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【発明の名称】 画像出力システム
【発明者】 【氏名】大津 一紀

【要約】 【課題】画像出力システムにおいて、障害部解析を行えるようにする。

【解決手段】印刷データを作成するホストコンピュータ101および作成された印刷データを出力するプリンタ102からなる画像出力システムであって、印刷障害が発生した際に、障害解析モードへの切り替えおよびレベル設定を行うテストアプリケーションプログラム201と、障害解析モードに応じて障害解析用データレベルを変更し障害解析用データを作成する障害解析モード判断手段203と、障害解析用データを基に障害箇所の特定を行う障害解析プログラム202とを有する構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】印刷データを作成する情報処理装置および作成された印刷データを出力する画像出力装置からなる画像出力システムであって、印刷障害が発生した際に、障害解析モードへの切り替えおよびレベル設定を行う障害解析モード設定手段と、障害解析モードに応じて障害解析用データレベルを変更し障害解析用データを作成する障害解析用データ作成手段と、障害解析用データを基に障害箇所の特定を行う障害部特定手段とを有することを特徴とする画像出力システム。
【請求項2】前記障害解析モード設定手段は、通信データレベル、プリンタ言語レベルおよびイメージデータレベルの設定レベルを少なくとも有することを特徴とする請求項1記載の画像出力システム。
【請求項3】前記障害部特定手段は、プリンタ言語からイメージデータへの展開を行うプリンタエミュレーション手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の画像出力システム。
【請求項4】前記障害解析用データ作成手段は、障害解析モードが通信データレベルである場合、受信通信データと共に送信通信データを送受信タイミングで保持し、これを前記障害部特定手段に送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像出力システム。
【請求項5】前記障害解析用データ作成手段は、障害解析モードに応じて必要なモジュールのみを起動することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力システム。
【請求項6】前記障害解析モード設定手段および前記障害特定手段は前記情報処理装置に設けられ、前記障害解析用データ作成手段は前記画像出力装置に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像出力システム。
【請求項7】前記障害部特定手段は、通信データレベル、プリンタ言語レベルおよびイメージデータレベルの設定レベルそれぞれのモードにおける障害解析用データをもとにして、ネットワーク部通信エラー、ネットワーク部と印刷データ解析部間エラーまたは印刷データ解析部エラーの何れかのエラーかを判断することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の障害検知方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データを作成する情報処理装置とネットワークを経由して情報処理装置から印刷データを受信した画像出力装置とからなる画像出力システムに関し、特に、画像出力における障害解析に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、画像出力システム、例えばカラーレーザビームプリンタ等のプリンタとホストコンピュータとを、イーサネット(登録商標)などのインタフェースを用いて接続している。
【0003】このような画像出力システムでは、ホストコンピュータ上のアプリケーションはユーザが作成した画像情報をプリンタドライバに渡し、プリンタドライバはプリンタが解釈可能な印刷データ(Printer Descripton Language)(以下、「PDL」という。)に変換し、作成し印刷データを標準インタフェースを介してプリンタに送信し、プリンタは受信した印刷データを解釈してラスタイメージに展開した後、プリンタエンジンへ出力する。そして、プリンタエンジンでは受信したラスタイメージをハードコピー出力する構成となっている。
【0004】ところで近年、カラーレーザプリンタのインタフェースとしてはイーサネットが標準となっており、複数の異なる種類のクライアントコンピュータから印刷指令を受けて印刷処理を行っている。
【0005】さらに、ネットワーク制御はネットワーク制御専用のCPUで行うプリントサーバカード形式から、プリンタコントローラと同じCPUを用いてネットワーク制御を行う方式へと移行してきている。プリンタコントローラと同じCPUを用いてネットワーク制御する方式をオンボードネットワークと呼んでいるが、従来のカード形式に対して障害切り分けが行い難くなっている。
