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【発明の名称】 情報記録再生システム
【発明者】 【氏名】花形 匡

【要約】 【課題】バックアップデータを容易に作成することのできる情報記録再生システムを提供する。

【解決手段】情報記録媒体にデータの記録再生を行う情報記録再生ドライブと、複数の情報記録媒体を別個に格納可能な媒体格納位置を有する媒体格納手段と、前記媒体格納位置と前記情報記録再生ドライブ間において前記情報記録媒体の搬送を行う媒体搬送手段と、をそれぞれ有する2台の情報記録再生装置と、前記各情報記録再生ドライブの記録再生を制御する制御手段と、前記2台の情報記録再生装置のぞれぞれにおいて同一のデータを記録するミラーリング制御手段と、を備えるように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 情報記録媒体にデータの記録再生を行う情報記録再生ドライブと、複数の情報記録媒体を別個に格納可能な媒体格納位置を有する媒体格納手段と、前記媒体格納位置と前記情報記録再生ドライブ間において前記情報記録媒体の搬送を行う媒体搬送手段と、をそれぞれ有する2台の情報記録再生装置と、前記情報記録再生ドライブの記録再生を制御する制御手段と、前記2台の情報記録再生装置のぞれぞれにおいて同一のデータを記録するミラーリング制御手段と、を備えることを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項2】 請求項1に記載の情報記録再生システムが、前記2台の情報記録再生装置において、データを記録再生すべき記録媒体を選択する媒体選択手段を更に備えることを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項3】 請求項2に記載の情報記録再生システムにおいて、前記媒体選択手段が、前記2台の情報記録再生装置の各媒体格納手段において対応する媒体格納位置に格納されている情報記録媒体を選択することを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録再生システムにおいて、前記2台の情報記録再生装置の各媒体格納手段が、前記媒体格納位置をそれぞれ同数有することを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項5】 情報記録媒体にデータの記録再生を行う2台の情報記録再生ドライブと、複数情報記録媒体を別個に格納可能な媒体格納位置を有する媒体格納手段と、前記媒体格納位置と前記情報記録再生ドライブ間において前記情報記録媒体の搬送を行う少なくとも1つの媒体搬送手段と、を有する情報記録再生装置と、前記情報記録再生ドライブの記録再生を制御する制御手段と、前記2台の情報記録再生ドライブのそれぞれにおいて同一のデータを記録するミラーリング制御手段と、を備えることを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項6】 請求項5に記載の情報記録再生システムが、前記2台の情報記録再生ドライブにおいて、データを記録再生すべき記録媒体を選択する媒体選択手段を更に備えることを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項7】 請求項6に記載の情報記録再生システムにおいて、前記複数の情報記録媒体を2つのグループに分けて、前記媒体選択手段が、当該2つのグループの各々から情報記録媒体を選択することを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の情報記録再生装置において、前記2つの情報記録媒体へのデータの記録は、同一のブロック長で行うことを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の情報記録再生システムにおいて、前記ミラーリング制御手段が、一方の情報記録再生ドライブにデータエラーが発生した場合に、データエラーが発生した情報記録再生ドライブにのみリカバリ処理を行うことを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録再生システムにおいて、前記ミラーリング制御手段が、一方の情報記録媒体で媒体終端を検出した場合に、両方の情報記録再生ドライブの情報記録媒体を交換することを特徴とする情報記録再生システム。
