| 【発明の名称】 |
マスタファイル配信システムおよびマスタファイル配信方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 茂雄
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| 【要約】 |
【課題】必要なユーザのみに少ない通信量でマスタファイルを配信し、その配信の対価を課金・徴収するためのビジネスモデルの確立を可能にする。
【解決手段】センタマスタファイル群29は、常に最新状態の内容になるように更新され一元管理されている。マスタ配信元プログラム21は、センタマスタファイル群29を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で、当該更新の発生を示す情報を配信サービスに加入しているユーザのユーザ端末10に対して提供し、ユーザからの要求により当該ユーザのユーザ端末10で必要となる更新後のマスタファイルを示すデータを配信し、その配信に対するサービス料金を自動的に課金するようにユーザ管理ファイル28に情報を登録する。ユーザ端末10は、マスタ配信元プログラム21から配信されてくる更新後のマスタファイルを示すデータにより自己のマスタファイル群19を更新する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルと、前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報を配信サービスに加入しているユーザに対して提供し、ユーザからの要求により当該ユーザのユーザ端末で必要となる更新後のマスタファイルを示すデータを配信し、その配信に対するサービス料金を自動的に課金するように前記ユーザ管理ファイルに情報を登録するマスタ管理センタ内のマスタ配信元プログラムと、前記マスタ配信元プログラムから配信されてくる更新後のマスタファイルを示すデータにより自己のマスタファイル群を更新するユーザ端末とを有することを特徴とするマスタファイル配信システム。 【請求項2】 ユーザ端末間のデータ交換で自己のマスタファイル群中のマスタファイルが古くはないかをチェックし、古いことを検出した場合にその旨を示す警告を発信するプログラムが動作しているユーザ端末を有することを特徴とする請求項1記載のマスタファイル配信システム。 【請求項3】 更新後のマスタファイルを示すデータの配信において、マスタ管理センタ側で当該データを圧縮して送信し、ユーザ端末側で当該圧縮データを伸長することを特徴とする請求項1または請求項2記載のマスタファイル配信システム。 【請求項4】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルと、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいて前記ユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末上でインストールされるマスタ配信先プログラムを当該ユーザ端末に対して配信するマスタ管理センタ内のユーザ登録制御手段と、前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供するマスタ管理センタ内の更新情報提供手段と、前記更新情報提供手段による情報提供に基づくユーザからの更新要求指示に応じて起動され、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知し、当該通知に対応してマスタ管理センタから送信されてくるファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知をマスタ管理センタに送信するユーザ端末上の前記マスタ配信先プログラムと、ユーザ端末から送信されてくるバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群と前記センタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データを当該ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報を前記ユーザ管理ファイルに登録するマスタ管理センタ内のマスタファイル配信制御手段とを有することを特徴とするマスタファイル配信システム。 【請求項5】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルと、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいて前記ユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末上でインストールされるマスタ配信先プログラムおよびバージョン不一致チェックプログラムを当該ユーザ端末に対して配信するマスタ管理センタ内のユーザ登録制御手段と、前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供するマスタ管理センタ内の更新情報提供手段と、他のユーザ端末との間のデータ交換の実施時に、自己のマスタファイル群を構成するマスタファイルのバージョンが古いことを検出した場合にその旨を示すアラームを発信するユーザ端末上の前記バージョン不一致チェックプログラムと、前記更新情報提供手段による情報提供や前記バージョン不一致チェックプログラムからのアラームに基づくユーザからの更新要求指示に応じて起動され、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知し、当該通知に対応してマスタ管理センタから送信されてくるファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知をマスタ管理センタに送信するユーザ端末上の前記マスタ配信先プログラムと、ユーザ端末から送信されてくるバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群と前記センタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データを当該ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報を前記ユーザ管理ファイルに登録するマスタ管理センタ内のマスタファイル配信制御手段とを有することを特徴とするマスタファイル配信システム。 