| 【発明の名称】 |
機密文書印刷システム |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 裕
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| 【要約】 |
【課題】機密保持が必要な文書を印刷する際の利便性の向上と機密保持を容易に行う機密文書印刷システムを提供する。
【解決手段】プリンタ1は、ホスト装置3から親展印刷モードが指定され、RAM10に蓄積された印刷データの内容が全く読み取れないように、レイアウト情報のみ残した形で試し印刷を行う。従って、特に機密性保持に注意する必要がなく印刷処理を実行することが可能となり、試し印刷文書に対してシュレッダーにかけることも必要がなくなるというように、親展印刷の機密保持の特性を生かしつつ、機密文書印刷時の利便性を向上することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホストコンピュータからPDL(ページ記述言語)で記述された印刷データを印刷装置が受信し、該受信したデータを解析してビットマップを作成して印刷処理を実行する機密文書印刷システムにおいて、前記ホストコンピュータから前記印刷装置に対して、前記印刷データが親展印刷モードであること及び該印刷データの識別子とパスワードを指定する指定手段と、前記印刷データを該印刷装置内部の記憶装置に蓄積する蓄積手段とを有し、前記印刷装置は、前記指定手段により親展印刷モードが指定された時に、前記蓄積手段に印刷データを蓄積して印刷処理を行わず、該印刷データを印刷する際には、前記印刷装置の操作部から前記蓄積手段に蓄積されたデータを識別子を用いて選択し、前記パスワードを入力することにより、印刷処理を実行した人物が印刷時に前記印刷装置の周囲に居ること及び該印刷装置側で印刷処理を実行する人物がデータを送信した本人であるか否かを判断する判断手段と、前記蓄積手段に蓄積されたデータを文書内容をレイアウト情報のみ残した形で試し印刷を行う試し印刷手段と、を有することを特徴とする機密文書印刷システム。 【請求項2】 前記試し印刷手段は、前記印刷データ中の文字1つ1つをそれぞれ全く関連の無い文字、図形あるいはイメージに置換すると共に、実印刷文書に使用されている文字と同じ文字幅になるように置換した文字の幅を調節して印刷することを特徴とする請求項1記載の機密文書印刷システム。 【請求項3】 前記試し印刷手段は、前記印刷データ中の文字のうち、文字が連なって段落を形成している部分を包含する多角形の枠で置換すると共に、独立した1文字が存在する部分は、当該1文字を包含する四角形の枠で置換して印刷することを特徴とする請求項1記載の機密文書印刷システム。 【請求項4】 前記試し印刷手段は、前記印刷データ中の図形またはイメージを全く関連の無い図形あるいはイメージに置換して印刷することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の機密文書印刷システム。 【請求項5】 前記試し印刷手段は、前記印刷データ中の図形またはイメージを包含するような簡素化された多角形の枠で置換して印刷することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の機密文書印刷システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機密文書印刷システムに関し、特に親展印刷機能等により機密文書の印刷処理を行う機密文書印刷システムに関する。 【0002】 【従来の技術】特開平9−218757号公報や特開平11−91210号公報に開示されているように、従来から機密文書印刷(親展印刷とも呼ぶ)の機能は、機密文書の印刷における機密性保持に役立ってきた。 【0003】しかし、機密文書はその性格上、文書を読む権限のある人物以外が見ることがないよう、細心の注意を払う必要があるため、印刷文書は特に管理を厳密にしなければならない。このため、完成するまでに試験的に印刷を行った文書は、完成文書と同等の厳密な扱いを必要とするため、安易に印刷して確かめるようなことは、非常に実行しにくいのが現状である。 【0004】仮に、機密保持の点において信頼できる環境で印刷を行ったとしても、印刷文書の機密保持のため、シュレッダーにかける等、別の手間が印刷のたびに発生してしまう。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように、機密文書の印刷においては、印刷の実行者は常に機密保持に細心の注意を払い、不要になった印刷物には面倒な廃棄処理を必ず行わなければならないという問題があった。 