| 【発明の名称】 |
印刷方法、印刷装置、印刷データ作成装置および印刷システム |
| 【発明者】 |
【氏名】牧戸 久
【氏名】杉尾 英昭
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| 【要約】 |
【課題】ユーザが印刷装置の設置場所に行くことなく、しかも印刷装置やネットワークに負荷をかけることなく、ユーザが望む印刷環境での印刷を迅速に行う。
【解決手段】印刷装置のプリントコントローラ(220)は、ネットワークから解像度情報などの環境変数情報を含む印刷データを入力する受信ポートと、印刷データを記憶するメモリ(224)と、このメモリから読み出した印刷データから環境変数情報を抽出するプロセッサ(222)とを有し、ネットワークから受信した印刷データの印刷に際して印刷データから抽出した環境変数情報に対応する環境変数をプリントエンジン(226)に設定すると共に設定した環境変数にしたがう印刷が行えるような形式に印刷データを変換してプリントエンジン(226)に送出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ジョブ印刷中には設定変更不能な環境変数を表す環境変数情報を含む印刷データをネットワークから受信して記憶し、前記印刷データに基づく印刷に際してその印刷データから前記環境変数情報を抽出し、斯く抽出した前記環境変数情報に対応する環境変数にしたがってその印刷データに基づく印刷を行うことを特徴とする印刷方法。 【請求項2】 ジョブ印刷中には設定変更不能な環境変数を表す環境変数情報を含む印刷データをネットワークから入力する受信ポートと前記印刷データを記憶するメモリとこのメモリから読み出した前記印刷データから前記環境変数情報を抽出するプロセッサとを有するプリントコントローラと、前記環境変数情報に対応する環境変数が設定されるプリントエンジンとを備えることを特徴とする印刷装置。 【請求項3】 前記プリントコントローラの前記プロセッサが、前記印刷データから抽出した前記環境変数情報に対応する前記環境変数を前記プリントエンジンに設定することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 【請求項4】 ネットワークにデータを送信する送信ポートと、ジョブ印刷中には設定変更不能な環境変数を表す環境変数情報を含む印刷データを作成して前記送信ポートを介して前記ネットワークに送信するプロセッサとを備えることを特徴とする印刷データ作成装置。 【請求項5】 請求項2の印刷装置と請求項4の印刷データ作成装置とを備えることを特徴とする印刷システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介して受信したデータに基づいて印刷を行う印刷方法及び印刷装置に関し、特に、印刷解像度などの環境変数の設定をネットワークを介して遠隔的に変更可能とする印刷方法及び印刷装置に関し、更に、この種の印刷方法や印刷装置に好適な印刷データを作成する印刷データ作成装置、ならびに印刷データ作成装置と印刷装置とを備えた印刷システムに関する。 【0002】 【関連する背景技術】一般に、印刷装置たとえばレーザプリンタは、用紙サイズ、印字フォント、印字書式などを含む種々の印刷環境変数に従って印刷を行うものとなっている。これに関連して、プリンタには押しボタンやスイッチを備えた制御パネルが設けられ、押しボタンやスイッチをユーザが手動操作することにより用紙サイズなどを任意に選択できるようにしている。この種の印刷装置によれば、個々のユーザのニーズに応じた印刷を行えるが、ユーザは、環境変数を設定するべく印刷装置の設置場所に出向いて制御パネルを手動操作する必要がある。 【0003】この様な煩雑さを解消すべく、例えば特開平10−129083号公報には、ネットワークシステムにおけるクライアントとしての個々のユーザが使用するローカルホスト(ユーザ端末)からコマンドを送信することにより印刷環境変数(プリンタ構成変数)を変更可能なプリンタが提案されている。このプリンタは、ユーザ端末から送信される情報が印刷データであるか或いはコマンドであるかを判別し、更に、印刷動作中に環境変数変更コマンドを受信したときには、その印刷環境変更が印字中のデータに影響が及ぶものであるか否かを判別し、影響が及ぶと判別したときにオフラインモードに移行するものとなっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記提案に係るプリンタによれば、印刷環境変数の変更にあたってプリンタ設置場所まで行かねばならないという不都合が解消されるが、印字動作中に環境変数変更コマンドを受信する度に印刷環境変数の変更が印字中のデータに影響を及ぼすか否かを判別するので、プリンタに負荷がかかる。また、影響ありとの判別時にはプリンタが強制的にオフラインモードになって変更コマンドの実行が拒否されるので、ユーザが欲する印刷環境での印刷が行われるまでに時間を要する場合がある。