【0006】すなわち、従来のカード形式では、障害発生時には別のネットワークインタフェースカード(以下、「NIC」という。)に取り替えて動作確認することによって、ネットワーク関連の障害であるか、プリンタコントローラの障害であるかの判断が行えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オンボードネットワークになると、障害内容等の解析ができないので、障害箇所を特定することが困難であった。
【0008】そこで、本発明は、障害部解析を行うことのできる画像出力システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために、本発明の画像出力システムは、印刷データを作成する情報処理装置および作成された印刷データを出力する画像出力装置からなる画像出力システムであって、印刷障害が発生した際に、障害解析モードへの切り替えおよびレベル設定を行う障害解析モード設定手段と、障害解析モードに応じて障害解析用データレベルを変更し障害解析用データを作成する障害解析用データ作成手段と、障害解析用データを基に障害箇所の特定を行う障害部特定手段とを有する構成としたものである。
【0010】これにより、設定した障害解析レベルでの障害を検知するこができ、各障害解析レベルでの障害状況により障害箇所を特定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、印刷データを作成する情報処理装置および作成された印刷データを出力する画像出力装置からなる画像出力システムであって、印刷障害が発生した際に、障害解析モードへの切り替えおよびレベル設定を行う障害解析モード設定手段と、障害解析モードに応じて障害解析用データレベルを変更し障害解析用データを作成する障害解析用データ作成手段と、障害解析用データを基に障害箇所の特定を行う障害部特定手段とを有する画像出力システムであり、設定した障害解析レベルでの障害を検知するこができ、各障害解析レベルでの障害状況により障害箇所を特定することができるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、障害解析モード設定手段は、通信データレベル、プリンタ言語レベルおよびイメージデータレベルの設定レベルを少なくとも有する画像出力システムであり、データ転送シーケンスに関する障害と、PDLコマンドレベルでの障害と、コマンド解析部までのデータに関する障害と、ビットマップ生成部までのデータに関する障害であるかを判断することができるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、障害部特定手段は、プリンタ言語からイメージデータへの展開を行うプリンタエミュレーション手段を含む画像出力システムであり、情報処理装置側で画像出力装置と同じ処理が可能になり、障害解析が行いやすくなると共に、画像出力装置で発生する障害を再現することができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、障害解析用データ作成手段は、障害解析モードが通信データレベルである場合、受信通信データと共に送信通信データを送受信タイミングで保持し、これを障害部特定手段に送信する画像出力システムであり、データ転送シーケンスを把握することができ、データ転送シーケンスでの障害解析が行い易くなるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、障害解析用データ作成手段は、障害解析モードに応じて必要なモジュールのみを起動する画像出力システムであり、障害検出時にメモリ不足となる状況の発生を抑制することができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、障害解析モード設定手段および障害特定手段は情報処理装置に設けられ、障害解析用データ作成手段は画像出力装置に設けられている画像出力システムであり、情報処理装置からの制御が可能になり、ユーザの操作が簡易になるとともに、画面表示により障害個所の認識が行いやすくなるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、障害部特定手段は、通信データレベル、プリンタ言語レベルおよびイメージデータレベルの設定レベルそれぞれのモードにおける障害解析用データをもとにして、ネットワーク部通信エラー、ネットワーク部と印刷データ解析部間エラーまたは印刷データ解析部エラーの何れかのエラーかを判断する画像出力システムであり、複数のモードによる障害解析により、より的確な障害個所を特定することができるという作用を有する。