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【発明の名称】 通信端末、プログラム格納媒体および記録媒体
【発明者】 【氏名】荒井 大輔

【要約】 【課題】ユーザがダウンロード対象データの識別情報を文字入力する必要なく、比較的容易にダウンロード対象データを指定することを可能とする。

【解決手段】音楽配信システム端末を構成する端末本体10は、少なくともダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を光学的に読み取るカメラ部111を有する。端末本体10は、カメラ部111により読み取られた画像を解読して、当該画像内にコード化された前記データアクセス情報としてのビット情報を抽出する。端末本体10は、データ配信サーバにアクセスしたとき、当該データアクセス情報を用いてダウンロード対象データを指定する。前記画像に組み込まれたデータアクセス情報の一部としてURLやアクセスポイントの電話番号を含むこともできる。好ましくは、そのURLおよび電話番号は、それぞれ対応するコードとしてデータアクセス情報に組み込み、使用時に解読して用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】インターネット上のデータ配信サーバに対してアクセスし、ダウンロード対象データをダウンロードする通信端末であって、少なくとも前記ダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を光学的に読み取る撮像手段と、この撮像手段により読み取られた画像を解読して、当該画像内にコード化された前記データアクセス情報としてのビット情報を抽出するビット情報抽出手段と、前記データ配信サーバにアクセスしたとき、前記データアクセス情報を用いてダウンロード対象データを指定するデータ指定手段と、この指定されたダウンロード対象データをダウンロードするダウンロード手段と、を備えたことを特徴とする通信端末。
【請求項2】前記ダウンロード対象データは楽曲データであり、前記データアクセス情報は、楽曲コードであることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】前記データアクセス情報の一部として、前記データ配信サーバのURLを含むことを特徴とする請求項1または2記載の通信端末。
【請求項4】前記画像に組み込まれたデータアクセス情報の一部としてのURLは、当該URLに予め割り当てられたサイトコードであり、前記通信端末は、前記サイトコードを実際のURLに対応づけるサイトコードテーブルをさらに備え、前記サーバへのアクセス時には前記サイトコードテーブルから得られた実際のURLを用いることを特徴とする請求項3記載の通信端末。
【請求項5】前記データアクセス情報の一部として、インターネット接続アクセスポイントの電話番号も含み、ユーザの操作に応じて、前記電話番号への自動ダイアリングによる発呼を行うことを特徴とする請求項1または2記載の通信端末。
【請求項6】前記画像に組み込まれたデータアクセス情報の一部としてのアクセスポイントの電話番号は、当該電話番号に予め割り当てられたダイアルアップコードであり、前記通信端末は、前記ダイアルアップコードを実際の電話番号に対応づけるダイアルアップコードテーブルをさらに備え、前記アクセスポイントへの接続時には前記ダイアルアップコードテーブルから得られた実際の電話番号を用いることを特徴とする請求項5記載の通信端末。
【請求項7】前記データアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像は2次元コードを構成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の通信端末。
【請求項8】前記データアクセス情報は複数の画像に組み込まれており、前記撮像手段により順次にまたは同時に読み取られた前記複数の画像から抽出された複数組のビット情報を連結するビット情報連結手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の通信端末。
【請求項9】インターネット上のデータ配信サーバに対してアクセスし、ダウンロード対象データをダウンロードする、撮像手段を備えた通信端末において実行可能なコンピュータプログラムを格納したプログラム格納媒体であって、少なくとも前記ダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を前記撮像手段により光学的に読み取る画像読み取り処理ステップと、この読み取られた画像を解読して、当該画像内にコード化された前記データアクセス情報としてのビット情報を抽出するビット情報抽出処理ステップと、前記データ配信サーバにアクセスしたとき、前記データアクセス情報を用いてダウンロード対象データを指定するデータ指定処理ステップと、この指定されたダウンロード対象データをダウンロードするダウンロード処理ステップと、を備えたコンピュータプログラムを格納したプログラム格納媒体。
