部サーバーシステムに接続される。ネットワークに接続するための薬局端末には、コンピュータ等の端末のほか、携帯電話やPHSなどの無線通信端末や、これらの機能を内蔵した携帯情報端末をはじめ、各種のコンピュータ端末が含まれる。通常はパーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末である。複数の薬局端末は相互に通信可能に接続されている。
【0026】各薬局端末には、医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段が備えられる。処方箋データ入力手段には、薬局端末に接続されたキーボードやマウスなどの入力手段のほか、スキャナやデジタルカメラなどを入出力インターフェースを介して接続し用いることもできる。またスキャナやデジタルカメラなどにより入力された画像データを、薬局端末又はサーバー側に備えるOCRソフトウェアによって文字情報として読み取ることもできる。この場合には画像データと文字データとを共に送信し記憶させ、両者のデータを照合して内容の誤りチェックがされなければならない。さらにこれらの処方箋データ入力手段は、医療機関、検査機関などに設けられ、各薬局端末とはLANやインターネットなどの通信回線を用いる接続方法により接続され、遠隔操作によりデータ入力を行う手段をも含む。
【0027】また特に、処方箋データ入力手段には、前記の医療・検査機関等に備えられる医療機関端末に備えられ、医療機関端末又は薬局端末に備えられる薬剤情報データベースを参照して、薬品テーブルに記憶されるデータから選択して入力される入力手段を含む。この実施形態については後述する。
【0028】また各薬局端末には、患者の薬歴を含む患者情報を記憶する患者情報データベースと、薬剤情報データベースとが備えられる。患者情報データベース、及び薬剤情報データベースに登録される情報の形式には、テキスト文書などの文字情報や、静止画像、3D画像などの画像データ、動画データ、音声データ、医療検査機器のデータ、その他の情報、あるいはこれらの組合せなど、あらゆる形式を含むことができる。
【0029】患者情報データベースに記憶される情報の内容は、例えば以下のようなものである。患者の住所、氏名、生年月日、病歴や通院歴、薬歴や処方歴、副作用の有無や体質的特徴・注意点、通院医院、診療・処方報酬支払方法、支払履歴、またこれらのデータを検索・抽出等するための便宜として設けられる患者IDなどである。
【0030】次に、前記の薬剤情報データベースには、薬品テーブルと、在庫テーブルとが少なくとも備えられている。薬品テーブルは、薬品の種類、効能・用途、処方、副作用の有無、注意書き、薬品メーカー名、仕入先名や発注・連絡先、価格などである。また薬品の在庫がなかった場合に備えての、薬剤の代用薬剤に関する情報を含むことができ、望ましい。
【0031】薬剤情報データベースの、在庫テーブルは、各薬局における各薬剤の在庫を、薬局端末において入力し格納するものである。後述するように、各薬局における各薬剤の在庫情報は、各薬局端末において入力され、ネットワークを通じて本部サーバーシステムに送信され、本部サーバーシステムの薬剤情報マスターデータベースが備える在庫情報マスターテーブルに格納される。また薬品テーブルに格納される情報は、本部サーバーシステムからネットワークを通じて送信される情報を薬局端末において受信し、格納される。患者情報データベースに格納される情報は、前記の処方箋データ入力手段により薬局端末に格納される。
【0032】ここで、前述のように、前記の医療・検査機関等から発行される処方箋データを入力する処方箋データ入力手段は、前記の医療・検査機関等に備えられる医療機関端末に備えられる形態が含まれるが、この場合には、医療機関端末又は薬局端末に備えられる薬剤情報データベースを参照して、薬品テーブルに記憶されるデータから選択して処方箋データが入力される。薬品テーブルには、薬品の種類、効能・用途、処方、副作用の有無、注意書き、薬品メーカー名、仕入先名や発注・連絡先、価格などのデータが記憶されており、薬剤情報データベースを医療機関端末の記憶装置にも同様に備えておくか、又は薬局端末に備えられる薬剤情報データベースにネットワークを通じてアクセスし、データを参照することにより、これらのデータを医療機関・検査機関等において参照することができる。これらのデータは関係データベースなどのデータベース構造をとることにより、様々な観点からのデータの抽出・参照を行うことができるので、例えば医療機関において医師が症状あるいは病名などをキーとして検索することにより、処方するべき薬剤のデータを抽出することができる。
【0033】さらに、上記の実施形態のさらに望ましい形態としては、請求項12に記載の発明のように、前記の処方箋データ入力手段により入力された処方箋データには、薬品を指定するためのバーコードが付与されて出力可能なデータとするものである。前記の薬剤情報データベースにおいて、薬品と対応付けてバーコードのデータを記憶しておくことにより、処方箋データにおいて薬剤に対応するバーコードが付されるようにすれば、その処方箋データを薬局端末に送信して、薬局においてプリンタ出力を行いバーコードを読み取ることにより、異なる薬剤を処方するなどの過ちを防止することができる。
