トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 サーバシステム、添付ファイル提供方法および添付ファイル提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【発明者】 【氏名】本田 充信

【氏名】鶴本 豊

【要約】 【課題】添付ファイルを含む電子メールを、その添付ファイルを展開するアプリケーションソフトを所有しない端末で受信した場合であっても、適切に添付ファイルの内容を確認することを可能とする。

【解決手段】メールサーバ40から添付ファイルつき電子メールの着信通知を受けると(2)、ユーザは携帯電話30からメールの転送指示を行なう(3)。メールサーバ40は指示に従い電子メールを転送する(4)。ASPのサーバ100はこれを受信し、メールボックス103に格納する。また、出力指示を受けると(5)、該当する添付ファイルを読み出し、それを対応するアプリケーションソフトで展開する。そして、指定出力先に応じた適切なデータ形式に変換した後(6)、ファクシミリ装置80に送信する(7)。ユーザはファクシミリ装置80によりプリントされた添付ファイルについての文書を入手する(8)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子メールに含まれる添付ファイルを取得する取得手段と、前記取得された添付ファイルを記憶する記憶手段と、前記記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開手段と、前記展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換手段と、前記変換されたデータを前記送信先に送信する送信手段とを含む、サーバシステム。
【請求項2】 前記展開手段は、前記記憶された添付ファイルの拡張子に基づきアプリケーションソフトを選択する選択手段を含み、前記選択されたアプリケーションソフトで展開することを特徴とする、請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項3】 インターネットに接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項4】 添付ファイルの送信の指示を受け付ける受付手段をさらに含む、請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項5】 前記受け付けられる送信の指示は、電子メールを受信した端末から送られることを特徴とする、請求項4に記載のサーバシステム。
【請求項6】 前記受け付けられる送信の指示は、前記送信先から送られることを特徴とする、請求項4に記載のサーバシステム。
【請求項7】 前記送信先は、通信回線に接続されたプリンタ、ファクシミリ、その他の画像出力装置を含む、請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項8】 前記送信先がファクシミリである場合、前記送信手段は、送信経路として通信料金が最も安くなる中継ポイントを経由して送信する、請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項9】 添付ファイルを含んだ電子メールを取得する取得手段と、前記取得された電子メールを携帯電話会社に転送する転送手段と、前記取得された添付ファイルを記憶する記憶手段と、前記記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開手段と、前記展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換手段と、携帯電話からの指示に応じて、前記変換されたデータを前記送信先に送信する送信手段とを含む、サーバシステム。
【請求項10】 電子メールに含まれる添付ファイルを取得する取得ステップと、前記取得された添付ファイルを記憶する記憶ステップと、前記記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開ステップと、前記展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換ステップと、前記変換されたデータを前記送信先に送信する送信ステップとを含む、添付ファイル提供方法。
