| 【発明の名称】 |
マイクロコンピュータ |
| 【発明者】 |
【氏名】伊東 功二
【氏名】井戸 慎一
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| 【要約】 |
【課題】アクセスタイムとサイクルタイムの規定時間が異なる周辺デバイスに対して効率良くデータ転送を行い、データ転送を高速化することができるマイクロコンピュータを提供する。
【解決手段】PC、モバイルPC、PDAなどに使用されるマイクロコンピュータであって、バスステートコントローラBSCには可変チップセレクト制御回路2が追加され、この可変チップセレクト制御回路2は、サイクルタイム分のカウント値を設定するコンスタントレジスタ21と、チップセレクト信号を立ち下げたと同時にコンスタントレジスタ21の値をロードしてデクリメントを開始するカウンタレジスタ22と、チップセレクト信号を立ち下げたと同時にセットされ、カウンタレジスタ22の値が“0”になったと同時にクリアされる可変チップセレクトフラグ23などから構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チップセレクト信号を入力として周辺デバイスのアクセス処理に合わせた可変チップセレクト信号を生成する可変チップセレクト制御回路を備え、前記可変チップセレクト信号により所望の周辺デバイスを選択してバスとの間のデータ転送を制御するバスステートコントローラを含み、前記可変チップセレクト制御回路は、サイクルタイム分のカウント値を設定する第1のレジスタと、前記チップセレクト信号の非活性化と同時に前記第1のレジスタのカウント値からのデクリメント、または0からのインクリメントを開始する第2のレジスタとを有し、前記第2のレジスタの値が0、または前記カウント値になると同時に前記可変チップセレクト信号を非活性化することを特徴とするマイクロコンピュータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュータ(マイコン)に関し、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)、モバイルPC、PDAなどのマイコン使用機器に適用して有効な技術に関する。 【0002】 【従来の技術】本発明者が検討した技術として、従来のマイコン使用機器については、以下のような技術が考えられる。たとえば、PC、モバイルPC、PDAなどでは、処理速度の高速化が急速に進んでいる。これらマイコン使用機器では、高速に処理を行うため、メモリなどの周辺デバイスとのデータ転送を高速に行う必要がある。データ転送を高速に行うため、マイコンは各周辺デバイスのデータ転送速度に合わせた制御を行う必要がある。各周辺デバイスのデータ転送速度に合わせた制御を行うため、マイコンは、低速のデバイスのアクセスタイムに合わせて、待ちタイム(ウェイト)を挿入する必要がある。 【0003】なお、このようなマイコン使用機器に関する技術としては、たとえば1999年9月27日、日経BP社発行の「情報・通信新語辞典 2000年版」P522,523(PDA)に記載される技術などが挙げられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のようなマイコン使用機器について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。たとえば、前記のようなマイコン使用機器においては、周辺デバイスによってアクセスタイムとサイクルタイムの規定時間が異なるため、マイコンは、連続アクセスを考慮してサイクルタイムの規定時間に合わせて待ちタイムを挿入する。このため、マイコンは、連続アクセスの最後のアクセス、または1回のみのアクセスタイムの規定時間以上の必要ではない待ちタイムを挿入するため、データ転送速度が遅くなることが考えられる。 【0005】そこで、本発明の目的は、アクセスタイムとサイクルタイムの規定時間が異なる周辺デバイスに対して効率良くデータ転送を行い、データ転送を高速化することができるマイコンを提供するものである。 【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。 【0008】すなわち、本発明によるマイコンは、チップセレクト信号を入力として周辺デバイスのアクセス処理に合わせた可変チップセレクト信号を生成する可変チップセレクト制御回路を備えたバスステートコントローラを含み、可変チップセレクト制御回路が、サイクルタイム分のカウント値を設定する第1のレジスタと、チップセレクト信号の非活性化と同時に第1のレジスタのカウント値からのデクリメント、または0からのインクリメントを開始する第2のレジスタとを有し、第2のレジスタの値が0、またはカウント値になると同時に可変チップセレクト信号を非活性化するものである。 【0009】よって、前記マイコンによれば、周辺デバイスのアクセス処理に合わせた可変チップセレクト信号を生成することにより、アクセスタイムとサイクルタイムの規定時間が異なる周辺デバイスに対して効率良くデータ転送が行えるので、システム全体としてデータ転送を高速化することができる。また、このようなバスステートコントローラをマイコンに組み込むので、周辺デバイスとのインタフェース回路を不要にすることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態のマイコンを示すブロック図、図2は本実施の形態のマイコンにおいて、バスステートコントローラを示すブロック図、図3および図4は周辺デバイスとデータ転送を行う場合の動作を示すタイミングチャート、図5は本実施の形態のマイコンに対する比較例において、周辺デバイスとデータ転送を行う場合の動作を示すタイミングチャートである。 