| 【発明の名称】 |
データ転送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森下 昭彦
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| 【要約】 |
【課題】メモリのデータバス幅と入出力I/Fのデータバス幅とが異なる場合でも、データバス幅が広い方のデバイス(メモリまたは入出力I/F)を有効に利用することができ、かつ、データ(例えば画像データ)を効率良くDMA転送することができるデータ転送装置を提供する。
【解決手段】入出力I/Fとメモリとの間でデータをDMA転送するデータ転送装置13において、入出力I/Fのデータバス幅、メモリのデータバス幅、および、DMA転送の方向に関する情報を記憶するレジスタ部21と、入出力I/Fとメモリとの一方である転送元からのデータを入力し、入出力I/Fとメモリとの他方である転送先に出力する転送部22とを備える。転送部22は、レジスタ部21に記憶された情報に基づいて、転送元からのデータのビット数を転送先のデータバス幅に応じたビット数に調整する調整部を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入出力インターフェースとメモリとの間でデータをDMA転送するデータ転送装置において、前記入出力インターフェースのデータバス幅、前記メモリのデータバス幅、および、前記DMA転送の方向に関する情報を記憶するレジスタ部と、前記入出力インターフェースと前記メモリとの一方である転送元からのデータを入力し、前記入出力インターフェースと前記メモリとの他方である転送先に出力する転送部とを備え、前記転送部は、前記レジスタ部に記憶された情報に基づいて、前記転送元からのデータのビット数を前記転送先のデータバス幅に応じたビット数に調整する調整部を有することを特徴とするデータ転送装置。 【請求項2】 請求項1に記載のデータ転送装置において、前記調整部は、前記転送元からのデータのビット数を増加させる第1の調整経路と、前記転送元からのデータのビット数を減少させる第2の調整経路と、前記転送元からのデータのビット数を変更しない第3の調整経路と、前記レジスタ部に記憶された情報が「前記転送元より前記転送先の方がデータバス幅が広い」を示すときに前記第1の調整経路、「前記転送元より前記転送先の方がデータバス幅が狭い」を示すときに前記第2の調整経路、「前記転送元と前記転送先のデータバス幅が等しい」を示すときに第3の調整経路を選択する選択部とを有することを特徴とするデータ転送装置。 【請求項3】 請求項2に記載のデータ転送装置において、前記第1の調整経路は、前記転送元から読み出された複数のデータを1つに結合する結合経路であることを特徴とするデータ転送装置。 【請求項4】 請求項3に記載のデータ転送装置において、前記レジスタ部に記憶された情報が「前記転送元より前記転送先の方がデータバス幅が広い」を示すときに、前記転送元からデータを読み出すタイミングを指定するリード信号を複数回続けて出力する出力部を備え、前記第1の調整経路は、前記複数回のリード信号に同期して前記転送元から順に読み出された複数のデータを1つに結合する経路であることを特徴とするデータ転送装置。 【請求項5】 請求項2に記載のデータ転送装置において、前記第2の調整経路は、前記転送元から読み出された1つのデータを複数に分離する分離経路であることを特徴とするデータ転送装置。 【請求項6】 請求項5に記載のデータ転送装置において、前記レジスタ部に記憶された情報が「前記転送元より前記転送先の方がデータバス幅が狭い」を示すときに、前記転送先にデータを書き込むタイミングを指定するライト信号を複数回続けて出力する出力部を備え、前記転送部は、前記第2の調整経路にて分離された複数のデータを前記複数回のライト信号に同期して順に前記転送先に出力することを特徴とするデータ転送装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、データをDMA転送するデータ転送装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、システム全体の監視や制御を行うCPUを介さずに、専用のハードウエア(例えばロジックLSI)を介してデータ転送するDMA(Direct MemoryAccess)転送方式が知られている。このDMA転送方式によれば、CPUを介してデータ転送する方式に比べて高速にデータ転送できる。また、データ転送中にCPUが別の処理を実行できるという利点もある。 【0003】このようなDMA転送方式は、各種の画像処理装置にも採用されている。例えばフィルムスキャナなどの画像入力装置70では、図12に示すように、画像入力部71内のイメージセンサ(不図示)から出力されてA/D変換された画像データがメモリ72にDMA転送され、メモリ72内の画像データが入出力インターフェース(I/F)73にDMA転送される。入出力I/F73にDMA転送された画像データは、入出力I/F73を介して外部のコンピュータに出力される。 【0004】画像入力装置70における画像データのDMA転送は、CPU74からの指示に基づいて、専用のハードウエア75が実行する。また、メモリ72から入出力I/F73への画像データのDMA転送は、専用のハードウエア75が入出力I/F73とのハンドシェーク通信により実行する。さらに、上記のハンドシェーク通信によれば、入出力I/F73からメモリ72への画像データのDMA転送も可能である。 【0005】ここで、上記したメモリ72や入出力I/F73には、各々、様々なデータバス幅のものが存在している(8ビット,16ビット,32ビットなど)。しかし、専用のハードウエア75に接続され、画像データのDMA転送に使用されるのは、通常、ハードウエア75を設計する段階で想定されたデータバス幅(以下「設計バス幅」という)と同じデータバス幅のメモリ72や入出力I/F73である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したメモリ72または入出力I/F73を設計バス幅(例えば16ビット)より小さいデータバス幅(例えば8ビット)に交換することがある。この場合、ハードウエア75に設けられた接続ピンの数は足りるため、ハードウエア75を改版しなくても、そのまま接続することができる。 【0007】しかしながら、メモリ72の設計バス幅と入出力I/F73の設計バス幅とが同じ場合、メモリ72と入出力I/F73との一方を設計バス幅より小さいデータバス幅のものに交換すると、メモリ72のデータバス幅と入出力I/F73のデータバス幅とが異なるため、次の不具合が生じてしまう。ここで、メモリ72および入出力I/F73の設計バス幅が共に16ビットのハードウエア75を例に、不具合を説明する。 【0008】例えば、16ビットのハードウエア75に対し、データバス幅が16ビットのメモリ72,8ビットの入出力I/F73を接続した場合、メモリ72と入出力I/F73との間では、1回に8ビットの画像データしかDMA転送できない。このため、メモリ72の上位8ビット分は無効となってしまう。逆に、16ビットのハードウエア75に対し、データバス幅が8ビットのメモリ72,16ビットの入出力I/F73を接続した場合も、1回に8ビットの画像データしかDMA転送できない。このため、入出力I/F73の上位8ビット分は無効となってしまう。 【0009】そこで、この場合、外部のコンピュータの処理能力に応じた16ビット分の画像データをDMA転送しようとすると、ハードウエア75では、8ビット単位のDMA転送を2回行わなければならない。