【請求項11】 電子メールに含まれる添付ファイルを取得する取得ステップと、前記取得された添付ファイルを記憶する記憶ステップと、前記記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開ステップと、前記展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換ステップと、前記変換されたデータを前記送信先に送信する送信ステップと、をコンピュータに実行させるための添付ファイル提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーバシステム、添付ファイル提供方法および添付ファイル提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、添付ファイルを展開するためのアプリケーションソフトを所有しない、携帯電話等の端末で添付ファイルつきの電子メールを受信した場合にも、適切にその添付ファイルの内容を見ることのできるサーバシステム、添付ファイル提供方法および添付ファイル提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子メールには、文字情報のほかに、特定のアプリケーションソフトで作成したファイルが添付ファイルとして添付され、文字情報と共に送信される場合がある。
【0003】このような添付ファイルつき電子メールを受け取った受信者は、添付ファイルが作成されたアプリケーションソフトと同じソフト上でその添付ファイルを展開し、内容を見ることができる。通常、添付ファイルには作成ソフトを識別することのできる拡張子が付いている。このため、OS(オペレーティングシステム)は拡張子を自動判別して展開すべきソフトを選択する。そして、選択したソフトにより添付ファイルを展開し、その内容を表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の電子メールシステムでは、電子メールを受信する側が、添付ファイルに対応したアプリケーションソフトを所有していなければその内容を見ることができないという問題があった。
【0005】携帯電話等のメモリ容量の少ない端末では、本体にいくつものアプリケーションソフトをインストールしておくことは困難である。したがって、携帯電話で添付ファイル付きの電子メールを受信した場合などは、添付ファイルが存在する旨およびそのファイル形式は表示されるが、その場で添付ファイルを開くことはできなかった。
【0006】この場合、受信者はこの電子メールを別のアドレスに転送して、対応するアプリケーションソフトがインストールされているパソコンで見るか、そのようなパソコンで再度電子メールを呼び出して見るかしなければならなかった。
【0007】したがって、外出先で手軽にその内容を見ることができず、非常に不便であった。かといって、多数のアプリケーションソフトがインストールしてある大きく重いノートパソコンを常に持ち歩くのは面倒である。
【0008】また、PDAなどのコンパクトな端末であるとアプリケーションソフトさえ入っていれば画面上で見ることはできるが、やはり、画面が小さく見難いという問題があった。
【0009】特に、最近の電子メールと携帯電話の普及により、外出先で携帯電話を使ってメールを受信する機会が増えている。また、文字情報だけでなく添付ファイルを利用してグラフや表、デジタル写真などの画像情報もやり取りしたいという要望も増えている。したがって、上記問題は今後、ますます増加すると考えられる。
【0010】本発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、添付ファイルを含む電子メールを、その添付ファイルを展開するアプリケーションソフトを所有しない端末において受信した場合であっても、適切にその添付ファイルの内容を見ることのできるサーバシステム、添付ファイル提供方法および添付ファイル提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のある局面に従うと、サーバシステムは、電子メールに含まれる添付ファイルを取得する取得手段と、取得された添付ファイルを記憶する記憶手段と、記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開手段と、展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換手段と、変換されたデータを送信先に送信する送信手段とを含む。
【0012】この発明に従うと、電子メールに含まれる添付ファイルはその添付ファイルに対応するアプリケーションソフトでもって展開される。そして、展開されたデータはユーザが所望する送信先に応じたデータ形式に変換された後、その送信先に送信される。このため、ユーザは送信先において展開された添付ファイルの内容を確認することができる。
【0013】したがって、添付ファイルを含む電子メールを、その添付ファイルを展開するアプリケーションソフトを所有しない端末において受信した場合であっても、適切にその添付ファイルの内容を見ることのできるサーバシステムを提供することが可能となる。
【0014】好ましくは、展開手段は、記憶された添付ファイルの拡張子に基づきアプリケーションソフトを選択する選択手段を含み、選択されたアプリケーションソフトで展開することを特徴とする。
【0015】この発明に従うと、記憶された添付ファイルの拡張子に基づきアプリケーションソフトが選択され、そのソフトによって添付ファイルが展開される。このため添付ファイルに対応するアプリケーションソフトを容易に選択することができ、ファイル展開を適切に行なうことが可能となる。