【請求項6】 マスタ管理センタ内の更新情報提供手段が電子メールの送信とホームページによる情報公開とによってユーザ端末に対して更新情報を提供することを特徴とする請求項4または請求項5記載のマスタファイル配信システム。 【請求項7】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいてマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザにマスタ配信先プログラムを配信し、当該ユーザ端末においてマスタ配信先プログラムをインストールする第1のステップと、センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で、マスタ管理センタが当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供する第2のステップと、前記第2のステップにおける情報提供に基づくユーザからの更新要求指示に応じて前記第1のステップでユーザ端末にインストールされたマスタ配信先プログラムを起動する第3のステップと、前記第3のステップにより起動されたマスタ配信先プログラムの制御により、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知する第4のステップと、ユーザ端末からマスタ管理センタに送信されてきたバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群とセンタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データをマスタ管理センタから当該ユーザ端末に送信する第5のステップと、前記第5のステップでマスタ管理センタから送信されてきたファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知を当該ユーザ端末からマスタ管理センタに送信する第6のステップと、前記第6のステップにおけるユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報をマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに登録する第7のステップとを有することを特徴とするマスタファイル配信方法。 【請求項8】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいてマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末にマスタ配信先プログラムおよびバージョン不一致チェックプログラムを配信し、当該ユーザ端末においてマスタ配信先プログラムおよびバージョン不一致チェックプログラムをインストールする第1のステップと、センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で、マスタ管理センタが当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供する第2のステップと、前記第2のステップにおける情報提供および第8のステップにおけるアラームの発信に基づくユーザからの更新要求指示に応じて前記第1のステップでユーザ端末にインストールされたマスタ配信先プログラムを起動する第3のステップと、前記第3のステップにより起動されたマスタ配信先プログラムの制御により、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知する第4のステップと、ユーザ端末からマスタ管理センタに送信されてきたバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群とセンタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データをマスタ管理センタから当該ユーザ端末に送信する第5のステップと、前記第5のステップでマスタ管理センタから送信されてきたファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知を当該ユーザ端末からマスタ管理センタに送信する第6のステップと、前記第6のステップにおけるユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報をマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに登録する第7のステップと、前記第1のステップでインストールされたバージョン不一致チェックプログラムをユーザ端末上で動作させることによって、当該ユーザ端末における他のユーザ端末との間のデータ交換の実施時に、当該ユーザ端末上のマスタファイル群を構成するマスタファイルのバージョンが古いことを検出した場合にその旨を示すアラームを発信する前記第8のステップとを有することを特徴とするマスタファイル配信方法。 【請求項9】 第2のステップにおいて、電子メールの送信とホームページによる情報公開とによってマスタ管理センタからユーザ端末への更新情報の提供を実現することを特徴とする請求項7または請求項8記載のマスタファイル配信方法。 