更に、ユーザ端末から変更コマンドが繰り返し送信され、ネットワークに加わる負荷が増大するおそれがある。 【0005】本発明は、ユーザが印刷装置の設置場所に行くことなく、しかも印刷装置やネットワークに負荷をかけることなく、ユーザが望む環境変数に基づく印刷を迅速に行えるようにした印刷方法及びこれを実施する印刷装置を提供することを目的とし、また、この種の印刷方法及び印刷装置に好適な印刷データを作成する印刷データ作成装置ならびにその様な印刷データ作成装置と印刷装置とを備えた印刷システムを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印刷方法は、ジョブ印刷中には設定変更不能な環境変数を表す環境変数情報を含む印刷データをネットワークから受信して記憶し、この印刷データに基づく印刷に際して印刷データから環境変数情報を抽出し、抽出した環境変数情報に対応する環境変数にしたがって印刷を行うことを特徴とする。 【0007】上記従来公知のプリンタでは、ユーザ端末から受信した情報が印刷データであるか或いはコマンドであるか否かが判別され、特に印字中にコマンドを受信した場合にはオフラインモードへの移行の要否がコマンドの内容に応じて判別されるのでその分負荷が加わるが、請求項1の印刷方法は、印刷データの受信が別の印刷データの印刷中になされたか否かにかかわらず、受信した印刷データについての判別を行うことなく印刷データを記憶するものとなっており、判別処理に伴う負荷は生じない。 【0008】次に、請求項1に係る印刷方法では、印刷対象である印刷データから解像度情報などの環境変数情報が抽出され、この環境変数情報に対応する環境変数に基づき例えば解像度情報に対応する解像度で印刷が行われる。この様に、印刷に際して環境変数情報が必ず抽出され、従って、印刷データが別の印刷データに基づく印刷中に受信されたか否かにかかわらず印刷データに含まれる環境変数情報は必ず承認される。このため、ユーザからの印刷環境変更の要求が拒絶されるおそれのある上記従来技術の場合と異なり、請求項1の印刷方法によれば、ユーザからの環境変数変更要求に合致する印刷が迅速に行われる。すなわち、従来技術の場合には、印刷中に受信したコマンドに従う印刷環境変更が印字中のデータに影響が及ぶおそれがあればオフラインモードに移行して印刷環境の変更を遅延させるものとなっており、従って、印刷中に受信されたコマンドが表す印刷環境変数のいずれかが変更拒否対象に該当すれば、当該コマンドに含まれる環境変数情報による印刷環境変更要求は直ちに承認されない。請求項1の方法では、環境変数情報が必ず承認されるので斯かる不都合が解消されることはもとより、ユーザ端末からネットワークへの環境変数変更要求の送信は一回で済み、変更要求が繰り返し送信されることに伴うネットワークへの負荷増大が生じることがない。また、ネットワークへ送信される印刷データに環境変数情報を含めるようにしたので、個々のユーザは、解像度などの環境変数の設定のために、印刷装置の設置場所に行く必要がない。 【0009】請求項2に記載の印刷装置は、環境変数情報を含む印刷データを入力する受信ポートと印刷データを記憶するメモリとこのメモリから読み出した印刷データから環境変数情報を抽出するプロセッサとを有するプリントコントローラと、環境変数情報に対応する環境変数が設定されるプリントエンジンとを備えることを特徴とする。 【0010】請求項2の印刷装置は、ネットワークから受信ポートに入力した印刷データをメモリに格納し、印刷時には印刷対象である印刷データをメモリから読み出して印刷データから解像度情報などの環境変数情報を抽出するものとなっている。この様に、本発明では、環境変数情報を含む印刷データの受信が別の印刷データの印刷中になされたか否かにかかわらず印刷データについての判別を行うことなく印刷データが記憶されるので、判別処理に伴う負荷は生じない。また、印刷に際して環境変数情報が必ず抽出され、従って、印刷データが別の印刷データの印刷中に受信されたか否かにかかわらず環境変数情報は必ず承認されるため、ユーザからの環境変数変更要求に合致する印刷が迅速に行われ、また、ユーザ端末からネットワークへの環境変数変更要求の送信は一回で済み、ネットワークの負荷が軽減する。また、個々のユーザは、環境変数設定のために印刷装置の設置場所に行く必要がない。 【0011】請求項2の印刷装置において、好ましくは、請求項3に記載のように、印刷データから抽出した環境変数情報に対応する環境変数をプリントコントローラのプロセッサがプリントエンジンに設定する。この好適態様によれば、プリントコントローラのプロセッサによる環境変数情報の抽出に続いて、プリントエンジンへの環境変数の設定がこのプロセッサにより迅速に行われる。 【0012】請求項4に記載の印刷データ作成装置は、ネットワークにデータを送信する送信ポートと、ジョブ印刷中には設定変更不能な環境変数を表す環境変数情報を含む印刷データを作成して送信ポートを介してネットワークに送信するプロセッサとを備えることを特徴とする。