【0016】好ましくは、サーバシステムは、インターネットに接続されていることを特徴とする。インターネットに接続されているため、より広範囲において、展開された添付ファイルの提供を行なうことが可能となる。
【0017】好ましくは、サーバシステムは、添付ファイルの送信の指示を受け付ける受付手段をさらに含む。
【0018】この発明に従うと、受け付け手段により、ユーザからの送信の指示が受け付けられ、その指示に基づいて添付ファイルの送信が行なわれる。このため、ユーザの意向を反映した適切な送信動作を行うことが可能となる。
【0019】好ましくは、受け付けられる送信の指示は、電子メールを受信した端末から送られることを特徴とする。
【0020】この発明に従うと、電子メールを受信した端末から送られてくる送信の指示に基づき添付ファイルのデータが送信される。このため、外出先等で携帯電話等の端末により電子メールを受信した場合や、展開すべきアプリケーションソフトを所有しない端末において電子メールを受信した場合であっても、その端末から直ちに所望の送信の指示が送られ、これに基づきデータが送信される。したがって、ユーザは、所望の送信先の装置のある場所に行くだけで手軽に添付ファイルの内容を見ることが可能になる。
【0021】好ましくは、受け付けられる送信の指示は、前記送信先から送られることを特徴とする。
【0022】この発明に従うと、送信先装置から送られてくる送信の指示に基づき添付ファイルデータが送信される。このため、ユーザは、添付ファイルつきの電子メールを受信した端末を携帯せずに外出したような場合であっても、希望する送信先の装置において直接自己を送信先に指定して送信の指示を出すことができる。したがって、その場で適切に添付ファイルのデータを取得することが可能となる。
【0023】好ましくは、送信先は、通信回線に接続されたプリンタ、ファクシミリ、その他の画像出力装置を含む。
【0024】この発明に従うと、通信回線に接続されたプリンタ、ファクシミリ、その他の画像出力装置に添付ファイルのデータが送信される。したがって、添付ファイルの内容は用紙にプリント出力されるため、ユーザは紙面で確認することができる。用紙として取得されると、他人に見せるなど、その後の取り扱いが便利となる。
【0025】好ましくは、送信先がファクシミリである場合、送信手段は、送信経路として通信料金が最も安くなる中継ポイントを経由して送信する。
【0026】この発明に従うと、添付ファイルのデータをファクシミリに送信する際には、通信料金が最も安くなる中継ポイントを経由して送信が行なわれる。したがって、ユーザは、低コストで、添付ファイルの内容を確認することができる。
【0027】本発明の別の局面に従うと、サーバシステムは、添付ファイルを含んだ電子メールを取得する取得手段と、取得された電子メールを携帯電話会社に転送する転送手段と、取得された添付ファイルを記憶する記憶手段と、記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開手段と、展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換手段と、携帯電話からの指示に応じて、変換されたデータを送信先に送信する送信手段とを含む。
【0028】この発明に従うと、取得手段により添付ファイルを含む電子メールが取得されると、記憶手段により添付ファイルが記憶される。このため携帯電話会社において、添付ファイルを格納できないような場合であっても、確実にサーバシステム内に添付ファイルを記憶することが可能となる。
【0029】そして、記憶された添付ファイルは対応するアプリケーションソフトでもって展開され、展開されたデータは、送信先に応じたデータ形式に変換される。変換されたデータはユーザによる携帯電話からの指示に応じて送信先に送信される。このため、ユーザは送信先において展開された添付ファイルの内容をより確実に確認することができる。
【0030】したがって、添付ファイルを含む電子メールを、その添付ファイルを展開するアプリケーションソフトを所有しない端末において受信した場合であっても、より確実にその添付ファイルの内容を見ることのできるサーバシステムを提供することが可能となる。
【0031】本発明のさらに別の局面に従うと、添付ファイル提供方法は、電子メールに含まれる添付ファイルを取得する取得ステップと、取得された添付ファイルを記憶する記憶ステップと、記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開ステップと、展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータに変換する変換ステップと、変換されたデータを送信先に送信する送信ステップとを含む。
【0032】この発明に従うと、電子メールに含まれる添付ファイルはその添付ファイルに対応するアプリケーションソフトでもって展開される。そして、展開されたデータはユーザが所望する送信先に応じたデータ形式に変換された後、その送信先に送信される。このため、ユーザは送信先において展開された添付ファイルの内容を確認することができる。