【請求項10】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルとが存在することを前提として、マスタ管理センタを、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいて前記ユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末上でインストールされる「更新情報提供手段による情報提供に基づくユーザからの更新要求指示に応じて起動され、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知し、当該通知に対応してマスタ管理センタから送信されてくるファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知をマスタ管理センタに送信するプログラム」であるマスタ配信先プログラムを当該ユーザ端末に対して配信するユーザ登録制御手段,前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供する前記更新情報提供手段,ならびにユーザ端末から送信されてくるバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群と前記センタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データを当該ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報を前記ユーザ管理ファイルに登録するマスタファイル配信制御手段として機能させるためのマスタ配信元プログラムを記録した記録媒体。 【請求項11】 マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルとが存在することを前提として、マスタ管理センタを、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいて前記ユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末上でインストールされる「更新情報提供手段による情報提供やバージョン不一致チェックプログラムからのアラームに基づくユーザからの更新要求指示に応じて起動され、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知し、当該通知に対応してマスタ管理センタから送信されてくるファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知をマスタ管理センタに送信するプログラム」であるマスタ配信先プログラムおよび「他のユーザとの間のデータ交換の実施時に、自ユーザ端末上のマスタファイル群を構成するマスタファイルのバージョンが古いことを検出した場合にその旨を示すアラームを発信するプログラム」であるバージョン不一致チェックプログラムを当該ユーザ端末に対して配信するユーザ登録制御手段,前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供する前記更新情報提供手段,ならびにユーザ端末から送信されてくるバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群と前記センタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データを当該ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報を前記ユーザ管理ファイルに登録するマスタファイル配信制御手段として機能させるためのマスタ配信元プログラムを記録した記録媒体。 【請求項12】 更新後のマスタファイルを示すデータの配信において、マスタ管理センタ側で当該データを圧縮せずに送信し、ユーザ端末側でのデータ伸長を行わないことを特徴とする請求項4,請求項5,または請求項6記載のマスタファイル配信システム。 【請求項13】 更新後のマスタファイルを示すデータの配信において、マスタ管理センタ側で当該データを圧縮せずに送信し、ユーザ端末側でのデータ伸長を行わないことを特徴とする請求項7,請求項8,または請求項9記載のマスタファイル配信方法。 【請求項14】 記録対象のマスタ配信元プログラムの機能内容における更新後のマスタファイルを示すデータの配信において、マスタ管理センタ側で当該データを圧縮せずに送信し、ユーザ端末側でのデータ伸長を行わないことを特徴とする請求項10または請求項11記載の記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等のネットワークを介してマスタファイルを参照しながら企業等のユーザの間でデータ交換(例えば、企業間取引のメッセージの送受信)が行われるネットワークシステムに関し、特にマスタファイルの更新に対処するためにユーザに対して更新後のマスタファイルを配信するマスタファイル配信システムおよびマスタファイル配信方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ネットワークを利用したユーザ間のデータ交換(企業間取引時のデータ交換等)においては、ユーザ間で交換されるデータのデータ項目の属性やコード情報等をあらかじめ取り決めて、当該取り決めをマスタファイルに定義しておき、そのマスタファイルを双方のユーザが参照しながら情報交換を行うのが一般的である。 【0003】従来のマスタファイル配信システム(マスタファイルの更新時にマスタファイルをユーザに配信するシステム)では、ある特定のユーザにのみ関係するマスタファイルの更新が行われた場合でも、全てのユーザに更新後のマスタファイルの配信が行われていた。また、頻繁にマスタファイルの更新が行われる場合には、マスタファイルの管理サーバからユーザ端末に対するファイル転送(更新後のマスタファイルの転送)が頻発することとなっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマスタファイル配信システムでは、上記のように、特定のユーザにのみ関係するマスタファイルの更新が行われた場合でも全てのユーザに更新後のマスタファイルの配信が行われており、頻繁にマスタファイルの更新が行われる場合にはファイル転送が頻発することになるので、回線使用料の増大や、ネットワークトラフィックの増大や、ユーザ端末のマシン負荷の増大を招くという問題点があった。