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【発明の名称】 携帯端末
【発明者】 【氏名】井村 滋

【要約】 【課題】携帯端末の画面中の文書の選択範囲をテンプレートに格納し、一方、テンプレートに格納された文書を選択範囲に挿入できる携帯端末を提供する。

【解決手段】携帯端末の画面上の文書中で任意の位置にカーソルを移動して第1のマーカを設定し、続いて同文書の任意の位置にカーソルを移動して第2のマーカを設定することによって範囲設定が行われる。範囲設定された2つのマーカ位置で挟まれた範囲内にある文書、または2つのマーカ位置で挟まれた範囲外にある文書のいずれかを設定範囲として選択することができる。これらの選択範囲の文書をテンプレートリストに追加し、一方、テンプレートリストにある定型文を上記の選択範囲中に挿入できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯端末で文書を構成する文字またはグラフィックを入力する入力手段、定型文を選択する手段、文書中の任意の位置にカーソルを設定する手段、および文字またはグラフィックを選択する選択手段を有する携帯端末において、携帯端末の画面上の文書中で任意の位置にカーソルを移動して第1のマーカを設定し、続いて同文書の任意の位置にカーソルを移動して第2のマーカを設定する範囲設定手段と、前記範囲設定手段で設定された2つのマーカ位置で挟まれた範囲内にある文書、または2つのマーカ位置で挟まれた範囲外にある文書のいずれかを設定範囲として選択する選択手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】 前記範囲設定手段は、さらに複数対のマーカ位置で挟まれた複数の文書を設定範囲として追加する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】 前記で選択された設定範囲の文書を定型文として格納する格納手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】 前記格納手段中に格納された定型文を前記設定範囲の文書と入れ替える入れ替え手段をさらに有することを特徴とする請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】 前記選択された設定範囲の文書を削除する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項6】 訂正のために各動作の1つ以上前の状態に戻す手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】 さらに、文書が英文である場合において、定型文の最初の文字が大文字または小文字であるにかかわらず、入れ替えられた文書中では、文脈に従って大文字または小文字を自動選択する手段を有することを特徴とする請求項4記載の携帯端末。
【請求項8】 前記2つのマーカが同じ位置にある場合は挿入モードとし、異なる位置にある場合は上書きモードとして自動的に判別する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯端末に関するものであり、より詳細には、携帯端末上でメール等の文章を編集することができる携帯端末に関するものである。さらに詳細には、本発明は、携帯端末の画面中でカーソルで選択された範囲内の文章を定型文として格納し、または定型文として格納された文章をカーソルで選択された範囲に挿入する携帯端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルセルラシステムなどではテキストやグラフィック等を送ることができるショートメッセージサービス(以下SMS)、WAP(ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル)またはiモード等が提供されている。これらのサービスは携帯端末上で文書を作成して希望する相手に送りまたは受けるサービスであるが、この文書を作成する際に幾つかの手段、たとえば、定型文を予め保存しておき、それを読み出して作成中の文書の任意の個所に挿入する、または定型文そのものを利用者が予め作成して然るべき場所に保存しておき必要に応じて利用する等の手段が提案されている。
【0003】また、定型文だけではなく、電話帳に記載されている内容、送られてきた文書、利用者が撮影したグラフィック情報なども編集してデータとして利用が可能である。しかも最近では、文書の長さも1000文字を越えるような内容でも扱うことが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文書の編集の際に、たとえば、定型文を挿入する場合にカーソルを移動して挿入個所を指示するだけであり、文章の任意の範囲を選択して消去、入れ替えするための手段は提供されていないのが現状である。文字を削除するにもクリアキーを用いて1文字ずつ消していかなければならない。また、たとえば、パーソナル・コンピュータでマウスを使って文書中の編集範囲を決定する際には、当該個所を選択するためにカーソルを移動しながらマウスについているスイッチを押し続けて行うのが一般的な手法である。
