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【発明の名称】 対顧客システムおよびサーバ
【発明者】 【氏名】本橋 卓

【要約】 【課題】顧客からの問い合わせに対して適切かつ迅速に対応して顧客満足度を向上させる。

【解決手段】ネットワーク1に接続可能なサーバ10、顧客20の端末装置、複数の回答者30の端末装置を備えた条件下で作動し、サーバは、単語に対応する回答者の対照テーブルを登録しており、顧客からの電子メールを受信すると、これを登録するとともに、単語を抽出して対照テーブルに基づいて対応する回答者を選定して電子メールを自動配信し、回答者からの回答を受信すると、これを上記電子メールと対応付けて登録するとともに顧客に送信する。サーバは電子メールの受信日時を登録しており、その受信日時から所定時間経過しても回答がないときには警告を発する。類する問い合わせ内容の数が所定数に達すると、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、Webページに掲載する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークに接続可能な、サーバ、顧客の端末装置、および複数の回答者の端末装置を備えた条件下で作動するシステムであって、上記サーバは、このシステムの運営者により定められた、単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルを登録しているサーバであり、上記顧客の端末装置は、その顧客の問い合わせ内容、苦情内容等を含む電子メールを上記サーバに送信することが可能な端末装置であり、上記サーバは、上記顧客の端末装置からの電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信するサーバであり、上記回答者の端末装置は、上記サーバから配信された電子メールを受信し、この電子メールに対する、回答者による回答を上記サーバに送信し得る端末装置であり、上記サーバは、上記回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信するサーバであることを特徴とする対顧客回答システム。
【請求項2】 単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルが登録され、顧客の端末装置からの電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信し、上記回答者の端末装置からの回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信することを特徴とするサーバ。
【請求項3】 上記サーバは、上記電子メールの受信日時を登録するとともに、その受信日時から所定時間経過しても上記回答者の端末装置からの回答を受信していない場合には、当該回答者の端末装置に向けて警告を発するサーバであることを特徴とする請求項1記載の対顧客回答システムまたは請求項2記載のサーバ。
【請求項4】 上記サーバは、上記顧客からの問い合わせ内容が含まれている、登録された多数の電子メールの内、類する問い合わせ内容の数が所定数に達したとき、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、そのWebページに掲載するサーバであることを特徴とする請求項1記載の対顧客回答システム、または請求項2記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク(例えばインターネット)を利用した対顧客システムおよびサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば自動車会社等に対する顧客からの問い合わせや苦情等は多岐にわたる。通常、このような会社等には、例えば「お客様相談窓口」という回答部門が設けられているが、顧客からの問い合わせ等は必ずしもこの部門に対してなされるとは限らず、関連会社や他の部門に対してなされることもある。したがって、現在、顧客からの問い合わせや苦情等に対しては、主として上記「お客様相談窓口」が回答しているが、関連会社や他の部門に対してなされた問い合わせ等については、その関連会社や他の部門が直接顧客に対して回答している。また、顧客からの問い合わせ等がなされた部門(例えば「お客様相談窓口」)が、それに対して回答できない場合には、他の部門に問い合わせて回答をもらい、これによって顧客に回答している。なお、特開平9−269938号公報には、顧客自身の意見を直接反映した顧客情報を作成できる顧客情報作成装置および顧客情報作成方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在の回答方法では以下のような不具合が想定される。
