トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 情報回覧システム
【発明者】 【氏名】森田 直行

【氏名】井田 芳夫

【氏名】安部 渉

【氏名】竹内 新

【氏名】小寺 一裕

【要約】 【課題】社内・社外を混在させて、回覧の仕方や順序を柔軟に設定することのできる回覧システムを提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】社内の回覧者のための複数の端末装置と、社外の回覧者のための複数の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを備えた情報回覧システムであって、情報回覧元の端末装置は、サーバシステムにアクセスして、回覧先の順序を記述した回覧経路情報および回覧情報をサーバシステムに記録し、サーバシステムは、回覧先から受信した閲覧確認に基づいて回覧状況を記録し、回覧経路情報および回覧状況に基づいて、次の回覧先に対し、回覧情報へのリンクが記述された回覧通知を送信し、回覧先の端末装置は、回覧通知に基づいて閲覧者が回覧情報を閲覧した後、サーバシステムに対して閲覧確認を送信するものであって、前記回覧経路情報には、社内の回覧先と社外の回覧先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバ装置、社外向けサーバ装置の双方に、回覧経路情報を重複して記録し、社内の回覧者からの閲覧確認は社内向けサーバ装置が受信し、社外の回覧者からの閲覧確認は社外向けサーバ装置が受信するようにして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、互いに回覧状況を更新することを特徴とする情報回覧システム。
【請求項2】複数の端末装置に接続された情報回覧システムのためのサーバシステムであって、回覧先から受信した閲覧確認に基づいて回覧状況を記録し、回覧経路情報および回覧状況に基づいて、次の回覧先に対し、回覧情報へのリンクが記述された回覧通知を送信し、回覧通知に基づいて閲覧者が回覧情報を閲覧した後に回覧先の端末装置から送信されてくる閲覧確認を受信するものであって、前記回覧経路情報には、社内の回覧先と社外の回覧先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバ装置、社外向けサーバ装置の双方に、回覧経路情報を重複して記録し、社内の回覧者からの閲覧確認は社内向けサーバ装置が受信し、社外の回覧者からの閲覧確認は社外向けサーバ装置が受信するようにして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、互いに回覧状況を更新することを特徴とするサーバシステム。
【請求項3】2以上のサーバ装置によって情報回覧のためのサーバシステムを構築する際に用いるサーバ装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、起票者から与えられた社内の回覧先と社外の回覧先を混在させた回覧経路情報を記録し、回覧先から受信した閲覧確認に基づいて回覧状況を記録し、回覧経路情報および回覧状況に基づいて、次の回覧先に対し、回覧情報へのリンクが記述された回覧通知を送信し、自己が管理する回覧先の閲覧確認を当該回覧先から受信し、他のサーバ装置が管理する回覧先の閲覧確認を当該他のサーバから受信し、双方の閲覧確認を考慮して回覧状況を更新することを特徴とする情報回覧プログラムを記録した記録媒体。
【請求項4】請求項1〜3のいずれかの情報回覧システム、サーバ装置または情報回覧プログラムを記録した記録媒体において、前記サーバ装置は、回覧通知に回覧情報へのリンクを記述して回覧先に送信し、回覧通知に記述されたリンクに基づいて、回覧先の端末装置から要求された回覧情報を回覧先の端末装置に送信し、社内の回覧者に対する回覧通知には社内向けサーバ装置に記録された回覧情報へのリンクを記述し、社外の回覧者に対する回覧通知には社外向けサーバ装置に記録された回覧情報へのリンクを記述することを特徴とするもの。
【請求項5】請求項1〜4のいずれかの情報回覧システム、サーバ装置または情報回覧プログラムを記録した記録媒体において、前記サーバ装置は、予め、社内の回覧者に対する社内向通知文書および社外の回覧者に対する社外向通知文書を記録しており、社内の回覧者に対しては社内向通知文書を用いて回覧通知を生成し、社外の回覧者に対しては社外向通知文書を用いて回覧通知を生成することを特徴とするもの。
【請求項6】請求項1〜5のいずれかの情報回覧システム、サーバ装置または情報回覧プログラムを記録した記録媒体において、前記回覧経路情報には、複数の回覧先をグループ化して回覧順序を記述できるようにし、サーバ装置は、次に回覧すべき回覧先がグループ化されている場合には、当該グループ化された各回覧先に回覧通知を送信し、当該回覧通知に対する回覧先からの閲覧確認が所定の条件を満たした場合に、回覧経路情報に記述された次の回覧先に対する回覧通知を行うことを特徴とするもの。
【請求項7】請求項6の情報回覧システム、サーバ装置または情報回覧プログラムを記録した記録媒体において、前記グループ化された複数の回覧先には、社内の回覧先と社外の回覧先の双方が含まれることを特徴とするもの。
【請求項8】社内の回覧者のための複数の端末装置と、社外の回覧者のための複数の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを用いて行う情報回覧方法であって、サーバシステムは、回覧先から受信した閲覧確認に基づいて回覧状況を記録し、回覧経路情報および回覧状況に基づいて、次の回覧先に対し、回覧情報へのリンクが記述された回覧通知を送信し、回覧先の端末装置は、回覧通知に基づいて閲覧者が回覧情報を閲覧した後、サーバシステムに対して閲覧確認を送信するものであって、前記回覧経路情報には、社内の回覧先と社外の回覧先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバは社内の回覧者に対する管理を行い、社外向けサーバは社外の回覧者に対する管理を行うようにし、社内の回覧者は社内向けサーバ装置にアクセスさせ、社外の回覧者は社外向けサーバ装置にアクセスさせるとともに、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、双方が、全体の回覧状況を把握できるようにしたことを特徴とする情報回覧方法。