【0005】しかし、これを携帯端末特に携帯端末等に適用しようとした場合に、基本的に片手操作を前提としているこれらの装置ではマウスのようような機能を単純に割り当てることが出来ず、複雑な操作を利用者に強いることになる。また選択された範囲、または選択された範囲外を選択することも現状ではできない。さらに、誤って文章を変更してしまった場合に、その動作よりも前の動作に戻す機能もついていないため、特に長い文章を誤って変更した時の修復は、利用者にとって多大な負担を強いることになる。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、携帯端末の画面中の文書の選択範囲の一括消去、一括コピーまたは実行取消しなどの機能を使用し易い形で実現する携帯端末を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は、携帯端末で文書を構成する文字またはグラフィックを入力する入力手段、定型文を選択する手段、文書中の任意の位置にカーソルを設定する手段、および文字またはグラフィックを選択する選択手段を有する携帯端末において、携帯端末の画面上の文書中で任意の位置にカーソルを移動して第1のマーカを設定し、続いて同文書の任意の位置にカーソルを移動して第2のマーカを設定する範囲設定手段と、上記範囲設定手段で設定された2つのマーカ位置で挟まれた範囲内にある文書、または2つのマーカ位置で挟まれた範囲外にある文書のいずれかを設定範囲として選択する選択手段とを有するように構成される。
【0008】また、本発明は、複数対のマーカ位置で挟まれた複数の文書を設定範囲として追加する手段を含むように構成される。
【0009】さらに、本発明は、選択された設定範囲の文書を定型文として格納する手段を有するように構成される。
【0010】さらに、本発明は、格納手段中に格納された定型文を前記設定範囲の文書と入れ替える手段を有するように構成される。
【0011】さらに、本発明は、選択された設定範囲の文書を削除する手段を有するように構成される。
【0012】さらに、本発明は、訂正のために各動作の1つ以上前の状態に戻す手段を有するように構成される。
【0013】さらに、本発明は、文書が英文である場合において、定型文の最初の文字が大文字または小文字であるにかかわらず、入れ替えられた文書中では、文脈に従って大文字または小文字を自動選択する手段を有するように構成される。
【0014】さらに、本発明は、2つのマーカが同じ位置にある場合は挿入モードとし、異なる位置にある場合は上書きモードとして自動的に判別する手段を有するように構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形態1の定型文挿入処理について説明する。その前に、まず本発明で使用される携帯端末の概要を説明する。図1はディジタルセルラシステムの概念図を示す図である。図1において、たとえば、携帯端末103から携帯端末104へ発呼する場合、利用者は相手の電話番号を携帯端末103に入力してダイヤル発信を行う。この発信は携帯端末103が有する内部のソフトウェアで自動的に行うことも可能である。携帯端末103は無線インタフェース105を通じて携帯電話基地局101に接続を行う。携帯電話基地局101はディジタルインタフェース106a(通常はIDSNなど)を介して公衆電話網(PSTN)107に接続され、さらに、その公衆電話網107から他のインタフェース106bを介して携帯電話基地局102に接続されている。一方、携帯電話基地局102は無線インタフェース107を介して携帯端末104と接続され、最終的に携帯端末103は携帯端末104と接続され通話が可能となる。
【0016】また、携帯端末103と一般電話機112との接続は、無線インタフェース105、携帯電話基地局101、ディジタルインタフェース106a、公衆電話網107、インタフェース106c、および電話局108を介して行われる。また、携帯端末103とインターネットのサービスプロバイダ109との接続は、無線インタフェース105、携帯電話基地局101、ディジタルインタフェース110を介して行われ、携帯端末103は携帯電話基地局101を経由してサービスプロバイダ109のサービスを享受できる。このサービスは、たとえば、SMS−PP(ショートメッセージサービス−ポイントツーポイント)または同報通信のSMS−CB(ショートメッセージサービス−セル放送)などを使って、データを利用者に送り、それに対答して利用者はメッセージや選択結果等を返送するという形で行われる。また、インターネット上のウェブページも携帯端末103または携帯端末104で専用のゲートウェイを経由して閲覧が可能である。