【請求項10】少なくともダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を、光学的に読み取り可能に記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットなどの通信媒体を介したデータ配信サービスに関し、特に、データ配信サーバから所望のデータをダウンロードする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話機などの小型の端末から、ユーザが配信希望のデータ、例えば楽曲データを指定する場合、テンキーなどを用いた文字入力により、配信希望の曲の曲名やアーティスト名を入力し、入力結果をサーバに送信して、所望の楽曲を検索することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テンキーを文字キーとして併用する携帯電話機や、文字をペンやソフトウェアキーボードから入力するような携帯情報端末では、文字入力が煩わしく、音楽配信サービスを受けるとき、配信希望の曲の曲名やアーティスト名の入力に多くの手間がかかってしまう。また、手入力には誤入力がつきまとう。このような理由で、音楽配信サービスの利用を拒否したり躊躇するユーザも存在しうる。
【0004】したがって、ユーザが楽曲やアーティストの名前を文字入力する必要なく、比較的容易に希望する楽曲データをダウンロードできることが望まれる。
【0005】本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、ユーザがダウンロード対象データの識別情報を文字入力する必要なく、比較的容易にダウンロード対象データを指定することを可能とする通信端末、プログラム格納媒体および記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明による通信端末は、インターネット上のデータ配信サーバに対してアクセスし、ダウンロード対象データをダウンロードする通信端末であって、少なくとも前記ダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を光学的に読み取る撮像手段と、この撮像手段により読み取られた画像を解読して、当該画像内にコード化された前記データアクセス情報としてのビット情報を抽出するビット情報抽出手段と、前記データ配信サーバにアクセスしたとき、前記データアクセス情報を用いてダウンロード対象データを指定するデータ指定手段と、この指定されたダウンロード対象データをダウンロードするダウンロード手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】このような撮像手段を備える通信端末において、データアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を読み取ることにより、ユーザによる文字入力を要することなく、通信端末がデータアクセス情報を認識し、ダウンロード対象データを正確にかつ迅速に特定することが可能となる。
【0008】前記データアクセス情報の一部として、前記データ配信サーバのURLも含めてもよい。この場合には、URLを画像に組み込む際には、当該URLに予め割り当てられたサイトコードを用いることにより必要なビット数が低減される。この場合、前記通信端末には、前記サイトコードを実際のURLに対応づけるサイトコードテーブルをさらに備える。
【0009】同様に、前記データアクセス情報の一部として、インターネット接続アクセスポイントの電話番号を含めることも可能である。この場合にも、画像に組み込む電話番号は、当該電話番号に予め割り当てられたダイアルアップコードとしてもよい。その際には、通信端末は、前記ダイアルアップコードを実際の電話番号に対応づけるダイアルアップコードテーブルをさらに備える。
【0010】前記端末装置には、さらに、前記データアクセス情報は複数の画像に組み込まれており、前記撮像手段により順次にまたは同時に読み取られた前記複数の画像から抽出された複数組のビット情報を連結するビット情報連結手段を備えてもよい。これにより、例えばダウンロード対象データの識別情報の表現に、1個の画像で表されるビット数では不足する場合に、対処することができる。
【0011】また、本発明は、インターネット上のデータ配信サーバに対してアクセスし、ダウンロード対象データをダウンロードする、撮像手段を備えた通信端末において実行可能なコンピュータプログラムを格納した、後述するようなプログラム格納媒体として把握することができる。
