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【発明の名称】 データ管理システム及び方法、並びにコンピュータ読取可能な記録媒体
【発明者】 【氏名】上堀内 努

【氏名】山田 智泰

【要約】 【課題】ネットワークを介して接続された端末から、データを容易かつ確実に格納及び取得できるデータ管理システム及び方法、並びにコンピュータ読取可能な記録媒体を提供する。

【解決手段】ネットワーク100を介して接続されたユーザの端末70、72から送信されたファイル2aを記憶する第1のデータベース2と、ファイル2aとユーザ情報との関係を示す情報を記憶する第2のデータベース4と、制御手段6とを備え、制御手段6は、端末70、72からユーザ情報とともにファイル2aの格納要求が送信された場合に、ファイル2aを第1のデータベース2に格納し、端末70、72から、ユーザ情報と格納されたファイルの取得要求とが送信された場合に、ユーザ情報に基づいて第1のデータベース2から該当する格納ファイルを抽出して端末に送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークを介して接続されたユーザの端末から送信されたデータを記憶するデータベースと、制御手段とを備えたデータ管理システムであって、前記制御手段は、前記端末からユーザ情報とともに前記データの格納要求が送信された場合に、前記データを前記ユーザ情報に関連付けて前記データベースに格納するとともに、前記端末から、前記ユーザ情報と前記格納されたデータの取得要求とが送信された場合に、前記ユーザ情報に基づいて前記データベースから該当する格納データを抽出して前記端末に送信することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項2】 前記制御手段は、前記データを格納する前に、ユーザ毎のデータ格納領域を前記データベースに予め割当てることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システム。
【請求項3】 前記制御手段は、格納要求があったデータを暗号化して前記データベースに格納し、前記暗号化されたデータの取得要求があった場合は、当該データを復号化して前記端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ管理システム。
【請求項4】 前記データベースは、前記データを有するユーザ毎の共有者情報と、各データ毎の共有の可否とを記憶しており、前記制御手段は、前記端末から前記共有者情報と前記データの取得要求とが送信された場合に、前記データベースから、該当するユーザが有しており共有が認められたデータを抽出して前記端末に送信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ管理システム。
【請求項5】 前記データの記録方式を、予め登録された他の記録方式に相互に変換するデータ変換手段を備え、前記端末から、前記データの記録形式の変換要求が送信された場合に、前記データ変換手段は、前記変換要求にかかる記録形式が該データ変換手段に登録された記録形式に該当する場合に前記データの記録形式を変換し、前記制御手段は、変換されたデータを前記データベースに格納することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のデータ管理システム。
【請求項6】 前記データベースは、前記データを記憶する第1のデータベースと、前記データと前記ユーザ情報との関係を示す情報を記憶する第2のデータベースとを有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ管理システム。
【請求項7】 前記データはファイルであって、前記端末から、前記ユーザが指定したファイル名により前記ファイルの格納要求が送信された場合に、前記制御手段は、前記ユーザが指定したファイル名を、前記第1のデータベース内でユニークとなるファイル名に変更した後、該ファイルを前記第1のデータベースに格納するとともに、前記ユニークなファイル名、前記ユーザが指定したファイル名、及び前記ユーザ情報との関係を示す情報を前記第2のデータベースに格納することを特徴とする請求項6に記載のデータ管理システム。
【請求項8】 前記端末から、前記ユーザが指定したファイル名により前記格納されたファイルの取得要求が送信された場合に、前記制御手段は、前記第2のデータベースに格納された情報に基づいて対応するユニークなファイル名を検索し、該ユニークなファイル名に基づいて前記第1のデータベースから対応するファイルを抽出するとともに、抽出されたファイルに前記ユーザが指定したファイル名を付加して前記端末に送信することを特徴とする請求項7に記載のデータ管理システム。