【請求項9】社内の伝達先のための複数の端末装置と、社外の伝達先のための複数の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを備えた情報伝達システムであって、情報伝達元の端末装置は、サーバシステムにアクセスして、1以上の伝達先を伝達先情報として指定し、サーバシステムは、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信し、当該伝達通知に対する伝達先からの閲覧確認に基づいて把握した閲覧状況が所定の条件を満たした場合に、伝達元に対して伝達完了通知を行うものであって、前記伝達先情報には、社内の伝達先と社外の伝達先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバ装置、社外向けサーバ装置の双方に、伝達先情報を重複して記録し、社内の伝達先からの閲覧確認は社内向けサーバ装置が受信し、社外の伝達先からの閲覧確認は社外向けサーバ装置が受信するようにして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、互いに閲覧状況を更新することを特徴とする情報伝達システム。
【請求項10】複数の端末装置に接続された情報伝達システムのためのサーバシステムであって、情報伝達元の端末装置からの送信されてきた、1以上の伝達先を記述した伝達先情報を記録し、前記記録した伝達先情報に基づいて1以上の伝達先に伝達通知を送信し、伝達先から受信した閲覧確認に基づく閲覧状況に基づいて把握した閲覧状況が所定の条件を満たした場合に、伝達元に対して伝達完了通知を行うものであって、前記伝達先情報には、社内の伝達先と社外の伝達先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバ装置、社外向けサーバ装置の双方に、伝達先情報を重複して記録し、社内の伝達先からの閲覧確認は社内向けサーバ装置が受信し、社外の伝達先からの閲覧確認は社外向けサーバ装置が受信するようにして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、互いに閲覧状況を更新することを特徴とするサーバシステム。
【請求項11】2以上のサーバ装置によって情報伝達のためのサーバシステムを構築する際に用いるサーバ装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、伝達元から与えられた社内の伝達先と社外の伝達先を混在させた伝達先情報を記録し、伝達先から受信した閲覧確認に基づいて閲覧状況を記録し、伝達先情報および閲覧状況に基づいて、伝達元に対して伝達完了通知を送信するものであって、自己が管理する伝達先の閲覧確認を当該伝達先から受信し、他のサーバ装置が管理する伝達先の閲覧確認を当該他のサーバから受信し、双方の閲覧確認を考慮して閲覧状況を更新することを特徴とする情報伝達プログラムを記録した記録媒体。
【請求項12】社内の伝達先のための複数の端末装置と、社外の伝達先のための複数の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを用いて行う情報伝達方法であって、情報伝達元の端末装置は、サーバシステムにアクセスして、1以上の伝達先を伝達先情報として指定し、サーバシステムは、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信し、当該伝達通知に対する伝達先からの閲覧確認に基づいて把握した閲覧状況が所定の条件を満たした場合に、伝達元に対して伝達完了通知を行うものであって、前記伝達先情報には、社内の伝達先と社外の伝達先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバは社内の伝達先に対する管理を行い、社外向けサーバは社外の伝達先に対する管理を行うようにし、社内の伝達先は社内向けサーバ装置にアクセスさせ、社外の伝達先は社外向けサーバ装置にアクセスさせるとともに、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、双方が、全体の閲覧状況を把握できるようにしたことを特徴とする情報伝達方法。
【請求項13】社内の伝達先のための1以上の端末装置と、社外の伝達先のための1以上の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを備えた情報伝達システムであって、情報伝達元の端末装置は、サーバシステムにアクセスして、1以上の伝達先を伝達先情報として指定し、サーバシステムは、前記伝達先情報に基づいて、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信し、前記伝達先情報には、社内の伝達先と社外の伝達先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムは、伝達先情報に記述された伝達先が社内である場合には社内向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信し、社外である場合には社外向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信することを特徴とする情報伝達システム。
