| 【発明の名称】 |
かな漢字変換方法およびかな漢字変換システム |
| 【発明者】 |
【氏名】只野 正義
【氏名】梅岡 孝吏
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| 【要約】 |
【課題】文節区切りの異なる候補を表示して、ユーザーが文節区切りを意識せずにかな入力を行うことを可能とする。
【解決手段】ユーザーは、確定入力の前に、「今日は」の位置にカーソルを移動し、変換キーを押下する。「きょうは」に対する同音異表記候補を表示する際に、「きょう」、「はいしゃに」という異なる文節区切りを認識する。「きょう」に対する同音異表記候補(「今日」、「京」)と、「きょうは」に対する同音異表記候補(「今日は」、「京は」など)とを統合して、最も確からしい候補から順に統合された同音異表記候補201を表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 日本語を入力するために、かな入力から漢字に変換するかな漢字変換方法において、前記かな入力と文節を解析するためのデータとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識ステップと、該認識ステップで認識された各々の前記文節区切りに対するかなに応じて、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶部から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得ステップと、複数の前記変換候補を表示する候補表示ステップとを備えることを特徴とするかな漢字変換方法。 【請求項2】 前記認識ステップは、注目文節と、該注目文節の前文節および次文節の少なくとも一方に着目して、1または複数の前記文節区切りを認識することを特徴とする請求項1に記載のかな漢字変換方法。 【請求項3】 前記候補表示ステップは、複数の前記変換候補を、最も確からしい順番に並び替えて表示することを特徴とする請求項1または2に記載のかな漢字変換方法。 【請求項4】 前記認識ステップで認識された各々の前記文節区切りのうち、最も確からしい文節区切りに基づいて、最も確からしい変換候補を、前記かな入力に代えて表示するインライン表示ステップを備えることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載のかな漢字変換方法。 【請求項5】 日本語を入力するために、かな入力から漢字に変換するかな漢字変換システムにおいて、文節を解析するためのデータを記憶するデータ記憶手段と、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶手段と、前記かな入力と前記データとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識手段と、該認識手段で認識された各々の前記文節区切りに対するかなに応じて、前記辞書記憶手段から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得手段と、複数の前記変換候補を表示する候補表示手段とを備えることを特徴とするかな漢字変換システム。 【請求項6】 前記認識手段は、注目文節と、該注目文節の前文節および次文節の少なくとも一方に着目して、1または複数の前記文節区切りを認識することを特徴とする請求項5に記載のかな漢字変換方法。 【請求項7】 前記候補表示手段は、複数の前記変換候補を、最も確からしい順番に並び替えて表示することを特徴とする請求項5または6に記載のかな漢字変換システム。 【請求項8】 前記認識手段で認識された各々の前記文節区切りのうち、最も確からしい文節区切りに基づいて、最も確からしい変換候補を、前記かな入力に代えて表示するインライン表示手段を備えることを特徴とする請求項5、6または8のいずれかに記載のかな漢字変換システム。 【請求項9】 日本語を入力するためのかな漢字変換システムを制御するプログラムを記録した記録媒体であって、前記かな入力と文節を解析するためのデータとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識ステップと、該認識ステップで認識された各々の前記文節区切りに対するかなに応じて、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶部から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得ステップと、複数の前記変換候補を表示する候補表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、かな漢字変換方法およびかな漢字変換システムに関し、より詳細には、コンピュータ・システムに日本語を入力する際の、文節区切り変更を容易にしたかな漢字変換方法およびかな漢字変換システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、日本語を入力することができるコンピュータ・システムに用いられているかな漢字変換は、ユーザーが入力した複文節のかなに対して、文節区切りを認識し、各々の文節ごとに単語を識別し、この単語を漢字などに変換している。文節区切りの認識を行った結果、もっとも確からしい文節区切りに基づいて、同音異表記候補の内のもっとも確からしいものを、入力したかな文字の上に表示している。表示された文節区切り(それによるかな漢字変換)が、ユーザーが意図した文節区切りと異なる場合には、ユーザーは特定のキー操作により、文節区切りの変更を行う。 【0003】しかし、ユーザは、かな漢字変換された文字を確定する前に、特定のキー操作により文節区切り(文節長)を変更するよりも、かな漢字変換の確定後に確定された漢字などを削除して、再度かなの入力と変換を行っている。これは、特定のキー操作による未確定状態での文節区切りの変更が、ユーザにとって使いにくいためと思われる。 【0004】例えば、特開平第11−184849号公報に開示されたかな漢字変換方法によれば、かな漢字変換の際に、文節区切りの変更も選択することができる方法が記載されている。以下、図を参照して説明する。 【0005】図6は、従来のかな漢字変換において、文節区切りの変更を選択する方法を示した図である。図6において、「きょうはいしゃにいく」というかな入力に対して、最も確からしい「きょう」、「はいしゃに」、「いく」という文節区切りが認識され、この文節区切りに基づいて、「きょう」に対する同音異表記候補601が示されている。 