(1)顧客からの問い合わせ等がなされた部門(例えば「お客様相談窓口」)が、それに対して回答できない場合、他の部門に問い合わせて回答をもらい、これによって顧客に回答しているので、回答に長時間かかることがある。
(2)顧客からの問い合わせや苦情等に対して、専用の回答部門(例えば上記「お客様相談窓口」)だけでなく、関連会社や他の部門が独自で回答しているため、顧客ニーズを共有化することができない。
上記(1)(2)の結果として、顧客の満足度を向上させることが困難であるという問題があった。なお、特開平9−269938号公報記載の顧客情報作成装置および顧客情報作成方法は、顧客情報を作成するだけのものであり、顧客からの問い合わせ等に対して回答するものではない。
【0004】本発明の目的は、以上のような問題を解決し、顧客からの問い合わせ等に対して適切かつ迅速に対応することができるとともに、顧客ニーズの共有化を可能とすることによって、最終的に顧客満足度を向上させることができる対顧客システムおよびサーバを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1記載の対顧客回答システムは、ネットワークに接続可能な、サーバ、顧客の端末装置、および複数の回答者の端末装置を備えた条件下で作動するシステムであって、上記サーバは、このシステムの運営者により定められた、単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルを登録しているサーバであり、上記顧客の端末装置は、その顧客の問い合わせ内容、苦情内容等を含む電子メールを上記サーバに送信することが可能な端末装置であり、上記サーバは、上記顧客の端末装置からの電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信するサーバであり、上記回答者の端末装置は、上記サーバから配信された電子メールを受信し、この電子メールに対する、回答者による回答を上記サーバに送信し得る端末装置であり、上記サーバは、上記回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信するサーバであることを特徴とする。請求項2記載のサーバは、単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルが登録され、顧客の端末装置からの電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信し、上記回答者の端末装置からの回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信することを特徴とする。請求項3記載の対顧客回答システムまたはサーバは、請求項1記載の対顧客回答システムまたは請求項2記載のサーバにおいて、そのサーバは、上記電子メールの受信日時を登録するとともに、その受信日時から所定時間経過しても上記回答者の端末装置からの回答を受信していない場合には、当該回答者の端末装置に向けて警告を発するサーバであることを特徴とする。請求項4記載の対顧客回答システムまたはサーバは、請求項1記載の対顧客回答システムまたは請求項2記載のサーバにおいて、そのサーバは、上記顧客からの問い合わせ内容が含まれている、登録された多数の電子メールの内、類する問い合わせ内容の数が所定数に達したとき、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、そのWebページに掲載するサーバであることを特徴とする。
【0006】
【作用効果】請求項1記載の対顧客回答システムは、ネットワークに接続可能な、サーバ、顧客の端末装置、および複数の回答者の端末装置を備えた条件下で作動するシステムであって、上記サーバは、このシステムの運営者により定められた、単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルを登録しているサーバであり、上記顧客の端末装置は、その顧客の問い合わせ内容、苦情内容等を含む電子メールを上記サーバに送信することが可能な端末装置であり、上記サーバは、上記顧客の端末装置からの電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信するサーバであり、上記回答者の端末装置は、上記サーバから配信された電子メールを受信し、この電子メールに対する、回答者による回答を上記サーバに送信し得る端末装置であり、上記サーバは、上記回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信するサーバであるので、次のように利用されて作動し、それに応じた作用効果が得られる。
(i)このシステムの運営者は、単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルをサーバに登録しておく。
(ii)顧客は、その端末装置によって、問い合わせ内容、苦情内容等を含む電子メールを、ネットワークを介して上記サーバに送信することができる。