【請求項14】社内の伝達先のための1以上の端末装置および社外の伝達先のための1以上の端末装置に接続され、情報伝達を管理するためのサーバシステムであって、情報伝達元の端末装置から、1以上の伝達先を伝達先情報として受信し、前記伝達先情報に基づいて、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信するものにおいて、前記伝達先情報には、社内の伝達先と社外の伝達先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムは、伝達先情報に記述された伝達先が社内である場合には社内向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信し、社外である場合には社外向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信することを特徴とするサーバシステム。
【請求項15】情報伝達のためのサーバシステムをコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、伝達元から与えられた社内の伝達先と社外の伝達先を混在させた伝達先情報を記録し、前記伝達先情報に基づいて、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信する際に、伝達先情報に記述された伝達先が社内である場合には社内向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信し、社外である場合には社外向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信することを特徴とする情報伝達プログラムを記録した記録媒体。
【請求項16】社内の伝達先のための複数の端末装置と、社外の伝達先のための複数の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを用いて行う情報伝達方法であって、伝達元から与えられた社内の伝達先と社外の伝達先を混在させた伝達先情報を記録し、前記伝達先情報に基づいて、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信する際に、伝達先情報に記述された伝達先が社内である場合には社内向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信し、社外である場合には社外向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信することを特徴とする情報伝達方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の技術分野】この発明はLANやインターネットによって接続された端末装置間において情報回覧を行うためのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】電子的に文書等の回覧を行う場合、回覧元が電子メールに回覧したい文書を添付して配信し、回覧者が、さらに次の回覧先に転送するなどの方法が採られている。また、サーバ装置に回覧経路や回覧情報を記録しておき、回覧者に対しては、回覧情報へのリンクを記述した回覧通知メールを送信する方法も採用されている。この場合、閲覧を終了した回覧者は、サーバ装置に対して閲覧の確認を送信する。サーバ装置は、この閲覧確認を受けて、回覧経路に記述された次の回覧先へ回覧通知メールを送信する。
【0003】また、関係者全員に情報伝達を行い、コメントを収集するという場合には、回覧ではなく、情報を一斉配布することが行われている。この場合にも、サーバ装置に配布先情報や配布情報を記録しておき、配布者に対しては、配布情報へのリンクを記述した配布通知メールを送信する方法が採用される場合がある。
【0004】回覧情報や配布情報の内容(たとえば、社内と社外との共催によるイベントの日程調整などの回覧などの場合)によっては、社外の者と社内の者に対しまとめて回覧や配布を行いたい場合がある。ここで、社外の者および社外の者の双方に対して一括して回覧や配布を行うと、社外の者が、社内のサーバに対して、情報の閲覧や閲覧確認のためにアクセスできるようにしなければならない。したがって、社外から社内のサーバへのアクセスを許容することとなり、セキュリティの上から好ましいことではない。
【0005】したがって、社外の者に対する回覧や配布と、社内の者に対する回覧や配布を分けて行わねばならなかった。このため、社内の者に対してはサーバを用いることができ、回覧状況等の確認をサーバ上で容易に行うことができるが、社外の者に対してはサーバを用いることができず、回覧状況の確認が困難であるという問題があった。さらに、社外の者への回覧状況等と社内の者への回覧状況等を、回覧元の担当者が突き合わせて管理せねばならず、なおさらであった。
【0006】上記のような問題から、社内と社外にまたがる回覧や配布を行うことは、従来装置においては困難であった。また、回覧や配布の仕方、回覧順序などを柔軟に設定することも困難であった。
【0007】そこで、この発明では、社内と社外の回覧・配布先が混在しても、セキュリティを維持しつつ、まとめて管理を行うことができるような回覧システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)この発明の情報回覧システムは、情報回覧元の端末装置は、サーバシステムにアクセスして、回覧先の順序を記述した回覧経路情報および回覧情報をサーバシステムに記録し、サーバシステムは、回覧先から受信した閲覧確認に基づいて回覧状況を記録し、回覧経路情報および回覧状況に基づいて、次の回覧先に対し、回覧情報へのリンクが記述された回覧通知を送信し、回覧先の端末装置は、回覧通知に基づいて閲覧者が回覧情報を閲覧した後、サーバシステムに対して閲覧確認を送信するものであって、前記回覧経路情報には、社内の回覧先と社外の回覧先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバ装置、社外向けサーバ装置の双方に、回覧経路情報を重複して記録し、社内の回覧者からの閲覧確認は社内向けサーバ装置が受信し、社外の回覧者からの閲覧確認は社外向けサーバ装置が受信するようにして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、互いに回覧状況を更新することを特徴としている。