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図1から図16を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0019】図1は本発明の一実施の形態であるプリンタをホストコンピュータとともに示すブロック図、図2は図1のプリンタおよびホストコンピュータの主要部の構成を示すブロック図、図3は障害解析レベルが通信データレベル時におけるホストコンピュータの主要機能を示すブロック図、図4は障害解析レベルが通信データレベル時におけるホストコンピュータによる障害解析コマンド送信処理を示すフローチャート、図5は障害解析レベルが通信データレベル時におけるホストコンピュータによる障害解析プログラムの障害解析処理を示すフローチャート、図6は障害解析レベルが通信データレベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド受信時の処理を示すフローチャート、図7は障害解析レベルが通信データレベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド処理時の主要機能を示すブロック図、図8は障害解析レベルが通信データレベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド処理を示すフローチャート、図9は障害解析レベルがプリンタ言語レベル時におけるホストコンピュータの主要機能を示すブロック図、図10は障害解析レベルがプリンタ言語レベル時におけるホストコンピュータの障害解析コマンド送信時の処理を示すフローチャート、図11は障害解析レベルがプリンタ言語レベル時におけるホストコンピュータでの障害解析プログラムの障害解析処理を示すフローチャート、図12は障害解析レベルがプリンタ言語レベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド処理時の主要機能を示すブロック図、図13は障害解析レベルがプリンタ言語レベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド処理を示すフローチャート、図14は障害解析レベルがプリンタ言語レベル時におけるホストコンピュータの障害解析コマンド送信時の処理を示すフローチャート、図15は障害解析レベルがイメージデータレベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド処理時の主要機能を示すブロック図、図16は障害解析レベルがイメージデータレベル時におけるレーザビームプリンタの障害解析コマンド処理を示すフローチャートである。
【0020】先ず、本実施の形態の画像出力システムであるホストコンピュータ101およびプリンタ(レーザビームプリンタ、インクジェットプ等のプリンタ)102について図1を参照して説明する。
【0021】なお、プリンタは、レーザビームプリンタおよびインクジェットプリンタに限定されるものではなく、他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
【0022】ホストコンピュータ(情報処理装置)101は、アプリケーションプログラム部103と、データ変換処理部104と、PDLスプール部105と、ネットワークデータ送受信部106とを備える構成となっている。また、プリンタ(画像出力装置)102は、ネットワーク部107と、IF制御部108と、送受信バッファ109と、中央管理部110と、中間データ生成部112と、ワークメモリ113と、ビットマップ生成部114と、バンドバッファ115と、エンジン出力部116と、エンジン117と、プリンタ設定部118と、ステータス情報部119とを備える構成となっている。
【0023】ホストコンピュータ101の各部の機能を説明すると、アプリケーションプログラム部103は、画像データを作成する。データ変換処理部104は、アプリケーションプログラム103で作成された画像データをプリンタ102が解釈可能なページ記述言語(以下、「PDL」という。)に変換する。PDLスプール部105には、データ変換処理部104で作成されたPDLが格納される。ネットワークデータ送受信部106は、ホストコンピュータ101とプリンタ102との間におけるネットワーク経由でのデータの送信/受信制御を行い、PDLスプール部105からPDLデータを取り出しプリンタ102にデータを転送する。
【0024】次に、プリンタ102の機能を説明すると、ネットワーク部107は、ホストコンピュータ101との間におけるネットワーク経由でのデータの送信/受信を行う。IF制御部108はネットワーク部107のみでなくセントロニクス部(図示せず)等の各インタフェースからのデータ送受信の制御を行い、印字情報であるPDLをインタフェースから受信し、送受信バッファ109に受信PDLデータを格納し、中央管理部110にデータ受信通知とデータ格納先アドレスを通知する。コマンド解析部111は、中央管理部110からデータ受信通知と受信PDLデータ格納先を受け取り、送受信バッファ109に保持されているPDLデータを取り出し、コマンド解析を行う。そして、印刷ジョブ単位毎に印字動作を設定するコマンドである場合は中央管理部110に設定を通知し、描画情報のコマンドである場合は中間データ生成部112へコマンドを渡す。