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【発明の名称】 記録装置
【発明者】 【氏名】遠藤 久史

【要約】 【課題】高速アクセスが可能であり、しかも耐久期間が長い記録装置を提供する。

【解決手段】磁気ディスクとドライブとを内蔵し固定された磁気ディスクモジュール101 〜10n と、外部との間でデータ入出力を行うI/Fモジュール12と、指定された磁気ディスクモジュールのドライブを駆動状態にする制御モジュール13と、指定された磁気ディスクモジュールとI/Fモジュール12との間でデータ転送が可能になるように接続状態を決定する接続切換モジュール11とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ディスク型の記録媒体と、前記記録媒体の回転駆動を行う駆動部と、前記回転駆動された前記記録媒体にアクセスしてデータの書き込みおよび読み出しの少なくとも一方を行うアクセス部と、前記データの入出力を行う入出力部と、制御部とを有し、それぞれ所定の領域に固定された複数の記録手段と、外部との間でデータ入出力を行う入出力手段と、前記複数の記録手段のうち一部の記録手段の前記駆動部を駆動状態にする制御手段と、前記入出力手段と前記複数の記録手段との間に介在し、前記一部の記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように、前記入出力手段と前記複数の記録手段との間の接続状態を決定する接続手段とを有する記録装置。
【請求項2】前記制御手段は、前記複数の記録手段のうち、前記一部の記録手段以外の記録手段の前記駆動部を非駆動状態にする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】前記制御手段は、アクセス対象となる記録媒体が回転駆動されるように、対応する前記記録手段の前記駆動部を制御し、当該記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように前記接続手段を制御する請求項1または請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】前記複数の記録手段は、当該記録装置内の所定の領域に着脱自在に固定して収容されている請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】ディスク型の記録媒体と、前記記録媒体の回転駆動を行う駆動部と、前記回転駆動された前記記録媒体にアクセスしてデータの書き込みおよび読み出しの少なくとも一方を行うアクセス部と、前記データの入出力を行う入出力部と、制御部とを有し、それぞれ所定の領域に収容された複数の記録手段と、外部との間でデータ入出力を行う入出力手段と、前記複数の記録手段のうち一部の複数の前記記録手段を装着可能であり、当該装着した記録手段と前記入出力手段との間に介在し、当該装着した記録手段のうち指定された記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように、前記入出力手段と前記記録手段との間の接続状態を決定する接続手段と、前記所定の領域と前記接続手段による装着位置との間で前記記録手段を搬送する搬送手段と、前記指定された記録手段の前記駆動部が駆動状態になるように制御する制御手段とを有する記録装置。
【請求項6】前記制御手段は、アクセス対象となる前記記録手段が、前記接続手段に装着されていない場合に、当該記録手段を前記接続手段に搬送することを前記搬送手段に指示する請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】前記制御手段は、前記指定された記録手段以外の前記記録手段の前記駆動部を非駆動状態にする請求項5または請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】前記制御手段は、アクセス対象となる記録媒体が回転駆動されるように、対応する前記記録手段の前記駆動部を制御し、当該記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように前記接続手段を制御する請求項5〜7のいずれかに記載の記録装置。
【請求項9】前記記録手段は、前記所定の領域に着脱自在に固定して収容されている請求項5〜8のいずれかに記載の記録装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクなどのディスク型の記録媒体を用いた記録装置に関し、特に、優れたアクセス速度、耐久性および大容量化を実現できる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、病院などには、磁気共鳴映像(MRI: Magnetic Resonance Imaging) 装置およびX線CT(Computed Tomography) 装置などの診断装置から得られた画像データなどのデータや、患者の個人データおよび医師による診断データなどのデータを記録装置に記録して管理し、LANなどのネットワークを介してコンピュータから前記記録装置にアクセスを行うこと可能にするネットワークシステムが構築されている。