【0006】一方、「きょうは」、「いしゃに」、「いく」という文節区切りも考えられるので、この方法によれば、「異なる文節区切り候補があります」という選択表示602とともに、異なる文節区切りに基づいた候補603である「今日は医者に」が、0番の位置に表示されている。ユーザーは数字「0」のキー操作により、異なる文節区切りの候補を選択することができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同音異表記候補にユーザーが意図した文節区切りがないと、文節区切りの変更を行わずに、再度かなの入力と変換を行っている。また、ユーザーにとっては、数字「0」のキー操作という特定のキー操作が必要であり、異なる文節区切りに基づいた候補も選択されないという問題があった。 【0008】さらに、文節の概念自体が、ユーザーにとって分かりにくいものであるため、未確定状態での文節区切りの変更や、文節区切りを意識したかな入力が、ユーザにとって難しいという問題もあった。 【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、文節区切りの異なる候補を表示して、ユーザーが文節区切りを意識せずに入力が可能なかな漢字変換方法およびそのシステムを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、日本語を入力するために、かな入力から漢字に変換するかな漢字変換方法において、前記かな入力と文節を解析するためのデータとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識ステップと、該認識ステップで認識された各々の前記文節区切りに対するかなに応じて、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶部から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得ステップと、複数の前記変換候補を表示する候補表示ステップとを備えることを特徴とする。 【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記認識ステップは、注目文節と、該注目文節の前文節および次文節の少なくとも一方に着目して、1または複数の前記文節区切りを認識することを特徴とする。 【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の前記候補表示ステップは、複数の前記変換候補を、最も確からしい順番に並び替えて表示することを特徴とする。 【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3のいずれかにおいて、前記認識ステップで認識された各々の前記文節区切りのうち、最も確からしい文節区切りに基づいて、最も確からしい変換候補を、前記かな入力に代えて表示するインライン表示ステップを備えることを特徴とする。 【0014】請求項5に記載の発明は、日本語を入力するために、かな入力から漢字に変換するかな漢字変換システムにおいて、文節を解析するためのデータを記憶するデータ記憶手段と、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶手段と、前記かな入力と前記データとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識手段と、該認識手段で認識された各々の前記文節区切りに対するかなに応じて、前記辞書記憶手段から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得手段と、複数の前記変換候補を表示する候補表示手段とを備えることを特徴とする。 【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の前記認識手段は、注目文節と、該注目文節の前文節および次文節の少なくとも一方に着目して、1または複数の前記文節区切りを認識することを特徴とする。 【0016】請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の前記候補表示手段は、複数の前記変換候補を、最も確からしい順番に並び替えて表示することを特徴とする。 【0017】請求項8に記載の発明は、請求項5、6または8のいずれかにおいて、前記認識手段で認識された各々の前記文節区切りのうち、最も確からしい文節区切りに基づいて、最も確からしい変換候補を、前記かな入力に代えて表示するインライン表示手段を備えることを特徴とする。 【0018】請求項9に記載の発明は、日本語を入力するためのかな漢字変換システムを制御するプログラムを記録した記録媒体であって、前記かな入力と文節を解析するためのデータとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識ステップと、該認識ステップで認識された各々の前記文節区切りに対するかなに応じて、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶部から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得ステップと、複数の前記変換候補を表示する候補表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。 【0020】図1は、本発明にかかるかな漢字変換方法の一実施例を説明するための図である。図1(a)は、「きょうはいしゃにいく」というかな入力に対して、変換キー(またはスペースキー)を押下する前の状態を示している。図1(b)は、変換キーを押下した直後の表示を示している。 【0021】変換キーの押下により、かな漢字変換プログラムにかな入力が渡されると、文節を解析するためのデータと対比して、1または複数の文節区切りを認識する。それぞれの文節区切りに対して、尤度計算をおこない、最も確からしい文節区切りを決定する。図1(b)は、「きょうは」、「いしゃに」、「いく」という最も確からしい文節区切りが表示されている。最も確からしい文節区切りは、表示された文字に付加されたアンダーラインで識別することができる。 【0022】次に、各々の文節区切りに対して、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書を参照して、1または複数の漢字を変換候補として取得し表示する。それぞれの変換候補に対して、尤度計算をおこない、最も確からしい変換候補がインラインに表示されている。 【0023】図2は、本発明にかかるかな漢字変換方法において、文節区切りの異なる変換候補を選択する方法の一実施例を説明するための図である。