【請求項9】 前記制御手段は、前記ファイルの属性情報に対するハッシュ値、又は所定の方法で発生させた乱数値を前記ユニークなファイル名とすることを特徴とする請求項8に記載のデータ管理システム。
【請求項10】 ネットワークを介して接続された端末から、ユーザ情報とともにデータの格納要求が送信された場合に、前記データを前記ユーザ情報に関連付けて格納する過程と、前記端末から、前記ユーザ情報と前記格納されたデータの取得要求とが送信された場合に、前記ユーザ情報に基づいて当該データを抽出して前記端末に送信する過程とを有することを特徴とするデータ管理方法。
【請求項11】 ネットワークを介して接続された端末から、ユーザ情報とともにデータの格納要求が送信された場合に、前記データを前記ユーザ情報に関連付けて格納する処理と、前記端末から、前記ユーザ情報と前記格納されたデータの取得要求とが送信された場合に、前記ユーザ情報に基づいて当該データを抽出して前記端末に送信する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接続された端末との間で、データの管理を行うデータ管理システム及び方法、並びにコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等のネットワークの普及に伴い、各種のファイルサーバが用いられている。このファイルサーバは、予め該サーバに格納された種々のファイル(データ)をクライアント端末の要求に応じて配信するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のファイルサーバの場合、予め決められた(比較的閉じた)ネットワークにおける既知のクライアント端末との間でファイルをやりとり(格納や取得)するにとどまっていた。特に、インターネット等のオープンなネットワーク環境からアクセスできれば、画像データ等の大容量データをクライアント端末内の記憶装置(ハードディスク等)に格納する代わりに、ネットワーク上のサーバに格納し、必要に応じてクライアント端末に取得できるようになる。又、このようなオープンなネットワーク上での技術が実現できれば、クライアント端末のハードディスクが故障した場合のバックアップとして、あるいはクライアント端末で作成したデータを別の端末で閲覧できる等、種々の利便性が図られる可能性がある。
【0004】なお、上記技術が実現された場合、各ユーザが自分の好きな名前をファイル名として付けることが考えられるが、このようにすると、ネットワーク上のサーバ内に同一のファイル名が複数存在し、ファイル検索の障害となる可能性があるので、かかる問題の解決を考慮することも必要になってくる。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、ネットワークを介して接続された端末から、データを容易かつ確実に格納及び取得できるデータ管理システム及び方法、並びにコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明のデータ管理システムは、ネットワークを介して接続されたユーザの端末から送信されたデータを記憶するデータベースと、制御手段とを備え、前記制御手段は、前記端末からユーザ情報とともに前記データの格納要求が送信された場合に、前記データを前記ユーザ情報に関連付けて前記データベースに格納するとともに、前記端末から、前記ユーザ情報と前記格納されたデータの取得要求とが送信された場合に、前記ユーザ情報に基づいて前記データベースから該当する格納データを抽出して前記端末に送信することを特徴とする。
【0007】前記制御手段は、前記データを格納する前に、ユーザ毎のデータ格納領域を前記データベースに予め割当てることが好ましい。
【0008】前記制御手段は、格納要求があったデータを暗号化して前記データベースに格納し、前記暗号化されたデータの取得要求があった場合は、当該データを復号化して前記端末に送信することが好ましい。
【0009】前記データベースは、前記データを有するユーザ毎の共有者情報と、各データ毎の共有の可否とを記憶しており、前記制御手段は、前記端末から前記共有者情報と前記データの取得要求とが送信された場合に、前記データベースから、該当するユーザが有しており共有が認められたデータを抽出して前記端末に送信することが好ましい。
【0010】前記データの記録方式を、予め登録された他の記録方式に相互に変換するデータ変換手段を備え、前記端末から、前記データの記録形式の変換要求が送信された場合に、前記データ変換手段は、前記変換要求にかかる記録形式が該データ変換手段に登録された記録形式に該当する場合に前記データの記録形式を変換し、前記制御手段は、変換されたデータを前記データベースに格納することが好ましい。
