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【発明の名称】 圧縮伸張装置を備えた半導体ディスク装置
【発明者】 【氏名】吉井 清敏

【要約】 【課題】より安価に大容量の半導体ディスク装置を実現する方法を提供することを目的とする。

【解決手段】本発明による半導体ディスク装置は、少なくとも一つの不揮発性半導体メモリと外部インターフェース装置とファイルシステムコントローラを兼ねたメモリコントローラとデータ圧縮伸長回路を同一筐体内に備え、データの書き込み時にデータを圧縮する手段、データの読み出し時にデータを伸長する手段を備えることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】少なくとも一つの不揮発性半導体メモリ(バックアップバッテリを備えたSRAM等も含む)と外部インターフェース装置とファイルシステムコントローラを兼ねたメモリコントローラとデータ圧縮伸長回路を同一筐体内に備え、データの書き込み時にデータを圧縮する手段、データの読み出し時にデータを伸長する手段を備えることを特徴とする半導体ディスク装置。
【請求項2】上記データ伸長圧縮回路にビットエラー修正機能を備えた請求項1に記載の装置。
【請求項3】上記不揮発性半導体メモリとメモリコントローラとデータ圧縮伸長回路を1つの専用LSIで置換した請求項1及び2に記載の装置。
【請求項4】上記外部インターフェース装置としてIDEインターフェースを備えている請求項1〜3に記載の装置。
【請求項5】上記外部インターフェース装置としてPCMCIAカードインターフェースを備えている請求項1〜3に記載の装置。
【請求項6】上記外部インターフェース装置としてコンパクトフラッシュ(登録商標)カードインターフェースを備えている請求項1〜3に記載の装置。
【請求項7】上記外部インターフェース装置としてスマートカードインターフェースを備えている請求項1〜3に記載の装置。
【請求項8】ウイルスチェック機能を付加した請求項1〜7に記載の装置。
【請求項9】暗号化及び復号化を支援する機能を付加した請求項1〜8に記載の装置。
【請求項10】ファイルシステムコントローラおよびデータ圧縮伸長回路を同時に取り替え可能とした請求項1〜9に記載の装置。
【請求項11】データ圧縮伸長回路を取り替え可能にした請求項1〜9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は半導体ディスク装置に関する。
【従来の技術】
【0002】半導体ディスク装置とは、磁気ディスクなどを使用せずに半導体メモリを記憶媒体として用いてハードディスク装置を始めとするディスク式記憶装置の代用をするものである。
【0003】一般に、半導体ディスク装置は、不揮発性の半導体メモリ(フラッシュメモリないしはバックアップバッテリを備えたSRAM等)を多数連結したメモリアレイと、上位機器と接続する為のインターフェース回路、ならびにディスク装置をエミュレートするソフトウェアによって構成される。
【0004】ハードディスクは振動および衝撃に弱いという欠点があり、携帯情報端末など日常的に身に付け、不慮の落下事故などを起こす危険性のある機器に搭載する記憶装置としては、不揮発性半導体メモリを使用したものが望ましく、市場のニーズも高い。
【0005】近年、携帯情報端末で電子メールのやりとりをしたり、インターネットでダウンロードした電子テキストを読んだりするすることが、よく行われるようになってきた。そういった携帯情報端末の内蔵メモリは限られた半導体メモリである。よって大抵の携帯情報端末では、追加の外部記憶メモリを挿入できるようになっていて、電子メールや住所録などの 内蔵データのバックアップや本体に入りきらない大きなデータを外部記憶メモリに保存することが一般的に行われる。
【0006】パソコンのハードディスク同様、大容量の不揮発性記憶媒体のニーズは大きなものとなっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】不揮発性半導体メモリは不揮発性の記憶装置としては高価な為、大容量ディスクとしてはコスト的に採用されてこなかった。
【0008】しかし半導体ディスクだけで大容量の外部記憶メモリを構成しようとすると、大変高価なものになってしまうという欠点がある。
【0009】またハードディスクで同様のディスク装置を構成しようとした場合、小型化が難しく、振動および衝撃に弱いものとなる。