【0017】次に、図2は携帯端末のブロック構成を示す図である。図2を使用して、本発明のディジタルセルラ携帯端末の構成を説明する。アンテナ201から入力された受信信号はセレクタ202を介して受信RF部203へと導かれる。ここでは受信信号が適正なレベルになるよう必要な帯域制限、自動ゲイン制御等の処理が施される。受信RF部203の出力信号はミキサ204に進み、そこで局発部211からの信号と混合され、中間周波数に変換される。この出力は受信IF部205へ入力されてA/D変換され、一定のビットレートを持つIQディジタルデータとなる。このIQディジタルデータは受信復調部206で、フェーディングなどの影響が除去され、受信した信号の種類判別、デインタリーブ、エラー訂正を行い適切な復号がなされ、音声データとディジタルデータに分離される。
【0018】音声データは通常圧縮されバースト毎のブロックで送られてくるため、音声復号部207で伸張されデコードされてから、音声のサンプリングレートに従ってD/A変換される。この後D/A変換されたアナログ信号はスピーカアンプ208で電力増幅されスピーカ209に至って放音される。一方、受信復調部206で分離されたディジタルデータはデータ復号部210で最終的な元のディジタルデータに戻される。この復号されたディジタルデータはCPUバス225を経由してI/O220からデータI/F220cを介して外部装置に送られる。
【0019】これに対して、送信側では、音声がマイク218を通じてアナログ音声信号に変換される。マイク218の出力は小さいのでマイクアンプ217で必要な電圧まで増幅される。増幅された音声信号は音声符号化部216で適当なサンプリングレートでまずA/D変換されディジタル化される。これをエンコードし圧縮し、RFにおけるバースト信号にあったブロックにまとめられる。一方、I/O220のデータI/F220cから入力されたディジタルデータはデータ符号化部219で適当なブロックにまとめられる。音声符号化部216とデータ符号化部219からのデータは送信変調部215でまとめられ一定のデータレートを持つIQディジタルデータにされる。この信号は送信IF部214でD/A変換されアナログ変調信号に変換された後、ミキサ213で局発部211からの局発信号と混合され、所望の送信周波数に変換される。所望の周波数に変換された信号は必要な送信電力にするために送信RF部212で電力増幅され、セレクタ202を経由してアンテナ201から放射される。
【0020】読出し専用メモリのROM221は、中央処理装置CPU224が実行するプログラムを予め記憶したり、表示用のフォント等のデータを記憶したりする。また随時書き込み読出しメモリのRAM222は中央処理装置CPU224がプログラム実行中、必要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、受信部または送信部からまたは逆へのデータ移動をする際に一時記憶させたりするような場合に利用される。電気的消去可能なメモリのEEPROM223は、たとえば、携帯端末の電源がOFFされても、次の電源ON時に同じ設定になるように、直前の設定条件などのパラメータを記憶するために用いられる。本発明では、EEPROM223にテンプレートが格納される。計時用のRTC226は年月日および時刻データを提供する部分で、たとえば、データ等のタイムスタンプ、携帯端末の時計表示、アラーム等に利用される。
【0021】外部装置とのインタフェースであるI/O220は、たとえば、ディスプレイ220a、キーボード220b、データI/F220c、外部記憶I/F220d、5Dジョグダイアルのような多機能ロータリエンコーダ220f、およびメモリスチック220gとのインタフェースを含む。因みに、5Dジョグダイアルの可動方向は正回転、逆回転、ダイヤルプッシュ、前面プッッシュおよび後面プッシュの5方向である。また外部記憶I/F220dは、たとえば、図1に示すサービスプロバイダ109から大容量データをダウンロードする場合に、本体の随時書き込み読出しメモリのRAM222では十分に対応できない時など、それを記憶させたりする目的で使用されるI/Fである。またSIMI/F220eはSIMとのインタフェースを行う。
【0022】上記のような構成を有する携帯端末を用いて、メッセージまたはグラフィックを携帯端末の画面上で編集する具体的な例を以下に説明する。
【0023】図3は、利用者が通常ショートメッセージ等を作成中の編集画面を示す図である。ショートメッセージのディスプレイ画面300には作成中のテキスト301が表示されており、また、文字、定型文または電話番号等を挿入する位置を示すカーソル302が示されている。さらに、保存、コピー、カット、アンドウ、終了等のボタンが表示される。これらのボタンは、画面対応に必要なものが表示される。利用者は、携帯端末のテンキーまたはジョグダイアル等を利用して、カーソル302の位置に文字を入力し、または定型文を挿入することができる。
【0024】次に、2つのカーソルで挟まれた部分を定型文で置き替える例について説明する。置き換えには、文の選択と定型文の挿入の2つの動作が必要であるので、まず文の選択について説明する。