中央管理部110では印刷ジョブの管理と設定を行う。中間データ生成部112は、描画コマンドを受け取り、描画コマンドからプリンタ中間言語(Display List)(以下、「DL」という。)へ変換してワークメモリ113に格納する。中間データ生成部112はページの管理をしており、1ページ分のDL作成が終了すると、DL格納先アドレスを含んだDL作成終了通知を中央管理部110に出す。中央管理部110は、中間データ生成部112からDL作成終了通知を受け取ると、ビットマップ生成部114にビットマップ生成要求を出す。ビットマップ生成部114は、中央管理部110からDL格納先アドレスを含んだビットマップ生成要求を受け取ると、ワークメモリ113に保持されているDLを取り出してバンドバッファ115にビットマップ展開し、エンジンへのデータ出力が遅れない範囲のバンドバッファ上にビットマップ展開が終了すると、中央管理部110に準備完了通知を出す。中央管理部110に準備完了通知を出した後、残りのバンドバッファに展開を開始する。中央管理部110はビットマップ生成部114からの通知を受け取ると、エンジン出力部116にエンジン出力要求を出す。エンジン出力部116は、中央管理部110からのエンジン出力指示を受け取ると、バンドバッファ115から順次ビットマップデータを取り出しエンジン117へ出力する。エンジン117ではエンジン出力部116からの出力データを元にCMYKの画像を感光体上に像形成し、形成した像を用紙上に転写して画像を形成する。そして、用紙上に画像形成が終了して排紙されると、エンジン出力部116は中央管理部110に印字完了通知を出す。プリンタ設定部118はユーザからの設定を受け付け、ユーザ設定内容を中央管理部110に通知し、中央管理部110はプリンタの設定を変更する。ステータス情報部119はホストコンピュータ101からステータス要求が発生した際に、中央管理部110からプリンタ102のステータス情報を取得し、送受信バッファ109にステータス情報を含んだ送信データを書き込み、中央管理部110にステータス準備完了を通知する。中央管理部110はステータス情報部119からステータス準備完了通知を受け取るとIF制御部108にデータ送信要求を出し、IF制御部108はステータス要求ホストコンピュータに対してインタフェースを選択してステータスデータを送信する。なお、プリンタ102の制御は1つのCPUを用いて制御を行っている。
【0025】図2は、ホストコンピュータ101とプリンタ102の主要部の構成を機能別に示したブロック図である。
【0026】ホストコンピュータ101は、テストアプリケーションプログラム(障害解析モード設定手段)201と、データ変換処理部104と、PDLスプール部105と、ネットワークデータ送受信部106と、障害解析プログラム(障害部特定手段)202とを備えている。プリンタ102は、ネットワーク部107と、IF制御部108と、送受信バッファ109と、中央管理部110と、コマンド解析部111とを備え、コマンド解析部111は障害解析モード判断手段(障害解析用データ作成手段)203を備えている。なお、プリンタ102には上述した以外の図1で示される機能ブロックも備えている。
【0027】ここで、ホストコンピュータ101各部の機能を説明する。
【0028】テストアプリケーションプログラム201は障害解析実行プログラムであり、障害解析レベルの設定を行って障害解析コマンドをプリンタ102に対して発行し、障害解析用画像を呼び出し、データ変換処理部104によりPDLデータへと変換してこれをPDLスプール部105に蓄積し、ネットワークデータ送受信部106によりプリンタ102へ障害解析用画像のPDLデータを送信する。障害解析プログラム202は、プリンタ102からの返信データをネットワークデータ送受信部106経由で取得し、取得したデータを解析して障害発生の有無および障害発生箇所の判定を行う。障害解析レベルとしては3レベルあり、通信における障害の有無を判断する通信データレベルと、ネットワーク部107とIF制御部108との間のデータ受け渡しにおける障害の有無と、データ変換処理部104でのPDLデータ作成時における障害の有無を判断するプリンタ言語レベルと、コマンド解析部111以降の処理における障害の有無を判断するイメージデータレベルとがある。
【0029】次に、プリンタ102各部の機能を説明する。
【0030】コマンド解析部111は受信したデータの解析を行い、コマンドとして処理する。コマンド解析部111でコマンドが障害解析要求コマンドである場合、障害解析モード判断手段203により障害解析レベルを特定し、障害解析レベルに応じた障害解析モードにシステムを切り替える。
【0031】次に、障害解析レベルが通信データレベルである場合について説明する。
【0032】図3はホストコンピュータ101の主要機能ブロック図を示したものであり、図4はホストコンピュータ101の障害解析コマンド送信時の処理フローチャートを示したものであり、図5はホストコンピュータ101における障害解析プログラム202の障害解析処理フローチャートを示したものである。