【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の情報記録再生システムにおいて、前記情報記録再生装置の前記媒体格納手段は、前記情報記録再生装置から取り外し可能であることを特徴とする情報記録再生システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録再生システムに関し、特に、2台の物理ドライブを1台の論理ドライブに見せかけることによって、各々のドライブにマウントした情報記録媒体に同じデータを記録するミラーリング情報記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ装置は、コンピュータシステムのバックアップ装置として欠かせない存在となっている。特に近年の情報化社会の進展により、電子データ情報の重要性が増してきているが、磁気テープ装置によりバックアップデータを作成する場合、通常は同じデータを記録した磁気テープ媒体を2セット作成し、これらの磁気テープ媒体を別々の場所で管理している。2セットのバックアップデータを作成する場合、従来は、まず磁気テープ媒体に1セットのバックアップデータを作成した後に、そのバックアップデータを更に別の磁気テープ媒体にコピーして、2セットのバックアップデータを作成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1セットのバックアップデータをもう1セット作成するには、2倍の時間がかかることになり、またデータのコピー処理は手順が多いため、ミスやエラーが起きる可能性が高い。また、磁気テープの長さにはバラツキがあるため、作成した1セットの磁気テープ媒体に記録されたバックアップデータを、用意しておいた他方の磁気テープ媒体にコピーできるかわからないという問題もある。
【0004】本発明は上述した課題を解決すべくなされたものであり、2つの物理ドライブを1つの論理ドライブにみせかけ、それぞれの物理ドライブに装着した2つの情報記録媒体を1つの情報記録媒体として取り扱い、2つの情報記録媒体に同じデータを記録することによって、バックアップデータを容易に作成することのできる情報記録再生システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、本発明の情報記録再生システムは、情報記録媒体にデータの記録再生を行う情報記録再生ドライブと、複数の情報記録媒体を別個に格納可能な媒体格納位置を有する媒体格納手段と、前記媒体格納位置と前記情報記録再生ドライブ間において前記情報記録媒体の搬送を行う媒体搬送手段と、をそれぞれ有する2台の情報記録再生装置と、前記各情報記録再生ドライブの記録再生を制御する制御手段と、前記2台の情報記録再生装置のぞれぞれにおいて同一のデータを記録するミラーリング制御手段と、を備えることを特徴とする。このようにシステムを構成すると、2つの情報記録媒体に同じデータを記録することができるので、情報記録再生装置を制御する上位装置内の変更を必要としなくても、バックアップデータを容易に作成することができる。
【0006】また本発明の情報記録再生システムは、前記2台の情報記録再生装置において、データを記録再生すべき記録媒体を選択する媒体選択手段を更に備えることを特徴とする。このように、本システムは情報記録媒体をどの媒体格納位置から取り出すかを選択する手段を備えているので、所望の情報記録媒体にバックアップデータを記録することができる。
【0007】また本発明の情報記録再生システムは、前記媒体選択手段が、前記2台の情報記録再生装置の各媒体格納手段において対応する媒体格納位置に格納されている情報記録媒体を選択することを特徴とする。このように、各媒体格納手段において対応する媒体格納位置から情報記録媒体を取り出してデータを記録するので、2つの媒体格納手段間で、媒体格納位置と情報記録媒体の関係が同じになる。従って、媒体格納手段単位でデータを管理することができる。
【0008】また本発明の情報記録再生システムは、前記2台の情報記録再生装置の各媒体格納手段が、前記媒体格納位置をそれぞれ同数有することを特徴とする。
【0009】また本発明の別の実施例における情報記録再生システムは、情報記録媒体にデータの記録再生を行う2台の情報記録再生ドライブと、複数情報記録媒体を別個に格納可能な媒体格納位置を有する媒体格納手段と、前記媒体格納位置と前記情報記録再生ドライブ間において前記情報記録媒体の搬送を行う少なくとも1つの媒体搬送手段と、を有する情報記録再生装置と、前記情報記録再生ドライブの記録再生を制御する制御手段と、前記2台の情報記録再生ドライブのそれぞれにおいて同一のデータを記録するミラーリング制御手段と、を備えることを特徴とする。このようにシステムを構成すると、2つの情報記録媒体に同じデータを記録することができるので、情報記録再生装置を制御する上位装置内の変更を必要としなくても、バックアップデータを容易に作成することができる。