このような問題点の存在により、従来においては、マスタファイルの配信に対する課金および料金徴収によるビジネスが必ずしも適切に行われているとはいえなかった。 【0005】本発明の目的は、上述の点に鑑み、種々のユーザ(企業等)間取引で必要となるマスタファイル群を1箇所のセンタ(マスタ管理センタ)で集中管理(一元管理)し、マスタファイルの更新が発生した場合に、あらかじめセンタに登録されたユーザにその旨を通知し、当該ユーザの要求に従って必要なマスタファイルのみを配信して料金を徴収することができるマスタファイル配信システムおよびマスタファイル配信方法を提供することにある。すなわち、本発明のマスタファイル配信システムおよびマスタファイル配信方法は、マスタファイルの管理・配信問題に対して、必要なユーザのみに少ない通信量でマスタファイルを配信し、その配信の対価を徴収するためのビジネスモデルの確立を可能にすることができる。 【0006】なお、本発明のマスタファイル配信システムに対する従来技術に関する特許公報としては、ネットワークを介したデータの配信を考察している点で本発明と類似している「特開平08−022409号公報」および「特開平11−238009号公報」が存在する。 【0007】しかし、上記の各公報に記載された技術(「ネットワークにおける配布情報管理システム」および「モジュール配信管理方法及び方式」)は、いずれもデータ(モジュール/情報)の差分配信の技術に関する発明であり、いわゆるビジネスモデルの範疇に属する本発明(ファイルの差分配信の技術ではなく、「マスタファイルの配信サービスに対して適切に料金を徴収するための課金情報の管理」というビジネス面を含む考え方に関する発明)の存立の前提となる技術に該当し、本発明とは構成を異にするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明のマスタファイル配信システムは、マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルと、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいて前記ユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末上でインストールされるマスタ配信先プログラムを当該ユーザ端末に対して配信するマスタ管理センタ内のユーザ登録制御手段と、前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザ(マスタファイルの配信サービスを受けるユーザとして加入登録しているユーザ)に対して提供するマスタ管理センタ内の更新情報提供手段と、前記更新情報提供手段による情報提供に基づくユーザからの更新要求指示(自己のユーザ端末上のマスタファイル群中のマスタファイルの更新が必要であると判断して当該更新を要求する指示)に応じて起動され、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知し、当該通知に対応してマスタ管理センタから送信されてくるファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知をマスタ管理センタに送信するユーザ端末上の前記マスタ配信先プログラムと、ユーザ端末から送信されてくるバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群と前記センタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データを当該ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報(各マスタファイル配信に対するサービス料金を自動的に課金するための情報)を前記ユーザ管理ファイルに登録するマスタ管理センタ内のマスタファイル配信制御手段とを有する。 【0009】また、本発明のマスタファイル配信システムは、マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルと、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいて前記ユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末上でインストールされるマスタ配信先プログラムおよびバージョン不一致チェックプログラムを当該ユーザ端末に対して配信するマスタ管理センタ内のユーザ登録制御手段と、前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供するマスタ管理センタ内の更新情報提供手段と、他のユーザ端末との間のデータ交換の実施時(例えば、企業間取引におけるデータ交換の実施時)に、自己のマスタファイル群を構成するマスタファイルのバージョンが古いことを検出した場合にその旨を示すアラームを発信するユーザ端末上の前記バージョン不一致チェックプログラムと、前記更新情報提供手段による情報提供や前記バージョン不一致チェックプログラムからのアラームに基づくユーザからの更新要求指示に応じて起動され、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知し、当該通知に対応してマスタ管理センタから送信されてくるファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知をマスタ管理センタに送信するユーザ端末上の前記マスタ配信先プログラムと、ユーザ端末から送信されてくるバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群と前記センタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データを当該ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報を前記ユーザ管理ファイルに登録するマスタ管理センタ内のマスタファイル配信制御手段とを有するように構成することも可能である。 