【0033】先ず、テストアプリケーションプログラム201の動作について説明する。
【0034】図4において、テストアプリケーションプログラム201で障害解析が通信データレベルで実行された場合(S401)、テストアプリケーションプログラム201はパケットトレース要求コマンドをプリンタ102に発行し(S402)、プリンタ102がパケットトレースモードに切り替わったかを、レーザビームプリンタのステータス情報を取得することによって判断する(S403)。プリンタ102がパケットトレースの準備ができた場合、障害解析用データを読み込み(S404)、データ変換処理部104により障害解析用データをPDLデータへ変換し(S405)、作成された障害解析用PDLデータをPDLスプール部105に蓄積する(S406)。次に、障害解析プログラム202を通信データレベルで起動し(S407)、PDLスプール部105に蓄積されている障害解析用PDLデータをプリンタ102へ送信する(S408)。蓄積されている全ての障害解析用PDLデータを送信するとプログラムを終了する(S409)。
【0035】次に、障害解析プログラム202の動作について説明する。
【0036】図3において、障害解析プログラム202は、パケット再構成手段301と、パケット解析手段302と、送信パケット抽出手段303と、送信データ抽出手段304と、プリンタエミュレーション手段305とを備えている。
【0037】図5において、障害解析プログラム202は通信データレベルで起動されると、ホストコンピュータ101からの障害解析用PDLデータに対する返信データの受信を開始する(S501)。そして、全ての返信データを受信したかをチェックし(S502)、全ての返信データを受信している場合は、パケット再構成手段301において返信データから送受信パケットを再構成する(S503)。次に、再構成したパケットデータに関してパケット解析手段302においてデータ転送シーケンスに関して不具合がある箇所および警告箇所を検出し、パケット転送シーケンスを表示すると共に不具合箇所および警告箇所を指摘する(S504)。この時点で、転送シーケンスに問題があれば指摘が行われる。ここで取り扱っている転送シーケンスとはLPR(Line Printer Remote)で印刷が行われている場合は、LPRとTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)である。また、S503で再構成されたパケットはIPデータグラム形式のパケットである。転送シーケンスで問題がなければ(S505)、再構成されたパケットのうちホストコンピュータ101が送信したホスト送信パケットのみを送信パケット抽出手段303において抽出し(S506)、ホスト送信パケットからPDLデータを送信データ抽出手段304において取り出し(S507)、プリンタエミュレーション手段305において、S507で取り出したPDLデータを解析し、PDLコマンドレベルでの不具合がないかを判断し、不具合がある場合は、不具合コマンド情報を表示し、不具合がない場合はプリンタ102で行っていると同じようにラスタイメージデータを作成し表示する(S508)。
【0038】次に、障害解析レベルが通信データレベルである場合について説明する。
【0039】図6はプリンタ102の障害解析コマンド受信時の処理フローチャートを示したものであり、図7はプリンタ102の障害解析コマンド処理時の主要機能ブロック図を示したものであり、図8はプリンタ102の障害解析コマンド処理フローチャートを示したものである。
【0040】図6において、先ず、プリンタ102はホストコンピュータ101からデータを受信すると(S601)、受信したデータが障害解析コマンドであるかをコマンド解析部111で判断し(S602)、障害解析コマンドである場合、障害解析モード判断手段203で障害解析モードを特定し、障害解析モードが通信データレベルである場合、レーザビームプリンタをパケットトレースモードで再起動する(S603)。S602において受信コマンドが障害解析コマンドなく、描画コマンドである場合は、中間データ生成部112へ描画コマンドを渡してDL作成を行う(S604)。データ全てを受信し処理したかを判断し(S605)、全て処理するまでS601からS604を行う。
【0041】次に、パケットトレースモードでプリンタ102が起動された際の動作について説明する。