さらに、メモリ72から入出力I/F73への2回のDMA転送によって外部のコンピュータに出力された2つの画像データ(8ビット)に対して、外部のコンピュータでは、16ビットの画像データに結合する変換処理を実行しなければならない。 【0010】また、外部のコンピュータからメモリ72へ画像データを転送する場合には、外部のコンピュータは、入出力I/F73からメモリ72への2回のDMA転送に対応するため、16ビットの画像データを入出力I/F73に送る前に、2つの8ビットの画像データに分離する変換処理を実行しなければならない。本発明の目的は、メモリと入出力I/Fとの一方を設計バス幅より小さいデータバス幅のものに交換することによって、メモリのデータバス幅と入出力I/Fのデータバス幅とが異なった場合でも、データバス幅が広い方のデバイス(メモリまたは入出力I/F)を有効に利用することができ、かつ、データ(例えば画像データ)を効率良くDMA転送することができるデータ転送装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、入出力インターフェースとメモリとの間でデータをDMA転送するデータ転送装置において、入出力インターフェースのデータバス幅、メモリのデータバス幅、および、DMA転送の方向に関する情報を記憶するレジスタ部と、入出力インターフェースとメモリとの一方である転送元からのデータを入力し、入出力インターフェースとメモリとの他方である転送先に出力する転送部とを備えたものである。さらに、転送部は、レジスタ部に記憶された情報に基づいて、転送元からのデータのビット数を転送先のデータバス幅に応じたビット数に調整する調整部を有している。 【0012】このデータ転送装置では、メモリと入出力インターフェースとの一方を設計バス幅より小さいデータバス幅のものに交換することによって、メモリのデータバス幅と入出力インターフェースのデータバス幅とが異なる場合でも、レジスタ部に記憶された情報(データバス幅およびDMA転送の方向)に基づいて調整部がデータのビット数を調整するため、データバス幅が広い方のデバイス(メモリまたは入出力インターフェース)を有効に利用することができ、かつ、データを効率良くDMA転送することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態は、請求項1〜請求項6に対応する。本実施形態のフィルムスキャナ10は、図1に示すように、フィルム原稿(不図示)に写し込まれている画像を読み取って、その画像データを外部のコンピュータに出力したり、逆にコンピュータから画像データを取り込んだりする機能を備えた装置である。 【0014】また、フィルムスキャナ10は、内部における画像データの転送に、DMA転送方式を採用した装置である。すなわち、フィルムスキャナ10では、システム全体の監視や制御を行うCPU12を介さずに、専用のハードウエアであるデータ処理部13(データ転送装置)を介して画像データのDMA転送が行われる。ここで、フィルムスキャナ10の概略構成と、画像データのDMA転送とについて説明する。 【0015】フィルムスキャナ10の内部には、上記したCPU12とデータ処理部13の他、画像入力部11と、メモリ14と、入出力I/F15とが設けられている。フィルムスキャナ10は、入出力I/F15を介して外部のコンピュータに接続される。入出力I/F15のデータバス幅は、8ビットまたは16ビットである。メモリ14は、画像データを一時的に保管するための読み書き可能な半導体メモリ(RAM)である。メモリ14のデータバス幅も、8ビットまたは16ビットである。 【0016】フィルムスキャナ10における画像データのDMA転送には3通りある。第1の転送は、画像入力部11内のイメージセンサ(不図示)から出力されてA/D変換された画像データのメモリ14へのDMA転送である。第2の転送は、メモリ14に格納された画像データの入出力I/F15へのDMA転送である。第3の転送は、外部のコンピュータから入出力I/F15に取り込まれた画像データのメモリ14へのDMA転送である。 【0017】上記3つのDMA転送のうち第2と第3の転送は、外部のコンピュータからの転送要求に応じて実行される。外部のコンピュータからの転送要求は入出力I/F15を介してCPU12に送られ、要求の内容が第2のDMA転送を示すのか第3のDMA転送を示すのかを判断される。この判断の結果は、CPU12からデータ処理部13へ出力される。また、外部のコンピュータからの転送要求に基づいて、入出力I/F15とデータ処理部13とは、ハンドシェーク通信を行う。 【0018】さて、本実施形態のフィルムスキャナ10の特徴は、上記した3つのDMA転送を行うデータ処理部13にある。データ処理部13は、上記したように専用のハードウエアであり、ロジックLSI(大規模集積回路)にて構成される。本実施形態のデータ処理部13は、メモリ14の設計バス幅および入出力I/F15の設計バス幅が共に16ビットであり、メモリ14のデータバス幅が8ビットで入出力I/F15のデータバス幅が16ビットの構成でも、逆にメモリ14が16ビットで入出力I/F15が8ビットの構成でも、効率良く画像データをDMA転送できるハードウエアである。当然、メモリ14と入出力I/F15が共に8ビットの構成や、共に16ビットの構成でも、効率良く画像データをDMA転送できる。 【0019】以下、フィルムスキャナ10の内部に設けられたデータ処理部13の詳細な構成について説明する。データ処理部13には、画像データのDMA転送時にメモリ14のアドレスを指定するアドレス制御部16と、入出力制御部17とが設けられる。アドレス制御部16は、メモリ14のアドレスを指定するだけでなく、画像入力部11からの画像データに対して補正計算(欠陥補正処理、ガンマ補正処理、補間処理などの補正処理の計算)を行う加工処理部も兼ねている。 【0020】入出力制御部17は、図2に示すように、レジスタ部21と、結合分離部22(転送部)と、制御信号作成部23(出力部)と、入出力バッファ部24とで構成されている。このうち、レジスタ部21には、3つの設定レジスタが設けられている。1つ目は、メモリ14のデータバス幅に関する情報を記憶するデータ設定レジスタ31である。メモリ14のデータバス幅は、8ビットまたは16ビットである。 【0021】2つ目は、入出力I/F15のデータバス幅に関する情報を記憶するデータ設定レジスタ32である。入出力I/F15のデータバス幅は、8ビットまたは16ビットである。 【0022】3つ目は、画像データのDMA転送の方向に関する情報を記憶する方向設定レジスタ33である。DMA転送の方向は、メモリ14から入出力I/F15に向かう方向(OUT方向)、または、入出力I/F15からメモリ14に向かう方向(IN方向)である。各設定レジスタ(31〜33)に記憶されている情報(データバス幅,DMA転送の方向)を組み合わせると、図3に示すように、8通りのパターンが存在する。この8通りのパターンは、データ処理部13におけるメモリ14と入出力I/F15との間のDMA転送のパターンである。本実施形態のデータ処理部13では、上記した8通りのパターンの何れであっても効率良く画像データをDMA転送することができる(詳細は後述する)。 【0023】画像データのDMA転送の開始に当たっては、各設定レジスタ(31〜33)に記憶された情報(データバス幅,DMA転送の方向)に基づいて、上記8通りのパターンのうち1つが選択される。