【0012】さらに本発明は、少なくともダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報をコード情報として組み込んだ画像を、光学的に読み取り可能に記録した記録媒体としても把握できる。このような記録媒体は、例えば用紙やフィルム等のシート状の記録媒体であり、単体のカードやシート状物の他、製本した雑誌形態のものも含む。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明を移動体通信による音楽配信システムに適用した場合の概略のシステム構成を示す。本明細書において、「システム」とは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは問わない。
【0015】音楽配信サーバ400は、多数の楽曲データのような音楽コンテンツを蓄積している。この音楽配信サーバ400に対して、ユーザは、公衆網402を介して、各種の音楽配信システム端末100a,100b,100cからアクセスすることにより、音楽配信サービスを受けることができる。音楽配信システム端末100a,100b,100cは、それぞれ、端末本体10a,10b,10cと、ヘッドセット310a,310b,105cとで構成されている。以下、音楽配信システム端末100a,100b,100cを総称するときは、その参照番号の添え字を除いて音楽配信システム端末100と呼ぶ。他の参照番号についても同様である。本実施の形態では、端末本体10は携帯電話機を例として説明する。
【0016】端末本体10a,10b,10cには、それぞれ、操作手段として用いられる操作キー(図示せず)と、楽曲情報の表示手段として用いられる液晶ディスプレイLCD110が装備されている。ヘッドセット310は、1対のスピーカ312と、単一のマイクロフォン311を有する。音声入力をマイクロフォン311で行い、スピーカ312で音楽配信システムにより配信された楽曲を聴取する。端末本体104a,104cは、それぞれヘッドセット310a,310cと有線(ケーブル)で接続されており、当該端末本体に記憶された楽曲データをヘッドセット310a,310cで再生聴取することができる。一方、端末本体105bは、対応するヘッドセット310bと無線で接続されている。ヘッドセット310bは、図示しないが、無線通信および楽曲データの記憶、読み出し、再生の機能を実行するための回路構成を内蔵している。ヘッドセット310bは、受信した楽曲データを、ヘッドセット310bに装着できる着脱可能な音楽用記憶媒体112に記憶することができ、楽曲データを音楽用記憶媒体112に記憶した後は、ヘッドセット310bのみで楽曲を聴取することができる。端末本体104cは、その筐体内に装着できる着脱可能な音楽用記憶媒体112を用いることができ、音楽用記憶媒体112に記憶した楽曲データをヘッドセット310cで再生聴取することができる。端末100bとヘッドセット310bとの間の無線通信としては、例えば、Bluetooth(商標)のような電波による短距離無線通信を利用することができる。。
【0017】図2は、本発明を適用した音楽配信システムにおける端末100の外観図の例である。ここでは端末100として、撮像装置としてのカメラが付属した携帯電話機の例を示す。図1に示したように、端末本体10とヘッドセット310とは、有線または無線で接続しうる。図示の都合上、図2における端末本体10とヘッドセット310の縮尺は同じではない。有線接続の場合には、ヘッドセット310からケーブルおよびプラグ(図示せず)を介して携帯電話機のイヤホンマイク端子(図示せず)に接続される。無線接続の場合には、両者に、当該無線通信のためのアンテナおよび無線通信回路が付設される。
【0018】この端末本体10は、中央のヒンジ部211を境に表示部212と本体部213とに分けられており、当該ヒンジ部211を介して折り畳み可能に形成されている。
【0019】表示部212には、上端左部に送受信用のアンテナ101が引出しおよび収納可能な状態に取り付けられており、当該アンテナ101を介して基地局との間で電波を送受信するようになされている。
【0020】また表示部212には、上端中央部にほぼ180度の角度範囲で回動自在なカメラ部111が設けられており、当該カメラ部111のCCDカメラ216によって所望の撮像対象を撮像し得るようになされている。
【0021】ここで表示部212は、カメラ部111がユーザによってほぼ180度回動されて位置決めされた場合、当該カメラ部111の背面側中央に設けられたスピーカ107が正面側に位置することになり、これにより通常の音声通話状態に切り換わるようになされている。
【0022】さらに表示部212には、その正面に液晶ディスプレイ(LCD)110が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号および発信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCDカメラ216で撮像した画像を表示し得るようになされている。
【0023】一方、本体部213には、その表面に「0」〜「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話および電源キー、クリアキーおよび電子メールキー等の操作キー113が設けられており、当該操作キー113を用いて各種指示を入力し得るようになされている。