【0010】さらに、本発明は、マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいてマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザにマスタ配信先プログラムを配信し、当該ユーザ端末においてマスタ配信先プログラムをインストールする第1のステップと、センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で、マスタ管理センタが当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供する第2のステップと、前記第2のステップにおける情報提供に基づくユーザからの更新要求指示に応じて前記第1のステップでユーザ端末にインストールされたマスタ配信先プログラムを起動する第3のステップと、前記第3のステップにより起動されたマスタ配信先プログラムの制御により、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知する第4のステップと、ユーザ端末からマスタ管理センタに送信されてきたバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群とセンタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データをマスタ管理センタから当該ユーザ端末に送信する第5のステップと、前記第5のステップでマスタ管理センタから送信されてきたファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知を当該ユーザ端末からマスタ管理センタに送信する第6のステップと、前記第6のステップにおけるユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報をマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに登録する第7のステップとを有するマスタファイル配信方法として実現することも可能である。 【0011】なお、本発明のマスタファイル配信システムは、より一般的には、マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、常に最新状態のマスタファイル群の内容になるように更新されているマスタ管理センタ上のセンタマスタファイル群と、マスタファイルの配信サービスを受けるユーザに関する情報を管理しているマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルと、前記センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で当該更新の発生を示す情報を配信サービスに加入しているユーザに対して提供し、ユーザからの要求により当該ユーザのユーザ端末で必要となる更新後のマスタファイルを示すデータを配信し、その配信に対するサービス料金を自動的に課金するように前記ユーザ管理ファイルに情報を登録するマスタ管理センタ内のマスタ配信元プログラムと、前記マスタ配信元プログラムから配信されてくる更新後のマスタファイルを示すデータにより自己のマスタファイル群を更新するユーザ端末(このユーザ端末については、さらに、ユーザ端末間のデータ交換で自己のマスタファイル群中のマスタファイルが古くはないかをチェックし、古いことを検出した場合にその旨を示す警告(更新要求指示をユーザに促すための警告)を発信するプログラムが動作しているものとすることもできる)とを有する構成であると表現することができる。ここで、上記の「更新後のマスタファイルを示すデータの配信」において、マスタ管理センタ側で当該データを圧縮して送信し、ユーザ端末側で当該圧縮データを伸長するように構成することも可能である。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。 【0013】(1) 第1の実施の形態【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマスタファイル配信システムの構成を示すブロック図である。 【0015】図1を参照すると、本実施の形態に係るマスタファイル配信システムは、ユーザ端末10と、マスタ管理センタ20と、ユーザ端末10およびマスタ管理センタ20を相互に接続するインターネット等の通信ネットワーク100とを含んで構成されている。 【0016】ユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ等によって実現され、マスタ管理センタ20とネットワーク100を介して情報を送受信する機能を有している。 【0017】また、ユーザ端末10は、マスタファイル群19を含んで構成されており、マスタ配信先制御プログラム11およびバージョン不一致チェックプログラム12を動作させることができる。 【0018】マスタ管理センタ20は、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成され、ユーザ端末10とネットワーク100を介して情報を送受信する機能を有している。 【0019】また、マスタ管理センタ20は、マスタファイルの配信サービスを実現するためのマスタ配信元プログラム21(ユーザ登録制御手段22,更新情報提供手段23,およびマスタファイル配信制御手段24を実現するプログラム)を動作させており、ユーザ管理ファイル28を保持し、センタマスタファイル群29を管理している。それとともに、マスタ管理センタ20は、ユーザ端末10上で動作するマスタ配信先プログラム11およびバージョン不一致チェックプログラム12を管理している。 【0020】ここで、センタマスタファイル群29は、ユーザ(企業等)の間のデータ交換(取引時のデータ交換等)で使用されるデータ項目の属性やコード情報等が定義されたマスタファイル群であり、常に最新状態となるように更新されているマスタファイル群である(マスタ管理センタ20は、センタマスタファイル群29を管理するとともに、そのセンタマスタファイル群29の変更機能を有している)。 