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【発明の名称】 条件付電子メールの配信装置及び方法、並びに条件付電子メールの配信プログラムの記録された記録媒体
【発明者】 【氏名】岩水 堅治

【氏名】松本 崇雄

【氏名】山下 克也

【氏名】湯澤 洋逸

【要約】 【課題】送信者において受信者宛の電子メールが親展状態で送受信できるだけでなく、更なる受信者の条件を付することができる条件付電子メールの配信装置を提供する。

【解決手段】本発明の条件付電子メールの配信装置は、送信者端末10から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末10に起動させる電子メール作成画面起動手段22と、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末10に表示させる付加条件設定画面表示手段24と、該送信者端末10から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末40に送信する電子メール送信手段26とを具備することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送信者端末から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末に起動させる手段と、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末に表示させる手段と、該送信者端末から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末に送信する手段と、を具備することを特徴とする条件付電子メールの配信装置。
【請求項2】 前記電子メールに付加する設定条件は、催事に対して参加する権限を付与することであることを特徴とする請求項1に記載の条件付電子メールの配信装置。
【請求項3】 前記電子メールに付加する設定条件は、該電子メールを開封するためのイベントであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の条件付電子メールの配信装置。
【請求項4】 前記電子メールに付加する設定条件は、複数の受信者間を所定の順序で回覧することであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の条件付電子メールの配信装置。
【請求項5】 送信者端末から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末に起動させ、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末に表示させ、該送信者端末から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末に送信する、ことを含むことを特徴とする条件付電子メールの配信方法。
【請求項6】 送信者端末から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末に起動させる手順と、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末に表示させる手順と、該送信者端末から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末に送信する手順と、をコンピュータに実行させる条件付電子メールの配信プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項7】 受信者端末から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末宛の電子メールを配信する手段と、該電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる手段と、該設定条件に対応するイベントに対して、該受信者端末から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別する手段と、を備え、該イベントクリア条件を充足しているときは、該設定条件を失効させることを特徴とする条件付電子メールの配信装置。
【請求項8】 受信者端末から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末宛の電子メールを配信し、該電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させ、該設定条件に対応するイベントに対して、該受信者端末から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別し、該イベントクリア条件を充足しているときは、該設定条件を失効させる、ことを含むことを特徴とする条件付電子メールの配信方法。
