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【発明の名称】 サービス提供方法および装置
【発明者】 【氏名】田所 光好

【氏名】泉 優子

【要約】 【課題】通信網経由でサービス利用装置からサービス提供装置の提供するサービスを利用するような環境において、簡単でかつセキュリティ性の高いサービスを提供するサービス提供方法および装置を提供する。

【解決手段】サービス利用装置301の利用者は、サービス提供装置101に利用登録して、該サービス提供装置101が提供する各種のサービスを利用する。サービス提供装置101と提携先サービス提供装置201とは、あらかじめ契約などで取り決めが為されており、サービス利用装置301の利用者はサービス提供装置101経由で提携先サービス提供装置201が提供するサービスを利用できる。サービス提供装置101は代理応答処理により、サービス利用装置301と提携先サービス提供装置201との間の通信を中継する。利用者は提携先サービス提供装置201に利用登録しておく必要はない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】通信網に複数のサービス提供装置とサービス利用装置とを接続し、サービス提供装置によりサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供方法であって、第1のサービス提供装置からサービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信するステップと、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求を指定することにより、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置のサービスを要求するステップと、前記サービス利用装置と前記第2のサービス提供装置との間の通信を前記第1のサービス提供装置経由で実行することにより、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現するステップとを備えたことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項2】通信網に複数のサービス提供装置とサービス利用装置とを接続し、各サービス提供装置はそれぞれ所定の利用者IDでログインしたサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供方法であって、サービス利用装置から第1のサービス提供装置に所定の利用者IDでログインすることにより、前記サービス利用装置と前記第1のサービス提供装置との間の通信を確立するステップと、前記第1のサービス提供装置から前記利用者IDでログインしたサービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信するステップと、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求を指定することにより、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置のサービスを要求するステップと、前記サービス利用装置と前記第2のサービス提供装置との間の通信を前記第1のサービス提供装置経由で実行することにより、前記サービス利用装置の利用者が前記第2のサービス提供装置の利用者IDを有しなくても、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現するステップとを備えたことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項3】請求項1または2に記載のサービス提供方法において、前記第1のサービス提供装置は、あらかじめ第2のサービス提供装置にログインするための匿名利用者IDを保持しており、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が発生したとき、前記匿名利用者IDを用いて前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立することを特徴とするサービス提供方法。
【請求項4】通信網を介してサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供装置であって、サービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信する手段と、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が指定されたとき、前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立する手段と、前記第2のサービス提供装置と前記サービス利用装置との間の通信を中継することにより、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現する手段とを備えたことを特徴とするサービス提供装置。
【請求項5】通信網を介して所定の利用者IDでログインしたサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供装置であって、サービス利用装置からの所定の利用者IDでのログイン要求に応じて、前記サービス利用装置との間の通信を確立する手段と、前記利用者IDでログインしたサービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信する手段と、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が指定されたとき、前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立する手段と、前記サービス利用装置と前記第2のサービス提供装置との間の通信を中継することにより、前記サービス利用装置の利用者が前記第2のサービス提供装置の利用者IDを有しなくても、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現する手段とを備えたことを特徴とするサービス提供装置。
