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【発明の名称】 携帯情報端末装置
【発明者】 【氏名】川瀬 国男

【要約】 【課題】名刺交換機能を有すると共に他人の名刺データの整理を容易にすることができる携帯情報端末装置を提供すること。

【解決手段】本発明の携帯情報端末装置は、情報出力部としてのディスプレイ部を有し、携帯可能に形成され、スキャナーを備えたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 情報入出力部としてのディスプレイ部を有し携帯可能に形成された携帯情報端末装置であって、スキャナーを備えたことを特徴とする携帯情報端末装置。
【請求項2】 表面が平坦な筺体構造の装置本体と、回動保持手段により前記装置本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなり、前記装置本体の前記表面に対向する前記蓋体の裏面にスキャナーが設けられていることを特徴とする携帯情報端末装置。
【請求項3】 データ記憶部を有し、該データ記憶部に記憶されている名刺データを他の情報端末装置に送信する送信手段と、他の情報端末装置から送信されてきた名刺データを受信する受信手段とを有する、請求項1又は2に記載の携帯情報端末装置。
【請求項4】 アドレス帳データ記憶部を有し、スキャナーから読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データを前記アドレス帳データ記憶部において用いられるデータ形式に変換しアドレス帳データとして記憶させる機能を有するOCR制御部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯情報端末装置。
【請求項5】 前記アドレス帳データと、スキャナーから読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データとを所定に関連付けるリンク手段を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯情報端末装置。
【請求項6】 前記リンク手段が、前記アドレス帳データの特定の人物の指定を条件として該当する人物の名刺データを表示する、請求項5記載の携帯情報端末装置。
【請求項7】 前記リンク手段が、前記名刺データの特定の人物の指定を条件として該当する人物のアドレス帳データを表示する、請求項5記載の携帯情報端末装置。
【請求項8】 前記スキャナーが、名刺とほぼ同じ大きさの凹部に設けられている、請求項2〜7のいずれか1項に記載の携帯情報端末装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末装置に関し、更に詳細には名刺交換機能を有すると共に他人の名刺データの整理を容易にすることができる携帯情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビジネスマンの間では携帯情報端末装置(personal digital assistants, 以下PDAともいう)が普及し、会議等へ出席する場合や面会の際にノート等の紙媒体を持たずにPDAにメモをとったりPDAで議事録を作成するケースが増加している。会議等へ出席する場合、初対面の相手に対する紹介の代表的な方法として名刺交換という慣習が想起される。従来は、面会又は会議の際に互いに名刺を交換しあい、持ち帰って保存、整理及び利用等をするのが慣行であった。
【0003】交換しあった名刺を持ち帰った後に、名刺交換した他人の名刺データを自己の有するPDAに入力して利用する場合もあるが、この場合、その他人の氏名、住所、会社名及び電話番号等の名刺データの記録は手作業による入力で行わなければならなかった。しかしながら、このような手作業によるデータの入力は時間がかかり、面倒なものである。
【0004】このような問題に鑑み、特開平10-143475号公報及び特開平11-85930号公報には、お互いの有する携帯情報端末装置に記録されたデータを送受信しあってデータを交換する情報処理装置が提案されている。このような装置を用いれば、受け取った名刺のデータを手作業により入力するという煩雑さは回避できるが、相手がPDAを持っていない場合には、受け取った名刺のデータを手作業により入力する必要があった。
【0005】また、面会又は会議時に名刺交換をした際に、受け取った名刺をPDA本体と蓋体の間に挟みこんで持参したり持ち帰る人がいるが、PDAはこのような使用方法を想定していないため、PDA本体と蓋体との間から名刺が用意に抜け落ちてしまうことがあった。この問題を解決するため、特開2000-148692号公報には、名刺ホルダを備えた携帯情報端末装置が開示されている。このような携帯情報端末装置によれば、ある程度の枚数の名刺を携帯情報端末装置が備える名刺ホルダに保持することができるが、名刺の枚数が増加した場合には蓋体を閉じることができなくなるため、物理的に保持し得る名刺の枚数が限定されてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、名刺交換機能を有すると共に他人の名刺データの整理を容易にすることができる携帯情報端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出願の第1の発明は、情報入出力部としてのディスプレイ部を有し携帯可能に形成された携帯情報端末装置であって、スキャナーを備えたことを特徴とする携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、スキャナーから名刺データを携帯情報端末装置に読み込むことができ、データ整理を容易にすることができるようになる。
【0008】また、本願の請求項2に記載の発明は、表面が平坦な筺体構造の装置本体と、回動保持手段により前記装置本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなり、スキャナーが前記蓋体の裏面に設けられていることを特徴とする携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、本発明の携帯情報端末装置の利用者はかかる装置を携帯することができるとともに、スキャナーから名刺データを携帯情報端末装置に読み込むことができ、データ整理を容易にすることができるようになる。