【請求項9】 受信者端末から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末宛の電子メールを配信する手順と、該電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる手順と、該設定条件に対応するイベントに対して、該受信者端末から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別する手順と、該イベントクリア条件を充足しているときは、該設定条件を失効させる手順と、をコンピュータに実行させる条件付電子メールの配信プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のイベントが発生した場合に電子メールの閲覧を許容する条件付電子メールを配信する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子メールシステムにおいて、プロバイダの提供するWebサーバを介してインターネット網に接続された複数のネットワーク端末間で電子メールの授受を行うものが知られている。また、このような電子メールシステムにおいては、送信先名の受信人のパスワード操作によって、電子メールの読取りを常に親展状態で行うことが知られている(例えば特開平11−122294号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、送信者においては単純に受信者宛の電子メールが親展状態で送受信するだけでは不充分であるという課題があった。例えば、権限付き電子メールを配信する用途では、チャットの主催者が参加者に対して参加権限を許可する電子メールを配信したり、会員制ホームページの主催者が視聴者に対して視聴権限を許可する電子メールを配信する場合である。また、回覧メールを配信する場合や、クイズやジャンケンゲームに勝たないと閲覧できないようにする遊びメール、あるいは厳格な方式の要求される遺言書を電子メールで作成する場合などがある。
【0004】本発明は上述する課題を解決するもので、送信者において受信者宛の電子メールが親展状態で送受信できるだけでなく、更なる受信者の条件を付することができる条件付電子メールの配信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明の条件付電子メールの配信装置は、図1に示すように、送信者端末10から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末10に起動させる電子メール作成画面起動手段22と、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末10に表示させる付加条件設定画面表示手段24と、該送信者端末10から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末40に送信する電子メール送信手段26とを具備することを特徴とするものである。
【0006】このように構成された装置において、送信者端末10は条件付電子メールの配信装置20を用いて電子メールを作成する送信者が利用する端末である。電子メール作成画面起動手段22は、電子メールの作成画面を送信者端末10に起動させる。付加条件設定画面表示手段24は、電子メールに付加する条件の設定画面を送信者端末10に表示させるもので、送信者は設定画面を用いて電子メールの設定条件を容易に付することができる。電子メール送信手段26は、送信者端末10から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末40に送信する。送信者において受信者宛の電子メールが親展状態で送受信できるだけでなく、設定条件を用いることで更なる受信者の条件を付することができる。
【0007】好ましくは、電子メールに付加する設定条件は、催事に対して参加する権限を付与する構成とすると、電子メールの閲覧率や送信者への返信率が高まる。催事には、チャットや会員制ホームページの会員募集がある。好ましくは、電子メールに付加する設定条件は、該電子メールを開封するためのイベントである構成とすると、電子メールを開封する際の楽しみが増えたり、或いは権限のない者の不当閲覧を防止できる。イベントには、クイズやジャンケンゲーム等の遊戯性を高めるものや、厳格な方式の要求される遺言書に相当する厳格な開封条件がある。また、電子メールに付加する設定条件は、複数の受信者間を所定の順序で回覧する構成とすると、回覧が迅速且つ容易に行える。
【0008】上記課題を解決する本発明の条件付電子メールの配信方法は、送信者端末から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末に起動させる工程と、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末に表示させる工程と、該送信者端末から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末に送信する工程を有するものである。
【0009】上記課題を解決する本発明の条件付電子メールの配信装置は、図1に示すように、受信者端末40から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末40宛の電子メールを配信する電子メール配信手段28と、該電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる設定条件対応イベント発生手段30と、該設定条件に対応するイベントに対して、該受信者端末から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別するイベントクリア条件充足判別手段32とを備えている。そして、受信者がイベントクリア条件を充足させた場合に限り設定条件を失効させることができ、電子メールの受信者にとって親展メールよりも遼に楽しい電子メールを送信者が提供できる。
【0010】このように構成された装置において、電子メール配信手段28は受信者端末40から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末40宛の電子メールを配信する。設定条件対応イベント発生手段30は、電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる。電子メールに付加する設定条件がチャットや会員制ホームページの会員募集等の催事に対して参加する権限を付与する場合には、イベントはチャットへの参加や会員制ホームページの視聴となる。電子メールに付加する設定条件が電子メールを開封するためのイベントである場合には、イベントはクイズやジャンケンゲーム等の遊戯性を高めるものや、厳格な方式の要求される遺言書に相当する厳格な開封条件の入力となる。また、電子メールに付加する設定条件が複数の受信者間を所定の順序で回覧する場合には、イベントは次の受信者への電子メールの回覧用送信となる。イベントクリア条件充足判別手段32は、受信者端末40から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別することで、1回の電子メールに対してイベントの発生回数は1回としている。