【請求項6】請求項4または5に記載のサービス提供装置において、あらかじめ第2のサービス提供装置にログインするための匿名利用者IDを保持する手段と、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が発生したとき、前記匿名利用者IDを用いて前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立する手段とを備えたことを特徴とするサービス提供装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のサービスを提供するサービス提供装置と利用者が使用するサービス利用装置とを通信網に接続し、該通信網経由でサービス利用装置からサービス提供装置の提供するサービスを利用するサービス提供方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットのWWW(World Wide Web)サーバで各種のサービスを提供するサイトが数多くある。ユーザは、WWWクライアントを使用してこれらのWWWサーバに接続し、各種のサービスを受けることができる。商用でサービス提供を行なうWWWサーバなどでは、あらかじめユーザと当該WWWサーバを運営するサービス会社との間で何らかの契約を行ない、契約したユーザにはユーザIDとパスワードを与え、ユーザはそのユーザIDおよびパスワードでWWWサーバに接続してサービスを利用する形態を採る。
【0003】一方、一般的に、WWW上で提供されるサービスの提供者は、そのサービスの利用者に利用を許諾する際、その利用者の個人情報を要求することが少なくない。それは、提供されたサービスが利用条件にしたがって利用されているか、不正に利用されていないかを監視するためであったり、サービスが有料で提供される場合はその利用者への料金請求の関係から必要であるなどの理由による。また、利用者の利用状況をモニタし、サーバ運営会社が潜在ユーザを獲得するための市場調査に利用したい場合もある。いずれにしても、ユーザの個人情報は、そのユーザが利用したいサービスを提供しているサーバにいちいち入力する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術では、ユーザは自分が利用したいサービスを提供するサーバにいちいち利用登録する必要があり手続が煩雑であった。また、ユーザには1つのサービスの利用登録に対し1組のユーザIDとパスワードの管理が強いられ、WWW上のバラエティに富んだ多くのサービスを利用すればするほど、脈絡のない英数字の記憶や管理に無駄な労力を強いられる。その結果、WWW上に多くの有用なサービスを提供する環境が整えば整うほど、ユーザの利便性は低下することになり、WWW上での情報サービス市場のネックとなっていた。さらに、ユーザにとってみるとあちこちのサーバごとに自分の個人情報が保持されることになり、その個人情報の流出が心配である。
【0005】一方、WWW上でシステム的にサービスを提供する技術は普及しているが、サービス提供者にとっての問題はいかに多くのユーザを獲得するかである。サービス業者はユーザの利用に対する利用料を収益とする。多数ユーザを獲得するためには広報や営業を通じて提供しているサービスを広く広告することなどが必要であるが、個人や小団体がサービスを提供する場合、大企業のような広報活動を行なったりはせず、効率よく多数のサービス利用者を獲得する方法がなかった。
【0006】本発明の目的は、上述の従来技術における課題を解決することにあり、特に通信網上で多数のサービスが提供される環境において、簡単でかつセキュリティ性の高いサービスを提供するサービス提供方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は、通信網に複数のサービス提供装置とサービス利用装置とを接続し、サービス提供装置によりサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供方法であって、第1のサービス提供装置からサービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信するステップと、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求を指定することにより、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置のサービスを要求するステップと、前記サービス利用装置と前記第2のサービス提供装置との間の通信を前記第1のサービス提供装置経由で実行することにより、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現するステップとを備えたことを特徴とする。
【0008】また本発明は、通信網に複数のサービス提供装置とサービス利用装置とを接続し、各サービス提供装置はそれぞれ所定の利用者IDでログインしたサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供方法であって、サービス利用装置から第1のサービス提供装置に所定の利用者IDでログインすることにより、前記サービス利用装置と前記第1のサービス提供装置との間の通信を確立するステップと、前記第1のサービス提供装置から前記利用者IDでログインしたサービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信するステップと、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求を指定することにより、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置のサービスを要求するステップと、前記サービス利用装置と前記第2のサービス提供装置との間の通信を前記第1のサービス提供装置経由で実行することにより、前記サービス利用装置の利用者が前記第2のサービス提供装置の利用者IDを有しなくても、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現するステップとを備えたことを特徴とする。
【0009】また本発明は、上述のサービス提供方法において、前記第1のサービス提供装置は、あらかじめ第2のサービス提供装置にログインするための匿名利用者IDを保持しており、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が発生したとき、前記匿名利用者IDを用いて前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立することを特徴とする。