【0003】このような記録装置には膨大なデータ量のデータが記録されることが多く、当該記録装置としては、例えば、記録媒体と当該記録媒体にアクセスを行うドライブとを内蔵した安価な多数の小型ディスク装置をアレイ状に配列したRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Discs) や、ライブラリ装置が用いられる。
【0004】RAIDは、複数の小型ディスク装置に対して並列アクセスを認めることで高速アクセスを実現すると共に、アクセス元のコンピュータに対して、複数の小型ディスク装置を単数のディスク装置に見せかけることで、当該コンピュータの処理負担を小さくしている。また、RAIDは、データの記録に冗長性を持たせることで、データ記録の信頼性を高めている。
【0005】ライブラリ装置は、CD−R(Compact Disc-Recordable) 、MO(Magneto-Optic) 、DVD−RAM(Digital Versatile Disc-Random Access Memory) 、DVD−R(Digital Versatile Disc-Recordable) などのディスク型の記録媒体や、DLT(Digital Linear Tape: 米ディジタルイクイップメント社の商標) 、AIT(Advanced Intelligent Tape: ソニー株式会社の商標) およびDAT(DigitalAudio Tape)などのテープ型の記録媒体を用い、記録媒体へのデータ書き込みおよびデータ読み出しなどのアクセスを行うドライブ装置と、ドライブ装置に記録媒体を搬送する搬送機構とを備えている。ライブラリ装置は、記録媒体をライブラリ装置から外して管理できるため、データの保全性が良く、記録容量の拡張が容易であるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したRAIDは、RAIDが動作状態のときに、当該RAIDを構成する全ての小型ディスク装置が動作状態となるため、小型ディスク装置に組み込まれているベアリングなどの機構の耐久期間が短くなるという問題がある。また、上述したRAIDは、ユーザが小型ディスク装置を自由に着脱することができず、記憶容量を拡張することが困難であるという問題がある。
【0007】また、上述したライブラリ装置では、ドライブ装置に接続されていない記録媒体にアクセスが発生すると、当該記録媒体を搬送機構でドライブ装置に搬送する必要があり、アクセス速度の向上を図れないという問題がある。また、上述したライブラリ装置では、記録媒体を搬送する搬送機構を用いるため、機械的な故障が発生することが多いという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、高速アクセスが可能であり、しかも耐久期間が長い記録装置を提供することを目的とする。また、本発明は、機械的な故障を少なくできる記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発明の記録装置は、ディスク型の記録媒体と、前記記録媒体の回転駆動を行う駆動部と、前記回転駆動された前記記録媒体にアクセスしてデータの書き込みおよび読み出しの少なくとも一方を行うアクセス部と、前記データの入出力を行う入出力部と、制御部とを有し、それぞれ所定の領域に固定された複数の記録手段と、外部との間でデータ入出力を行う入出力手段と、前記複数の記録手段のうち一部の記録手段の前記駆動部を駆動状態にする制御手段と、前記入出力手段と前記複数の記録手段との間に介在し、前記一部の記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように、前記入出力手段と前記複数の記録手段との間の接続状態を決定する接続手段とを有する。
【0010】第1の発明の記録装置の作用は以下のようになる。例えば、制御手段において、アクセスを行う記録手段が決定される。そして、制御手段によって、当該アクセスを行う記録手段の入出力部と入出力手段とが接続されるように接続手段が制御される。また、制御手段によって、当該アクセスを行う記録手段の駆動部が駆動状態にされる。これにより、入出力手段を介して、当該アクセスを行う記録手段の記録媒体にアクセスが可能になる。第1の発明の記録装置では、記録手段を搬送しないため、機械的な故障を少なくできる。
