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【発明の名称】 文字情報処理装置およびそのプログラム記録媒体
【発明者】 【氏名】渡辺 久彦

【要約】 【課題】文字入力時において、入力した文字がネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字かを事前にチェックできるようにする。

【解決手段】クライアントコンピュータ2は、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換すると共に、変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のクライアントコンピュータで標準的に使用されている標準文字か否かを標準文字判定テーブル12を参照することによって判定する。この結果、標準文字でないと判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換する変換手段と、この変換手段によって変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字か否かを判定する判定手段と、この判定手段によって標準文字でないことが判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なう入力制御手段と、を具備したことを特徴とする文字情報処理装置。
【請求項2】ネットワーク上の各コンピュータ装置で使用されている文字情報を集計することによって作成された標準文字判定情報を記憶管理する判定情報記憶手段を設け、この判定情報記憶手段内の標準文字判定情報を参照することにより、前記判定手段は、前記変換手段によって変換された文字コードで示される文字が標準文字か否かを判定する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の文字情報処理装置。
【請求項3】ネットワーク上の各コンピュータ装置で使用されている文字フォント情報に基づいて文字認識を行ない、各文字コードに対する複数の文字フォントの文字認識結果に基づいて前記標準文字判定情報を作成する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の文字情報処理装置。
【請求項4】文字入力の際に、アプリケーション処理の前に定常的な処理を行なう為の前処理プログラムは、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換すると共に、変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字か否かを判定し、標準文字でないと判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なう、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の文字情報処理装置。
【請求項5】前記判定手段によって標準文字ではない特殊文字と判定された場合に、前記入力制御手段は、標準文字と区別してその特殊文字を識別表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の文字情報処理装置。
【請求項6】前記判定手段によって標準文字ではない特殊文字と判定された場合に、前記入力制御手段は、その特殊文字の入力を禁止する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の文字情報処理装置。
【請求項7】コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換させる為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字か否かを判定させる為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、標準文字でないと判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なわせる為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、を有する記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文字情報処理装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
〔特許請求の範囲〕
【0002】
【従来の技術】従来、複数台の文書データ処理装置がネットワークを介して接続されているネットワークシステムにおいて、各文書データ処理装置で使用される文字は、全て同一の文字コード体系であるとは限らず、また、同一の文字コード体系であっても、文書データ処理装置毎に、機種依存文字やユーザ登録された外字等の特殊文字がテキストデータに使用される場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような場合、入力作成したテキストデータを他の文書データ処理装置へ送信する際に、文字コード体系が相違していれば、コード・コンバ(?)ージョン処理によって相手先に合った文字コードに変換する必要があった。また、同一の文字コード体系であっても、テキストデータ内に機種依存文字やユーザ登録された外字等の特殊文字が含まれている場合には、実際に相手側で表示してみないと正しく表示されるかが分からないという事態が発生する。この発明の課題は、文字入力時において、入力した文字がネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字かを事前にチェックできるようにすることである。