【0009】したがって、社外の回覧者から社内向けサーバにアクセスさせることなく、社内の回覧者と社外の回覧者の閲覧状況を一元的に管理することができ、社内と社外を混在させた回覧が可能となる。
【0010】(4)この発明の情報回覧システムは、前記サーバ装置は、回覧通知に回覧情報へのリンクを記述して回覧先に送信し、回覧通知に記述されたリンクに基づいて、回覧先の端末装置から要求された回覧情報を回覧先の端末装置に送信し、社内の回覧者に対する回覧通知には社内向けサーバ装置に記録された回覧情報へのリンクを記述し、社外の回覧者に対する回覧通知には社外向けサーバ装置に記録された回覧情報へのリンクを記述することを特徴としている。
【0011】したがって、回覧情報の閲覧においても、社外の者が社内向けサーバにアクセスしないようにしてセキュリティを高めることができる。
【0012】(5)この発明の情報回覧システムは、サーバ装置が、予め、社内の回覧者に対する社内向通知文書および社外の回覧者に対する社外向通知文書を記録しており、社内の回覧者に対しては社内向通知文書を用いて回覧通知を生成し、社外の回覧者に対しては社外向通知文書を用いて回覧通知を生成することを特徴としている。
【0013】したがって、閲覧をして、次の回覧者に回覧を行う際に、次の回覧者が社外の者であるか、社内の者であるかに応じて、自動的に適切な回覧通知が生成されて回覧が行われる。すなわち、次の回覧者が社内の者であるか社外の者であるかを判断して、異なる内容の回覧通知を、わざわざ回覧者が作成する必要がない。
【0014】(6)この発明の情報回覧システムは、前記回覧経路情報には、複数の回覧先をグループ化して回覧順序を記述できるようにし、サーバ装置は、次に回覧すべき回覧先がグループ化されている場合には、当該グループ化された各回覧先に回覧通知を送信し、当該回覧通知に対する回覧先からの閲覧確認が所定の条件を満たした場合に、回覧経路情報に記述された次の回覧先に対する回覧通知を行うことを特徴としている。
【0015】したがって、複数の回覧先をグループ化して回覧順位を与えることができ、柔軟な回覧経路の設定を行うことができる。
【0016】(7)この発明の情報回覧システムは、グループ化された複数の回覧先には、社内の回覧先と社外の回覧先の双方が含まれることを特徴としている。
【0017】したがって、これらグループ化した複数の回覧先について、社外と社内を混在させても、一元的な回覧管理を行うことができる。
【0018】(9)この発明の情報伝達システムは、情報伝達元の端末装置は、サーバシステムにアクセスして、1以上の伝達先を伝達先情報として指定し、サーバシステムは、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信し、当該伝達通知に対する伝達先からの閲覧確認に基づいて把握した閲覧状況が所定の条件を満たした場合に、伝達元に対して伝達完了通知を行うものであって、前記伝達先情報には、社内の伝達先と社外の伝達先を混在させて記述できるようにし、サーバシステムとして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置を設け、社内向けサーバ装置、社外向けサーバ装置の双方に、伝達先情報を重複して記録し、社内の伝達先からの閲覧確認は社内向けサーバ装置が受信し、社外の伝達先からの閲覧確認は社外向けサーバ装置が受信するようにして、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置とが通信を行って、互いに閲覧状況を更新することを特徴としている。
【0019】したがって、社外の伝達先から社内向けサーバにアクセスさせることなく、社内の伝達先と社外の伝達先の閲覧状況を一元的に管理することができ、社内・社外を通じた伝達の完了を容易に把握することができる。
【0020】(13)この発明の情報伝達方法は、社内の伝達先のための複数の端末装置と、社外の伝達先のための複数の端末装置と、これら端末装置に接続されたサーバシステムとを用いて行う情報伝達方法であって、伝達元から与えられた社内の伝達先と社外の伝達先を混在させた伝達先情報を記録し、前記伝達先情報に基づいて、指定された1以上の伝達先に伝達通知を送信する際に、伝達先情報に記述された伝達先が社内である場合には社内向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信し、社外である場合には社外向通知文書を用いて伝達通知を作成して送信することを特徴としている。
【0021】したがって、起票者もしくは回覧者が、伝達先が社内であるか社外であるかを判断して、わざわざ、それに適合した伝達通知を作成することを要さずに、適切な伝達通知を行うことができる。
【0022】「回覧」とは、全ての回覧者に対し回覧情報を同報伝達するのではなく、回覧者から回覧者に順次伝達することをいう。
【0023】「伝達」とは、少なくとも1以上の対象者に情報を伝えることをいう。全ての対象者に対して一斉に情報を伝える行為である配布がこれに該当する。また、回覧処理において、ある回覧者から次の回覧者に回覧を行う行為も伝達に含まれる。したがって、回覧行為は、伝達行為に含まれる概念である。
【0024】「回覧先(伝達先)からの閲覧確認が所定の条件を満たした場合」とは、1以上の回覧先(伝達先)から返信されてくる1以上の閲覧確認が、所定の条件を満たすことを意味する。ここで、「所定の条件」とは、グループ化された複数の回覧先(1以上の伝達先)から閲覧確認が返信されたこと、グループ化された複数の回覧先(1以上の伝達先)のいずれかから閲覧確認が返信されたこと、グループ化された複数の回覧先(1以上の伝達先)の所定割合以上(所定数以上)の回覧先から閲覧確認が返信されたこと、回覧通知の発信から所定時間(期間)経過したこと(この場合、閲覧確認が全く無くとも次に回覧が行われる)などである。すなわち、閲覧確認の有無、閲覧確認の数、回覧通知からの経過時間等、あるいはこれらの組み合わせに基づいて、所定条件を設定することができる。