【0009】また、本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、データ記憶部を有し、該データ記憶部に記憶されている名刺データを他の情報端末装置に送信する送信手段と、他の情報端末装置から送信されてきた名刺データを受信する受信手段とを有する携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、本発明の携帯情報端末装置の利用者は、自己の名刺データを他人の有する携帯情報端末装置に送信することができると共に、他人の名刺データを受信することができるようになり、お互いに名刺交換をすることができると共に名刺のデータ整理が容易になる。
【0010】また、本願の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、アドレス帳データ記憶部を有し、スキャナーから読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データを前記アドレス帳データ記憶部において用いられるデータ形式に変換しアドレス帳データとして記憶させる機能を有するOCR制御部を有する携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、取り込んだデータをアドレス帳のデータ形式として利用できるので、検索、その他の利用に好都合なデータベースを構成することが可能となる。
【0011】また、本願の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記アドレス帳データと、スキャナーから読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データとを所定に関連付けるリンク手段を有する携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、名刺データとアドレス帳データとがリンクされているので、携帯情報端末装置に記憶されているデータの利用が更に効果的なものとなる。
【0012】また、本願の請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記リンク手段が、前記アドレス帳データの特定の人物の指定を条件として該当する人物の名刺データを表示する携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、アドレス帳のデータベースからいつもで名刺データを呼び出すことができる。
【0013】また、本願の請求項7に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記リンク手段が、前記名刺データの特定の人物の指定を条件として該当する人物のアドレス帳データを表示する携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、名刺データから特定の人物のアドレス帳データを表示することが可能になる。
【0014】また、本願の請求項8に記載の発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載の発明において、前記スキャナーが、名刺とほぼ同じ大きさの凹部に設けられている携帯情報端末装置である。かかる構成とすることにより、名刺データをスキャナーで読み込むのに便利であり、スキャナー部と装置本体との間に受け取った名刺を挟み込んで所持したり持ち帰ることが可能となる。なお、ここで名刺とほぼ同じ大きさとは、一辺の長さがそれぞれ、90mm及び50mm程度である長方形であることをいう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の携帯情報端末装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態における携帯情報端末装置の斜視図である。図1に示すように、本実施の形態における携帯情報端末装置10は、情報入出力部としてのディスプレイ部11を有し携帯可能に形成されている。そして、表面が平坦な筺体構造の装置本体12と、回動保持手段により前記装置本体12に開閉可能に取り付けられた蓋体13とからなり、前記装置本体12の前記表面に対向する前記蓋体の裏面13aにスキャナー14が設けられている。
【0016】携帯情報端末装置10の蓋体13の裏面13aに設けられているスキャナー14は、名刺とほぼ同じ大きさの凹部に設けられている。このような大きさとすることにより、名刺データをスキャナーで読み込むのに便利であり、またスキャナー14と装置本体12との間に受け取った名刺を挟み込んで処理したり持ち帰ることが可能となる。
【0017】なお、ここで名刺とほぼ同じ大きさとは、一辺の長さがそれぞれ、80mm〜100mm、45〜55mm、通常は90mm及び50mm程度である長方形のことをいう。また、スキャナーが凹部に設けられているので、名刺から名刺データをスキャナーで読み込むのに好都合であり、その凹部に名刺を入れることができるので、受け取った名刺を挟み込んで処理したり持ち帰ることが可能となる。
【0018】また、携帯情報端末装置10は、データ記憶部を有しており、該データ記憶部に記憶されている名刺データを送信する送信手段15と、他の情報端末装置から送信されてきた名刺データを受信手段15とを有している。図1に示す携帯情報端末装置10においては、送信機能及び受信機能の両方を備えた送受信手段15が設けられている。ここで、送信手段及び受信手段15としては、名刺データを送受信するためのデバイスであれば何ら制限なく用いることができ、例えばIr(赤外線)、Bruetooth及びUSBケーブルを用いたケーブル接続等が挙げられる。
【0019】次に、本実施の形態の携帯情報端末装置の基本的機能について図2を参照して説明する。本実施の形態の携帯情報端末装置10は、イメージデータ記憶部21、アドレス帳データ記憶部22、OCR制御部23及びファイルデータ管理部24を有している。
【0020】前記イメージデータ記憶部21は、自己の名刺データをイメージデータとして記憶する機能を有する。前記イメージデータ記憶部21に記憶された自己の名刺データは、必要に応じて図1に示す送受信手段15から他の情報端末装置に送信される。また、前記イメージデータ記憶部21は、他人の名刺データを記憶する機能を有する。他人の名刺データは、送受信手段15を通じて他の情報端末装置から送信されてきたデータ、又はスキャナー14で読み込んだデータである。