【0010】さらに本発明は、通信網を介してサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供装置であって、サービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信する手段と、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が指定されたとき、前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立する手段と、前記第2のサービス提供装置と前記サービス利用装置との間の通信を中継することにより、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】さらに本発明は、通信網を介して所定の利用者IDでログインしたサービス利用装置に対して各種のサービスを提供するサービス提供装置であって、サービス利用装置からの所定の利用者IDでのログイン要求に応じて、前記サービス利用装置との間の通信を確立する手段と、前記利用者IDでログインしたサービス利用装置にサービスを提供する際に、第2のサービス提供装置へのサービス要求を含む表示データを送信する手段と、前記サービス利用装置に表示された前記表示データで前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が指定されたとき、前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立する手段と、前記サービス利用装置と前記第2のサービス提供装置との間の通信を中継することにより、前記サービス利用装置の利用者が前記第2のサービス提供装置の利用者IDを有しなくても、前記第2のサービス提供装置による前記サービス利用装置へのサービスを実現する手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】さらに本発明は、上述のサービス提供装置において、あらかじめ第2のサービス提供装置にログインするための匿名利用者IDを保持する手段と、前記サービス利用装置から前記第2のサービス提供装置へのサービス要求が発生したとき、前記匿名利用者IDを用いて前記第2のサービス提供装置との間の通信を確立する手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0014】ここでは、図4に示すように(図4については後に詳述する)、通信網400に、サービス提供装置101、提携先サービス提供装置201、およびサービス利用装置301が接続された構成例で説明する。図1はサービス提供装置101のシステム構成図、図2は提携先サービス提供装置201のシステム構成図、図3はサービス利用装置301のシステム構成図を、それぞれ示す。
【0015】図1を参照して、サービス提供装置101の構成について説明する。サービス提供装置101は、利用者に対して通信網経由で各種のサービスを提供する装置である。
【0016】サービス提供装置101は、CPU111、メモリ112、通信部113、データ転送路115、プログラム記憶部116、およびデータ記憶部117を備えている。CPU111は、このサービス提供装置101全体の動作を制御する中央処理装置である。メモリ112は、不揮発性のプログラム記憶部116から各種の処理プログラムをロードして実行したり、各種のデータを記憶するための記憶装置である。通信部113は、通信回線114に接続するインタフェースである。通信部113により、サービス提供装置101は、通信網を介して他装置と通信を行なうことができる。データ転送路115は、各部を接続するバスラインである。
【0017】プログラム記憶部116には、CPU111が実行する各種の処理プログラムが記憶されている。特にプログラム記憶部116は、共通サービス提供処理121、地域別サービス処理122、代理応答処理123、同期処理124、共通サービス連絡処理125、および地域サービス連絡処理126のプログラムを記憶している。なお、これらのプログラムは実行時にはメモリ112にロードされて実行されるものであるが、以下ではメモリ112にロードされた実行中のプログラムについても121〜126の番号で呼ぶものとする。データ記憶部117は、本装置101で利用する各種のデータを記憶する二次記憶装置である。特にデータ記憶部117は、利用者情報131、利用者別サービス情報132、代理利用者情報133、共通状態情報134、および地域別状態情報135を記憶する。プログラム記憶部116に記憶されている各処理プログラム、およびデータ記憶部117に記憶されている各種の情報については、後に詳しく説明する。
【0018】図2を参照して、提携先サービス提供装置201の構成について説明する。提携先サービス提供装置201は、サービス提供装置101と同様に、利用者に対して各種のサービスを提供する装置であるが、特にサービス提供装置101経由で利用者にサービス提供するものである。
【0019】提携先サービス提供装置201は、CPU211、メモリ212、通信部213、データ転送路215、プログラム記憶部216、およびデータ記憶部217を備えている。CPU211は、本装置の全体の動作を制御する中央処理装置である。メモリ212は、二次記憶装置であるプログラム記憶部216に格納されている各種の処理プログラムをロードして実行したり、各種のデータを記憶するための記憶装置である。通信部213は、通信回線214に接続するインタフェースである。通信部213により、本装置201は通信網を介して外部の他装置と通信することができる。データ転送路215は、各部を接続するバスラインである。
【0020】プログラム記憶部216は、CPU211が実行するための各種のプログラムを記憶する二次記憶装置であり、特に提携先サービス提供処理221を格納している。なお、プログラム実行時にはメモリ212にロードされて実行されるものであるが、以下ではメモリ212にロードされた実行中のプログラムについても221の番号で呼ぶものとする。データ記憶部217は、本装置201で利用する各種のデータを記憶する二次記憶装置であり、特に提携先利用者情報231を格納する。プログラム記憶部216に格納された処理プログラム、およびデータ記憶部217に格納された情報については、後に詳しく説明する。
【0021】図3を参照して、サービス利用装置301の構成について説明する。サービス利用装置301は、サービスを利用したいユーザ(利用者)が使用する装置である。
【0022】サービス利用装置301は、CPU311、メモリ312、通信部313、データ転送路315、プログラム記憶部316、表示部317、および入力部318を備えている。CPU311は、本装置301全体の動作を制御する中央処理装置である。メモリ312は、二次記憶装置であるプログラム記憶部316に格納されている各種の処理プログラムをロードして実行したり、各種のデータを記憶するための記憶装置である。通信部313は、通信回線314に接続するインタフェースである。通信部313により、本装置301は通信網を介して他装置と通信することができる。データ転送路315は、本装置内部の各部を接続するためのバスラインである。
【0023】プログラム記憶部316は、CPU311が実行するための各種のプログラムを記憶する二次記憶装置であり、特にサービス利用プログラム321を格納している。なお、メモリ312にロードされて実行中のサービス利用プログラムについても321の番号で呼ぶものとする。表示部317は、CPU311の指示に基づき各種の情報を表示するディスプレイである。入力部318は、利用者が各種の情報を入力するためのキーボードやマウスなどの入力装置である。プログラム記憶部316に記憶されているプログラムの詳細については、後に詳しく説明する。
【0024】図4は、本実施の形態のシステムにおけるネットワーク構成図を示す。通信網400に、上述したサービス提供装置101、提携先サービス提供装置201、およびサービス利用装置301が接続されている。通信網400は、例えばインターネットなどである。