【0025】「サーバ装置」とは、少なくとも、回覧経路情報または伝達先情報にアクセスして管理を行うことのできるコンピュータをいい、実施形態では、サーバ装置2や社外向けサーバ装置50がこれに該当する。
【0026】「社内向けサーバ装置」とは、当該組織(会社、団体など)に認められた者がアクセス可能なサーバ装置をいう。社内LANによって接続された端末装置からアクセス可能な場合だけでなく、VPN(Virtual Private Network)などによってインターネットを介して接続された端末装置からアクセス可能な場合も含んでいる。
【0027】「プログラムを記録した記録媒体」とは、プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード、ハードディスク等の記録媒体をいう。また、電話回線、搬送路等の通信媒体も含む概念である。CPUに接続されて、記録されたプログラムが直接実行されるハードディスクのような記録媒体だけでなく、一旦ハードディスク等にインストールした後に実行されるプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体を含む概念である。さらに、ここでいうプログラムには、直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0028】
【発明の実施の形態】1.全体システムおよび概要図1に、この発明の一実施形態による情報回覧システムの全体構成を示す。サーバ装置2(社内向けサーバ装置)には、LANによって、端末装置4、6、8、10・・・が接続されている。また、携帯端末などの端末装置12、14が、無線LANやインターネットを介して接続されている。これら端末装置は、社内利用のための端末装置である。サーバ装置2には、ロータスノーツ(商標)などの、グループウエア・プログラム(サーバ)がインストールされ、各端末装置には、グループウエア・プログラム(クライエント)がインストールされている。また、サーバ装置2には、社外向けサーバ装置50が接続されている。社外向けサーバ装置50には、インターネット52を介して、社外の端末装置54、56、58・・・が接続されている。両サーバ装置2、50は、所定時間ごとに交信を行い、互いの記録内容が同じになるようにデータの更新を行う。
【0029】図2に、サーバ装置2のハードウエア構成を示す。CPU60、メモリ62、通信回路64、ディスプレイ66、ハードディスク(記録装置)68、キーボード/マウス70を備えている。通信回路64は、LANやインターネットと接続するための回路である。ハードディスク68には、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステム、グループウエア・プログラム、情報回覧プログラムなどが記録されている。この実施形態の情報回覧プログラムは、グループウエア・プログラムに付加して動作するプログラムとして構成されている。
【0030】なお、社外向けサーバ装置50も同様の構成であり、同様のプログラムが記録されている。また、各端末装置の構成も同様である。
【0031】図3に、情報回覧システムにおける情報回覧の基本的な流れを模式的に示す。
【0032】■まず、この情報回覧システムによって回覧を行うためのフォームを、管理者が設定する。管理者は、管理者端末装置(図1の端末装置のうち管理者が使用している端末装置)から、サーバ装置2にアクセスして、回覧フォームを作成し登録する。
【0033】■起票者は、起票者端末装置(図1の端末装置のうち起票者が使用している端末装置)から、サーバ装置2にアクセスして、回覧フォームを呼び出して、回覧文書を作成し、サーバ装置2に記録する。併せて、回覧経路を作成して、これもサーバ装置2に記録する。これにより、サーバ装置2によって、回覧経路の1番目に設定された回覧者に対して回覧通知のメールが送信される。
【0034】■回覧者は、回覧者端末(図1の端末装置のうち回覧者が使用している端末装置)から、回覧通知メールを見て、サーバ装置2の回覧文書を閲覧する。回覧者は、回覧文書に対するコメントをサーバ装置2に記録するとともに、閲覧確認をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2は、閲覧確認が所定条件を満たすと、回覧経路の次の回覧者に対し、回覧通知のメールを送信する。この処理が、回覧経路の最後になるまで行われる。
【0035】■回覧が終了した後、必要ならば、起票者、最後の回覧者などが、回覧文書を配布する。配布は、上記の回覧と同様の手順にて行う。ただし、配布は、回覧と異なり、一斉同報送信であり、経路を定めて順番に回覧するものではない。配布を受けた配布者は、閲覧確認をサーバ装置2に送信する。
【0036】2.管理者によるフォームの設定図4に、ハードディスク68に記録された情報回覧プログラムのうち、管理者によるフォーム設定処理のフローチャートを示す。
【0037】まず、管理者は、管理者端末装置からサーバ装置2にアクセスし、管理者用設定画面を要求する(ステップS1)。サーバ装置2は、これを受けて、設定画面を送信する(ステップS11)。
【0038】図5aに、設定画面の例を示す。管理者は、この画面において、キーボードなどを用いて、フォームの名称、最終回覧者が閲覧したことを起票者に知らせるか否か、回覧通知メールに自動的に記述されるメッセージなどを入力する。なお、この実施形態では、社内の回覧先と社外の回覧先とで、異なるメッセージ(通知文書)を設定できるようにしている。すなわち、サーバ装置2は、社内向通知文書と社外向通知文書を記録する。管理者は、設定入力後、サーバ装置2に送信する(ステップS2)。サーバ装置2は、この設定を、ハードディスク68に記録する。図5bに、ハードディスク68に記録された、フォームの設定例を示す。
【0039】3.回覧処理図6に、ハードディスク68に記録された情報回覧プログラムのうち、回覧処理のフローチャートを示す。