【0042】図7および図8において、プリンタ102はパケットトレースモードで起動されると、パケットトレースに必要なネットワークIF701と、データ受信手段702と、受信パケットバッファ703と、受信パケット解析手段704と、パケットログ手段705と、パケットログバッファ706と、送信パケット作成手段707と、送信パケットバッファ708と、データ送信手段709で起動され(S801)、パケットログバッファ706をシステムメモリから取得可能最大サイズで取得し(S802)、セッション要求を待つ(S803)。セッション要求が発生すると、データ受信手段702はネットワークIF701を介してパケットを受信して受信パケットバッファ703へ格納し、受信パケット解析手段704にパケット受信を通知する(S804)。なお、パケット解析手段704と送信パケット作成手段707はLPRとTCP/IPに相当する。受信パケット解析手段704は受信パケットをパケットログ手段705に渡し(S805)、パケットログ手段705は受信パケットをパケットログバッファにIPデータとしてコピーする(S806)。パケットログ手段705はパケットログバッファ706に受信パケットのコピーが終了すると、受信パケット解析手段704に受信パケットを戻し、受信パケット解析手段704は受信パケットに対して受信応答が必要であるかを判断し(S807)、受信応答が必要である場合は、送信パケット作成手段707に対して受信応答パケット作成要求を出し、ホストコンピュータ101に対して受信応答を送信する(S808)。送信パケット作成手段707は受信パケットから受信応答パケット作成要求を受けると、応答パケットを作成し、送信パケットバッファ708にパケットを蓄積し、データ送信手段709にパケット送信要求を出す。データ送信手段709は送信パケットバッファから送信パケットを取り出し、ホストコンピュータ101に対して受信応答を送信する。なお、ここでいう受信応答は、TCPの応答確認(ACK:Acknolege)と、LPRの受信応答確認を示している。送信パケット作成手段707は受信応答パケットを作成すると共に、パケットログ手段705に対して受信応答パケットのコピーを渡し(S809)、パケットログ手段705は受け取った受信応答パケットをパケットログバッファ706にIPデータとしてコピーを行う(S810)。データ受信をすべて行ってセッション終了が要求されると(S811)、プリンタ102はホストコンピュータ101の障害解析プログラム202に対してセッション要求を出し、セッションが成立すると、パケットログバッファ706に蓄積したパケットデータをデータとしてホストコンピュータ101に送信する(S812)。パケットログ手段705は送受信のタイミングにしたがってパケットログバッファ706にパケットを蓄積する。また、パケットログバッファ706に蓄積されているパケットが、イーサネットの最大長を超える場合は、2つに分割してパケットを作成して送信を行い、障害解析プログラム202のS503においてパケットを再構成する。
【0043】上記のような通信データレベルでの障害解析により、ホストコンピュータ101からプリンタ102間での通信障害であるデータ転送シーケンスに関して不具合と、PDLコマンドレベルでの不具合をチェックすることが可能になる。
【0044】次に、障害解析レベルがプリンタ言語レベルである場合について説明する。
【0045】図9はホストコンピュータ101の主要機能ブロック図を示したものであり、図10はホストコンピュータ101の障害解析コマンド送信時の処理フローチャートを示したものであり、図11はホストコンピュータ101における障害解析プログラム202の障害解析処理フローチャートを示したものである。
【0046】先ず、テストアプリケーションプログラム201の動作について説明する。
【0047】テストアプリケーションプログラム201で障害解析がプリンタ言語レベルで実行された場合(S1001)、テストアプリケーションプログラム201はリプライ要求コマンドをプリンタ102に発行し(S1002)、障害解析用データを読み込み(S1003)、データ変換処理部104により障害解析用データをPDLデータへ変換し(S1004)、作成された障害解析用PDLデータをPDLスプール部105に蓄積する(S1005)。次に、障害解析プログラム202をプリンタ言語レベルで起動し(S1006)、PDLスプール部105に蓄積されている障害解析用PDLデータをプリンタ102へ送信する(S1007)。蓄積されている全ての障害解析用PDLデータを送信すると、プログラムを終了する(S1008)。
【0048】次に、障害解析プログラム202の動作について説明する。
【0049】障害解析プログラム202はプリンタエミュレーション手段305を備えている。そして、障害解析プログラム202はプリンタ言語レベルで起動されると、ホストコンピュータ101からの障害解析用PDLデータに対する返信データの受信を開始する(S1101)。全ての返信データを受信したかをチェックし(S1102)、全ての返信データを受信している場合は、プリンタエミュレーション手段305においてリプライされたPDLデータを解析し、PDLコマンドレベルでの不具合がないかを判断し(S1104)、不具合がある場合は、エラーメッセージと不具合コマンド情報を表示し(S1105)、不具合がない場合はプリンタ102で行っているのと同じようにラスタイメージデータに展開し(S1106)、展開イメージデータを画面上に表示する(S1107)。
【0050】次に、障害解析レベルがプリンタ言語レベルである場合について説明する。