この選択されたパターンに関する情報(パターン情報)は、結合分離部22(図2)に出力され、後述する画像データの転送経路の選択などに用いられる。さらに、パターン情報は、結合分離部22を介して制御信号作成部23にも出力され、後述するリード信号およびライト信号の作成に用いられる。 【0024】結合分離部22は、図4に示すように、画像データの入力セレクタ41および出力セレクタ42(選択部)と、8ビットの画像データを16ビットの画像データに変換する結合ブロック43(第1の調整経路)と、16ビットの画像データを8ビットの画像データに変換する分離ブロック44(第2の調整経路)と、画像データのビット数を変更しないスルーブロック45(第3の調整経路)と、各種タイミングを発生するタイミング発生器47とで構成されている。 【0025】この結合分離部22における画像データの転送経路は、上記したレジスタ部21からのパターン情報に応じて、結合ブロック43,分離ブロック44,スルーブロック45の何れかが選択される。具体的には、図5に示すように、レジスト部21からのパターン情報がパターン1〜4であればスルーブロック45が選択され、パターン5,8であれば結合ブロック43が選択され、パターン6,7であれば分離ブロック44が選択される。 【0026】DMA転送される画像データは、図4に示すように、結合分離部22に入力すると、まず入力セレクタ41を通過し、次に結合ブロック43,分離ブロック44,スルーブロック45の何れかを通過し、最後に出力セレクタ42を通過して、結合分離部22から出力される。DMA転送の方向がOUT方向でもIN方向でも、画像データは上記の順序で結合分離部22を通過していく。 【0027】ここで、結合ブロック43および分離ブロック44の詳細を説明する。結合ブロック43は、分岐回路51と、ビット左シフタ52と、ビット付加53と、加算器54とで構成されている。分岐回路51は、入力セレクタ41からの画像データ(8ビット)をビット左シフタ52またはビット付加53に転送する。ビット左シフタ52は、図6(a)に示すように、分岐回路51からの画像データ(a〜h)を左に8ビット分シフトして、下位8ビット分が0の16ビットの画像データに変換する。ビット付加53は、図6(b)に示すように、分岐回路51からの画像データ(i〜p)に0を付加して、上位8ビット分が0の16ビットの画像データに変換する。加算器54は、図6(c)に示すように、ビット左シフタ52からの画像データ(16ビット)とビット付加53からの画像データ(16ビット)とを加算する。この結合ブロック43により、入力セレクタ41からの2つの画像データ(8ビット)が、1つの16ビットの画像データに結合される。 【0028】分離ブロック44は、図4に示すように、ビット右シフタ55と、ビットマスク56と、セレクタ57とで構成されている。ビット右シフタ55は、図7(a)に示すように、入力セレクタ41からの16ビットの画像データ(a〜p)を右に8ビット分シフトして、上位8ビット分が0の画像データ(16ビット)に変換する。ビットマスク56は、図7(b)に示すように、入力セレクタ41からの画像データ(a〜p)の上位8ビット分をマスクして、上位8ビット分が0の画像データ(16ビット)に変換する。セレクタ57は、図7(c)に示すように、ビット右シフタ55またはビットマスク56を通過して得られる画像データ(16ビット)の下位8ビット分を画像データとして出力セレクタ42に出力する。この分離ブロック44により、入力セレクタ41からの1つの画像データ(16ビット)が、2つの8ビットの画像データに分離される。 【0029】なお、上記した結合ブロック43の分岐回路51における転送先の変更(ビット左シフタ52またはビット付加53)や、分離ブロック44のセレクタ57における転送元の選択(ビット右シフタ55またはビットマスク56)は、タイミング発生器47からのタイミング信号に基づいて行われる。タイミング発生器47は、上記したレジスタ部21からのパターン情報に応じて、結合ブロック43の分岐回路51または分離ブロック44のセレクタ57にタイミング信号を出力する。また同時に、タイミング発生器47は、制御信号作成部23にもタイミング信号を出力する。 【0030】制御信号作成部23では、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、上記レジスタ部21のパターン情報に応じて、リード信号およびライト信号を出力する。リード信号は、画像データを読み出すタイミングを指定する信号である。ライト信号は、画像データを書き込むタイミングを指定する信号である。ライト信号とリード信号とは、制御信号作成部23からメモリ14側(アドレス制御部16)と入出力I/F15側(結合分離部22)とに、重複することなくそれぞれ別の方向に出力される。 【0031】具体的には図8に示すように、制御信号作成部23は、レジスタ部21からのパターン情報がパターン1,3,5,7であれば、リード信号をメモリ14側に、ライト信号を入出力I/F15側に出力する。また、パターン2,4,6,8であれば、リード信号を入出力I/F15側に、ライト信号をメモリ14側に出力する。 【0032】さらに、制御信号作成部23は、パターン1〜4であればリード信号およびライト信号を1回ずつ出力する。パターン5,8であれば、リード信号を2回、ライト信号を1回出力する。パターン6,7であれば、リード信号を1回、ライト信号を2回出力する。リード信号またはライト信号の2回の出力は、一定時間T1を開けて連続的に行われる(詳細は後述する)。この一定時間T1は、メモリ14や入出力I/F15の応答性を考慮して、リード信号またはライト信号のアクティブ期間T2と同一以上が望ましい(T1≧T2)。 【0033】次に、フィルムスキャナ10(図1)における画像データのDMA転送動作を説明する。フィルムスキャナ10に電源が投入されると、CPU12は、フィルムスキャナ10を初期化する。このとき、CPU12は、データ処理部13内のレジスタ部21(図2)に対して、メモリ14のデータバス幅に関する情報と入出力I/F15のデータバス幅に関する情報とを出力し、各々、データ設定レジスタ31,32に設定する。各データ設定レジスタ31,32に設定された情報(データバス幅)は、フィルムスキャナ10に電源が投入されている間、保持される。 【0034】次に、CPU12は、入出力I/F15に対する初期設定を行う。初期設定の後、入出力I/F15は、外部のコンピュータとの通信(例えばコンピュータからの転送要求を受け取る)が可能な状態となる。外部のコンピュータとの通信により「画像データの転送要求」を受け取ると、入出力I/F15は、受け取った「転送要求」をCPU12に出力する。 【0035】CPU12は、外部のコンピュータからの「転送要求」を受け取ると、DMA転送の方向が「メモリ14から入出力I/F15へのOUT方向」か「入出力I/F15からメモリ14へのIN方向」かを判断する。そして、CPU12は、データ処理部13内のレジスタ部21(図2)に対して判断の結果(DMA転送の方向に関する情報)を出力し、方向設定レジスタ33に設定する。方向設定レジスタ33に設定された情報(DMA転送の方向)は、外部のコンピュータから逆方向の転送要求が出力されるまで保持される。 【0036】このようにしてレジスタ部21の各設定レジスタ(31〜33)に情報が設定されると、図3に示す8通りのパターンのうち1つが確定する。そして、レジスタ部21のパターン情報は、結合分離部22および制御信号作成部23に出力される。以下、図3に示す8通りのパターン(1〜8)について、タイミングチャート(図9,図10,図11)と合わせて個別に説明する。 