【0025】図4は、図3において入力されたテキスト401のうちの一部を2つのマーカで選択した様子を示す図である。図4において、利用者はテキスト401上で文の変更修正を開始したい位置にカーソルを移動させ、第1のマーカ402を設定する。ここでは第1のマーカ402自体は表示されていないがテキスト401で2行目の最初の文字である「p」の前に設定されている。次に変更修正を行いたい部分の最終位置までカーソルを移動させ、第2のマーカ403を設定する。ここでは第2のマーカ403自体は表示されていないがテキスト401で4行目の最終文字である「.」の後に設定されている。この第1のマーカ402と第2のマーカ403で挟まれた範囲が選択範囲であると利用者が判断し確定ボタン等によって確定すると、その選択範囲は、選択範囲404のように反転表示される。図4では、第1のマーカ402と第2のマーカ403が異なる位置にあるため自動的に上書きモードに設定される。ここで、もし第1のマーカ402と第2のマーカ403が同じ位置に設定された場合は、重なったマーカ位置は挿入モードに設定される。
【0026】次に、定型文を選択する動作について説明する。利用者は、たとえば、図4の画面で「テンプレート」のボタンを押すことによって、携帯端末の画面は、図5に示す定型文のディスプレイ画面500に移る。
【0027】図5は、複数の定型文が予め格納されているテンプレートリストを表示している。この定型文は編集画面中で利用者が任意に作成することもできる。図5には、携帯端末を操作している現在時刻を表す第1のテンプレート501、携帯端末を操作している日付を表す第2のテンプレート502、予め携帯端末製造者が設定した定型文である第3のテンプレート503、同じく予め設定されている第4のテンプレート504、同じく予め設定されている定型文ではあるが、たとえば、WAPなどでインターネット上のウェブページをアクセスする際に必要なURLの書き出し文である第5のテンプレート505などがある。操作時刻を表す第1のテンプレート501と操作日付を表す第2のテンプレート502は、ディスプレイ画面500を開くたびに最新情報に更新される。
【0028】図5のディスプレイ画面500において、利用者は、たとえば、第3のテンプレート503を選択したい場合には、カーソルを第3のテンプレート503に移動してそこを確定ボタン等によって確定すると、第3のテンプレート503の部分「Please call to」が選択され反転表示される。利用者は、図5において、「編集画面」ボタンを押すと、図4で指定された設定範囲404に選択した定型文が挿入される。その結果、ディスプレイ画面600のテキスト601で示されるように文面が変更され表示される。図6は、定型文が挿入された後のディスプレイ画面を示す図である。編集画面中のカーソル602はディスプレイ画面600上でテキスト601の第2行目の最終文字「o」の後の位置に「|」で示される。利用者はその位置に新たに文字等を書き加えることが可能になる。
【0029】なお、図5の定型文画面中にある第3のテンプレート503の最初は大文字の「P」であるが、置き換えられる文の属性によって、大文字、小文字は自動的に判断され書き換えられる。図6の場合には、「please call to」は、文の中間に位置するので、最初の文字は小文字「p」となっている。
【0030】次に、上述した定型文の挿入を行う具体的処理についてフローチャートを用いて詳細に説明する。本発明の実施の形態1では、マーカで選択範囲を決定して、その選択範囲中にテンプレートに登録された定型文を選択して挿入する処理について説明する。図11は、2つのマーカを用いて選択範囲を決定し、その選択範囲を表示する処理を示すフローチャートである。図12は、テンプレートで選択された定型文等を先に選択された選択範囲に挿入する処理を示すフローチャートである。
【0031】図11は、図3のように、ディスプレイ画面300において、テキスト301が入力された状態において、利用者がテキスト301中の一部または全部を選択し、その選択範囲中にテンプレートリストから選択された定型文を挿入する場合について説明する。
【0032】この挿入処理は、テキスト入力画面(ディスプレイ画面400)において、利用者がカーソルを動かす度にこの保存処理プログラムがスタートする(ステップS101)。すなわち、利用者は表示されたメッセージのある部分を選択したい場合は、利用者によってカーソルが移動されると(ステップS102)、ステップS103で第1のマーカをセットするか否かが判断され、第1のマーカを設定する指示がなければこの保存処理は直ちに終了する(ステップS134)。第1のマーカをセットする指示がある場合には(ステップS103でYの場合)、カーソルのある位置にマーカを設定する第1のマーカセット処理が行われる。ステップS104)。これによって、選択範囲の開始位置が決定される。次に、選択範囲の最終位置を選択するためにカーソルを移動し(ステップS105)、選択範囲の最終位置に第2のマーカのセットが行われる(ステップS106)。これにより第1の選択範囲が指定される。