【0051】図12はプリンタ102の障害解析コマンド処理時の主要機能ブロック図を示したものである。なお、プリンタ102には図12で示している機能ブロック以外の図1で示される機能ブロックも備えている。図13はプリンタ102の障害解析コマンド処理フローチャートを示したものである。
【0052】先ず、プリンタ102はホストコンピュータ101からPDLデータを受信すると(S1301)、受信したデータが障害解析コマンドであるかをコマンド解析部111で判断し、障害解析コマンドである場合、障害解析モード判断手段203で障害解析モードを特定し(S1302)、障害解析モードがプリンタ言語レベルである場合、データリプライ機能を有効にする(S1303)。次に、受信したデータが描画コマンドである場合は、データリプライ機能が有効であるかを判断し(S1304)、データリプライ機能が有効である場合は、データリプライ手段1201に受信データを渡し、データリプライ手段1201は送受信バッファ109から送信用バッファを確保し、確保した送信用バッファに受信データをコピーし、中央管理部110に送信ホストコンピュータ101へ送信を要求する。中央管理部110はデータリプライ手段1201からの送信要求に対して、IF制御部108に送信用データの送信要求を出し、IF制御部108はネットワーク部107に対して送信データの送信要求を出す。ネットワーク部107は送信データの送信要求を受けると、ホストコンピュータ101の障害解析プログラム202との間でセッションが確立されていない場合は、セッションの確立を要求し、セッション確立後送信データを送信する(S1305)。S1304においてデータリプライ機能が有効でない場合は、通常のコマンド処理が行われる(S1306)。そして、全てのデータを受信するまで、上記の処理を行う(S1307)。
【0053】上記のようなプリンタ言語レベルでの障害解析により、プリンタ102のコマンド解析部111までのデータに関して障害があるか否かを判断することができ、データ通信レベルでの障害解析において障害がなく、プリンタ言語レベルでの障害解析により障害がある場合は、ネットワーク部107からコマンド解析部111までの間で障害があると判断できる。
【0054】次に、障害解析レベルがイメージデータレベルである場合について説明する。
【0055】図14はホストコンピュータ101の障害解析コマンド送信時の処理フローチャートを示したものである。ここで、機能ブロック図は図9に示した構成と同じであるため、説明は省略する。また、テストアプリケーションプログラム201の動作としては図10に示したフローチャートとほぼ同じであり、S1006において障害解析プログラムを起動する際に、イメージデータレベルで起動する点のみが異なっている。
【0056】次に、障害解析プログラム202の動作について説明する。
【0057】障害解析プログラム202はプリンタエミュレーション手段305を備えている。障害解析プログラム202は、イメージデータレベルで起動されると、ホストコンピュータ101からの障害解析用PDLデータに対する返信データの受信を開始する(S1401)。そして、全ての返信データを受信したかをチェックし(S1402)、全ての返信データを受信している場合は、プリンタエミュレーション手段305において、リプライされたイメージデータをページ形式に変更して画面上に表示する(S1403)。
【0058】次に、障害解析レベルがイメージデータレベルである場合について説明する。
【0059】図15はプリンタ102の障害解析コマンド処理時の主要機能ブロック図を示したものである。なお、プリンタ102には図15で示している機能ブロック以外の図1で示される機能ブロックも備えている。図16はプリンタ102の障害解析コマンド処理フローチャートを示したものである。
【0060】先ず、プリンタ102はホストコンピュータ101からPDLデータを受信すると(S1601)、受信したデータが障害解析コマンドであるかをコマンド解析部111で判断し、障害解析コマンドである場合、障害解析モード判断手段203で障害解析モードを特定し(S1602)、障害解析モードがイメージデータレベルである場合、バンドデータ転送部1501を有効にする(S1603)。次に、受信したデータが描画コマンドである場合は、中間データ生成部112へコマンドを渡す。中間データ生成部112は描画コマンドを受け取り、描画コマンドからDLへ変換してワークメモリ113に格納する(S1604)。中間データ生成部112はページの管理をしており、1ページ分のDL作成が終了すると(S1605)、中間データ生成部112は中央管理部110にDL格納先アドレスを含んだDL作成終了通知を出す(S1606)。中央管理部110は中間データ生成部112からDL作成終了通知を受け取ると、ビットマップ生成部114にビットマップ生成要求を出す。ビットマップ生成部114は中央管理部110からDL格納先アドレスを含んだビットマップ生成要求を受け取ると、ワークメモリ113に保持されているDLを取り出し、バンドバッファ115にビットマップ展開する(S1607)。