【0033】したがって、添付ファイルを含む電子メールを、その添付ファイルを展開するアプリケーションソフトを所有しない端末において受信した場合であっても、適切にその添付ファイルの内容を見ることのできる添付ファイル提供方法を提供することが可能となる。
【0034】本発明のさらに別の局面に従うと、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、電子メールに含まれる添付ファイルを取得する取得ステップと、取得された添付ファイルを記憶する記憶ステップと、記憶された添付ファイルを所定のアプリケーションソフトで展開する展開ステップと、展開された添付ファイルのデータを送信先に応じたデータ形式に変換する変換ステップと、変換されたデータを送信先に送信する送信ステップとを、コンピュータに実行させるための添付ファイルプログラムを記録する。
【0035】この発明に従うと、添付ファイルを含む電子メールを、その添付ファイルを展開するアプリケーションソフトを所有しない端末において受信した場合であっても、適切にその添付ファイルの内容を見ることのできる添付ファイル提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形態におけるASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)のサーバ100がインターネット50に接続されたネットワーク構成を示す図である。図1を参照して、サーバ100、パーソナルコンピュータ(PC)等の複数の固定端末20、移動通信端末としての携帯電話30の基地局(メールサーバ)40、サーバ60、プリンタ70、およびアクセスポイント(AP)90はそれぞれインターネット50に接続されている。
【0037】なお、基地局40のメールサーバは本図においては基地局内に設けられており、説明の便宜上、両者を区別せずに用いる場合がある。
【0038】携帯電話30は、基地局40を介してインターネット50に接続される。固定端末20から携帯電話30に対して電子メールが送信されると、基地局(メールサーバ)40のメールボックス41にその電子メールが一旦格納される。
【0039】携帯電話30を所有するユーザは、メール着信通知を受けると、携帯電話30のメーラソフトによりメールボックス41に格納された電子メールを読むことができる。また、携帯電話30からインターネット50を介してサーバ100にアクセスし、メールボックス41内の電子メールをサーバ100に送信したり、携帯電話30からサーバ100に出力指示等のデータを送信することができる。
【0040】サーバ100は、送信されてきた電子メールをメールボックス(図示せず)に格納する。そして、出力指示があると、その電子メールの中の添付ファイルを、対応するアプリケーションソフトで展開し、出力先に応じたデータ形式に変換する。なお、サーバ100には、添付ファイルを展開するために必要なアプリケーションソフトが予めインストールされている。変換されたデータは、インターネット50を介して、プリンタ70に、あるいは、電話回線に接続されたファクシミリ装置80に送信される。
【0041】プリンタ70またはファクシミリ装置80は、送信されてきたデータに基づいて、展開された添付ファイルについてのプリントアウトを行なう。
【0042】図2は、本実施の形態におけるサーバ100の構成を示す機能ブロック図である。サーバ100は、電子メール、出力指示等のデータを送受信する送/受信部101と、受信した電子メールを格納するメールボックス103と、電子メールに含まれる添付ファイルを対応するアプリケーションソフトで展開する展開部105と、展開されたデータを出力先の機器に応じたデータ形式に変換する変換部107と、これら各部の制御等を行なう制御部109とを含む。
【0043】なお、サーバ100は、ルータ111を介してインターネットと接続可能であり、また、モデム113を介して電話回線網と接続可能である。
【0044】インターネット50経由で送られてきた電子メールは、送/受信部101において受信され、メールボックス103に添付ファイルごと格納される。
【0045】添付ファイルの出力指示が送/受信部101において受信されると、指示を受けた添付ファイルがメールボックス103から読み出される。そして、読み出された添付ファイルは展開部105において、対応するアプリケーションソフトでもって展開される。次に、変換部107において、展開されたファイルが出力指示を受けた出力先の機器に応じたデータ形式に変換される。
【0046】そして、適切なデータ形式に変換された添付ファイルのデータは、送/受信部101から、所定の出力先へと送信される。
【0047】図3は、電子メールに含まれる添付ファイルがサーバ100により展開され、出力される手順を説明するための図である。なお、ユーザは、予めサーバ100が提供するWebサイトから本サービスを受けるための登録を行なう。本Webサイトからはユーザに対してメールアドレスが発行される。同時にユーザのメールボックスとしてメールボックス103内の所定の領域に一定容量のメモリが確保される。