【0024】また本体部213には、操作キー113の下部にメモボタン220やマイクロフォン105が設けられており、当該メモボタン220によって通話中の相手の音声を録音し得ると共に、マイクロフォン105によって通話時のユーザの音声を集音するようになされている。
【0025】さらに本体部213には、操作キー113の上部に回動自在なジョグダイヤル222が当該本体部213の表面から僅かに突出した状態で設けられており、当該ジョグダイヤル222に対する回動操作に応じて液晶ディスプレイ110に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ送り動作および画像の送り動作等の種々の動作を実行するようになされている。例えば本体部213は、ユーザによるジョグダイヤル222の回動操作に応じて液晶ディスプレイ110に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、当該ジョグダイヤル222が本体部213の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して当該電話番号に対して自動ダイアリングにより発呼処理を行うようになされている。この自動ダイアリングによる発呼処理は、ジョグダイヤル222のユーザ操作によらず、後述する端末100の処理によるアクセスポイントへの接続時にも利用される。
【0026】なお本体部213は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話および電源キーがオン状態になると、当該バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0027】本体部213には、前記音楽用記憶媒体112の一例として、当該本体部213の左側面上部に抜差自在なメモリスティック(ソニー株式会杜の商標)223を挿着するためのメモリスティックスロット224が設けられており、メモボタン220が押下されるとメモリスティック223に通話中の相手の音声を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メール、簡易ホームページ、CCDカメラ216で撮像した画像を記録し得るようになされている。ここでメモリスティック223は、本願出願人であるソニー株式会社によって開発されたフラッシュメモリカードの一種である。このメモリスティック223は、縦21.5x横50x厚さ2.8[mm]の小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して本発明の楽曲や画像、音声、音楽等の各種データの書き込みおよび読み出しが可能となっている。
【0028】またメモリスティック223は、大容量化等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、使用する機器で互換性を確保することができる独自のシリアルプロトコルを採用し、最大書込速度1.5[MB/S]、最大読出速度2.45[MB/S]の高速性能を実現していると共に、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保している。従って端末本体10は、このようなメモリスティック223を挿着可能に構成されているために、当該メモリスティック223を介して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることができるようになされている。
【0029】図3は、本実施の形態における携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【0030】図3において、端末本体10としての携帯電話機は、従来の携帯電話機と同様に、アンテナ101とRF(Radio Frequency)回路102と、信号処理部103と、それらを制御する制御手段としての機能を持つCPU109と、記憶手段としての機能を持つメモリ108によって移動体無線通信処理を行う。
【0031】また、従来の携帯電話機と同様に、音声入力部としてのマイクロフォン105と、このマイクロフォン105により抽出した信号をディジタル変換するAD変換器104と、音声出力部としてのスピーカ107と、ディジタル信号をアナログ変換するDA変換器106、ヘッドセットへ音声パスを切り替える切替部115、および、有線のヘッドセットの接続端子116を有する。また、良質の再生音を得るためのFM音源LSI等の音源部114を有する。なお、ヘッドセットと無線接続を行う場合には、無線通信部(図示せず)をさらに備える。