【0033】次に、この指定された範囲を有効にするか否かが範囲選択完了判断(ステップS107)が行われる。選択範囲を無効にしたい場合は(ステップS107でNの場合)、それまでに設定したマーカがクリアされ(ステップS125)、次に、範囲の再選択判断(ステップS126)が行われる。このステップで再選択が指示されない場合は処理は終了する(ステップS134)。一方、再選択判断(ステップS126でYの場合)が指示された場合には、処理はカーソル移動処理(ステップS102)へ移り、再度第1のマーカセットが開始される。
【0034】一方、範囲選択完了判断がなされた場合には(ステップS107でYの場合)、選択範囲表示処理(ステップS108)が行われる。この処理では、第1のマーカと第2のマーカで挟まれた範囲が表示される。次に、2つのマーカで挟まれた範囲内を選択範囲とするかまたは2つのマーカで挟まれた範囲外を選択範囲とするかを決める選択範囲内外切換判断(ステップS109)が行われる。もし、選択範囲の切換えの指示が出された場合には(ステップS109でYの場合)、選択範囲内外切換処理(ステップS110)を行う。この切換処理によって表示された切換範囲の一例は、図9のディスプレイ画面900の選択範囲904に示される。もし、切換をしない指示が出された場合には、選択範囲内外切換処理(ステップS110)をパスして次のステップに進む。ここで再度切換範囲を変更したい場合は、ステップS108に戻り、ステップS108からステップS111までを繰り返す。
【0035】選択範囲確定判断処理で選択範囲が確定された場合には(ステップS111でYの場合)、確定範囲表示処理(ステップS112)が行われる。この後、さらに、選択範囲を解除するか否かの選択解除判断(ステップS113)が行われ、選択解除が指示された場合には、それまで設定した第1のマーカと第2のマーカはクリアされる(ステップS125)。その後の再選択判断(ステップS126)以降は、上述した処理と同じであるので、説明を省略する。
【0036】一方、選択解除判断(ステップS113)で選択の解除をしない指示があった場合には(ステップS113でNの場合)、ステップS114の確定範囲削除判断が行われる。もし、確定範囲の削除指示がされた場合には(ステップS114でYの場合)、確定範囲削除処理(ステップS127)が行われる。その後、削除取消し判断(ステップS128)が行われる。もし、削除取消しが指示された場合(ステップS128でYの場合)、確定範囲表示処理(ステップS112)に戻り、確定範囲が表示される。一方、削除取消しをしない指示が出された場合には(ステップS128でNの場合)、処理は終了する(ステップS134)。一方、確定範囲削除判断(ステップS114)で、削除が指示されなかった場合に(ステップS114でNの場合)は、処理は、図12の文字入力判断(ステップS115)に移る。
【0037】ステップS115の文字入力判断ステップで、文字入力の指示が出された場合には、文字選択処理(ステップS129)が行われる。この入力は、従来の携帯端末についているテンキーまたは5Dジョグダイアル等を使用して文字を選択することができる。文字の選択が終了したらその文字を挿入するか否かの文字挿入判断が行われる(ステップS130)。文字を挿入しないとの指示が出された場合(ステップS130でNの場合)、処理は図11の確定範囲表示処理(ステップS112)に戻る。文字を挿入するとの判断がされた場合には(ステップS130でYの場合)、上書きモード設定処理(ステップS120)が行われる。この後、第1のマーカと第2のマーカとが同じ位置にあるか否かが判断される(ステップS121)。2つのマーカの位置が一致している時には(ステップS121でYの場合)、マーカの位置に選択された内容(文字または定型文等)を挿入する挿入モード設定処理(ステップS122)が行われ、ステップS123で、選択された内容が選択範囲に挿入される。一方、2つのマーカの位置が一致していないと判断された場合には(ステップS121でNの場合)、ステップS120で設定された上書きモードがそのまま実行される(ステップS123)。この時点で、文字の上書きまたは挿入を元に戻すために、ステップS124で実行取消し判断が行われ、実行取消しが指示されると(ステップS124でYの場合)、図11のステップS112に戻る。一方、実行取消し不要との指示が出されると(ステップS124でNの場合)、処理は終了し(ステップS134)、挿入は確定する。
【0038】一方、文字入力判断(ステップS115)で文字入力はしないとの指示が出された時は(ステップS115でNの場合)、テンプレートを利用するか否かを決めるテンプレート使用判断が行われる(ステップS116)。ここでテンプレートを使用するの指示が出された場合には(ステップS116でYの場合)、テンプレート表示処理(ステップS131)が行われ、テンプレートの内容が画面に表示される。このテンプレート表示の一例が、図5のディスプレイ500に示される。
