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【発明の名称】 情報配信システム
【発明者】 【氏名】榊原 基也

【要約】 【課題】適切なメニュー情報を簡単に取得できる情報配信システムを提供すること。

【解決手段】メニュー提供サーバ9は知識ベース10および推論エンジン12を有するものであり、オペレータがホーム端末2を用いてキーワード情報を送信すると、メニュー提供サーバ9が専門的な事実知識およびルール知識を参照しながら調理メニュー情報を前向き推論し、ホーム端末2に配信する。このため、多数の検索条件を入力したり、検索条件を吟味する等の煩わしさが解消されるので、適切な調理メニュー情報を簡単に取得することが可能になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キーワード情報を送信する端末と、前記端末からのキーワード情報を通信回線を通して受信するサーバとを備え、前記サーバは、メニュー情報に関する事実を示す複数の事実知識および事実知識を選択するための複数のルール知識が格納された知識ベースと、前記知識ベースに格納されたルール知識および事実知識を参照しながらキーワード情報に応じたメニュー情報を推論する推論エンジンとを備え、前記推論エンジンの推論結果を前記通信回線を通して前記端末に配信することを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】 知識ベースには、ルール知識の活用方法を示すメタ知識が格納されていることを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
【請求項3】 推論エンジンは、メニュー情報を前向き推論することを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項4】 推論エンジンは、メニュー情報をファジィ推論することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項5】 サーバには、端末とは別の情報入力部から時事情報が入力されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項6】 端末は、メニュー情報の提供履歴をサーバに送信することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項7】 端末は、サーバから配信されるメニュー情報を記録部に記録し、キーワード情報と共にサーバに送信することを特徴とする請求項6記載の情報配信システム。
【請求項8】 知識ベースには、調理メニュー情報を推論するための事実知識およびルール知識が格納されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項9】 知識ベースには、洗濯メニュー情報を推論するための事実知識およびルール知識が格納されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の情報配信システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーワード情報に応じたメニュー情報を配信する情報配信システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばインターネットシステムを利用してメニュー情報を取得するには多数の検索条件を入力したり、検索条件を吟味して入力する等、煩わしさがある。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、適切なメニュー情報を簡単に取得することができる情報配信システムを提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の情報配信システムは、キーワード情報を送信する端末と、前記端末からのキーワード情報を通信回線を通して受信するサーバとを備え、前記サーバがメニュー情報に関する事実を示す複数の事実知識および事実知識を選択するための複数のルール知識が格納された知識ベースと、前記知識ベースに格納されたルール知識および事実知識を参照しながらキーワード情報に応じたメニュー情報を推論する推論エンジンとを備え、前記推論エンジンの推論結果を前記通信回線を通して前記端末に配信するところに特徴を有する。上記手段によれば、オペレータが端末を操作してキーワード情報をサーバに送信すると、サーバがキーワード情報に応じた調理メニュー情報を推論して端末に配信する。この場合、サーバが専門的な事実知識およびルール知識を参照しながらメニュー情報を推論するので、多数の検索条件を入力したり検索条件を吟味する等の煩わしさが解消され、適切なメニュー情報を簡単に取得することが可能になる。