【0010】また本発明の情報記録再生システムは、前記2台の情報記録再生ドライブにおいて、データを記録再生すべき記録媒体を選択する媒体選択手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】また本発明の情報記録再生システムは、前記複数の情報記録媒体を2つのグループに分けて、前記媒体選択手段が、当該2つのグループの各々から情報記録媒体を選択することを特徴とする。このように構成することによって、媒体格納手段が一つしかない情報記録再生装置などでも、媒体格納手段を2つ有するように仮想することができ、バックアップデータを好適に作成することができる。
【0012】また本発明の情報記録再生システムは、前記情報記録媒体へのデータの記録を同一のブロック長で行うことを特徴とする。このようにデータの記録を同一のブロック長で行うことによって、2つの情報記録媒体のデータ内容が更に対応することになる。
【0013】また本発明の情報記録再生装置は、前記ミラーリング制御手段が、一方の情報記録再生ドライブにデータエラーが発生した場合に、データエラーが発生した情報記録再生ドライブにのみリカバリ処理を行うことを特徴とする。このように構成することによって、2つの情報記録媒体に同一のデータを好適に記録することができる。
【0014】また本発明の情報記録再生システムは、前記ミラーリング制御手段が、一方の情報記録媒体で媒体終端を検出した場合に、両方の情報記録再生ドライブの情報記録媒体を交換することを特徴とする。このように構成することによって、各媒体格納手段内の情報記録媒体に記録されるデータの内容が同じになるので、バックアップデータを好適に管理することができる。
【0015】また本発明の情報記録再生システムは、前記情報記録再生装置の前記媒体格納手段は、前記情報記録再生装置から取り外し可能であることを特徴とする。このように構成することによって、媒体格納手段単位で情報記録媒体を管理することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、磁気テープ装置を例にとって添付の図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報記録再生システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の情報記録再生システムは、ホストコンピュータ等の上位装置1と、磁気テープ制御装置2と、磁気テープ装置3、4とから構成されている。
【0017】磁気テープ制御装置2は、上位装置1とデータの送受信を行う入出力部21と、プログラム制御で動作する制御部23と、RAMなどを用いて一時的にデータを記憶しておく記憶部24と、制御部23を制御するためのプログラムを記憶しておくプログラム記憶媒体25と、磁気テープ装置3、4とデータの送受信を行う入出力部26と、制御部23と他の回路間で通信をするための制御信号線22と、を備えている。また、制御部23は、後述するミラーリング制御手段27と、媒体選択手段28と、を有する。
【0018】入出力部21は、上位装置1から当該磁気テープ制御装置2に対して何らかの入力を受け付けたり、何らかの出力を送り出したりするところである。例えば、上位装置1からの命令やデータが入ってきたり、上位装置1へ報告を返したりする。一方、入出力部26は、磁気テープ装置3、4に対し何らかの命令を発行したり、磁気テープ装置3、4からデータを受信したりする。尚、上位装置1と入出力部21のインターフェースと、入出力部26と磁気テープ装置3、4のインターフェースは同じ種類のインターフェースでも、異なる種類のインターフェースでもよい。
【0019】制御信号線22は、上述したように磁気テープ制御装置2内に実装されている制御部23が、他の回路と通信するための信号線である。一般には、MPUのローカルバスやPCIバスなどを用いることができる。
【0020】制御部23は、プログラム制御で動作するマイクロプロセッサであり、プログラム記憶媒体25に記憶されたプログラムにしたがって、入出力部21と入出力部26とを制御する。尚、制御信号線22を介してプログラム記憶媒体25に記憶しているプログラムを直接読み出して動作させてもよいし、プログラム記憶媒体25から制御信号線22を介して記憶部24にプログラムをコピーし、制御信号線22を介して記憶部24に格納されたプログラムを読み出して動作させてもよい。