【0039】次に、利用者は、このテンプレートに表示された定型文の中からテキスト文中に書き込みたいものを選択する。この選択は、カーソルを移動してテンプレートリスト中の定型文を選択するテンプレート定型文選択処理(ステップS132)によって行われる。その後、選択された定型文をテキスト文中に挿入するかどうかを判断する定型文挿入判断が行われる(ステップS133)。定型文挿入をしない旨が指示された場合には(ステップS133でNの場合)、処理は確定範囲表示処理(ステップS112)に戻り、その後は、文字挿入で説明したステップS113以降の処理と同じ処理が行われる。一方、定型文挿入の指示がされた場合には(ステップS133でYの場合)、上書きモード設定処理(ステップS120)に移行し、以降は文字挿入の場合の処理と同じ処理が行われる。
【0040】一方、テンプレートを使用しないとの判断がされた場合には(ステップS116でNの場合)、携帯端末中に格納された電話帳を画面に表示する電話帳表示処理(ステップS117)が行われる。その後、カーソル等を移動して希望する電話番号を選択する電話番号選択処理(ステップS118)が行われる。次に、選択された電話番号を最終的に挿入する否かを決定する電話番号挿入判断(ステップS119)が行われる。ここで、電話番号を挿入しない指示が出された場合には(ステップS119でNの場合)、図11のステップS112に戻る。挿入実行の指示が出された場合(ステップS119でYの場合)、上書きモード設定処理(ステップS120)に移行し、その後は上述の文字挿入の場合と同じ処理が行われる。
【0041】上述のように、本発明の実施の形態1においては、携帯端末の画面上で選択された範囲に、別に格納された定型文が挿入されるように構成されるので、選択された範囲を一度で他の文書に入れ替えることができる。また、選択された範囲に、携帯端末の画面から入力された文書およびグラフィック、さらに携帯端末に格納された電話番号等も挿入することができる。さらに、選択された範囲を一度で消去することも可能である。
【0042】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態2では、編集中の文の全部または一部をテンプレートリストに定型文として保存しておき、別の機会に使用できる定型文保存処理について説明する。ここでは、1つのメッセージ中に1つまたは2つの選択範囲を設定してテンプレート中に保存する例を説明しているが、選択範囲の指定は2つまでに限ったことではなく、3つ以上の指定も可能であり、また、保存場所はテンプレートと同じ場所でなく、他の場所に保存しても良いことは言うまでもない。
【0043】図7は、メッセージ中で2つの部分を選択した状態を示す図である。ディスプレイ画面700上のテキスト701中で、第1の選択範囲704と第2の選択範囲707の2つが設定されている。第1の選択範囲704は第1のマーカ702と第2のマーカ703によって設定されている。同様に第2の選択範囲707は第3のマーカ705と第4のマーカ706によって設定されている。ここでは、両方の選択範囲が確定した後、その選択範囲を、テンプレートとして保存する。
【0044】図8は、図5のディスプレイ画面500で示された5つの定型文にさらに新たな定型文が2つ追加されたディスプレイ画面800を示す図である。図8において、第1のテンプレート801〜第5のテンプレート805は、それぞれ図5のディスプレイ画面中で既に表示されている第1のテンプレート501〜第5のテンプレート505と同じものである。第1の選択範囲704の電話番号は、第6のテンプレート806として追加され、第2の選択範囲707のWEBアドレスは第7のテンプレート807として追加されている。従来の技術では、この様に1つのメッセージ内に複数の選択範囲を設定して、それらを1つの操作で保存することは不可能であったが、本発明ではこれが実現できるようになった。
【0045】図13は、2つのマーカを用いて1つの選択範囲を決定し、その選択範囲をテンプレートとして保存する処理を示すフローチャートである。図14は、複数のマーカを用いて複数の選択範囲を決定し、その複数の選択範囲をそれぞれテンプレートとして保存する処理を示すフローチャートである。
【0046】図13においては、図7のように、ディスプレイ画面700において、テキスト701が入力され、第1のマーカ702と第2のマーカ703で選択された選択範囲704を、図8のディスプレイ800中のテンプレートリストとして保存する場合について説明する。この保存処理においては、テキスト入力画面(ディスプレイ画面700)で、利用者がカーソルを動かす度にこの保存処理プログラムがスタートする(ステップS201)。すなわち、利用者は表示されたメッセージの所定の部分を選択し保存したい場合は、カーソルを移動すると(ステップS202)、ステップS204で第1のマーカをセットするか否かが判断され、第1のマーカを設定する指示がなければこの保存処理は直ちに終了する(ステップS229)。第1のマーカをセットする指示がある場合には(ステップS203でYの場合)、カーソルのある位置にマーカを設定する第1のマーカのセット処理を行う(ステップS204)する。これによって、選択範囲の開始位置が決定される。次に、選択範囲の最終位置を選択するためにカーソルを移動し(ステップS205)、選択範囲の最終位置に第2のマーカのセットを行う(ステップS206)。これにより第1の選択範囲が指定される。