【0004】この発明の手段は、次の通りである。請求項第1記載の発明(第1の発明)は、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換する変換手段と、この変換手段によって変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字か否かを判定する判定手段と、この判定手段によって標準文字でないことが判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なう入力制御手段とを具備するものである。また、コンピュータに対して、上述した各機能を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体を提供するものである。したがって、請求項1記載の発明においては、文字入力時において、入力した文字がネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字かを事前にチェックすることができ、利用者にあっては、標準以外の特殊文字を入力したことをその入力時点で即座に確認することが可能となる。
【0005】なお、この発明は次のようなものであってもよい。
(1)ネットワーク上の各コンピュータ装置で使用されている文字情報を集計することによって作成された標準文字判定情報を記憶管理する判定情報記憶手段を設け、この判定情報記憶手段内の標準文字判定情報を参照することにより、前記判定手段は、前記変換手段によって変換された文字コードで示される文字が標準文字か否かを判定する。この場合、ネットワーク上の各コンピュータ装置で使用されている文字フォント情報に基づいて文字認識を行ない、各文字コードに対する複数の文字フォントの文字認識結果に基づいて前記標準文字判定情報を作成する。
(2)文字入力の際に、アプリケーション処理の前に定常的な処理を行なう為の前処理プログラムは、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換すると共に、変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字か否かを判定し、標準文字でないと判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なう。
(3)前記判定手段によって標準文字ではない特殊文字と判定された場合に、前記入力制御手段は、標準文字と区別してその特殊文字を識別表示させる。
(4)前記判定手段によって標準文字ではない特殊文字と判定された場合に、前記入力制御手段は、その特殊文字の入力を禁止する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照してこの発明の一実施形態を説明する。図1は、この実施形態における文字情報処理システム(クライアント・サーバシステム)の全体構成を示したブロック図である。このクライアント・サーバシステムは、サーバコンピュータ1と、複数台の文書データ処理装置としてのクライアントコンピュータ2とがネットワーク網3を介して接続されてなる。ここで、各クライアントコンピュータ2側で使用される文字は、同一の文字コード体系であっても、クライアント毎に、機種依存文字やユーザ登録された外字等の特殊文字をテキストデータとして任意に使用することができる。つまり、各クライアントコンピュータ2毎に、独立的にクライアント固有の文字情報を使用できるシステム環境となっている。
【0007】サーバコンピュータ1には、共通文字コード抽出テーブル11、標準文字判定テーブル12が設けられている。共通文字コード抽出テーブル11は、このクライアント・サーバシステムにおいて、ネットワーク上の各クライアントコンピュータ2側で共通して使用されている共通文字を抽出するためのテーブルで、図2に示すように、文字毎のレコードは、「文字コード」、「文字認識情報」、「一致数」、「不一致数」の各項目を有する構成となっている。ここで、「文字認識情報」とは、イメージによる文字認識の為の特徴情報であり、文字の基本的な特徴を示した情報である。そして、文字毎の「文字コード」、「文字認識情報」は、予め固定的に記憶されている固定項目であるのに対し、「一致数」、「不一致数」は、処理結果に応じて変動するワーク用の項目である。
【0008】標準文字判定テーブル12は、ネットワーク上の各クライアントコンピュータ2で標準的に使用されている標準文字か否かを判定する際に使用されるもので、この標準文字判定テーブル12は、図3に示すように、文字毎に「文字コード」、「標準文字フラグ」とを記憶する構成となっている。サーバコンピュータ1は、共通文字コード抽出テーブル11の内容を参照することによって標準文字判定テーブル12を作成する。すなわち、サーバコンピュータ1は、共通文字コード抽出テーブル11内の「一致数」に対する「不一致数」の割合を文字毎に算出し、この割合が予め決められている所定値、例えば、1%以上かを判別し、1%未満の不一致数であれば、標準文字と判定するが、1%以上の不一致数であれば、特殊文字として判定し、その判定結果に応じて標準文字判定テーブル12内の「標準文字フラグ」を“1”あるいは“0”にセットする。この標準文字判定テーブル12は、各クライアントコンピュータ2へダウンロードされる。