【0006】本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、親展印刷モード時にレイアウト情報のみで全くデータ内容が読み取れないような形の試し印刷を行う機能を印刷装置側に備えることにより、機密保持が必要な文書を印刷する際の利便性の向上と機密保持を容易に行う機密文書印刷システムを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ホストコンピュータからPDL(ページ記述言語)で記述された印刷データを印刷装置が受信し、該受信したデータを解析してビットマップを作成して印刷処理を実行する機密文書印刷システムにおいて、ホストコンピュータから印刷装置に対して、印刷データが親展印刷モードであること及び該印刷データの識別子とパスワードを指定する指定手段と、印刷データを該印刷装置内部の記憶装置に蓄積する蓄積手段とを有し、印刷装置は、指定手段により親展印刷モードが指定された時に、蓄積手段に印刷データを蓄積して印刷処理を行わず、該印刷データを印刷する際には、印刷装置の操作部から蓄積手段に蓄積されたデータを識別子を用いて選択し、パスワードを入力することにより、印刷処理を実行した人物が印刷時に印刷装置の周囲に居ること及び該印刷装置側で印刷処理を実行する人物がデータを送信した本人であるか否かを判断する判断手段と、蓄積手段に蓄積されたデータを文書内容をレイアウト情報のみ残した形で試し印刷を行う試し印刷手段と、を有することを特徴とする。 【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、試し印刷手段は、印刷データ中の文字1つ1つをそれぞれ全く関連の無い文字、図形あるいはイメージに置換すると共に、実印刷文書に使用されている文字と同じ文字幅になるように置換した文字の幅を調節して印刷することを特徴とする。 【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、試し印刷手段は、印刷データ中の文字のうち、文字が連なって段落を形成している部分を包含する多角形の枠で置換すると共に、独立した1文字が存在する部分は、当該1文字を包含する四角形の枠で置換して印刷することを特徴とする。 【0010】請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、試し印刷手段は、印刷データ中の図形またはイメージを全く関連の無い図形あるいはイメージに置換して印刷することを特徴とする。 【0011】請求項5記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、試し印刷手段は、印刷データ中の図形またはイメージを包含するような簡素化された多角形の枠で置換して印刷することを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら本発明の実施形態である機密文書印刷システムを詳細に説明する。図1から図5を参照すると、本発明に係る機密文書印刷システムにおける印刷装置としてレーザプリンタを適用した場合の実施の形態が示されている。 【0013】図1は、本発明の実施形態である機密文書印刷システムの概略構成を示すブロック図である。図1において、コントローラ2は、その時設定されている制御モード及びホスト装置3からの制御コードに従って、ホスト装置からの印字データをビデオデータに変換してプリンタエンジン13へ出力する制御機構の総称で、以下のようなモジュールで構成される。 【0014】操作パネル4は、プリンタ1の状態を示す表示部及びプリンタ1のモード、フォント等を切り替えるスイッチ部である。 【0015】ホストI/F5は、ホスト装置3からプリンタ1への制御信号及びデータ、プリンタ1からホスト装置3へのステータス信号のインタフェースである。 【0016】プログラムROM6は、コントローラ2内でのデータの管理や周辺モジュールを制御するためのプログラムが格納されている。 【0017】フォントROM7は、印字に使用されるさまざまな種類のフォントを有する。 【0018】パネルI/F8は、プリンタ1の状態、モード、フォント等の切替えを行うための信号のインタフェースである。 【0019】CPU9は、プログラムROM6に従ってホスト装置3からのデータ(印刷データ、制御データ) を処理する。 