| 【発明の名称】 |
プリント補助制御装置、プリント制御装置および方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】望月 泰志
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| 【要約】 |
【課題】プリンタドライバ内でメッセージボックス等を表示する機能を持たない、OS上で動作するプリンタドライバであっても、所謂手差し印刷などに備えて印刷処理を一時停止させることができるようにする。
【解決手段】所要のメッセージ、例えば手差し印刷時の用紙のセットを促すメッセージを表示するとともにプリンタドライバ112との間でプロセス間通信を行うことができるアプリケーション180を準備し、そのアプリケーション180を印刷制御開始時に起動する。そして、手差し印刷時にはプリンタドライバ171からの指示に応じてメッセージ表示を行い、当該メッセージに対するユーザの応答を待つようにすることにより、印刷制御を一時停止させることを可能とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステム上で動作するプリンタドライバを補助するためのプリント補助制御装置であって、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介しての起動指令を受容する手段と、当該起動に応じ、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介してプリント動作に係る情報を受容する手段と、当該受容した情報に応じた表示を行わせる制御手段と、を具えたことを特徴とするプリント補助制御装置。 【請求項2】 前記プリント動作に係る情報は、プリント装置にプリント媒体をセットしながらプリント動作を行う際に伝達される情報であり、該情報の受容に応じ前記制御手段は、当該セットに関連した表示を行わせることを特徴とする請求項1に記載のプリント補助制御装置。 【請求項3】 前記制御手段は、前記セットを促すための表示および前記セットに応じた指示入力を受け付けるための表示を行わせる手段と、前記指示入力が受け付けられるまでプリント制御の中断を行わせる手段とを有することを特徴とする請求項2に記載のプリント補助制御装置。 【請求項4】 前記プリント動作に係る情報は、プリント制御処理の進捗状況を示す情報であり、該情報の受容に応じ前記制御手段は、当該進捗状況を提示するための表示を行わせることを特徴とする請求項1に記載のプリント補助制御装置。 【請求項5】 プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステムに関連して動作するプリント制御装置であって、アプリケーションから画像データを獲得する手段と、当該データをプリントデータに変換する手段と、当該プリントデータをスプーリング手段に転送する手段と、請求項1ないし4のいずれかに記載のプリント補助制御装置を起動する手段と、前記プリント補助制御装置に対して前記プリント動作に係る情報を通信する手段と、を具えたことを特徴とするプリント制御装置。 【請求項6】 請求項5に記載のプリント制御装置と、請求項1ないし4のいずれかに記載のプリント補助制御装置と、を具えたことを特徴とする情報処理装置。 【請求項7】 請求項6に記載の情報処理装置と、該情報処理装置からプリントデータを受け取ってプリント媒体にプリントを行うプリント装置と、を具えたことを特徴とする情報処理システム。 【請求項8】 プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステム上で動作するプリンタドライバを補助するためのプリント補助制御方法であって、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介しての起動指令を受容する工程と、当該起動に応じ、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介してプリント動作に係る情報を受容する工程と、当該受容した情報に応じた表示を行わせる制御工程と、を具えたことを特徴とするプリント補助制御方法。 【請求項9】 前記プリント動作に係る情報は、プリント装置にプリント媒体をセットしながらプリント動作を行う際に伝達される情報であり、該情報の受容に応じ前記制御工程は、当該セットに関連した表示を行わせることを特徴とする請求項8に記載のプリント補助制御方法。 【請求項10】 前記制御工程は、前記セットを促すための表示および前記セットに応じた指示入力を受け付けるための表示を行わせる工程と、前記指示入力が受け付けられるまでプリント制御の中断を行わせる工程とを有することを特徴とする請求項9に記載のプリント補助制御方法。 【請求項11】 前記プリント動作に係る情報は、プリント制御処理の進捗状況を示す情報であり、該情報の受容に応じ前記制御工程は、当該進捗状況を提示するための表示を行わせることを特徴とする請求項8に記載のプリント制御方法。 