【0021】記憶部24は、制御部23を動作させるためのデータを記憶する。そのため、読み出しと書き込みができる必要があり、一般には、RAM(Random Access Memory)を用いることができる。
【0022】プログラム記憶媒体25には、制御部23を動作させるプログラムが格納されている。プログラム記憶媒体25は、制御部23によって読み出しが行えればよいため、読み出し専用媒体が好ましい。一般には、フラッシュメモリやROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、FD(FloppyDisk)、CD−ROMなどを用いることができる。
【0023】制御部23内にあるミラーリング制御手段27は、2台の磁気テープ装置3、4がそれぞれ有するテープドライブ31、41に装着されている磁気テープ媒体に対して、同じデータの書き込む手段であり、基本的には磁気テープ装置3、4に対して同じコマンドを発行する。但し、いずれかのドライブに何らかのエラーが発生した場合は、そのドライブに対してリカバリ処理を行い、両ドライブで同じデータが書き込めるようにする。例えば、一方の磁気テープ装置でデータエラーが発生した場合、データエラーが発生した磁気テープ装置だけ位置決めをやり直し、再度書き込み処理を行う。尚、両ドライブに装着した磁気テープ媒体の長さが異なる場合にそなえて、一方の磁気テープ装置だけ、EOT(End ofTape:媒体終端)を検出した場合、他方の磁気テープ装置でもEOTを検出したことにして、両方の磁気テープ装置において磁気テープ媒体を交換する。
【0024】媒体選択手段28は、磁気テープ媒体をマガジンから取り出し、テープドライブに装着する場合に指定するセル番号を決めたり、テープドライブから磁気テープ媒体を取り出してマガジンへ格納する際のセル番号を決めたりする手段である。尚、本実施形態では、磁気テープ装置3、4とも同じセル番号のセルから磁気テープ媒体を取り出し、同じセル番号のセルに磁気テープ媒体を格納するようにしている。
【0025】磁気テープ装置3は、磁気テープ媒体を装着し、読み書きを行うテープドライブ31と、テープドライブ31とマガジン33の間で磁気テープ媒体を搬送するアクセッサ32と、磁気テープ媒体を格納しておくマガジン33とから構成されている。本実施形態において、マガジン33はセル0からセル5までの6巻の磁気テープ媒体を格納するものとしているが、この数は特に限定されるものではなく、何巻のものでもよい。磁気テープ装置4は、磁気テープ装置3と同様の構成である。
【0026】テープドライブ31は、磁気テープ制御装置2の入出力部26からの命令に従って磁気テープ媒体を走行させ、データの記録再生を行う。アクセッサ32は、入出力部26からの命令に従って指定されたセルから磁気テープ媒体を取り出し、テープドライブ31へ挿入したり、逆にテープドライブ31から磁気テープ媒体を取り出して指定されたセルへ格納したりする。マガジン33は、セル0からセル5までのセルに磁気テープ媒体を格納するための棚を備えており、磁気テープ媒体をセルに入れたままの状態で、磁気テープ装置3から取り外し可能なように設置されている。
【0027】次に、本発明の情報記録再生システムの動作について図面を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る情報記録再生システムの動作の流れを説明するためのフローチャートである。本発明の情報記録再生システムにおいて、上位装置1から磁気テープ媒体にデータを書き込む場合、磁気テープ媒体のマウント、媒体への書き込み、デマウントの3つの動作がある。これらの動作について以下に説明する。
【0028】まず、磁気テープ媒体のマウント動作について説明する。入出力部21は、上位装置1よりマガジン33、43のセル0(33−1、43−1)からのマウント命令を受け取る(ステップS2、S3「YES」)。すると、制御部23は媒体選択手段28を用いて該当するセル番号を求め、入出力部26を介して磁気テープ装置3と磁気テープ装置4に対し、該当セル(ここではセル0)からのマウント命令を発行する(ステップS4、S5)。これを受けて、アクセッサ32、42がセル0から磁気テープ媒体を取り出して各テープドライブ31、41に搬送する。次いで、入出力部26が磁気テープ装置3、4からのマウント終了報告を受け付け、終了状態のチェックを行う(ステップS6)。正常終了であれば、入出力部21は、上位装置1に対して動作終了報告を行う(ステップS7「NO」、S9)。一方、異常終了であれば、何らかのリカバリ処理を行った後に、入出力部21は上位装置1に対し動作終了報告を行う(ステップS7「YES」、S8、S9)。
