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【発明の名称】 半導体集積回路装置
【発明者】 【氏名】望月 幸代

【要約】 【課題】割り込み処理における条件分岐判定処理を行うことにより、プロセッサの演算効率の低下を防止する。

【解決手段】アドレス比較器14は、メモリアクセス制御信号を受けて、アドレス設定回路11に予め設定されたアドレスデータとアドレスバスABを介して入力されるアドレスデータとを比較し、それらアドレスデータが一致した際にアドレス一致検出信号SCを出力する。計測器15はアドレス一致検出信号SCの回数を計測し、回数比較器13に出力する。回数比較器13は、計測器15の計測回数と回数設定回路12に設定された検出回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号KSを出力する。条件判定機構16は、計測回数一致信号KSが入力され、かつ周辺モジュールの割り込み信号INTAが入力された場合にだけプロセッサに対して割り込み制御信号INTCを出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 任意のアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、前記アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、前記回数設定部に設定された検出回数と前記計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と前記回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、前記割り込み信号、および前記回数比較部の計測回数一致信号がいずれも有効となった際にだけプロセッサに対して割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項2】 計測したいアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、前記アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、前記アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、前記回数設定部に設定された検出回数と前記計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と前記回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、前記割り込み信号が有効となり、前記回数比較部の計測回数一致信号が有効となった際にだけプロセッサに対して割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項3】 計測したいアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、前記アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、前記アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、前記回数設定部に設定された検出回数と前記計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、前記回数比較部の計測回数一致信号が入力され、前記計測回数一致信号が有効となるとプロセッサに対して割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項4】 計測したいアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、前記アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、前記アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、前記回数設定部に設定された検出回数と前記計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と前記回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、前記割り込み信号、および前記回数比較部の計測回数一致信号がいずれも有効となった際にはプロセッサに対して第1の割り込み制御信号を出力し、前記割り込み信号が有効となり、かつ前記回数比較部の計測回数一致信号が無効となった際にはプロセッサに対して第2の割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項5】 任意のアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、前記アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、前記回数設定部に設定された検出回数と前記計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と前記回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、前記割り込み信号、および前記回数比較部の計測回数一致信号がいずれも有効となった際にだけプロセッサに対して割り込み制御信号を出力するとともに、前記計測部、または前記計測部と前記回数比較部とに初期化信号を出力する条件判定部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、割り込み処理技術に関し、特に、ハードウェアによる割り込み処理に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル技術の急速な発展に伴って電子システムが複雑化しており、それに従い、動作も高速になり、プロセッサに接続される周辺回路の数も増大し、より多くの周辺回路を用いた並行処理が行われている。