【請求項12】 プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステムに関連して実行されるプリント制御方法であって、アプリケーションから画像データを獲得する工程と、当該データをプリントデータに変換する工程と、当該プリントデータをスプーリング手段に転送する工程と、請求項1ないし4のいずれかに記載のプリント補助制御方法を起動する工程と、前記プリント動作に係る情報を通信する工程と、を具えたことを特徴とするプリント制御方法。 【請求項13】 コンピュータによって請求項12に記載のプリント制御方法および/または請求項8ないし11のいずれかに記載のプリント補助制御方法を実行するための制御プログラムを記録した記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置、および該装置とプリント装置とを具える情報処理システム、並びに情報処理方法においてプリントを制御するための装置および方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えばマイクロソフト社製のWindows3.1などのオペレーティングシステム(以下OSと略称する)上で動作するプリンタドライバでは、ユーザインタフェース(以下UIと略称する)を介してプリント媒体を1枚ずつセットして行うプリント(所謂手差し印刷)の指定があった場合、プリントに係る各ページの先頭で例えば「用紙をセットして下さい。」なるメッセージボックスを表示し、プリント動作を一時中断してユーザによるプリント媒体のセットを待機するようにしていた。 【0003】図1はかかるプリンタドライバの処理の流れを示し、まずステップS50ではプリントに係るテキスト,画像などのデータ(以下描画データともいう)を展開するためのメモリ領域の確保や、OSに対しての初期宣言などの印刷(プリント)準備を行う。 【0004】次にステップS51ではUIから手差し印刷の指定があるか否かを判断し、当該指定があった場合にはステップS52でプリント媒体のセットを促すメッセージボックスを表示する。このとき、メッセージボックスには上記表示とともにユーザが処理の進行を指示するための入力を受容する例えば「OK」ボタンの表示が行われ、マウスその他のポインティングデバイスを用いて当該表示に対する操作(クリックなど)を行わない限りプリンタドライバの処理には戻らない。 【0005】メッセージに応じてユーザがプリント媒体をセットし、「OK」ボタンを操作してメッセージボックスを閉じると、処理はプリンタドライバに戻り、ステップS53で通常の印刷処理が続行される。そして印刷が終了すると、ステップS54にて、ステップS50で確保したメモリ領域の開放などの印刷後処理を行い、スプーリング用の領域(スプーラ)に描画データをすべて転送して一連の処理を終了する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】一方、例えばマイクロソフト社製のWindowsNT3.5などのOSでは、印刷制御が始まっているプリンタドライバからはメッセージボックスを表示する機能が存在しない。すなわち、かかるOSで動作するプリンタドライバは、上記従来例のようにページの先頭で「用紙をセットして下さい。」なるメッセージボックスを表示した上で、印刷制御を一時停止させることができないため、実質上手差し印刷を行うことができなかった。 【0007】本発明は、そのようなプリンタドライバ内でメッセージボックス等を表示する機能を持たないOS上で動作するプリンタドライバであっても、適切なメッセージを表示して手差し印刷などに備えて印刷処理の一時停止等を行えるようにすることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような問題点を解決することを目的とし、そのために、本発明は、プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステム上で動作するプリンタドライバを補助するためのプリント補助制御装置であって、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介しての起動指令を受容する手段と、当該起動に応じ、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介してプリント動作に係る情報を受容する手段と、当該受容した情報に応じた表示を行わせる制御手段と、を具えたことを特徴とする。 【0009】また、本発明は、プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステム上で動作するプリンタドライバを補助するためのプリント補助制御方法であって、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介しての起動指令を受容する工程と、当該起動に応じ、前記プリンタドライバから前記プロセス間通信手段を介してプリント動作に係る情報を受容する工程と、当該受容した情報に応じた表示を行わせる制御工程と、を具えたことを特徴とする。 【0010】これらのプリント補助制御装置または方法において、前記プリント動作に係る情報は、プリント装置にプリント媒体をセットしながらプリント動作を行う際に伝達される情報であり、該情報の受容に応じ前記制御手段または工程は、当該セットに関連した表示を行わせることができる。 