【0037】<1:8ビットメモリ,8ビット入出力I/F,OUT方向>まず、データ処理部13に接続したメモリ14および入出力I/F15のデータバス幅が共に8ビットの構成を例に説明する。また、DMA転送の方向は「OUT方向」とする。これは図3のパターン1に相当する。パターン1を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、図5に示すようにスルーブロック45が選択され(図4)、入力セレクタ41とスルーブロック45と出力セレクタ42とからなる画像データの転送経路が形成される。 【0038】また、パターン1を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、図8に示すように、リード信号をメモリ14側に1回、ライト信号を入出力I/F15側に1回出力する準備がなされる。上記「転送要求」を外部のコンピュータから受け取った入出力I/F15は、データ処理部13との間でハンドシェーク通信を行うため、データ処理部13に要求信号を出力する(図9のタイミングt11)。この要求信号は、入出力バッファ24を介して結合分離部22のタイミング発生器47(図4)に送られる。 【0039】タイミング発生器47は、入出力I/F15からの要求信号およびレジスタ部21からのパターン情報を受けると、制御信号作成部23に対してタイミング信号を出力し、「回答信号の出力」を指示すると共に、「制御信号(リード信号およびライト信号)の出力」を指示する。制御信号作成部23では、タイミング発生器47からの指示に基づいて回答信号を出力する(図9のタイミングt12)。この回答信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に送られる。 【0040】さらに、制御信号作成部23では(図2)、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、図8のパターン1の欄に示すように、メモリ14側にリード信号を1回出力する。また、リード信号に続けて、入出力I/F15側にライト信号を1回出力する(図9のタイミングt13)。制御信号作成部23からメモリ14側に出力されたリード信号は、アドレス制御部16(図1)を介してメモリ14に送られる。このとき、アドレス制御部16からはメモリ14のアドレスを指定するアドレス信号も出力されている。その結果、リード信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、メモリ14の指定されたアドレスに格納されている1つの画像データ(Ah)が結合分離部22に読み出される。メモリ14のデータバス幅が8ビットのため、画像データ(Ah)のビット数も8ビットである。 【0041】上記したように、結合分離部22では、画像データのビット数を変更しないスルーブロック45(図4)が選択されているため、メモリ14から結合分離部22に読み出された8ビットの画像データ(Ah)は、入力セレクタ41を介してスルーブロック45に転送され、そのままスルーブロック45を通過して出力セレクタ42から入出力バッファ24に転送される。 【0042】一方、制御信号作成部23(図2)から入出力I/F15側に出力されたライト信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に出力される。そして、制御信号作成部23からのライト信号が入出力I/F15に出力されている間、上記した画像データ(Ah)は入出力バッファ24から入出力I/F15に書き込まれる。すなわち、入出力I/F15の8ビットのデータバス幅を有効に利用して、メモリ14からの8ビットの画像データ(Ah)が入出力I/F15にDMA転送される。 【0043】制御信号作成部23は、上記した画像データ(Ah)のDMA転送が終了した後、入出力I/F15への回答信号を非アクティブとする(図9のタイミングt14)。これを受けて、入出力I/F15が次の要求信号をデータ処理部13に出力すると、上記と同様にして、メモリ14から結合分離部22のスルーブロック45を介して8ビットの画像データ(Bh)が入出力I/F15にDMA転送される。 【0044】このようにして、入出力I/F15から要求信号が出力される度に上記動作が繰り返され、メモリ14から入出力I/F15に画像データ(8ビット)が順に出力されていく。上記動作の繰り返しは、外部のコンピュータから入出力I/F15が受け取った「転送要求」に示されている回数だけ実行される。なお、上記したビット数を変更しない場合のDMA転送の周期T10は、図9に示すように、基本クロック2回分に相当する。 【0045】<2:8ビットメモリ,8ビット入出力I/F,IN方向>次に、DMA転送の方向が「IN方向」の場合を説明する。これは図3のパターン2に相当する。パターン2を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、上記パターン1と同様、スルーブロック45が選択される(図4)。 【0046】また、パターン2を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、図8に示すように、リード信号を入出力I/F15側に1回、ライト信号をメモリ14側に1回出力する準備がなされる。 【0047】このように、パターン2の場合には、制御信号作成部23からリード信号およびライト信号を出力する方向が上記パターン1とは逆になっている。このため、上記した図9のタイミングチャートにしたがって、入出力I/F15からメモリ14に画像データがDMA転送される。すなわち、制御信号作成部23では、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、入出力I/F15側にリード信号を1回出力する(タイミングt12)。また、リード信号に続けて、ライト信号をメモリ14側に1回出力する(タイミングt13)。 【0048】制御信号作成部23からのリード信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に送られる。そして、このリード信号に合わせて、入出力I/F15から結合分離部22に1つの画像データ(Ah)が読み出される。入出力I/F15のデータバス幅が8ビットのため、画像データ(Ah)のビット数も8ビットである。 【0049】上記したように、結合分離部22では、スルーブロック45(図4)が選択されているため、入出力I/F15から結合分離部22に読み出された8ビットの画像データ(Ah)は、入力セレクタ41を介してスルーブロック45に転送され、そのままスルーブロック45を通過して出力セレクタ42からアドレス制御部16に転送される。 【0050】一方、制御信号作成部23(図2)からメモリ14側に出力されたライト信号は、アドレス制御部16(図1)を介してメモリ14に送られる。このとき、アドレス制御部16からメモリ14にはアドレス信号も出力されている。その結果、ライト信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、メモリ14の指定されたアドレスに、上記した画像データ(Ah)が書き込まれる。すなわち、メモリ14の8ビットのデータバス幅を有効に利用して、入出力I/F15からの8ビットの画像データ(Ah)がメモリ14にDMA転送される。 【0051】制御信号作成部23は、上記した画像データ(Ah)のDMA転送が終了した後、入出力I/F15への回答信号を非アクティブとする(タイミングt14)。 <3:16ビットメモリ,16ビット入出力I/F,OUT方向>次に、メモリ14および入出力I/F15のデータバス幅が共に16ビットの構成を例に説明する。DMA転送の方向は「OUT方向」とする。これは図3のパターン3に相当する。 【0052】パターン3を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、上記パターン1,2と同様、スルーブロック45が選択される(図4)。また、パターン3を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、上記パターン1と同様、リード信号をメモリ14側に1回、ライト信号を入出力I/F15側に1回出力する準備がなされる(図8)。 【0053】このように、パターン3の場合には、制御信号作成部23から出力されるリード信号およびライト信号の出力先および回数が上記パターン1と同じであるため、上記した図9のタイミングチャートにしたがって、メモリ14から入出力I/F15に画像データがDMA転送される。ただし、この場合には、メモリ14のデータバス幅が16ビットのため、画像データ(Ah)のビット数も16ビットである。メモリ14から結合分離部22に読み出された16ビットの画像データ(Ah)は、スルーブロック45を介して入出力バッファ24に転送され、ライト信号と共に入出力I/F15に書き込まれる。 【0054】上記パターン3の場合には、入出力I/F15の16ビットのデータバス幅を有効に利用して、メモリ14からの16ビットの画像データ(Ah)が入出力I/F15にDMA転送される。 <4:16ビットメモリ,16ビット入出力I/F,IN方向>次に、DMA転送の方向が「IN方向」の場合を説明する。これは図3のパターン4に相当する。 【0055】パターン4を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、上記パターン1〜3と同様、スルーブロック45が選択される(図4)。また、パターン4を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、上記パターン2と同様、リード信号を入出力I/F15側に1回、ライト信号をメモリ14側に1回出力する準備がなされる(図8)。 【0056】このように、パターン4の場合には、制御信号作成部23から出力されるリード信号およびライト信号の出力先および回数が上記パターン2と同じであるため、上記した図9のタイミングチャートにしたがって、入出力I/F15からメモリ14に画像データがDMA転送される。ただし、この場合には、入出力I/F15のデータバス幅が16ビットのため、画像データ(Ah)のビット数も16ビットである。入出力I/F15から結合分離部22に読み出された16ビットの画像データ(Ah)は、スルーブロック45を介してアドレス制御部16に転送され、アドレス信号およびライト信号とと共に、メモリ14に書き込まれる。 【0057】上記パターン4の場合には、メモリ14の16ビットのデータバス幅を有効に利用して、入出力I/F15からの16ビットの画像データ(Ah)がメモリ14にDMA転送される。 <5:8ビットメモリ,16ビット入出力I/F,OUT方向>次に、メモリ14のデータバス幅が8ビット、入出力I/F15のデータバス幅が16ビットの構成を例に説明する。DMA転送の方向は「OUT方向」とする。これは図3のパターン5に相当する。パターン5では画像データの結合(8ビット→16ビット)が必要になる。 【0058】パターン5を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、図5に示すように結合ブロック43が選択され(図4)、入力セレクタ41と結合ブロック43と出力セレクタ42とからなる画像データの転送経路が形成される。また、パターン5を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、図8に示すように、リード信号をメモリ14側に2回、ライト信号を入出力I/F15側に1回出力する準備がなされる。 【0059】このように、パターン5の場合には、制御信号作成部23から出力されるリード信号およびライト信号の出力先が上記パターン1,3と同じである。しかし、リード信号およびライト信号の回数は異なっている。このため、図10のタイミングチャートにしたがって、メモリ14から入出力I/F15に画像データがDMA転送される。 【0060】入出力I/F15から出力された要求信号(タイミングt21)を受け取ると、タイミング発生器47は、制御信号作成部23に対してタイミング信号を出力し、「回答信号の出力」および「制御信号(リード信号およびライト信号)の出力」を指示する。制御信号作成部23では、タイミング発生器47からの指示に基づいて回答信号を出力する(タイミングt22)。この回答信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に送られる。 【0061】さらに、制御信号作成部23では(図2)、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、図8のパターン5の欄に示すように、メモリ14側にリード信号を2回アクティブとなる形で出力する(タイミングt22,t23)。2回のリード信号は、一定時間T1を開けて連続的に出力される。一定時間T1は、リード信号のアクティブ期間T2と同一以上である(T1≧T2)。また、2回目のリード信号に続けて、制御信号作成部23は、入出力I/F15側にライト信号を1回出力する(タイミングt24)。 【0062】制御信号作成部23からメモリ14側に出力されたリード信号は、アドレス制御部16(図1)を介してメモリ14に送られる。このとき、アドレス制御部16からメモリ14にはアドレス信号も出力されている。その結果、1回目のリード信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、1つ目の画像データ(Ah)が結合分離部22に読み出される。また、2回目のリード信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、2つ目の画像データ(Bh)が結合分離部22に読み出される。 【0063】メモリ14のデータバス幅が8ビットのため、1つ目の画像データ(Ah)のビット数も、2つ目の画像データ(Bh)のビット数も、8ビットである。これら2つの画像データ(Ah)(Bh)は、順に、結合分離部22に送られる。上記したように、結合分離部22では、結合ブロック43(図4)が選択されているため、メモリ14から結合分離部22に読み出された8ビットの画像データ(Ah)(Bh)は、順に、入力セレクタ41を介して結合ブロック43に転送される。 【0064】結合ブロック43では、上記した1回目のリード信号と同じタイミング(t22)でタイミング発生器47から出力されたタイミング信号に基づいて、分岐回路51がビット左シフタ52側に切り換えられている。このため、1回目のリード信号に合わせてメモリ14から読み出された1つ目の画像データ(Ah)は、分岐回路51を介してビット左シフタ52に転送される。そして、1つ目の画像データ(Ah)は、図6(a)に示すように、ビット左シフタ52において8ビット分だけ左にシフトされ、下位8ビットが0の16ビットの画像データ(A0h)に変換される。 