【0003】このような種々の処理要求に対応した処理は、割り込み処理によって実現されており、要求が入った時から短時間で開始し、その処理が終了すれば速やかにもとの処理に復帰しなくてはならない。
【0004】割り込み要求信号が入力されると、プロセッサはプログラムに基づいて条件分岐処理などを行った後、割り込みベクタへの分岐、割り込み要求により実行したいプログラムへの分岐、および元のプログラムへの分岐が行われる。
【0005】前述した条件分岐処理は、たとえば、ある特定のアドレス領域の前後、あるいは該アドレス領域中を予め設定された任意の回数通過したか否かによって判定し、割り込み処理プログラムの分岐先の条件判定処理を行っている。
【0006】なお、この種の電子システムについて詳しく述べてある例としては、平成5年11月20日、株式会社 オーム社発行、財団法人 情報処理学会(編)、「情報処理ハンドブック」P345,P346があり、この文献には、計算機における命令制御方式の割り込み技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のような半導体集積回路装置における割り込み処理技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0008】すなわち、ある特定のアドレス領域の前後、あるいは該アドレス領域中を任意の回数通過したことの判定は、通過回数、または通過した場合に実行されるある特定の処理の実現可否などをプログラムを実行するプロセッサなどが判定処理しなければならず、該プロセッサの演算処理効率の低下を招いてしまうという問題がある。
【0009】本発明の目的は、割り込み処理における条件分岐判定処理を行うことにより、プロセッサの演算効率の低下を防止することのできる半導体集積回路装置を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明の半導体集積回路装置は、任意のアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、該アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、該アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、該回数設定部に設定された検出回数計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、割り込み信号、および回数比較部の計測回数一致信号がいずれも有効となった際にだけプロセッサに対して割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたものである。
【0013】また、本発明の半導体集積回路装置は、計測したいアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、該アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、該アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、該回数設定部に設定された検出回数と計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、割り込み信号が有効となり、回数比較部の計測回数一致信号が有効となった際にだけプロセッサに対して割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたものである。
【0014】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、計測したいアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、該アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、該アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、該回数設定部に設定された検出回数と計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、該回数比較部の計測回数一致信号が入力され、計測回数一致信号が有効となるとプロセッサに対して割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたものである。
【0015】また、本発明の半導体集積回路装置は、計測したいアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、該アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、該アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、該回数設定部に設定された検出回数と計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、割り込み信号、および回数比較部の計測回数一致信号がいずれも有効となった際にはプロセッサに対して第1の割り込み制御信号を出力し、割り込み信号が有効となり、かつ回数比較部の計測回数一致信号が無効となった際にはプロセッサに対して第2の割り込み制御信号を出力する条件判定部とを備えたものである。