【0009】図4は、各クライアントコンピュータ2における日本語フロントエンドプロセッサ(FEP)13での前処理を説明するための図である。すなわち、文字入力の際に、アプリケーション処理の前に定常的な処理を行なう為の前処理(FEP処理)を行なうFEPプログラムは、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換すると共に、変換された文字コードで示される文字がネットワーク上の他のクライアントコンピュータで標準的に使用されている標準文字か否かを標準文字判定テーブル12を参照することによって判定し、標準文字でないと判定された場合に、その文字を特殊文字として特定することにより、標準文字と特殊文字とを区別し、特殊文字を識別表示させたり、特殊文字の入力を禁止する一連の処理を行なうようにしている。このFEP13による一連の処理によって確定された確定文字列は、各種のアプリケーションソフト14へ渡される。
【0010】図5は、サーバコンピュータ1の全体構成を示したブロック図である。なお、各クライアントコンピュータ2においても、基本的にはサーバコンピュータ1と同様の構成要素からなるために、その説明は省略するが、図中、101〜107は、サーバコンピュータ1の構成要素を示し、また、201〜207は、クライアントコンピュータ2の構成要素を示している。CPU101は、記憶装置102内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのサーバコンピュータ1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置102は、オペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトの他、上述した共通文字コード抽出テーブル11、標準文字判定テーブル12やデータベース、文字フォント等が格納され、磁気的、光学的、半導体メモリ等によって構成されている記録媒体103やその駆動系を有している。この記録媒体103はハードディスク等の固定的な媒体若しくは着脱自在に装着可能なCD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード、磁気カード等の可搬型の媒体である。また、この記録媒体103内のプログラムやデータは、必要に応じてCPU1の制御によりRAM(例えば、スタティクRAM)104にロードされたり、RAM104内のデータが記録媒体103にセーブされる。すなわち、コンピュータ通信システムを構成する他の機器から通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介して送信されてきたプログラム/データを伝送制御部105によって受信して記録媒体103内にインストールすることができる。更に、記録媒体はサーバ等の外部機器側に設けられているものであってもよく、CPU101は伝送媒体を介してこの記録媒体内のプログラム/データを直接アクセスして使用することもできる。
【0011】また、CPU101は記録媒体103内に格納されるその一部あるいは全部を他の機器側から伝送媒体を介して取り込み、記録媒体103に新規登録あるいは追加登録することもできる。更に、プログラム/データはサーバ等の外部機器側で記憶管理されているものであってもよく、CPU101は伝送媒体を介して外部機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用することもできる。一方、CPU101にはその入出力周辺デバイスである伝送制御部105、入力部106、表示部107がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU101はそれらの動作を制御する。
【0012】次に、この実施形態におけるサーバコンピュータ1およびクライアントコンピュータ2の動作を図6〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で記録媒体103(201)に格納されており、CPU101(201)はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、CPU101(201)は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0013】図6は、サーバコンピュータ1側で実行される共通文字コード情報抽出処理を示したフローチャートであり、例えば、システム構築時や変更時に実行開始される。この場合、共通文字コード抽出テーブル11には文字毎に「文字コード」、「文字認識情報」が予め固定的に記憶されているものとする。先ず、サーバコンピュータ1は、このシステムを構築する特定グループ内の各クライアントコンピュータ2をポーリング方式にしたがって順次アクセスするために、そのいずれかのクライアントコンピュータを1台選択指定して(ステップA1)、そのクライアントコンピュータ側に対して文字フォント情報の送信要求を行う(ステップA2)。なお、特定グループとは、会社等の組織内において、クライアントコンピュータ2同士でテキストデータをやり取りする可能性のある部署等のグループを示している。
【0014】ここで、各クライアントコンピュータ2側では全文字分の文字コードと文字フォント(ビットマップイメージ)とを対応付けた文字フォント情報を記憶管理しており、サーバコンピュータ1からの送信要求に応答して全文字分の文字フォント情報をローカル情報としてサーバコンピュータ1へ送信する。すなわち、図7は、この場合において、各クライアントコンピュータ2側で実行される文字フォント送信処理を示したフローチャートであり、文字フォント情報の送信要求を受信すると、標準使用されている文字フォント種を選択し(ステップB1)、全文字分の文字フォント情報をローカル情報としてサーバコンピュータ1へ送信する(ステップB2)。