この印刷データ作成装置は、請求項1の印刷方法や請求項2の印刷装置と共に用いられ、ネットワークに印刷データを送信する。印刷方法または印刷装置では、印刷データから環境変数情報が抽出され、環境変数情報に対応する環境変数にしたがって印刷が行われる。 【0013】請求項5に記載の印刷システムは、請求項2の印刷装置と請求項4の印刷データ作成装置とを備えることを特徴とする。この印刷システムによれば、印刷データ作成装置を用いて作成されかつ環境変数情報を含む印刷データがネットワークに送信されると、印刷装置では、この印刷データが一旦記憶され、次いでこの印刷データの印刷時に印刷データから抽出された環境変数情報に対応する環境変数にしたがって印刷が行われる。従って、印刷データ作成装置を備えたユーザ端末を用いることにより、個々のユーザは、印刷装置の設置場所に行くことなしに印刷解像度などの環境変数の設定や設定変更を行える。また、印刷装置に対しては環境変数の変更の可否判別に伴う負荷が加わらず、ネットワークには環境変数変更要求の繰り返し送信に伴う負荷が加わらない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による印刷システムを説明する。図1に示すように、本実施形態の印刷システムは、例えば複数の印刷データ作成装置(そのうちの一つを参照符号110で示す)と、例えば一つの印刷装置130とを備えている。 【0015】印刷データ作成装置110は、個々のユーザの作業場所にユーザ端末として設置可能であり、例えば同装置の機能を奏するパーソナルコンピュータにより構成され、このコンピュータ上で適宜のアプリケーションソフトを用いてユーザが作成した文書や画像のデータ(以下、文書データという)を印刷データに変換してネットワーク120に送信するものとなっている。この印刷データ作成装置110は、ユーザがパーソナルコンピュータを操作して設定した環境変数を表す環境変数情報(たとえば印刷解像度を表す解像度情報)を、文書データから印刷データへの変換あるいは印刷データの送信に際して印刷データに含めることを特徴としている。ここで、印刷データに含められる環境変数は、ジョブ印刷中には設定変更不能な環境変数を指す。 【0016】一方、印刷装置130はユーザの作業場所から離れた場所に設置可能であり、有線または無線のネットワーク120を介して印刷データ作成装置130にデータ授受が可能なように接続されている。図2に示すように、印刷データ作成装置110は、プロセッサ310と、その制御下でそれぞれ動作する印刷データ作成モジュール312及び印刷データ送信モジュール314と、ネットワーク120に接続された送信ポート112とを有している。印刷データ作成モジュール312は文書データを印刷データに変換し、また、印刷データ送信モジュール314は印刷データを送信ポート112を介してネットワーク120に送信するものとなっている。 【0017】既述のように本実施形態の印刷データ作成装置110はパーソナルコンピュータで構成されており、この装置構成に関連して、印刷データ作成モジュール312及び印刷データ送信モジュール314は、このパーソナルコンピュータに実装されたプリンタドライバにより構成可能である。この場合、プロセッサ310と印刷データ作成モジュール312との共同の下で作成された印刷データは、印刷データ送信モジュール314と共同するプロセッサ310から送信ポート112を介してネットワーク120に送信される。 【0018】印刷データへの解像度情報などの環境変数情報の挿入は、印刷データ作成段階あるいは印刷データ送信段階で行われる。例えば、解像度情報と文書データと両者を区別する識別子とからなる印刷データが作成され、これにより印刷データ作成段階で解像度情報が文書データから区別可能なように印刷データに挿入される。 【0019】上記の印刷装置130は種々に構成可能であるが、例えば従来公知のレーザプリンタとして構成され、内蔵のドラムにレーザ光をあてて形成した像にトナーを付着させ、このトナーを用紙に転写した後で加熱により溶かして印刷を行うものになっている。図1及び図3に示すように、印刷装置130は、ネットワーク120から印刷データを入力する受信ポート132と、複数種の印刷解像度のいずれか一つを選択的に設定可能であると共に設定された解像度での印刷を行う印刷機能を有したプリントエンジン226と、プリントコントローラ220とを備えている。そして、プリントコントローラ220は、プロセッサ222と、このプロセッサ224の制御下でそれぞれ動作するメモリ224、印刷データ受信モジュール410、印刷データ解析モジュール412および解像度変更モジュール414とを有している。本実施態様では、モジュール410、412及び414は、プロセッサ222にデータ受信、データ解析及び解像度変更の機能をもたせるためのデバイスドライバの形式でプリントコントローラ220に実装されるものとなっている。 