【0011】また、本発明の記録装置は、好ましくは、前記制御手段は、前記複数の記録手段のうち、前記一部の記録手段以外の記録手段の前記駆動部を非駆動状態にする。これにより、記録手段の耐久期間を長くできる。
【0012】また、本発明の記録装置は、好ましくは、前記制御手段は、アクセス対象となる記録媒体が回転駆動されるように、対応する前記記録手段の前記駆動部を制御し、当該記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように前記接続手段を制御する。
【0013】また、本発明の記録装置は、好ましくは、前記複数の記録手段は、当該記録装置内の所定の領域に着脱自在に固定して収容されている。これにより、記録容量を容易に増大できる。
【0014】また、第2の発明の記録装置は、ディスク型の記録媒体と、前記記録媒体の回転駆動を行う駆動部と、前記回転駆動された前記記録媒体にアクセスしてデータの書き込みおよび読み出しの少なくとも一方を行うアクセス部と、前記データの入出力を行う入出力部と、制御部とを有し、それぞれ所定の領域に収容された複数の記録手段と、外部との間でデータ入出力を行う入出力手段と、前記複数の記録手段のうち一部の複数の前記記録手段を装着可能であり、当該装着した記録手段と前記入出力手段との間に介在し、当該装着した記録手段のうち指定された記録手段の前記入出力部と前記入出力手段との間でデータ転送が可能になるように、前記入出力手段と前記記録手段との間の接続状態を決定する接続手段と、前記所定の領域と前記接続手段による装着位置との間で、前記記録手段を搬送する搬送手段と、前記指定された記録手段の前記駆動部が駆動状態になるように制御する制御手段とを有する。
【0015】第2の発明の記録装置では、第1の発明の記録装置の技術的思想に加えて、搬送手段を設けることで、前記所定の領域と前記接続手段による装着位置との間で前記記録手段を搬送することを可能にする。これにより、安価なコストで、大規模な記録容量を得ることができる。
【0016】また、第2の発明の記録装置は、好ましくは、前記制御手段は、アクセス対象となる前記記録手段が、前記接続手段に装着されていない場合に、当該記録手段を前記接続手段に搬送することを前記搬送手段に指示する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わるネットワークシステムについて説明する。
第1実施形態図1は、本実施形態のネットワークシステム1の全体構成図である。ネットワークシステム1は、例えば、病院内にLAN(Local Area Network)などを用いて構築されている。図1に示すように、ネットワークシステム1では、LAN2を介して、例えば、コンピュータ31 ,32 およびコンピュータ4が接続されている。なお、LAN2に接続されるコンピュータの数は任意である。ここで、記録装置が第1の発明の記録装置に対応している。
【0018】〔コンピュータ31 ,32 〕コンピュータ31 ,32 は、例えば、磁気共鳴映像(MRI: Magnetic Resonance Imaging) 装置およびX線CT(Computed Tomography) 装置などの診断装置の操作用コンソールのコンピュータ、並びに診察室に配設された種々のコンピュータなどである。なお、本実施形態で扱われるデータは、例えば、患者の個人データなどの管理データ、医師による診断結果の診断データ、診断装置などによって得られた診断用の画像データである。
【0019】〔コンピュータ4〕コンピュータ4は、例えば、LAN2を介してコンピュータ31 ,32 から受信したデータ読み出し要求に応じて、記録装置5からデータを読み出し、当該読み出したデータを、LAN2を介してデータ読み出し要求の送信元に送信する。また、コンピュータ4は、例えば、LAN2を介してコンピュータ31 ,32から受信したデータ書き込み要求に応じて、コンピュータ31 ,32 から受信したデータを記録装置5に書き込む。
【0020】〔記録装置5〕図2は、記録装置5の機能ブロック図である。図2に示すように、記録装置5は、例えば、磁気ディスクモジュール101 〜10n 、接続切換モジュール11、I/Fモジュール12および制御モジュール13を有する。ここで、磁気ディスクモジュール101 〜10n が第1の発明の記録手段に対応し、接続切換モジュール11が第1の発明の接続手段に対応し、I/Fモジュール12が第1の発明の入出力手段に対応し、制御モジュール13が第1の発明の制御手段に対応している。以下、記録装置5の各構成要素について説明する。