【0016】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、任意のアドレスデータが設定されるアドレス設定部と、該アドレス設定部に設定されたアドレスデータと入力されるアドレス信号とを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号を生成して出力するアドレス比較部と、該アドレス比較部から出力されたアドレス一致検出信号の回数を計測する計測部と、任意の検出回数が格納される回数設定部と、該回数設定部に設定された検出回数と計測部が計測した計測回数とを比較し、一致すると計測回数一致信号を出力する回数比較部と、外部入力される割り込み信号と回数比較部の計測回数一致信号とが入力され、割り込み信号、および回数比較部の計測回数一致信号がいずれも有効となった際にだけプロセッサに対して割り込み制御信号を出力するとともに、計測部、または計測部と回数比較部とに初期化信号を出力する条件判定部とを備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による電子システムのブロック図、図2は、本発明の実施の形態1による電子システムに設けられた割り込み制御機構のブロック図、図3は、本発明の実施の形態1による割り込み制御機構に設けられた条件判定機構の概略を示す説明図である。
【0019】本実施の形態1において、ディジタル信号処理などの高度な処理を高速に実行する電子システム1は、図1に示すように、周辺モジュール2〜7、プログラムメモリ8、プロセッサ9、ならびに割り込み制御機構(半導体集積回路装置)10から構成されている。
【0020】これら周辺モジュール2〜7、プログラムメモリ8、プロセッサ9、割り込み制御機構10は、アドレスバスAB、データバスDBおよび制御信号バスCBなどを介してそれぞれ接続されている。
【0021】周辺モジュール2〜7は周辺機能回路であり、プログラムメモリ8は、電子システム1におけるプログラムが格納されている。プロセッサ9は、プログラムメモリ8に格納されたプログラムに基づいて電子システム1における制御を司る。
【0022】また、割り込み制御機構10には、周辺モジュール2から出力された割り込み信号INTAが入力されるように接続されている。割り込み制御機構10は、プロセッサ9の演算処理を中断させうる割り込み制御信号INTCを生成し、該プロセッサ9に出力する。
【0023】さらに、割り込み制御機構10は、図2に示すように、アドレス設定回路(アドレス設定部)11、回数設定回路(回数設定部)12、回数比較器(回数比較部)13、アドレス比較器(アドレス比較部)14、計測器(計測部)15、ならびに条件判定機構(条件判定部)16から構成されている。
【0024】アドレス設定回路11は、たとえば、メモリマップレジスタなどからなり、任意のアドレスデータがデータバスDBを介して設定される。このアドレス設定回路11は、プログラムなどによってアドレスデータが設定される。設定時には、書き込み許可信号である書き込み信号W1がアドレス設定回路11に入力される。
【0025】アドレス設定回路11には、アドレス比較器14が接続されており、該アドレス比較器14には、プロセッサ9から出力されるメモリアクセス制御信号MACが入力されている。
【0026】このアドレス比較器14は、メモリアクセス制御信号MACが入力されている場合にアクティブとなる。アドレス比較器14は、メモリアクセス制御信号MACに基づいて、アドレス設定回路11に設定されたアドレスデータとアドレスバスADから入力されるアドレスデータとを比較し、一致した際にアドレス一致検出信号SCを出力する。
【0027】アドレス比較器14には計測器15が接続されている。この計測器15は、アドレス比較器14から出力されたアドレス一致検出信号SCの回数を計測する。計測器15には回数比較器13の一方の入力部が接続されている。回数比較器13の他方の入力部には回数設定回路12が接続されている。
【0028】回数設定回路12は、メモリマップレジスタなどからなり、プログラムなどによって任意の検出回数が設定される。この回数設定回路12には、設定時の書き込み許可信号である書き込み信号W2が入力される。
【0029】ここで、アドレス設定回路11、ならびに回数設定回路12は、メモリマップレジスタではなく、ハードウェアによりアドレスを指定する通常のレジスタなどであってもよい。
【0030】回数比較器13は、回数設定回路12に設定された検出回数と計測器15から出力された計測回数とを比較し、一致した場合には計測回数一致信号KSを出力する。回数比較器13には条件判定機構16が接続されている。
【0031】この条件判定機構16には、周辺モジュール2から出力された割り込み信号INTAが入力されるように接続されている。条件判定機構16は、回数比較器13から出力された計測回数一致信号KSと割り込み信号INTAとに基づいて割り込み条件の判定を行い、割り込み制御信号INTCをプロセッサ9に出力する。
【0032】さらに、条件判定機構16は、図3に示すように、セレクタSから構成されている。このセレクタSの一方の入力部には、割り込み信号INTAが入力されるように接続されており、他方の入力部には計測回数一致信号KSが入力されるように接続されている。セレクタSは、割り込み信号INTAと計測回数一致信号KSとがいずれも有効となる場合に、出力部から割り込み制御信号INTCを出力する。
【0033】次に、本実施の形態における割り込み制御機構10の動作について説明する。
【0034】まず、アドレス比較器14は、プログラムメモリ8にアクセスする際にプロセッサ9が出力するメモリアクセス制御信号MACを受けて動作を開始する。そして、アドレス比較器14は、アドレス設定回路11に予め設定されたアドレスデータとアドレスバスABを介して入力されるアドレスデータとを比較する。