【0025】本実施の形態のシステムにより提供されるサービスを利用する顧客である利用者は、サービス利用装置301でサービス利用プログラム311を実行することによりサービス提供装置101にアクセスし、サービスを受けることができる。なお、利用者はあらかじめサービス提供装置101により提供されるサービスを受けるため、自分の個人情報をサービス提供装置101に送って利用者コード(ユーザID)とパスワードを取得しているものとする。
【0026】サービス提供装置101は、共通サービス提供処理121により、利用者に共通サービスを提供する。共通サービスとは、利用者に提供されるサービスのうち、利用者全員に共通に提供されるサービスを指す。例えば、利用者に旅行情報を提供し、旅行の申込を受け付けるようなサービスである。またサービス提供装置101は、地域別サービス提供処理122により、利用者に地域別サービスを提供する。地域別サービスとは、利用者に提供されるサービスのうち、利用者が所属(例えば居住)している地域別に提供されるサービスのことである。例えば、当該地域で営業しているタクシーの予約サービスや、当該地域で営業している店舗での商品購入サービスなどである。
【0027】共通サービス提供処理121と地域別サービス提供処理122とは、同期処理124により同期がとられている。同期をとるとは、共通サービス提供処理121で利用者にサービス提供した際の状態情報と地域別サービス提供処理122で利用者にサービス提供した際の状態情報との間の整合をとることであるが、これについては後に詳しく説明する。
【0028】さらに、本システムでは、顧客であるサービス利用装置301の利用者は、サービス提供装置101で提供されるサービス以外に、このサービス提供装置101を運営しているサービス提供会社が提携している提携先のサービスを利用することができる。提携先サービス提供装置201は、そのような提携先のサービスを提供する装置である。提携先サービス提供装置201を運営する提携先のサービス提供会社(以下、単に提携先サービス提供会社という)とサービス提供装置101を運営するサービス提供会社(以下、単にサービス提供会社という)との間にはあらかじめ契約が結ばれており、利用者はサービス提供装置101を経由して提携先サービス提供装置201にアクセスできる。具体的にはサービス利用装置301のサービス利用プログラム311が、サービス提供装置101の代理応答処理123を介して、提携先サービス提供装置201に接続し、その提携先サービス提供処理221により提供される各種の提携先サービスを利用することができる。この際、利用者は提携先サービス提供装置201に登録してIDを取得する必要はなく、利用者は差異を意識することなくサービス提供装置で提供されるサービスと同様にして、提携先のサービスを受けることができる。
【0029】図5は、サービス提供装置101のデータ記憶部117に記憶されている利用者情報131の構成を示す。利用者情報131は、サービス提供装置101により提供されるサービスを享受可能な利用者の各種情報を記憶するテーブルである。利用者情報131は、利用者コード501、パスワード502、地域コード503、決済者コード504、および決済者名505を備える。
【0030】利用者コード501は、当該利用者を特定するコード(ID)である。パスワード502は、当該利用者がサービス提供装置101に接続するために必要なパスワードである。地域コード503は、当該利用者が所属する地域を特定するコードである。決済者コード504は、当該利用者がサービス提供装置101で提供されるサービスを受けたときに何らかの支払が必要な場合にその決済を行なう決済者を特定するコードである。決済者名505は、その決済者の氏名などである。サービス提供装置101によるサービスを受けたい利用者は、あらかじめこのサービス提供装置101を運営するサービス提供会社に何らかの方法で申し込み、利用者情報131に自分の情報を登録しておく必要がある。
【0031】図6は、サービス提供装置101のデータ記憶部117に記憶されている利用者別サービス情報132の構成を示す。利用者別サービス情報132は、利用者がどのサービスを利用できるかを表す情報を格納するテーブルである。利用者別サービス情報132は、利用者コード601、サービスコード602、サービス名603、サービス提供先コード604、およびサービス提供先名称605を備える。
【0032】利用者コード601は、利用者を特定するコードである。サービスコード602およびサービス名603は、当該利用者が利用することができるサービスを特定するコードおよびその名称である。サービス提供先コード604およびサービス提供先名称605は、当該サービスをどのような利用者が利用できるかを示す提供先コードおよびその名称を示す。例えば、SA00はサービス提供先名称605が「共通」であるので、当該サービスは全利用者に対して提供可能な共通サービスである。SA01は、当該サービスが東京地区の利用者に対してだけ提供される地域別サービスであることを示す。SX00は、当該サービスが提携先X00が提供するサービスであることを示す。これらの情報は、利用者が利用者情報131に登録したとき(あるいはその後でもよい)などに設定される。
【0033】図7は、サービス提供装置101のデータ記憶部117に記憶されている代理利用者情報133の構成を示す。代理利用者情報133は、利用者が当該サービス提供装置101と提携している提携先サービス提供装置201にサービス提供装置101経由でアクセスする際に割り当てられるIDやパスワードを記憶するテーブルである。代理利用者情報133は、代理利用者コード701、代理パスワード702、提携先コード703、および利用者コード704を備える。
【0034】代理利用者コード701は、利用者がサービス提供装置101の代理応答処理123経由で提携先サービス提供装置201にアクセスする際に自動的に割り当てられる利用者コード(ID)である。代理パスワード702は、当該代理利用者コードに対応するパスワードである。提携先コード703は、当該代理利用者コード701および代理パスワード702を用いてアクセスする提携先サービス提供装置201を特定するコードである。利用者コード704は、当該提携先サービス提供装置201にアクセスしている利用者を特定するコードである。
【0035】本実施形態では、あらかじめサービス提供会社と提携先サービス提供会社との間の契約で、同時に何人の利用者がサービス提供装置101経由で提携先サービス提供装置201にアクセス可能とするかを決めてある。提携先サービス提供装置201に接続するためのその人数分の利用者コードとパスワードは、あらかじめ提携先サービス提供会社からサービス提供会社に通知してある。サービス提供会社では、通知を受けた情報を代理利用者情報133の代理利用者コード701と代理パスワード702に設定しておく。利用者コード704は空欄にしておき、当該提携先サービス提供装置201にアクセスしたい利用者が出現したとき、その利用者の利用者コードを利用者コード704にセットし、対応する代理利用者コード701およびパスワード702で提携先サービス提供装置201にアクセスしてその利用者が提携先のサービスを受けられるようにする。