【0021】磁気ディスクモジュール101 〜10n :図3は、磁気ディスクモジュール101 〜10n の機能ブロック図である。磁気ディスクモジュール101 〜10n は、例えば、同じ構成を有している。図3に示すように、磁気ディスクモジュール10K (kは1≦k≦nを満たす整数)は、磁気ディスク20、駆動部21、アクセス部22、インターフェース部23および制御部24を、例えば、同一のケース内に収容している。磁気ディスクモジュール10k は、例えば、記録装置5内の所定の位置に、独立して着脱可能に装着して固定されている。ここで、磁気ディスク20が本発明の記録媒体に対応し、駆動部21が本発明の駆動部に対応し、アクセス部22が本発明のアクセス部に対応し、インターフェース部23が本発明の入出力部に対応し、制御部24が本発明の制御部に対応している。
【0022】磁気ディスク20は、データを磁気方式で記録するランダムアクセス可能なディスク型の記録媒体である。駆動部21は、制御部24からの制御に基づいて、磁気ディスク20の回転を駆動する。アクセス部22は、回転駆動された磁気ディスク20の記録面にアクセスを行う磁気ヘッドを有し、書き込み時に、インターフェース部23から入力されたデータに応じて磁気ディスク20の記録面の所定の位置を磁化し、読み出し時に、磁気ディスク20の記録面の所定の位置の磁化の状態に応じたデータをインターフェース部23に出力する。アクセス部22は、例えば、回転駆動されていない状態で、磁気ディスク20上の記録面の外側のランディングゾーンに磁気ヘッドを位置させる。そのため、磁気ディスクモジュール10k は、磁気ディスク20が回転駆動されていない状態で衝撃が加えられた場合に、磁気ヘッドが磁気ディスク20の記録面を傷めてしまうことはない。
【0023】インターフェース部23は、接続切換モジュール11によってI/Fモジュール12との間で接続状態および非接続状態の何れか一方になる。接続切換モジュール11を介してインターフェース部23がI/Fモジュール12に接続された状態で、コンピュータ4とアクセス部22との間でデータ転送が可能になる。
【0024】制御部24は、接続切換モジュール11を介して制御モジュール13との間で制御信号の入出力を行う。制御部24は、制御モジュール13からの制御信号に基づいて、駆動部21、アクセス部22およびインターフェース部23の処理を統括的に制御する。
【0025】接続切換モジュール11:接続切換モジュール11は、制御モジュール13からの制御に基づいて、I/Fモジュール12と、磁気ディスクモジュール101 〜10n との間の接続を切り換える。このとき、接続切換モジュール11は、I/Fモジュール12と、磁気ディスクモジュール101 〜10n の一部の磁気ディスクモジュールとの間を接続状態にする。接続切換モジュール11によるI/Fモジュール12と磁気ディスクモジュール101 〜10n との間の接続は、例えば、I/Fモジュール12と磁気ディスクモジュール101 〜10n との間に配設された信号線を活性化および非活性化することで実現される。すなわち、磁気ディスクモジュール101 〜10n のうち、I/Fモジュール12との間の信号線が活性化された磁気ディスクモジュールが、I/Fモジュール12との間でデータの入出力が可能になる。一方、磁気ディスクモジュール101 〜10n のうち、I/Fモジュール12との間の信号線が活性化されていない(不活性化された)磁気ディスクモジュールは、I/Fモジュール12との間でデータの入出力を行うことができない。
【0026】また、接続切換モジュール11は、制御モジュール13からの制御信号を磁気ディスクモジュール101 〜10n に出力すると共に、磁気ディスクモジュール101 〜10n からの制御信号を制御モジュール13に出力する。
【0027】I/Fモジュール12:I/Fモジュール12は、接続切換モジュール11によって接続状態にされた磁気ディスクモジュール101 〜10n とコンピュータ4との間で伝送されるデータを中継する。また、I/Fモジュール12は、コンピュータ4と制御モジュール13との間での制御信号の伝送を中継する。I/Fモジュール12としては、SCSI(Small Computer System Interface) やファイバーチャネルインターフェースなどが用いられる。
【0028】制御モジュール13:制御モジュール13は、磁気ディスクモジュール101 〜10n 、接続切換モジュール11およびI/Fモジュール12の処理を統括的に制御する。例えば、制御モジュール13は、アクセス対象となった磁気ディスクモジュール101 〜10n に電源供給要求、並びに磁気ディスク20の回転駆動開始要求を発行する。
【0029】以下、記録装置5の動作例について説明する。なお、当該動作例では、磁気ディスクモジュール101 〜10n のうち、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 に対してアクセスが行われる場合を例示する。図4は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