【0035】アドレス比較器14は、設定されたアドレスデータとアドレスバスABから入力されたアドレスデータとが一致した際に、アドレス一致検出信号SCを計測器15に出力する。計測器15は、入力されたアドレス一致検出信号SCの回数を計測し、回数比較器13に出力する。
【0036】また、回数比較器13には、回数設定回路12に予め設定された任意の検出回数が入力されており、計測器15から出力された計測回数と回数設定回路12に設定されている検出回数とを比較する。
【0037】これら計測器15の計測回数と回数設定回路12の検出回数とが一致した際には、回数比較器13からアサート(有効)の計測回数一致信号KSが出力される。この計測回数一致信号KSは、条件判定機構16に入力される。
【0038】条件判定機構16は、アサートの計測回数一致信号KSが入力され、かつ周辺モジュール2からアサートの割り込み信号INTAが入力された場合に、割り込み信号INTAが有効であると判定し、プロセッサ9に対して割り込み制御信号INTCを出力する。よって、任意のアドレス領域のプログラム処理が、任意の回数実行された場合にだけ割り込み制御信号INTCが出力されることになる。
【0039】それにより、本実施の形態1においては、プロセッサ9の演算処理機能が分岐判定に冗長に用いられることを防ぎ、該プロセッサ9の演算処理性能を向上することができる。
【0040】また、割り込みの発生タイミングをハードウェア的に制御するので、ハードウェアとソフトウェアとの間にまたがって並列処理されるデータの受け渡しのタイミング制御を容易にすることができる。
【0041】さらに、割り込み制御に関するプログラムを単純化することができるので、該プログラムを容易にでき、プログラミングミスなどを削減することができる。
【0042】また、本実施の形態1では、計測回数一致信号KSと周辺モジュール2から出力された割り込み信号INTAとが入力された際に割り込み制御信号INTCをプロセッサ9に出力する構成としたが、たとえば、割り込み制御機構(半導体集積回路装置)10aにおいて、図4に示すように、条件判定機構(条件判定部)16aは、計測回数一致信号KSが出力されると割り込み信号INTAの状態に係わらず割り込み制御信号INTCを出力するようにしてもよい。
【0043】それにより、計測回数一致信号KSが、すなわち割り込み制御信号INTCとなるので、プロセッサ9の演算処理機能が分岐判定に冗長に使用されることを防ぎ、演算処理性能の向上を図ることができる。
【0044】また、分岐判定結果がすなわち、割り込みの発生となるで、他の割り込み要因との割り込み優先順位制御に、ソフトウェア条件分岐を組み込むことを可能にすることができる。
【0045】さらに、割り込み制御機構10(図2)の割り込み判定機構16bは、図5に示すように、ネゲート(無効)の計測回数一致信号KSで、かつアサートの割り込み信号INTAの場合に、割り込み制御信号INTCを出力する構成としてもよい。
【0046】これにより、任意のアドレス領域のプログラム処理が、任意の回数実行された場合に割り込み制御信号INTCの発行が禁止される。つまり、ソフトウェアにおける任意の演算処理中にハードウェアからの任意の割り込みによる処理の中断を防ぐことが可能となり、ソフトウェア処理の進捗に基づくハードウェア処理の制御を可能とすることができる。
【0047】たとえば、デジタル放送、デジタル通信分野などの入力されたデータの処理を直ちに必要とし、時間がある程度経過したデータを遺棄するような演算システムにおいて特に有効となる。
【0048】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の形態2による電子システムに設けられた割り込み制御機構のブロック図である。
【0049】本実施の形態2においては、電子システム1(図1)が、前記実施の形態1と同様に、周辺モジュール2〜7、プログラムメモリ8、プロセッサ9、および割り込み制御機構(半導体集積回路装置)10bから構成されており、これらの接続構成も前記実施の形態1と同様である。
【0050】また、割り込み制御機構10bは、図6に示すように、アドレス設定回路11、回数設定回路12、回数比較器13、アドレス比較器14、計測器15、ならびに条件判定機構(条件判定部)16cから構成されている。
【0051】割り込み制御機構10bの構成は前記実施の形態1と同様であるが、条件判定機構16cからは計測回数初期化信号(初期化信号)KRTが出力されており、この信号が、回数比較器13、ならびに計測器15に入力されるように接続されている点が前記実施の形態1と異なっている。計測器15、および回数比較器13は、入力された計測回数初期化信号KRTによって初期化される。
【0052】次に、本実施の形態2における割り込み制御機構10bの動作について説明する。
【0053】まず、アドレス比較器14は、プロセッサ9がプログラムメモリ8にアクセスする際に出力するメモリアクセス制御信号MACを受けて動作を開始し、アドレス設定回路11に予め設定されたアドレスデータとアドレスバスABを介して入力されるアドレスデータとを比較する。
【0054】そして、設定されたアドレスデータとアドレスバスABから入力されたアドレスデータとが一致した際には、アドレス一致検出信号SCを計測器15に出力する。計測器15は、入力されたアドレス一致検出信号SCの回数を計測し、回数比較器13に出力する。
【0055】回数比較器13には、回数設定回路12に予め設定されたある検出回数が入力されているので、その検出回数と計測器15から出力された計測回数とを比較する。