【0048】まず、インターネット50を介して添付ファイルを含んだ電子メールが基地局のメールサーバ40に送られると(1)、メールサーバ40は携帯電話30に対してメール着信を知らせるための通知を行なう(2)。
【0049】携帯電話30を所有するユーザは、外出先で電子メールの着信があったことを知る。そして、ユーザは電子メールの中に添付ファイルが含まれていることを確認すると、メールサーバ40に対してメールの転送指示を行なう(3)。この際、予め取得されたメールアドレスが転送先として指定されることになる。
【0050】メールサーバ40はこの転送指示を受けて、サーバ100に添付ファイルを含む電子メールを送信する(4)。サーバ100は、送信されてきた電子メールを受け取るとメールボックス103内に一旦それを格納する。
【0051】ユーザは、外出先の携帯電話30から出力先を指定してサーバ100に出力指示を出す(5)。ここでは、外出先の近くのコンビニエンスストアにあるファクシミリ装置80を出力先として指定している。
【0052】サーバ100は、適正なユーザからの出力指示であることを確認すると、メールボックス103から該当する添付ファイルを読み出し、それを対応するアプリケーションソフトで展開する。そして、展開されたデータを指定された出力先であるファクシミリ装置80に送信するために、たとえばG3規格に準拠したデータ形式に変換する(6)。そして、変換したデータを指定された出力先であるファクシミリ装置80に送信する(7)。
【0053】なお、この際サーバ100は指定された出力先であるファクシミリ装置80に対して通信料金(電話代)が最も安くなるアクセスポイント90を選択してデータ転送を行なう。たとえば、図1においては、複数のアクセスポイント90のうち、出力先のファクシミリ装置80に最も近いアクセスポイント90Aが選ばれる。ここで、サーバ100から各AP90への通信回線としてはインターネット回線を利用しても専用線を利用してもよい。
【0054】ファクシミリ装置80は、送信されたデータに基づいてプリントアウトを行なう。このため、外出先のユーザは外出先で添付ファイルについての文書を入手することができる(8)。
【0055】以上の処理手順のうち、サーバ100における処理の流れについて、図4を用いて説明する。図4は、サーバ100の制御部109が行なう処理の流れを示したフローチャートである。図4を参照して、サーバ100は、まず、ステップS401において、ユーザの携帯電話30から添付ファイルの出力要請があったか否かを判断する。
【0056】ユーザから添付ファイルの出力要請を受けた場合は(ステップS401において“Y”)、ステップS403において、メールボックス103を検索してその出力要請のあった添付ファイルを読み出す。
【0057】そして、ステップS405において、その添付ファイルを解析し、展開すべきアプリケーションソフトを選択する。具体的には、添付ファイル名の拡張子を基にして対応するアプリケーションソフトが決定される。そして、決定されたアプリケーションソフトでもって添付ファイルを展開する。
【0058】展開されたファイルは、ステップS407において、指定された出力先に応じた電子データに変換される。ここでは、ファクシミリ装置80が出力先として指定されているため、データはG3規格に準拠したファクシミリ装置に対応した形式に変換される。
【0059】そして、ステップS409で、変換された電子データを指定出力先であるファクシミリ装置80に出力する。これを受けたファクシミリ装置80は、そのデータに基づいて画像を形成して、用紙に出力する。
【0060】ステップS411では、出力した添付ファイルを削除するか否かが判断される。ユーザにより削除命令を受けた場合は(ステップS411で“Y”)、ステップS413において、該当する添付ファイルと出力した電子データがメールボックス103から削除される。
【0061】図5は、携帯電話30の表示画面にメールボックス103に格納されている添付ファイルが表示される例を示した図である。メールボックス103には、所定容量内で複数の添付ファイル付き電子メールを格納することが可能である。本図に示すように、携帯電話30の表示画面には格納されている添付ファイルの一覧を表示させることができる。ユーザは、その中から出力を希望するファイルを選択する。
【0062】なお、ファイルの選択には、アップダウンキーや番号キーが使用される。また、ファイルを削除する場合も、同様の操作によって、削除対象となるファイルを指定し、サーバ100に対して削除要求を出すことができる。
【0063】なお、本図においては、添付ファイル名のみが表示されているが、たとえば、受信日時等、その添付ファイルに関連する情報も同時に表示されるようにしてもよい。
【0064】以上説明したように、本実施の形態におけるサーバ100は、添付ファイルの出力要請を受けると、その添付ファイルに対応するアプリケーションソフトによってファイルを展開し、出力先に対応した形式のデータに変換を行なう。そして、変換したデータを出力先に送信する。