【0029】次に、磁気テープ媒体へのデータの書き込み動作について説明する。まず入出力部21は、上位装置1からデータの書き込み命令を受け取る(ステップS2、S3「NO」)。すると、入出力部26は、ミラーリング制御手段27を用いて同じデータを同じブロック長で、磁気テープ装置3、4のテープドライブ31、41に対して書き込み命令を発行する(ステップS5)。その後、磁気テープ装置3、4からの終了報告を待つ(ステップS6)。ここで、書き込み動作において何らかのエラーが発生した場合、必要に応じてリカバリ処理を行う(ステップS7「YES」、S8)。書き込みエラーが発生した場合は、エラーの発生したテープドライブだけに、再書き込みを行ったり、位置決めをやり直したり、Eraseマークを書き込んでだりして、再度データの書き込みを行う。一方、書き込みを続け、どちらかのドライブでEOT(媒体終端)を検出した場合、上位装置1に対しEOT報告を行う。
【0030】尚、いずれかの(例えば磁気テープ装置3の)磁気テープ媒体にEOTを検出した場合、もう一方の(磁気テープ装置4の)磁気テープ媒体でもEOTを検出したことにして、上位装置1から情報記録媒体を交換する命令が発行される。ここで、新たに装着される磁気テープ媒体は、マガジン33、43で同じセル番号を有する磁気テープ媒体が選択される。すなわち本例の場合、例えば磁気テープ装置4の磁気テープ媒体に書き込める領域が残されていたとしても、磁気テープ装置3における磁気テープ媒体の交換と同時に磁気テープ装置4でも磁気テープ媒体を交換し、その後に上述した書き込み処理を行う。このため、マガジン33、43に格納されている磁気テープ媒体内のデータは、マガジン33、43間で対応することになるので、マガジンごとにデータを管理することができる。
【0031】次に、磁気テープ媒体のデマウント動作について説明する。上位装置1は、書き込むべきデータを全て書き込み終った時や、まだ書き込むべきデータが残っているにも関わらず磁気テープ装置からEOT報告を受け取った時、入出力部26がデマウント命令を発行する。入出力部21は、上位装置1からテープドライブ31、41からセル0への磁気テープ媒体の排出命令(デマウント命令)を受け取る(ステップS2、S3「YES」)。すると、入出力部26は、磁気テープ媒体選択手段28を用いて該当するセル番号を求め、磁気テープ装置3と磁気テープ装置4に対し、該当セル(ここではセル0)へのデマウント命令を発行する(ステップS4、S5)。入出力部26が、両方の磁気テープ装置3、4からのデマウント終了報告を受け付けたら、終了状態のチェックを行う(ステップS6)。正常終了であれば、入出力部21が、上位装置1に対し動作終了報告をする(ステップS7「NO」、S9)。一方、異常終了であればリカバリ処理を行った上で、上位装置1に対し、動作終了報告をする(ステップS7「YES」、S8、S9)。
【0032】尚、セル0へのデマウント動作が完了した後も、まだ書き込むべきデータが残っている場合は、上位装置1は次いでセル1からのマウント命令を発行する。入出力部21が上位装置1よりセル1からのマウント命令を受け取った場合、上述のセル0からのマウント動作と同様に、媒体選択手段28を用いて該当するセル番号を求め、磁気テープ装置3と磁気テープ装置4に対し、該当セル(ここではセル1)からのマウント命令を発行する。その後は、上述したような書き込み、デマウント動作処理を繰り返す。
【0033】以上説明したように、本実施形態の情報記録再生システムによれば、2台の磁気テープ装置で2つの磁気テープ媒体に同じデータを同時に書き込むことによって、正副2つの磁気テープ媒体を同時に作成することができる。更に、各マガジンはセルの数が同じであるため、マガジン33と43との間でマガジンとセルと磁気テープ媒体の関係が対応しており、磁気テープ媒体を格納したマガジン自体を交換することにより、正副2つの磁気テープ媒体をマガジン単位で管理することができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態について磁気テープライブラリ装置を例にとって図面を参照して説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係る情報記録再生システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の情報記録再生システムは、第1の実施形態における磁気テープ装置3、4の代わりに、磁気テープライブラリ装置5を設けた構成である。