【0065】次に、結合ブロック43では、上記した2回目のリード信号と同じタイミング(t23)でタイミング発生器47から出力されたタイミング信号に基づいて、分岐回路51がビット付加53側に切り換えられている。このため、2回目のリード信号に合わせてメモリ14から読み出された2つ目の画像データ(Bh)は、分岐回路51を介してビット付加53に転送される。そして、2つ目の画像データ(Bh)は、図6(b)に示すように、上位8ビット分に0が付加された16ビットの画像データ(0Bh)に変換される。 【0066】ビット左シフタ52からの16ビットの画像データ(A0h)と、ビット付加53からの16ビットの画像データ(0Bh)とは、加算器54において加算され(図6(c))、16ビットの画像データ(ABh)に変換される。このようにして結合ブロック43で結合された16ビットの画像データ(ABh)は、出力セレクタ42から入出力バッファ24に転送される。 【0067】一方、2回目のリード信号の出力直後(タイミングt24)、制御信号作成部23(図2)から入出力I/F15側に出力されたライト信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に出力される。そして、制御信号作成部23からのライト信号が入出力I/F15に出力されている間、上記した16ビットの画像データ(ABh)は入出力バッファ24から入出力I/F15に書き込まれる。 【0068】制御信号作成部23は、上記した16ビットの画像データ(ABh)のDMA転送が終了した後、入出力I/F15への回答信号を非アクティブとする(タイミングt25)。このように、上記パターン5の場合には、メモリ14から順に読み出された2つの8ビットの画像データ(Ah)(Bh)がDMA転送の途中(結合ブロック43)で結合され、16ビットの画像データ(ABh)に変換されるため、入出力I/F15の16ビットのデータバス幅を有効に利用して、メモリ14から入出力I/F15にDMA転送できる。 【0069】また、上記した画像データを結合(8ビット→16ビット)する場合のDMA転送の周期T20は、基本クロック3回分に相当する。従来、外部のコンピュータの処理能力に応じた16ビット分の画像データをDMA転送するには、8ビット単位のDMA転送を2回行わなければならなかった(基本クロック4回分)が、本実施形態によれば、基本クロック3回分で16ビットの画像データ(ABh)をDMA転送することができ、格段に高速化が図られる。 【0070】<6:8ビットメモリ,16ビット入出力I/F,IN方向>次に、DMA転送の方向が「IN方向」の場合を説明する。これは図3のパターン6に相当する。パターン6では画像データの分離(16ビット→8ビット)が必要になる。パターン6を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、図5に示すように分離ブロック44が選択され、図4に示す入力セレクタ41と分離ブロック44と出力セレクタ42とからなる画像データの転送経路が形成される。 【0071】また、パターン6を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、図8に示すように、リード信号を入出力I/F15側に1回、ライト信号をメモリ14側に2回出力する準備がなされる。このように、パターン6の場合には、制御信号作成部23から出力されるリード信号およびライト信号の出力先が上記パターン2,4と同じである。しかし、リード信号およびライト信号の回数は異なっている。このため、図11のタイミングチャートにしたがって、入出力I/F15からメモリ14に画像データがDMA転送される。 【0072】入出力I/F15から出力された要求信号(タイミングt31)を受け取ると、タイミング発生器47は、制御信号作成部23に対してタイミング信号を出力し、「回答信号の出力」および「制御信号(リード信号およびライト信号)の出力」を指示する。制御信号作成部23では、タイミング発生器47からの指示に基づいて回答信号を出力する(タイミングt32)。この回答信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に送られる。 【0073】さらに、制御信号作成部23では(図2)、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、図8のパターン6の欄に示すように、入出力I/F15側にリード信号を1回出力する(タイミングt32)。また、リード信号に続けて、ライト信号をメモリ14側に2回アクティブとなる形で出力する(タイミングt33,t34)。2回のライト信号は、一定時間T1を開けて連続的に出力される。一定時間T1は、ライト信号のアクティブ期間T2と同一以上である(T1≧T2)。 【0074】制御信号作成部23からのリード信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して入出力I/F15に送られる。そして、このリード信号に合わせて、入出力I/F15から結合分離部22に1つの画像データ(ABh)が読み出される。入出力I/F15のデータバス幅が16ビットのため、画像データ(ABh)のビット数も16ビットである。 【0075】上記したように、結合分離部22では、分離ブロック44(図4)が選択されているため、入出力I/F15から結合分離部22に読み出された16ビットの画像データ(ABh)は、入力セレクタ41を介して分離ブロック44に転送される。分離ブロック44では、上記したリード信号と同じタイミング(t32)で、16ビットの画像データ(ABh)がビット右シフタ55とビットマスク56とに転送される。 【0076】そして、画像データ(ABh)は、図7(a)に示すように、ビット右シフタ55において8ビット分だけ右にシフトされ、上位8ビットが0の画像データ(0Ah)に変換される。また、画像データ(ABh)は、図7(b)に示すように、ビットマスク56において上位8ビット分がマスクされ、上位8ビットが0の画像データ(0Bh)に変換される。 【0077】ビット右シフタ55からの16ビットの画像データ(0Ah)と、ビットマスク56からの16ビットの画像データ(0Bh)とは、セレクタ57において下位8ビット分が選択され(図7(c))、8ビットの画像データ(Ah)(Bh)として順に、出力セレクタ42からアドレス制御部16に転送される。ただし、分離ブロック44のセレクタ57における画像データの下位8ビットビット分の選択は、上記した2回のライト信号と同じタイミング(t33,t34)で、タイミング発生器47から出力さたタイミング信号に基づいて実行される。 【0078】すなわち、分離ブロック44では、上記した1回目のライト信号と同じタイミング(t33)において、ビット右シフタ55からの16ビットの画像データ(0Ah)のうち下位8ビット分が選択され、1つ目の8ビットの画像データ(Ah)としてアドレス制御部16に転送される。また、分離ブロック44では、上記した2回目のライト信号と同じタイミング(t34)において、ビットマスク56からの16ビットの画像データ(0Bh)のうち下位8ビット分が選択され、2つ目の8ビットの画像データ(Bh)としてアドレス制御部16に転送される。 【0079】一方、制御信号作成部23(図2)からメモリ14側に出力されたライト信号は、アドレス制御部16(図1)を介してメモリ14に送られる。このとき、アドレス制御部16からメモリ14にはアドレス信号も出力されている。