【0030】ステップST1:コンピュータ4からのアクセス要求(データ読み出し要求あるいはデータ書き込み要求)が、I/Fモジュール12を介して制御モジュール13に出力される。
【0031】ステップST2:制御モジュール13は、コンピュータ4から入力したアクセス要求に基づいて、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 にアクセスを行うことを決定し、それに応じた接続要求を接続切換モジュール11に出力する。これにより、図5に示すように、接続切換モジュール11は、I/Fモジュール12と、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 とを接続状態にしてデータ転送を可能にする。このとき、I/Fモジュール12と、磁気ディスクモジュール101 ,105 〜10n との間は非接続状態になっており、これらの間でのデータ転送は行えない。
【0032】ステップST3:制御モジュール13は、接続切換モジュール11を介して、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 に回転駆動開始要求を出力する。これにより、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 において、図3に示す駆動部21によって磁気ディスク20が回転駆動される。このとき、磁気ディスクモジュール101 ,105 〜10n の磁気ディスク20の回転は駆動されていない。
【0033】ステップST4:磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 の図3に示す制御部24は、磁気ディスク20の回転数が所定値に達したときに、レディー信号を生成する。当該レディー信号は、図3に示すインターフェース部23および図2に示す接続切換モジュール11を介して制御モジュール13に出力される。
【0034】ステップST5:制御モジュール13は、I/Fモジュール12および接続切換モジュール11にデータ転送要求を出力すると共に、コンピュータ4および磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 にアクセス開始要求を出力する。これにより、ステップST1のアクセス要求がデータ書き込み要求である場合には、コンピュータ4からの書き込みデータが、I/Fモジュール12および接続切換モジュール11を介して、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 の所定の記録位置に書き込まれる。また、ステップST1のアクセス要求がデータ読み出し要求である場合には、磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 の所定の記録位置から読み出されたデータが、接続切換モジュール11およびI/Fモジュール12を介して、コンピュータ4に出力される。
【0035】以上説明したように、記録装置5によれば、磁気ディスクモジュール101 〜10n を固定して搬送しないため、磁気ディスクモジュールの搬送機構が不要になり、機械的な故障を少なくできる。また、記録装置5によれば、制御モジュール13からの制御に基づいて接続切換モジュール11における接続を電気的に切り換えることで、磁気ディスクモジュール101 〜10n にアクセスできるため、高速アクセスが可能である。
【0036】また、記録装置5によれば、アクセス対象となった磁気ディスクモジュールのみを回転駆動するため、磁気ディスクモジュール101 〜10n の耐久期間を長くできる。また、記録装置5によれば、ユーザが磁気ディスクモジュール101 〜10nを記録装置5に着脱自在に固定して装着可能にすることで、記憶容量の容易に増やすことができる。
【0037】第2実施形態本実施形態のネットワークシステムは、基本的に前述した図1に示す構成を有し、記録装置の構成が、前述した第1実施形態の記録装置5と異なる。以下、本実施形態の記録装置について詳細に説明する。図6は、本実施形態の記録装置55の機能ブロック図である。図6に示すように、記録装置55は、例えば、磁気ディスクモジュール101〜10n 、ディスク搬送モジュール50、接続切換モジュール51、I/Fモジュール52および制御モジュール53を有する。ここで、記録装置55が第2の発明の記録装置に対応し、磁気ディスクモジュール101 〜10n が第2の発明の記録手段に対応し、ディスク搬送モジュール50が第2の発明の搬送手段に対応し、接続切換モジュール51が第2の発明の接続手段に対応し、I/Fモジュール52が第2の発明の入出力手段に対応し、制御モジュール53が第2の発明の制御手段に対応している。