(iii)顧客の端末装置から上記電子メールが送信されてくると、サーバは、その電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信する。
(iv)回答者の端末装置は、上記サーバから上記電子メールが配信されてくると、その電子メールを受信する。そこで、回答者は、その電子メールの内容(問い合わせ等)を検討し、その電子メールに対する回答を、その端末装置によって上記サーバに送信することができる。
(v)上記サーバは、上記回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信する。
以上のように、この請求項1記載の対顧客回答システムによれば、顧客の端末装置からの電子メールが、サーバによって、その電子メールの内容に適した回答者の端末装置に自動配信され、その回答者からの回答が顧客に送信されるので、顧客からの問い合わせ等に対して適切かつ迅速に対応することが可能となる。また、サーバによって、顧客からの電子メール、すなわち、その問い合わせ内容、苦情内容等が登録されるので、このシステムの運営者および回答者は、その問い合わせ内容や苦情内容等を見ることができる。したがって、顧客ニーズの共有化が可能となる。以上の結果として、最終的に顧客満足度を向上させることができる。さらに、例えば会社等にとっては、従来では必要であった他部門への問い合わせ作業等が不要となるので、作業の効率化および経費の削減を図ることが可能となる。請求項2記載のサーバは、単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブルが登録され、顧客の端末装置からの電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブルとに基づいて対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置に当該電子メールを自動配信し、上記回答者の端末装置からの回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客の端末装置に送信するサーバであるので、上記請求項1記載の対顧客システムが好適に実現される。請求項3記載の対顧客回答システムまたはサーバによれば、請求項1記載の対顧客回答システムまたは請求項2記載のサーバにおいて、そのサーバは、上記電子メールの受信日時を登録するとともに、その受信日時から所定時間経過しても上記回答者の端末装置からの回答を受信していない場合には、当該回答者の端末装置に向けて警告を発するサーバであるので、この警告によって回答者による回答作業が促進され、結果として、顧客からの問い合わせ等に対する一層迅速な対応が可能となる。請求項3記載の対顧客回答システムまたはサーバによれば、請求項1記載の対顧客回答システムまたは請求項2記載のサーバにおいて、そのサーバは、上記顧客からの問い合わせ内容が含まれている、登録された多数の電子メールの内、類する問い合わせ内容の数が所定数に達したとき、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、そのWebページに掲載するサーバであるので、顧客はサーバにアクセスしてそのWebページをみることによって、自己が望む回答を知ることができる可能性が多くなる。したがって、顧客からの上記電子メ−ルによる問い合わせ等の絶対数の低減が期待され、結果として、顧客からの電子メールによる問い合わせ等に対するより一層迅速な対応が可能となるとともに、会社等にとっても、より一層の作業の効率化および経費の削減が期待されることとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る対顧客回答システムの一実施の形態を示す概念図(ブロック図)、図2は本発明に係るサーバの一実施の形態を示すブロック図である。
【0008】図1に示すように、この対顧客回答システムは、ネットワーク(例えばインターネット)1に接続可能な、サーバ10、顧客20,20’,・・・の端末装置21,21’,・・・、および複数の回答者30,30’,30”,・・・の端末装置31,31’,31”,・・・を備えた条件下で作動するシステムである。回答者30としては、例えば、会社等の相談窓口、各部門、各事業部、関連会社等を挙げることができる。なお、図1においては、二人の顧客20,20’および3人の回答者30,30’,31”を代表させて描いてあるが、これら顧客20および回答者30は、実際には多数存在することもある。また、この明細書においては、説明の煩雑化をさけるために、特に必要がない限り、顧客20,20’,・・・を単に顧客20といい、その端末装置21,21’,・・・を単に端末装置21といい、複数の回答者30,30’,30”,・・・を単に回答者30といい、その端末装置31,31’,31”,・・・を単に端末装置31ということもある。