【0011】ここで、前記制御手段または工程は、前記セットを促すための表示および前記セットに応じた指示入力を受け付けるための表示を行わせる手段または工程と、前記指示入力が受け付けられるまでプリント制御の中断を行わせる手段または工程とを有することができる。 【0012】または、上記プリント補助制御装置または方法において、前記プリント動作に係る情報は、プリント制御処理の進捗状況を示す情報であり、該情報の受容に応じ前記制御手段または工程は、当該進捗状況を提示するための表示を行わせることができる。 【0013】また、本発明は、プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステムに関連して動作するプリント制御装置であって、アプリケーションから画像データを獲得する手段と、当該データをプリントデータに変換する手段と、当該プリントデータをスプーリング手段に転送する手段と、上記いずれかの形態のプリント補助制御装置または方法を起動する手段と、前記プリント動作に係る情報を通信する手段と、を具えたことを特徴とする。 【0014】さらに、本発明情報処理装置は、かかるプリント制御装置と、上記のいずれかの形態のプリント補助制御装置と、を具えたことを特徴とする。 【0015】また、本発明情報処理システムは、かかる情報処理装置と、該情報処理装置からプリントデータを受け取ってプリント媒体にプリントを行うプリント装置と、を具えたことを特徴とする。 【0016】加えて、本発明は、プロセス間通信を行う手段を有するオペレーティングシステムに関連して実行されるプリント制御方法であって、アプリケーションから画像データを獲得する工程と、当該データをプリントデータに変換する工程と、当該プリントデータをスプーリング手段に転送する工程と、上記のいずれかの形態のプリント補助制御方法を起動する工程と、前記プリント動作に係る情報を通信する工程と、を具えたことを特徴とする。 【0017】さらに加えて、本発明は、コンピュータによってかかるプリント制御方法および/または上記のいずれかの形態のプリント補助制御方法を実行するための制御プログラムを記録した記録媒体に存する。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。 【0019】(第1例)図2は本発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成例を示すブロック図である。ここで、本実施形態に係る画像形成システム1は、概して、印刷データ(制御コマンドを含む。以下同じ)を生成するホスト装置をなすコンピュータなどの情報処理装置100と、その印刷データに基づいて画像を形成するプリンタ170とから成っている。 【0020】図示の情報処理装置100は、メモリ100、CPU130、ハードディスク・コントローラ(HDC)120、ハードディスク(HD)121、プリンタ・コントローラ(PRTC)140、キーボード・コントローラ(KBC)150、キーボード(KB)151、CRTコントローラ(CRTC)160およびCRT161を備えている。 【0021】ここで、メモリ110は情報処理装置100の内部記憶であり、例えば、文書や画像などの作成・編集を司るアプリケーション111、プリンタ170を駆動するためのソフトウェアであるプリンタドライバ112、およびプリンタ170に供給するための印刷データのスプーラ113を展開する領域の他、不図示のOSを展開する領域やワーク領域などを有する。 【0022】CPU130は、情報処理装置の主制御部をなすもので、メモリ110に展開されたアプリケーション111、プリンタドライバ112、およびOS等に従って動作する。また、CPU130は、HDC120を介してHD121にアクセスすることができる。 【0023】PRTC140は、スプーラ113に蓄えられた印刷データを順次プリンタ170に送信する。KBC150は、入力手段としてのKBを制御し、ユーザからの指示を情報処理装置100内に取り込む。CRTC160は、表示手段であるCRT161を制御するコントローラである。これらの各部150,151,160および161等はユーザインタフェース(UI)を構成するものであるが、その形態は図示のものに限られず、例えば表示手段としては液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイを用いてもよい。また、入力手段に関して、マウスその他のポインティグ・デバイス等を付加することもできる。 【0024】次に、図2に示すプリンタ170は、インターフェース171,プリンタ制御部172およびプリンタエンジン173等を備えている。ここで、インターフェース171は情報処理装置100からの印刷データを受容するほか、プリンタ170の状態等を情報処理装置100に対して送出する。プリンタ制御部172は、印刷データを解析し、それに応じてプリンタエンジン173を駆動して印刷動作を実行させる。 【0025】図3は論理的なデータの流れに沿って画像形成システムを示す模式図である。アプリケーション111はメモリ110上のワーク領域等を使用しながら文書や画像などの編集等を実行し、描画データ(印刷データ)を生成してプリンタドライバ112に供給する。