【0032】ユーザインターフェイスとしては、ユーザが発信、着信、電話番号入力などの操作を行うための操作キー113と、ユーザに対する表示手段として用いられるLCD110で構成されている。メモリ108は、画像入力された画像信号を格納する機能を持っている。CPU109は、移動体無線通信処理の制御のほかに、インターフェイス処理、メモリ処理、音声入出力処理、2次元コード画像解読によるビット情報抽出、後述するテーブルによるコード情報解読、楽曲データ再生などの各種の制御を行う。撮像手段としてのカメラ部111は、2次元コードなどの画像情報を電話機内に撮像入力するために用いられる。
【0033】前述したように、メモリスティック223のような音楽用記憶媒体112は、本発明における楽曲データを格納するための記憶媒体である。メモリスティック223のような可搬性の記憶媒体を用いれば、ある端末本体で取り込んだ楽曲データを格納した音楽用記憶媒体を他の同様の端末本体に装着することにより、その端末本体でも当該音楽用記録媒体を利用することができる。また、パーソナルコンピュータなどで取り込んだ楽曲データをメモリスティック223を介して端末本体で利用することも可能である。
【0034】なお、図3において端末本体の各部に動作電力を供給する電源回路部は図示省略してある。
【0035】次に、図4に、音楽配信システムのサーバの構成例を示す。サーバ400は、回線401を介して公衆網402に接続し、さらに公衆網402に接続している端末に対して音楽すなわち楽曲データの配信を行う。具体的には、サーバ400は、端末100との通信処理を行う送受信制御部404と、端末から送信された楽曲情報より所望の楽曲を選択する選曲制御部405と、楽曲のオーディオディジタルデータを記憶しておく楽曲データベース406と、最終的に端末側で指定された楽曲に対して課金処理を行う課金システム407とで構成されている。但し、課金システム407は、必ずしもサーバ400内に存在しなくてもよい。例えば、公衆網または専用線などで接続された課金専用のサーバで行ってもよい。その場合には課金システム407は、課金サーバとの課金関連情報の授受を行う。
【0036】図5は、本実施の形態において利用する2次元コードの一種としてのサイバーコード(「Cyber Code」はソニー株式会社の登録商標)の構成を示す。サイバーコードは、画像データからコードデータを効率よく正確に認識できるように構成されている。図5に示すように、サイバーコードは、用紙などの記録媒体の表面に印刷または記録される光学的に認識可能な情報であり、ロゴマーク部201とコード部202からなる。コード部202は、7×7の全49個のブロック(またはセル)がマトリクス状に配置されたマトリクス構造を有し、1つのサイバーコードで24ビットの情報をコード化しうるよう構成されている。具体的には、四隅のブロック(コーナーセル)およびその周囲の3ブロックを含む全16ブロックはデータを構成せず、また、残り33ブロック中9ブロックは、コードデータが正しいコードデータであることを確かめるためのチェックデータを構成する。したがって、コード部202には24ビット分の情報がコード化される。ID部213は、コード部202においてコード化された24ビットのデータを16進数で表記したものであり、サイバーコードとして必須の部位ではない。
【0037】なお、サイバーコードの詳細については、特開2000−82108号および特開2000−148904号公報に開示されている。
【0038】次に、本実施の形態における動作について説明する。以下では、コードとして前述したサイバーコードを利用する場合について説明する。
【0039】図6に、以下で説明する処理において、端末に記憶して利用するアクセス情報テーブル601として、ダイアルアップコードテーブル601aおよびサイトコードテーブル601bの構成例を示す。ダイアルアップコードテーブル601aは、ダイアルアップコードとダイアルアップ先の電話番号とを予め対応づけたデータテーブルである。ダイアルアップ先は、インターネット接続プロバイダのアクセスポイントである。サイトコードテーブル601bは、本発明に対応した音楽配信サービスを行う音楽配信サイトのURL(Uniform Resource Locator)に対して、予め定めたサイトコードを割り当てたデータテーブルである。ここでは、ダイアルアップコードおよびサイトコードとして、それぞれ、16進数3桁すなわち12ビットを用いている。但し、使用ビット数は12ビットに限るものではなく、ダイアルアップ先の個数およびサイトの個数に応じて増減できる。
【0040】本実施の形態では、音楽配信サービスを受ける際に、ユーザは端末からダイアルアップ接続してインターネットに接続し、さらに所定の音楽配信サイトにアクセスして、希望する楽曲を指定し、その楽曲データをダウンロードする場合を考える。その際、本発明による端末がどの段階でサイバーコードを用いるかに関しては、大別して、以下の第1、第2、第3の方法(1)(2)(3)が考えられる。
