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【発明の名称】 ディジタル画像形成装置
【発明者】 【氏名】伊東 宏之

【要約】 【課題】印刷時に出力画像が最適になるように、ディジタル画像形成装置の出力特性を補正するプロファイルデータを保存することにより、印字品質を確保することができるディジタル画像形成装置を提供すること。

【解決手段】ユーザがディジタル複写機100の内部記憶装置16に印刷データを一時保管することを選択し、ユーザIDを入力して実行すると(S300〜306)、印刷データがプリントコントローラ11へ送られ、内部記憶装置16に保管される(S308〜312)。保管後にプリントコントローラ11は、印刷データを該当するURLに送信すると同時に、ディジタル複写機100のプリンタドライバのプロファイルデータも送る(S314)。Webサイト102はURLに従って印刷データを受信し、保存する(S316〜318)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回線を介して単数または複数の端末装置およびWebサーバとネットワーク接続されており、この接続されているWebサーバに印刷データを保管することができるディジタル画像形成装置において、印刷データを受領するデータ受領手段と、前記データ受領手段によって受領した印刷データを記憶する記憶手段と、前記受領した印刷データにディジタル画像形成装置固有の特性を付加する特性付加手段と、前記特性付加手段によって特性が付加された印刷データを前記Webサーバに送信する送信手段と、前記送信手段によって送信される印刷データを印刷出力する出力手段と、を備えたことを特徴とするディジタル画像形成装置。
【請求項2】 前記データ受領手段によって受領された印刷データの色調を調整する色調調整手段をさらに備え、前記送信手段によって前記色調調整手段によって色調が調整された印刷データが送信された場合、前記出力手段は、前記色調調整手段によって色調調整された印刷データを印刷出力することを特徴とする請求項1記載のディジタル画像形成装置。
【請求項3】 前記送信手段によって前記Webサーバに送信する印刷データを文書ファイルかまたは印刷データ全部のキャプチャファイルかを選択する選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のディジタル画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HDD(ハード・ドライブ・ディスク)などの記憶装置を有するネットワーク対応の印字装置、ディジタル複写機、プリンタ装置などのディジタル画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からホストコンピュータからの印刷データを印刷したり、記憶することができるプリンタ機能を有するディジタル画像形成装置が広く利用されている。このようなディジタル複写復号機は、印刷データを印刷せずに装置内部に一時保管する保管機能、その保管した印刷データを装置の表示部に表示する表示機能、表示部に表示させた印刷データの中から指定(選択)された印刷データを印刷する印刷機能を有している。また、保管機能により保管された印刷データの内容を縮小して表示部に表示する縮小表示機能、保管された印刷データの内容をユーザに知らせ、かつ印刷可能なことを知らせる通知機能も有している。最近、これらの多様な機能を有するディジタル画像形成装置をネットワーク接続し、印刷データを装置内部に一時保管すると同時に自動的に、そのネットワーク経由でインターネット上のWebサイトの外部保管場所に印刷データをバックアップとして保管できる機能をさらに付加したディジタル画像形成装置も利用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジタル画像形成装置において印刷データを保管しても、同じディジタル画像形成装置でも長く使用しているうちに、経年変化により印刷データの色再現性が変わったり、画像形成時の色性質が変化してくることがある。また、色の階調表現であるハーフトーンデータを含まない印刷データをwebサイトに保管する場合、ディジタル画像形成装置の出力画像によっては印刷を行う際にハーフトーン処理することで保管していた印刷データの再現性が低下する場合がある。さらには、印刷データのうち画像データだけWebサイトに保管した場合、後に画像データ以外の文書データ(テキストデータ)を含んだ印刷データを印刷する際、ホストコンピュータに該当するディジタル画像形成装置のプリンタドライバがないと印刷できないことになる。すなわち、Webサイトにホストコンピュータの画面に表示されている情報がファイル化されたキャプチャファイルデータを保存することにより、このキャプチャファイルデータはプリンタドライバから出力された印刷データであるため、ホストコンピュータにプリンタドライバがなくてもディジタル画像形成装置において印刷することができるようになる。
【0004】そこで、本発明の第1の目的は、印刷時に出力画像が最適になるように、ディジタル画像形成装置の出力特性を補正するプロファイルデータを保存することにより、印字品質を確保することができるディジタル画像形成装置を提供することである。本発明の第2の目的は、印刷データの最適なハーフトーンデータを保管し、印刷時に保管したハーフトーンデータを使用することで印字品質の向上を図ることができるディジタル画像形成装置を提供することである。