【0011】まず、図1により、本実施の形態のマイコンの一例の構成を説明する。本実施の形態のマイコンは、たとえばPC、モバイルPC、PDAなどに使用され、中央演算処理装置CPU、デジタルシグナルプロセッサDSP、ユーザブレークコントローラUBC、アドバンストユーザデバッガAUD、X/YメモリコントローラXYCNT、X/YメモリXYMEM、メモリマネージメントユニットMMU、アドレス変換バッファTLB、キャッシュメモリコントローラCCN、キャッシュメモリCACHE、ASEメモリASERAM、ユーザデバッグインタフェースUDI、割り込みコントローラINTC、クロック発振器/ウォッチドッグタイマCPG/WDT、バスステートコントローラBSC、ダイレクトメモリアクセスコントローラDMAC、コンペアマッチタイマCMT、シリアルコミュニケーションインタフェースSCI、タイマユニットTMU、リアルタイムクロックRTC、IrDA付きシリアルコミュニケーションインタフェースIrDA、FIFO付きシリアルコミュニケーションインタフェースSCIF、A/D変換器ADC、D/A変換器DAC、外部バスインタフェース、I/Oポートなどから構成されている。 【0012】この構成において、中央演算処理装置CPU、デジタルシグナルプロセッサDSP、ユーザブレークコントローラUBC、アドバンストユーザデバッガAUD、X/YメモリコントローラXYCNT、X/YメモリXYMEM、メモリマネージメントユニットMMU、アドレス変換バッファTLB、キャッシュメモリコントローラCCN、キャッシュメモリCACHEはLバスに接続されている。 【0013】また、中央演算処理装置CPU、デジタルシグナルプロセッサDSP、X/YメモリコントローラXYCNT、X/YメモリXYMEMはXバスおよびYバスに接続されている。 【0014】さらに、X/YメモリコントローラXYCNT、X/YメモリXYMEM、メモリマネージメントユニットMMU、アドレス変換バッファTLB、キャッシュメモリコントローラCCN、キャッシュメモリCACHE、ASEメモリASERAM、ユーザデバッグインタフェースUDI、割り込みコントローラINTC、クロック発振器/ウォッチドッグタイマCPG/WDT、バスステートコントローラBSC、ダイレクトメモリアクセスコントローラDMAC、外部バスインタフェースはIバスに接続され、外部バスインタフェースを介して外部バスとのデータ転送が行われる。 【0015】また、バスステートコントローラBSC、シリアルコミュニケーションインタフェースSCI、タイマユニットTMU、リアルタイムクロックRTCは周辺バス(1)に接続されている。 【0016】さらに、バスステートコントローラBSC、ダイレクトメモリアクセスコントローラDMAC、コンペアマッチタイマCMT、IrDA付きシリアルコミュニケーションインタフェースIrDA、FIFO付きシリアルコミュニケーションインタフェースSCIF、A/D変換器ADC、D/A変換器DAC、I/Oポートは周辺バス(2)に接続されている。 【0017】以上のようなマイコンの構成において、各モジュールはLバス、Xバス、Yバス、Iバス、周辺バス(1)、周辺バス(2)を通じて任意に接続され、各コントローラモジュールの制御により相互にデータ転送が可能となっている。さらに、このマイコンは、PC、モバイルPC、PDAなどに内蔵されて、このマイコンのバスステートコントローラBSCの制御により、メモリ(たとえばRAM)などの各周辺デバイスに対して効率良くデータ転送が可能となっている。 【0018】次に、図2により、本実施の形態のマイコンに設けられているバスステートコントローラBSCの一例の構成を説明する。このバスステートコントローラBSCは、各周辺デバイスに対応した最適な可変チップセレクト信号を生成するモジュールとされ、内部バスに接続されるバス制御回路1と、このバス制御回路1に接続される可変チップセレクト制御回路2などから構成され、通常のバス制御回路1に可変チップセレクト制御回路2が追加された構成となっている。 【0019】バス制御回路1は、内部バスとの間でデータ転送が可能となっており、さらに可変チップセレクト制御回路2に対してチップセレクト信号を出力し、また可変チップセレクト制御回路2からウェイト信号が入力される。また、バス制御回路1は、データ信号が入出力可能となっている。 【0020】可変チップセレクト制御回路2は、チップセレクト信号を入力として周辺デバイスのアクセス処理に合わせた可変チップセレクト信号を生成する回路であり、サイクルタイム分のカウント値を設定するコンスタントレジスタ21と、チップセレクト信号を立ち下げたと同時にコンスタントレジスタ21の値をロードしてデクリメントを開始するカウンタレジスタ22と、チップセレクト信号を立ち下げたと同時にセットされ、カウンタレジスタ22の値が“0”になったと同時にクリアされる可変チップセレクトフラグ23などから構成され、バス制御回路1から入力されたチップセレクト信号に基づいて可変チップセレクト信号が生成されて出力される。 【0021】このバスステートコントローラBSCにおいて、可変チップセレクト信号を生成するには、予めコンスタントレジスタ21にサイクルタイム分のカウント値を設定する。さらに、マイコンが、周辺デバイスのサイクルタイムより遅いタイムで再びアクセスするために、チップセレクト信号を立ち下げたと同時に、可変チップセレクト信号を立ち下げ、かつコンスタントレジスタ21の値をカウンタレジスタ22にロードしてデクリメントを開始し、なおかつ可変チップセレクトフラグ23をセットする。この可変チップセレクトフラグ23は、カウンタレジスタ22の値が“0”になったと同時にクリアされる。