【0015】すると、サーバコンピュータ1は、クライアントコンピュータ2から送信されて来た全文字分の文字フォント情報を受信すると(ステップA3)、この全文字分の文字フォント情報の中から1文字分の文字コードを選択指定し(ステップA4)、この指定文字コードに対応する文字フォント情報を解析し、これに対応する共通文字コード抽出テーブル11内の「文字認識情報」と比較し(ステップA5)、両者は一致するかを判別する(ステップA6)。ここで、一致が検出された場合には、共通文字コード抽出テーブル11内の対応する「一致数」をプラス“1”するが(ステップA7)、不一致が検出された場合には、「不一致数」をプラス“1”する(ステップA8)。
【0016】そして、クライアントコンピュータ2から送信されて来た全文字分の文字コードを選択指定し終わったかを調べ(ステップA9)、全文字分の指定が終わるまでステップA4に戻り、以下、上述の動作を繰り返す(ステップA4〜A9)。ここで、全文字分の指定が終了した場合に、不一致文字があれば、当該クライアントコンピュータ2に対してその旨を通知しておく(ステップA10)。このようにして1台分のクライアントコンピュータ2に対する共通文字コード情報抽出処理が終了した場合には、特定グループ内の全クライアントコンピュータ2に対して同様の抽出処理を繰り返すために、全てのクライアントコンピュータを選択したかを判別し(ステップA11)、未処理のクライアントコンピュータがあれば、それを選択指定し(ステップA1)、以下、上述の動作を繰り返す(ステップA1〜A11)。
【0017】この結果、特定グループ内の全クライアント分の抽出処理が終了した場合には、ステップA12に移り、共通文字コード抽出テーブル11内の「一致数」、「不一致数」を1文字毎に参照し、「一致数」に対する「不一致数」の割合を文字毎に算出し、この割合が予め決められている所定値、例えば、1%以上かを判別し、1%未満の不一致数であれば、標準文字と判定するが、1%以上の不一致数であれば、特殊文字として判定し、その判定結果に応じて標準文字判定テーブル12内の「標準文字フラグ」を“1”あるいは“0”にセットする。この場合、1%以上の不一致数であれば、それを特殊文字とするために、「標準文字フラグ」を “0”にセットするが、それ以外の文字については、「標準文字フラグ」に“1”をセットする。
【0018】図8は、サーバコンピュータ1側で上述した共通文字コード情報抽出処理が終了した後において、各クライアントコンピュータ2側で実行される初期設定処理を示したフローチャートである。先ず、各クライアントコンピュータ2は、サーバコンピュータ1に対して標準文字判定テーブル12のダウンロードを要求し、それに応答して送信されて来た標準文字判定テーブル12を受信すると、それを自己のテーブルとして記憶管理しておく(ステップC1)。そして、入力許可/不許可を入力指定することにより入力許可フラグを“1”あるいは、“0”にセットしておく(ステップC2)。入力許可フラグは、文字入力時に特殊文字が入力されたと判定された場合に、この特殊文字の表示色を変更して識別表示させるか、特殊文字を非表示とするかを選択するためのフラグであり、入力許可フラグが“1”にセットされている時には、文字表示色を変更することによる識別表示が選択され、“0”にセットされている時には、当該文字の非表示が選択される。
【0019】図9は、サーバコンピュータ1から標準文字判定テーブル12をダウンロードした状態において、文字入力時に各クライアントコンピュータ2側で実行される日本語入力フロントエンドプロセッサ処理を示したフローチャートである。先ず、クライアントコンピュータ2は、文字入力の待機状態において、キー入力を検出する毎に(ステップD1)、そのキー入力情報を対応する文字コードにそれぞれ変換して一時記憶保持しておく(ステップD2)。そして、入力文字を1文字選択し(ステップD3)、選択した文字コードで自己の標準文字判定テーブル12をアクセスし、該当する「標準文字フラグ」を参照し(ステップD4)、そのフラグは“1”か、“0”かを判別する(ステップD5)。
【0020】ここで、「標準文字フラグ」が“1”の場合には、その選択文字は、ネットワーク上の各クライアントコンピュータ2で標準的に使用されている標準文字であるので、通常と同様に、当該標準文字を文字表示する処理に移るが(ステップD8)、「標準文字フラグ」が“0”の場合には、その選択文字は、当該クライアント固有の特殊文字であるために、ステップD6に移り、上述の初期設定処理によって設定しておいた「入力許可フラグ」を参照し、そのフラグは“1”か、“0”かを判別する。ここで、「入力許可フラグ」が“1”にセットされている時には、文字表示色を変更して(ステップD7)、文字表示処理に移るが(ステップD8)、「入力許可フラグ」が “0”にセットされている時には、文字表示処理(ステップD8)がスキップされることにより、当該特殊文字は非表示となる。
【0021】次のステップD9では、最終文字を選択し終わったかを調べ、今回選択した文字が最終文字でなければ、ステップD3に戻り、以下、上述の動作を繰り返す(ステップD3〜D9)。ここで、最終文字まで選択し終わった場合には、確定/再変換がユーザ操作によって指示されたかを判別し(ステップD10)、再変換が指示された場合には、ステップD2に戻り、再変換処理が行なわれた後、上述の動作を繰り返するが、確定が指示された場合には、現在表示中の文字列を確定文字列としてアプリケーションに渡す(ステップD11)。