【0011】又、本発明のデータ管理システムにおいては、前記データベースは、前記データを記憶する第1のデータベースと、前記データと前記ユーザ情報との関係を示す情報を記憶する第2のデータベースとを有することを特徴とする。
【0012】前記データはファイルであって、前記端末から、前記ユーザが指定したファイル名により前記ファイルの格納要求が送信された場合に、前記制御手段は、前記ユーザが指定したファイル名を、前記第1のデータベース内でユニークとなるファイル名に変更した後、該ファイルを前記第1のデータベースに格納するとともに、前記ユニークなファイル名、前記ユーザが指定したファイル名、及び前記ユーザ情報との関係を示す情報を前記第2のデータベースに格納することが好ましい。
【0013】前記端末から、前記ユーザが指定したファイル名により前記格納されたファイルの取得要求が送信された場合に、前記制御手段は、前記第2のデータベースに格納された情報に基づいて対応するユニークなファイル名を検索し、該ユニークなファイル名に基づいて前記第1のデータベースから対応するファイルを抽出するとともに、抽出されたファイルに前記ユーザが指定したファイル名を付加して前記端末に送信することが好ましい。
【0014】前記制御手段は、前記ファイルの属性情報に対するハッシュ値、又は所定の方法で発生させた乱数値を前記ユニークなファイル名とすることが好ましい。
【0015】本発明のデータ管理方法は、ネットワークを介して接続された端末から、ユーザ情報とともにデータの格納要求が送信された場合に、前記データを前記ユーザ情報に関連付けて格納する過程と、前記端末から、前記ユーザ情報と前記格納されたデータの取得要求とが送信された場合に、前記ユーザ情報に基づいて当該データを抽出して前記端末に送信する過程とを有することを特徴とする。
【0016】本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、ネットワークを介して接続された端末から、ユーザ情報とともにデータの格納要求が送信された場合に、前記データを前記ユーザ情報に関連付けて格納する処理と、前記端末から、前記ユーザ情報と前記格納されたデータの取得要求とが送信された場合に、前記ユーザ情報に基づいて当該データを抽出して前記端末に送信する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、各図を参照して説明する。図1は、本発明にかかるデータ管理システム(以下、適宜「本システム)」という)50の一実施の形態を示す構成ブロック図であり、詳しくは後述する第1のデータベース2、第2のデータベース4、システム全体を制御する制御手段(データ変換手段)6、及びネットワーク100との情報の送受信を行う入出力制御手段8を備えている。制御手段6は、本システムを構成する所定のサーバ装置の中央演算処理装置として実現可能である。又、本システムは全体としてWebサイトを構成している。
【0018】なお、本発明においては、説明の便宜上、制御手段6を1つとしているが、第1及び第2のデータベースをそれぞれ制御する制御手段を2つ設けてもよい。又、この実施形態では、第1のデータベース2(と制御手段6の一部)はファイルサーバあるいはWWW(world wide web)サーバであり、後述するデータ(ファイル)2a、2bを記憶する。また、第2のデータベース4(と制御手段6の一部)はデータベースサーバであり、後述するユーザマスタファイル4aをユーザ毎に記憶し、ユーザの有する端末からの種々の要求に応じて情報の処理を行う。又、第1のデータベース2と第2のデータベース4の間での情報のやりとりは、CGI(Common Gateway Interface)を用いて行われるが、本発明では、CGIでの処理も含めて制御手段6が行うものとして説明する。さらに、以下では、ユーザの有するファイルを本システムに格納・取得する場合について説明するが、ファイル以外のデータであっても同様に本発明を適用可能である。
【0019】本システム50はネットワーク100に接続され、当該ネットワーク100を介してユーザの有する端末70、72からのアクセスを受け入れる。ユーザは、端末70、72を用いて、端末に保有された各種のデータ(ファイル等)を本システムに格納したり、一旦格納したデータを該端末に取得させる要求を行う。ここで、端末70、72は、所定の入力手段と表示手段を備えたパーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box:家庭用通信端末)、インターネット接続可能な携帯電話機等からなる。そして、各端末にはWebページを閲覧可能なブラウザが搭載される。なお、ネットワーク100としては、インターネットの代わりに、専用回線、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を用いてもよい。又、携帯電話機(図の符号72)の場合は移動体通信網110を介してネットワーク100に接続される。