【0004】請求項2記載の情報配信システムは、ルール知識の活用方法を示すメタ知識が知識ベースに格納されているところに特徴を有する。上記手段によれば、例えば複数のルール知識が取得されたときに所定のルール知識を優先させることができるので、ルール知識の競合が防止される。
【0005】請求項3記載の情報配信システムは、推論エンジンがメニュー情報を前向き推論するところに特徴を有する。上記手段によれば、仮説であるキーワード情報から結論であるメニュー情報が導かれるので、メニュー情報の種類が多い場合に絞込みが簡単になる。
【0006】請求項4記載の情報配信システムは、推論エンジンがメニュー情報をファジィ推論するところに特徴を有する。上記手段によれば、高い,低い等のファジィ情報を処理することができるので、メニュー情報として調理メニュー情報や洗濯メニュー情報等を配信する場合に実用価値が高まる。
【0007】請求項5記載の情報配信システムは、サーバに端末とは別の情報入力部から時事情報が入力されるところに特徴を有する。上記手段によれば、季節や天候等の時事情報をキーワード情報として活用できる。このため、季節や天候等を考慮してメニュー情報を推論することができるので、メニュー情報として調理メニュー情報や洗濯メニュー情報等を配信する場合に有用性が高まる。
【0008】請求項6記載の情報配信システムは、端末がメニュー情報の提供履歴をサーバに送信するところに特徴を有する。上記手段によれば、メニュー情報の提供履歴がサーバに送信されるので、メニュー情報の提供履歴をキーワード情報として活用できる。
【0009】請求項7記載の情報配信システムは、端末がサーバから配信されるメニュー情報を記録部に記録し、キーワード情報と共にサーバに送信するところに特徴を有する。上記手段によれば、端末にキーワード情報が入力されると、端末からサーバーに配信済のメニュー情報が自動的に送信されるので、オペレータが配信済のメニュー情報を端末に入力する手間がなくなる。
【0010】請求項8記載の情報配信システムは、調理メニュー情報を推論するための事実知識およびルール知識が知識ベースに格納されているところに特徴を有する。上記手段によれば、キーワード情報を入力するだけで調理メニュー情報が配信されるので、調理メニューを日常的に考える煩わしさが解消される。
【0011】請求項9記載の情報配信システムは、洗濯メニュー情報を推論するための事実知識およびルール知識が知識ベースに格納されているところに特徴を有する。上記手段によれば、キーワード情報を入力するだけで洗濯メニュー情報が配信されるので、複雑な取扱説明書を熟読して洗濯メニューを決める煩わしさが解消される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図6に基づいて説明する。冷蔵庫1の扉には、図1に示すように、パネル状のホーム端末2が装着されている。このホーム端末2はマイクロコンピュータを主体に構成された制御回路3を内蔵するものであり、制御回路3にはハードディスク装置4およびネットワーク通信部5が電気的に接続されている。これらハードディスク装置4およびネットワーク通信部5はホーム端末2に内蔵されたものであり、ハードディスク装置4には調理メニュー提供プログラムが格納されている。尚、ハードディスク装置4は記録部に相当するものである。
【0013】制御回路3にはLCD6が電気的に接続されている。このLCD6はホーム端末2の前面に装着されたものであり、制御回路3は調理メニュー提供プログラムを起動すると、LCD6に「ダイエットしたい」,「洋食が食べたい」,「タマネギが嫌い」,「夏の料理が食べたい」等の複数のキーワード情報を表示する。また、制御回路3には透明なタッチパネル7が電気的に接続されている。このタッチパネル7はLCD6の前面に装着されたものであり、制御回路3はタッチパネル7からの出力信号に基づいてキーワード情報の選択結果を検出する。