【0011】上記課題を解決する本発明の条件付電子メールの配信方法は、受信者端末から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末宛の電子メールを配信する工程と、該電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる工程と、該設定条件に対応するイベントに対して、該受信者端末から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別する工程と、該イベントクリア条件を充足しているときは、該設定条件を失効させる工程とを有している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態を説明する機能ブロック図である。図において、送信者端末10並びに受信者端末40は、パソコンにInternet Explorer(商標)やNetscape(商標)等のWebブラウザ機能を搭載したものや情報携帯端末(PDA)で、通信回線50を介して条件付電子メールの配信装置20と接続される。通信回線50には、電話回線、LAN(Local Area Network)、光ファイバ網、移動体通信、衛星通信、双方向デジタルテレビ放送等が含まれる。また、通信回線50はここではインターネットのように、通信回線に接続されたWebブラウザやWebサーバを経由してTCP/IPのような所定の通信プロトコルで、HTML文書のような所定形式のファイルを伝送できる媒体も含むものとする。
【0013】条件付電子メールの配信装置20は、電子メール作成画面起動手段22、付加条件設定画面表示手段24、電子メール送信手段26、電子メール配信手段28、設定条件対応イベント発生手段30、並びにイベントクリア条件充足判別手段32を有している。電子メール作成画面起動手段22は、送信者端末10から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を送信者端末10に起動させる。付加条件設定画面表示手段24は、電子メールに付加する条件の設定画面を送信者端末10に表示させる。電子メール送信手段26は、送信者端末10から入力された設定条件の付加された電子メールを、電子メールの送信要求に応じて受信者端末40に送信する。
【0014】電子メール配信手段28は、受信者端末40から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末40宛の電子メールを配信する。設定条件対応イベント発生手段30は、電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる。イベントクリア条件充足判別手段32は、該設定条件に対応するイベントに対して、受信者端末40から入力されたイベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別する。イベントの詳細は後で説明する。
【0015】図2は本発明の具体的なハードウェア構成を説明する構成ブロック図で、送信側を示している。図において、電子メール管理サーバ60は、インターネット接続事業者が設置するWebサーバ62、アプリケーションサーバ64、電子メールサーバ66、データベースサーバ68で構成されている。Webサーバ62は、条件付電子メールの配信装置20におけるインターネット空間を利用した電子メールの授受機能を有していると共に、Webベースの画像や動画等のコンテンツ配信機能を有している。
【0016】アプリケーションサーバ64は、条件付電子メールの配信装置20の電子メール作成画面起動手段22と付加条件設定画面表示手段24の機能を備えると共に、Webサーバ62と電子メールサーバ66、データベースサーバ68とのインターフェイス機能を有している。電子メールサーバ66は電子メール送信手段26と電子メール配信手段28で構成されると共に、電子メールの受信機能を有するもので、POPサーバやSMTPサーバを備えており、送受信者のアカウント情報、送受信日時、送受信経路、送受信容量などの管理情報を有している。データベースサーバ68は、電子メールに付加された設定条件を格納する設定条件テーブル69と、電子メール管理サーバ60の利用者登録をした送信者端末10の利用者識別情報の記憶された利用者識別情報データベース63を有している。利用者識別情報には、利用者識別ID、パスワード、電話番号、住所、生年月日などが含まれると共に、利用者の生物的特徴、例えば声紋、虹彩模様、指紋などを用いても良い。なお、本発明においては、電子メール管理サーバ60は利用者識別情報データベース63を用いて電子メールの利用者管理を必ずしも行う必要はない。電子メールの利用者管理を行う場合は、Webサーバ62は、利用者識別情報データベース63を参照して、通信回線50を介してアクセスしてきた送信者端末10の認証を行う。