【0020】次に、第1のデータベース2において、ユーザ毎にデータ格納領域を割当てる処理について、図2を参照して説明する。まず、ユーザは所定の方法で、ユーザID(識別情報:Identification)とパスワードからなる認証情報の発行を受ける。そして、ユーザはこれら認証情報を入力して本システムにアクセスする(ステップS100)。本システムの制御手段6は、認証情報が予め登録されたものであるかの認証処理を行い、登録されたものであれば、このユーザに対するデータ格納領域(以下、「ユーザフォルダ」と適宜称する)20を第1のデータベース2に割当てる(ステップS110)。このユーザフォルダは、上記S100で入力したユーザIDをディレクトリ名として割当てられる。又、制御手段6は、このディレクトリに対してパス番号(0)を付加する(ステップS120)。パス番号の機能については後述する。
【0021】又、ユーザは、端末70、72で閲覧したWebページ上で、ユーザフォルダをルートディレクトリとする新規フォルダを任意に作成することができる。制御手段6は、この新規フォルダの作成情報を受信し、該フォルダをユーザフォルダの下層ディレクトリ(サブディレクトリ)として割当てる(ステップS130)。又、制御手段6は、このサブディレクトリに対しても所定のパス番号(1以降)を付加する(ステップS140)。
【0022】図3は、上記ルートディレクトリ及びサブディレクトリの階層構造、並びにパス番号の付加状態(割振り)を示す。なお、この階層構造は、ユーザの端末で閲覧する状態を模式的に示すものであり、データベース2に実際にファイルが格納される場合のディレクトリ構造を示したものではない。この図において、ユーザフォルダを示すルートディレクトリは「R:\storage\kami」で表される。このうち「R:\storage\」はどのユーザに対しても共通であり、「kami」がユーザ毎に異なっている。つまり、上記ルートディレクトリは、ユーザID「kami」を有するユーザのユーザフォルダを示し、そのパス番号が0になっている。又、ユーザが例えば新規フォルダ「仕事関係」、「取引先」、「共有」を作成した場合、各フォルダを示すサブディレクトリには、シーケンシャル(順次)に1以降の整数(1〜3)がパス番号として付加される。
【0023】さらに、この実施形態では、ファイル「picture.bmp」を本システム(の第1のデータベース)に格納した場合にも、このファイルに対してサブディレクトリ「\picture.bmp」が割当てられるとともに、シーケンシャルにパス番号が付加される。この場合、既に1〜3のパス番号が付加されているので、当該ファイルのパス番号には数字(4)が付加される。なお、ユーザがフォルダ「仕事関係」の中にファイル「picture.bmp」を格納しようとする場合、サブディレクトリ「\picture.bmp」は、フォルダ「仕事関係」に従属する。
【0024】次に、ユーザマスタファイル4aの構成について、図4を参照して説明する。ユーザマスタファイル4aは、ユーザからのファイルの格納・取得要求等に対し、それに応じた処理(該当ファイルの検索等)を行う際に用いられ、ユーザ毎にユーザ情報40、(本システムに格納された)ファイル情報42、上記したユーザフォルダ内での新規フォルダや各ファイルの階層構造を示すディレクトリ情報44を備えている。
【0025】ユーザ情報40は、ユーザの認証情報(ユーザID、パスワード等)やその他のユーザ情報(住所、電話番号等)からなるユーザ属性情報40s、このユーザがデータ(ファイル)の取得(閲覧)の共有を認めた共有者が本システムにアクセスするための共有パスワード40t、第1のデータベース内のファイルの検索やハッシュ値の計算に用いるパス位置(ユーザフォルダのディレクトリ名、上記例では「R:\storage\kami」)40u、ユーザが第1のデータベースに格納可能な最大データ容量を示す制限記憶容量40vを有する。制限記憶容量40vは、本システムのサービスを受ける際にユーザが指定(選択)する。
【0026】ファイル情報42は、各ファイル(データ)毎に生成され、そのファイルに対してユーザが指定したファイル名42s、第1のデータベース2に格納する際のファイル名となるハッシュ値42t、このファイルに付加されたパス番号42u、ファイル容量42v、ファイルの格納、取得や更新等にかかわる日付情報42w、このファイルが暗号化されて第1のデータベース2に格納されているかの有無情報42x、上記した共有者に対して個々のファイルの共有が許容されているかの有無情報42yを有する。