【0020】上記構成の印刷装置130において、受信ポート132に入力した印刷データは、印刷データ受信モジュール410と共同するプリントコントローラ220のプロセッサ222により受信され、次いでメモリ224に格納される。この様に、プリントコントローラ220は、個々のユーザからの印刷要求をメモリ224に蓄積して印刷の順番を制御するものとなっており、換言すれば、従来公知のプリントサーバの機能を有している。 【0021】この印刷装置130は、印刷データに含まれた解像度情報に対応する印刷解像度で印刷を行うことを特徴としている。これに関連して、印刷データ解析モジュール412と共同するプロセッサ222は、印刷データ作成装置110から受信した印刷データを解析して印刷データに含まれている解像度情報を抽出し、また、抽出した解像度情報に対応する印刷解像度を解像度変更モジュール414と共同してプリントエンジン226に設定するものとなっている。また、プロセッサ222では、印刷データの文書データ部分すなわち解像度情報を除去した印刷データを、設定解像度でのプリントエンジン226による印刷を可能とするデータ形式に変換する処理がなされる。 【0022】上述のように、ネットワーク120は有線方式あるいは無線方式のいずれでも良く、印刷データ作成装置110の送信ポート112および印刷装置130の受信ポート132はネットワーク方式に適合したものになっている。以下、図4を参照して、上記構成の印刷システムの作用を説明する。個々のユーザは、印刷データ作成装置110の機能を備えたパーソナルコンピュータ上で文書、図面、画像など(以下、文書という)を作成する。そして、作成した文書を印刷する際、ユーザは、パーソナルコンピュータを操作して印刷対象である文書を特定すると共に印刷解像度を含む環境変数を必要に応じて設定する。なお、ユーザによる設定が行われなければ、解像度などの環境変数はデフォールト値に設定される。 【0023】次に、ユーザが文書の印刷を指示すると、印刷データ作成装置110のプロセッサ310は、印刷データ作成モジュール312と共同して、印刷対象として特定された文書に基づいて印刷データを作成する。この際、プロセッサ310は、印刷データの所要箇所たとえば印刷データの最初の部分に印刷解像度を表す解像度情報を挿入し、次に、印刷データ送信モジュール314と共同して、印刷データを送信ポート112からネットワーク120に送信する。 【0024】印刷装置130では、プリントコントローラ220のプロセッサ222が受信ポート132に印刷データが入力されたか否かを常時監視しており、受信ポート132に入力した印刷データを受信する(図4のステップ510)。ネットワーク120を介する印刷データ作成装置110と印刷装置130との間での印刷データの授受は、例えば、ユーザ端末とプリントサーバとの間でのデータ授受の場合に利用される従来公知の通信手順(プロトコル)に従って実施される。そして、受信された印刷データはメモリ224に格納される。 【0025】次に、プロセッサ222は、メモリ224から読み出した印刷データを解析し、印刷データから解像度情報を抽出する(ステップ512)。なお、ユーザによる印刷解像度の設定がなされなかった場合には、印刷解像度のデフォールト値に対応する解像度情報が印刷データに含まれており、この解像度情報が抽出されることになる。そして、プロセッサ222は、抽出した解像度情報に対応する印刷解像度をプリントエンジン226に設定すると共に印刷データの形式を変換し(ステップ514)。次いで、変換後の印刷データに基づく印刷がプリントエンジン226により実行される(ステップ516)。 【0026】以上のように、文書などの印刷にあたり印刷解像度を指定する場合にも、個々のユーザは、印刷装置130の設置場所に出向くことなくユーザ端末である印刷データ作成装置110を操作すれば良い。さて、印刷システムにおいて、複数のユーザから印刷装置130への印刷データ送信が略同時に実施された場合、印刷装置130は、そのプリントサーバ機能により、複数ユーザからの印刷データを整理してメモリ224に順次格納し、印刷に備えるものとなっており、従って、印刷データの受信が、別の印刷データに基づく印刷が実行されている間に行われることがある。 【0027】印刷装置130は、印刷データから抽出した解像度情報に対応する印刷解像度をプリントエンジン226に設定し或いは設定変更する際、上述のように、この設定や設定変更を、印刷解像度設定対象である印刷データに基づく印刷を実行する直前に実施するものとなっている。このため、印字中の印字に対して印刷環境変数の変更が与える影響の有無(すなわち変更の可否)をチェックするプリンタと異なり、印刷装置130では、印刷中に解像度変更要求がなされた場合にも解像度変更の可否はチェックされず、従って、ユーザからの印刷解像度変更要求が拒否されることがない。