【0040】まず、起票者は、起票者端末装置からサーバ装置2にアクセスし、起票者用画面を要求する(ステップS30)。サーバ装置2は、これを受けて、起票画面を送信する(ステップS40)。この実施形態では、管理者が上記で予め設定したフォームに基づく起票画面が送信される。なお、複数のフォームを記録しておき、選択できるようにしても良い。あるいは、起票者がフォームを設定できるようにしてもよい。図10に、起票画面の例を示す。
【0041】起票者は、この起票画面において、キーボード等を用いて、回覧文書のタイトル100、回覧内容102などを入力する(ステップS31)。続いて、図11に示す回覧順序の設定画面により、回覧経路を入力する。この例では、回覧の第1順位記入欄201に、為川敦子、橘川雅弘、長澤宏起、中嶋裕美子、小寺一裕の5人の回覧者を入力している。また、第2順位記入欄202には、安部渉が入力され、第3順位記入欄203には、井田芳夫が入力されている。
【0042】順位記入欄において、複数の回覧者が記入されている場合には、これら回覧者に同時に回覧通知メールが出され、これら回覧者からの閲覧確認が所定の条件を満たしたときに、次の順位の回覧者に回覧通知メールが送信されることとなる。したがって、図11aのように順位記入欄に入力した場合、図11bに示すような経路が意図されることとなる。
【0043】各順位記入欄201、202、203に回覧先を記入するには、それぞれの設定ボタン201a、202a、203aをクリックし、回覧者の設定画面をサーバ装置2から呼び出す。回覧者の設定画面において、回覧者の氏名、メールアドレスなどを入力する。
【0044】なお、同一順位に複数の回覧者を設定した場合には、次回覧条件記入欄210において、次の順位の回覧者に回覧する条件を入力する。図11aの例では、全ての回覧者が閲覧を終わったことを条件に、次の順位の回覧者に回覧が行われるように設定されている。その他、この例では、誰か一人が閲覧を終われば次に回覧を行う、キーマンが閲覧を終わったことを条件に次に回覧を行う等の設定ができるようになっている。キーマンが閲覧を終わったことを条件とする場合には、キーマン設定のためのラジオボタン220により、キーマンを選択する。
【0045】また、図11aの設定画面にあるように、各回覧者ごとに、その回覧者が社外の者であるか否かを示すチェックボタン250が用意されている。当該回覧者が社外の者である場合には、このチェックボタン250をクリックする。また、社内の者である場合には、チェックボタン250をクリックしない。
【0046】上記のような設定が終了すると、サーバ装置2は、回覧文書(回覧情報)および回覧経路情報をハードディスク68に記録する(図6、ステップS41)。図12に、サーバ装置2に記録された回覧文書を示す。回覧文書には、回覧者のコメントを記入するための領域が用意される。この文書には、社内用のアドレス(http://kytsftdom......)が付されて記録される。また、この回覧文書は、社外向けサーバ装置50にも記録される。ただし、社外向けサーバ装置50においては、インターネットのためのアドレス(URL)が付されて記録される。
【0047】図13に、サーバ装置2に記録された回覧経路情報を示す。各回覧者について、氏名、メールアドレス、社内か社外かの区別、回覧順位、条件などが記録される。回覧順位欄には、図11aの設定画面において入力されたとおり記録される。図13においては、最初の5人は、同順位であることが記録されている。
【0048】条件欄には、次に回覧を行う条件が記録される。「0」は、同順位での閲覧者が単数であり、その閲覧者が閲覧すれば次に回覧することを示す。「1」「2」「3」は、同順位での閲覧者が複数であることを示し、「1」は複数の閲覧者全てが閲覧すれば次に回覧すること、「2」は複数の閲覧者の誰か一人が閲覧すれば次に回覧すること、「3」は複数の閲覧者のうちのキーマンが閲覧すれば次に回覧することを示す。「3」の場合には、図14に示すように、(1)によってキーマンを示す。図14の場合、長澤弘起がキーマンであることが示されている。なお、閲覧日時欄は、回覧者からの閲覧確認日時を記録するために設けられるものである。上記のようにしてサーバ装置2に回覧文書、回覧経路が記録される。なお、回覧経路について、起票者端末装置またはサーバ装置2に記録しておけば、次回以降の起票時に用いることができる。
【0049】次に、起票者が回覧開始ボタンをクリックすると、サーバ装置2は、回覧処理を開始する。また、社外向けサーバ装置50も回覧処理を開始する。サーバ装置2は社内の閲覧者を対象とし、社外向けサーバ装置50は社外の閲覧者を対象とするという点で異なるが、基本的な処理内容は同じである。
【0050】サーバ装置2は、まず、記録された回覧経路から最初の回覧者を取得する(ステップS42)。すなわち、回覧順位「1」の回覧者を取得する。図13の例では、最初の5人「為川敦子」「橘川雅弘」「長澤弘起」「中嶋裕美子」「小寺一裕」が取得される。
【0051】次に、サーバ装置2は、取得した回覧者が単数であるか複数であるかを判断する(ステップS43)。単数であれば単数モードによる回覧処理を行い(ステップS44)、複数であれば複数モードによる回覧処理を行う(ステップS45)。ここでは、最初の回覧者は複数であるから、複数モードによる処理が行われる。
【0052】サーバ装置2における複数モードでの回覧処理の詳細を図8に示す。なお、社外向けサーバ装置50における複数モード回覧処理も同様である。サーバ装置2は、図13の閲覧経路の「社内社外欄」「メールアドレス欄」を参照して、複数の閲覧者のうち、社内の閲覧者に対してのみ、回覧通知メールを送信する(ステップS81)。図15に、回覧通知メールの例を示す。サーバ装置2は、設定フォーム(図5b参照)に記録されたメール本文メッセージ(社内向き)を用いて、回覧通知メールの本文を生成する。この例では、「次の文書の確認をお願いします」という本文メッセージとなっている。また、サーバ装置2は、回覧文書の記録場所を示すリンクをメール中に記述する。この例では、http://kytsftdom....がリンク先として記述されている。なお、社内の回覧者であり、インターネットを介してサーバ装置2にアクセスする者に対しては、回覧文書のリンク先URLが記述される。