【0009】サーバ10は、例えばコンピュータで構成される。図2に示すように、サーバ10は、電子メール等のデータを送受信することが可能な送受信部11と、その電子メールや後述する対照テーブル等を登録するデータベース(DB)を構築するデータ保存部12と、顧客からの電子メールから単語を抽出する抽出部13と、この抽出部13で抽出された単語と対照テーブルとに基づいて検索を行って、対応する回答者を選定する検索・選定部14と、ディスプレイ等からなる表示部15と、回答者30の端末装置31に対して警告を発する警告発生部16とを備えている。また、このサーバを操作するためのキーボード等からなる操作部17と、このサーバ10を作動させるためのプログラム等が格納されているシステム記憶部18と、上記各部を制御する制御部19とを備えている。
【0010】サーバ10には、このシステムの運営者(例えば自動車会社等)40により定められた単語とこの単語に対応する回答者との対照テーブル50(図3参照)が登録されている。対照テーブルの登録は、サーバ10内のデータ保存部12に構築されるデータベースDBに登録される。なお、このデータベースDBは、サーバ10に接続されているシステム運営者40のコンピュータ(例えばホストコンピュータ)内に構築してもよいが、この明細書では単に、サーバに登録する(あるいは登録される)、としている。また、後述する各種データもこのデータベースに登録される。
【0011】顧客20の端末装置21は、例えばパソコン(パーソナルコンピュータ)で構成される。また、この端末装置21は携帯用端末装置(例えば本システムに関して必要な機能を有する携帯電話(例えばI−Modeの携帯電話)等)で構成することもできる。この端末装置21は、その顧客20の問い合わせ内容、苦情内容等を含む電子メールをサーバ10に送信することが可能な端末装置である。電子メールの内容としては、例えば、「・・・パーツを取り付けたいので・・・整備方法を知りたい」、「・・・販売店の対応が悪い・・・」等、を挙げることができる。顧客20の端末装置21は、例えば上記のような電子メールを入力しサーバ10に送信できるようになっている(図1,図2の■参照)。
【0012】サーバ10は、上記顧客20の端末装置21からの電子メールを受信し、この電子メールをデータベースDB(データ保存部12)に登録するとともに、抽出部13で、当該電子メールから単語を抽出する。例えば上記の例でいえば、電子メールの内容が「・・・パーツを取り付けたいので・・・整備方法を知りたい」という内容であれば、抽出部13によって、「パーツ」、「取り付け」、「整備」という単語が抽出され、電子メールの内容が「・・・販売店の対応が悪い・・・」という内容であれば、「販売」、「店」、「対応」という単語が抽出されることとなる。
【0013】さらに、サーバ10は、上記抽出部13で抽出された単語と、データベースDBに格納されている対照テーブル50(図3参照)とに基づいて、検索・選定部14で単語を検索して、対応する回答者を選定し、その回答者の端末装置31に当該電子メールを自動配信する(図1,図2の■参照)。図3は対照テーブルの一例を示す図である。この対照テーブル50において、左欄は、システム運営者40によって設定された単語(キーワード)の欄、右欄は同じくシステム運営者40によって設定された回答者(配信先)の欄である。このような対照テーブル50によると、例えば上記の例でいえば、検索・選定部14によって、「パーツ」、「取り付け」、「整備」という単語をキーワードとした検索がなされ、「パーツ」に対応する回答者として「部品部門」が得られ、「取り付け」、「整備」に対応する回答者としてと「サービス部門」が得られることとなるが、この実施の形態では、該当する単語の数が最も多い回答者を回答責任者として選定し、この回答者に当該電子メールを自動配信するようになっている。すなわち、上記の場合、「部品部門」に対応する単語は「パーツ」の1個、「サービス部門」に対応する単語は「取り付け」、「整備」の2個であるので、「・・・パーツを取り付けたいので・・・整備方法を知りたい」という内容の電子メールは、「サービス部門」に自動配信されることとなる。また、「・・・販売店の対応が悪い・・・」という内容の電子メールについては、その単語「販売」「店」「対応」に対応する回答者として「お客様相談室」が選定され、「お客様相談室」に自動配信されることとなる。なお、この実施の形態では、抽出部13で抽出された単語が対照テーブル50にない場合には、「お客様相談室」を回答者として選定するようになっている。
【0014】回答者30の端末装置31は、例えばパソコンで構成される。この端末装置31は、サーバ10から配信された電子メールを受信し、この電子メールに対する、回答者による回答をサーバ10に送信し得る端末装置である。例えば上記の例でいえば、顧客からの電子メールの内容が「・・・パーツを取り付けたいので・・・整備方法を知りたい」という内容であれば、回答者30であるサービス部門は、その端末装置31で、パーツの取り付け方法、整備方法を具体的に記載した電子メールを、回答としてサーバ10に送信する(図1,図2の■参照)。