【0041】(1)ダイアルアップ接続の前にサイバーコードを用いる。この場合、サイバーコードに含めるアクセス情報としては、ダイアルアップ先の電話番号情報および音楽配信サイト(サーバ)のURL情報が必要となる。例えば、11桁の電話番号を表すには37ビットの情報が必要である。また、URL情報を文字コードで表す場合、英数1文字につき8ビットの情報が必要である。この場合、多数のサイバーコードが必要となる。したがって、図6で示したようなアクセス情報テーブル601を用いる。すなわち、前記ダイアルアップコードテーブル601aおよびサイトコードテーブル601bが端末のメモリ上に存在すれば、多数のサイバーコードを用いることなく、ダイアルアップ先の指定および音楽配信サイトのURLの指定を行うことができる。図6の例では、ダイアルアップコードおよびサイトコードの両コード合計でも24ビットであり、1つのサイバーコードで表すことができる。但し、両コードを1つのサイバーコードに含めた場合には、両コードの全ての組み合わせのサイバーコードを用意する必要がある。この弊害を避けるために、ダイアルアップコードとサイトコードを別々のサイバーコードで表すようにしてもよい。前記全ての組み合わせが少なければ、両コードを1つのサイトテーブルに含めても支障は少ない。この方法(1)では楽曲を特定するための楽曲コードを指定するために、さらに少なくとも1つの他のサイバーコードを利用する必要がある。なお、楽曲コードと個々の楽曲データとを対応づける対応データテーブルは、サーバ側(例えば楽曲データベース406)に用意される。
【0042】(2)ダイアルアップ接続後、音楽配信サイトにアクセスする前にサイバーコードを用いる。例えば、NTTドコモ社のiモード(商標)携帯電話機のように、ボタン一つで所定のインターネット接続サービスプロバイダに接続される場合には、ダイアルアップ先の電話番号情報は不要である。したがって、このような場合、音楽配信サイトの指定の段階からサイバーコードを用いる。音楽配信サイトコードを含めたサイバーコードには未使用ビットが12ビットあるので、これを楽曲の指定に利用することができる。勿論、サイトコードと楽曲コードでサイバーコードを分けてもよい。特に指定可能な楽曲数が多く、単一のサイバーコードでは足りない場合には、後述するように複数のサイバーコードを組み合わせて用いてもよい。
【0043】(3)音楽配信サイトにアクセスした後、サイバーコードを用いる。この場合、ユーザがインターネットに接続し、かつ、URL入力またはボタンやメニュー操作により所定の音楽サイトにアクセスした後、楽曲の指定の段階からサイバーコードを用いる。この場合は、サイバーコードの24ビットを楽曲指定に利用できるので、通常の場合、単一のサイバーコードで1つの楽曲コードの指定が十分可能と考えられる。しかし、楽曲コードがさらに大サイズの場合、あるいは、楽曲名やアーティスト名をコード化しないような場合には、1つの楽曲の指定に複数のサイバーコードを使用する場合も考えられる。その場合には後述する複数のサイバーコードの読み込み合成方法を用いることができる。
【0044】なお、上記(1)(2)(3)のいずれの方法においても、有料のデータ配信サービスを受ける前提として、ユーザは、アクセスする音楽配信サイトにおいて前もってユーザ登録などの手続きを完了しているものとする。ユーザはそのような登録済みの音楽配信サイトのURL情報を組み込んだサイバーコードを選択する。アクセスポイントについても、自己の登録しているインターネット接続プロバイダの最寄りのアクセスポイントを選択する。
【0045】図7は、前記第1の方法による端末の処理例を示すフローチャートである。まず、サイバーコードをカメラ部111にかざして撮像するよう、ユーザに促す(S11)。ここでは、アクセスポイントコードとサイトコードと楽曲コードを複数のサイバーコードから読み込む。この撮像により得られた画像信号は、メモリ108に格納される。メモリ108に格納された画像信号から、サイバーコードのビット情報を抽出する(S12)。ついで、このビット情報から、ダイアルアップコードと音楽配信サイトコードと楽曲コードとを得る(S13)。
【0046】次に、ダイアルアップコードから、前記アクセス情報テーブル601のダイアルアップコードテーブル601aを参照して、ダイアルアップ電話番号を得る(S14)。さらに、この電話番号を基にダイアルアップ接続によりインターネットに接続する(S15)。その際、ユーザIDやパスワードが要求されれば、それらを入力する。
【0047】インターネットに接続された後、前記音楽サイトコードから、前記アクセス情報テーブル601のサイトコードテーブル601bを参照して、音楽配信サイトのURLを得て(S16)、当該音楽配信サイトをアクセスし、前記楽曲コードを音楽配信サーバ400に送信する(S17)。このサイトアクセス時にも、ユーザIDやパスワードが要求されれば、それらを入力する。以下の方法についても同様である。その後の処理については、後述する。