ユーザーが意図していた文節区切り(それによるかな漢字変換)が、図1(b)に示した文節区切りとは異なる場合について説明する。例えば、「きょう」、「はいしゃに」という文節区切りを意図していた場合、ユーザーは、確定入力(リターンキーまたは次のかな入力)の前に、注目文節である「今日は」の位置にカーソルを移動し、再度変換キーを押下する。図2は、変換キーを押下した直後を示している。本実施例によれば、「きょうは」に対する同音異表記候補を表示する際に、「きょう」、「はいしゃに」という異なる文節区切りを認識する。すなわち、注目文節と、注目文節の次の文節にも着目して、異なる文節区切りを認識する。「きょう」に対する同音異表記候補(「今日」、「京」)と、「きょうは」に対する同音異表記候補(「今日は」、「京は」など)とを統合して、最も確からしい候補から順に統合された同音異表記候補201を表示する。 【0024】図3は、本発明にかかるかな漢字変換方法の一実施例を示すフローチャートである。かな入力を行った後、変換キーを押下すると(S301)、アプリケーションプログラムにおいて、カーソル位置まで入力されたかな文字列が読み込まれる(S302)。かな文字列は、漢字変換の対象として、かな漢字変換プログラムに渡される(S303)。かな漢字変換プログラムは、アプリケーションプログラムから渡されたかな文字列に対して、文節を解析するためのデータと対比して、形態要素解析を行い、文節区切りを行う(S304)。各々の文節区切りに対して、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書を参照して、最も確からしい変換候補を得る(S305)。確定入力がなされると(S306)、かな漢字変換プログラムは、イベント待ちの状態となる(S307)。 【0025】確定入力の前に、再度変換キーが押下された場合は、カーソル位置がある文節の同音異表記候補を表示する(S308)。このとき、カーソル位置がある文節の同音異表記候補のみならず、異なる文節区切りを認識し、異なる文節区切りに対応する変換候補を統合して、最も確からしい候補から順に表示する。確定入力がなされると(S309)、かな漢字変換プログラムは、イベント待ちの状態となり(S307)、確定入力の前であれば、同様にして、文節区切りの変更またはかな漢字変換を行うことができる。 【0026】図4は、本発明にかかるかな漢字変換方法において、統合された同音異表記候補を表示する方法の一実施例を説明するための図である。かな漢字変換プログラムは、アプリケーションプログラムから渡されたかな文字列に対して、文節を解析するためのデータと対比して、形態要素解析を行い、文節区切りを行う。その結果、「きょうはいしゃにいく」というかな入力に対して、「きょう」、「はいしゃに」、「いく」という文節区切りが認識される。図4(a)は、「きょう」に対する同音異表記候補である。また、「きょうは」、「いしゃに」、「いく」という文節区切りが認識され、図4(b)が、「きょうは」に対する同音異表記候補である。 【0027】かな漢字変換プログラムは、これら文節区切りの異なる変換候補を統合し、それぞれの変換候補に対して、尤度計算をおこない、最も確からしい候補から順に並び替える。図4(c)は、並び替えた結果を示したものであり、「きょう」と「きょうは」の双方に対する統合された同音異表記候補が表示されている。 【0028】図5は、本発明にかかるかな漢字変換方法において、再変換を行う方法の一実施例を説明するための図である。確定入力を行った後でも、ユーザーは再変換を行うことによって、文節区切りの変更または変換候補を変えることができる。再変換を行う注目文節である「医者に」の位置にカーソルを移動し、再度変換キーを押下する。このとき、「きょう」、「はいしゃに」、「いく」という文節区切りと、「きょうは」、「いしゃに」、「いく」という文節区切りとが認識される。すなわち、注目文節と、注目文節の前の文節にも着目して、異なる文節区切りを認識する。「はいしゃに」に対する同音異表記候補と、「いしゃに」に対する同音異表記候補とが統合され、最も確からしい候補から順に、統合された同音異表記候補501が表示される。 【0029】本実施例によれば、かな入力に対する変換および再変換において、文節区切りの異なる候補を統合して表示することにより、ユーザーが文節区切りを意識せずにかな入力を行うことができる。また、ユーザーの行う文節区切りの変更という操作を省くことにより、かな漢字変換の操作を容易にすることができる。 【0030】本発明のかな漢字変換方法を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体から、コンピュータがプログラムコードを読み出して実行することにより、達成されることは言うまでもない。 【0031】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。 【0032】また、本発明のかな漢字変換方法またはかん漢字変換システムは、スタンド・アローンのコンピュータのみならず、複数のコンピュータから構成されるクライアント・サーバシステムなどにも適用することができる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、かな入力と文節を解析するためのデータとを対比して、1または複数の文節区切りを認識する認識ステップと、認識ステップで認識された各々の文節区切りに対するかなに応じて、かなと漢字とを関連付けて記憶する辞書記憶部から1または複数の漢字を変換候補として取得する取得ステップと、複数の変換候補を表示する候補表示ステップとを備えるので、文節区切りの異なる候補を表示して、ユーザーが文節区切りを意識せずにかな入力を行うことが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391055933 【氏名又は名称】マイクロソフト コーポレイション 【氏名又は名称原語表記】MICROSOFT CORPORATION
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| 【出願日】 |
平成12年10月12日(2000.10.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−132761(P2002−132761A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−312591(P2000−312591) |
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