【0010】そこで本発明は、半導体ディスク装置を改良することにより、より安価に大容量の半導体ディスク装置を実現する方法を提供することを目的とする。
【発明を解決するための手段】
【0011】本発明による半導体ディスク装置は、少なくとも一つの不揮発性半導体メモリと外部インターフェース装置とファイルシステムコントローラを兼ねたメモリコントローラとデータ圧縮伸長回路を同一筐体内に備え、データの書き込み時にデータを圧縮する手段、データの読み出し時にデータを伸長する手段を備えることを特徴とする。
【0012】データ圧縮伸張装置を同一筐体内に備えていることから、外部インターフェース装置を磁気ディスク装置等の規格に合わせることによって、従来の磁気ディスク装置等からの換装を容易にし、それら従来品の代替品として利用できるようにした点に特徴を有する。
【0013】また、本発明をベースにした応用製品として、上記データ伸長圧縮回路にビットエラー修正機能を備えたもの、上記不揮発性半導体メモリとメモリコントローラとデータ圧縮伸長回路を1つの専用LSIで置換したもの、上記外部インターフェース装置としてIDEインターフェースを備えているもの、上記外部インターフェース装置としてPCMCIAカードインターフェースを備えているもの、上記外部インターフェース装置としてコンパクトフラッシュカードインターフェースを備えているもの、上記外部インターフェース装置としてスマートカードインターフェースを備えているもの、ウイルスチェック機能を付加したもの、暗号化及び復号化を支援する機能を付加したもの、ファイルシステムコントローラおよびデータ圧縮伸長回路を同時に取り替え可能としたもの、および、データ圧縮伸長回路を取り替え可能にしたものなどが可能である。
【発明の実施の形態】
【0014】図1は本発明の一実施形態を示した模式図である。
【0015】図1における外枠の太線内が、一つの筐体に収められており、全体として一つの記憶装置を成している。
【0016】不揮発性メモリ10はフラッシュメモリ(消去や追記憶可能なEEPROMの一種)やバックアップバッテリを備えたSRAMなどを用いることができる。
【0017】1つ以上の不揮発性メモリ10は、アドレスバスおよびデータバスが共有されており、メモリコントローラ12によりデータの書き込み、読み出し、およびアドレッシングが制御され、全体として1つのメモリブロックを構成する。なお、論理パーティションに区切られた複数のブロックを構成するようにしても良い。
【0018】メモリコントローラはファイルシステムコントローラとI/Oを行なうことによって、外部インターフェース装置16に対し磁気ディスク等の論理ファイルI/Oをエミュレートする。
【0019】外部インターフェース16は、例えばIDEインターフェースであり、上位装置(コンピュータなど)とのI/Oを行なう。
【0020】外部インターフェース16として、従来の磁気ディスク等と互換性のある規格を用いることによって、従来の磁気ディスク等を換装することができる。
【0021】前記のファイルシステムコントローラは、データを所定単位ごとにデータ圧縮伸張回路14に渡し、圧縮伸張回路は外部から不揮発性メモリ10への書き込みの際はデータ圧縮を、不揮発性メモリ10から外部への読み出しの際はデータ伸張を行い、ファイルシステムコントローラにデータを返す。
【0022】ファイルシステムコントローラはメモリコントローラにデータを渡し、ないしは受け取り、メモリコントローラは圧縮前のデータと、圧縮後のデータをそれぞれマッピングし、不揮発性メモリへの書き込み、ないしは読み出しを行なう。
【0023】圧縮伸張回路に渡されたデータブロックは、設定に応じてビットエラー訂正回路によりエラー修正を行なったり、ウイルスチェック機能によりコンピュータウイルスへの感染チェックを行なったり、暗号化復号化支援機能により暗号化ないしは復号化を行なっても良い。
【実施例】
【0024】以下、本発明に係るデータ圧縮伸張装置を備えた半導体ディスク装置の一実施例として、電子計算機用外部記憶装置であるIDEハードディスク装置型の半導体ディスク装置を本発明により実現する場合を解説する。
【0025】一つの実施例として、不揮発性メモリ10としてバックアップ電源の必要としないフラッシュメモリを使用し、外部インターフェース装置16としてIDEインターフェースを装備したとする。
【0026】上位装置としては電子計算機を繋ぎ、本発明で言うところの外部インターフェース装置16であるIDEインターフェースは電子計算機側のIDEコントローラに接続する。