【0053】さらに、サーバ装置2は、複数の回覧者に対応するため、図16に示すように、回覧文書を回覧者分だけ複製し、ハードディスク68に記録する(ステップS82)。これは、複数の回覧者から、コメント記入による回覧文書の更新が同時に為されることを防止するためである。このように、各回覧者ごとに複製を作成しておけば、2以上のコメント記入のアクセスが干渉することがない。
【0054】回覧通知メールを受けた回覧者は、回覧者端末装置により当該メールの内容を見て、回覧文書のリンク先をクリックする(ステップS91)。これにより、図15に示すように、回覧文書がサーバから送信されて表示される(ステップS83)。
【0055】閲覧者は、回覧文書を確認する。なお、回覧文書には、参考のため、次の回覧者名や前の回覧者が付したコメントなどが付されて表示される(図15参照)。閲覧者は、図15の「コメント」ボタン300をクリックして、コメント入力画面を呼び出し、コメントを入力する。さらに、「次へ」ボタン302をクリックして、閲覧確認およびコメントをサーバ装置2に送信する(ステップS92)。
【0056】サーバ装置2は、これを受けて、図13の閲覧経路テーブルに、当該回覧者の閲覧日時を記録する。さらに、当該回覧者のために複製した回覧文書のコメント欄に、コメントを記録する。なお、サーバ装置2に記録された各回覧者からの閲覧確認、コメントは、社外向けサーバ装置50にも記録される。同様に、社外向けサーバ装置50に記録された各回覧者からの閲覧確認、コメントは、サーバ装置2にも記録される。
【0057】なお、上記では、オリジナルの回覧文書を閲覧のために端末装置に送信し、コメントの記録を複製した回覧文書に行うようにしている。しかし、複製した回覧文書を閲覧のために端末装置に送信するようにしてもよい。また、サーバ装置2は、各回覧者からのコメントを一時的に記録しておき、回覧文書のコメント欄に順次あるいはまとめて記録するようにしてもよい。このようにすれば、回覧文書を複製しなくともよい。
【0058】サーバ装置2は、上記のようにして、回覧者からのコメントを記録し、閲覧確認を記録する。また、他の回覧者からのコメント、閲覧確認についても、同様にして記録を行う(ステップS101、S102、S85、S86)。上記の複数モード処理中においては、サーバ装置2は、図9に示すような所定条件チェックを所定時間(たとえば、1分)ごとに実行する。
【0059】サーバ装置2は、まず、ステップS111において、図13の閲覧日時欄に記録があるか否かにより、各回覧者について閲覧確認が返送されているか否かを判断する。そして、閲覧確認が、条件欄に記述された条件に合致しているか否かを判断する。図13に示すように条件欄に「1」が記録されている場合には、複数の回覧者全てから閲覧確認があったか否かを判断することになる。図14に示すように条件欄に「3」が記録されている場合には、「3(1)」によって示されるキーマンの回覧者からの閲覧確認があったか否かを判断することになる。
【0060】上記の条件を満たしていなければ、所定条件チェックの処理を終了する。条件を満たしていれば、複製した回覧文書に記録した各回覧者からのコメントを統合し、元の回覧文書に記録する(ステップS112)。その後、次の回覧先への処理(図6のステップS46)に移行する(ステップS113)。
【0061】なお、この実施形態においては、条件欄の設定を「2」や「3」とした場合、当該条件が充足された後は、同順位の他の閲覧者によるコメントを受け付けず、サーバ装置2に記録しないようにしている。しかし、このような場合であっても、コメントを受け付け、記録するようにしても良い。
【0062】上記のようにして複数モードを終了すると、サーバ装置2は、図13の回覧経路テーブルを参照して、次の回覧者の有無を判断する(ステップS46)。すなわち、回覧順が「2」となっている回覧先があるか否かを判断する。ここでは、次の回覧者が記述されているので、この回覧者を取得する(ステップS47)。
【0063】次に、ステップS43に戻って、取得した回覧者が1人であるか否かを判断する。ここでは、1人であるから、単数モードに進む(ステップS44)。単数モードにおけるサーバ装置2の処理を図7aに示す。
【0064】まず、ステップS61において、サーバ装置2は、図13の「社内社外欄」を参照し、当該回覧者が社内であるか社外であるかを判断する。社外であれば、サーバ装置2は、回覧通知メール送信等の処理は行わない。社外の回覧者に対しては、社外向けサーバ装置50がこの処理を行うからである。したがって、サーバ装置2は、図13の回覧経路テーブルに閲覧確認が記録されるのを待って処理を終了する(ステップS65)。ここでは、次の回覧者「安部渉」は、社外に分類されるので、サーバ装置2は待機することになる。
【0065】社外の「安部渉」に対しては、社外向けサーバ装置50から回覧通知メールが送られることになる。図7bに、社外向けサーバ装置50の単数モードにおける処理を示す。まず、ステップS261において、回覧者が社内であるか否かを判断する。ここでは、社外であるから、ステップS262に進み、回覧者「安部渉」に対し、回覧通知メールを送信する。社外向けサーバ装置50は、図5bのフォームに記録されたメール本文メッセージ(社外向け)を用いて、メール本文を生成する。図16に、回覧通知メールの例を示す。
【0066】回覧通知メールを受けた回覧者は、リンクボタンをクリックして回覧文書を閲覧し、閲覧確認、コメント等を送信する(ステップS271、S263、S272)。社外向けサーバ装置50は、回覧経路テーブルに閲覧確認の日時を記録し、閲覧文書にコメントを記録する(ステップS264)。これにより、社外向けサーバ装置50は、単数モード処理を終了する。なお、前述のように、社外向けサーバ50とサーバ装置2は互いに連絡をとって、閲覧文書、閲覧経路などの記録内容を同じにしているので、上記閲覧確認、コメントなどは、サーバ装置2にも記録される。すなわち、サーバ装置2は、所定時間ごとに社外向けサーバ50にアクセスし、社外向けサーバ50に記録されている閲覧確認、コメントであって、自分の側に記録されていない閲覧確認、コメントを取得して記録・更新する。社外向けサーバ50も同様の処理を行っている。