プリンタドライバ112は、当該供給された描画データをプリンタコマンドに変換し、スプーラ113に出力する。その際に、例えば手差しの指定があった場合には、スプーラ113にコマンドを出力するのに先立ってプリンタドライバ専用アプリケーション180が起動されているか否かを確認し、未起動であればこれを起動する。 【0026】プリンタドライバ専用アプリケーション180は、プリンタドライバ112とのみプロセス間通信を行うものであり、例えば手差し印刷の指示があればメッセージボックスを表示したり、プリンタドライバの状態表示の指示があればプリンタドライバの処理状況を表示する等、ユーザに視覚的に認識させる処理を行う。このとき、プリンタドライバ112とプリンタドライバ専用アプリケーション180とは同期を取りながら動作し、いずれか一方が処理を行っている間は他方はスリープ状態で待機する。 【0027】このように、プリンタドライバ112は、必要に応じてプリンタドライバ専用アプリケーション180とプロセス間通信を行いつつ、プリンタコマンドを生成してスプーラ113に出力する。 【0028】スプーラ113は、プリンタドライバ112から供給されるプリンタコマンドを、供給の順序に従って順次PRTC140に出力する。そしてPRTC140は、インターフェース171を介して印刷データをプリンタ制御部172に転送し、プリンタ制御部172は当該印刷データを解析してプリンタエンジンを駆動し、画像形成動作を実行させる。 【0029】図4はプリンタドライバ112とプリンタドライバ専用アプリケーション180との間のプロセス間通信による処理手順の一例を示し、UIより手差し印刷の指示があった場合の処理を本手順を用いて説明する。 【0030】プリンタドライバ側では、まずステップS10にて描画データを展開するためのメモリ領域の確保や、OSに対するプリンタ能力の通知など、所要の印刷準備を行う。 【0031】次にステップS11ではUIから手差し印刷の指定があるか否かを判断し、当該指定があった場合にはさらにステップS12にてプリンタドライバ専用アプリケーション180が起動されているか否かを確認し、未起動であればステップS13にてこれを起動する。 【0032】当該起動後、ステップS14にてプリンタドライバ112はプリンタドライバ専用アプリケーション180に対し、手差し用メッセージを表示するようプロセス間通信を用いて指示する。これに応じてドライバ専用アプリケーション180で手差し用メッセージが表示されるが、そのメッセージ表示処理が終了しない限り処理の流れはプリンタドライバ112側にはリターンしない。すなわち、ドライバ専用アプリケーション180側でのメッセージ表示処理が終了してはじめて処理の流れはプリンタドライバ112側に戻る。 【0033】プリンタドライバ112側に処理が戻った場合、または手差し印刷が指示されていない場合には、ステップS15にて通常の印刷処理を行う。そして印刷が終了すると、ステップS16にて、ステップS10で確保したメモリ領域の開放などの印刷後処理を行い、スプーラ113に描画データをすべて転送して一連の処理を終了する。 【0034】一方、ドライバ専用アプリケーション180は起動されたときから処理を開始するが、ステップS20にてプリンタドライバ112側から手差し用メッセージの表示指示が入来するまでスリープ状態で待機している。そして、当該指示があった場合は、ステップS21にて例えば「用紙をセットして下さい。」なるメッセージボックスを表示する。このとき、メッセージボックスには上記表示とともにユーザが処理の進行を指示するための入力を受容する例えば「OK」ボタンの表示が行われ、マウスその他のポインティングデバイスを用いて当該表示に対する操作(クリックなど)を行わない限りプリンタドライバ専用アプリケーション180には戻らない。 【0035】そして、メッセージに応じてユーザがプリント媒体をセットし、「OK」ボタンを操作してメッセージボックスを閉じると、処理が終了したことをプリンタドライバ112に通知し、再びスリープ状態となってプリンタドライバ112から手差し用メッセージの表示指示が入来するまで待機する。 【0036】以上のように、本実施形態によれば、プリンタドライバ内でメッセージボックス等を表示する機能を持たないOS上で動作するプリンタドライバであっても、手差し印刷などに備えて印刷処理を一時停止できるようになる。すなわち本例では、所要のメッセージ、例えば手差し印刷時の用紙のセットを促すメッセージを表示するとともにプリンタドライバ112との間でプロセス間通信を行うことができるプリンタドライバ専用アプリケーション180を準備し、そのアプリケーション180を印刷制御開始時に起動する。そして、手差し印刷時にはプリンタドライバ171からの指示に応じてメッセージ表示を行い、当該メッセージに対するユーザの応答を待つようにすることにより、印刷制御を一時停止させることが可能となる。 【0037】なお、以上の実施の形態で用いられるプリンタ170としては、インクジェット方式,感熱記録方式,電子写真方式等、方式を問わずいずれのプリント装置でも有効に適用できる。 【0038】図5は本例のシステムに適用可能なプリンタ170の一例として、シリアルプリント方式のカラーインクジェットプリンタの概略構成例を示す模式的斜視図である。 