本発明の第3の目的は、インターネット上のWebイトに印刷データを保管する際、保存形式を印刷データまたはキャプチャファイルを選択することができることにより、ホストコンピュータにプリンタドライバがなくても、またプリンタドライバがある場合でもプリンタドライバのバージョンを意識せずに印刷することができるディジタル画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明では、回線を介して単数または複数の端末装置およびWebサーバとネットワーク接続されており、この接続されているWebサーバに印刷データを保管することができるディジタル画像形成装置において、印刷データを受領するデータ受領手段と、前記データ受領手段によって受領した印刷データを記憶する記憶手段と、前記受領した印刷データにディジタル画像形成装置固有の特性を付加する特性付加手段と、前記特性付加手段によって特性が付加された印刷データを前記Webサーバに送信する送信手段と、前記送信手段によって送信される印刷データを印刷出力する出力手段と、を備えたことにより、前記第1の目的を達成する。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記データ受領手段によって受領された印刷データの色調を調整する色調調整手段をさらに備え、前記送信手段によって前記色調調整手段によって色調が調整された印刷データが送信された場合、前記出力手段は、前記色調調整手段によって色調調整された印刷データを印刷出力することにより、前記第2の目的を達成する。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、前記送信手段によって前記Webサーバに送信する印刷データを文書ファイルかまたは印刷データ全部のキャプチャファイルかを選択する選択手段をさらに備えたことにより、前記第3の目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について図1ないし図7を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るディジタル画像形成装置の構成を示したブロック図である。なお、本実施の形態では、ディジタル画像形成装置の一例としてディジタル複写機について説明するが、これに限られず、ディジタル画像処理可能なファクシミリ装置、プリンタ装置などの画像形成装置であればよいとする。また、ディジタル複写機100に接続されているホスト101およびWebサイト102は、単数として説明するがこれに限られず、複数のホストおよびWebサイトが接続されていてもよいとする。ディジタル複写機100は、メインコントローラ10、プリントコントローラ11、NIC(Network Interface Card)12、プロッタ13、表示装置14、スキャナ部15および内部記憶装置16を備えている。
【0009】スキャナ部15は、原稿から画像や文書などの印刷データを読み取る。メインコントローラ10は、スキャナ部15に対する原稿の読み取り指示、またはスキャナ部15によって読み取られた印刷データに対する画像処理の指示を行う。プロッタ13は、画像処理された印刷データを印刷する。プリントコントローラ11は、ホスト101からの印刷データを受け取り、イメージデータに変換する。内部記憶装置16は、プリントコントローラ11によって変換されたイメージデータを受け取り、一時保存する。また、NIC12は、プリントコントローラ11に接続されており、プリントコントローラによってイメージデータに変換された印刷データ、またはスキャナ部15によって読み取られた印刷データを内部記憶装置16ではなく、ネットワーク接続されているWebサイト102へ転送する。
【0010】ディジタル複写機100は、プリントコントローラ11を介してホスト101と、また、NIC12を介してWebサイト102と接続されている。プリントコントローラ11は、ホスト101から受信した印刷データおよびスキャナ部15で読み取られた印刷データを内部記憶装置16に記憶する。また、プリントコントローラ11は、各印刷データを内部記憶装置16に記憶すると同時に、NIC12を介してネットワーク接続されたWWWサーバの設置箇所であるWebサイトに送信し、そのWebサイトでも印刷データを記憶させる。なお、ディジタル画像形成装置100は、ホスト101のプリンタドライバで作成された印刷データおよびスキャナ部15によって読み取られた印刷データをプロッタ13によって紙1上に通常印刷し、出力することもできる。また、ユーザはWebブラウザ(WWWブラウザ;World Wide Web)103によって、WWWサーバで公開されているWebサイト102にアクセスすることで、Webサイト102に記憶されている印刷データを参照したり、また、Webサイト102に保管されている印刷データの印刷を実行することもできる。
【0011】図2は、メインコントローラの構成を示した図である。メインコントローラ10は、図2に示したようにCPU(中央処理装置)20を中心に、スキャナ部15による原稿画像の印刷データの読み取りを制御するスキャナ制御部21、プロッタ13での印刷を制御するプロッタ制御部22、プリントコントローラ11を制御するプリントコントローラ制御部23、メモリ24、内部記憶装置25、圧縮/伸張器26、表示制御部27、OCR(Optical Character Reader)機能部28を備えている。圧縮/伸張器26は、スキャナ部15によって読み取られた印刷データまたはホスト101からの印刷データを圧縮/伸張して内部記憶装置16、25に記憶させる。また、圧縮/伸張器26によって圧縮/伸張された印刷データは、NIC12を介してWebサイト102に送信される。OCR機能部28は、スキャナ部15から読み込んだ印刷データまたはホスト101から受信した印刷データから文書データを抽出する。
【0012】次に、ディジタル複写機100の第1から第3の実施形態について説明する。図3は、第1の実施の形態のディジタル画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである。ユーザがホスト101の任意のアプリケーションから印刷指示を行うと(ステップ300)、ホスト101の表示画面にプリンタドライバの印刷画面が表示される(ステップ302)。このプリンタドライバの印刷画面においてユーザは、ディジタル複写機100の内部記憶装置16に印刷データを一時保管することを選択し、ユーザIDを入力して実行する(ステップ304〜306)。ホスト101から一時保管することを指定した指定データが付加された印刷データがプリントコントローラ11へ送られると(ステップ308)、その指定データが付加された印刷データを受け取ったプリントコントローラ11は、印刷ではなく、内部記憶装置16へ入力すると判断する(ステップ310)。