すなわち、本印刷システムでは、印刷データ作成装置110が解像度情報を含む印刷データを送信して印刷解像度の変更を要求すると、この変更要求が必ず承認されるので、印刷データ作成装置110は、変更を再度要求するリトライを行う必要がない。この様に、印刷解像度の変更要求が一回の印刷データ送信によって行えるので、変更要求が繰り返される場合に比べ、ネットワークに加わる負荷が大幅に軽減され、また、印刷装置130にあっては印刷解像度変更の可否をチェックする必要がなく、印刷装置130の負荷がその分軽減される。 【0028】本発明は、上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、実施形態では、印刷データ作成装置の印刷データ作成モジュールおよび印刷データ送信モジュールをプリンタドライバの形式でいわばソフトウエア的に実現したが、各モジュールをハードウエアで構成可能である。プリントコントローラについても同様である。 【0029】また、実施形態では、印刷データ作成装置と印刷装置との間でのデータ授受において、ユーザ端末やプリントサーバなどを含むローカルエリアネットワークで利用される一般的なプロトコルを用いるようにしたが、これに限定されない。また、実施形態では、印刷装置としてレーザプリンタを用いた例について説明したが、本発明の印刷装置の基本構成はこれに限定されない。 【0030】実施形態では、文書や画像などのデータから印刷データを作成する際に印刷データに解像度情報を環境変数情報として含めるようにしたが、印刷データをネットワークへ送信する際に解像度情報などの環境変数を印刷データに含めるようにしても良い。また、環境変数は、印刷解像度に限定されるものでなく、ジョブ印刷中に設定変更不能なものであれば良い。 【0031】 【発明の効果】請求項1に記載の印刷方法は、ネットワークから環境変数情報を含む印刷データを受信して記憶し、印刷データに基づく印刷に際してその印刷データから環境変数情報を抽出し、抽出した環境変数情報に対応する環境変数にしたがって印刷を行うので、印刷データの受信が別の印刷データの印刷中になされたか否かにかかわらず、受信した印刷データについての判別を行うことなく印刷データを記憶するものとなっており、判別処理に伴う負荷は生じない。更に、本発明では、印刷データが別の印刷データに基づく印刷中に受信されたか否かにかかわらず印刷データに含まれる環境変数情報は必ず承認されるので、ユーザからの環境変数変更要求に合致する印刷を迅速に行え、また、ユーザ端末からネットワークへの環境変数変更要求の送信は一回で済み、変更要求が繰り返し送信されることに伴うネットワークへの負荷増大が生じることがない。そして、個々のユーザは、解像度などの環境変数の設定のために、印刷装置の設置場所に行く必要がない。 【0032】請求項2に記載の印刷装置は、ネットワークから環境変数情報を含む印刷データを入力する受信ポートと印刷データを記憶するメモリとこのメモリから読み出した印刷データから環境変数情報を抽出するプロセッサとを有するプリントコントローラと、環境変数情報に対応する環境変数が設定されるプリントエンジンとを備えるので、請求項1に記載の発明の場合と同様、印刷データについての判別処理が不要である分負荷を軽減でき、ユーザからの環境変数変更要求に合致する印刷を迅速に行え、ネットワークの負荷を軽減でき、ユーザの環境変数設定上の煩雑さを解消できる。 【0033】請求項3の印刷装置は、プリントコントローラのプロセッサが、印刷データから抽出した環境変数情報に対応する環境変数をプリントエンジンに設定するので、プリントエンジンへの環境変数の設定を迅速に行え、構成を簡易化できる。請求項4に記載の印刷データ作成装置は、ネットワークにデータを送信する送信ポートと、環境変数情報を含む印刷データを作成して送信ポートを介してネットワークに送信するプロセッサとを備えるので、請求項1の印刷方法や請求項2の印刷装置に対して環境変数情報を含む印刷データを好適に供給できる。 【0034】請求項5に記載の印刷システムは、請求項2の印刷装置と請求項4の印刷データ作成装置とを備えるので、両装置が奏する効果を達成できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003159 【氏名又は名称】東レ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月27日(2000.10.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090022 【弁理士】 【氏名又は名称】長門 侃二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−132463(P2002−132463A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−329089(P2000−329089) |
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