【0021】OCR制御部23は、スキャナー14から読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データをアドレス帳データ記憶部22において用いられるデータ形式に変換してアドレス帳としてアドレス帳データ記憶部22に記憶させる機能を有する。
【0022】また、アドレス帳データ記憶部22は、アドレス帳データを記憶する機能を有している。該アドレス帳データは、スキャナー14から読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データをOCR制御部23により変換することにより得られる。また、情報入出力部11を用いて手作業により入力したデータを前記アドレス帳データ記憶部22に記憶することもできる。アドレス帳データ記憶部22に記憶されるデータは名刺に記載されているものであり、氏名、住所、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等であり、これらのデータはOCR処理部23によりアドレス帳データ記憶部22において用いられるデータ形式に変換される。
【0023】また、本実施の形態の携帯情報端末装置10はファイルデータ管理部24を有している。該ファイルデータ管理部24は、前記アドレス帳データと、スキャナーから読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データとを所定に関連付けるリンク手段を有している。すなわち、前記アドレス帳データ記憶部22のアドレス帳データの特定の人物を指定し、特定のオペレーションをすることにより(例えばF1のボタン(図示せず)を押下することにより)該当する人物の名刺データが表示されたり、また前記名刺データ記憶部21の名刺データの特定の人物を指定し、特定のオペレーションをすることにより(例えばF1のボタン(図示せず)押下することにより)該当する人物のアドレス帳データが表示される。
【0024】次に、本発明の携帯情報端末装置を用いて名刺データを交換する方法について説明する。会議等へ出席したり面会する場合等、初対面の相手に対する紹介として名刺交換が行われるのが慣習である。本発明の携帯情報端末装置を有している者同士が名刺データを交換する方法について説明する。まず、初対面の人に会う場合に備え、本発明の携帯情報端末装置10を有している人は自己の有する携帯情報端末装置10に自己の名刺のデータを入力しておく。この場合、スキャナー14を用いて名刺データを入力する。
【0025】携帯情報端末装置がIrによる送受信部を備えている場合について説明する。相手に自己の名刺データを送信する場合、自己の携帯情報端末装置10のイメージデータ記憶部21に記憶されている名刺データの中から自己の名刺データを選択する。次いで、送受信部15を受信側の携帯情報端末装置の送受信部と向かい合うように配置し、特定のオペレーションをすることにより(例えば特定のボタンを押下することにより)、受信側の携帯情報端末装置に自己の名刺データを送信する。本発明の携帯情報端末装置10には、手作業によりデータを入力しアドレス帳データ記憶部22に自己の名刺データを記憶させることもでき、この場合は、アドレス帳データ記憶部において用いられるデータ形式のデータを相手側の携帯情報端末装置に送信してもよい。
【0026】相手側から名刺データを受信する場合は、自己の携帯情報端末装置10を受信可能状態にし、送信側の携帯情報端末装置の送受信部と自己の携帯情報端末装置10の送受信部とを向かい合うように配置し、送信側の携帯情報端末装置からデータが送信され始めたら、特定のオペレーションをすることにより(例えば特定のボタンを押下することにより)、送信側の携帯情報端末装置から送信されてきた名刺データを受信する。
【0027】他人の名刺データを受信した後、携帯情報端末装置10を操作し、受け取った他人の名刺データをイメージデータ記憶部21に記憶させる。また、受け取った他人の名刺データを、OCR制御部23によりアドレス帳データ記憶部22において用いられるデータ形式のアドレス帳データに変換し、アドレス帳データ記憶部22にアドレス帳データを記憶させる。
【0028】このように、本発明の携帯情報端末装置10は他人から受け取った名刺をイメージデータとして記憶することができる他、アドレス帳データとして記憶することができ、他人の名刺データの整理を容易にすることができる。すなわち、本発明の携帯情報端末装置10はファイルデータ管理部24を有しており、アドレス帳データと、スキャナーから読み込んだ名刺データ、又は他の情報端末装置から送信されてきた名刺データとを所定に関連付けるリンク手段を有している。
【0029】次に、名刺交換をする相手が本発明の携帯情報端末装置を有していない場合に名刺データを入力する方法について説明する。この場合は、通常の名刺交換が行われる。本発明の携帯情報端末装置の所有者は、相手から名刺を受け取った後に、まず、スキャナーにより受け取った名刺のイメージデータを携帯情報端末装置に入力し、イメージデータ記憶部21に該イメージデータを記憶させる。次いで、受け取った他人の名刺データを、OCR制御部23によりアドレス帳データ記憶部22において用いられれるデータ形式のアドレス帳データに変換し、アドレス帳データ記憶部22にアドレス帳データを記憶させる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の携帯情報端末は名刺交換機能を有すると共に、スキャナーから名刺データを携帯情報端末装置に読み込むことができ、データ整理を容易にすることができる。
【出願人】 【識別番号】000232106
【氏名又は名称】日本電気テレコムシステム株式会社
【出願日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【代理人】 【識別番号】100095740
【弁理士】
【氏名又は名称】開口 宗昭
【公開番号】 特開2002−132738(P2002−132738A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−321594(P2000−321594)