【0017】このように構成された装置の動作を次に説明する。図3は電子メール管理サーバが電子メールに設定条件を付加する手続の説明図である。まず、利用者が送信者端末10から電子メール管理サーバ60に対して、電子メールの作成要求を行う(S100;図2■)。次に、利用者は送信者端末10の電子メール作成画面を起動し(図2■)、電子メールの本文を作成する(S102)。続いて、送信者端末10は利用者が電子メールに設定条件を付加する旨の入力をしたか判定する(S104;図2■)。判定がYESであれば、条件の設定画面を起動する(S106;図2■)。アプリケーションサーバ64は、データベースサーバ68の設定条件テーブル69を参照する(S120;図2■)。利用者は送信者端末10を用いて設定条件テーブル69に設けられた電子メールに付加する設定条件を選択する(S108;図2■)。
【0018】そして、アプリケーションサーバ64は設定条件テーブル69のフラグを設定し(S122)、利用者は選択した設定条件を自己の利用者は識別情報と共に設定条件テーブル69に保存する(S110;図2■)。ここで、設定条件テーブル69のフラグは、電子メールに設定条件が添付されていることを表わしている。これに対応して、アプリケーションサーバ64は、設定条件テーブル69の値を変更する(S124)。そして、利用者は送信者端末10を用いて電子メールの送信要求をする(S112;図2■)。すると電子メールサーバ66は電子メールの送信を行う(図2■)。
【0019】続いて、電子メールの受信側について説明する。図4は本発明の具体的なハードウェア構成を説明する構成ブロック図で、受信側を示している。図において、電子メール管理サーバ70はインターネット接続事業者が設置するWebサーバ72、アプリケーションサーバ74、電子メールサーバ76、設定条件テーブル79を有するデータベースサーバ78で構成されており、図2の電子メール管理サーバ60と同様の構成となっている。受信者端末40は通信回線50を介して電子メール管理サーバ70と接続されている。ここで、アプリケーションサーバ64、74、電子メールサーバ66、76、設定条件テーブル69、79を有するデータベースサーバ68、78は、利用者のアカウント数に応じて複数配置される。Webサーバ62、72はホームページの配信を行う機能を担当しているので、極端な場合には単一でも良いが、負荷分散や危険分散のため複数設置されることも多い。
【0020】このように構成された装置の動作を次に説明する。図5は電子メール管理サーバが設定条件の付加された電子メールを受信する手続の説明図である。まず、受信者端末40を管理する電子メール管理サーバ70は、受信者端末40宛の電子メールを通信回線50経由で受信する(図4:4−■)。他方、受信者端末40は電子メール管理サーバ70に電子メールの送信要求を行う(S200;図4:4−■)。これに対して、電子メール管理サーバ70は受信者端末40宛の電子メールを配信する(図4:4−■)。
【0021】続いて、電子メール管理サーバ70の電子メールサーバ76は、データベースサーバ78経由で設定条件テーブル79にアクセスして、電子メールの受信済みフラグの設定、及びデータの格納を行う(図4:4−■)。次に、電子メール管理サーバ70のアプリケーションサーバ74は、データベースサーバ78経由で設定条件テーブル79の値を参照する(S220;図4:4−■)。アプリケーションサーバ74は、設定条件の有無を判定し(図4:4−■)、設定条件に即したイベントを発生させる(図4:4−■)。
【0022】利用者は受信者端末40を用いて設定条件を付加したフラグがあるか判定し(S202)、設定条件に即したイベントに対する応答をする(S204;図4:4−■)。利用者のしたイベントに対する応答はアプリケーションサーバ74に送られ、アプリケーションサーバ74がイベントクリア条件を満たしているか判定する(S222;図4:4−■)。イベントクリア条件を満たしていれば、受信者端末40はイベントの回答に対して付与された権限を行使する(図4:4−(10))。
【0023】次に、電子メールに付加される設定条件の具体例を説明する。図6は設定条件に即したイベントが催事に対して参加する権限である場合の説明図である。利用者は送信者端末10を用いて権限設定添付ファイルを添付した電子メールを電子メール管理サーバ60、70経由で受信者端末40に送信する。受信者端末40では権限設定添付ファイルを開封して権限を行使できる。このような権限設定添付ファイルには、チャットの参加権限や会員制ホームページの会員参加権限が含まれる。
【0024】図7は設定条件に即したイベントが回覧メールである場合の説明図である。送受信者端末80は、送信者端末10と受信者端末40の機能を備えるものである。回覧設定添付ファイルには、ユーザーA、ユーザーB並びにユーザーCの順で回覧して、ユーザーAに戻る指定がしてある。ユーザーAは回覧設定添付ファイルを付した電子メールをユーザーBに送信する。ユーザーBは回覧設定添付ファイルを付した電子メールを読んだ後でユーザーCに送信する。ユーザーCは回覧設定添付ファイルを付した電子メールを読んだ後で、回覧電子メールの振出人であるユーザーAに戻す。
【0025】図8は設定条件に即したイベントが電子メールを開封する為のイベントである場合の説明図である。受信者端末40には、電子メール管理サーバから送信された電子メールのタイトルが表示されると共に、開封要求が付されている。開封要求は、例えばクイズに答えることであったり、ジャンケンゲームに対戦することである。受信者は開封要求に答えることで、電子メールを開封して中身を読むことができる。
【0026】図9は設定条件に即したイベントが遺言の開封である場合の説明図である。遺言は民法967条以下に、自筆証書、公正証書又は秘密証書によって作成された場合に有効であると規定されている。しかし、書類の電子化の推進にともなって民法の規定にも将来電磁気的記録媒体による遺言が認められる可能性がある。このような電子メールを用いた遺言証書の作成は、例えば以下のように行う。まず、遺言作成者が送信者端末10を用いて電子メールによる遺言証書を作成して、電子メール管理サーバ60に設けられる電子メール保存サーバ67に保存する。そして、遺言作成者の死亡のような一定条件が充足されると、電子メール保存サーバ67から遺言作成者の指定した受信者端末40に電子メールによる遺言証書が送信される。受信者端末40は、例えば民法1004条の規定を尊重すると家庭裁判所に設置される。家庭裁判所では、相続人などの立会いの元に電子メールによる遺言証書を開封した場合に限り、遺言証書としての効力を認める。