【0065】このため、携帯電話30で、添付ファイルを含む電子メールを受け取ったユーザは、携帯電話30ではその添付ファイルの内容を見ることができないが、サーバ100による本サービスを利用することにより、外出先であってもその内容を確認することが可能となる。
【0066】すなわち、ユーザは、近くのコンビニエンスストアなどのファクシミリ装置80から添付ファイルの内容が出力されたものを文書として受け取ることができる。文書としてその内容を入手できるため、他人に見せるなどその後の取り扱いも便利となる。
【0067】なお、ここでは、出力先の画像出力装置として、ファクシミリ装置80が指定される場合を説明した。しかし、ファクシミリ装置80に限定される訳ではなく、たとえば、インターネット50に接続され、IPP(Internet Printing Protocol)に対応したプリンタ70を指定することもできる。また、インターネットサーバに接続されたネットワークプリンタを出力先とすることもできる。
【0068】ここで、インターネット50に接続されたIPP対応のプリンタ70に出力する場合を図3を用いて簡単に説明する。この場合、出力先として図示されたファクシミリ装置80の代わりに、IPP対応のプリンタ70が用いられることになる。そして、ユーザの所有する携帯電話30からは、プリンタ70のURL(Uniform Resource Location)が出力先として指定される(5)。
【0069】サーバ100は、出力先がIPP対応のプリンタであることを知り、対応するアプリケーションソフトで展開した添付ファイルの内容をPCL(Printer Control Language)に変換する(6)。そして、変換されたPCLを指定されたURLに送信する(7)。プリンタ70はそのデータに基づきプリントアウトを行なう。
【0070】出力先がインターネットサーバに接続されたネットワークプリンタ75である場合も、同様に、図3に示したファクシミリ装置80の代わりに、ネットワークプリンタ75を考えればよい。ただし、指定先としては、ネットワークプリンタ75に対応するサーバ60が指定される。このため、サーバ100においては、添付ファイルに対応するアプリケーションソフトで展開されたファイルの内容をTiff(Tagged Image File Format)形式のデータに変換する。変換後、Tiffファイルを所定のインターネットサーバ60に接続されたネットワークプリンタ75に送信する。
【0071】なお、本実施の形態においては、添付ファイル付きの電子メールはメールボックス103に一旦格納され、出力要請があった場合にアプリケーションソフトで展開されている。しかしこのような場合に限られず、たとえば、添付ファイルを受け取ると直ちに、対応するアプリケーションソフトでそのファイルを展開し、メールボックス103の所定の領域に保存するようにしてもよい。このようにすると、出力要請があった場合、展開されたファイルのデータを出力先のデータ形式に変換するだけで直ちに出力を行なうことができる。このため、ユーザの手元に届くまでの所要時間を短縮することができる。
【0072】なお、出力先は、前述したようなプリンタやファクシミリ装置等の画像出力装置に限定されるわけではなく、たとえば、CRT等の画像表示装置上で表示され、その内容を確認することも可能である。
【0073】以上説明したように、本実施の形態におけるサーバ100の提供するサービスを利用すると、外出先の携帯電話30において添付ファイル付きの電子メールを受信した場合であっても、コンビニエンスストアなどの適当なファクシミリ装置等から、その添付ファイルの内容を文書として入手することができる。
【0074】したがって、パソコン自体を所有しないユーザにとっても、携帯電話で添付ファイルつきの電子メールを受け取ると、本サービスを利用して、その内容を確認することができる。
【0075】また、携帯電話30で電子メールを受け取る場合に限らず、たとえば、パソコンあるいはPDA(Personal Digital Assistants)等にアプリケーションソフトがインストールされていない場合も、本サービスを利用することができる。すなわち、そのパソコンあるいはPDA等で添付ファイルつきの電子メールを受け取ると、そこから転送指示および出力指示を行なうことにより、適当なファクシミリ装置、プリンタ、あるいはディスプレイ等から展開された添付ファイルの内容を確認することが可能となる。
[第2の実施の形態]次に、本発明の第2の実施の形態におけるASPのサーバ200について説明する。本実施の形態におけるサーバ200は、図2に示す第1の実施の形態のサーバ100と同様の全体構成をしており、また、ネットワークに接続される場合も、図1に示されるサーバ100と同様のネットワーク構成となる。ただし、本サーバ200は、添付ファイルつきの電子メールを最初に受け取るという点においてサーバ100と異なる。