【0036】図8は、サービス提供装置101のデータ記憶部117に記憶する共通状態情報134の構成を示す。共通状態情報134には、すべての利用者が利用したサービス(共通サービスだけでなく、地域別サービスおよび提携先サービスも含む)に係る情報を記録する。共通状態情報134は、利用者コード801、サービスコード802、提携先利用者コード803、状態コード804、およびサービス提供時刻805を備える。
【0037】利用者コード801は、サービスを利用する利用者を特定するコードである。サービスコード802は、当該利用者が利用したサービスを特定するコードである。提携先利用者コード803は、当該利用者が利用したサービスが提携先サービス提供装置201により提供される提携先サービスであったとき、提携先サービス提供装置201に接続するのに利用した代理利用者コード(図7の701)を格納する。状態コード804は、当該利用者が当該サービスを利用した際の各種状態を格納する。例えば、ログイン(login)やログアウト(logout)あるいはスタート(start)やエンド(end)などの状態が格納される。サービス提供時刻805には、当該状態が発生した時刻を記録する。
【0038】図9は、サービス提供装置101のデータ記憶部117に記憶する地域別状態情報135の構成を示す。地域別状態情報135は、各地域ごとに設けられる情報で、各地域に所属する利用者が利用したサービス(地域別サービスだけでなく、共通サービスや提携先サービスも含む)に係る情報を記録する。地域別状態情報135は、地域コード901、利用者コード902、サービスコード903、状態コード904、およびサービス提供時刻905を備える。
【0039】利用者コード902は利用者を特定するコードであり、地域コード901はその利用者が所属する地域を特定するコードである。サービスコード903には、当該利用者が利用したサービスを特定するコードを記録する。状態コード904には、当該サービスを利用した際の各種状態を格納する。サービス提供時刻905は、当該状態が発生した時刻を記録する。
【0040】図10は、提携先サービス提供装置201のデータ記憶部217に記憶されている提携先利用者情報231の構成を示す。提携先利用者情報231は、当該提携先サービス提供装置201でアクセスを受け入れる提携先利用者コードやパスワードをあらかじめ設定しておくテーブルである。提携先利用者情報231は、提携先利用者コード1001、提携先パスワード1002、提携先決済者コード1003、および提携先決済者名1004を備える。
【0041】提携先利用者コード1001には、この提携先サービス提供装置201を提携先として利用することができる他のサービス提供装置101から送られてくる利用者コード(図7の701に対応)が格納される。提携先パスワード1002には、その利用者コードに対応するパスワードが格納される。提携先決済者コード1003および提携先決済者名1004には、その提携先利用者コード1001および提携先パスワード1002に対応する決済者を特定するコードおよび名称が格納される。決済者とはこの提携先サービス提供装置201によるサービスを利用して発生した課金を決済する者であるが、利用者がサービス提供装置101経由で提携先サービス提供装置201のサービスを利用して発生した課金は提携先サービス提供会社が提携しているサービス提供会社単位にカウントして請求するから、決済者は個々の利用者ではなくサービス提供会社となる。
【0042】図11〜図17は、本実施の形態のシステムにおけるサービス利用画面の表示例を示す。図18は、本実施の形態のシステムにおけるサービス提供の処理順序の一例を示す。以下では、図18の順序で処理が行なわれたとき、サービス利用装置301の表示部317に表示される画面例について説明する。
【0043】図18において、利用者が利用するサービス利用装置301で動作しているサービス利用プログラム321は、その利用者が共通サービスを要求したとき、そのサービスの受付要求を共通サービス提供処理121に発行する(Sa10)。この要求に応じて、共通サービス提供処理121は、図11の画面1110を送ってサービス利用装置301のサービス利用画面1101に表示する(図18のSa20)。この画面1110は、旅行者サイトA00のログイン画面であり、利用者コードの入力領域1111、パスワード入力領域1112、および旅行計画の画面(サービスコードsvc01)へログインするためのボタン1113を備えている。この画面1110でユーザは、利用者コード入力領域1111およびパスワード入力領域1112に自分の利用者コードおよびパスワード(図5の利用者情報131に登録されているもの)を入力してログインボタン1113を押下する。
【0044】この操作に応じてサービス利用プログラム321は、入力された利用者コードとパスワードを共通サービス提供処理121に送る(図18のSa30)。共通サービス提供処理121は、利用者コードやパスワードのチェックなどを行なった後、共通サービス開始時の画面svc01を出力する(図18のSa40)。図12は、サービス利用装置301の表示部317に表示される共通サービス開始時の画面svc01の例を示す。サービス利用画面1101に、共通サービス提供処理121から送られた旅行計画に関する表示画面1210が表示されている。画面1210では、この利用者に薦める旅行計画の広告メッセージを表示するとともに、その旅行計画の予約を申し込むための予約ボタン1211および取消ボタン1212が表示されている。
【0045】なお、サービス利用画面1101中には本来のサービス利用領域の表示のほか、常に共通サービス連絡領域および地域別サービス連絡領域の表示がなされる。図12では、1220が共通サービス連絡領域の表示、1230が地域別サービス連絡領域の表示である。共通サービス連絡領域には、その時点までのサービスの実行状況に応じて、その利用者が次に必要とすると思われる共通サービスについての情報など、共通サービスに関する各種の連絡メッセージが表示される。地域別サービス連絡領域には、その時点までのサービスの実行状況に応じて、その利用者が次に必要とすると思われる地域別サービスについての情報など、地域別サービスに関する各種の連絡メッセージが表示される。共通サービス連絡領域および地域別サービス連絡領域は、例えば、サービス利用装置301で動作するサービス利用プログラム(ブラウザ)で、新たなフレームを設けて表示したり、新たなウインドウを開いて表示すればよい。
【0046】次に、利用者は、図12の画面で予約ボタン1211を押下し、薦められた旅行計画を予約する操作を行なったものとする。これにより、画面svc01での入力受付(ここではハワイ旅行の予約処理)が行なわれる(図18のSa50)。予約処理が終了すると、この旅行計画のサービスsvc01の終了通知が共通サービス提供処理121からサービス利用プログラム321に送られる(Sa60)。