【0047】次に、この指定された第1の選択範囲を有効にするか否かが第1の範囲選択完了判断ステップ(ステップS207)で行われる。選択範囲を無効にして他の範囲が選択される場合には(ステップS207でNの場合)、選択範囲の再選択をするか否かが判断される(ステップS221)。再選択をしない指示がされた場合には(ステップS221でNの場合)、それまで設定した全てのマーカがクリアされ(ステップS220)、処理は終了する(ステップS229)。一方、再選択をする指示が出された場合には(ステップS221でYの場合)、それまでに設定した第1のマーカと第2のマーカをクリアして(ステップS222)、処理は最初のカーソル移動処理(ステップS202)へ移る。
【0048】一方、第1のマーカと第2のマーカで指定された第1の選択範囲が有効と判断された場合には(ステップS207でYの場合)、第1の選択範囲を、たとえば、図7の第1の選択範囲704のように、反転表示等を用いて表示する(ステップS208)。次に、第2の選択範囲を設定するか否かを決めるための第2の選択範囲設定判断を行う(ステップS209)。ここで、第2の選択範囲を設定する必要がないと判断された場合(ステップS209でNの場合)、次に、選択範囲を、第1のマーカと第2のマーカで挟まれた範囲とするかそれ以外の範囲とするか決める選択範囲内外切替判断が行われる(ステップS223)。選択範囲の内外切換え指示が出された場合には(ステップS223でYの場合)、選択範囲内外切換え処理が行われ(ステップS224)、テンプレートリストへ文書を追加するか否かの判断ステップ(ステップS225)に進む。選択範囲内外切換え処理をしない指示が出された場合には(ステップS223でNの場合)、選択範囲内外切換え処理(ステップS224)を行わないで、テンプレートリストへ文書を追加するか否かの判断ステップ(ステップS225)に進む。テンプレートへの新規追加が指示された場合には(ステップS225でYの場合)、選択範囲内または選択範囲外のいずれかの内容をテンプレートリストへ追加する処理を行い(ステップS226)、画面中に設定された全ての選択範囲およびマーカを削除するための全マーカクリア処理(ステップS220)を行った後処理は終了する(ステップS229)。
【0049】また、選択範囲が既に決められているにも拘わらずテンプレートへリストの追加をしたくない場合には(ステップS225でNの場合)、処理はステップS221の再選択判断に移行する。ここで、再選択が指示されない場合には、それまで設定した全ての選択範囲とマーカを削除する全マーカクリア処理(ステップS220)を経て処理は終了する(ステップS229)。
【0050】一方、第2の選択範囲の設定が指示された場合には(ステップS209でYの場合)、処理は図14のフローチャートに移る。カーソルが目的の第3の位置に移動されると(ステップS210)、そのカーソルの位置に第3のマーカがセットされ(ステップS211)、第2の選択範囲の開始位置が選択される。さらに、カーソルが目的の第4の位置に移動されると(ステップS212)、そのカーソルの位置に第4のマーカがセットされ(ステップS213)、第2の選択範囲の最終位置が選択される。
【0051】その後、設定範囲を有効にするか否かを決定するために第2の範囲選択完了判断が行われる(ステップS214)。もし、第2の選択範囲は有効でないとの指示が出された場合には(ステップS214でNの場合)、第3のマーカ、第4のマーカをクリアし(ステップS227)、第2の選択範囲が解除される。なお、この時点ではまだ第1の選択範囲が有効なものとして残されている。
【0052】次に、図14のステップS228で、第2の選択範囲を再度設定するか否かを決める再選択判断が行われる。ここで、第2の選択範囲の再選択の指示が出された場合には(ステップS228でYの場合)、処理はステップS210に移り、再度第3のマーカ、第4のマーカが選択される。一方、第2の選択範囲の再選択をしない指示が出された場合には(ステップS228でNの場合)、第1のマーカと第2のマーカで挟まれた範囲かそれ以外の範囲かを決める選択範囲内外切換判断を行うステップS223に移り、上述したのと同じ処理が行われる。