【0027】ディレクトリ情報44は、ユーザフォルダ内に作成された新規フォルダや各ファイルの階層構造を表したものであり、ユーザが端末70、72上で当該階層構造を把握(閲覧)できるようになっている。このディレクトリ情報44には、新規フォルダやファイルに対してユーザが付けた名前44s、個々のフォルダ等のパス番号44t、この新規フォルダやファイルが従属するフォルダのパス番号を示す従属情報44uが含まれている。例えば前記図3の場合、フォルダ「仕事関係」は、パス番号が1、ルートディレクトリに従属するので従属情報が0になっている。
【0028】次に、図5、図6を参照して、データ管理システムへファイルを格納するための処理フローを説明する。この図において、まず、ユーザは、端末70、72からユーザ認証情報(ユーザIDやパスワード)を適宜入力して本システムへログインする(ステップS200)。本システムの制御手段6は適宜認証処理を行い、正規のユーザと認められた場合には、ユーザの格納要求を受信する(ステップS210)。この格納要求は、本システムから端末70、72に送信された所定のWebページ上で、ユーザが端末70、72に格納された対象ファイルを指定することで行う。又、この際、当該ファイルをユーザフォルダの中のどのフォルダに格納するかの指定も行う。
【0029】制御手段6は、ユーザIDに対応するユーザマスタファイル4aを抽出し、このユーザに割当てられた制限記憶容量と、格納済みのファイルの容量の合計とに基づいて、ユーザフォルダの残り容量を取得する(ステップS220)。又、制御手段6は、ステップS210で格納要求がなされた対象ファイルについて、ユーザが暗号化の指定をしているか否かを検出するとともに、対象ファイルの情報(ファイル容量)を取得する(ステップS230、S240)。なお、暗号化の指定は、上記Webページ上で対象ファイルを指定する際に行う。
【0030】そして、制御手段6は、ステップS240で取得したファイル容量がステップS220で取得した残り容量以下であるかを判断する(ステップS250)。そして、ステップS250でNoであれば、端末70、72に対して格納拒否の通知を送信し(ステップS260)、Yesであればハッシュ値の計算を行う(ステップS270)。ハッシュ値は所定の文字列からなるが、その計算方法については後述する。
【0031】次に、制御手段6は、すべてのユーザのユーザマスタファイルを検索して、ステップS270で計算したハッシュ値と同じハッシュ値があるかを判断する(ステップS280)。この判断を行うのは、ハッシュ値が重複すると同一ファイル名が存在するので、ファイルの検索に不都合が生じるからである。そして、ステップS280でYesであれば、計算したハッシュ値の末尾に番号(例えば0以上の整数)を付加して同一ハッシュ値と区別した後(ステップS290)、Noであればそのまま、ハッシュ値を決定する(ステップS300)。
【0032】続いて、ステップS310では、制御手段6は、ユーザマスタファイルへの記録の便宜のために、対象ファイルについてユーザが指定したファイル名が規定範囲(例えば250字)内であるかを判断する。そして、ステップS310でNoであれば、ファイル名の変更指示を端末70、72に送信し(ステップS320)、Yesであれば、ステップS230の情報に基づいて、このファイルの暗号化が指定されているかを判断する(ステップS330)。さらに、ステップS330でYesであれば暗号化を行った後(ステップS340)、Noであればそのまま、ステップS300で決定したハッシュ値をファイル名として、このファイルを第1のデータベース2に格納し、処理を終了する(ステップS350)。又、ステップS350に伴い、適宜ユーザマスタファイルの内容を更新し、端末70、72にファイルが格納された旨を送信してもよい。なお、各ファイルは、第1のデータベース2に割当てられた、「R:\storage\kami」なるユーザフォルダ(ルートディレクトリ)内に格納される。
【0033】このように、ファイルを暗号化してデータベースに格納した場合には、ファイルが盗難されたとしても、ファイル内容が第三者に知られる可能性が低くなる。
【0034】次に、ステップS270でのハッシュ値の計算方法について、図7を参照して説明する。制御手段6は、ステップS210において対象ファイルを格納するフォルダを指定するのに基づき、図3に示したようにして、このファイルにパス番号(上記例では「4」)を予め付加しておく。又、ステップS210の格納要求の受信時間を取得するとともに、このユーザのユーザマスタファイルからユーザフォルダのパス位置(ディレクトリ名)40uを取得する。そして、これらパス番号、受信時間、ディレクトリ名をハッシュ関数に入力して演算を行い、ハッシュ値を得る。この場合、パス番号、受信時間、ディレクトリ名は、ユーザ毎、あるいは格納要求毎に異なるので、得られたハッシュ値もユニークとなる(既に格納されているファイルのハッシュ値と重複しない)可能性が高くなる。