【0014】制御回路3はネットワーク通信部5およびインターネット8を介してメニュー提供サーバ9に接続されている。このインターネット8は通信回線に相当するものであり、キーワード情報の選択結果はインターネット8を通してメニュー提供サーバ9に送信される。このメニュー提供サーバ9は知識ベース10を有するものであり、知識ベース10には、図2に示すように、調理メニュー情報およびルール情報が格納されている。前者の調理メニュー情報は「スペアリブ」,「ハンバーグ」,「チャーハン」,「スパゲティ」,「すし」,「ポトフ」等の調理メニューの種類を示すものであり、ホーム端末2でキーワード情報を選択すると、調理メニュー情報の中からキーワード情報に応じたものが選択され、調理メニューとしてホーム端末2に配信される。
【0015】ルール情報は事実知識とルール知識とメタ知識とを有している。このうち事実知識は調理メニューの客観的な事実を示すものであり、事実知識には「スペアリブは洋食」……「すしは和食」等のジャンル知識,「スペアリブは1000kcal」……「すしは400kcal」等のダイエット知識,「ハンバーグには玉ねぎが入っている」等の具材知識,「ポトフは冬の料理」等の旬知識が設定されている。
【0016】ルール知識はメニュー情報の中から調理メニューを選択するためのルールを示すものであり、ルール知識には「洋食が食べたいならば、洋食のメニューを候補に追加する」,「ダイエットしたいならば、カロリーが低いものを候補に追加する」,「玉ねぎが嫌いならば、玉ねぎが入っているメニューを候補から削除する」,「季節が夏であるならば、冬の調理メニューを候補から削除する」,「提示済情報があるときは、提示済の調理メニューを候補から削除する」等が設定されている。また、メタ知識はルール知識の活用方法を示すものであり、メタ知識には「後に書かれたルール知識を優先する」,「カロリーが低いものはカロリー度合い0.6以上とする」等が設定されている。
【0017】メニュー提供サーバ9は、図1に示すように、情報入力部11を有しており、メニュー提供サーバ9には情報入力部11から時事情報が入力される。この時事情報は、図3に示すように、今の季節情報および旬の食材情報を有するものであり、今の季節情報には「今は春」,「今は夏」,「今は秋」,「今は冬」等が設定され、旬の食材情報には「4月は筍」,「5月は蕗」……「11月はキャベツ」,「12月はセリ」等が設定されている。
【0018】メニュー提供サーバ9は、図1に示すように、推論エンジン12を有している。この推論エンジン12はキーワード情報に応じた調理メニューを前向き推論するものであり、メニュー提供サーバ9はホーム端末2からのキーワード情報を検出すると、推論エンジン12を用いて調理メニューを推論する。以下、調理メニューの推論方法について説明する。
【0019】オペレータがホーム端末2のLCD6上でキーワード情報を選択すると、ホーム端末2は、図4のステップA1へ移行し、ハードディスク装置4に提示済の調理メニューが記録されているかを判断する。ここでは提示済の調理メニューが記録されていないので、「NO」と判断してステップA2へ移行し、メニュー提供サーバ9にキーワード情報を送信する。
【0020】メニュー提供サーバ9はキーワード情報を受信すると、図5のステップB1へ移行する。そして、情報入力部11からの時事情報をキーワード情報として取得し、ステップB2で提示済情報の有無を判断する。この提示済情報はホーム端末2から送信されるものであり、ここでは提示済情報が送信されていないので、「NO」と判断し、ステップB4の前向き推論へ移行する。
【0021】メニュー提供サーバ9は前向き推論へ移行すると、知識ベース10のルール知識を予め設定された優先順位に従って探索する。これら各ルール知識は条件部と実行部とを有するIF−THENルールと称されるものであり、キーワード情報がルール知識の条件部に合致するときには当該ルール知識の実行部が実行され、調理メニューの追加・削除が実行部の記録内容に応じて行われる。以下、「ダイエットしたい」がキーワード情報として入力され、「今は夏」が時事情報として入力された場合を例示して説明を進める。
【0022】<「ダイエットしたい」をキーワード情報とする前向き推論について>■「ダイエットしたいならば(条件部)、カロリーが低いものを候補に追加する(実行部)」というルール知識がキーワード情報に合致するので、「ダイエットしたいならば、カロリーが低いものを候補に追加する」というルール知識が取得される。
【0023】■ルール知識に「カロリーが低いもの」というファジィな要素が含まれているので、事実知識のカロリー値がカロリー度合に換算される。この換算処理は、図6の(a)に示すように、カロリー値とカロリー度合との関係を一義的に特定するメンバーシップ関数に基づいて行われるものであり、図6の(b)はメンバーシップ関数に基づくカロリー度合の換算結果を示している。