【0076】本実施の形態においても、ユーザは予めサーバ200の提供するWebサイトから本サービスを受けるための登録を行なう必要がある。これによりユーザはメールアドレスの発行を受けることができ、また、サーバ200のメールボックス103内に一定領域のメモリを確保することができる。
【0077】図6は、本実施の形態におけるASPのサーバ200により電子メールに含まれる添付ファイルが展開され、出力される手順を説明するための図である。図3の場合と異なり、ここでは、添付ファイルつきの電子メールが、まず、サーバ200に送信される(1)。なお、この場合、メールの送信者は、あて先として前述のユーザ登録により発行されたメールアドレスを指定する。
【0078】サーバ200は、電子メールを受信すると(1)、メールサーバ40にその電子メールを転送する(2)。ただし、この際、添付ファイルは転送されず、メールボックス103内に格納されたままとなる。したがって、添付ファイル以外のデータ、すなわちメール本文、発信者、添付ファイルの有無、添付ファイル名等が転送される。
【0079】メールサーバ40はこれを受けて、携帯電話30にメール着信を知らせる(3)。携帯電話30を所有するユーザは、図3で示したようにメールサーバ40に対して電子メールの転送指示を出すのではなく、必要なときに、サーバ200に対して電子メールの出力先を指定して出力要求を出す(4)。添付ファイルは、既にサーバ200のメールボックス103に格納されているからである。
【0080】その後の処理手順については、図3と同様である。すなわち、サーバ200は、添付ファイルを対応するアプリケーションソフトで展開し、その展開データを送信先に応じたデータ形式に変換する(5)。そして、変換されたデータを送信先であるファクシミリ装置80に送信する(6)。ユーザは、ファクシミリ装置30から添付ファイルの内容がプリントされた文書を入手することができる(7)。
【0081】このように、本実施の形態によると、まず、サーバ200が添付ファイルつきの電子メールを受信する。このため、メールサーバ(携帯電話会社)40のメールボックス45の容量が小さい場合、あるいはメールボックス45そのものを有さない場合であっても、適切に本サービスが提供され、ユーザは最終的に添付ファイルの内容を確認することが可能となる。
【0082】また、添付ファイルが最初からサーバ200のメールボックス103に格納されるため、ユーザは、メールサーバ40に対して電子メールの転送指示を行なう必要がなくなる。
【0083】(変形例1)続いて、サーバ100に対する出力先の指定方法が異なる例について、再び図3を用いて説明する。なお、サーバ200に対する場合も同様であるので、図6を用いた説明は省略する。
【0084】図3を参照して、ここでは、出力指示以外は、先に述べた実施の形態における処理手順と同様である。すなわち、添付ファイルつきの電子メールをサーバ100に転送するように携帯電話30からメールサーバ40に指示が出されると(3)、メールサーバ40はサーバ10に電子メールを送信する(4)。
【0085】次に、サーバ100に対して出力要求が行なわれる。この場合、先に述べた例では携帯電話30から出力要求が行なわれていたが(5)、ここでは、出力先であるファクシミリ装置80から直接行なわれる(5)’。ファクシミリ装置80からの出力要求は、サーバ100の制御部109に連動したIVR自動音声応答装置(Interactive Voice Response)に電話を掛けることにより行なわれる。ユーザは、IVRの指示に従って、出力先である自己のFAX番号を入力し、また、メールボックス103内にある出力を希望する添付ファイルの指定を行なう。
【0086】その後の動作は、先に述べた場合と同様である。すなわち、サーバ100は、出力指示を受けて、対応する添付ファイルをメールボックス103から読み出し、それを所定のアプリケーションソフトで展開する。そして、出力先であるファクシミリ装置80に対応するデータにデータ変換を行なう(6)。変換後のデータはファクシミリ装置80に送信され(7)、ファクシミリ装置80でプリント出力される。
【0087】なお、ここでは、出力先であるファクシミリ装置80から出力指示を出す場合を示したが、インターネット50に接続された端末や、出力先のネットワークプリンタから出力を指示することも可能である。
【0088】たとえば、インターネットに接続された端末から、その端末に接続されたプリンタを出力先として指示する場合は、本Webサイトにアクセスし、出力先のアドレス等を指定することにより行なわれる。
【0089】また、ネットワークプリンタから出力指示を出す場合も同様である。ただし、この場合は、そのネットワークプリンタの操作パネルにブラウザ表示が可能となっており、そこから本Webサイトにアクセスすることになる。
【0090】なお、本実施の形態におけるサーバ100による本サービスを受ける場合は、前述したように予めメールボックス103内に所定容量を確保すべく、ユーザ登録が必要である。その際、メールアドレスと共にユーザIDを発行するようにしてもよい。そして、サーバ100は、出力指示を受ける場合、その出力指示が適正なユーザからのものであるか否かを判別するために発行したユーザIDの入力を要求してもよい。