【0035】次に、図8を参照して、データ管理システムに格納されたファイルを取得するための処理フローを説明する。この図において、まず、ユーザは、上記ステップS200と同様にして、本システムへログインする(ステップS400)。制御手段6は適宜認証処理後、ユーザの取得要求を受信する(ステップS410)。この取得要求は、所定のWebページ上で行う。制御手段6は、ユーザIDに対応するユーザマスタファイル4aを抽出し、このユーザが本システムに格納したすべてのファイルのファイル情報を検索する(ステップS420)。そして、ファイルの一覧を、ユーザ指定ファイル名で端末70、72に表示させる(ステップS430)。一覧表示の際、制御手段6は、各ファイルがどの新規フォルダに格納されているかを示す階層構造を閲覧可能に表示させる。この表示において、制御手段6は、各ファイル情報42におけるパス番号42uを取得し、このパス番号42uをキーとしてディレクトリ情報44から該当するファイルを抽出し、そのファイルに付されている従属情報に基づいて、上記階層構造を反映したWebページを端末70、72に送信するようになっている。又、ユーザが作成した新規フォルダについても、パス番号と従属情報を取得して、これらのフォルダ相互の階層構造を反映して表示させる。
【0036】ステップS430によりファイルの一覧を閲覧したユーザは、取得を希望する(端末70、72にダウンロードする)対象ファイルを指定し、制御手段6は、当該指定情報を受信する(ステップS440)。次に、制御手段6は、指定されたファイルのファイル情報42として暗号化の有無とハッシュ値を取得し、当該ハッシュ値を有するファイルを第1のデータベース2から抽出する(ステップS450、S460)。ここで、ファイルを抽出できない場合(ファイルが開けない場合等)には、制御手段6は端末70、72にその旨を送信する。次に、制御手段6は、ステップS450で取得した情報に基づき、抽出したファイルが暗号化されているかを判断する(ステップS470)。そして、ステップS470でYesであれば、ファイルを復号化した後(ステップS480)、Noであればそのまま、抽出したファイルを端末70、72に送信し、処理を終了する(ステップS490)。なお、ステップS490では、ファイル名をユーザ指定ファイル名に変更した後、送信を行う。
【0037】このように、本発明においては、第1のデータベースに格納されているファイルのファイル名として、それぞれユニークな(重複のない)ハッシュ値を用いているので、ファイル名が重複してデータベース内での検索・抽出が困難になることを防止できる。特に、従来、同一のファイル名が存在している場合には、そのファイルのディレクトリをたどっていき、ディレクトリの差異から各ファイルを判別しており、検索・抽出に時間を要していたが、本発明ではユニークなハッシュ値に基づくので、検索・抽出が効率よく行える。なお、ハッシュ値に加え、ユーザマスタファイル4aのパス位置(ディレクトリ名)を検索のキーに用いてもよい。
【0038】次に、図9を参照して、共有者がユーザのファイルを取得するための処理フローを説明する。この図において、まず、共有者は、共有にかかるユーザのIDと共有パスワードを端末70、72から入力して本システムへログインする(ステップS600)。制御手段6は、入力されたユーザIDに基づいて、該当するユーザマスタファイルに共有パスワードが登録されているかを判断する(ステップS610)。そして、ステップS610でNoであれば、端末70、72に対して共有設定されていない旨の通知を送信し(ステップS620)、Yesであれば、入力された共有パスワードが正しいか否かの認証処理を行った後、上記ユーザマスタファイルの各ファイル情報において、共有「有」であるファイルの一覧を検索する(ステップS630)。そして、ファイルの一覧を、ユーザ指定ファイル名で端末70、72に表示させる(ステップS640)。一覧表示の際、各ファイルがどの新規フォルダに格納されているかを示す階層構造を閲覧可能に表示させてもよい。
【0039】ステップS640により共有ファイルの一覧を閲覧した共有者は、取得を希望する(端末70、72にダウンロードする)対象ファイルを指定し、制御手段6は、当該指定情報を受信する(ステップS650)。以下、図8のステップS450〜S490と同様にして、制御手段6は、共有ファイルを第1のデータベース2から抽出し、端末70、72に送信する(ステップS660、S670)。
【0040】このように、共有者がユーザのファイルを取得することができるので、共有者は、わざわざ会員登録することなく、一時的にユーザのファイルを閲覧することができる。