【0027】次に、図6、図7並びに図9で設定条件に即したイベントに対応して、電子メールに添付ファイルが付されていることについて、付加的な説明を行う。図10はインターネット空間全体での電子メール管理サーバと送受信者端末の構成を説明する図である。ここでは、インターネット52全体に電子メール管理サーバ90a,90bが2組、電子メールサーバ100a,100b,100c単体が3組、メーラ102が1台接続されている。電子メール管理サーバ90a,90bは、送信者端末10を担当する電子メール管理サーバ60と受信者端末40を担当する電子メール管理サーバ70の機能を備えるもので、Webサーバ92a,92b、アプリケーションサーバ94a,94b、電子メールサーバ96a,96b、並びに設定条件テーブル99a、99bを有するデータベースサーバ98a,98bで構成されている。Webブラウザは、送信者端末10と受信者端末40の機能を有する送受信者端末80に対応している。電子メールサーバ100a,100b,100cは、例えば電子メール送受信用のSTMPサーバや電子メール受信用のPOPサーバが用いられる。メーラ102は、電子メールサーバ100a,100b,100cにアクセスして電子メールを送受信するもので、例えばクライアント端末に格納されたパッケージソフトで実現される。
【0028】このようなインターネット空間において、送信者端末10と受信者端末40が同一の電子メール管理サーバ90傘下の場合、異なる場所の電子メール管理サーバ90傘下の場合、並びにメール送受信者端末の一方が電子メール管理サーバ90傘下で他方が従来型の電子メールサーバ100傘下である場合、電子メールに付加される設定条件は次のように処理される。
【0029】■送信者端末10と受信者端末40が同一の電子メール管理サーバ90傘下の場合は、電子メールに付加される設定条件はデータベースサーバ98の設定条件テーブル99に電子メールの付加条件として記載する。
■送信者端末10と受信者端末40が異なる場所の電子メール管理サーバ90傘下の場合は、送信側の電子メール管理サーバ90では添付ファイル付きの電子メールとしてメール送信を行う。添付ファイル付きの電子メールを受領した電子メール管理サーバ90は、自動的にデータベースサーバ98の設定条件テーブル99に電子メールの付加条件として記載する。
【0030】■送信者端末10が電子メール管理サーバ90傘下で、メーラー102を搭載したメール送受信者端末が従来型の電子メールサーバ100傘下である場合は、従来型の電子メールサーバ100にデータベースサーバ98の設定条件テーブル99に電子メールの付加条件として記載する機能がなく、またメール送受信者端末のWebブラウザにはWebサーバ92から送信されるインターネット空間を利用した電子メールの閲覧機能がない。そこで、電子メール管理サーバ90が設定条件を添付ファイル付きの電子メールに変換して送信する。受信した添付ファイル付きの電子メールの復元作業はメール送受信者端末で行う。
■受信者端末40が電子メール管理サーバ90傘下で、メーラー102を搭載したメール送受信者端末が従来型の電子メールサーバ100傘下である場合は、電子メール管理サーバ90は添付ファイル付きの電子メールを認識してデータベースサーバ98の設定条件テーブル99に電子メールの付加条件として記載する。電子メール管理サーバ90にメールが受信した時点で設定条件テーブル99にその付加条件を記載するので、受信者端末40ではイベントとして付加された添付ファイル以外のものは通常の添付ファイルとして認識し閲覧可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の条件付電子メールの配信装置によれば、送信者端末から入力される電子メールの作成要求に対して、電子メールの作成画面を該送信者端末に起動させる電子メール作成画面起動手段と、該電子メールに付加する条件の設定画面を該送信者端末に表示させる付加条件設定画面表示手段と、該送信者端末から入力された設定条件の付加された電子メールを、該電子メールの送信要求に応じて受信者端末に送信する電子メール送信手段とを具備する構成としたので、送信者において受信者宛の電子メールが親展状態で送受信できるだけでなく、設定条件を用いることで更なる受信者の条件を付することができる。
【0032】さらに、本発明の条件付電子メールの配信装置によれば、受信者端末から入力される電子メールの受信要求に対して、該受信者端末宛の電子メールを配信する電子メール配信手段と、該電子メールに付加された設定条件を読取って、該設定条件に対応するイベントを発生させる設定条件対応イベント発生手段と、該設定条件に対応するイベントに対して、該受信者端末から入力された該イベントへの応答を受信し、該設定条件の定めたイベントクリア条件を充足するか判別するイベントクリア条件充足判別手段とを備える構成としたので、イベントクリア条件を充足させた場合に限り設定条件を失効させることができ、電子メールの受信者にとって親展メールよりも遼に楽しい電子メールを送信者が提供できる。
【出願人】 【識別番号】596094692
【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
【出願日】 平成12年10月19日(2000.10.19)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外4名)
【公開番号】 特開2002−132675(P2002−132675A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−319456(P2000−319456)