【0047】図13は、Sa60で送られる共通サービス終了時の画面例を示す。サービス利用画面1101に、旅行計画に関する終了画面1310が表示されている。この画面1310では、サービス終了時の「ご利用ありがとうございました」の表示がされるとともに、ログアウトボタン1311および今受け付けた旅行計画で必要になると思われるサービスの1つであるタクシー予約を行なうことを指示するボタン(サービスコードsvc02)1312が表示されている。さらに、共通サービス連絡領域1320には、この利用者に薦める共通サービスの広告メッセージが、地域別サービス連絡領域1330にはこの利用者に薦める地域別サービスの広告メッセージが、それぞれ表示されている。特に地域別サービス連絡領域の表示1330では、直前に旅行計画の予約サービスが行なわれたことに応じて、その旅行で必要になると思われるタクシー予約についてその予約画面(サービスコードsvc02)へ移行するためのボタン1331が表示されている。
【0048】利用者は、この図13の画面で薦められた地域別サービスの1つであるタクシー予約の予約ボタン1312(1331でもよい)を押下したものとする。これにより、サービスコードsvc02(これは地域別サービスである)のサービスの要求がサービス利用プログラム321から地域別サービス提供処理122へ送られる(図18のSb10)。地域別サービス提供処理122は、この要求に応じてタクシー予約の画面svc02を出力する(Sb20)。
【0049】図14は、Sb20で地域別サービス提供処理122からサービス利用プログラム321に送られてサービス利用装置301の表示部317に表示される画面1410の例である。サービス利用画面1101に、タクシー予約(サービスコードsvc02)の画面1410が表示されている。この画面1410では、利用者が先に申し込んだ旅行計画の予約に応じてタクシーの予約が必要と思われる日時および乗車地と降車地が自動的に設定されて表示されている。また予約ボタン1411および取消ボタン1412が表示されている。さらに、共通サービス連絡領域1420には、利用者が次に利用する可能性が高い共通サービスについての広告メッセージが表示されている。地域別サービス連絡領域1430には、同様に、利用者が次に利用する可能性が高い地域別サービスについての広告メッセージが表示されている。
【0050】利用者は、図14の画面でタクシー予約を行ないたいときは、予約ボタン1411を押下する。いま利用者が予約ボタン1411を押下したとすると、予約ボタン1411が押下された旨がサービス利用プログラム321から地域別サービス提供処理122に送られる(図18のSb20)。地域別サービス提供処理122は、その指示に応じてタクシー予約の処理を行ない、終了時には地域別サービス終了時の画面をサービス利用プログラム321に送る(Sb40)。
【0051】図15は、Sb40で地域別サービス提供処理122からサービス利用プログラム321に送られてサービス利用装置301の表示部317に表示される画面1510の例である。サービス利用画面1101に、タクシー予約が終了したときの画面1510、ログアウトボタン1511、および次にこの利用者が利用すると思われる航空券予約のサービス(サービスコードsvc03)に移行するための移行ボタン1512が表示されている。さらに、共通サービス連絡領域1520および地域別サービス連絡領域1530には、次にこの利用者が利用する可能性の高いサービスの広告メッセージが表示されている。なお、共通サービス連絡領域1520でシステムが薦めている航空券予約のサービスsvc03は提携先サービスであるが、利用者に対してどのような形態のサービス提供であるか意識させる必要はないので、共通サービス連絡領域1520に表示している。
【0052】利用者は、図15の画面で航空券予約を行なうため予約ボタン1512を押下したものとする。このとき、サービス利用プログラム321から航空券予約への移行ボタン1512が押下された旨が代理応答処理123に送られ(図18のSc10)、代理応答処理123はその指示に応じて提携先サービス提供処理221に接続を中継する(Sc20)。提携先サービス提供処理221は、その要求に応じて航空券予約の画面(サービスコードsvc03)を代理応答処理123に送る(Sc30)。代理応答処理123はその画面を中継してサービス利用プログラム321に送り(Sc40)、サービス利用装置301の表示部317にその航空券予約画面が表示される。
【0053】図16は、そのようにして送られた提携先サービスの1つである航空機予約のサービス利用画面1101の例である。サービス利用画面1101に、航空機予約のための画面1610が表示され、予約ボタン1611および取消ボタン1612が表示されている。予約すべき航空機の行き先や日時については、この利用者が先に予約した旅行計画に基づいて最適な航空機が提示されている。利用者は予約ボタン1611を押下することによりこの航空機を予約することができ、取消ボタン1612を押下することによりこの航空機予約処理を停止することができる。さらに共通サービス連絡領域1620および地域別サービス連絡領域1630には、次に利用者が利用する可能性の高いサービスについての広告メッセージが表示されている。
【0054】利用者は、予約ボタン1611を押下して薦められた航空機の予約を行なうものとする。このとき、サービス利用プログラム321から代理応答処理123を介して提携先サービス提供処理221に、予約ボタン1611が押下された旨が送られる(図18のSc50,Sc60)。提携先サービス提供処理221は、その指示に応じて航空機予約の処理を行ない、終了時には提携先サービス終了時の画面を代理応答処理123を介してサービス利用プログラム321に送る(Sc70,Sc,80)。
【0055】図17は、この提携先サービス終了時のサービス利用画面の例を示す。サービス利用画面1101に、航空機予約の終了時の画面1710が表示され、ログアウトボタン1711が表示されている。さらに共通サービス連絡領域1720および地域別サービス連絡領域1730には、先に利用者が行なった予約に関する情報や次に利用すると思われるサービスについての広告メッセージなどが表示される。
【0056】次に図19〜図25のフローチャートを参照して、本実施の形態のシステムにおける処理手順(特に図11〜図18で説明した例の場合)を説明する。フローチャートの各ステップに付けた記号のうち、図18で説明した処理に対応する部分には同じ記号(Sa10,Sa20など)を付けた。
【0057】図19は、サービス提供装置101の共通サービス提供処理121のフローチャートを示す。共通サービス提供処理121では、まずステップSa10で、利用者がサービス利用装置301のサービス利用プログラム321により発行するサービス要求を受け付ける処理を行なう。その要求に応じて、ステップSa20で、図11で説明したログイン画面を出力する。利用者がログイン画面で入力した利用者コードおよびパスワードなどの情報は、ステップSa30で受け付ける。次にステップSa31で、図5で説明した利用者情報131を読み込み、ステップSa32−1で利用者が入力した利用者コードおよびパスワードが利用者情報131に登録されている適正なものであるか否か判定する。不適切なものであった場合は処理を中止してリターンする。