【0048】図8は、前記第2の方法による端末の処理例を示すフローチャートである。まず、ユーザのダイアルアップボタン押下等の操作に応じて、ダイアルアップ接続により所定のインターネット接続プロバイダのアクセスポイントを介してインターネットに接続する(S21)。ついで、ユーザに対して、サイバーコードの撮像を促す(S22)。ここでは、複数のサイバーコードを用いるものとする。この撮像により得られた画像信号は、メモリ108に格納される。メモリ108に格納された画像信号から、サイバーコードのビット情報を抽出する(S23)。ついで、このビット情報から、音楽配信サイトコードと楽曲コードとを得る(S24)。
【0049】ついで、前記音楽サイトコードから、前記アクセス情報テーブル601のサイトコードテーブル601bを参照して、音楽配信サイトのURLを得て(S25)、当該音楽配信サイトをアクセスし、前記楽曲コードを音楽配信サーバ400に送信する(S26)。その後の処理については、後述する。
【0050】図9は、前記第3の方法による端末の処理例を示すフローチャートである。まず、ユーザのダイアルアップボタン押下等の操作に応じて、ダイアルアップ接続により所定のインターネット接続プロバイダのアクセスポイントを介してインターネットに接続する(S31)。ついで、URL入力またはボタンやメニュー操作により所定の音楽サイトにアクセスする(S32)。そこで、ユーザに対して、サイバーコードの撮像を促す(S33)。このときサイバーコードは必要に応じて複数個用いる。複数個のサイバーコードを組み合わせて用いる具体的な処理の詳細については後述する。この撮像により得られた画像信号は、メモリ108に格納される。メモリ108に格納された画像信号から、サイバーコードのビット情報を抽出する(S34)。ついで、このビット情報から、楽曲コードを得る(S35)。この楽曲コードを音楽配信サーバ400へ送信する(S36)。この第3の方法では、前記アクセス情報テーブル601は不要である。その後の処理については、後述する。
【0051】次に、図10により、複数のサイバーコードを組み合わせて24ビットより大きいビット情報を得るためのサイバーコード読み込み処理の一例を説明する。
【0052】この場合、一組の複数のサイバーコードは、予め定められた順序にカメラに読み込ませる必要がある。そのために、一組のサイバーコード群がユーザに認識できるように、それらを1または複数の記録媒体上に記録し、所定の順に各サイバーコードを撮像するようにユーザに指示する。また、サイバーコードの24ビットのうち予め定めた1ビット(連続フラグビットと呼ぶ)を用いて、後続のサイバーコードの存在の有無を示すようにする。これによって1個のサイバーコードで表せるデータは23ビット分となる。第1のサイバーコードに対して後続の第2のサイバーコードが存在する場合には、当該第1のサイバーコードの当該連続フラグビットを1とする。このような連続フラグビットの利用自体は、前記特開2000−148904号公報に開示されているが、本発明はこれを一要素技術として利用するものである。
【0053】図10の処理において、図6の処理と同様、まず、ユーザに対して、所望のサイバーコードをカメラ部111の前にかざして撮像することを促す(S40)。これに対するユーザの操作に応じて、サイバーコードの撮像処理および認識処理を行う(S41)。この結果、サイバーコードが正しく認識されなかった場合には(S42,No)、ユーザに対して再入力を促す(S43)。
【0054】正しく認識された場合には、認識されたサイバーコードのビット情報を抽出する(S44)。この抽出されたビット情報をデータとして一時的にメモリ(例えば図1のメモリ108)に記憶する(S45)。この際、すでに抽出された先行するサイバーコードのデータが記憶されていれば、そのデータに対して今回得られたビット情報を連結して記憶する。
【0055】今回読み込んだサイバーコードの連続フラグビットが1であれば(S46,Yes)、次のサイバーコードの撮像を促す(S47)。ステップS47の後、上記ステップS41へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0056】ステップS46において、連続フラグビットが0となったとき、そのサイバーコードは1組のサイバーコードの最後のサイバーコードであることが分かる。そこで、読み込み完了したことを例えばメッセージ表示によりユーザに対して報知する(S48)。
【0057】このように、24ビットより大きい情報を複数のサイバーコードに分割して記録しておき、画像読み取り時に各サイバーコードの複数ビットを連結して1つのデータとすることができる。なお、この複数のサイバーコードの連結は、単一種類の情報(例えば楽曲コード)のみに適用すればよく、複数種類の情報(例えばダイアルアップコード、サイトコード、楽曲コード)について適用する必要は必ずしもない。すなわち、図7のフローでダイアルアップコードとサイトコードと楽曲コードとを複数のサイバーコードから読み取る例を示したが、これらの読み取られたビット情報を連結して1つのデータとする必要はない。さらに言えば、これらの別種の情報については、それらが必要となる別々の時点で別個のサイバーコードを読み込むようにしてもよい。