その結果、1回目のライト信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、1つ目の画像データ(Ah)がメモリ14に書き込まれる。また、2回目のライト信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、2つ目の画像データ(Bh)がメモリ14に書き込まれる。 【0080】制御信号作成部23は、上記した2つ目の画像データ(Bh)のDMA転送が終了した後、入出力I/F15への回答信号を非アクティブとする(タイミングt35)。 【0081】このように、上記パターン6の場合には、入出力I/F15から読み出された16ビットの画像データ(ABh)がDMA転送の途中(分離ブロック44)で分離され、2つの8ビットの画像データ(Ah)(Bh)に変換された後に、順次メモリ14に書き込まれるため、入出力I/F15の16ビットのデータバス幅を有効に利用して、入出力I/F15からメモリ14にDMA転送できる。 【0082】また、上記した画像データを分離(16ビット→8ビット)する場合のDMA転送の周期T30は、基本クロック3回分に相当する。従来、外部のコンピュータの処理能力に応じた16ビット分の画像データをDMA転送するには、8ビット単位のDMA転送を2回行わなければならなかった(基本クロック4回分)が、本実施形態によれば、基本クロック3回分で16ビットの画像データ(ABh)をDMA転送することができ、格段に高速化が図られる。 【0083】<7:16ビットメモリ,8ビット入出力I/F,OUT方向>次に、メモリ14のデータバス幅が16ビット、入出力I/F15のデータバス幅が8ビットの構成を例に説明する。DMA転送の方向は「OUT方向」とする。これは図3のパターン7に相当する。パターン7でも画像データの分離(16ビット→8ビット)が必要になる。 【0084】パターン7を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、上記パターン6と同様、分離ブロック44が選択される(図4)。また、パターン7を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、図8に示すように、リード信号をメモリ14側に1回、ライト信号を入出力I/F15側に2回出力する準備がなされる。 【0085】このように、パターン7の場合には、制御信号作成部23からリード信号およびライト信号を出力する方向が上記パターン6とは逆になっている。このため、上記した図11のタイミングチャートにしたがって、メモリ14から入出力I/F15に画像データがDMA転送される。 【0086】すなわち、制御信号作成部23では、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、メモリ14側にリード信号を1回出力する(タイミングt32)。また、リード信号に続けて、ライト信号を入出力I/F15側に2回アクティブとなる形で出力する(タイミングt33,t34)。制御信号作成部23からのリード信号は、アドレス制御部16を介してメモリ14に送られる。このとき、アドレス制御部16からメモリ14にはアドレス信号も出力されている。その結果、リード信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、1つの画像データ(ABh)がメモリ14から結合分離部22に読み出される。メモリ14のデータバス幅が16ビットのため、画像データ(ABh)のビット数も16ビットである。 【0087】上記したように、結合分離部22では、分離ブロック44(図4)が選択されているため、メモリ14から結合分離部22に読み出された16ビットの画像データ(ABh)は、入力セレクタ41を介して分離ブロック44に転送される。分離ブロック44では、上記したリード信号と同じタイミング(t32)で、16ビットの画像データ(ABh)がビット右シフタ55とビットマスク56とに転送される。画像データ(ABh)は、ビット右シフタ55(図7(a))において、上位8ビットが0の画像データ(0Ah)に変換される。また、画像データ(ABh)は、ビットマスク56(図7(b))において、上位8ビットが0の画像データ(0Bh)に変換される。 【0088】ビット右シフタ55からの画像データ(0Ah)と、ビットマスク56からの画像データ(0Bh)とは、セレクタ57において、上記した2回のライト信号と同じタイミング(t33,t34)で下位8ビット分が選択され(図7(c))、8ビットの画像データ(Ah)(Bh)として順に、出力セレクタ42から入出力バッファ24に転送される。 【0089】上記パターン6の場合と同様、セレクタ57では、1回目のライト信号と同じタイミング(t33)で、ビット右シフタ55からの画像データ(0Ah)に基づく8ビットの画像データ(Ah)を転送し、2回目のライト信号と同じタイミング(t34)で、ビットマスク56からの画像データ(0Bh)に基づく8ビットの画像データ(Bh)を転送する。 【0090】一方、制御信号作成部23から入出力I/F15側に出力された2回のライト信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して順に入出力I/F15に送られる。そして、1回目のライト信号が入出力I/F15に出力されている間、1つ目の画像データ(Ah)が入出力I/F15に書き込まれる。また、2回目のライト信号が入出力I/F15に出力されている間、2つ目の画像データ(Bh)が入出力I/F15に書き込まれる。 【0091】制御信号作成部23は、上記した2つ目の画像データ(Bh)のDMA転送が終了した後、入出力I/F15への回答信号を非アクティブとする(タイミングt35)。このように、上記パターン7の場合には、メモリ14から読み出された16ビットの画像データ(ABh)がDMA転送の途中(分離ブロック44)で分離され、2つの8ビットの画像データ(Ah)(Bh)に変換された後に、順次、入出力I/F15に書き込まれるため、メモリ14の16ビットのデータバス幅を有効に利用し、且つ、従来よりも短い周期T30で、メモリ14から入出力I/F15にDMA転送できる。 【0092】<8:16ビットメモリ,8ビット入出力I/F,IN方向>次に、DMA転送の方向が「IN方向」の場合を説明する。これは図3のパターン8に相当する。パターン8では画像データの結合(8ビット→16ビット)が必要になる。パターン8を表すパターン情報が結合分離部22に出力されると、結合分離部22では、上記パターン5と同様、結合ブロック43が選択される(図4)。 【0093】また、パターン8を表すパターン情報は制御信号作成部23にも出力され、図8に示すように、リード信号を入出力I/F15側に2回、ライト信号をメモリ14側に1回出力する準備がなされる。このように、パターン8の場合には、制御信号作成部23からリード信号およびライト信号を出力する方向が上記パターン5とは逆になっている。このため、上記した図10のタイミングチャートにしたがって、入出力I/F15からメモリ14に画像データがDMA転送される。 【0094】すなわち、制御信号作成部23では、タイミング発生器47からのタイミング信号を受け取ると、入出力I/F15側にリード信号を2回アクティブとなる形で出力する(タイミングt22,t23)。また、2回目のリード信号に続けて、制御信号作成部23は、メモリ14側にライト信号を1回出力する(タイミングt24)。 【0095】制御信号作成部23からの2回のリード信号は、結合分離部22と入出力バッファ24とを介して順に入出力I/F15に送られる。