【0039】図において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)など適宜の色のインクをそれぞれ収納したインクカートリッジ202a,202b,202c,202dはガイド軸203の軸方向に移動可能なキャリッジ204に着脱可能に搭載されている。また、キャリッジ204は、パルスモータMからの駆動力を伝達するためにプーリ222間に張架されたタイミングベルト223に接続されており、パルスモータMの駆動に応じてキャリッジ204が矢印A方向へ往復移動する。 【0040】一方、キャリッジ204には、プリント媒体に各色インクをそれぞれ吐出するための吐出口を有するプリントヘッド200a,200b,200c,200dが、当該吐出口の形成された面をプリント媒体Pに対向させた状態で搭載されている。そして、パルスモータMを駆動することでキャリッジ4を矢印A方向に移動させながら、所定のタイミングで与えられる吐出信号に応じてプリントヘッドからインクを吐出させることで、プリント画像が得られる。 【0041】また、図5において、215,216および217,218はキャリッジ204の走査領域の図中奥側および手前側においてガイド軸203と平行に延在する搬送ローラであり、これらは不図示の副走査モータによって駆動され、プリント媒体Pを挟持搬送する。300はプリントヘッドのそれぞれに対応して設けられたキャップユニットであり、装置の非使用時や回復動作持においてプリントヘッドの吐出口形成面を密閉する。401および402は、それぞれ、プリントヘッドの吐出口形成面をワイピングするワイピング部材、403はワイピング部材401をクリーニングする部材、500はキャップユニット300を介してプリントヘッドの吐出口およびその近傍からインク等を吸引するためのポンプユニットである。 【0042】さらに、かかるプリンタ170ないしプリンタエンジン173は、プリント処理,回復処理等に際してプリント装置各部を制御するための制御部172によって制御される。そして制御部172は、主制御部をなすCPUの他、各部の駆動処理、プリントデータの変換ないし展開処理、情報処理装置100との送受信処理を含めCPUが実行する各種処理手順に対応したプログラムを格納したROM、および所要のデータ展開エリアおよびワークエリア等が設けられるRAM等を有したものとすることができる。 【0043】なお、本例ではプリントヘッド200a〜200dには、列状に設けられた複数個の吐出口からインクを吐出させるために、印加電圧が供給されると熱エネルギを発生する電気熱変換体が吐出口に対応して配設されたものを用いている。そして、駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめて膜沸騰を生じさせ、吐出口内方の液路内に気泡を形成し、この気泡の成長によって吐出口からインクが吐出される。 【0044】また、これらのプリントヘッドは、インクカートリッジと一体に構成(互いに分離可能とすることもできる)されてキャリッジ204に対し同時に着脱されるものでもよく、あるいは別体に構成されて独立した着脱を可能とするものでもよい。さらには、プリントヘッド自体はキャリッジに固着されて着脱を前提としないものでもよい。 【0045】加えて、図ではインクカートリッジおよびプリントヘッドはそれぞれ4個設けられ、例えばイエロー,マゼンタ,シアンおよびブラックの4色のインクの吐出を行ってフルカラープリントを可能とする装置を示したが、インク色ないしインクカートリッジおよびプリントヘッドの個数や形態はこれに限定されないのは勿論である。 【0046】(第2例)上例では、プリンタドライバ専用アプリケーション180を手差し用メッセージの表示を専ら行うものとして説明したが、プロセス間通信を行うことによってプリンタドライバ112単独ではなしえなかった処理を実現することができる。例えば、バンド単位のラスタライズ(バンディング処理)を行うプリンタドライバに対して、その処理の状態をプリンタドライバ専用アプリケーション180から表示するようにすれば、ユーザは視覚的にプリンタドライバの処理の進捗状態を把握することが可能となる。これは、特に処理時間を要する複雑な描画データを印刷するような場合に効果的である。 【0047】図6はプリンタドライバ112とプリンタドライバ専用アプリケーション180との間のプロセス間通信による処理手順の第2例を示し、プロセス間通信を用いてプリンタドライバ112での処理状況をプリンタドライバ専用アプリケーション180に通知して表示する場合の処理を本手順を用いて説明する。 【0048】プリンタドライバ側では、まずステップS30にて描画データを展開するためのメモリ領域の確保や、OSに対するプリンタ能力の通知など、所要の印刷準備を行う。 【0049】次にステップS31ではプリンタドライバ112の印刷処理状況を表示するためのプリンタドライバ専用アプリケーション180が起動されているか否かを確認し、未起動であればステップS32にてこれを起動する。 【0050】当該起動後、ステップS33にてプリンタドライバ112は1バンド目についての印刷処理(ラスタライズ等)を行い、その処理が終了した時点で、その旨をプロセス間通信によりプリンタドライバ専用アプリケーション180に対し通知する(ステップS34)。 