【0021】また、ユーザ管理ファイル28は、マスタファイルの配信サービスの享受を希望するユーザ(配信サービスの提供対象のユーザ/配信サービスに対してユーザ登録したユーザ)に関する情報(加入登録情報,配信情報,および課金情報)を管理・登録している。 【0022】なお、マスタ管理センタ20は、マスタ配信元プログラム21を用いて、更新が発生したマスタファイルをネットワーク100を介してユーザ端末10(マスタ配信先プログラム11が動作しているユーザ端末10)に配信し、その配信に関する情報(配信情報)および課金情報をユーザ管理ファイル28に登録することによってそのユーザに対する課金処理および料金徴収処理を可能にする。 【0023】図2は、本実施の形態に係るマスタファイル配信システムにおける配信サービス加入ユーザ登録処理を示す流れ図である。この処理は、加入登録ステップA1と、加入登録情報登録ステップA2と、プログラム配信ステップA3と、プログラムインストールステップA4とからなる。 【0024】図3は、本実施の形態に係るマスタファイル配信システムにおけるマスタファイル更新情報提供処理を示す流れ図である。この処理は、マスタ配信元プログラム起動ステップA5と、電子メール通知ステップA6と、ホームページ公開ステップA7とからなる。 【0025】図4は、本実施の形態に係るマスタファイル配信システムにおけるマスタファイル配信処理を示す流れ図である。この処理は、マスタ配信先プログラム起動ステップA8と、バージョン情報通知ステップA9と、バージョン不一致マスタファイル送信ステップA10と、マスタファイル群更新ステップA11と、配信情報・課金情報登録ステップA12とからなる。 【0026】図5は、本実施の形態に係るマスタファイル配信システムにおけるバージョン不一致チェック処理を示す流れ図である。この処理は、アラーム発信ステップA13からなる。 【0027】次に、図1〜図5を参照して、本実施の形態に係るマスタファイル配信システムの動作について詳細に説明する。なお、以後の説明では、ネットワーク100はインターネットであるものとする。また、以下の動作説明におけるネットワーク100を介した送受信処理の多くの場合では、ネットワーク100には言及していない。 【0028】第1に、配信サービス加入ユーザ登録処理時の動作について説明する(図2参照)。 【0029】まず、マスタファイルの配信サービスの享受を希望するユーザは、ユーザ端末10にその旨を指示する。 【0030】ユーザ端末10は、その指示に基づいて、マスタ管理センタ20にユーザ登録の申請(加入登録申請)を行う。そして、配信先(ユーザ端末10)においてマスタファイルの配信を制御するマスタ配信先プログラム11と、ユーザ間のデータ交換実施時(企業間取引における他の企業からのメッセージ受信時等)にユーザ端末10上のマスタファイル群19に登録されていないデータ項目やコード情報等を検出した場合にユーザに警告(アラーム)を発信するバージョン不一致チェックプログラム12とを、マスタ管理センタ20から受け取る(それらのプログラムはユーザ端末10にインストールされる)。 【0031】すなわち、ユーザ端末10は、ユーザからの指示に基づき、マスタ管理センタ20が提供するユーザ登録用ホームページにアクセスし、必要な情報(加入登録情報)を入力してマスタファイルの配信サービス(マスタ配信サービス)への加入登録を行う(ステップA1)。 【0032】マスタ管理センタ20内のユーザ登録制御手段22(マスタ配信元プログラム21におけるユーザ登録制御手段22)は、ステップA1で入力されユーザ端末10から送信されてきた加入登録情報を受けると、当該加入登録情報をユーザ管理ファイル28に当該ユーザに関する情報として登録する(ステップA2)。 【0033】さらに、ユーザ登録制御手段22は、ホームページ等を経由して、当該ユーザが配信サービスを受けるために必要となるマスタ配信先プログラム11およびバージョン不一致チェックプログラム12を配信(送信)する(ステップA3)。 【0034】ユーザ端末10は、これらのプログラム(マスタ配信先プログラム11およびバージョン不一致チェックプログラム12)を受信して、それらのプログラムのインストールを行う(ステップA4)。 【0035】第2に、マスタファイル更新情報提供処理時の動作について説明する(図3参照)。 【0036】マスタ管理センタ20上でセンタマスタファイル群29を構成するマスタファイルの更新が発生した場合には、マスタファイルの更新の終了に連動して、マスタ配信元プログラム21が起動される(ステップA5)。 【0037】マスタ配信元プログラム21内の更新情報提供手段23は、ユーザ管理ファイル28を検索し、全てのサービス加入ユーザ(マスタファイルの配信サービスに加入しているユーザ)のユーザ端末10に対して、マスタファイルの更新が発生したことを電子メールで通知する(ステップA6)。 【0038】また、更新情報提供手段23は、上記の電子メールによる通知と併せて、マスタ管理センタ20のホームページ上にマスタファイルの更新内容の詳細について公開する(ステップA7)。 【0039】第3に、マスタファイル配信処理時の動作について説明する(図4参照)。 【0040】ユーザ端末10を介してマスタファイルの更新の発生を示す電子メール(図3のステップA6参照)を受け取ったユーザは、ユーザ端末10上のマスタファイル群19の更新の必要性の有無を判断し(図3のステップA7でホームページ上に公開されたマスタファイルの更新内容等を斟酌して判断する)、もし必要と判断した場合には、マスタ配信先プログラム11の起動を指示する(ステップA8)。 【0041】起動されたマスタ配信先プログラム11は、ユーザ端末10上のマスタファイル群19を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得し、それらのバージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタ20のマスタ配信元プログラム21に通知する(ステップA9)。