そして、1回目のリード信号に合わせて、1つ目の画像データ(Ah)が入出力I/F15から結合分離部22に読み出される。また、2回目のリード信号に合わせて、2つ目の画像データ(Bh)が入出力I/F15から結合分離部22に読み出される。入出力I/F15のデータバス幅が8ビットのため、1つ目の画像データ(Ah)のビット数も、2つ目の画像データ(Bh)のビット数も、8ビットである。 【0096】上記したように、結合分離部22では、結合ブロック43(図4)が選択されているため、入出力I/F15から結合分離部22に読み出された8ビットの画像データ(Ah)(Bh)は、順に、入力セレクタ41を介して結合ブロック43に転送される。また、結合ブロック43では、上記パターン5と同様、1回目のリード信号に合わせて読み出された1つ目の画像データ(Ah)が、分岐回路51を介してビット左シフタ52に転送される(タイミングt22)。そして、1つ目の画像データ(Ah)は、ビット左シフタ52において、下位8ビットが0の16ビットの画像データ(A0h)に変換される(図6(a))。 【0097】また、結合ブロック43では、2回目のリード信号に合わせて読み出された2つ目の画像データ(Bh)が、分岐回路51を介してビット付加53に転送される(タイミングt23)。そして、2つ目の画像データ(Bh)は、ビット付加53において、上位8ビット分が0の16ビットの画像データ(0Bh)に変換される(図6(b))。 【0098】ビット左シフタ52からの画像データ(A0h)と、ビット付加53からの画像データ(0Bh)とは、加算器54において加算され(図6(c))、16ビットの画像データ(ABh)に変換される。このようにして結合ブロック43で結合された16ビットの画像データ(ABh)は、出力セレクタ42からアドレス制御部16に転送される。 【0099】一方、制御信号作成部23からのライト信号は、アドレス制御部16を介してメモリ14に出力される。このとき、アドレス制御部16からメモリ14にはアドレス信号も出力されている。その結果、ライト信号が出力されている間のアドレス信号に基づいて、上記した16ビットの画像データ(ABh)がメモリ14に書き込まれる。 【0100】制御信号作成部23は、上記した16ビットの画像データ(ABh)のDMA転送が終了した後、入出力I/F15への回答信号を非アクティブとする(タイミングt25)。このように、上記パターン8の場合には、入出力I/F15から順に読み出された2つの8ビットの画像データ(Ah)(Bh)がDMA転送の途中(結合ブロック43)で結合され、16ビットの画像データ(ABh)に変換されるため、メモリ14の16ビットのデータバス幅を有効に利用し、且つ、従来よりも短い周期T20で、入出力I/F15からメモリ14にDMA転送できる。 【0101】以上説明したように、本実施形態のデータ処理部13によれば、メモリ14のデータバス幅が8ビットで入出力I/F15のデータバス幅が16ビットの構成(パターン5,6)でも、逆にメモリ14が16ビットで入出力I/F15が8ビットの構成(パターン7,8)でも、データバス幅が広い方のデバイス(メモリ14または入出力I/F15)を有効に利用し、且つ、効率良く画像データをDMA転送することができる。メモリ14と入出力I/F15が共に8ビットの構成(パターン1,2)や、共に16ビットの構成(パターン3,4)でも、効率良く画像データをDMA転送できるのは言うまでもない。 【0102】なお、上記した実施形態では、メモリ14の設計バス幅および入出力I/F15の設計バス幅が共に16ビットのデータ処理部13を例に説明したが、本発明は、設計バス幅が32ビットや64ビットのデータ処理部にも適用できる。例えば、設計バス幅が2Xビット(X=16,32,…)のデータ処理部において、メモリ14のデータバス幅がXビットで入出力I/F15のデータバス幅が2Xビットの構成でも、逆にメモリ14が2Xビットで入出力I/F15がXビットの構成でも、効率良く画像データをDMA転送できるようにするには、上記ビット左シフタ52,ビット付加53,加算器54,ビット右シフタ55,ビットマスク56,セレクタ57として、Xビット単位で処理する回路を用いれば良い。 【0103】また、設計バス幅が8Yビット(Y=4,8,…)のデータ処理部において、メモリ14のデータバス幅が8ビットで入出力I/F15のデータバス幅が8Yビットの構成でも、逆にメモリ14が8Yビットで入出力I/F15が8ビットの構成でも、効率良く画像データをDMA転送させることができる。例えば、Y=4の場合、上記ビット左シフタ52と並列に16ビット左シフタおよび24ビット左シフタを設け、上記ビット右シフタ55と並列に16ビット右シフタおよび24ビット右シフタを設け、加算器54およびセレクタ57として8Yビット単位で処理する回路を用い、制御信号作成回路23からのリード信号またはライト信号をY回出力すれば良い。この場合には、(Y+1)回分の基準クロックで高速に画像データをDMA転送することができる。 【0104】さらに、上記した実施形態では、画像入力装置の一例としてフィルムスキャナ10を説明したが、本発明は、フラットベッドスキャナやデジタルカメラなど、イメージセンサやA/D変換器を有する画像入力装置であれば全てに適用できる。また、上記した実施形態では、画像データをDMA転送する装置(データ処理部13)について説明したが、本発明は、画像データ以外のデータをDMA転送する装置にも適用できる。例えば、計測機器の内部において計測データをDMA転送する装置や、コンピュータの内部において有限要素法による解析データをDMA転送する装置、GPS(Global Positioning System)の内部において位置データをDMA転送する装置に、本発明を適用することが考えられる。 【0105】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ転送装置では、レジスタ部に記憶された情報(データバス幅およびDMA転送の方向)に基づいて調整部(結合分離部)がデータのビット数を調整するため、メモリと入出力インターフェースとの一方を設計バス幅より小さいデータバス幅のものに交換することによって、メモリのデータバス幅と入出力インターフェースのデータバス幅とが異なった場合でも、データバス幅が広い方のデバイス(メモリまたは入出力インターフェース)を有効に利用することができ、かつ、データを効率良くDMA転送することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004112 【氏名又は名称】株式会社ニコン
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| 【出願日】 |
平成12年10月18日(2000.10.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072718 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺
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| 【公開番号】 |
特開2002−132705(P2002−132705A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−318335(P2000−318335) |
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