【0051】次に、ステップS35にてプリンタドライバ112は2バンド目についての処理を行い、その処理が終了した時点で、ステップS34と同様、その旨をプロセス間通信によりプリンタドライバ専用アプリケーション180に対して通知する(ステップS36)。 【0052】以下、3バンド目さらには4バンド目以降についても同様の処理を繰り返し、最終バンドについての処理(ステップS37)が終了した時点で、その旨をプロセス間通信によりプリンタドライバ専用アプリケーション180に対して通知する(ステップS38)。そして、ステップS39にて、ステップS30で確保したメモリ領域の開放などの印刷後処理を行い、スプーラ113に描画データをすべて転送して一連の処理を終了する。 【0053】一方、ドライバ専用アプリケーション180は起動されたときから処理を開始し、ステップS40にてプリンタドライバ112の状態を表示するための準備を行う。例えば、プリンタドライバ112が現在何バンド目の処理をしているかについての情報をダイアログにて表示するものであれば、そのダイアログの初期化をここで行う。 【0054】そして、ステップS41にてプリンタドライバ112側からその処理状況を表示する指示(あるバンドの処理終了通知)の入来が検知されるまで、スリープ状態で待機している。当該指示があった場合は、ステップS42にて、処理の進捗状況の表示、例えば現在何パーセント程度処理が進んでいるかなどの表示を行う。 【0055】次に、ステップS43にて、プリンタドライバ112が現在処理したバンドが最終バンドであるか否かを判定し、否定判定であればステップS41に復帰して次の通知の入来が検知されるまで、スリープ状態で待機する。一方、肯定判定であれば、上述のステップS42にて表示していたプリンタドライバ112の処理状況表示をリセットし、そのまま手順を終了する。 【0056】以上のように、本実施形態によれば、プリンタドライバ内でメッセージボックス等を表示する機能を持たないOS上で動作するプリンタドライバであっても、プリンタドライバの処理の進捗状態を表示することができるようになる。 【0057】なお、本例では、プリンタドライバの処理としてバンディング処理の進捗状況を例えばパーセント形式にて表示するものとしたが、他の処理状況を可視化表示するものでもよく、また進捗状況を表示する場合も例えば残り時間などを表示するようにしてもよい。 【0058】また、本実施形態と上記第1の実施形態とは、それぞれ単独で実施されるものとするほか、適切に組み合わされて実施されるものでもよい。 【0059】さらに、上述の各例では、自らはメッセージボックスの表示機能を持たないプリンタドライバであっても、2以上のプロセス間において通信する手段ないしは機能を有するものであれば、プリンタドライバ専用アプリケーションを備えることで所要もしくは所望のメッセージボックスの表示ないしは印刷制御の一時停止を行うことを可能とするものとして本発明を説明した。しかし、プリンタドライバで所定のメッセージ表示を行い得るものであっても、それ以外のメッセージ表示が望まれるような場合には、やはり本発明の適用が可能かつ有効である。 【0060】加えて、本発明を適用するにあたり、プリンタドライバはプロセス間通信手段ないしは機能を備えていることが前提となるが、プリンタドライバが当該機能を持たない場合にはこれを付加して所要の情報を伝達する変更を行えば足り、プリンタドライバ自体にメッセージボックスなどの表示等をも行わせる場合のような大幅な設計ないしは仕様の変更を要することはない。 【0061】(その他)なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば複写機やファクシミリ装置など)に適用してもよい。 【0062】また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。 【0063】この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。 【0064】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。 【0065】また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。 【0066】さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、プリンタドライバ内でメッセージボックス等を表示する機能を持たないOS上で動作するプリンタドライバであっても、適切なメッセージを表示して手差し印刷などに備えて印刷処理を一時停止させたり、プリンタドライバの処理状態をユーザに報知させたりすることができるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−132472(P2002−132472A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−324534(P2000−324534) |
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