【0038】図6において、磁気ディスクモジュール101 〜10n は、前述した第1実施形態で説明したものと同じである。以下、記録装置55の各構成要素について説明する。ディスク搬送モジュール50:ディスク搬送モジュール50は、ディスク把持部60を有し、制御モジュール53からの制御に基づいて、磁気ディスクモジュール101 〜10n のうち指定された磁気ディスクモジュールを、記録装置55内の所定の収容領域から接続切換モジュール51の接続端子70a,70b,70cの何れかに接続される位置(磁気ディスクモジュールの図3に示すインターフェース部23が接続端子70a,70b,70cの何れかに接続される位置)に搬送すると共に、必要に応じて接続切換モジュール51の接続端子70a,70b,70cの何れかに接続された指定された磁気ディスクモジュールを、記録装置55内の所定の収容領域に搬送する。
【0039】接続切換モジュール51:接続切換モジュール51は、例えば3個の接続端子70a,70b,70cを有し、制御モジュール53からの制御に基づいて、I/Fモジュール52と、接続端子70a,70b,70cのうち指定された接続端子との間を接続状態にする。接続切換モジュール51によるI/Fモジュール52と接続端子70a,70b,70cとの間の接続は、例えば、I/Fモジュール52と接続端子70a,70b,70cとの間に配設された信号線を活性化および非活性化することで実現される。すなわち、接続端子70a,70b,70cのうち、I/Fモジュール52との間の信号線が活性化された接続端子が、I/Fモジュール52との間でデータの入出力が可能になる。一方、接続端子70a,70b,70cのうち、I/Fモジュール52との間の信号線が活性化されていない(不活性化された)接続端子は、I/Fモジュール52との間でデータの入出力を行うことができない。
【0040】また、接続切換モジュール51は、制御モジュール53からの制御信号を接続端子70a,70b,70cに接続された磁気ディスクモジュールに出力すると共に、接続端子70a,70b,70cに接続された磁気ディスクモジュールからの制御信号を制御モジュール53に出力する。
【0041】I/Fモジュール52:I/Fモジュール52は、接続切換モジュール51によって接続状態にされた接続端子70a,70b,70cに接続された磁気ディスクモジュールとコンピュータ4との間で伝送されるデータを中継する。また、I/Fモジュール52は、コンピュータ4と制御モジュール53との間での制御信号の伝送を中継する。
【0042】制御モジュール53:制御モジュール53は、ディスク搬送モジュール50、接続切換モジュール51、I/Fモジュール52、制御モジュール53、接続切換モジュール51の接続端子70a,70b,70cに接続された磁気ディスクモジュール10の処理を統括的に制御する。例えば、制御モジュール53は、アクセス対象となった磁気ディスクモジュールを接続切換モジュール51に搬送することを指示する搬送要求、当該磁気ディスクモジュールへの電源供給要求、並びに磁気ディスク20の回転駆動開始要求を発行する。
【0043】以下、記録装置55の動作例について説明する。なお、当該動作例では、図6に示すように、接続切換モジュール51の接続端子70a,70bに磁気ディスクモジュール105 ,106 が接続されている状態で、磁気ディスクモジュール107 に対してのアクセスが発生した場合の動作を説明する。図7および図8は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
【0044】ステップST11:コンピュータ4からのアクセス要求(データ読み出し要求あるいはデータ書き込み要求)が、I/Fモジュール52を介して制御モジュール53に出力される。
【0045】ステップST12:制御モジュール53は、アクセス対象となる磁気ディスクモジュールが、接続切換モジュール51の接続端子70a,70b,70cの何れかに接続されているか否かを判断し、接続されていないと判断した場合にはステップST13の処理に進み、接続されていると判断した場合にはステップST14の処理に進む。当該動作例では、磁気ディスクモジュール107 がアクセス対象となり、磁気ディスクモジュール107 は接続端子70a,70b,70cには接続されていないため、制御モジュール53はステップST13の処理に進む。
【0046】ステップST13:制御モジュール53は、ディスク搬送モジュール50に搬送要求を出して、アクセス対象となる磁気ディスクモジュールを接続切換モジュール51にディスク把持部60を用いて搬送させる。当該動作例では、制御モジュール53からの制御に基づいて、ディスク把持部60によって、磁気ディスクモジュール107 が図9に示すように接続切換モジュール51の接続端子70cに接続される位置に搬送される。