【0041】次に、図10を参照して、ファイルの記録方式を変換するための処理フローを説明する。なお、ファイルの記録方式の変換は、既に本システムに格納されたファイルを取得する場合のほか、本システムに新規にファイルを格納する場合にも行うことができる。以下、ファイルの拡張子を変換する場合について説明する。
【0042】まず、ファイルの格納時又は取得時において、ユーザは端末70、72から対象ファイル及び変換先の拡張子を指定して変換要求を送信する。制御手段6は、この変換要求(変換先の拡張子の種類)を受信するとともに(ステップS800)、変換元のファイルの情報(拡張子の種類)を取得する(ステップS810)。
【0043】そして、制御手段6は、ステップS800、S810で得た拡張子が、いずれも本システムで相互に変換可能な拡張子に該当するかの判断を行う(ステップS820)。例えば、本システムで変換可能として登録された拡張子が「jpg」、「gif」、「bmp」、「tif」である場合、変換元と変換先のいずれかの拡張子が登録されていないものであれば、ステップS820で制御手段6はNoと判断し、変換不可の通知を端末70、72に送信する(ステップS830)。一方、Yesであれば、図5のステップS220〜S300の流れと同様にして、ハッシュ値の計算・決定を行う(ステップS840)。このハッシュ値は、変換先のファイルのファイル名となるものである。
【0044】次に、制御手段6は、図5のステップS330〜S340の流れと同様に、変換元のファイルが暗号化されていれば復号化を行った後(ステップS850、860)、ファイルの変換を行う(ステップS870)。さらに、ステップS840で決定したハッシュ値をファイル名として、変換後のファイルを第1のデータベース2に格納し、処理を終了する(ステップS880)。又、ステップS880に伴い、適宜ユーザマスタファイルの内容を更新し、又、端末70、72にファイルが変更された旨を送信してもよい。なお、復号化を行った際には元の拡張子の中間ファイルが作成される。このように、ユーザは本システムでデータの形式を変換できるので、ユーザの端末にデータ変換ソフトウェアがない場合や、データを格納した際と別の形式でデータを取得したい場合(例えば別のデータ形式で動作するプログラムで当該データを処理したい場合)に利便性が高まる。
【0045】次に、上記した各処理フローにおける端末70、72上での画面表示例を図11〜図15に示す。図11は、本システムに登録(最初にアクセス)したユーザに対し、割当てたユーザフォルダを提示する際の画面であり、図2の処理に対応する。ユーザは、本システムのトップページ1000にて、ユーザIDとパスワードを「For member」のテキストボックス1000aに入力し、さらに「新規登録ボタン」1000bを選択して本システムに登録する(図11(1))。このユーザに割当てられたユーザフォルダの表示画面1010は図11(2)に示すようになっていて、該画面1010上には、このユーザ(kami)のユーザフォルダ名「kami’s space」1010aが表示されている。又、このユーザフォルダ内に所定のファイルを格納した場合には、ファイル情報(ファイル名「ABC.doc」、ファイルサイズ、共有の有無)1010bが表示される。
【0046】図12は、本システムにファイルを格納(アップロード)する際の画面である。なお、図12は、図5〜図6の処理に対応する画面である。まず、図11(2)と同一のユーザフォルダ表示画面1100にて、「Upload」1100aを選択すると(図12(1))、アップロード画面1110へジャンプする(図12(2))。アップロード画面1110では、ユーザの端末の記憶部(C:)に格納されているフォルダが表示部1110aに表示され、その右隣の「参照」ボタン1110bを選択すると、該当するフォルダ内に格納されたファイル一覧1110dが別ウィンドウに表示される。ここで、所定のファイルを選択し、チェックボックス1110cにチェックすることで、このファイルの暗号化を指定することもできる。そして、対象ファイルを指定して「upload」ボタン1110eを選択することにより、ファイルをアップロードする処理が行われる。アップロードが終了すると、確認画面1120へジャンプし、アップロードしたファイル一覧1120aが表示される。
【0047】図13は、本システムからファイルを取得(ダウンロード)する際の画面である。なお、図13は、図8の処理に対応する画面である。まず、図12(3)と同一の確認画面1200にて、チェックボックス1200bをチェックすることにより、ファイル一覧1200aの中からダウンロードしたいファイルを指定し、さらに「download」1200cを選択すると(図13(1))、ダウンロード画面1210へジャンプする(図13(2))。ダウンロード画面1210では、対象ファイル「A.jpg」が表示部1210aに表示され、画面下の「OK」ボタン1210bを選択すると、次画面1220へジャンプする(図13(3))。次画面1220では、ダウンロード先である端末70、72内の各種フォルダがウィンドウ1220aに表示され、ここでファイルを保存するフォルダを指定して「保存」ボタン1220bを選択すると、ダウンロードが始まる。