【0024】■「カロリーが低いものはカロリー度合0.6以上で定義する」というメタ知識が取得される。そして、ルール知識の「カロリーが低いもの」にメタ知識が適用され、「カロリーが0.6以上のもの」が事実知識に基づいて選択される。この場合には「スパゲティは500kcal(カロリー度合0.8)」,「ポトフは500kcal(カロリー度合0.8)」,「すしは400kcal(カロリー度合1.0)」という事実知識に基づいて「スパゲティ」,「ポトフ」,「すし」が選択される。
【0025】<「今は夏」をキーワード情報とする前向き推論について>■「季節が夏であるならば(条件部)、冬の調理メニューを候補から削除する(実行部)」というルール知識がキーワード情報に合致するので、「季節が夏であるならば、冬の調理メニューを候補から削除する」というルール知識が取得される。
【0026】■ルール知識の中の「冬の調理メニュー」が事実知識に基づいて選択される。この場合には「ポトフは冬の料理」という事実知識に基づいて「ポトフ」が選択される。
【0027】<調理メニューの追加・削除について>2種類以上のルール知識が取得されている場合には「後に書かれたルール知識を優先する」というメタ知識が取得され、ルール知識にメタ知識が適用される。この場合には「ダイエットしたいならば、カロリーが低いものを候補に追加する」というルール知識が先に書かれ、「季節が夏であるならば、冬の調理メニューを候補から削除する」というルール知識が後に書かれているので、冬の調理メニューである「ポトフ」の削除が低カロリーの調理メニューである「ポトフ」の追加に優先される。そして、調理メニュー「スパゲティ」,「すし」,「ポトフ」から「ポトフ」が削除され、前向き推論が終了する。
【0028】メニュー提供サーバ9は前向き推論を終えると、図5のステップB5へ移行し、調理メニューの追加・削除結果を配信用の調理メニューに決定する。そして、ステップB6へ移行し、ホーム端末2に配信用の調理メニューを送信する。すると、ホーム端末2は、図4のステップA4からA5へ移行し、メニュー提供サーバ9からの調理メニューを提示済の調理メニューとしてハードディスク装置4に記録する。そして、ステップA6へ移行し、LCD6に配信された調理メニューを表示する。
【0029】オペレータがキーワード情報を再選択すると、ホーム端末2は図4のステップA1へ移行する。この場合には先に配信された調理メニューがハードディスク装置4に提示済の調理メニューとして記録されているので、ホーム端末2はステップA1で「YES」と判断してA3へ移行し、キーワード情報と提示済情報と提示済の調理メニューとをメニュー提供サーバ9に送信する。
【0030】メニュー提供サーバ9はキーワード情報等を受信すると、図5のステップB1からB2へ移行し、提示済情報が有ると判断する。そして、ステップB3へ移行し、提示済の調理メニューを事実知識として知識ベース10に記録する。この場合には提示済の調理メニューとして「スパゲティ」,「すし」が送信されているので、図2の()内に示すように、「スパゲティは提示済」,「すしは提示済」が事実知識として記録される。
【0031】メニュー提供サーバ9は提示済の調理メニューを事実知識として記録すると、図5のステップB4へ移行し、キーワード情報および提示済情報に基づいて配信用の調理メニューを前向き推論する。以下、キーワード情報として「洋食が食べたい」が入力された場合を例示してステップB4の前向き推論を説明する。
【0032】<「洋食が食べたい」をキーワード情報とする前向き推論について>■「洋食が食べたいならば(条件部)、洋食のメニューを候補に追加する(実行部)」というルール知識がキーワード情報に合致するので、「洋食が食べたいならば、洋食のメニューを候補に追加する」というルール知識が取得される。
【0033】■ルール知識の中の「洋食のメニュー」が事実知識に基づいて選択される。この場合には「スペアリブは洋食」,「ハンバーグは洋食」,「スパゲティは洋食」,「ポトフは洋食」という事実知識に基づいて「スペアリブ」,「ハンバーグ」,「スパゲティ」,「ポトフ」が選択される。
【0034】<提示済情報をキーワード情報とする前向き推論について>■「提示済情報があるときは(条件部)、提示済の調理メニューを候補から削除する(実行部)」というルール知識がキーワード情報に合致するので、「提示済情報があるときは、提示済の調理メニューを候補から削除する」というルール知識が取得される。