【0035】第1の実施形態の磁気テープ制御装置2との相違点として、磁気テープ制御装置2内の記憶部24が、磁気テープライブラリ装置5の媒体保管庫53のセル番号を2つのグループに分けて、仮想的に2つのマガジンがあるようにして、このグループ分けの規則を記憶部24に設けた変換テーブル29に記憶させておく。例えば、セル0からセル11までを仮想マガジンAのセル0からセル11として扱い、セル12からセル23までを仮想マガジンBのセル0からセル11として扱う。媒体選択手段28は、この変換テーブル29に記憶された変換規則に基づいて磁気テープ媒体の格納されているセルを選択する。
【0036】磁気テープライブラリ装置5は、磁気テープ媒体を装着し、読み書きを行う2台のテープドライブ51a、51bと、このテープドライブ51a、51bと媒体保管庫53の間で磁気テープ媒体を搬送するアクセッサ52と、磁気テープ媒体を格納しておく媒体保管庫53とから構成されている。尚、本実施形態において、アクセッサ52は1つでも2つでもよい。又、媒体保管庫53はセル0からセル23までの24巻の磁気テープ媒体を格納するものとしているが、何巻のものでもよい。その他の構成については、第1の実施形態の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0037】上述した磁気テープライブラリ装置5において、第1の実施形態と同様、マウント動作、書き込み動作、デマウント動作を行う。本実施形態では、これらの動作において媒体選択手段28が、変換テーブル29の有する変換規則に基づいて、指定されたセル番号から2つの磁気テープ媒体を取り出し、テープドライブ51a、51bに装着して、その後は第1の実施形態と同様、それぞれの動作処理を行う。動作処理の詳細については第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0038】上述したように、本実施形態の情報記録再生システムによれば、媒体を管理するセルをグループ分けするための変換テーブル29を設けて、ここに記憶されている変換規則を媒体選択手段28が参照することによって、仮想的に2つのマガジンがあるように設定できるので、第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。このように変換テーブルを適宜設けることによって、ドライブ、マガジン、セルなどの構成が異なる装置にも本発明を適用することができる。
【0039】尚、上記実施形態では、磁気テープ装置および磁気テープライブラリ装置を例にとって説明したが、本発明は磁気テープ装置および磁気テープライブラリ装置のみならず、光ディスク装置その他の情報記録再生装置にも適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の情報記録再生システムによれば、2つの磁気テープ媒体に同じデータを同時に書き込むことが可能となり、上位装置の変更なしに正副2つの磁気テープ媒体を同時に作成することができる。また、同じセル数のマガジンを2台用いることにより、マガジンとセルと磁気テープ媒体の関係を対応させることができ、磁気テープ媒体を格納したままでマガジンを交換することにより、正副2つの磁気テープ媒体をマガジン単位で管理することも可能である。
【0041】また、セルをグループ分けして管理することにより、1台のマガジン中で仮想的に2つのマガジンがあるように見せ掛けることができる。この場合、ドライブ、マガジン、セルなどの構成が異なる装置であっても、正副2つの媒体を同時に作成してバックアップデータの管理を好適に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成12年10月27日(2000.10.27)
【代理人】 【識別番号】100096024
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 三枝子
【公開番号】 特開2002−132559(P2002−132559A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−329504(P2000−329504)