このように、マイコンが周辺デバイスにアクセスするためにチップセレクト信号を立ち下げたときに可変チップセレクトフラグ23がセットされていた場合、可変チップセレクト信号は可変チップセレクトフラグ23がクリアされたと同時に立ち下がる。 【0022】次に、図3〜図5により、周辺デバイスとデータ転送を行う場合の一例の動作を説明する。図3は周辺デバイスと連続してデータ転送を行う場合、図4は周辺デバイスと不連続でデータ転送を行う場合、図5は本実施の形態に対する比較例における周辺デバイスとデータ転送を行う場合をそれぞれ示す。 【0023】図3のように、サイクルタイム以内に連続して周辺デバイスにデータ転送を行う場合、可変チップセレクト信号は、可変チップセレクトフラグ23が“1”の状態であるので、“1”の状態を保持して次のデータ転送を行わない。また、可変チップセレクト信号は、遅延タイム後、可変チップセレクトフラグ23が“0”の状態にあるので、“0”の状態にして次のデータ転送を行う。すなわち、可変チップセレクト信号は、マイコンが周辺デバイスに1度アクセスした後、規定されたサイクルタイムより速いタイムでマイコンがアクセスした場合、チップセレクト信号に遅延タイムを追加してサイクルタイムで立ち下がる。 【0024】図4のように、サイクルタイム以上で周辺デバイスにデータ転送を行う場合、可変チップセレクト信号は、可変チップセレクトフラグ23が“0”の状態にあるので、“0”の状態にして次のデータ転送を行う。すなわち、可変チップセレクト信号は、マイコンが周辺デバイスに1度アクセスした後、規定されたサイクルタイムより遅いタイムでマイコンがアクセスした場合、チップセレクト信号と同期して立ち下がる。 【0025】よって、可変チップセレクト信号により、マイコンはアクセスタイムの処理時間を終えた後、別の処理に移行することができる。このように、本発明は、周辺デバイスのアクセスタイムとサイクルタイムのタイム差が大きいほど、多くの処理が可能になり、処理速度が速くなる。これに対して、本実施の形態に対する比較例においては、図5のように、ソフトウェアで待ちタイムを挿入してチップセレクト信号をサイクルタイムに合わせるため、周辺デバイスとデータ転送を行う毎にサイクルタイム時間が必要になり、処理速度が遅くなっていた。 【0026】従って、本実施の形態のマイコンによれば、バスステートコントローラBSCに、周辺デバイスのアクセス処理に合わせた可変チップセレクト信号を生成する可変チップセレクト制御回路2が備えられることにより、アクセスタイムとサイクルタイムの規定時間が異なる周辺デバイスに対して効率良くデータ転送が行えるため、システム全体としてデータ転送が高速になる。また、このようなバスステートコントローラBSCをマイコンに組み込むため、周辺デバイスとのインタフェース回路が不要になる。 【0027】以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 【0028】たとえば、前記実施の形態においては、チップセレクト信号を立ち下げたと同時に、コンスタントレジスタの値をカウンタレジスタにロードしてデクリメントを開始し、カウンタレジスタの値が“0”になったと同時にクリアされる場合を説明したが、逆にカウンタレジスタで“0”からのインクリメントを開始し、カウンタレジスタの値がコンスタントレジスタの値になったと同時にクリアされる場合にも同様に適用することができる。 【0029】また、マイコンが周辺デバイスにアクセスするときに、可変チップセレクトフラグを参照し、可変チップセレクトフラグがセットされている場合、アクセス処理を中止して他の処理に移行することも可能である。 【0030】以上の説明では、主として本発明者によってなされた発明をその属する技術分野であるマイコンを使用したPC、モバイルPC、PDAに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他のマイコン使用機器全般に広く適用することが可能である。 【0031】 【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。 【0032】(1)周辺デバイスのアクセス処理に合わせた可変チップセレクト信号を生成する可変チップセレクト制御回路を有することで、アクセスタイムとサイクルタイムの規定時間が異なる周辺デバイスに対して効率良くデータ転送を行うことができるので、システム全体としてデータ転送を高速化することが可能となる。 【0033】(2)可変チップセレクト制御回路を有するバスステートコントローラをマイコンに組み込むことで、周辺デバイスとのインタフェース回路を不要にすることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】000233169 【氏名又は名称】株式会社日立超エル・エス・アイ・システムズ
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| 【出願日】 |
平成12年10月25日(2000.10.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080001 【弁理士】 【氏名又は名称】筒井 大和
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| 【公開番号】 |
特開2002−132710(P2002−132710A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−324909(P2000−324909) |
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