【0034】次に、請求項13に記載の発明においては、請求項12に記載の発明において、前記の薬局端末に接続されてバーコード読み取り手段が備えられ、バーコード読み取り手段により、前記の処方箋データに付与されたバーコードを読み取って薬品を識別し、在庫されている薬品に付されているバーコードを読み取って処方箋において指定された薬品と間違いがないかを照合して処方する。また、こうした実施形態の場合には、薬品を処方するための薬局においては、薬局端末に接続されてバーコード読み取り手段が備えられる。バーコード読み取り手段により、前記の処方箋データに付与されたバーコードを読み取って薬品を識別し、在庫されている薬品に付されているバーコードを読み取って処方箋において指定された薬品と間違いがないかを照合して処方すると共に、さらに薬品を処方した薬剤師を識別するためのバーコードを例えば薬剤師の名札などから読み取って、これらのデータを薬局端末に記憶することができる。
【0035】さらに、今日では大学病院などの大病院において、端末でのペン入力などの入力手段を用いて、自動的に入力された処方指示に従い、処方を行うシステムの導入がされていることが知られている。この場合に処方指示により、薬剤を1錠ごとなどに封入し、ベルトコンベアー等を利用して搬出し、処方されるシステムなどが実現されている。しかしながら、この方法によっても、入力そのものを誤ってしまえば、誤った処方がされる危険性が生じる。そこで前記のように、処方箋データにおいて薬剤に対応するバーコードが付されるようにすれば、その処方箋データを薬局端末に送信して、薬局においてプリンタ出力を行いバーコードを読み取ることにより、異なる薬剤を処方するなどの過ちを防止することができる。
【0036】前記のような、ネットワークを介して、各薬局端末と本部サーバーシステムとの間で情報の送受信を行い、データを格納する手段としては、例えば、インターネットを用いてファイルをアップロードするためのFTPソフトを使用する方法がある。次に、例えば詳細な知識を持たない利用者でもWebサイトが簡単に作れるようにする目的で、Webサイト上から直接入力などの作業をして、ファイルをアップロードし登録する方法があげられる。こうした方法は、CGIなどのファイル操作のできるプログラムを備えることにより実現するものである。また電子メール等を用いて情報を送受信し、この情報をデータベース中に格納する方法があり、これらの処理を自動化する技術も知られている。これらの手段を用いることで、誰でも簡単に、情報の格納や修正を行うことができる。
【0037】また第三者に情報が勝手に更新、削除等されないように、Web上で会員登録を行い、利用者個々のIDやパスワードを発行して、これらを入力しなければ商品等登録情報データベースにアクセスできないなどの方法は有効である。
【0038】次に、本部サーバーシステムについて説明する。前記の本部サーバーシステムには、薬品マスターテーブルと、各薬局ごとの在庫情報を記憶する在庫情報マスターテーブルとを含む薬剤情報マスターデータベースが備えられている。薬剤情報データベースに登録される情報の形式には、テキスト文書などの文字情報や、静止画像・3D画像などの画像データ、動画データ、音声データ、医療検査機器のデータ、その他の情報、あるいはこれらの組合せなど、あらゆる形式が含まれる。
【0039】薬剤情報マスターデータベースに登録される情報の内容は、例えば下記のようなものである。薬品マスターテーブルは、薬品の種類、効能・用途、処方、副作用の有無、注意書き、薬品メーカー名、仕入先名や発注・連絡先、価格などである。また薬品の在庫がなかった場合に備えての、薬剤の代用薬剤に関する情報を含むことができ、望ましい。在庫情報マスターテーブルは、各薬局における各薬剤の在庫を、薬局端末において入力し格納するものである。後述するように、各薬局における各薬剤の在庫情報は、各薬局端末において入力され、ネットワークを通じて本部サーバーシステムに送信され、本部サーバーシステムの薬剤情報マスターデータベースが備える在庫情報マスターテーブルに格納される。
【0040】本発明の基本的な処理の流れについて以下に説明する。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではない。
【0041】各薬局端末においては、前記の薬剤情報データベースには、薬品テーブルと、在庫テーブルとが少なくとも備えられている。在庫テーブルは、各薬局における各薬剤の在庫を、薬局端末において入力し格納するものである。入力に際しては、キーボードやマウスを用いた入力方法のほか、バーコードリーダを用いることもでき、誤った薬剤の情報の入力を防ぐためなどには有効である。またコードレスのバーコードリーダを用いれば、作業性なども格段に向上する。さらに、コードレスの機種をはじめとするバーコードリーダと携帯情報端末により、データの入力から送信までを行うこともできる。バーコードによる入力では、薬品などの種類や、製品1個ずつ、あるいは1ダース入りなどの箱やケース単位などの数量を管理することにより、処方や発注を行う薬品の種類の誤りを防ぐ。また発注の数量などの誤りを防ぐ。
【0042】各薬局端末において入力された各薬剤の在庫情報は、ネットワークを通じて本部サーバーシステムに送信され、本部サーバーシステムの薬剤情報マスターデータベースが備える在庫情報マスターテーブルに格納される。また、すべての在庫情報を送信するのではなく、変更があった情報のみの差分データを送信することも有効である。また、各薬局端末から送信される在庫データは、日計などの所定期間ごとに送信されることにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報が、前記の所定期間ごとに更新されるようにすることができる。上記処理により、各薬局端末から送信された在庫テーブルの在庫データにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報マスターテーブルの情報が更新される。