【0067】図7aのステップS65において待機中であったサーバ装置2は、閲覧確認が記録されたことにより、単数モードの処理を終了する。続いて、サーバ装置2は、図6のステップS46に進み、次の回覧先があるか否かを判断する。図13に示すように、次の回覧者「井田芳夫」が記述されているので、ステップS43に戻って処理を続ける。
【0068】上記のようにして、回覧経路の記述された最後の順位まで回覧が終了すると、サーバ装置2は、ステップS46からステップS48に進む。ステップS48においては、図5bのフォーム設定に、「終了後起票者に戻す」の欄が「有」なっているか否かを判断する。「無」であれば、回覧処理を終了する。「有」であれば、回覧終了の通知を起票者にメールにて通知する(ステップS49)。これにより、起票者は回覧の終了を知ることができる。
【0069】上記のようにして、図11bに示すように、社内の回覧者と社外の回覧者とにまたがる回覧を適切に行うことができる。なお、グループ化された複数の回覧先に、社内と社外が混在している場合であっても、同様に回覧を行うことができる。
【0070】4.配布処理続いて、起票者は、回覧者のコメントが付された回覧文書を配布することができる。配布を行うための設定は、回覧の場合とほぼ同様である。すなわち、サーバ装置2に、配布文書(伝達情報)および配布先情報(伝達先情報)を記録して処理を行う。しかし、回覧の場合には、回覧順位を設定できるのに対し、配布の場合には、回覧順位は設定できず、複数の配布者に対し同報にて配布通知メールが送信される点で異なる。
【0071】また、上記配布の場合において、配布者からサーバ装置2に送られてきた閲覧確認が所定の条件を満たすと、サーバ装置2は、起票者に対して配布完了通知メール(伝達完了通知)を送信する。この場合の所定の条件は、上記の閲覧の場合の所定の条件と同様の方法で設定することができる。
【0072】5.他の実施形態(1)上記の実施形態においては、「所定条件」として3つの例を示したが、その他、1以上の回覧先(1以上の配布先)の所定割合以上(所定数以上)の回覧先(配布先)から閲覧確認が返信されたこと、1以上の回覧先(1以上の配布先)の中から指定された回覧先(配布先)の何れかから閲覧確認が返信されたこと、1以上の回覧先(1以上の配布先)の中から指定された回覧先(配布先)の全てから閲覧確認が返信されたこと、回覧通知(配布通知)の発信から所定時間(期間)経過したこと(この場合、閲覧確認が全く無くとも次の回覧(完了通知)が行われる)などを条件としても良い。すなわち、閲覧確認の有無、閲覧確認の数、回覧通知(配布通知)からの経過時間等、あるいはこれらの組み合わせに基づいて、所定条件を設定することができる。
【0073】(2)上記実施形態では、社内用のサーバ装置2と社外向けサーバ装置50を設けている。このようにすれば、社外から社内用のサーバ装置2にアクセスすることなく、社内社外の双方に回覧(配布)を行うことができ、セキュリティの上から好ましい。しかし、セキュリティ上の問題がなければ、サーバ装置2だけを設け、社内社外ともに、サーバ装置2によって管理するようにしても良い。
【0074】(3)上記実施形態では、回覧を行った後に配布を行うようにしているが、配布のみあるいは回覧のみを行うようにしても良い。
【0075】(4)上記実施形態では、回覧のためのフォームを管理者が設定するようにしている。しかし、起案者が、その都度、フォームを生成するようにしてもよい。
【0076】(5)上記実施形態では、回覧情報(配布情報)として、回覧文書を例として示したが、文書以外の図、絵、プログラム等を回覧(配布)してもよい。
【0077】(6)上記実施形態では、回覧情報をサーバ装置に記録し、回覧通知メールにそのリンク情報を記述しているが、回覧通知メールに回覧情報を添付するようにしてもよい。この場合、単数モードでは、回覧者は受信した回覧情報にコメントを付して、サーバ装置に返送するようにするとよい。また、複数モードでは、サーバ装置は、返送されてきた回覧情報に付加されているコメントを統合して、次の回覧者に送信するようにすればよい。
【0078】(7)上記実施形態では、サーバ装置において回覧経路(配布先)を管理している。複数の回覧者に同順位を与えた場合にこのような集中管理は好ましいと思われる。しかしながら、同順位の回覧者が複数いる場合に、その順位における管理を、いずれかの回覧者の端末装置が行うようにすれば、サーバ装置を設ける必要がない。また、各端末装置が相互に連絡をとって、次の回覧者に回覧するための条件が整ったか否かを判断するようにしてもよい。すなわち、各端末装置が管理を行うようにしても良い。これらの場合には、回覧経路情報および回覧情報は、順次、端末装置間を転々とすることになる。
【0079】(8)上記実施形態では、社内向けサーバ装置と社外向けサーバ装置の2つの装置によってサーバシステムを構成している。しかしながら、3以上のサーバ装置によってサーバシステムを構築してもよい。この場合、回覧先(配布先)を、3以上のレベルに分け、各レベルに応じて、対応するそれぞれのサーバ装置が管理や制限を行い、互いに連絡を採ることにより、全体として一元管理を行うことができる。
【0080】(9)上記実施形態では、各回覧者が社内であるか社外であるかを、起案者が設定画面において入力するようにしている。しかし、メールアドレスによって、サーバ装置2が判断するようにしてもよい。たとえば、kccs.co.jpというドメインを取得している企業であれば、このドメイン以外のアドレスは、社外の回覧者(社員ではない回覧者)であると判断できる。
【出願人】 【識別番号】596100812
【氏名又は名称】京セラコミュニケーションシステム株式会社
【出願日】 平成12年10月25日(2000.10.25)
【代理人】 【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男 (外2名)
【公開番号】 特開2002−132688(P2002−132688A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−324860(P2000−324860)