【0058】次に、図11のフローチャートにより、端末からサーバへ楽曲コードを送信した後の処理について説明する。
【0059】上述したように端末側から楽曲コードを送信すると(S51)、サーバはこの楽曲コードを受信する(S61)。この楽曲コードに応じて、サーバは該当する楽曲データを楽曲データベース406から検索し(S62)、この検索結果を端末へ送信する(S63)。検索結果としては、当該楽曲が楽曲データベース406に蓄積されていれば、楽曲の曲名・アーティスト名などの楽曲情報を送受信制御部404を介して端末に送信する。また、蓄積されていない場合には、該当曲が蓄積されていない旨のメッセージを端末に送信する。端末では、この検索結果を受信して、LCD110上に表示する(S52)。その後、ユーザに対して、その楽曲情報を確認して、ダウンロード指示またはキャンセル指示を行うよう促し、ユーザ指示入力を受け付ける(S53)。端末は、このユーザ指示をサーバへ送信する(S54)。サーバはこのユーザ指示を受信し(S64)、これがダウンロード指示であれば(S65,Yes)、当該楽曲データを楽曲データベース406から読み出して、端滅へ送信する(S66)。ダウンロード指示でなければ、処理を終了する。その際、終了メッセージを端末へ送信するようにしてもよい。
【0060】一方、端末側では、ユーザ指示がダウンロード指示でなければ、後述するステップS58へ進む。ダウンロード指示であれば(S55,Yes)、当該楽曲データを受信し(S56)、受信データをメモリ108または音楽用記憶媒体112に記憶する(S57)。その後、本処理の結果として、ダウンロード処理が完了した旨、またはダウンロード処理がキャンセルされた旨のメッセージを表示する(S58)。
【0061】このようにして端末側で受信、記憶された楽曲データは、音源部114で処理し、DA変換器106を介してアナログ信号に変換し、スピーカ107またはヘッドセット310にて再生することにより、楽曲を聴取することができる。
【0062】なお、上述した通信端末の処理を実行するプログラムを通信端末にインストールし、通信端末のコンピュータによって実行可能な状態とするために用いられるプログラム格納媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVDなどのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスクなどで実現してもよい。これらプログラム格納媒体にプログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送などの有線および無線通信媒体を利用してもよく、ルーターやモデム等の各種通信インターフェイスを介在させて格納するようにしてもよい。
【0063】以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、コードはサイバーコードに限らず、バーコードや他の2次元コードであってもよい。また、通信端末は携帯電話機に限るものではなく、インターネットアクセス機能および撮像機能を有するならば、例えば、ゲーム機、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等の任意の情報機器でありうる。さらに、ダウンロードの対象は、楽曲データに限るものではなく、例えば、画像、映像、コンピュータプログラム等、他の任意のデータであってよい。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、テンキーなどのように文字入力が煩わしい端末や文字キーが存在しない通信端末においても、比較的少ない手間で迅速に所望のデータの配信を受けることができる。
【0065】また、画像情報にはダウンロード対象データを特定するデータアクセス情報のほかにインターネットアクセスポイントのアクセス情報やデータ配信サーバのアクセス情報も含めることにより、端末使用者は、文字入力によらずにインターネット接続およびサーバアクセスを行うことができ、データ配信サービスの垣根を低くすることができる。その結果、データ配信サービスの利用者増加を図ることができる。
【0066】さらに、画像情報にデータアクセス情報を含めることによって、用紙やフィルム等のシート状の記録媒体に比較的小さなスペースで楽曲情報を記述することができるので、雑誌等に大量のデータアクセス情報を掲載することも可能となる。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成12年10月19日(2000.10.19)
【代理人】 【識別番号】100098350
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 睦彦
【公開番号】 特開2002−132609(P2002−132609A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−319934(P2000−319934)