【0047】ステップST14:当該動作例では、制御モジュール53は、接続端子70cとI/Fモジュール52とを接続することを要求する接続要求を接続切換モジュール51に出力する。これにより、接続端子70cおよび接続切換モジュール51を介して、磁気ディスクモジュール107 とI/Fモジュール52とが接続状態になる。
【0048】ステップST15:当該動作例では、制御モジュール53は、接続切換モジュール51を介して、磁気ディスクモジュール107 に回転駆動開始要求を出力する。これにより、磁気ディスクモジュール107 において、図3に示す駆動部21によって磁気ディスク20が回転駆動される。
【0049】ステップST16:磁気ディスクモジュール107 の図3に示す制御部24は、磁気ディスク20の回転数が所定値に達したときにレディー信号を生成する。当該レディー信号は、図3に示すインターフェース部23および図6に示す接続切換モジュール51を介して制御モジュール53に出力される。
【0050】ステップST17:制御モジュール53は、I/Fモジュール52および接続切換モジュール51にデータ転送要求を出力すると共に、コンピュータ4および磁気ディスクモジュール107 にアクセス開始要求を出力する。これにより、ステップST11のアクセス要求がデータ書き込み要求である場合には、コンピュータ4からの書き込みデータが、I/Fモジュール52および接続切換モジュール51を介して、磁気ディスクモジュール107 の所定の記録位置に書き込まれる。また、ステップST11のアクセス要求がデータ読み出し要求である場合には、磁気ディスクモジュール107 の所定の記録位置から読み出されたデータが、接続切換モジュール51およびI/Fモジュール521を介して、コンピュータ4に出力される。
【0051】以上説明したように、記録装置55によれば、接続切換モジュール51を用いたことで、第1実施形態の記録装置5と同じ効果を得ることができる。また、記録装置55によれば、ディスク搬送モジュール50を用いたことで、低い価格コストで大きな記憶容量を持たせることが可能になる。
【0052】本発明は上述した実施形態には限定されない。例えば、上述した第1実施形態では、図5に示すように、接続切換モジュール11がI/Fモジュール12と3個の磁気ディスクモジュール102 ,103 ,104 との間を接続する場合を例示したが、接続切換モジュール11と接続される磁気ディスクモジュール101 〜10n の数は特に限定されず、1個あるいは4個以上であってもよい。
【0053】また、上述した実施形態では、記録装置5,55の制御モジュール13,53で、アクセス対象となる磁気ディスクモジュール101 〜10n の決定などを行う場合を例示したが、コンピュータ4において当該決定を行うようにしてもよい。
【0054】また、上述した実施形態では、記録装置5に直接アクセスをコンピュータ4がLAN2にのみ接続されている場合を例示したが、図10に示すように、コンピュータ4をさらに、インターネットなどの広域ネットワーク90に接続し、広域ネットワーク90に接続されたコンピュータ911 ,912 などから、コンピュータ4を介して記録装置5に記録されたデータにアクセスできるようにしてもよい。
【0055】また、上述した実施形態では、ネットワークシステム1などを病院内に構築し、記録装置5,55で医療関係のデータを記録する場合を例示したが、記録装置5,55に記録するデータの種類は特に限定されない。
【0056】また、本発明では、磁気ディスクモジュール101 〜10n の一部をバックアップ用の記録手段として用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、高速アクセスが可能であり、しかも耐久期間が長い記録装置を提供できる。また、本発明によれば、機械的な故障が少ない記録装置を提供できる。また、本発明によれば、安価なコストで、大容量化が図れる記録装置を提供できる。
【出願人】 【識別番号】300019238
【氏名又は名称】ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー
【出願日】 平成12年10月18日(2000.10.18)
【代理人】 【識別番号】100094053
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 隆久
【公開番号】 特開2002−132458(P2002−132458A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−317763(P2000−317763)