【0053】一方、第2の選択範囲が有効と判断された場合には(ステップS214でYの場合)、第2の選択範囲が表示される(ステップS215)。この場合には、有効な選択範囲は第1の選択範囲と第2の選択範囲の2つとなっている。ここで、第1の選択範囲と第2の選択範囲とで構成される選択範囲を選択範囲とするかまたはそれ以外の範囲を選択範囲とするかを決める選択範囲内外切換判断が行われる(ステップS216)。選択範囲を切換える場合には(ステップS216でYの場合)、選択範囲を切換えた後(ステップS217)、その範囲をテンプレートへ追加するか否かのテンプレートリスト追加判断処理(ステップS218)へ進み、選択範囲を切換えない場合には(ステップS216でNの場合)、そのままの状態でテンプレートリスト追加判断処理(ステップS218)へ進む。ステップS218において、選択範囲の内容がテンプレートリストに追加される場合には、第3のマーカ、第4のマーカをクリアし(ステップS227)、第2の選択範囲を解除する。この時点では、まだ第1の選択範囲が有効なものとして残されている。次に、再度第2の選択範囲の再設定を行うか否かを決める再選択判断(ステップS228)が行われる。ここで第2の選択範囲の再選択をしない指示が出された場合には、第1の選択範囲の内外切換えを決める選択範囲切換判断(ステップS223)へ移り、それ以降は上述と同じ処理を行う。
【0054】一方、テンプレートリストへ追加するとの指示が出された場合には(ステップS218でYの場合)、選択範囲の内容をテンプレートリストへ追加し(ステップS219)、その後、全てのマーカと選択範囲とを解除する全マーカクリア処理を行い(ステップS220)、処理は終了する(ステップS229)。
【0055】上述のように、本発明によれば、以上述べた保存処理または挿入処理のいずれか一方または両方の組み合わせによって、従来不可能であった選択範囲毎の文書挿入、保存、削除等を可能にしたものである。
【0056】次に、上述した、2つのマーカで挟まれた範囲以外を選択範囲として選択する例について説明する。図9は、第1のマーカ902と第2のマーカ903の2つのマーカで挟まれた部分以外が選択された例を示す図である。図4では第1のマーカ402と第2のマーカ403の2つのマーカで挟まれた部分が選択されていた。しかし、図9では、ディスプレイ画面900に示されるように、テキスト901上の2行目の開始文字「p」の前にある第1のマーカ902と、4行目の最終文字「.」の後にある第2のマーカ903の2つのマーカで挟まれた部分以外の部分が選択範囲904として選択されている。複数の選択範囲が設定された状態から選択範囲の内外切換機能を使用する場合も、それぞれのマーカで挟まれた複数の範囲以外が選択されるようにすることができる。
【0057】図10は、編集される文書がテキスト以外にグラフィック等をも含む例を示す図である。ディスプレイ画面1000上にはテキスト1001とグラフィック1002が示されており、選択範囲の開始位置を示す第1のマーカ1003がテキスト1001部の文字「a」の前にあり、選択範囲の最終位置を示す第2のマーカ1004がグラフィック1002部の最終位置に来ている。これによりテキスト1001部とグラフィック1002部が混在した文書も選択範囲とすることができ、上述と同様に編集を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、編集中の文書内で修正箇所の範囲設定が容易にできる。
【0059】また、本発明は、修正箇所の範囲を設定する場合、2つのマーカに挟まれた範囲または挟まれた部分以外の範囲を設定範囲として選択できる。従って、修正する範囲が広くてもその選択が容易である。
【0060】また、本発明は、文書内の任意の文字またはグラフィックを定型文として保存できるので、後でそれを使用することができ、文書編集が容易になる。
【0061】さらに、本発明は、テンプレートリストに保存された文字やグラフィックを、選択範囲に挿入することができるので、文章編集の作業性が向上する。
【0062】さらに、本発明は、誤って文書を修正した場合でも容易にそれ以前の状態に復帰が可能である。
【0063】さらに、本発明は、2つのマーカを同じ位置に設定すれば、挿入モードとなり、異なる位置に設定すれば上書きモードとなるので、挿入モード、上書きモードを簡単に設定でき、文章編集の作業性が向上する。
【0064】さらに、本発明は、文書が英文である場合において、定型文の最初の文字が大文字または小文字であるにかかわらず、入れ替えられた文書中では、文脈に従って大文字または小文字が自動選択されるので、編集作業が容易になる。
【0065】さらに、本発明は、相手から送られてきた文書以外にも、たとえば、WAPなどのブラウザを使用して表示される内容をも選択して編集中の文書等に加えることができるので、文章編集の融通性が向上する。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成12年10月24日(2000.10.24)
【代理人】 【識別番号】100097216
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 和人 (外1名)
【公開番号】 特開2002−132762(P2002−132762A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−323568(P2000−323568)