【0015】サーバ10は、端末装置31からの回答を受信し、この回答を上記顧客からの電子メールと対応付けてデータベースDBに登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客20の端末装置21に送信するようになっている(図1,図2の■参照)。これによって、顧客20は、その端末装置21によって回答を受信することができる。
【0016】また、サーバ10は、上記顧客20からの電子メールを受信した際に、その電子メールとともにその受信日時をデータベースDB登録するようになっており、その受信日時から所定時間(例えば24時間)経過しても上記回答者(選定された回答者)の端末装置31からの回答を受信していない場合には、当該回答者の端末装置31に向けて警告発生部16で警告、例えば「顧客20からの問い合わせからすでに24時間経過しておりますので、速やかに回答して下さい」というメッセージを発するようになっている(図1,図2の■参照)。これによって、回答者による回答作業が促進される。
【0017】また、システム運営者40ないし回答者30は、サーバ10の表示部15ないし端末装置31の表示部(例えばディスプレイ)によって、回答進捗状況を例えば一覧表として見ることができるようになっている。図4は、その一覧表の例を示す図で、顧客20からの電子メールの受付日時(受付日時)、お客様名、電子メールの内容(内容)、回答責任者(回答責任部門)を一覧表として見ることができるようになっている。なお、顧客20からの電子メールは回答責任部門にだけでなく関連部門にも配信することができ、その場合には、図示のように電子メールが配信された関連部門(関連配信部門)も見ることができる。また、一覧表の表示は、回答進捗状況に応じレコード毎に色分けして表示される。例えば、図4の例で説明すると、現在日時が2000年9月11日午前11時であるとすると、新規のもの(Aさんのレコード)については青色に、受信日時から所定時間(例えば24時間)経過しても回答がなされていないもの(Bさんのレーコード)については赤色に、回答が完了しているもの(Cさんのレコード)については黒色に表示される。これによって、システム運営者40ないし回答者30は、回答進捗状況を一見して把握することができる。
【0018】さらに、サーバ10は、顧客20からの問い合わせ内容が含まれていて、データベースDBに登録された多数の電子メールの内、類する問い合わせ内容の数をカウントしており、その数が所定数(例えば30件)に達したとき、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、そのWebページに掲載するようになっている。例えば、図4の例でいえば「パーツの取付・・・」と同一あるいはこれに類する問い合わせ内容の数が所定数(例えば30件)に達したとき、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、そのWebページに掲載するようになっている。
【0019】以上のような対顧客回答システムの作動を図5に示すフローチャートを参照してさらに詳しく説明すると、次の通りである。
【0020】(1)顧客20の端末装置21からの電子メールが送信されてくると、サーバ10は、ステップST1で、その電子メールを受信し、この電子メールとその受信日時とをデータベースDBに登録する。
【0021】(2)サーバ10は、ステップST2で、抽出部13によって、当該電子メールから単語を抽出し、ステップST3で、検索・選定部14によって、単語と、データベースDBに格納されている対照テーブル50(図3参照)とに基づいて、対応する回答者を選定する。
【0022】(3)さらにサーバ10は、ステップST4でその回答者の端末装置31に当該電子メールを自動配信し、ステップST5でその回答者(配信先)をデータベースDBに登録し、ステップST6で回答待ち状態となる。
【0023】(4)一方、ステップST7でサーバ10からの電子メールを受信した回答者30は、ステップST8でその回答を作成し、ステップST9でその回答をサーバ10に送信する。
【0024】(5)サーバ10は、ステップST6で端末装置31からの回答を受信すると、ステップST10でこの回答を上記顧客からの電子メールと対応付けてデータベースDBに(例えばデータベースDBの同一レコード上に)登録し、ステップST11で当該回答をこれに対応する顧客20の端末装置21に送信する。
【0025】(6)さらにサーバ10は、ステップST12で、データベースDBに登録された多数の電子メールの内、類する問い合わせ内容が所定数(例えば30件)に達したか否かを判断し、所定数に達した場合には、ステップST13で、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、例えば「よくある質問と回答」としてそのWebページに掲載する。ステップST12で、類する問い合わせ内容が所定数(例えば30件)に達していない場合には、ステップST6の回答待ち状態に戻る。