ビットマップ生成部114はバンドバッファへのビットマップ展開が終了すると、中央管理部110にバンドへのビットマップ展開が終了したことを通知する。中央管理部110はビットマップ生成部114からのバンドへのビットマップ展開終了通知を受け、バンドデータ転送部1501にバンド上にビットマップ展開されたイメージデータをホストコンピュータ101に送信することを要求する。バンドデータ転送部1501は送受信バッファ109から送信用バッファを確保し、バンドバッファ上のイメージデータを確保した送信用バッファにコピーして、中央管理部110に送信要求を出す。中央管理部110はバンドデータ転送部1501からの送信要求に対して、IF制御部108に送信用データの送信要求を出し、IF制御部108はネットワーク部107に対して送信データの送信要求を出す。ネットワーク部107は送信データの送信要求を受けると、ホストコンピュータ101の障害解析プログラム202との間でセッションが確立されていない場合は、セッションの確立を要求し、セッション確立後送信データを送信する(S1608)。1ページ分のバンドに関して処理が終了したかを判断し(S1609)、終了していない場合はS1607に戻る。
【0061】上記のようなイメージデータレベルでの障害解析により、プリンタ102のビットマップ生成部114までのデータに関して障害があるか否かを判断することができ、データプリンタ言語レベルでの障害解析において障害がなく、イメージデータレベルでの障害解析により障害がある場合は、コマンド解析部111からビットマップ生成部114までの間で障害があると判断できる。
【0062】上述したように、本実施の形態によれば、ホストコンピュータ101は、障害解析実行プログラムであり、障害解析レベルの設定を行って障害解析用画像のPDLデータを送信するテストアプリケーションプログラム201と、プリンタ102からの返信データを解析して障害発生の有無、および障害発生箇所の判定を行う障害解析プログラム202とを有し、プリンタ102は、コマンドが障害解析要求コマンドである場合、障害解析レベルを特定し、障害解析レベルに応じた障害解析モードにシステムを切り替える障害解析モード判断手段203とを有するため、障害解析レベルを設定し、設定した障害解析レベルでの障害を検知するこができ、ネットワーク接続されたプリンタにおける各障害解析レベルでの障害状況により障害箇所を特定することができる。
【0063】なお、本実施の形態では障害解析レベルは3レベルであったが、これに限定されるものではなく、さらに細かく設定することも可能である。
【0064】また、本実施の形態ではテストアプリケーションプログラム201と障害解析プログラム202を別プログラムとしたが、これに限定されるものではなく、同一プログラムであってもよい。
【0065】さらに、本実施の形態では障害解析モード毎に説明を行ったが、連続して障害解析モードを切り替えて実行してもよい。
【0066】なお、本実施の形態ではオンボードネットワークでの障害解析を行っているが、CPUを持ったプリントサーバカード形式においてネットワーク機能を持たせることにより障害解析を行うことができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、設定した障害解析レベルでの障害を検知するこができ、各障害解析レベルでの障害状況により障害箇所を特定することができるという有効な効果が得られる。
【0068】また、本発明によれば、データ転送シーケンスに関する障害と、PDLコマンドレベルでの障害と、コマンド解析部までのデータに関する障害と、ビットマップ生成部までのデータに関する障害であるかを判断することができるという有効な効果が得られる。
【0069】さらに、本発明によれば、情報処理装置側で画像出力装置と同じ処理が可能になり、障害解析が行いやすくなると共に、画像出力装置で発生する障害を再現することができるという有効な効果が得られる。
【0070】本発明によれば、データ転送シーケンスを把握することができ、データ転送シーケンスでの障害解析が行い易くなるという有効な効果が得られる。
【0071】本発明によれば、障害検出時にメモリ不足となる状況の発生を抑制することができるという有効な効果が得られる。
【0072】本発明によれば、情報処理装置からの制御が可能になり、ユーザの操作が簡易になるとともに、画面表示により障害個所の認識が行いやすくなるという有効な効果が得られる。
【0073】本発明によれば、複数のモードによる障害解析により、より的確な障害個所を特定することができるという有効な効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年10月30日(2000.10.30)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−132483(P2002−132483A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−330246(P2000−330246)