【0091】このようにすることで、添付ファイルを出力する際のセキュリティを高めることができる。なお、ユーザの所有する携帯電話30等から出力指示が出される場合など、ユーザ本人からの指示であることが分かる場合は、前述したように、ユーザIDの入力要求を省略するようにしてもよい。ユーザIDの入力が不要であると、出力要求を出す際の操作が簡単になる。
【0092】なお、今回は、電子メールを受信するメールサーバ40と、サーバ100、あるいは200とが異なる装置として分離された場合を示した。しかし、このような場合に限定されるものではなく、たとえば、両サーバの機能を1つの装置で実現するようにしてもよい。
【0093】すなわち、図1に示す基地局のメールサーバ40にサーバ100で行なう展開部105および変換部107の機能を持たせるようにする。このようにすることで、たとえば、図3に示すような、外出先の携帯電話30からの転送指示(3)およびメールサーバ40からサーバ100への電子メールの送信処理(4)が不要となる。
【0094】このため、電子メールの着信通知を携帯電話30において受けたユーザは、メールサーバ40に対して出力要求を行なう場合にのみ、携帯電話30から、あるいは出力先のファクシミリ装置80等から出力指示を行なえばよい。
【0095】したがって、ユーザは電子メールの転送指示を行なう必要がなくなり、より使い勝手の良いサービスを受けることが可能となる。
【0096】また、サーバ100(あるいは200)や基地局のメールサーバ40において行なわれる前述したような複数の処理は、全てをいずれかの装置で行なうのではなく、適当に分担して行なっても良い。さらに、たとえば、AP90などの他の装置において全部あるいは一部の処理を行なってもよい。
【0097】なお、今回は、メールボックス103内に、添付ファイルごと電子メールが記憶される場合を説明した。しかし、このような場合に限定されず、添付ファイルのみがメールボックス103に記憶されるようにしてもよい。これにより、所定の記憶容量のメールボックス103を有効に活用することが可能となる。
【0098】また、今回は、図3等に示したように、メールサーバ40として携帯電話会社のサーバを例に挙げて説明している。しかし、携帯電話会社のメールサーバに限定されるわけではなく、たとえば企業の有するサーバ等、他のサーバであってもよい。
【0099】企業のサーバである場合、自動転送の機能により、サーバ100に電子メールが自動転送されるようにしてもよい。これにより、ユーザは、携帯電話30からサーバ100に出力要求を出すだけで、プリンタ、ファクシミリ、ディスプレイ等により外出先で添付ファイルの内容を容易に確認することができる。
【0100】なお、自動転送させる代わりに、図3等で説明した場合と同様に、携帯電話30から企業のサーバに対して、電子メールをサーバ100へ転送するよう転送指示を出してもよい。
【0101】なお、今回示した添付ファイル提供方法は、上述した一連の処理動作を機能させるための添付ファイル提供プログラムをコンピュータに実行させることによって実現することができる。添付ファイル提供プログラムは、予めコンピュータ内のハードディスクにインストールされたものであってもよいし、CD−ROM、磁気テープのような取り外し可能な記録媒体に記録されたものであってもよい。いずれにせよ、添付ファイル提供プログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されている。
【0102】なお、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク装置等)や光ディスク(CD−ROM/MO/MD/DVD等)などのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)や光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の、固定的にプログラムを担持する媒体が考えられる。
【0103】また、ネットワークからプログラムがダウンロードされるように、流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0104】なお、記録媒体に格納される内容としては、プログラムに限定されず、データであってもよい。
【0105】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内ですべての変更が含まれることが意図される。
【出願人】 【識別番号】000006079
【氏名又は名称】ミノルタ株式会社
【出願日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外2名)
【公開番号】 特開2002−132679(P2002−132679A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−320336(P2000−320336)