【0035】■ルール知識の中の「提示済の調理メニュー」が事実知識に基づいて選択される。この場合には「スパゲティは提示済」,「すしは提示済」という事実知識に基づいて「スパゲティ」,「すし」が選択される。
【0036】<調理メニューの追加・削除について>「後に書かれたルール知識を優先する」というメタ知識が取得され、ルール知識にメタ知識が適用される。この場合には「洋食が食べたいならば、洋食のメニューを候補に追加する」というルール知識が先に書かれ、「提示済情報があるときは、提示済の調理メニューを候補から削除する」というルール知識が後に書かれているので、提示済の調理メニューである「スパゲティ」の削除が洋食の調理メニューである「スパゲティ」の追加に優先される。そして、調理メニュー「スペアリブ」,「ハンバーグ」,「スパゲティ」,「ポトフ」から「スパゲティ」が削除され、前向き推論が終了する。
【0037】メニュー提供サーバ9は前向き推論を終えると、図5のステップB5へ移行し、調理メニューの追加・削除結果を配信用の調理メニューに決定する。そして、ステップB6へ移行し、ホーム端末2に配信用の調理メニューを送信する。すると、ホーム端末2は、図4のステップA4からA5へ移行し、メニュー提供サーバ9からの調理メニューを提示済の調理メニューとしてハードディスク装置4に記録する。そして、ステップA6へ移行し、LCD6に配信された調理メニューを表示する。
【0038】上記第1実施例によれば、オペレータがホーム端末2を用いてキーワード情報を入力すると、メニュー提供サーバ9が専門的な事実知識およびルール知識を参照しながら調理メニュー情報を推論してホーム端末2に配信するように構成した。このため、多数の検索条件を入力したり、検索条件を吟味する等の煩わしさが解消されるので、適切な調理メニュー情報を簡単に取得することができる。また、知識ベース10にルール知識の活用方法を示すメタ知識を格納した。このため、複数のルール知識が取得されたときには後のルール知識が優先されるので、ルール知識の競合が防止される。
【0039】また、調理メニュー情報を前向き推論した。この前向き推論は仮説であるキーワード情報から結論である調理メニュー情報を導くものであるので、調理メニュー情報の種類が多い場合に絞込みが簡単になり、短い処理時間で調理メニュー情報を推論することができる。また、推論エンジン12が調理メニュー情報をファジィ推論するように構成した。このため、「カロリーが低いもの」等のファジィ情報を処理することができるので、調理メニュー情報の提供システムとして実用価値が高まる。
【0040】また、情報入力部11からメニュー提供サーバ9に時事情報を入力した。このため、今の季節や旬の素材等を考慮して調理メニュー情報を推論できるので、調理メニュー情報の有用性・専門性が高まる。また、ホーム端末2が調理メニュー情報の提供履歴をメニュー提供サーバ9に送信するように構成したので、配信済の調理メニュー情報をキーワード情報として活用することができる。
【0041】また、メニュー提供サーバ9から配信される調理メニュー情報をホーム端末2のハードディスク装置4に記録し、ホーム端末2にキーワード情報が入力されると、ホーム端末2からメニュー提供サーバー9にハードディスク装置4の調理メニュー情報が自動的に送信されるように構成したので、オペレータが配信済の調理メニュー情報をホーム端末2に入力する手間がなくなる。また、調理メニュー情報を推論するための事実知識およびルール知識を知識ベース10に格納した。このため、キーワード情報を入力するだけで調理メニュー情報が配信されるので、調理メニューを日常的に考える煩わしさが解消される。次に本発明の第2実施例を図7および図8に基づいて説明する。知識ベース10には、図7に示すように、洗濯メニュー情報およびルール情報が格納されている。前者の洗濯メニュー情報は洗濯メニューの種類を示すものであり、ホーム端末2でキーワード情報を選択すると、洗濯メニュー情報の中からキーワード情報に応じたものが選択され、ホーム端末2に洗濯メニューとして配信される。
【0042】ルール情報は事実知識とルール知識とメタ知識とを有しており、事実知識は洗濯メニューの客観的な事実を示し、ルール知識は事実知識を選択するためのルールを示し、メタ知識はルール知識の活用方法を示している。また、情報入力部11は、図8に示すように、時事情報として今の季節情報および今の天候情報をメニュー提供サーバ9に与える。