【0020】RAM10は、CPU9が処理する時のワークメモリ、ホスト装置3からのデータをページ単位に管理して一時記憶するバッファ、当該バッファに記憶されたデータを実際の印字パターンに変換し、ビデオデータを記憶するビットマップメモリ等に使われる。 【0021】NV−RAM11は、電源を切っても保持したいデータを格納しておくための不揮発性RAMである。 【0022】エンジンI/F12は、コントローラ2からプリンタエンジン13への制御信号、プリンタ1からコントローラ2へのステータス信号のインタフェースである。 【0023】プリンタエンジン13は、コントローラ2からのビデオ信号及び制御信号により感光体上に静電潜像を作り、現像し、また給紙部より転写紙を給紙し、転写及び定着し、画像を形成する。 【0024】ホストI/F5を介してホスト装置3から送られてきたデータは、CPU9により印字データ及び印字制御データ(SP,CR,LF,HT,VT,…等)とその他に分けられ、印字データ及び印字制御データは、制御コードに変換されてRAM10に記憶される。 【0025】ホスト装置3からのプリント命令またはホスト装置3から受け取ったデータが1ページ分を超えた場合、コントローラ2は、まず中間コードをビデオデータに変換し、それが終了したら、エンジンI/F12を介してプリンタエンジン13にプリントスタートの命令を出す。以上のような一連の流れで、ホスト装置3からの印字データがプリンタエンジン13を介して印字される。 【0026】図2は、本発明の実施形態である機密文書印刷システムの実施例を説明する図である。まず、機密文書を印刷しようとする利用者は、文書を扱うホストコンピュータより印刷を実行すると、当該ホストコンピュータは文書データを印刷装置に送信する(■)。 【0027】データを受信した印刷装置は、受信データをHDD(ハードディスク)に蓄積し、当該文書の印刷を実行しない(■)。 【0028】利用者は、印刷装置の設置されている場所まで出向き、該当する文書を選択し、正しいパスワードを入力するとともに、印刷装置の操作部より試し印刷を指示する(■)。 【0029】印刷装置は、レイアウト情報のみの内容では判読不可能な形の印刷文書を印刷する(■)。 【0030】試し印刷の内容を確認後、利用者は本印刷を実行するかどうかを決定し、印刷を実行する場合は、本印刷を印刷装置の操作部より指示する(■)。この時、試し印刷文書の内容は判読不可能なため、機密保持に気を配る必要は全く無く、印刷されたまま放置することも、裏面を印刷用紙として再利用することも可能である。 【0031】最後に利用者の指示により、印刷装置は実際に機密文書の印刷を行う(■)。上述される■から■の効果により、試し印刷によるレイアウト確認と、本印刷が一度印刷装置の所へ行くだけで実行可能である。 【0032】以上は、利用者が印刷装置の所に出向いた後、試し印刷を行うものであるが、この場合の試し印刷は内容が判読不明のため、蓄積と同時に試し印刷を行う方法も存在する。本発明により、機密文書の試し印刷が、特に機密保持に注意する必要なく行うことが可能となり、試し印刷文書に対してシュレッダーにかけることも必要がなくなる等、親展印刷の機密保持の特性を生かしつつ、機密文書印刷時の利便性を向上させることができる。 【0033】図3は、本発明の実施形態である機密文書印刷システムにおける印刷装置が、試し印刷の際に文字を置き換える方式の実施例である。図3には、文字の種類は変えずに、その種類を代表する1文字で置き換える方式について示されている。但し、単なる置き換えでは、実文書の文字と置き換えた文字の文字幅が異なる場合には、文字の位置にずれが生じ、実文書とレイアウトがかけ離れてしまう。そこで、実文書の文字が持つ文字幅と同じ幅になるよう、置き換えた文字の幅に圧縮あるいは伸長し、実文書と同一のレイアウトになるようにするが、文字の高さは実文書の文字と同じ高さにはしない。これは、英字等、文字の位置に特徴がある場合に、単語が推定されることを防止するためである。以上は、文字による置き換えであるが、もちろん四角形等の図形やイメージでも適用可能である。 【0034】本発明により、文字全てがある特定の文字に置き換えられたものになるため、実際の機密文書における文字の配置や文字幅を正確に試し印刷で再現することが可能となる。この結果として、実際の機密文書の機密保持が容易に行うことができるようになると共に、機密文書印刷時の利便性を向上させることができる。 【0035】図4は、本発明の実施形態である機密文書印刷システムにおける印刷装置が、試し印刷の際に文字を枠に置き換える方式の実施例である。