この通知によって、当該ユーザは、マスタ管理センタ20に対して、更新が必要になったマスタファイルの配信を依頼することが可能になる。 【0042】マスタ配信元プログラム21内のマスタファイル配信制御手段24は、ステップA9の通知を受信すると、マスタ管理センタ20上のセンタマスタファイル群29の各マスタファイルのバージョンと、受信したバージョン情報の通知によって示されるマスタファイル群19の各マスタファイルのバージョンとを比較し、ユーザ端末10側のバージョンが古いマスタファイルを全て選択(抽出)して、それらのマスタファイルのセンタマスタファイル群29側における内容を圧縮したファイル圧縮データを生成し、当該ファイル圧縮データをユーザ端末10上のマスタ配信先プログラム11に送信する(ステップA10)。 【0043】マスタ配信先プログラム11は、当該ファイル圧縮データを受信すると、圧縮された内容を解凍(伸長)し、その内容によってユーザ端末10上のマスタファイル群19中の対応するマスタファイルの置換(最新のマスタファイルによるマスタファイル群19の更新)を行い、その置換(更新)が完了したらその旨を示す通知(更新終了通知)をマスタ配信元プログラム21に送信する(ステップA11)。 【0044】マスタ配信元プログラム21内のマスタファイル配信制御手段24は、この更新終了通知を受信すると、配信日および配信バージョン等の配信情報と課金情報とを、ユーザ管理ファイル28中の当該ユーザに対応するエリアに登録する(ステップA12)。 【0045】マスタ配信センタ20は、上記のようにしてユーザ管理ファイル28に登録された課金情報に基づいて、各サービス加入ユーザへの各マスタファイル配信に対するサービス料金を自動的に課金する処理やその課金に基づく料金徴収処理の管理を行うことが可能になる。 【0046】なお、ステップA10における「更新後のマスタファイルを示すデータの配信」においてマスタ管理センタ20(マスタ配信元プログラム21)側で当該データを圧縮せずに配信し、ステップA11におけるユーザ端末10(マスタ配信先プログラム11)側でのデータ伸長を行わないようにすることもできる。 【0047】第4に、バージョン不一致チェック処理時の動作について説明する(図5参照)。 【0048】バージョン不一致チェックプログラム12は、常に、ユーザ端末10上で動作しており、ユーザ間のデータ交換(企業間の取引等)における他企業等からのデータ受信時(メッセージの受信時)に、受信データを解析(チェック)する処理を行っている。 【0049】そして、そのチェックにおいて「受信データに含まれるデータ項目やコードが当該ユーザ端末10上のマスタファイル群19に存在しないこと」を検出した場合に、当該ユーザ端末10上にその旨をアラームとして表示(発信)し、マスタファイル群19が古い可能性をユーザに警告する(ステップA13)。 【0050】ユーザは、この警告により、当該ユーザ端末10上のマスタファイル群19の更新の必要性の有無を判断し、もし必要と判断した場合には、ステップA8の「マスタ配信先プログラム11の起動」以下の処理を行わせる。 【0051】なお、バージョン不一致チェックプログラム12が存在しなくても、本発明のマスタファイル配信システムを実現することは可能である。この場合には、図2中のステップA3およびステップA4におけるバージョン不一致チェックプログラム12に関する処理ならびに図5の処理が存在しないことになる。 【0052】(2) 第2の実施の形態【0053】次に、本発明の第2の実施の形態に係るマスタファイル配信方法について説明する。 【0054】本実施の形態に係るマスタファイル配信方法は、マスタファイルに基づいて互いにデータ交換を行うユーザ端末群と各ユーザ端末が使用するマスタファイル群を一元管理するマスタ管理センタとがネットワークによって接続されているネットワークシステムにおいて、ユーザ端末を介したユーザからのマスタファイルの配信サービスへの加入登録申請に基づいてマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに当該ユーザの加入登録情報を登録し、当該ユーザ端末にマスタ配信先プログラムおよびバージョン不一致チェックプログラムを配信し、当該ユーザ端末においてマスタ配信先プログラムおよびバージョン不一致チェックプログラムをインストールする第1のステップと、センタマスタファイル群を構成するマスタファイルに更新が発生した時点で、マスタ管理センタが当該更新の発生を示す情報をサービス加入ユーザに対して提供する第2のステップと、前記第2のステップにおける情報提供および第8のステップにおけるアラームの発信に基づくユーザからの更新要求指示に応じて前記第1のステップでユーザ端末にインストールされたマスタ配信先プログラムを起動する第3のステップと、前記第3のステップにより起動されたマスタ配信先プログラムの制御により、ユーザ端末上のマスタファイル群を構成する全てのマスタファイルのバージョンを取得して当該バージョンを示すバージョン情報をマスタ管理センタに通知する第4のステップと、ユーザ端末からマスタ管理センタに送信されてきたバージョン情報に基づいて当該ユーザ端末上のマスタファイル群とセンタマスタファイル群とでバージョンの不一致なマスタファイルを抽出し、抽出したマスタファイルを圧縮したファイル圧縮データをマスタ管理センタから当該ユーザ端末に送信する第5のステップと、前記第5のステップでマスタ管理センタから送信されてきたファイル圧縮データを伸長したデータによって当該ユーザ端末上のマスタファイル群を更新し、その更新が終了した際に更新終了通知を当該ユーザ端末からマスタ管理センタに送信する第6のステップと、前記第6のステップにおけるユーザ端末からの更新終了通知に基づいて配信情報および課金情報をマスタ管理センタ上のユーザ管理ファイルに登録する第7のステップと、前記第1のステップでインストールされたバージョン不一致チェックプログラムをユーザ端末上で動作させることによって、当該ユーザ端末における他のユーザ端末との間のデータ交換の実施時に、当該ユーザ端末上のマスタファイル群を構成するマスタファイルのバージョンが古いことを検出した場合にその旨を示すアラームを発信する前記第8のステップとからなる。 