【0058】適正な利用者コードおよびパスワードであったときは、ステップSa33で、図6で説明した利用者別サービス情報132を読み込む。ステップSa32−2では、利用者がログイン時に指定したサービスコードがその利用者の利用者別サービス情報132に登録されているか否か(すなわち、その利用者に許可されているサービスか)を判定する。登録されていないものであるときは、その利用者はそのサービスを利用する権限がないということであるから、処理を中止してリターンする。利用者別サービス情報132にそのサービスコードがあったときは、ステップSa34に進む。
【0059】ステップSa34では、共通状態情報134に当該利用者がログインした旨を示す情報を書き込む。上記の例では図8の行データ8aのように書き込まれることになる。次にステップSa40で、図12に示したサービスコードsvc01の画面を出力する。ステップSa45で、共通状態情報134に図8の行データ8bに示すようにサービスコードsvc01のサービスがスタートしたことを書き込む。次にステップSa50で、利用者が図12の画面で入力した情報を受け付ける。ここでは予約ボタン1211を押下して予約の処理を行なったものとする。予約処理が終了すると、ステップSa60でサービスコードsvc01の終了画面を出力する。これは図13のサービス終了時の画面を表示するものである。次にステップSa61で、共通状態情報134に図8の行データ8cに示すようにサービスsvc01の終了情報を書き込む。
【0060】図20は、サービス提供装置101の地域別サービス提供処理122のフローチャートを示す。まずステップSb10で、利用者からの地域別サービス要求を受け付ける。ステップSb11で図9に示した地域別状態情報135を読み込み、ステップSb12で利用者情報を引継ぐ。利用者情報の引継ぎとは、先にステップSa31で読込んだ当該利用者の利用者情報を取得する処理である。次にステップSb13で図6に示した利用者別サービス情報132を読み込み、ステップSb14で利用者別サービス情報132にこの利用者の指定したサービスコードが登録されているか否かを判定する。利用者別サービス情報132に当該サービスコードが登録されていないときは、この利用者にそのサービスを受ける権限がないということであるから、処理を中止してリターンする。
【0061】ステップSb14でサービスコードがあったときは、ステップSb20で、指定された地域別サービスの画面を出力する。ここでは図14に示したタクシー予約の画面svc02を出力するものとする。次にステップSb21で、図9の地域別状態情報135に当該サービスがスタートした旨を示す情報を書き込む。ここでは図9の行データ9dを書き込むことになる。なお、図22で後述する同期処理124により、図8の共通状態情報134に書かれた情報は図9の地域別状態情報135に反映され、逆に図9の地域別状態情報135に書かれた情報は図8の共通状態情報134に反映されるようになっている。したがって、行データ9dを書き込む時点では、その前に行われた共通サービスに係る情報9a〜9cが既に書き込まれている。
【0062】次にステップSb30で、当該地域サービス画面での入力を受け付ける。ここでは図14の予約ボタン1411を押下し、タクシーの予約処理を行なったとする。タクシーの予約処理が終了すると、ステップSb40で、地域別サービス提供処理の終了画面を出力する。ここでは図15の終了時の画面を表示する。次にステップSb41で、図9の地域別状態情報135に画面svc02の地域別サービスが終了した旨を示す行データ9eを書き込み、リターンする。
【0063】図21は、サービス提供装置101の代理応答処理123のフローチャートを示す。ステップSc10で利用者からのサービス要求(提携先サービスの要求)を受け付けると、ステップSc11で図8に示した共通状態情報134を読み込み、ステップSc12で利用者情報を引き継ぐ。ステップSc13で当該利用者の利用者別サービス情報132を読み込み、ステップSc14で当該利用者が指示した提携先サービスが利用者別サービス情報132に登録されているか否か判定する。利用者別サービス情報132に当該サービスコードが登録されていなければ、その利用者にはそのサービスを利用する権限がないということであるから、処理を中止してリターンする。
【0064】ステップSc14でサービスコードがあったときは、ステップSc15で、図7に示した代理利用者情報133を読み込む。ステップSc16で代理利用者情報133のうち利用者コード704が空き状態である代理利用者コードを探索する。そのような空き代理利用者コードがなかったときは、処理を中止してリターンする。空き代理利用者コードがあったときは、ステップSc17でその代理利用者コードを割り当てる。具体的には、代理利用者情報133の当該代理利用者コードの行の利用者コード704の欄に、当該利用者の利用者コードを例えば図7の行データ7aに示すように書き込む。
【0065】次にステップSc20で、サービス接続を中継する。これは、提携先サービス提供装置201からログイン画面を取得する処理である。ステップSc21では、提携先サービス提供装置201に対するログイン画面の入力代行処理を行なう。これは提携先サービス提供装置201に対して、ステップSc17で割り当てた代理利用者コードおよびそれに対応する代理パスワードを用いて自動的にログインする処理である。ログインすることにより提携先サービス提供装置201から指定したサービス提供用画面が送られてくるので、その画面(ここでは図16の1610)データを中継し、ステップSc40で当該利用者のサービス利用装置301に送る。次にステップSc41で、図8の共通状態情報134に、当該提携先サービス提供装置201によるサービスを開始した旨を示す情報を行データ8fのように書き込む。
【0066】ステップSc50で、提携先サービス提供装置201からのサービス画面における入力受付処理を行なう。これは図16の提携先サービス利用画面1610での入力を受け付ける処理である。受け付けた入力データは、ステップSc60で中継されて、提携先サービス提供装置201に送られる。提携先サービスの処理が終了すると、ステップSc70で終了通知を中継し、ステップSc80で終了画面を出力する。ここでは図17の提携先サービス終了時の画面1710が、本代理応答処理で中継され、サービス利用装置301に表示される。次にステップSc81で、図8の共通状態情報134に、サービスが終了した旨を示す情報を行データ8gおよび8hのように書き込み、リターンする。
【0067】図22は、サービス提供装置101の同期処理124のフローチャートである。この同期処理124は、所定の時間間隔で常に繰り返し実行される。まずステップSd10で図8に示した共通状態情報134を読み込み、ステップSd20でその状態コード804を判定する。変化がないときはリターンする。変化があったとき(すなわち、共通状態情報134に新たな行データが追加されていたとき)は、ステップSd30で利用者情報131を読み込み、ステップSd40で、新たに共通状態情報134に追加されていた行データの利用者コード801に対応する地域コード503を取得する。次にステップSd50で、前述の新たに共通状態情報134に追加されていた行データを、前ステップで取得した地域コードをつけて、地域別状態情報135に追加する。これにより、共通状態情報134に追加されたデータが地域別状態情報135に反映される。