【0013】そして、プリントコントローラ11は、内部記憶装置16へ印刷データを保管する(ステップ312)。印刷データの保管後にプリントコントローラ11は、ユーザIDとWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)対応表に基づいて、NIC12を介して指定のURLへ印刷データを送る(ステップ314)。ユーザIDとWebサイトのURL対応表は、メインコントローラ10のメモリ24に記憶されており、プリントコントローラ11は、メインコントローラ10のプリントコントローラ制御部23によって該当するURLに印刷データを送信するように制御される。また、ユーザIDはホスト101におけるユーザを識別することができるように、ホスト101上のプリンタドライバより入力されるようになっている。
【0014】プリントコントローラ11は、印刷データを該当するURLに送信すると同時に、ディジタル複写機100のプリンタドライバのプロファイルデータも送る(ステップ314)。Webサイト102はURLに従って印刷データを受け取り(ステップ316)、その受信した文書データとプロファイルデータを保存する(ステップ318)。これにより、Webサイト102では、ディジタル複写機特有の特性データであるプロファイルを一緒に登録することができる。
【0015】図4は、第2の実施の形態のディジタル画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである。図5は、ユーザがハーフトーンを指定する場合の選択画面を示した図である。ユーザがディジタル複写機100の表示装置14の表示画面(図5参照)において、印刷データの色階調であるハーフトーンデータを選択すると(ステップ400)、プリントコントローラ11は、NIC12を介して指定されたハーフトーンデータと印刷データをWebサイト102に送信する(ステップ402)。Webサイト102は、ハーフトーンデータと印刷データを受信し(ステップ404)、受信したデータを保管する(ステップ406)。このように最適なハーフトーンデータをWebサイト102で保管するので、ディジタル複写機100での印刷の際、印字品質や色調の劣化を防ぐことができる。
【0016】図6は、第3の実施の形態のディジタル画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである。図7は、文書データかキャプチャファイルか選択する表示画面を示した図である。ユーザは、ホスト101のプリンタドライバの表示画面において(図7参照)、保存する印刷データに関して文書データか、または画面に表示されている情報を全てデータ化したキャプチャファイルかを選択する(ステップ600)。キャプチャファイルであると選択されると(ステップ602;Y)、プリンタドライバはキャプチャファイルを作成する(ステップ604)。そして、ホスト101より作成されたキャプチャファイルのデータがプリントコントローラ11へ送信される(ステップ606)。プリントコントローラ11がキャプチャファイルデータをWebサイト102へ送信すると(ステップ608)、Webサイト102側は送られてきた印刷データのキャプチャファイルを保管する(ステップ610)。
【0017】一方、ホスト101のプリンタドライバの表示画面において、文書データが選択されると(ステップ602;N)、第1の実施の形態のように文書データをディジタル複写機100の内部記憶装置16およびWebサイト102に保管する処理に移行する(ステップ612)。以上のように、本実施の形態のではキャプチャファイルデータをWebサイト102に保管することができるので、ホスト10にプリンタドライバがなくても印刷することができる。また、プリンタドライバのバージョンに関係なく、Webサイト102に保管されている印刷データをディジタル複写機100で印刷することができる。また、各実施の形態において、ディジタル複写機100は印刷データをWebサイト102に保管するので、Webサイト102を印刷データのバックアップとして利用することができる。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、受領した印刷データにディジタル画像形成装置固有の特性を付加する特性付加手段と、特性付加手段によって特性が付加された印刷データをWebサーバに送信する送信手段と、送信手段によって送信される印刷データを印刷出力する出力手段と、を備えたので、ディジタル画像形成装置の出力特性を補正するプロファイルデータをWebサイトで保管することができ、これにより印刷時に出力画像の印字品質を保つことができる。
【0019】請求項2記載の発明では、データ受領手段によって受領された印刷データの色調を調整する色調調整手段をさらに備え、送信手段によって色調調整手段によって色調が調整された印刷データが送信された場合、出力手段は、色調調整手段によって色調調整された印刷データを印刷出力するので、最適なハーフトーンデータをWebサイトで保管することができ、印刷時の印字品質を保つことができる。
【0020】請求項3記載の発明では、送信手段によってWebサーバに送信する印刷データを文書ファイルかまたは印刷データ全部のキャプチャファイルかを選択する選択手段をさらに備えたので、キャプチャファイルが選択された場合、ディジタル画像形成装置において印刷データを印刷する際、ホスト側のプリンタドライバに関係なく印刷することができる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−132461(P2002−132461A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−321625(P2000−321625)