【0026】(7)さらにサーバ10は、ステップST14で、顧客20からのメール全てに対して回答があったか否かを判断し、全てのメールに対する回答があった場合には、ステップST15で新規メール(顧客20からの新たな電子メール)の受信待ち状態となり、新規メールが送信されてくると、上記ステップST1以降のステップを繰り返す。全てのメールに対する回答がなかった場合(未回答のものが1つでもある場合)には、ステップST16で、そのメールの受信日時から所定時間(例えば24時間)経過しているか否かを判断し、経過している場合には、ステップST17で、対応する回答者の端末装置31に向けて、警告発生部16によって警告をを発する。所定時間経過していない場合には、ステップST6の回答待ち状態に戻る。
【0027】以上のような対顧客回答システムは、次のように利用されて作動し、それに応じた作用効果が得られる。
【0028】(i)このシステムの運営者40は、単語とこの単語に対応する回答者30・・・との対照テーブル50をサーバ10に登録しておく。
(ii)顧客20は、その端末装置21によって、問い合わせ内容、苦情内容等を含む電子メールを、ネットワーク1を介してサーバ10に送信することができる(図1の■参照)。
(iii)顧客20の端末装置21から上記電子メールが送信されてくると、サーバ10は、その電子メールを受信し、この電子メールを登録するとともに、当該電子メールから単語を抽出し、その単語と上記対照テーブル50とに基づいて対応する回答者30を選定し、その回答者30の端末装置31に当該電子メールを自動配信する(図1の■参照)。
(iv)回答者30の端末装置31は、サーバ10から上記電子メールが配信されてくると、その電子メールを受信する。そこで、回答者30は、その電子メールの内容(問い合わせ等)を検討し、その電子メールに対する回答を、その端末装置31によってサーバ10に送信することができる(図1の■参照)。
(v)サーバ10は、上記回答を受信し、この回答を上記電子メールと対応付けて登録するとともに、当該回答をこれに対応する上記顧客20の端末装置21に送信する(図1の■参照)。
【0029】以上のように、この対顧客回答システムないしサーバ10によれば、顧客20の端末装置21からの電子メールが、サーバ10によって、その電子メールの内容に適した回答者30の端末装置31に自動配信され、その回答者30からの回答が顧客20に送信されるので、顧客20からの問い合わせ等に対して適切かつ迅速に対応することが可能となる。また、サーバ10によって、顧客20からの電子メール、すなわち、その問い合わせ内容、苦情内容等が登録されるので、このシステムの運営者40および回答者30は、その問い合わせ内容や苦情内容等を見ることができる(例えば図4参照)。したがって、顧客ニーズの共有化が可能となる。以上の結果として、最終的に顧客満足度を向上させることができる。さらに、例えばシステム運営者40である会社等にとっては、従来では必要であった他部門への問い合わせ作業等が不要となるので、作業の効率化および経費の削減を図ることが可能となる。
【0030】さらにまた、サーバ10は、上記電子メールの受信日時を登録するとともに、その受信日時から所定時間経過しても回答者の端末装置からの回答を受信していない場合には、当該回答者の端末装置に向けて警告を発するサーバであるので、この警告によって回答者による回答作業が促進され、結果として、顧客からの問い合わせ等に対する一層迅速な対応が可能となる。
【0031】さらに、サーバ10は、顧客からの問い合わせ内容が含まれている、登録された多数の電子メールの内、類する問い合わせ内容の数が所定数に達したとき、その問い合わせ内容とこれに対応する回答とを、そのWebページに掲載するサーバであるので、顧客20はサーバ10にアクセスしてそのWebページをみることによって、自己が望む回答を知ることができる可能性が多くなる。したがって、顧客20からの上記電子メ−ルによる問い合わせ等の絶対数の低減が期待され、結果として、顧客20からの電子メールによる問い合わせ等に対するより一層迅速な対応が可能となるとともに、会社等にとっても、より一層の作業の効率化および経費の削減が期待されることとなる。
【0032】以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。例えば、システム運営者(例えば会社等)40は、自社内でネットワーク(インターネットに限らない)を構築して本システムを適用することもできる。
【0033】
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【出願日】 平成12年10月30日(2000.10.30)
【代理人】 【識別番号】100093115
【弁理士】
【氏名又は名称】佐渡 昇
【公開番号】 特開2002−132787(P2002−132787A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−330024(P2000−330024)