【0043】次に上記構成の作用について説明する。オペレータがホーム端末2のLCD6上でキーワード情報を選択すると、ホーム端末2はメニュー提供サーバ9にキーワード情報を送信する。すると、メニュー提供サーバ9は情報入力部11からの時事情報をキーワード情報として取得し、前向き推論へ移行する。そして、知識ベース10のルール知識を探索し、キーワード情報がルール知識の条件部に合致するときには当該ルール知識の実行部を実行し、洗濯メニュー情報を選択する。以下、「単身者」がキーワード情報として入力され、「今は夏」が時事情報として入力された場合を例示して説明を進める。
【0044】<「単身者」をキーワード情報とする前向き推論について>■「単身者ならば(条件部)、洗濯時間が短い方が良い(実行部)」というルール知識がキーワード情報に合致するので、「単身者ならば、洗濯時間が短い方が良い」というルール知識が取得される。
【0045】■ルール知識の中の「洗濯時間が短い」が事実知識に基づいて識別され、洗濯メニュー情報が選択される。この場合には「プログラムAは短時間洗い」という事実知識に基づいて「プログラムA」が選択される。
【0046】<「今は夏」をキーワード情報とする前向き推論について>■「夏は(条件部)、汚れが良く落ちた方が良い(実行部)」というルール知識がキーワード情報に合致するので、「夏は、汚れが良く落ちた方が良い」というルール知識が取得される。
【0047】■ルール知識の中の「汚れが良く落ちる」が事実知識に基づいて識別され、洗濯メニュー情報が選択される。この場合には「プログラムBは汚れが良く落ちる」という事実知識に基づいて「プログラムB」が選択される。
【0048】<洗濯メニューの決定について>複数種のルール知識が取得されている場合には「選択したルール知識のうち点数が最も高いものを選択する」というメタ知識が取得され、ルール知識にメタ知識が適用される。この場合には「単身者ならば、洗濯時間が短い方が良い」というルール知識に点数「0.2」が設定され、「夏は、汚れが良く落ちた方が良い」というルール知識に点数「0.3」が設定されているので、「夏は、汚れが良く落ちた方が良い」というルール知識が優先され、配信用の洗濯メニューが「プログラムB」に決定される。
【0049】メニュー提供サーバ9は前向き推論を終えると、ホーム端末2に配信用の洗濯メニュー情報を送信する。すると、ホーム端末2はLCD6に配信された洗濯メニュー情報を表示する。
【0050】上記第2実施例によれば、洗濯メニュー情報を推論するための事実知識およびルール知識を知識ベース10に格納した。このため、オペレータがキーワード情報を入力するだけで洗濯メニュー情報が配信されるので、複雑な取扱説明書を熟読して洗濯メニューを決める煩わしさが解消される。また、情報入力部11からメニュー提供サーバ9に時事情報を入力した。このため、今の季節や今日の天候等を考慮して洗濯メニュー情報が推論されるので、洗濯メニュー情報の有用性・専門性が高まる。
【0051】尚、上記第1および第2実施例においては、推論エンジン12が調理メニュー情報および洗濯メニュー情報を前向き推論する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば後向き推論するように構成しても良い。また、上記第1および第2実施例においては、メニュー情報として調理メニュー情報および洗濯メニュー情報を配信する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば家電機器の故障メニュー情報を配信するように構成しても良い。この場合、情報入力部11からメニュー提供サーバ9に主な故障原因情報を与えると良い。
【0052】
【発明の効果】本発明の情報配信システムによれば、オペレータが端末を用いてサーバにキーワード情報を送信すると、サーバが専門的な事実知識およびルール知識を参照しながらメニュー情報を推論して端末に配信するように構成したので、キーワード情報に応じた適切なメニュー情報を簡単に取得できる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成12年10月18日(2000.10.18)
【代理人】 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
【公開番号】 特開2002−132788(P2002−132788A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−317861(P2000−317861)