【0056】これら計測回数と検出回数とが一致した際には、回数比較器13からアサートの計測回数一致信号KSが条件判定機構16cに出力される。条件判定機構16cは、アサートの計測回数一致信号KSが入力され、かつ周辺モジュール2からアサートの割り込み信号INTAが入力された場合に、割り込み信号INTAが有効であると判定し、プロセッサ9に対して割り込み制御信号INTCを出力する。このとき、条件判定機構16cからは、計測回数初期化信号KRTが出力され、回数比較器13、ならびに計測器15が初期化される。
【0057】よって、任意のアドレス領域のプログラム処理が任意の回数実行される毎に割り込み制御信号INTCが発行される。
【0058】それにより、本実施の形態2によれば、随時外部から入力されるデータを、演算の区切り目毎にのみ取り込み処理を行うなどのソフトウェアの演算処理に周期的に連動して割り込み処理を受け付る際に、プロセッサ9の演算処理性能を向上することができる。
【0059】また、本実施の形態2では、条件判定機構16cが回数比較器13、および計測器15に計測回数初期化信号KRTを出力する場合について記載したが、たとえば、計測回数初期化信号KRTを計測器15だけに出力する構成としてもよい。
【0060】さらに、計測回数初期化信号KRTを外部入力信号として外部端子用ピンなどから入力し、図7に示すように、計測器15に計測回数初期化信号KRTを入力したり、あるいは外部入力された計測回数初期化信号KRTを回数比較器13と計測器15との両方に入力する構成としてもよい。
【0061】(実施の形態3)図8は、本発明の実施の形態3による電子システムに設けられた割り込み制御機構のブロック図である。
【0062】本実施の形態3においても、電子システム1(図1)が、前記実施の形態1と同様に、周辺モジュール2〜7、プログラムメモリ8、プロセッサ9、および割り込み制御機構(半導体集積回路装置)10cから構成されており、これらの接続構成も前記実施の形態1と同様である。
【0063】また、割り込み制御機構10cは、図8に示すように、アドレス設定回路11、回数設定回路12、回数比較器13、アドレス比較器14、計測器15、ならびに条件判定機構(条件判定部)16dから構成されている。
【0064】ここで、アドレス設定回路11、回数設定回路12、回数比較器13、アドレス比較器14、および条件判定機構16dにおける接続構成については、前記実施の実施の形態1と同様である。
【0065】また、条件判定機構16dは、マルチプレクサMPからなる。このマルチプレクサMPには、割り込み信号INTA、および回数比較器13の計測回数一致信号KSが入力されるように接続されている。
【0066】マルチプレクサMPは、割り込み信号INTAがアサートであり、かつ計測回数一致信号KSがネゲートの場合に割り込み制御信号(第2の割り込み制御信号)INTC1を出力し、割り込み信号INTAがアサートであり、かつ計測回数一致信号KSもアサートの際には、割り込み制御信号(第1の割り込み制御信号)INTC2を出力する。
【0067】次に、本実施の形態3における割り込み制御機構10cの動作について説明する。
【0068】まず、アドレス比較器14は、プロセッサ9がプログラムメモリ8にアクセスする際に出力するメモリアクセス制御信号MACを受けて動作を開始し、アドレス設定回路11に予め設定されたアドレスデータとアドレスバスABを介して入力されるアドレスデータとを比較する。
【0069】そして、設定されたアドレスデータとアドレスバスABから入力されたアドレスデータとが一致した際にはアドレス一致検出信号SCを計測器15に出力し、入力されたアドレス一致検出信号SCの回数を計測して回数比較器13に出力する。
【0070】回数比較器13は、回数設定回路12に予め設定された検出回数と計測器15から出力された計測回数とを比較し、これら回数が一致した際には、回数比較器13から条件判定機構16dに出力される。
【0071】条件判定機構16dは、周辺モジュール2からアサートの割り込み信号INTAが入力され、かつアサートの計測回数一致信号KSが入力された場合には、プロセッサ9に対して割り込み制御信号INTC2を出力する。
【0072】また、周辺モジュール2からアサートの割り込み信号INTAが入力され、かつ回数比較器13からアサートの計測回数一致信号KSが出力されなかった場合、すなわち計測回数一致信号KSがネゲートの場合には、プロセッサ9に対して割り込み制御信号INTC1を出力する。
【0073】よって、任意のアドレス領域のプログラム処理実行回数によって割り込みの分岐先が選択されることになり、ソフトウェアの進捗状況により、割り込み分岐処理を選択することを任意のレジスタを参照するなどの処理なしに可能にすることができる。
【0074】それにより、本実施の形態3においても、プロセッサ9の演算処理機能が分岐反転に冗長に使用されることを防ぐことができるので、該プロセッサ9の演算処理性能を向上させることができる。
【0075】以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0077】(1)本発明によれば、割り込みの発生タイミングをハードウェア的に制御することによって、プロセッサの演算処理機能が分岐判定などに冗長に用いられることを防ぎ、該プロセッサの演算処理性能を向上することができる。
【0078】(2)また、本発明では、上記(1)により、高度な演算能力を有する電子システムの構築に貢献することができ、該電子システムの性能を向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【代理人】 【識別番号】100080001
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 大和
【公開番号】 特開2002−132703(P2002−132703A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−321347(P2000−321347)