本発明においては、試し印刷の際に、実印刷文書中の文字のうち、文字が連なって段落を形成している部分を包含する多角形の枠で置き換えるとともに、独立した1文字が存在する部分はこの文字を包含する四角形の枠で置き換えて印刷を行う。 【0036】本発明により、文字全てが枠に置き換えられたものになるため、実際の機密文書における段落の配置を正確に試し印刷で再現することが可能となる。この結果として、実際の機密文書の機密保持が容易に行うことができるようになると共に、機密文書印刷時の利便性を向上させることができる。 【0037】また、本発明による印刷装置は、試し印刷の際に実印刷文書中の図形またはイメージを全く関連の無い図形あるいはイメージに置き換えて印刷することも可能である。このことにより、図形またはイメージは全て、無関係の図形あるいはイメージに置き換えられたものになるため、実際の機密文書における図形・イメージの配置を正確に試し印刷で再現することが可能となる。この結果として、実際の機密文書の機密保持が容易に行うことができるようになると共に、機密文書印刷時の利便性を向上させることができる。 【0038】図5は、本発明の実施形態である機密文書印刷システムにおける印刷装置が、試し印刷の際に図形あるいはイメージを包含するような多角形の枠で置き換える方法の実施例である。本発明においては、試し印刷の際に、実印刷文書中の図形あるいはイメージを包含する最も小さな矩形の枠で置き換えて印刷を行う。 【0039】本発明により、図形またはイメージは全て、枠に置き換えられたものになるため、実際の機密文書における図形・イメージの配置及び大きさを正確に試し印刷で再現することが可能となる。この結果、実際の機密文書の機密保持が容易に行うことができるようになると共に、機密文書印刷時の利便性を向上させることができる。 【0040】なお、上述される各実施形態並びに実施例は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。 【0041】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項1記載の発明によれば、蓄積手段に蓄積されたデータの文書内容が全く読み取れないように、レイアウト情報のみ残した形で試し印刷を行う機能を印刷装置側に持たせているので、試し印刷が特に機密保持に注意する必要なく行うことが可能となり、試し印刷文書に対してシュレッダーにかけることも必要がなくなるというように、親展印刷の機密保持の特性を生かしつつ、機密文書印刷時の利便性を向上させることができる。 【0042】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、試し印刷の際に、実印刷文書中の文字1つ1つをそれぞれ全く関連の無い文字あるいは図形あるいはイメージに置き換えるとともに、実印刷文書に使用されている文字と同じ文字幅になるように、置き換えた文字の文字幅を調節して印刷するので、実際の機密文書における文字の配置や文字幅を正確に試し印刷で再現することができる。 【0043】請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、試し印刷の際に、実印刷文書中の文字のうち、文字が連なって段落を形成している部分を包含する多角形の枠で置き換えるとともに、独立した1文字が存在する部分はこの文字を包含する四角形の枠で置き換えて印刷するので、実際の機密文書における段落の配置を正確に試し印刷で再現することができる。 【0044】請求項4記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、実印刷文書中の図形またはイメージを全く関連の無い図形あるいはイメージに置き換えて印刷するので、実際の機密文書における図形・イメージの配置を正確に試し印刷で再現することができる。 【0045】請求項5記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、実印刷文書中の図形またはイメージを、この部分を包含するような簡素化された多角形の枠で置き換えて印刷するので、実際の機密文書における図形・イメージの配置及び大きさを正確に試し印刷で再現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−132482(P2002−132482A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−323915(P2000−323915) |
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