【0068】ステップSd60〜Sd80の処理は、地域別状態情報135に追加されたデータを共通状態情報134に反映する処理である。すなわち、ステップSd60で地域別状態情報135を読み込み、ステップSd70でその状態コード904の変化(地域別状態情報135に新たな行データが追加されているか否か)を判定する。変化がないときはそのままリターンする。変化があったときは、ステップSd80で、地域別状態情報135に追加されていた行データを共通状態情報134に反映し、リターンする。
【0069】なお、本実施の形態では共通状態情報134と地域別状態情報135とを共にサービス提供装置101に格納しているので、図22のように共通状態情報134を地域別状態情報135に反映させるステップSd10〜Sd50の処理と地域別状態情報135を共通状態情報134に反映させるステップSd60〜Sd80の処理とを一連の処理として実行しているが、共通状態情報134と地域別状態情報135とを別の装置に格納した場合は、これらの処理を各装置別に分けて実行する必要がある。
【0070】図23は、サービス提供装置101の共通サービス連絡処理125のフローチャートを示す。共通サービス連絡処理125は、所定の時間間隔で常に繰り返し実行される。まずステップSe10で共通状態情報134を読み込み、ステップSe20でその状態コード804を判定する。変化がないときはそのままリターンする。変化があったときは、ステップSe30で状態別画面データを生成し、ステップSe40で共通サービス連絡画面を出力し、リターンする。状態別画面データとは、過去あるいは現時点の状態に基づき利用者に連絡すべきと思われる画面データである。例えば図15のサービス利用画面では、共通状態情報134からこの利用者が先にハワイ旅行を予約サービスを利用したことが分かるから、それに合せて航空券予約を薦める共通サービス連絡画面を出力している。
【0071】図24は、サービス提供装置101の地域別サービス連絡処理126のフローチャートを示す。地域別サービス連絡処理126は、所定の時間間隔で常に繰り返し実行される。まずステップSf10で地域別状態情報135を読み込み、ステップSf20でその状態コード904を判定する。変化がないときはそのままリターンする。変化があったときは、ステップSf30で状態別画面データを生成し、ステップSf40で地域別サービス連絡画面を出力し、リターンする。状態別画面データとは、過去あるいは現時点の状態に基づき利用者に連絡すべきと思われる画面データである。例えば図16のサービス利用画面では、地域別状態情報135からこの利用者が先にハワイ旅行を予約サービスを利用したことが分かるから、それに合せてビーチ用品購入を薦める地域別サービス連絡画面を出力している。
【0072】図25は、提携先サービス提供装置201の提携先サービス提供処理221のフローチャートを示す。ステップSg10で、利用者からのサービス要求を受け付ける。ステップSg20でログイン画面を出力し、ステップSg30でログイン画面での入力を受け付ける。次にステップSg40で提携先利用者情報231を読み込み、ステップSg41で利用者コードとパスワードの判定を行なう。利用者コードおよびパスワードが適正なものでないときは、処理を中止してリターンする。利用者コードおよびパスワードが適正なものであったときは、ステップSg50で、サービス画面(例えば、図16のsvc03)を出力する。ステップSg60でそのサービス画面での入力を受け付け、処理が終了したらステップSg70で終了画面を出力し、リターンする。
【0073】提携先サービス提供装置201では、自装置にアクセスしてきた利用者が、サービス提供装置101経由でアクセスしているか、利用者のサービス利用装置301から直接アクセスしているかを区別する必要はない。サービス提供装置101経由の場合でも、図21で説明したように代理応答処理がログイン画面での入力代行などを行なうからである。
【0074】なお、上記実施の形態では、図4に示すように、通信網400にサービス提供装置101と提携先サービス提供装置201とサービス利用装置301が1台ずつ接続された構成で説明したが、これらの装置は複数台あってもよい。例えば、サービス利用装置301は利用者ごとに複数台が接続可能であり、提携先サービス提供装置201も提携先が複数ある場合はそれらの提携先ごとに複数台接続可能である。また、サービス提供装置101は、通信網400に接続された複数の装置による分散処理で実現することもできる。その場合、図1に示した各処理121〜126はそれぞれ別装置に実装してもよい。また、各情報131もそれぞれ別装置に記憶するようにしてよい。特に、共通サービスを提供する装置と地域別サービスを提供する装置とを分ける場合は、地域別状態情報135や利用者別サービス情報132は、各地域ごとの装置に格納するようにするとよい。
【0075】すべての利用者の利用状況が共通状態情報134に記録されるので、各利用者に対する課金は、共通状態情報134に基づいて行なえばよい。また、地域別状態情報135により各地域での利用状況が把握できるので、ネット上で本部とフランチャイズのような関係が構築できる。例えば、地域別に地域別サービス用のサーバを設け、それら地域別の利用者の利用状況を算出し、多くの利用者が利用しているサーバの運営者には、本部から何らかの利益還元を行なうことなどが実現できる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ユーザは1つのサービス提供装置に利用登録するだけで、そのサービス利用装置経由で他のサービス利用装置でのサービスを受けることができるようになり、各サービス提供装置ごとに利用登録する必要がなく煩雑な手続きから開放される。また、サービス提供装置ごとのユーザIDとパスワードの管理が不必要になり、ユーザの手間が軽減される。ユーザの個人情報は、利用登録したサービス提供装置に保持されるだけなので、ユーザにとって見ると個人情報の流出の心配が軽減される。結果として、簡単でセキュリティ性の高いサービス提供が実現される。サービス提供装置の運営会社の側でも、他のサービス提供装置と提携することでバラエティに富んだ多くの魅力的なサービスを利用者に提供できることになり、市場で優位に利用者を獲得できる可能性が広がる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成12年10月27日(2000.10.27)
【代理人】 【識別番号】100096954
【弁理士】
【氏名又は名称】矢島 保夫
【公開番号】 特開2002−132714(P2002−132714A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−329719(P2000−329719)