【0043】本部サーバーシステムにおいては、前記薬剤情報マスターデータベースに記憶されている薬品マスターテーブルに格納された薬品マスターデータを、各薬局端末に送信する。薬品マスターデータは、一定期間ごと、例えば毎月などのように所定期間ごとに送信することもできるし、あるいは薬品や薬品の情報の追加・変更・削除などの変更があった場合に送信することもできる。また本発明においては、各薬局からの薬剤の仕入れのための発注を、本部サーバーシステムを介して各薬品メーカーや薬品流通業者などに送信することを想定しているので、発注のための発注フォームと共に送信することなどもできる。
【0044】さらに、本部サーバーシステムの各薬局端末から送信された注文データにより、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報テーブルを更新する処理を行うこともできる。
【0045】前記の医療情報データベースに登録される情報は、本発明のシステム管理者、が情報内容の品質等を保証するよう監査、認証した上で、あるいは医師や薬剤師等の監査、認証を受けた上で登録するようにすることもできる。このような場合には、前記の薬剤データサーバー・システムには、入力手段、制御手段、出力手段、表示手段を備える操作端末が入出力インターフェースを介して接続され、薬局端末から送信され前記の薬剤データサーバー・システムに記憶されるデータを閲覧し、チェックし、データ検索・操作・修正を含む情報処理が行われる。
【0046】さらに、前記医療情報データベースを検索する際の検索キーとして、利用者の情報を暗号化あるいは抽象的な情報とした場合の識別子条件を用いることができ、患者のカルテ等のプライバシー情報などを患者本人や担当医以外が閲覧できないようにしたり、誰の情報かがわからないようにして閲覧させたりすることができる。この場合には、請求項3に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の発明において、カルテ等の患者の記録データ等のデータベースに格納されるデータの内、プライバシー情報を含むデータには暗号化その他の手段によるプライバシー情報の流出防止手段が備えられるシステムとすることがよりいっそう有効である。
【0047】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、注文データに基づき前記のサーバー・システムから、ネットワークに接続される薬剤製造者・薬剤販売者に発注をする処理とを行う薬剤データサーバー・システムを実現する。
【0048】また、請求項6に記載の発明のように、前記の本部サーバーシステムにはさらに、前記の薬剤情報マスターデータベースに記憶される薬剤の在庫情報テーブルに格納される各薬局ごとの在庫情報を管理する在庫情報管理手段が備えられ、あらかじめ設定された所定の在庫量に満たない在庫量になった薬局の薬剤を抽出して、該当する薬局端末に対し通知を行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0049】また、請求項7に記載の発明のように、前記薬剤情報マスターデータベースに記憶されている薬品マスターテーブルを各薬局端末に送信する際に、薬品発注フォームを送信する処理を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0050】また、請求項8に記載の発明のように、前記の本部サーバーシステムにおいて、さらに、一又は複数の薬局端末から送信された発注又は見積依頼情報を集約する処理と、本部サーバーシステムとネットワークを通じて接続される薬品メーカーや薬品流通業者等に対し見積依頼を行う処理と、返信された見積から得られた情報を前記の各薬局端末に送信する処理とを行うことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0051】また、請求項9に記載の発明においては、請求項1〜8に記載の発明において、発明の本部サーバーシステムはさらに、本部サーバーシステムとネットワークを通じて接続される薬品メーカーや薬品流通業者等に対し発注処理が可能なことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の薬剤データベースサーバー・システムであることを特徴としている。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、コンピュータや携帯情報端末などが接続されるコンピュータネットワークに設けられるシステムであって、複数の薬局に設置される薬局端末と、薬局端末が接続される本部サーバーシステムとを備える構成により、各薬局の薬剤の在庫管理及び発注管理などを、確実に把握し効率的に実施すると共に、薬剤などの誤りを防ぐこtができるシステムを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】501024462
【氏名又は名称】株式会社ティーアイティー
【出願日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【代理人】 【識別番号】100112601
【弁理士】
【氏名又は名称】金原 正道
【公開番号】 特開2002−215808(P2002−215808A)
【公開日】 平成14年8月2日(2002.8.2)
【出願番号】 特願2001−11322(P2001−11322)