【0027】電子計算機がディスクに書き込みを行う場合は、以下のような動作になる。
【0028】電子計算機は書き込みを行おうとする際、IDEコントローラに書き込まれるデータブロックを付して書き込み要求を発行する。
【0029】書き込み要求が発行されると、IDEコントローラに渡されたデータブロックはIDEインターフェースを介して、書き込み命令としてファイルシステムコントローラに到達する。
【0030】ファイルシステムコントローラは、その書き込み命令をいったんデータ圧縮伸長回路14に圧縮依頼信号及びデータブロックとして受け渡す。
【0031】データブロックと圧縮依頼信号を受け取ったデータ圧縮伸長回路14は、データブロックに圧縮処理を施し、圧縮済みデータを得る。
【0032】圧縮済みデータはファイルシステムコントローラに引き渡され、メモリコントローラを介して、不揮発性メモリ装置10であるフラッシュメモリに書き込まれる。
【0033】電子計算機がディスクからデータを読み込む場合は、以下のような動作になる。
【0034】電子計算機が読み込み命令を発行した場合、IDEコントローラとIDEインターフェースを介して、読み込み命令がファイルシステムコントローラに到達する。
【0035】ファイルシステムコントローラは読み込み要求ブロックに対応するメモリブロックをメモリコントローラに要求し、圧縮済みデータを獲得する。
【0036】ファイルシステムコントローラは圧縮済みデータを伸長依頼信号とともに、データ圧縮伸長回路14に受け渡す。
【0037】伸長依頼信号を受け取ったデータ圧縮伸長回路14は、圧縮済みデータに伸長処理を施し、元のデータブロックに復元する。
【0038】復元されたデータブロックはファイルシステムコントローラに渡され、IDEインターフェースを介して出力され、電子計算機はデータブロックの読み込みに成功する。
【0039】他の実施例としては、上記フラッシュメモリの代わりに、バックアップ電源とDRAMないしはSRAMを使用したものが考えられる。
【0040】外部インターフェース装置16としてPCMCIAカードインターフェースを使用した例としては、PCMCIAカード型の不揮発性記憶装置が考えられる。
【0041】外部インターフェース装置16としてコンパクトフラッシュカードインターフェースを使用した例としては、コンパクトフラッシュカード型の不揮発性記憶装置が考えられる。
【0042】外部インターフェース装置16としてスマートカードインターフェースを使用した例としては、スマートカード型の不揮発性記憶装置が考えられる。
【発明の効果】
【0043】本発明は同一筐体内にインターフェース、圧縮伸張装置、および不揮発性メモリの全てを備えたことにより、従来型の磁気ディスク装置等からの換装が極めて容易である点が最大の特色である。
【0044】本発明は、データ圧縮の効果により圧縮を行わない場合に較べて、多くの情報を装置に記録することができる。
【0045】本発明は、半導体メモリを記憶装置に使用することにより、ハードディスク装置に較べて高速にデータの読み書きができる。
【0046】本発明は、半導体ディスク装置でありながら、圧縮伸長機能を付加することにより、大容量で高速なディスクを安価に構成できる。
【0047】メモリ装置には、電気的ノイズ、大気中の放射線の影響により、わずかながら0,1のビットが反転してしまうことがある。本発明では、データ圧縮時にエラー回復情報を勘案した圧縮符号化を行うようにすれば、伸長時にデータ化けのチェックおよびビットエラーの回復を同時に行うことができる。
【0048】データ圧縮伸長回路を交換可能にすることにより、より高性能な圧縮アルゴリズムを使用した圧縮伸長回路を随時採用することができる。
【0049】ファイルシステムコントローラとデータ圧縮伸長回路を同時に交換可能にすることにより、圧縮アルゴリズムに適したファイル管理手法を採用することができる。
【0050】上位装置でデータの圧縮伸長を行う場合に較べて、上位装置の演算装置に演算負荷がかからない。
【0051】
【出願人】 【識別番号】596047425
【氏名又は名称】ザクソン・アールアンドディ株式会社
【出願日】 平成12年10月19日(2000.10.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−132454(P2002−132454A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−320099(P2000−320099)