【0048】図14は、共有者がファイルを取得する際の画面であり、図9の処理に対応する画面である。まず、図11(1)と同一のトップページ1300にて、共有者はユーザIDを「For Visitor」のテキストボックス1300aに入力し、さらに「Loginボタン」1300bを選択すると(図14(1))、共有パスワード入力画面1310にジャンプする(図14(2))。この画面1310で、テキストボックス1310aに共有パスワードを入力し、さらに「Convert」1310bを選択すると、共有ファイル一覧画面1320にジャンプし、共有ファイル一覧1320aが表示される。ここで、例えば「C.tif」なる共有ファイルを選択すると、このファイルを端末にダウンロードすることができる。又、「C.tif」を別の方法で選択すると(例えば、いわゆる右クリック)、「C.tif」のファイル内容のプレビュー画面(例えばイメージファイル)1320bが表示される。
【0049】図15は、ファイルを変換する際の画面であり、図10の処理に対応する画面である。まず、図12(3)と同一の確認画面1400にて、チェックボックス1400bをチェックすることにより、ファイル一覧1400aの中から変換したいファイルを指定し、さらに「Convert」1400cを選択すると(図15(1))、ファイル変換画面1410へジャンプする(図15(2))。ファイル変換画面1410では、対象ファイル「B.bmp」が表示部1410aに表示され、その下のメニュー1410bにて変換先ファイルの拡張子を選択(ここでは、「jpg」)し、「Convert」ボタン1410cを選択するとファイル(拡張子の)変換が行われ、変換が終了すると次画面1420へジャンプする(図15(3))。次画面1420では、変換前のファイル一覧1420aに加え、変換後のファイル情報1420bが新たに表示される。このようにして、拡張子「.bmp」を有するファイルが「jpg」ファイルに変換される。
【0050】本発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。データベースに格納する際のファイル名については、ハッシュ値に限らず、所定の方法で発生させた乱数値を用いてもよい。又、ハッシュ値の計算に用いる入力値についても、上記に限られず、例えば、格納しようとするファイルの属性値(ファイルの大きさ、拡張子等)などを用いてもよい。
【0051】なお、本発明のデータ管理システムは、コンピューターと、通信装置等の各種周辺機器と、そのコンピューターによって実行されるソフトウェアプログラムとによって実現することができ、上記システム内で実行されるソフトウェアプログラムは、コンピューター読み取り可能な記憶媒体あるいは通信回線を介して配布することが可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、クライアント側の端末が保有するデータ(ファイル)を、ネットワーク上、特に、インターネット等のオープンなネットワーク上のサーバシステムに容易かつ確実に格納したり取得することができ、クライアント側端末内の記憶装置の負担軽減、バックアップ、あるいは端末で作成したデータを別の端末で取得(閲覧)できる等、種々の利便性が図られる。
【0053】又、データを記憶する第1のデータベースと、データとユーザ情報との関係を示す情報を記憶する第2のデータベースとを設けると、第1のデータベースに格納されたデータの検索等を第2のデータベースで行うことができ、データの格納や取得にかかわる処理の効率が向上し、処理も安定化する。
【0054】さらに、ユーザの付けたファイル名をユニークなファイル名に変更すれば、別のユーザが重複したファイル名を付けた場合でも、サーバシステム内で自動的にユニークなファイル名を生成して格納するので、同一ファイル名の存在によるファイル検索の障害が回避され、データの格納や取得にかかわる処理の効率が向上し、処理も安定化する。
【出願人】 【識別番号】596094692
【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
【出願日】 平成12年10月27日(2000.10.27)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外4名)
【公開番号】 特開2002−132566(P2002−132566A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−329514(P2000−329514)