【0055】ここで、上記の図2〜図5は、本発明の第2の実施の形態に係るマスタファイル配信方法の処理手順を示す流れ図にも該当する。 【0056】この場合に、上記の第1のステップは図2中のステップA1〜ステップA4に該当し、第2のステップは図3中のステップA5〜ステップA7に該当し、第3のステップは図4中のステップA8に該当し、第4のステップはステップA9に該当し、第5のステップはステップA10に該当し、第6のステップはステップA11に該当し、第7のステップはステップA12に該当し、第8のステップは図5中のステップA13に該当する。 【0057】なお、本実施の形態に係るマスタファイル配信方法の動作は、上記の第1の実施の形態に係るマスタファイル配信システムの説明で述べた図2〜図5に示す動作(処理)の内容と同様のものになる。 【0058】ここで、図2中のステップA3およびステップA4におけるバージョン不一致チェックプログラム12に関する処理ならびに図5の処理(ステップA13の処理)がなくても、本発明のマスタファイル配信方法を実現することは可能である。 【0059】また、更新後のマスタファイルを示すデータの配信において、上記の第5のステップでマスタ管理センタ側で当該データを圧縮せずに送信するようにし、第6のステップでユーザ端末側でのデータ伸長を行わないようにすることも可能である。 【0060】(3) 第3の実施の形態【0061】図6は、本発明の第3の実施の形態に係るマスタファイル配信システムの構成を示すブロック図である。 【0062】図6を参照すると、本発明の第3の実施の形態に係るマスタファイル配信システムは、図1に示した第1の実施の形態に係るマスタファイル配信システムに対して、マスタ配信元プログラム21を記録した記録媒体60を備える点が異なっている。この記録媒体60は、磁気ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であってよい。 【0063】マスタ配信元プログラム21は、記録媒体60からマスタ管理センタ20に読み込まれ、当該マスタ管理センタ20の動作をユーザ登録制御手段22,更新情報提供手段23,およびマスタファイル配信制御手段24として制御する。マスタ配信元プログラム21の制御によるマスタ管理センタ20の動作(ユーザ登録制御手段22,更新情報提供手段23,およびマスタファイル配信制御手段24の動作)は、第1の実施の形態におけるマスタ管理センタ20の動作(ユーザ登録制御手段22,更新情報提供手段23,およびマスタファイル配信制御手段24の動作)と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。 【0064】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、以下に示すような効果が生じる。 【0065】第1に、マスタファイル群(センタマスタファイル群)をマスタ管理センタで一元管理(集中管理)し、マスタファイルが更新された場合にタイムリに(時間的に適正に)更新情報を電子メールやホームページといういくつかのメディア経由でユーザに通知することにより、ユーザは自分に関係のある更新が発生した場合にのみマスタファイルの更新を行うことができるので、1日に数回の更新が行われるような場合に、更新毎に無条件にファイル転送を行うのではなく、ファイル転送のタイミングをユーザが判断でき、マスタファイル転送(配信)時に必要最小限の転送量で済ませるようにできるという効果がある。 【0066】第2に、ユーザ端末にマスタファイルの配信を制御するプログラム(マスタ配信先プログラム)を配信しておくことにより、ユーザ端末上のマスタファイルのバージョンを取得して必要なマスタファイルのみを配信できるようにし、ファイルの圧縮・解凍機能を提供することにより、マスタファイル転送時に必要最小限の転送量で済ませるようにでき、ファイル転送にかかる回線使用料を削減できるという効果がある。 【0067】第3に、バージョン不一致チェックプログラムを設けた場合に、実際の企業間取引におけるデータ交換等を行っている場合に、他企業からのデータ受信時に、ユーザのマスタファイルが古いことを検出可能としたことにより、マスタファイルの更新を忘れ、企業間取引に支障が生じることを防止できるという効果がある。 【0068】第4に、以上のような各効果を奏するマスタファイルの配信に対して、ユーザ管理ファイルに基づき、配信サービスの提供者が当該サービスを利用するユーザ(サービス加入ユーザ)から料金を徴収することにより、マスタファイル配信サービスに対して課金処理・料金徴収処理を適切に行うことができる(ユーザによる配信サービスの1回の利用毎に適正なサービス料金を自動的に課金すること等が可能になる)という効果がある。 【0069】近年におけるRosettaNet等を用いたEC(電子商取引)の増加に伴い、各種コードファイルや制御データが日々更新され、多数の企業へのリアルタイム配布が急増されると予想されていることに鑑みると、上記のような効果を有する本発明は、マスタファイルの配信サービスのビジネス化を実現する際に有効なものになると考えられる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月30日(2000.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088890 【弁理士】 【氏名又は名称】河原 純一
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| 【公開番号】 |
特開2002−132564(P2002−132564A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−329983(P2000−329983) |
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