【0022】以上のように、この実施形態において、各クライアントコンピュータ2は、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換すると共に、変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のクライアントコンピュータで標準的に使用されている標準文字か否かを判定し、標準文字でないと判定された場合に、その文字を特殊文字として、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なうようにしたから、文字入力時において、入力した文字がネットワーク上の他のクライアントコンピュータで標準的に使用されている標準文字かを事前にチェックすることができる。
【0023】つまり、ネットワーク上の他のクライアントコンピュータへ送信する可能性がある文書データを作成する場合において、機種依存文字やユーザ外字登録文字等のカスタマイズによる標準以外の文字を入力すると、標準以外の特殊文字を入力したことをその入力時点で確認することができるので、従来のように、送信した文書データの文字が他のクライアントコンピュータ側で正しく表示されないという不都合を事前に防止することができ、また、文書作成後に文字コードの一括チェックを行なわなくても、文字入力時の確認によって、その場で標準文字に入力し直すことができ、文字入力に関する操作性を改善することができる。
【0024】サーバコンピュータ1は、ネットワーク上の各クライアントコンピュータ2で使用されている文字情報を集計することによって作成された標準文字判定テーブル12をクライアントコンピュータ2側へダウンロードした状態において、各クライアントコンピュータ2は、この標準文字判定テーブル12を参照することにより、標準文字か否かを判定するようにしたから、ネットワーク上で実際に標準的に使用されている文字を標準文字とすることができ、実際に即した判定が可能となる。この場合、サーバコンピュータ1は、ネットワーク上の各クライアントコンピュータ2で使用されている文字フォント情報に基づいて文字認識を行ない、各文字コードに対する複数の文字フォントの文字認識結果に基づいて標準文字判定テーブル12を自動作成するようにしたから、利用者がネットワーク上のクライアントコンピュータ側の文字情報を確認して標準文字判定テーブルを作成する手間が省ける。
【0025】各クライアントコンピュータ2側において、アプリケーション処理の前に定常的な処理を行なう為のFEP処理は、利用者による文字入力時に、入力されたキー入力情報を文字コードに変換すると共に、変換された文字コードで示される文字が、ネットワーク上の他のクライアントコンピュータ2で標準的に使用されている標準文字か否かを判定するようにしたから、アプリケーション処理の前に標準文字であるか否かを必ずチェックすることができるので、チェック漏れや間違いを防止することが可能となる。
【0026】この場合、標準文字でないと判定された場合に、標準文字と特殊文字とを区別する入力制御を行なうが、その際、予め設定されている「入力許可フラグ」に応じて特殊文字を識別表示させたり、その特殊文字を非表示としたから、利用者は画面内容によって特殊文字を入力したことをその場で確認することができる。その際、アプリケーションへ渡される文字は表示中の文字であるから、「入力許可フラグ」として“0”を設定しておいた場合には、非表示文字は、アプリケーションへ転送されず、標準文字のみからなる文字列が転送されることになる。
【0027】なお、上述した実施形態においては、「入力許可フラグ」が“1”の場合に、特殊文字の表示色を変更して当該文字識別表示させたが、識別表示の態様は、任意であり、点滅表示、拡大表示等であってもよい。また、共通文字コード情報抽出処理において、特定グループ内において全てのクライアントコンピュータの文字フォント情報を調べて標準文字判定テーブルを作成しているが、クライアントコンピュータの台数が多い場合には、ある程度のサンプル数のクライアントコンピュータをランダムに選んで文字フォント情報を調べるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、文字入力時において、入力した文字がネットワーク上の他のコンピュータ装置で標準的に使用されている標準文字かを事前にチェックすることができるので、利用者にあっては、標準以外の特殊文字を入力したことをその入力時点で確認することが可能となる。すなわち、標準以外の特殊文字を入力したことをその入力時点で即座に確認することができるので、従来のように、送信した文書データの文字が他のコンピュータ装置側で正しく表示されないという不都合を事前に防止することができ、また、文書作成後に文字コードの一括チェックを行なわなくても、文字入力時の確認によって、その場で標準文字に入力し直すことができ、文字入力に関する操作性を改善することができる。
【出願人】 【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
【出願日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【代理人】 【識別番号】100073221
【弁理士】
【氏名又は名称】花輪 義男
【公開番号】 特開2002−132757(P2002−132757A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−320528(P2000−320528)